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晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

公的資金投入で『東電』を管理下に置く事は、<原子力政策>の継承をも意味するのでは無いか?

2011-03-31 20:29:18 | 政治と社会
菅直人政府は、『東電』に公的資金を投入して、国の管理下に置く事を決めたらしい。

表向きには、「巨額に上る回復工事」と「被災者補償」に単独民間企業では限界がある、と言う事らしい。


▶<東京電力>政府管理へ 公的資金を投入(毎日見出し)

>政府は31日、東日本大震災に伴い福島第1原発で深刻な放射性物質の漏えい事故を起こした東京電力について、公的資金による出資を通じて政府管理下に置く方針を固めた。

>長期化する福島原発事故の対応を徹底し、周辺住民らへの巨額の賠償訴訟に備えるとともに、日本経済や国民生活に不可欠な電力供給の安定を図るには、東電の政府管理が不可欠と判断した。

>炉心の冷却機能復旧にこぎ着けたとしても、同原発1~4号機の廃炉に向けた費用や、損害賠償などに巨額の負担を迫られるのは確実。特に避難を強いられた原発周辺の多数の住民や農漁業者らへの損害賠償は数兆円単位に上ると見込まれ、東電独力では負担しきれない可能性が高い。
【毎日新聞/4月1日(金)2時33分配信】



意外と早かった、と言うのが最初の感想である。


何しろ、事故原発でなくても、「廃炉」作業には2~3000億円は必要だと言われる。

それをケチったからこそ、多くの故障個所を指摘されていながらも、四十年前のポンコツ原発を、昨年再度10年間の使用許可更新にまで、こぎ着けた訳だった。

欧州では、通常25~30年で廃炉にする。

ましてや、100年前の大津波の経験等、「想定外」にしてしまった、東電体質。

その結果が、今回とんでもない結果をもたらしてしまったのだ。


農地など直接被害の補償だけに留まらず、間接的に何処まで補償すれば良いか線が引けないくらいの、多大な補償が待ち受けている。

長期にわたって、自宅に帰れない多くの人々の精神的苦痛。
結果的に耕作不能、住居不能のなった土地家屋への直接補償と慰謝料。
生活が破壊された人々の、回復への補償。
数年後、数十年後の健康被害への補償。




国の管理下に置かなければ、細かな補償等出来る筈も無い。
たとえ、国が関与したとしても、適当な所でかなり強引に、打ち切られてしまうに違いないが。

そう考えると、国の管理下に置く事は、必要不可欠である。

しかしながら、そこに掛かる費用が「公的資金」で賄われる、と言う事は、それは『税金』である事は、言わずもがなである。

その為に「増税」等になっては、堪らない。

勿論、同じ国民として、「悲惨な原子力災害」の被害者に、国民全員が同情と愛情とを持って、助け合う事には、一切の異論は無い。

しかしながら。

それは。
この『未曾有の災害』を機に、人間の関わりうる領域を越える如き分野のエネルギーに相当する、『原子力政策』を「根本から見直す」と言う前提が有っての事では無かろうか。

航空機が墜落する。
豪華客船が沈没する。
超高速列車が破壊される。
石油コンビナートが爆発する。
超高層ビルが崩壊する。

考えうる如何なる巨大災害に置いても、あまたの被害者が出る。
しかし、精神的後遺症の類いは別として、結果は「その時限り」で終わる。

ところが、『原子力』だけは、結果は、数世代先にならないと分からない、宇宙的視点を持たないと把握出来ない程の、「地球規模」での根元的被害を発生するのだ。

数十キロトンのヒロシマ型、ナガサキ型原爆ですら、癌に悩む被災者は未だに存在している。

ましてや、今の時代にあっては、原発は原爆とは違うとは言え、最終的にまき散らす事となる放射性物質の量は、ヒロシマやナガサキの比では無い。

研究室で、いくら完全に技術が完成したといえども、実際には、現実的応用の面になると、たかが人類如きには想定不能の事態は、避けられないのだ。

その時に、では我らが「地球」の将来に一体『誰が』『どのような』責任を負えるのか、と言う事である。

人間は、うぬぼれている。


ところが、「反原発」を言い出すと、必ず「幼児的」理屈をつけて反発する層が居る事も、残念ながら確かである。

ようは、個人の「想像力」と言うキャパの問題に帰するのであるが。


3月15日の拙ブログへ、30日に寄せられたコメントに、この場で答えてみたい。

君らは原発反対というならこのような電気を大量に使用するツールを今すぐ破棄すべきだ。 電気をこれまで無駄に使用してきた馬鹿どもが今更何をほざいているんだい?

まあ、この手のお行儀の悪さ、言葉使いへの無知は、この手の人種のIQに免じて、お許し頂く事にしよう。

原発擁護派は、あたかも「電気を無駄に」して来なかったかの様な、すり替え。
反原発と、電力を要する「ツール」を破棄する事に、何ら因果関係がない事も、理解していない。

また今ある原子力発電を全て破棄して新しく火力発電に切り替えたとしよう。その切り替えの費用を君らは負担してくれるのかな?

切り替えに何故費用が必要なのか?
現存する火力発電の施設の稼働率は、わずか30%そこそこで有ると言うでは無いか。

取り敢えず、既存の発電施設を有効活用すれば良いだけ、の話である。
その過程で、今回の経験を被いに行かして、ドンドン節電生活をやれば良いだけの話。

それに君らの行動が万が一報われて原子力発電が来年から全て運転停止したとしよう、それに伴う全国各の大停電の責任をとってくれるのかな

馬鹿もここに極まれり。
何も一斉に運転停止をしろとは言っていない。
徐々に停止し、廃止して行けば良いのだ。
そこが、「計画停電」と言う物の出番であろうじゃないか。

よしんば、原発を一斉に止めてくれるのであれば、それはそれで天国の様な話である。
人類の将来への、実に明るい第一歩となり、政府は当然ノーベル平和賞を授賞するであろう。

そのようなユートピア的出来事が実現するので有れば、電力不足など誰も文句はいうまい。

しかも、前提が間違っている。

日本の総発電量に占める「原発分」は、30%前後でしかない事だ。
既存の火力発電所の稼働率30%をフル稼働に持って行けば、電力不足等、たちどころに解消する筈である。

CO2の輩出云々の問題は、そこから改めて考えよう。
実際にウラン鉱石から、燃料ウランに生成する過程で、相当量の電力を要し、その時点で輩出するCO2の事は、話題に成らない事はこの際置いておいても良い。

分かったかね、Nくん。

そのような非が訪れた暁には、その後の「リサイクル可能エネルギー」の利用に、大きな弾みがつく事であろう。

風力、地熱、潮汐力、太陽熱、様々な可能性が存在するのだ。


ところで、東電の国の管理下に置く上で、恐ろしいのは、旧通産省は「原発推進」にズボズボである事だ。

そして、全国電力会社各社は、商社及びゼネコンと「技術パテント」並びに「代理権」でズブズブ、
かつそれら電力各社とその連合体『電力連』、及び大手商社ゼネコンは、テレビ新聞の最大のスポンサー様であることである。

その構図が、当然国会議員達を通じて、各県知事に深く癒着して、抜き差しならない「原発ファミリー」が形成されている事である。


利用するだけ利用し、しゃぶり尽くした後の日航を、いとも簡単に潰してしまった菅直人政権に取っては、原発制度を打破する事なんザ、実に簡単な事の筈ですがねえ。

仙谷達の暗躍ぶりを見せつけられてしまったからには、彼等の「超・自民」的体質はとっくの昔に化けの皮がはがれている事であるし。


勝俣会長の記者会見での質疑応答の一部を抜粋して転載する。

――(日本インターネット新聞)「事故当時、勝俣会長はマスコミ幹部を引き連れて中国旅行に出かけていた」と与党の国会議員が言っています。この旅行代金は東電持ちだったのでしょうか?

