横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

慢性病の主治医はご自分自身! その143

2009-06-30 11:04:07 | Weblog
 我が国は現在、“世界一長寿命の国”と栄誉ある称号を頂いております。ところがその一方では、病院罹患率世界第一位の国でもあるのです。
 もちろん、国民皆保険制度の恩恵により、気軽に受診できることもあって罹患率が高くなることもあるのでしょう。しかし、基本的に健康が高く維持されていて初めて長生きもできるわけです。
 したがって、上記の二つの一位は、それが同一の国に対して与えられること自体、非常に大きな矛盾が存在することを示すものだと私は思うのです。そしてこれは、日本人の近年の生活環境そのものに問題があることを示唆すると理解できるものです。

 実際のところ、近年急激に病気乃至その前段階の日本人が増えていると感ぜられ、当の御本人たちもそのように自覚されている方が多いと私は推測しております。
 もう十数年前に、『41歳寿命説』というタイトルの西丸震哉氏の著書がベストセラーとなりました。西丸氏は農学分野出の化学者でありますが、医学分野の疫学の統計成績を彼なりの解析を行った結果得た結論をまとめて、上記著書を出版されたわけです。

 西丸氏の結論は、1959年を変換点として、それ以前に生まれた日本人と、それ以降に生まれた日本人との間の食生活に極めて大きな差異が存在すること。したがって、極言すれば、草食動物が肉食動物に変身したようなことが起こったわけですので、1959年以前の人々の寿命予測をそれ以降の人々にあてはめて計算することはできないと西丸氏は主張したわけです。
 西丸氏の判断は妥当なものであると私も考えております。実際、近年の日本人の慢性病の発症率激増や、発症する病気の傾向が急速度で欧米化してきましたことからも、判断の妥当性を確認することができます。