さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

ウィーン楽友協会(ムジークフェライン)

2010-06-10 01:08:41 | ただの日記
昼食後、みんなでウィーン楽友協会のガイドツアーへ。ここはウィーンフィルの本拠地で、ニューイヤーコンサートが開かれることで有名な場所。さすがオケ&合唱集団なので、こういうところの見学ツアーはみんなが真剣だ。だが、コンサートに出るのは好きだが聴くのが超苦手な私(じっと座っているのが苦手だから)、ホールを見て若干複雑な思いがよぎる。テレビでも音楽番組をほとんど見ない(っていうかテレビ自体をあまり見ない)ので、毎年放映しているはずのニューイヤーコンサートもちらっとしか見たことがない。実は音楽愛好家の風上にも置けない奴なんだ、ワシは。


そんなワシなんで、ここへは勉強に来てるんだ。でも史跡と違ってなかなか頭に入ってこない。う~ん。。。

とにかく、建築は立派! さっきも書いたオーストリアの国会議事堂の設計者テオフィル・フォン・ハンセンがここを建てている。

っていうか、空が青すぎるよ。さっき雨の中、中央墓地へ行ってきたばかりなのにね。



玄関の所の天井はすごいぞ。キンキラキンだ。

ガイドツアーのイケメン兄ちゃんが言う。「玄関のところは本物の金を使っています。」と。どうやら他のところは金箔に見えるけど違うらしい。



まずは小ホールであるブラームスザール(ブラームスホール)。室内楽用のホールで、ブラームスは、ここで自身のピアノ作品の初演も行なっている。楽友協会のメンバーとして名を連ね、協会主催のコンサートでも指揮を振ったブラームスの功績をたたえて、没後40年後に彼の名がホールに冠されたのだ。



天井はキンキラキンだが、さっきの玄関と比べると、色が違うなあ。やはり本物の金ではないのか。



ホール脇もきっちりと装飾が。緑の壁と赤い柱、金と白の世界なのに、派手ではない。音楽に集中できそうな、落ち着いたイイ空間だ。



こちらは「黄金の間」と呼ばれるゴールデンザール。世界最高の音響と言われ、どの席に座っても同じ音響効果があるといわれてるんだって。残響2.01秒。音響のよい理由としては、木造かつ床下と天井に空洞があり、バイオリンのような共鳴の仕組みを持っているから・・と言われているが、いかに天才的な設計者ハンセンをもってしても、あらかじめすべてを計算して出来たものでもないらしい。偶然の要素も多く、ここと全く同じように作っても、ここの素晴らしい音響は再現できなかったという実例もあるとか。



ホールを取り巻くこの女像柱も、単なる飾りではなく、音を伝える役割を担っているという。



オペラ座もそうだったが、神々の絵も描かれている。赤いのはアポロンか?



二階席後方。あまり大きなホールに見えないのだが、1744の客席+立ち見300で、2044人収容できるという。



壁の一つ一つの彫刻も品が良い。



数多くの彫刻の中でも、人間の女性の彫像は、このクララ・シューマンのものだけだという。・・・あまり女性っぽくないね・・・とささやく声。ブラームスは14歳年上のクララ・シューマンと大変仲が良かったらしい。

さて、事前にこのガイドツアーの募集があった時、楽器の音を出すのは無理だが、声なら出せるかも、という噂があり、私は一声発するのを大変楽しみにしていたのだが、ブラームスザールは調律中、ゴールデンザールは練習中にてその夢は潰えた。帰り際に楽友協会のトイレ(事務所用?)を借りたが、そこでひそかにハイCまで声出しをしてきた。楽友協会で一声発してきたことには違いない?
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