さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

ローゼンハイム市ガーデンショーでの演奏・初日

2010-05-31 00:28:32 | ただの日記

午前中のリハを終わって、昼食は例のイケメンレストラン、そのあとちょっとまたリハをやった後、いよいよ本番会場へ。

ローゼンハイム市での5月22日~23日のイベントは、JAPANTAGE(ジャパンデイズ)と銘打ったもので、市川市とローゼンハイム市の市章がこのように印刷されたチラシが配られている。我々以外にも空手や和太鼓、日本舞踊、バレエ、書道、華道、茶道、折り紙など、市川から数々の団体が、ここローゼンハイムに来て、それぞれの出し物を色々な会場で披露することになっている。

私は市川生まれではないけれど、こんなところで市川市の市章を見ると、思わず胸がじ~んとなって、市川魂みたいなものが生まれてくるから不思議である。



我々が演奏したのは、Mangfallparkというかなり大きな公園に作られた、野外特設ステージ。この公園ではガーデンショーが開かれており、よい天気だったこともあり、かなりのお客さまが公園を訪れていた。



その特設ステージとは、こんな巨大なテントで・・・最初見た時、正直・・え、テント?と思ったのだが、これが意外にいい音響だったと、ご自身の出番以外は客席におられたバイオリンのソリストの方がおっしゃっていた。



演奏開始前のテントの様子はこんな感じ。この日はお客さまが集まっている様子の写真を撮っている余裕はなかったので、それは二日目のレポートに譲るが、実際演奏が始まると、どんどん人が集まってきて、ベンチはほぼ満席。また舞台の真横も含めてびっしり立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。



実は昼食後のリハを終えて音楽学校を出る時、ぽつりと雨が降ってきて、嫌な予感がしたのだけれど、演奏しているうちに晴れて来て、いつのまにかこんな青空になっちゃったのだ。

初日の演目は以下の通り。
・アルプホルンのオープニング
・モーツァルト:ディベルティメントNo.11
  1楽章
・ヴィヴァルディ:「四季」より「春」全楽章
・管合奏:サウンドオブミュージックメドレー
・弦合奏:早川正昭版~日本の歌「春」1楽章・3楽章
・アルプホルン+オケ(The spirit of Alphorn/A bout de souffle)
・モーツァルト:ディベルティメントNo.1 全楽章
・シューベルト&ウェルナー:野ばら(合唱・Sopソロ入り)
・ホラ貝のイントロに続いて
  源田俊一郎編:合唱曲「ふるさとの四季(抜粋)」(合唱・Sopソロ入り)



全体的に春~初夏の明るくすがすがしい音楽でまとめたプログラムだったが、指揮者の先生によるアルプホルンやホラ貝演奏は大変効果的だったと思う。両方とも屋外で吹く事を想定された楽器だもの。公園の隅々まで響いたに違いない。

そして、その先生によるドイツ語による素晴らしいトーク! 5年間ミュンヘンに暮らしておられたんで、ここの方々のハートをつかむのがうまいこと! 個人的にはドイツ語を一生懸命にわか勉強してきたのに全然内容が分からずに悔しかったが、猛烈に現地の人にウケていることだけは一目瞭然だった。(先生は1日目と2日目でトークの内容を変えており、1日目の内容は忘れた・・とか。2日目のことはまた別途書きます。)



で、気になる演奏の方はどうだったかというと、バイオリンソロ、ソプラノソロの先生方にも助けられて、手前味噌ながらなかなかいい演奏になったと思う。青空と綺麗なお花と沢山のお客さまの前で弾くのって、普通のホールでは味わえない良さがあるね。ホールとは別の意味で音が前に飛んでいく感じがする。ヴィヴァルディの春のバイオリンソロが気持ちよ~く客席に飛んでいくのを感じて、さすがオーラがあると思った。実は先刻のリハで時間がなくなり、現地リハなしで本番に突入した曲(早川先生の「春」)もあるのだが、これも流れに乗ってうまく弾けたんじゃないかと思う。実はこの曲、バイオリン4人がそれぞれ別のパートを弾くので、私一人が弾いてる部分もあったのだが、どんな形であれ、所属オケでのソロは初めてで、ちょっと快感だった。ぶっつけ本番だっただけに、各自が慎重によく聴き合って、いい結果につながったと思う。

一方、野外ステージならではの苦労もあった。私なんぞ、演奏中に息を吸ったら小さい虫が鼻の穴に入ってしまって、一瞬平常心を失った。(2日目も顔の周りを虫に飛び回られて困ったが、そんな目に遭ったのは私だけのようだ。イイ匂いでもしたんだろうか?) また、聴く人にとっては心地よいであろうそよ風も、角度によっては楽譜を飛ばす凶器と化すんだよね。だからみんなで洗濯ばさみやクリップ、ヘアピンなどを日本から持参し、譜面台に楽譜を固定した。私の場合、今の音楽教室に入るときにもらった楽譜用クリップが大活躍だった。

さて、初日の演奏が終わった後、現地のガイドさんが、最終曲の「ふるさとの四季」を聴いて涙が出そうになった、と言っていた。そりゃあそうでしょ。ずっと日本にいる私だって泣いちゃう曲なんだから、ましてや長らく日本を離れているガイドさんなら・・・・。でも、この曲は日本人だけじゃなく、現地の人の心にも絶対届いたと思う。詳しくはまた2日目の演奏レポートで書くことにする。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 地元の音楽学校でリハーサル | トップ | 市民交流パーティー »
最新の画像もっと見る

ただの日記」カテゴリの最新記事