400年以上前の室町時代に『伊曾保物語』があるのを知りどんな内容か調べてみました。
驚きました。ギリシャの説話集イソップ物語でした。ポルトガル語からかなに翻訳されたものでした。あの時代の人びとがありときりぎりす、北風と太陽、うさぎと亀などの物語を読んでいたのです。久しぶりにあった狐に
鶏がまことにゆかしう存じる。と言っています。ゆかしいとは懐かしい、慕わしい、欲しい、見たいなどに使われていたようです。『ゆかしい』好きな言葉を見つけた喜びがしました。僕はあなたがゆかしい!僕はあなたに会えてゆかしく思う。
何か今のなつかしいより、優雅な響きがあって好きです。『君ゆかし(あなたが欲しい)』
(笑)。奥ゆかしいはここからきたようですね。
ところで、イソップ物語は時代を生きる上でとても参考になっていたようですよ。
例えば、らくだが重い荷物を背負って運んでいたらつまずいて川に転んでしまいました。積んでた荷物が塩だったので溶けて流れてしまい軽くなってしまいました。それに味をしめたらくだは、わざと転びました。こんどは、綿を積んでいたので、水を吸って何倍も重くなってしまい後悔しました。
手を抜いたら、後で大変苦労する。そんな、教えに納得したのでしょう。現代でも通じるものですから、イソップ物語読まれたら役にたつかもしれませんよ。
「自分自身の不幸によってよりは、他人の不幸によって学ぶほうがずっといい。」
(イソップ・紀元前620年頃古代ギリシアの寓話作家)
古典を訪ねての旅より
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