生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

手放す

2024-06-11 03:00:41 | 日々の暮らし
今日は「手放す幸せ」について話したいと思います。
般若心経に「度一切苦厄(どいっさいくやく)」という言葉があります。
度は動詞で、「悟りの世界に渡す」という意味です。
『すべての苦しみや行き詰まりを、悟りの(心やすらかな)岸に渡した』という意味です。
何故か、一切の苦や厄を消し去って無くしたと言わないのでしょうか。
苦(四苦八苦)や厄(行き詰まりの意味)は消し去ることはできないので、悟りの岸に渡してしまったというのです。
悩みの心を消すのでなく、悟りのある仏様に渡してしまえば楽になるということでしょうか。
一人で悩んでいないで、どんどん渡してしまえばいいのです。
それが、「幸せ」になるということです。
幸せの語源を調べると、不思議な事が分かりました。
「幸」は手かせの象形文字から来ているのです。手錠をかけられて束縛されている象形文字なのです。
幸せとは、とらわれている執着のような意味から、解放され手放すことで幸せを得ると解釈されたようです。『度一切苦厄』『幸』のキーワードは「手放す幸せ」と私は思いました。
皆様の日常の消し去る事ができない、苦しみや行き詰まりにどうしよう!お先真っ暗だ!と落ち込む時もあると思います。
その心を一度空っぽに解放してみましょう!楽になっていい結果救いの手立てがやって来るものです。
皆様の導きの気づきになればありがたく思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする