カール・フレッシュ再び

バイオリンの発表会でシャコンヌを弾く一週間前になって、師匠に「フレッシュのオクターブをやってください」と言われ、そんな一週間前の付け焼刃でどうにかなるもんでもないだろうと思いつつ、その週は一週間に３回も本番のあった地獄週だから夜は毎晩疲れ切って寝てしまい、フレッシュどころかシャコンヌも全然練習できないまま発表会の２日前の夜になった。

今更フレッシュやったところで・・・とか思いつつ、練習前にオクターブ練習をやってからシャコンヌを弾いてみたら・・・ぎゃん！　終盤のオクターブが見事にハマるではないか！！

ということで、フレッシュのスケール練習って、やったらやっただけの即効性がある！ということを初めて実感したのである。ギリギリだからってあきらめずにやれば、それなりの結果を与えてくれるもの・・・いわんや普段からやっていればその効果はいかばかり？

発表会では、去年聴いてらした先生方がそのまま今年も聴いてらして、私の演奏について、去年より音がよく響くようになったと師匠に言ったらしい。バイオリンの師匠はあまり感情を表に出さない方なのだが、すごく喜んでおられるのが分かった。

ということでシャコンヌはお休みして、９月の所属音楽教室の一次予選のための課題曲の練習に先週から入っているのであるが、「課題曲練習だけでなく、フレッシュもやりましょう」ということになった。正直レッスンは３０分しかないので、カール・フレッシュに割ける時間はほとんどないので、それでいままでやってこなかったわけであるが、それでもやろうとおっしゃるのは、何かのスイッチが入ってたのではないか・・・という気がした。

ということで今日は早速に、Bdurの３度、６度、オクターブの重音練習の最初の４小節を師匠の前で弾く。以前別の先生に習っていた頃より、ずいぶんマシに鳴るようにはなった。以前フレッシュをやっていた時は完全に背伸びをしていたけど、いつのまにか身の丈に合ってきたのかなぁ。

この調子で今からやって行けば・・・夢が膨らむ。