勝俣 私たちも「当然のことながら」といいますか、自分たちの分、それから一部の負担ということはしていますが、全額東電負担ということではないです。

――(日本インターネット新聞)マスコミ幹部への旅費は、一部を東電さんが持ったということですね。

勝俣 私も詳細はちょっとよく分からないのですが、たぶん多めには出していると思います。自分たちの分よりも少しは増えていると思います。

――(日本インターネット新聞)今、マスコミと東電との癒着が国民の間で不信がられていますが、これは癒着をお認めになるわけですね。

勝俣 マスコミ幹部ということは若干違いまして。

――(日本インターネット新聞)それは編集委員ですか?

勝俣 みんなOBの方々の、どちらかというと研究会、勉強会の方々ということです。

――(日本インターネット新聞)じゃあ具体的に名前を明かしていただけますか。●●テレビの●●さんとか。

勝俣 これは私のプライベートに関わる問題なので、私から出すわけにはいきません。

――(日本インターネット新聞)これはプライベートではありません。マスコミは役所や公共施設で、広いところを記者室としてタダで入っているんです。税金も払わずにタダで入っているんです。これ、プライベートじゃないです。何人ぐらいでどのあたりですか。答えてくださいよ。

勝俣 それは私からは申し上げるわけにはいきません。

――(日本インターネット新聞)公共的責任を放棄しているんですか。

勝俣 その責任者の方によく確認して、どうするかという対応を考えさせていただきます。

――(日本インターネット新聞)じゃあいつ明らかにしていただけるんですか?

勝俣 2~3日中に「ちょっとどういうことになっているのか。こういうお話があったけどどうか」ということで照会して……。

――(日本インターネット新聞)2~3日中に隠蔽工作やるんじゃないですよね。

勝俣 いやあ、ちょっと私も全然よく分かっていないのですが、そこはちょっとよく調べて……。

――(日本インターネット新聞)そういう旅行があったから、「原発はクリーンでエコなエネルギー」という風にテレビがずっと国民にすりこんできたんですよ。それもお考えですか。

勝俣 いや、そういう風には全然思っていません。



この新聞社は、なかなかしっかり仕事をしている。


――(日経新聞)今回の事故によって国内のプルサーマル計画は頓挫する恐れがあります。また同時に六カ所村(青森県)の再処理工場もトラブル続きで運転できていませんが、核燃料サイクル路線はこれからどうなるとお考えですか。

勝俣 私から申しあげるというより、国全体の政策の話だと思います。ただ言えることは、恐らくプルサーマル計画、六カ所村の再処理工場の処理が開始されることも、恐らく今回のことも踏まえて遅れていく。その中で種々議論されるのであろうかと思います。

――(ロイター通信)今回影響を受けられた方への補償を最大限にということですが、範囲についてはどうお考えですか。住むところが変わった、漁業ができなくなった、農業が被害を受けたという明らかな方は別として、東京で普段買わない水を買っている人たち、春休みは東京にいるはずだったのに海外に出てしまったという人もいらっしゃいます。どういったところまで補償していくのでしょうか。

勝俣 先ほどから申しているように、原子力損害賠償法がどういう風に適用されるかを、よく政府と協議しながら、どういう格好になるのか決まってくると考えています。

――(日経新聞)今日、菅総理が「エネルギー政策の見直しも必要だろう」という認識を示したという報道がありました。今までの原発中心の戦略見直しはやむを得ないでしょうか。

勝俣 原発をどう位置付けるかは大変難しい。今の時点で申し上げるのは大変難しい。「環境の問題、安定供給性の問題、効率性の問題をどう理解して、自然エネルギーに変換することができるのか」「火力に頼っているとどういうことになるのか」などを含めて、さりとて今回のようなことは大変問題なので、そこをどうしていくかはしっかり議論される必要があろうかと思います

【Business Media 誠/2011年03月31日11時43分 】より抜粋。


ことあるごとに、<原子力損害賠償法>に言及した勝俣会長の、心の中には、『免責』を十分に期待している姿勢が見て取れた。

「火力にこだわっていると、どういう事になるのか」も含めて議論したい。。。
原発を、失いたくない気持ちがアリアリである。

当事者である以上、当然では有ろうが。


とにかく。
当面の被害者を放置する訳には行かない。

いきなり不自由をかけている東電としては、可能な限り、誠意を込めてお見舞いし、補償する義務が有る。
そして、当事者だからと言って、それを(いくら国策会社だとはいえ)一私企業に全てを押し付けると、絶対に傷つけられた物心両面の補償の何百分の一にも満たない、酷い物になってしまうであろう事も、容易に想像が付く。

なにしろ、放射能漏れが日夜酷くなっている、『黙示録』級の大事故なのだ。

国が、有る程度はしっかりと目を光らせて、被災者の一人一人に至るまで、ないがしろにしない様、配慮する必要がある。

その為に、取り敢えず「公的資金投入」も、やむを得ない措置である事は、理解する。

ただ、それがそのまま「原子力利用推進路線」を、安易に継承する事になってはならない。
成し崩しに、「原発」を含めての、日本のこれからの「エネルギー政策」見直しを欠かしてはならない。


政府の動向を、深く注目し監視する必要がある。


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「福島原発事故」は今後何処に向かうのか。フランスのマスコミの情報から考えてみる。

2011-03-30 21:44:49 | 政治と社会
福島第一原発の事故に関して、東電会長の会見が行われた。
この会長の話し方が、あたかも「陛下のお言葉」の如くであったことに、大きな違和感が残った。


1~4号炉の「廃炉」はやむを得ない、という発言であったが、口調の端々に「何とか原発の維持を図りたい」心理が見え隠れしていた。

枝野は「原発のアメリカ輸出は無理」との観測を述べていたが、東電側は未だに何とかなると思っているらしい。
「ここまで対処出来た。この様に乗り切った、との実績を持って望めば、日本の技術に対する信頼も回復出来るのでは無いか」

