年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

今日からの電車のお供

2012-06-18 00:00:00 | Weblog
 近頃流行のうつ病に対する対処法として認知行動療法がある。医師が投薬を中心に医療行為をするのに対して、かたよった思考パターンを正していく療法で、バランスの取れた考え方を学習する。不安や恐怖が中心となっているような症状、たとえば社会不安障害、強迫性障害、パニック障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、恐怖症などに対する心理療法では、認知行動療法が有効であるという報告が数多くみられる。「こころ塾」は認知行動療法を学習するプログラムもあり相談に来られる人の中にも申込者がいて、今後増えるだろうと予想している。
 ある場面で発作を起こしてしまうと再びその不安が増長されて身体症状に現れ悪循環の罠に入ってしまう。「ある感覚をどのように受けとり解釈するか」という心の動きが、健康な人とは違っているためと考えられており、そのような勘違いの悲観的な思考パターンを健全な前向きな健全な思考パターンに正していく治療法としての認知行動療法である。で、こころ塾の塾長が今朝は沖縄・那覇での学習会に参加する予定であったが、台風接近につき現地と打ち合わせの結果取りやめになった。自然には勝てぬ。

 特徴として、身の回りに起こることを、悲観的にとらえる人、自分の感情を中心にして物事を判断する人、良い面より悪い面(自分にとって)を見て感じる、白か黒のどちらか的な解決法、感情で一方的に思い込む、生真面目すぎて責任感を持っている・・・そのような人たちの苦労する気持ちの裏側にあるものはいったいなんなのか、そのようなことを考えながら電車内で文庫本を拡げる。先日の土曜日にAmazonから届いた文庫本は、マイブームとして、はまっている米原万里「真昼の星空」と「真夜中の太陽」の2冊。その中のエッセイに(規則の成り立ち)があって、≪それにしても、人間というのは、いちいち事細かな決まり事を創って、自分たちをがんじがらめにしていくのが好きな生き物である≫などと締めくくっていたのに気が付いた。