後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

あなたへ シクラメンの花を沢山お送りいたします・・・写真だけですが

2011年12月09日 | 日記・エッセイ・コラム

毎年12月になると家内と一緒にシクラメンの鉢を買いに行きます。今年は小金井市美術館(旧中村研一記念館)の向かい側の、「鴨下花園」の温室へ行きました。

温室の中はいろいろなシクラメンで溢れていました。下の写真のご主人が、30年以上も花を交配して新種をつぎつぎ作っているのです。

写真だけで済みませんが沢山のシクラメンをあなたへお送り致します。

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あなたの生きがいは何ですか?・・・明快に答えられますか?

2011年12月09日 | 日記・エッセイ・コラム

近所に大きなスーパーがあります。平日の午前中に家内と買物に行きます。その時間帯は、老夫婦の買い物客と、若い母親が乳母車を押して来ます。2種類のお客だけのことが多い時間帯です。ついなんとなく老夫婦と娘と孫という感じになり店全体がとても温かい雰囲気になります。あちこちで老人が乳母車の子供に話しかけています。若い母親は皆機嫌良くニコニコしています。自分の子供を誇らしげにしています。

この光景を見る度に「ああ、これが女性の最高の幸だ!」とつぶやいてしまいます。このような女性に「あなたの生きがいは何ですか?」と聞けば、「この子を大切に育てる事です」と木霊が返って来るように言うはずです。聞くまでも無い質問です。

ところが大学を卒業しても人生の目的が分からない人が居ます。就職もしないでブラブラしています。いつも独りで静かにしています。結婚する様子もありません。両親が心配です。その若者へ「あなたの生きがいは何ですか?」と聞いてはいけません。ソッと温かく見守るのが礼儀正しい接し方です。生きがいなんてそのうち自然に見つかるものです。

話は飛びますが、私の友人に鬼家雅雄さんという方がいます。山梨県の山林の中に住んでいて、「北杜市、自然の中で」:http://sizen068.blog95.fc2.com/ というブログを書いています。

もう何十年も山林の中の家に独りで住んでいます。猿や鹿を相手にして暮らしています。モリアオガエルを育て、シイタケなどのキノコを栽培しています。

時々訪問してみます。何時行っても上機嫌で楽しそうにしています。「あなたの生きがいは何ですか?」とは一度も聞いたことがありません。そんな野暮な質問をしないのが私の美学なのですから。(チョッとキザな文章で背中がむずかゆくなりました)。

鬼家雅雄さんの生きがいは見れば一目瞭然なのです。「他人へ迷惑をかけず自然と共に静かに暮らす」というのが彼の生きがいなのです。

毎月のように訪問すると彼の静かな生活を邪魔する事になります。こちらも静かにすることが礼儀正しい付き合い方なのです。

「自然と共に静かに暮らす」とはどういう生活なのでしょうか?

最近の彼のブログに掲載された写真を3枚お借りして具体的に説明したいと思います。山荘の敷地の中の樹木を切り倒して越冬用の薪を作っている様子を示す写真です。

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素人にも使い易い電動のチェーン・ソーで樹木を切り倒します。それを薪の長さの丸太にします。

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その丸太をマサカリでカーンと縦割りにして薪にします。それをコンクリート造りの貯蔵庫に積み上げるのです。

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こんなに薪が出来ました。これで今年の冬は薪ストーブだけで暖房がとれます。石油ストーブやエアコンは必要無いことになります。

自分の土地に育った木を倒して、薪にして、冬のストーブの燃料にする。これが「自然と共に静かに暮らす」という事の具体的な生き方なのです。

ガソリンを使う自動車はやめて自転車で買い物に行く。これも「自然と共に暮らす」という生き方です。

このように「自然と共に静かに暮らす」事こそが鬼家雅雄さんの生きがいなのです。すると「他人の為に何もしない人生でも良いのですか?」と聞き返す人が必ず居るものです。「良いのです」と私は答えます。そして静かに話し始めます。鬼家さんのブログは人々へ生きる勇気を与えているのです。たとえ何も無い山林の中の生活でも頭を使えば楽しくなるのです。幸せになれるのです。と、他人の為に役に立っているのです。しかし鬼家さんは絶対にそんな野暮な説教はしません。説教しないから効果がより一層大きくなります。

===昨日ご紹介した満天星さんからの今朝のメールの一部=====

この世の有象無象の一人として平々凡々とただ生かされているが、ある日突然自分一人 この地球に取り残されてしまったら果たして生きていけるだけの根性と自活能力が自分にあるんだろうか?死ぬまでにいちど自分をそんな世界に追い込んで試してみたい、と15年前娑婆から脱出して飛騨の山中で廃墟になっていた農家を借りて住み始めました。
腐った床板を張り替えたり、畳を入れ替えたり、囲炉裏をつくったりして、少しずつ住めるように自力で改造しながら暮らした日々が懐かしくなります。下の町から山のてっぺんにある我が庵に行くのに滝壺が4つもあるような正真正銘のホントの山奥で、冬には滝の水がつららになってぶら下がり、夜空は人工衛星が飛ぶのも見える満天の星空でした。イワナが泳ぐ小川も敷地内を流れ、蛍が乱舞、都会では見たこともない小鳥や鹿や猿やうさぎ、イタチが隣人という桃源郷のような生活で、当時は必死でしたが今振り返ればホントに楽しかったなと、後藤様のブログを読みながら回想しております。満天星拝

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生きがいとは自分の心の中で探すものです。探し当てた人は幸運です。幸せです。それでは私の生きがいは?「自然を想い、自然の中に溶け込んで、静かに旅立てるように暮らす事」です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と幸せをお祈り申し上げます。

後藤和弘(藤山杜人)