さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

ウィーン国立歌劇場でサロメを観る

2010-05-30 20:15:58 | ただの日記
ザルツブルグ観光を早めに切り上げてバスでウィーンに向かいました。ウィーンの最初の夜は、オケのみんなと一緒にオペラ鑑賞です。実は私、歌をやってるくせに、オペラってあまり見たことがないんです。劇場で見たのは中二の音楽の時間に先生に連れられて見に行った「魔笛」と、大学のクラスメートにつれられて行った「メリーウィドー」、知り合いが出演した「こうもり」だけだ。あとは映像で「フィガロの結婚」「ドン=ジョバンニ」「椿姫」「さまよえるオランダ人」を見たくらいかな。何故見ないかって、そりゃあ、長時間じっと座ってるのが苦手というガキのような理由でございまして、ただ見るだけの行為だと、オペラに限らず苦手なんですよ。集中力が30分保てればよい方です。

でもウィーン国立歌劇場という響きには特別な思いがありまして、昔、フィガロ役のヘルマン・プライが大好きだったので、中学ぐらいの時、日本でウィーン国立歌劇場公演があった時は、テレビにかじりつきだったね。12年前にこの地を訪れた時は日本語のガイドツアーで内部を見学しました。今回やっと実際にオペラが上演されるのを見れたわけです。

実際、よくこんなデカイところで、一人の歌手の声がマイクなしでこんなに響くものだ・・・と感心してしまいました。落ちたら確実に死ぬようなところから聴いてるわけで、ああ、こんなところで、こんな声で歌えたらどんなにいいだろうと思いました。サロメの演目そのものに関しては、色々思うところはあったのですが、とりあえずは初めてのウィーン国立歌劇場での観劇は自分にとって良い経験になったと思います。


では、内部で撮った写真を並べて、ギャラリー的に紹介してみます。

こんなゴージャスな階段を登って行くと



まるで宮殿のような部屋があり、



素敵な絵も描かれていて、



スケール感も抜群。



観劇前に、白ワインを一服。(シャンパンは高かったので。)



私の買ったbalcon席(57ユーロ)からの眺め。オーケストラピットは半分しか見えませんが、舞台はちゃんと全部見えました。(同じbalcon席でも位置によって眺めは相当違うようです。)



立見席だとちょっと辛そうですね。私なら耐えられない。




下の方の高い席も含めて、びっちり人が埋まっています。




いよいよ開幕です。サロメって序曲なしでいきなり始まるんですね。真っ暗なので、日本から持ってった資料のプリントなんて役に立ちません。でも字幕が観れるんですね。ドイツ語と英語。前の人がちょうど英語を見てたんで、自分の前はドイツ語にして、ドイツ語の歌詞を追いながら英語をちらちら見ながら観劇しました。これだと非常に分かりやすいんだけど、さすがに疲れて、2場目からは自分の前も英語にしました。



劇中は当然撮影禁止ですが、カーテンコールは撮っていいんですね。みんなフラッシュ撮影をしていました。今回の演出はちょっと地味だったかな。七つのヴェールの踊りの時は、脱いでもあまり着物の色が変わらないので分かりづらかった。とにかく長々としていて進行が遅いので、早く脱げとか、早くヨカナーンの首にキスしろとか思っちゃった私ってやっぱり下品? 同行の人達も、睡魔と闘った人、寝た人続出。私はとりあえず起きていられたけど、眠かった。



終演後は、心地よい夜風に吹かれて、オペラ座周辺をぶらぶら歩き。
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