さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

ザルツブルグのトロリーバス

2010-05-30 00:31:42 | 鉄への道?
ザルツブルグでは、ウィーンのような路面電車ではなく、トロリーバスが走っていた。トロリーバスって現在の日本にはほとんどないよね。でも日本の法令上は、無軌条電車(むきじょうでんしゃ)とされ鉄道として扱われているんだって。うっそー、バスなのに。諸外国では違うかもしれないね。

何で路面電車でもバスでもないトロリーバスがザルツブルグを走ってるんだろう?

理由はわからないが、路面電車のように鉄の軌道がないから、建設費が安いし、タイヤ走行なので振動や騒音が少ないというメリットがあるだろう。ある程度の障害物を避けて運転することもできる。急カーブや急勾配もOKなので、ザルツブルグの地形的な要素が影響しているかもしれないね。


逆に路面電車とちがってゴムタイヤだからタイヤの磨耗によるタイヤ交換費用や、転がり抵抗が大きく、消費電力が大きくなるデメリットはあるだろう。

また、バスと違って排気ガスを出さないから、環境に優しいとはいえるかな。でも簡単に路線を変更できないし、このクモの巣のように張った架線は美観を損ねるっちゃあ、損ねるなぁ。まあ観光客にとっては、これもザルツブルグの景観の一つなんだが。



トロリーバスで特徴的なのは、このウサギの耳のようにびよよ~んと伸びた、トロリーポール。路面電車ならパンタグラフだけど、トロリーバスはトロリーポール。線路の上を走ってないから、走る位置がちょっと左右にずれてたりすると、架線がびよよ~んと引っ張られたりするわけだ。たしかにトロリーポールの方がそうした多少の引っ張りに対応しやすい形状のように見える。でも走る位置がもっとずれたりすると、架線からはずれちゃったりしないものだろうか・・・と心配になる。調べてみると、事実急カーブなどで外れることがあるそうだ。



また、ウィーンの路面電車なんかは、新型だと5両編成くらいはあり、かなり長い連結が可能だが、トロリーバスだと3両以上はダメなんだって。ということでザルツブルグで見たトロリーバスは2両編成ばっかり。



人や車が多いからなのか、トロリーバスだけを綺麗に撮ることができなくてねぇ。冒頭の写真が唯一、障害物なくトロリーバスだけを撮れた写真となった。
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4 コメント

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トロリーバス (Cello)
2010-05-30 13:04:41
 
 確か、排気ガスで昔の石の建物がくすんでしまうから、
 エンジンのバスは使わない、ということだったような。
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トロリーバス (さぶりん)
2010-05-30 20:05:21
Celloさん、どうもありがとうございます。

確かに、ザルツブルグは旧市街全体が世界遺産になっているようなところなので排気ガスを嫌うでしょうし、起伏もあるので路面電車には向かないかもしれませんね。そこでニッチなトロリーバスの登場といったところでしょうか。
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走行音は (あづまもぐら)
2010-05-30 20:40:20
聴きませんでしたか?
エンジンではなくモーターだからブーブーではなくウーウーみたいかと。
日本ぢゃ一路線だけになりましたが、横浜の三ッ沢循環は昨日の事の様に蘇ります。六角橋だったかなぁ、市電との交叉では架線と架線吊りでゴシャゴシャでした。川崎は頻繁運行で、数珠繋ぎになって走っていました。何せ追い抜けないから。
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走行音 (さぶりん)
2010-05-30 21:02:28
あづまもぐらさん、ども。

走行音は、意識して聴いてなかったことも原因ですが、あまり大きくなかったんで気になりませんでした。っていうか車やバイクと併走してることが多かったんで、あまり良く分かりませんでした。

横浜にも走ってたということは、今回調べていて初めて知りました。三ツ沢の方には祖母が住んでいて、小さい頃からよく行っていましたが、物心ついた時にはすでにバス路線しかなくなっていました。六角橋の方はただでさえ道がごちゃごちゃしているのに、市電とトロリーバスの交差があったなんて、すごいことですね。
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