事ここに至って、未だに「経営の観点」の見方から離れられず、かつ自分達の技術に対する「根拠の無い自信」から、抜け出せないでいるらしい。

現実の持つ「重大な意味」の捉え方が、国民と彼等とでは、座標軸が大きく異なっている事が明らかである。

一般の国民に取って「原発」等無いにこした事は無い代物であるが、経営者達に取っては、莫大な利権と利益とをもたらす「お宝」なのだろう。


陛下が被災者をお見舞いになっている写真で、「いつも通りに」被災者の前にお座りになって「同じ目線」でお声をおかけになっておいでであった。

先日「東電副社長」が避難場所を訪れた際の写真では、「靴のままで」立ったまま、軽い会釈程度の頭の下げ方でしかなかった。

陛下は、ご自身のご提案で「毎日」数時間の間、御所で電気を消していらっしゃるそうだ。

菅直人の選挙区は、『計画停電』地区に入っていないらしい。

計画停電と言えば、被災地での復興に、3時間の停電のせいで、前後5時間程工場の操業が出来ず、ただでさえ滞って居る部品生産が間に合わず、調達先を取り替えられてしまいそうだ、とのレポートがNHKで流れていた。


何もかもが、おかしい。


東電が、『フランス原子力安全委員会』に援助を求めたニュースは、当地でも流れた。
事件発生数日後に、高濃度汚染地域で施行出来る、特殊ロボットとそれらの専門家を含む「援助団」の派遣を提唱して、東電に断られていたと言うのに。


ここフランスでは、一頃程「連日トップニュース」と言う訳でもなくなった物の、福島原発のニュースは、依然として毎日報道されている。

そのフランスに有って、『ル・モンド』という、いわゆる高級紙が有る。

発行部数わずか80万分台の夕刊紙であるが、ヨーロッパの知識階級の「オピニオン・リーダー」の役を担い続けている。

フランスでは、政財界とその周辺の保守層は『ル・フィガロ』紙を読む。

知識人、文化人、革新層が『ル・モンド』である。

非常に硬い文章であるが、明晰明快に事実を報道し、外国人も「ル・モンド」を読める様になると、「フランス語」も折り紙付き、と言われる位である。


その「ル・モンド」電子版に、ここ数日来『日本』の項目が出来ていた。

それまでは、「ニュース」>「世界」>「アジア」>「日本」と区分されていたが、新たに「ニュース」欄のサブタイトルに「リビア」と「日本」が立ち上げられて、それだけ早く記事にたどり着く事が出来る様になったのだ。

その「ル・モンド」の電子版に、読者との一問一答の欄が有る。
ここ数日の、『日本』の欄に置けるこの「一問一答」のやり取りを、幾つか紹介してみよう。


【問】福島第一原発で、何故「爆発」が怒ったのか?
【答】3月11日14時46分の時点で、6基の原子炉のうち3基しか稼働していなかったが、地震発生と同時に、緊急事態マニュアルの通りに停止した。
運転が完全停止しても、炉心は高温の熱を持っているので、冷却しなければならない。
しかし、地震と同時に、冷却用発電装置の電源が、それらの回路が津波に依る冠水で電源が断たれて、冷却装置は作動駅なくなってしまった。
各原子炉の納まる格納庫の中は、施設が痛み、各種機能が停止した状態で熱の放射は続き、放射性物質を含んだ「炉心の冷却水」が蒸発を続け、放射性物質の放出の圧力が高まって行った。
圧力低下の為に「東電」は「蒸気抜き」を行い、その事が大気中放射性物質の濃度を高めつつ、水素の拡散を押し進めた。
原子炉の破壊を防ぐ為に「水素」は気体から結露状態へと姿を変え、その事が逆に空気との接触で濃度が高まり、一連の爆発へと向かった。
炉心の周辺を被う外格建屋の破壊であり、理論的に「原子炉」事態を傷つける物では無い。

【問】どのように「炉心」冷却を図っているのか?
【答】炉心が発散する熱量がだんだん減っているとはいえ、「炉心溶解」を防ぐ為には、今後数ヶ月の冷却が必要である。
有効的に冷却する唯一の方法は、必要な量の水を与え続けることである。
先々週土曜日以来、タンクローリー車に依る海水の運搬に依って、本来必要な「真水」に変わって、海水の「放水」を行っている。
木曜午前、始めて自衛隊ヘリに依る空中散布を実施し、3号原子炉を中心に数トンの「海水」を散布する事が出来た。
しかし、毎回7,5㎥の量では、散逸分も多い為、炉心と燃料プールとを満たすには到底足り無い(それぞれ1000㎥)。
前日水曜日の時点で、仏原子力公社『アレヴァ』の会長アンヌ・ローヴェルジョンは、現場全体で、毎時100㎥の水が必要と概算している。

【問】もし必要な期限内に冷却出来ないときの、最悪のシナリオは?
【答】冷却に失敗した場合、炉心は完全溶解する。
その際放出される熱は、現在の隔壁その他を総て破壊し、大量の放射能を大気中に拡散する事となる。
しかし、これはあくまで理論的想定に過ぎなく、スリーマイルでも炉心の完全溶解は起きなかったし、チェルノブイリでも隔壁の完全破壊は、起きていない。
炉心以外で言えば、「使用済み燃料」冷却プールが新たな問題となっている。現在沸騰状態となっている水が蒸発し、使用済みとは言え高濃度汚染されている燃料棒の冷却を、不可能としている。
もし、完全に水が蒸発してしまい、燃料棒が空気中に曝された状態になると、放射性物質の拡散は多量な物となり、このケースは、冷却プールが干上がって一切の遮蔽が亡くなったチェルノブイリと同じ状況となる。

【問】原発は、原爆と同じ様に爆発する事が有るのか?
【答】原発と原爆とは、ともに原子の核融合に依る協力なエネルギーを利用する、と言う点で同じである。
しかし、使用するウランが数%しか濃縮されていない原発は、原爆の様な意味では爆発はしない。
例えば福島の例の様な事故の場合、圧縮された大量のガスが原子炉格納容器内部に満ちると、爆発を引き起こす。しかし、この爆発は「科学的」爆発であり「核」爆発では無い。従って、爆発エネルギーは比較の上で、極めて弱く、土壌の放射能汚染もない。

【問】今回の福島原発の事故は、チェルノブイリと比較出来るか?
【答】チェルノブイリの場合、制御不能の作用が連鎖した結果、原子炉内での核反応の暴走を引き起こし、温度の上昇が蒸気または水素の爆発を引き起こした。
その結果「核分裂」に依ってもたらされた放射性物質が大気中の3000メートルの高度にまで放出されたが、福島のケースと違って、原子炉を取り囲む「格納容器」も「隔壁建屋」もなかった。
福島の場合、炉心での各連鎖核反応は、地震発生時に自動的に停止されて居り、拡散された放射性物質の量は遥かに微量である。「ル・モンド」解説記者の『エルヴェ・モラン』に依れば、炉心の溶解が「部分的」で済んだ為、放射性物質の大気中への漏出がほとんど無かった「スリーマイル」の場合と、「チェルノブイリ」との中間に位置づけられる事故である。

