中国の上海で長期のロックダウンが起きた時、上海沖の海域には多くのコンテナ船が荷卸しを待って待機していたことがあった。これが世界中の海運に大きな影響を与えたのである。コンテナ不足とそれを運ぶ船賃の高騰をもたらしたのである。今、スペイン沖合で液化天然ガス（ＬＮＧ）の荷揚げを待つ船の渋滞が起きているそうだ。貿易業者やアナリスト、ＬＮＧ基地の関係筋が１７日話したところによると、スペイン沖や地中海周辺には３５隻以上のＬＮＧ船が漂流しており、カディス湾だけでも少なくとも８隻が停泊しているという。この原因はロシア産の天然ガス供給を他の産地からのものに振り替えているからだ。しかし、すべてを貯蔵する施設は無い。そこで今回の輸送のつまり現象が起きたのだだ。ここでLNG輸送船が滞留すれば、本来他のところへ運ぶものが減少する。値段も高騰する。今年の冬は世界中で、その寒さを実感することになるかもしれない。（くちなし亭へようこそ、2022.10.18）
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