イスラエル・ハマス戦争だが、最終局面に向かいつつようだ。元々、ガザの面積もウクライナのように広大ではない。軍事力では、強力なイスラエル軍に対して、ハマスの抵抗は民間人を盾にして、戦う以外にない。それも、今ではガザの最南端、ラフアに追い詰められている。しかし、民間人の被害は甚大だ。米上院民主党トップのシューマー院内総務は14日、イスラエルのネタニヤフ首相が「和平への障害」になっているとして、軌道修正のために総選挙を実施する必要があると訴えた。つまり、ネタニヤフ首相の退陣を求めたのである。この演説の草稿は事前にホワイトハウスに提示したというから、バイデン政権のお墨付きを得たものだ。一方、ハマスにも圧力がかかっている。カタール政府は同国内に滞在するハマス幹部を「追放する」などと圧力をかけ、ハマスに譲歩を迫っているという。その結果が14日に提示されたハマスの休戦案である。両者の間の溝は大きいのだが、接点もある。イスラエル政府はこの案について、閣議で協議を開始したという。(くちなし亭、2024.03.15)
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