【問】どの位の放射性濃度から、人体に危険を与えるか?
【答】通常の場合に置ける、人体が受ける放射能量は、年間1ミリ・シーベルである。
被曝量が累計で100ミリ・シーベルを越えると、人体に何らかの影響が表れる可能性が有る、直ちにでは無いが。
さらに、特に「甲状腺癌」を含み、ある種の「癌」の発達を促進する危険性も知られている。特に子供が反応しやすい。
そして、1Sv毎に5,5%の割合で、癌のリスクは上昇する。
さらに、1Svの被曝で、「吐き気」「発熱」「出血」「最近感染」が示す「激しい原子力被害」の様相を呈する。
そして、適切な治療が無い場合、6Svの被曝で100%死に至る。
福島での最大観測値は、IAEA によると1時間あたり400mSvであった。
迅速な「ヨード剤」の摂取が、特に「肥大した甲状腺癌」の腫瘍の発生抑制には効果がある。

【問】現地作業員が来ている『防護服』は、どの程度までの放射線に効果が有るのか?
【答】ガスマスクもしくは酸素ボンベ付きの『防護服』は、「放射性物質」が吸引、経口、皮膚を通しての、体内被曝を防ぐ。
但し、「放射」能は防ぐ事は出来ない。
したがって、過度の被曝を防ぐ為には、放射線量の多い場所に長時間居る事は出来ない。
先週火曜日と水曜日に、400mSvが計測されて、緊急避難が為されたが、このように作業員に適切な情報が与えられない場合は、健康被害は疑い様は無い。

【問】どのような環境被害が起きるか?
【答】半径30キロ以上に渡って、風邪に依って運ばれた放射性物質は、特に雨により地上に落ちて
土地が汚染される。
そのような土地では農作物及び酪農製品汚染され、特に半減期の長いセシウム137により、消費に適さなくなる。
そのような食品を摂取する人は、高濃度の放射能汚染に見舞われる。
原子炉冷却に用いられた海水も、直ちに海に戻してはならない。温度が高まっている水が、海に戻されると蒸発し、放射性物質を空気中に拡散する。

【問】何故「チュエルノブイリ」の様に『石棺』方式をとらないのか? 地元の住民は何時になったら「安全に」自分の家に帰れるのか?
【答】石棺の設置は、現段階では賢明とは思え無い。
周辺部の放射線量が高過ぎて、その種の作業が行える環境に無い。
さらに、この方法は「炉心の冷却」には向かず、各隔壁や遮蔽壁を破壊してしまう恐れの方が大きい。
問題は、日本が「いつ」燃料棒の冷却に成功するか、に掛かっている。
いずれにせよ、現地の敷地の土地は「何世代」にも渡って、何世紀にも及び汚染される事になる。
それは、主にセシウム137の放出が証明している。


まだまだ記載したい事は多いが、当地では、深刻な事もそうでない事も、冷静に語られている、と言う事が、一番重要な事では有るまいか。

最初の一週間は、こちらのマスコミも、かなり「扇情的」に悲報を繰り返していた。
二週目に入り、情報が分析され始めるに及んで、人々の関心は「客観的に」事態を捉え、もたらす結果を考える、と言う方向に向いている様だ。


東電と海江田は、「原発擁護」の口調がありありと、見て取れる。
経団連の発言も、これを後押ししている。

枝野の発言では、「原発政策見直し」に言及しているが、これとて時間が経てば、どうなる事やら。

震災復興の為の増税に言及し、経済復興のお題目の元「消費税引き下げ」論の棚上げを牽制する財界と、現政権の姿勢を視ていると、とても「羹に懲りてなますを吹く」とは言えなさそうである。

「人の噂も七十五日」で、原発不可欠論が息を吹き返すのは、目に見えている様な気がするのは、私だけだろうか。

その割には、科学的な裏付けの有る、平易で説得力の有る説明も、解説も、為されていない。
ただ、被害状況を曖昧に繰り返し、国民に根拠の無い安心を訴える政府発表と、被災者の窮状を訴えるだけの、お涙ちょうだいの報道の姿勢では、国民が自らの頭で考える力は生まれにくい。

まさに、それが狙いの「お上」なのだろうけれど。


(2晩3日、体調不全で倒れて居り、ブログ更新が出来ませんでした)

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【緊急提言】小沢一郎さん、党員資格の有無に関わらず、『一衆議院議員』として方針を示して下さい!

2011-03-27 23:55:16 | 政治と社会
東北地方を中心に、『小沢救国内閣』を求める声が、わき上がっている様です。

東北だけでは無く、日本中の国民が、この日本の存亡に関わる一大事の時に、無能な内閣に爆発寸前です。

小沢さん。

声を上げて下さい。
指令を出して下さい。

民主党員の資格停止等、無関係です。

この有事に、民主党議員しか発言してはいけない、等と言う決まりは有りません。


確かに、国家権力がないと、出来ない事も多いでしょう。

自衛隊への指揮は、首相にしか出来ません。

財政措置も、地方との行政的関係も、エネルギーに関しても、政府の立場以外では、何も「正式には」出来ない事位は、理解して居ります。

すべて、政府の決定と指示でしか動かない社会である事は、理解しています。


しかし、『衆議院議員』として、的確で有為な具体策を、多いに発しても良いでは有りませんか。

衆議院議員として、「内閣に提言する」と言う形で、『コミュニケ』の形か、或は他の名目で、「対策の具体案」を、送り届けて下さい。

官邸が無視するか否かは、問題では有りません。

毎回「記者会見」を開いて、『首相の会見』の様に公式に、皆に分かる様に「方策の提示」を流して下さい。

的確な指示を、たとえ官邸が無視しようとも、公開の場で、国民全員に伝わる様に「指令を発する」事に、意味が有ります。

東北各被災県の知事宛に、指示を出して下さい。
多くの、民間団体や、社会組織に伝わる様に、指示を出して下さい。

被災地では、懸命の復旧作業に身を挺して頑張って居られますが、いかんせん国のサポートが殆ど機能していない。

輸送力の再開も。
避難村の設置も。

食料、石油、医薬品、その他多くの生活に欠かせない物資が、一番必要としている場所に行き渡らずに、滞貨している状況だそうです。

政府には、的確なコーディネートをする能力を欠いているのです。

しかも、たとえ「ライフライン」が復旧しても、それから先が、大変なのです。

社会基盤は根こそぎ消滅してしまった地方を、どのように再生させる事が可能であるか。
この、至難の課題に、無能を絵に描いた様な総理が指揮する、子供会内閣で、対処出来る訳が有りません。


