来年はパリオリンピックである。東京オリンピックがあまりにしょぼかったので、パリオリンピックもなんだか、影が薄い。何しろ、フランスで起こっている大暴動である。本当にパリでオリンピックが開けるのかとさえ思うのである。パリ西郊ナンテールで警察官が車の停止命令を拒んだ北アフリカ系の17歳の少年を射殺したことが発端である。これに北アフリカ系移民と貧困層が暴動に呼応した。これだけの規模となるにはそれなりの数が必要だ。彼らの数が全国的な暴動を引き起こすほどに多く、また、彼らが今のフランス社会に人種的な差別や経済的な困窮で不満を持っているということになる。彼らがパリオリンピック反対運動を起こさないとも限らないのである。そのオリンピックだが、ウクライナ戦争が微妙な影を映す。国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）は22日、ロシアの影響力の強い国際ボクシング協会（ＩＢＡ）の競技統括団体としての認可を取り下げた。ボクシングを2024年パリ五輪と28年ロサンゼルス五輪の参加競技に含める方針だそうだが、円滑に競技が行われるかどうか微妙だ。（くちなし亭、2023.07.04）
Y-FP Office Japan(http://www.y-fp-office-japan.jp