さあ、小沢さん。

ここは、もはや貴方しか居ません。
貴方の、貴重な知識とノウハウの蓄積を、今、この時に生かさないと、日本は百年悔いる事でしょう。


首相の如く振る舞って下さい。

誠意も提案も、政府には届かなくても良いのです、

心有る国会議員たちが、調整役となり、実行悪となり、「草の根運動/小沢版」でスタートすれば良いのです。

政府に働く場を与えられていない、有能な議員諸賢が実行部隊となって、動いて下さい。

各県に、「小沢運動」が流れ、県、市町村、農協、漁協、青年団、各種組織に、正しい方向を示し、活動の精神的バックアップをして、地方自治体から動かしましょう。

そして、国民一人一人を動かしましょう。

「日本の政府は一体どっちだ?」と言われても、良いでは有りませんか。
問う各を宣言するのでは有りません。

あくまで、「助言」するだけなのですから。

菅直人周辺が、騒ぎ立てるとしたら、それはそれで、彼等の無能ぶりを際立たせるだけ。

国民を救済する代わりに、復旧の邪魔ばかりして、普及を送らせている様な「正規の」政府には、そのうち「人々の耳目」は集まらなくなって行くでしょう。


実効的な『ガイドライン』を提示する。
有効的な『対策』を示唆する。

そして、その「提言」の有効性に、皆が徐々に気がつき始めると、後は「正当政府」云々の議論は、意味を成さなくなります。


小沢さん。

貴方は、あくまで「有用な」提言を、発し続けるだけで良いのです。

『クーデター』を起こすつもり等、金輪際ない事を繰り返す。
ただただ「国難の時」に、座してみていられない以上、「微力ながら方針を立てるお役に立てればと思い、意見を提出しているだけ」と、謙虚に微笑んで居られれば良いのです。

菅直人政府が、批判すればする程、どちらが有能で、どちらが無能であるかを、天下に示す事になります。

この難時に有っては、あくまで「正しい判断力」が物を言います。
あくまで間違わない「指導力」です。
そして、何より必要なのが「実行力」です。


「党員資格停止中では、何も出来ない」なんて事は、決しておっしゃってはなりません。

国民の一人一人が、知恵を出し合い、力を出し合って、「各自がやれる事を」しっかりやる事が求められています。

小沢一郎さん。

貴方は、一人の国民です。
そして。
貴方は、大勢の国民から、国民の代表としての資格を付託されている、一人の国会議員です。

発言して、何が悪い物ですか。

アイデアを提供して、何がいけないのですか。

たとえ、政府が「聞く耳」も持とうが持つまいが、関係ありません。

お知恵をお貸し下さい。
途方に暮れている国民達に、明かりをともして下さい。
取るべき道を、示して下さい。

あとは、正しい事を正しいと理解出来る、国会議員が「勝っ手連」で動けば良いのです。
その先に、地方の首長や議員達、その他現場の人々が続いて、正しい解釈をして、動けば良いのです。

何の遠慮も要りません。

小沢さん。

指示を出して下さい。
次々と。
はっきりと、公開で。

誰もが納得出来るような、実際的で、明日に結びつく、的確な方針を、打ち出して下さい。

被災地は、待っています。
国民は、待ち望んでいます。

正しい復興の為の理論と手法とを。

その出所が、官邸であろうが、永田町の議員開館の、一衆議院議員の事務所であろうが、国民には無関係です。

正しい方策と指示が、必要なだけです。

政府が「正しい指示が出せなくて」、他の一個人が出そうが、それが「正しい」方針であれば、正しい方針を示した方が、国民の支持を受ける事になります。


小沢さん。

遠慮しているときでは有りません。

既に腹案は、お持ちの筈です。

早速にでも、支持者達と計って、「発表の場」を設け、矢継ぎ早に、指示を出して下さい。

あくまで、「一議員からの提言」と言う形で。
政府に対して、謙虚に、丁寧に、アイデア提供という形で。

皆に届く様に、大声で、広く、発信してください。

皆、「藁にも縋りたい」気分で、必死で踏ん張っています。

小沢さん。

あなたの声が、国民に勇気と新たな行動力とを、与えてくれるでしょう。

さあ。
黙っていないで、

声高に。

貴方は、発言しなければなりません。
貴方程の、経験と、正しい展望と、政策観を持った政治家は、政権の中に他にはいません。

必要な指示を出す事は、小沢さん、貴方の義務です。

そして、周囲の議員の皆さん。
体を張って、あらゆる手段に訴えて、小沢さんの指標を実行に移すべく、調整をお願いします。

あなた方が動けば、大きな流れが出来ます。

失いつつ有る、日本への世界の信用を、取り戻せる事でしょう。

繰り返します。

党員資格が有る無しに関わらず、正しい方針を示す事に、如何なる躊躇もてらいも不用です。


貴方の行動開始を、全国民が、待ちかねています。

大災害におおい被せる様に、日本を破壊してしまう様なタワゴトしか出来ない菅直人政権が、沈黙せざるを得ない様に、雄々しく、実効価値の有る提言を、多いに期待する物であります。



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【一口時評】『主要都市で反原発デモ=福島事故受け閉鎖求める―ドイツ』/日本では容認論が過半数!

2011-03-26 21:15:39 | 政治と社会
週末『一口時評』です。


▶主要都市で反原発デモ=福島事故受け閉鎖求める―ドイツ(時事通信/3月27日(日)0時36分配信)
▷日本では必要論が過半数! 今後の国民の覚醒に期待。

▶「津波が捕鯨打倒」に抗議=米紙記事受けNY日本総領事館(時事通信/3月27日(日)0時33分配信)
▷いつも親切ヨロイの下にちらつく「対日観」。

▶「原発事故怖い、強制送還して」中国人が強制送還求め自首(産經新聞/3月27日(日)1時13分配信)
▷帰りたければ、来た時の逆で「密出国」でどうぞ。

▶中国ヘリ、護衛艦に90mまで接近…東シナ海(読売新聞/3月27日(日)0時16分配信)
▷放射能が移りまっせ。

▶風に乗る放射性物質アイスランドまで 広がり予測困難(産經新聞/3月26日(土)23時3分配信)
▷「直ちに影響は有りません」って、世界中で言わなくっちゃ、枝野サン。

▶スイスにも放射性物質=日本から飛来、健康影響なし(時事通信/3月26日(土)5時42分配信)
▷枝野発言?

▶福島原発の放射性物質が到達=ドイツ(時事通信/3月25日(金)23時46分配信)
▷スエーデンでも。

▶なぜ女川原発を避難先に? 240人が生活「行くとこない」「頑丈で安全」(産經新聞/3月26日(土)22時40分配信)
▷窮極の国政の不条理、ここに極まれり!

▶震災選挙も民主逆風に変わりなし 原発対応などで世間冷ややか(産經新聞/3月26日(土)22時30分配信)
▷先月だったら「当たり前だのクラッカァ~」って、喜んでいた。今となっては。。。

▶被曝事故、謝罪後に訂正 東電、杜撰な情報管理(産經新聞/3月26日(土)22時40分配信)
▷何度でも訂正してでも、自己正当化を。

▶福島第1原発 自主避難「政府に不信感」南相馬に残る市民(毎日新聞/3月27日(日)1時21分配信)
▷菅直人に不信感。原発政策を推進した自民党政権に不信感。

▶福島第1原発 東電「貞観地震」の解析軽視(毎日新聞/3月26日(土)23時6分配信)
▷「人命」自体を軽視。

▶<福島第1原発>制御、長期戦に 放射能汚水が作業阻む(毎日新聞/3月26日(土)22時19分配信)
▷放射能汚染は半永久的。

▶いわき市長、首相に緊急要望「手厚い支援を」(産經新聞/3月26日(土)21時21分配信)
▷「空手形」連発だけの気がします。

▶<福島第1原発>自主避難「政府に不信感」南相馬に残る市民(毎日新聞/3月26日(土)20時53分配信)
▷<自主避難>って、『何処』に?『いつまで』?誰が負担する!

▶水・食品の規制値緩和されるのか(J-CASTニュース/3月26日(土)20時22分配信)
▷状況悪化に合わせて緩和した<規制>に、何の意味が有る!

▶1号機運転開始40年に…東電副社長が陳謝(読売新聞/3月26日(土)20時15分配信)
▷欧州では、原発の寿命は30年以下と決めてあるのが普通。

▶やまぬ募金呼び掛け=週末の都心、あちこちで―「気持ちは同じ」・東京(時事通信/3月26日(土)17時20分配信)
▷「政治が無能な国は、庶民が偉い」という傾向。

▶あ~あ~菅無知ぶり全開 有識者に「臨界って何だ?」(夕刊フジ/3月26日(土)16時57分配信)
▷「俺は原子力に強いんだ!」(合掌)

▶水たまりの危険性把握していた…東電伝えず(読売新聞/3月26日(土)13時42分配信)
▷「下請けは人類に有らず」

▶「『想定外』言い訳に使うな」 土木など3学会、声明で苦言(J-CASTニュース)
▷「想定出来ない」頭の奴が<核>で金儲け等、許されない。

▶福島第1原発 3号機で被ばく、1号機の情報伝わらず(毎日新聞/3月26日(土)13時20分配信)
▷同じ原発内ですら情報が流れないなら、国民まで流れて来る訳無いか。。。

▶1号機地下の放射能汚染、作業員に事前周知せず(産經新聞/3月26日(土)13時17分配信)
▷だって、下請けふぜいですから。

▶「一生に一度」那須御用邸の職員用風呂に感激(読売新聞/ 3月26日(土)13時8分配信)
▷「放射能汚染野菜と水は宮内庁職員が使用する様に」という意向も、おくだし下さいませ。

▶シー・シェパード 捕鯨妨害で震災支援に貢献したとPR(産經新聞/3月26日(土)11時37分配信)
▷避難を援助してもらって、恩を仇で返す「盗人白々しい」厚顔ぶり。

▶鉢物の花競り再開=2週間ぶり「和んで」―仙台(時事通信/3月26日(土)11時23分配信)
▷今はまだ「花より食料」では無かろうか。

▶<福島第1原発>「トラブルは峠を越えた」技術協会最高顧問(毎日新聞/3月26日(土)11時18分配信)
▷この男の「出身母体」は!?

▶どこに避難?ガソリンもないし…自主避難指示に(読売新聞/3月26日(土)11時10分配信)
▷「自己責任で押し通せ」と小泉にでも教わったか?

▶作業員つかった水の放射性物質濃度、通常炉内の1万倍…福島第1原発事故(スポーツ報知/ 3月26日(土)8時0分配信)
▷東電経営陣の風呂の水に供すべし。普段の<一万倍>気持ちいい入浴になる事請け合い。

▶一般家庭だけ電気代値上げもある!?…「夏の電力足りない」与謝野氏提言(スポーツ報知/3月26日(土)8時0分配信)
▷「経団連加盟企業」「霞ヶ関官僚の自宅」「永田町議員の地元」以上の所在地は、例外とするので、安心されたい。

▶「私たちは最後まで戦う」=心身極限も、職務全う=福島第1原発復旧で東電社員(時事通信/3月26日(土)5時8分配信)
▷担当:下請け社員。

▶スターフライヤー機、タンク水抜きせずウソ記録(読売新聞/3月25日(金)23時57分配信)
▷「丸5年間に亘る5機に対する、見事な嘘つきを、ここに賞する。賞品:殺人未遂罪。

▶「少量・連続的被曝、影響少ない」東京工業大 松本義久准教授(産經新聞/3月26日(土)0時41分配信)
▷たとえ「発言には責任を取る」と言ったとしても、「貴方が取る責任」なんて、何の価値もないのですよ。

▶<福島第1原発>1号機でも高濃度水、核燃料の一部漏出か(毎日新聞/3月26日(土)0時0分配信)
▷はっきり書け。他に何が有る!?

▶1号機の水にも高濃度放射性物質…通常の1万倍(読売新聞/3月25日(金)23時48分配信)
▷「一万倍」に驚かなくなった自分が怖い。

▶被災2週間、復興めど立たず=死者・不明2万7000人―東日本大震災(時事通信/3月26日(土)0時14分配信)
▷『首相』の交代も、めど立たず。

▶両陛下「自主停電」、反響3千件(産經新聞/3月25日(金)23時27分配信)
▷菅直人「自主退陣」、反響1億2500万人。もし実現すれば【歓喜】の大反響。

▶<東日本大震災>復興へ官邸強化 馬淵前国交相抜てき(毎日新聞/3月26日(土)20時32分配信)
▷仙谷に続いて馬淵が復活。これをもって官邸『強化』と言うらしい。つくずくお友達の居ない人達。大爆笑そして涙。

▶官邸に報告なし…枝野長官、東電に不快感(読売新聞/3月26日(土)18時1分配信)
▷国民に報告無し…国民全員、政府に不快感。

▶官邸、眠れぬ城…枝野氏奔走・影薄い首相(読売新聞/3月26日(土)16時33分配信)
▷奔走したとて、所詮は「ペンギン」の歩調。

▶枝野長官「東電の損害賠償免責、あり得ない」(読売新聞/3月25日(金)22時52分配信)
▷菅直人一味の責任も、免責などあり得ない。

▶<イタリア>「日本との親交・連帯の年」に 学校で授業(毎日新聞/3月26日(土)10時16分配信)
▷外国の政府の「情け」に、親近感を抱いてしまう。。。

▶米誌が表紙に「日の丸に亀裂」イラスト 総領事館の抗議で謝罪(産經新聞/3月25日(金)11時27分配信)
▷アメリカの「笑顔の内側」で、垣間見える本音の対日感情。

▶東日本大震災 米民間の義援金2億ドル 日本大使館での記帳642人に(産經新聞/3月26日(土)7時57分配信)
▷かと思えばこんな人々も。ほんにアメリカは「多民族国家」だ。

▶災害援助隊を日本に=創設後初の国外派遣―インド(時事通信/3月25日(金)21時38分配信)
▷危機に瀕した日本の復興には、自国民の賢い闘志と、人情味溢れる外国政府とが、何よりの処方箋になっている。「政府が馬鹿なので。。。」

▶中国の男性が塩6.5トン買いだめ、放射能パニック収まり困惑(ロイター/3月25日(金)17時4分配信)
▷いかにも、「らしい」話。

▶米空港で管制官が居眠り、2機が誘導なしに着陸(ロイター/3月25日(金)15時28分配信)
▷日本政府で「対策本部」が昏睡状態。東北被災各県は誘導無しに「復興」に向けて離陸。

▶ドイツ、原発廃止を計画(毎日中国経済/3月25日(金)15時17分配信)
▷文明を感じる。

▶カザフスタン、住友商事と共同で12年にレアアースの生産開始(ロイター/3月25日(金)14時13分配信)
▷カザフスタンでは、住商は「ウラン鉱山開発」もやったなあ。またもや<利権>発見?

▶被災者に公務員宿舎や公営住宅4万戸無償提供(読売新聞/3月27日(日)3時8分配信)
▷全国各地に東電が所有する「保養所」「厚生施設」は?


自治体の支援の輪広がる…職員派遣も活発に(読売見出し)

>東日本巨大地震の被災地で、自治体の支援の輪が広がっている。

>災害時相互応援協定に基づく支援のほか、結び付きのない自治体が名乗り出るケースも目立つ。物的支援や被災者受け入れに加え、自治体機能を支えるための職員派遣も活発になってきた。ただ、集団移転も視野に入れた「街再生」への取り組みは、どの自治体にとっても未知の領域で、手探りの支援となる。

>「とにかく避難所運営の経験者を送ってほしい」。地震発生翌日の12日、仙台市の支援ニーズを把握するため同市に入った神戸市危機管理室の松山雅洋室長は、仙台市職員から懇願された。

>14日には、阪神大震災で避難所運営などにあたった神戸市職員51人が1次派遣された。現在は、神戸市第3陣の62人が避難所運営や廃棄物処理などの支援を行う。復興支援のための職員やOBも派遣されており、防災服の背にある「KOBE CITY」の文字を見て、被災者から「阪神大震災の被災地から来てくれて勇気づけられた」と声を掛けられた職員もいる。仙台市の斎藤健一・防災安全課長は「必要なことを的確に指摘し、フォローしてくれるのでありがたい」と話す。

>総務省消防庁によると、市区町村間で災害時相互応援協定を結んでいるのは、全市区町村の約90%にあたる1571自治体(2010年4月現在)。都道府県間では、阪神大震災後の96年、大規模災害時に全都道府県で支援する「災害時の広域応援に関する協定」を結んでおり、全国知事会は地震後すぐに各都道府県に職員派遣を呼びかけた。

>岩手県は大阪府、静岡、福井、和歌山県などから180人以上を受け入れている。宮城県にも各自治体職員が入っているが、さらに「避難所支援のため400人派遣を」との同県の要請で、知事会が都道府県に照会をかけている。職員70人が死亡・行方不明の岩手県陸前高田市には県の応援職員約20人が入っているが、「まだまだ人手が足りない」(幹部)といい、人的支援の動きは今後も続きそうだ。
【読売新聞/3月27日(日)3時9分配信】


国のリーダー・シップが全くあてに出来ない中で、現地の自治体レベルでは、復興の努力が動き出している。


緩やかに。
しかし、確実に。

日本は、立ち直る。

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「二週間後」日本社会の民間の自己治癒力と政治の不在の葛藤が、増々顕在化した日々だった。

2011-03-25 21:18:28 | 政治と社会
二週間が過ぎた。

悪夢と言う言葉でも追いつかない程の、壮絶なる「巨大津波」を引き起こした『東北大震災』から、はや二週間。

各地には、未だに津波の傷跡が生々しく残っている。


そして、復興の為のオーガナイズも、部分的では有るが、着々と進んで来ている。
『関西淡路大震災』の教訓が、随所に行かされている事が肌で感じ取れる。

夫々の、地域社会レベルと、民間レベルでの、復興に向けた支援体制の構築への努力は、インフラの復旧を中心に、目に見える形で、そして目に見えない所でも、進められている様だ。

そして、それらの復興への再生力の貴重な芽吹きが、<国レベル>で妨げられているバカバカしい状況が、頻繁に見聞きされる。
その様な、国難にあって国を救えない「国家体制」を持ってしまった事が、慚愧に堪えない。


【2週間後の<妄言集>】

◇「極めて高い緊張感で事態にあたる」菅直人首相
◇「被災地に政府職員を派遣」菅直人首相
◇「原発は悪化を防ぐという対応」菅直人首相
◇「阪神の態勢はどうだった?」菅直人首相
◇「退避範囲は、あくまで専門家の判断を尊重」菅直人首相
◇「私は大丈夫と発言してない」枝野官房長官
◇ 屋内退避「ゆとりをもった安全性を優先させた形」枝野官房長官
◇「原発作業は安全管理の徹底を」枝野官房長官
◇ 節電対策「生活のあり方でお願い十分あり得る」枝野官房官 ◇ 税と社会保障改革「被害の全体像を考慮して検討」枝野官房長官
◇ 西日本への「可能性は否定できない」枝の官房長官
◇「30キロ圏外の退避は詳細分析し判断」枝野官房長官
◇ 風評被害野菜の補償「予断を持って言う段階ではない」枝野官房長官
◇ 電力不足「抜本的な対策へ生活様式変更も」枝野官房長官


そして、各地で震災時の人々の勇気有る行動ぶりや、その後の秩序溢れた行動ぶりが、ニュースをにぎわせている。



原発は、レベル6の事故段階に達した。

しかし。
東電社長は姿を表さない。
東電も、原子力保安院も、見え見えの情報の隠蔽ぶりが、世界中の避難を浴びている。


原発復旧に壮絶な戦いを挑んでいる作業員の、既に3名とか5名とかの死亡が、非公式ソースで漏れ伝わっている。
それらの作業員が、何処の会社の所属であるかは、発表しない。


「被曝の理由」なるものの解説を、冷静に行うテレビの解説員。

白々しい限りだ。

「アラームを誤警報と思ったらしい」
「長靴を穿かずに水に浸かって作業していた」
「被曝量検出の係員を随行させていたなった」

と言う事は。
作業員達に「事の深刻さ」を正確に説明していなかった訳だ。

建屋の内部に入っての作業に、「使い捨て」簡易防護服と「短い」作業靴。
検出サポート係を随行させなかったのは、「被爆させたくなかった!」からだそうだ。

結論は、<『下請け会社』の派遣社員だから、どうでも良い>扱いをしている事になる。

正体が曝された、東電本社。
その東電の体質が、福島県、栃木県、茨城県、更に北関東全域を「人の住めない土地」に変えつつ有るのだ。

そして、この3名の被爆が明らかでなかったら、「核燃料の漏洩」という最悪の事実も、一万倍の汚染も、国民が知る事が出来たのは、もっとずっと後になって、より大きな被害が現れてから、になっていたに違いない。


想像はしていた物の、ここまでの酷い結果を突きつけられると、唖然としてしまうのみ。

「東電様から頂いた資料に依ると」と発言する『保安院』。
癒着と、力関係がもろ見え。

民間企業の暴走をチェックする「公共中立機関」では無く、産経省の内部機関で、東電は官僚の天下り先であった。

そして更には。
「人体に対する<直接>の影響はないが念のため」「<直ちに>影響はない」と繰り返す『御用学者』と『テレビ局解説委員』と『官房長官』の発言。


無人の「いわき市」。
南相馬市の欠乏状況と援助の不在。
役場から全住民まで、丸ごと疎開する自治体。
せっかく津波から逃げ仰せたのに、避難所でストレスや薬品欠如の為に亡くなる人々。
退避命令の為、肉親の捜索も出来ず、瓦礫の下に打ち捨てられたままの被災者たち。
丹誠込めた作物が、商品として出荷出来ず、刈り取って捨てる無念さを忍ぶ農民たち。
蛇口から「放射能汚染」の水が出て来る上水道。

かたや。

被曝を恐れるより、自らの使命感に依って行動する、消防隊員。
感謝の笑顔に慰められると語る、「不眠不休」の自衛隊員。
被災者に無料配布する為に、工場をフル稼働して物を作り続ける工場オーナー。
肉親の安否も確認せず、被災者を守り続ける避難所の職員。

恥を曝すプロ野球の一部オーナーとコミッショナー。
国民に勇気と希望を与える『高校球児』たち。


その間、『災害対策本部』である「首相官邸」の無為無策。
世界中に、不信感を植え付け、国家の信用を喪失しながら、何の具体的な異様も伴わない「メッセージ」を読み上げるだけの『総理大臣菅直人』が、今後も指揮を取り続ける。。。


このようにして、「二週間」が過ぎた。


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災害の度に、懲りずに繰り返される「行政の壁」という動脈硬化は、日本人の思考形態の形成の結果である。

2011-03-24 23:38:17 | 政治と社会
『阪神淡路震災』の際、海外の救助隊の連れて来た「救助犬」の入国を断った<税関吏>に、怒り狂った事を、思い出さされた。


▶海外からの支援に“障壁”「日本に恩返し」の思い、行き場失う(産経見出し)

>東南アジアのある国は、毛布を数万枚送ると申し出た。だが、日本政府はサイズ(80センチ×80センチ)を指定し、送られる予定の毛布が20センチほど「規格」に合わないとわかると、受け入れに強い難色を示した。「規格外」の毛布は、すったもんだの末にようやく日本に届けられた。

>日本政府から救助犬の派遣を真っ先に要請され、それに応じて送り出そうとした矢先に「待った」をかけられたケースもある。その際の説明は「空港での検疫に1カ月かかる。1週間に短縮できるが、救助犬をその間管理できない」(支援を申し出た国の高官)だった。結局、この国の救助犬が日本の地を踏むことはなかった。

>コメ数万トンの援助を事実上、断られた例もある。送る予定のコメは日本人の口には合わないだろうと、もち米を交ぜる工夫も施されていた。しかし日本政府は「国内に余剰米がある」と回答。すでに空輸準備が終わっていた一部を除き、日本には届けられなかった。

>食料品を送ろうとして「食品安全基準のチェックがされていない。日本語の表示ラベルもない」と、拒否された例もある。

>だが、「日本からはいろいろな支援を受けてきたので、その恩返しをしたい。受け入れ側の事情も理解しており、不必要なものを送るつもりもない。それでも日本政府の対応は首をかしげる」(東南アジア筋)という声は小さくない。
【産經新聞/3月24日(木)17時46分配信】


はらわたが煮えくり返る程に、腹立たしい。


しかし、冷静に考えてみると、これが「日本人の思考形成」の結果なのだと言う事に、思い当たるのです。

これはひとえに、現場に「自由裁量権」を認めない、日本の社会制度の弊害である。

森羅万象の総てを、『マニュアル』でしか処理しない。
マニュアルでしか「処理出来ない」ような思考形態の国民しか、造り出さない様に作られたマニュアル。

逆に言うと、上は霞ヶ関から、下はマクドナルドのバイトの女子高生まで、一億総マニュアル社会に生きる様に、飼育されてしまっている。


「被災者用毛布は、80X80とする」
「ヘリから個体物資を投下してはならない」
「医師免許を持たぬ者が医療行為をしてはならない」
「動物検疫を受けていない動物は入獄出来ない」

云々カンヌン。

その場で、「臨機応変」に判断す事は、決して無い。

判断させない。
だから、判断すれば良い場面でも、判断出来ない。

これが、「偏差値教育」のもたらした、結果である。


お上に取っては、非常に都合がいい。
現場で各人が、勝手に裁量されては、堪らない。

社会は、お上が「管理する」のだ。

それに反した行動をとる輩は、秩序を乱す「異端者」扱いをされてしまう。
そして、社会からはじき出される。

そこで。
震災の最中に有って、「救助犬」の検疫を要求しないと、「勝手に入国させたら」後で自分の責任が問われるのだ。

管理する側も、管理される側も、同じ発想しかしない。

結果は、<必要な時>に、<必要な決定>が為されない。


私は、故有ってフランスに長く暮らしている。

外国に在って、「外人」やって行くのは、簡単な事では無いのです。

『滞在許可』の取得が大前提。
外国人など「居ないにこした事はない」存在で有る以上、審査は微に入り細を穿つ。
許可が取得出来なければ、直ちに「非合法」な不法滞在者に成り果てる。

「外国人同士」の結婚は、国籍国の公館に法的に婚姻届を提出していても、フランスで「結婚許可」を取っていないと、滞在許可に反映されない。

あれこれ、山ほどの事務的に煩雑な目に遭うのです。

しかし、「フランスに是非居て下さい」と求められている訳では無く、こちらから「是非住まわせて下さい」と願っている以上、フランスの法に従わなければならない事は、当然の事である。

その『滞在許可』の取得が、地獄の苦しみで有りました。

詳細はさておくが、更新の度に「窓口」で苦労させられた。

「この書類が欠けている」
と、指定されていない書類の提出を求められて、その日の手続きを拒否される事はザラであった。
抗議しても無駄。
聞く耳持たぬ。

次のアポを「やっと」とって、警察へおもむき、長時間待たされ(何しろ移民外国人が群れをなして押し掛けているのですよ)、やっと自分の番が来て指定された書類一式を提出すると、今度は別の物を要求される。

それの繰り返しであった。

フランスでは、窓口の係官の裁量権が、かなりファジーに認められていたのです。

何度も更新して行くうちに、こちらも慣れて来て、求められていなくても、必要そうな書類は何もかも準備して出かける様になって行った物だった。

最初の頃は、その度に頭に来ていた物の、無数の「出稼ぎ移民」外国人の書類を処理していると、総てのケースで「同じ条件」などない以上、一括して枠にはめて処理する事が不可能な事が出て来る。

従って、「窓口係官の裁量」が必要な事が、理解出来る様になって行った。


こんな国では、自分で正しいと思っても、相手に否定されたら終わり。
正しくない事でも、相手を納得させられれば、可能となる。

ある意味で「融通を聞かせる」事が出来る社会は、最終的に事が「ストップしてしまう」と言うリスクは避ける事が出来るのだ。


救援物資にしてからが、総ては然りである。

現場裁量が認められた社会であるならば、犠牲者を救助出来る可能性が有れば、動物検疫にこだわって「救助犬」を拒否する事、など起こり得ない。

毛布が、5000枚総て異なったサイズであったとしても、何ら問題にはならない筈だ。

外国人医師であろうと、目の前に助けを求めるけが人が多数居る様な時に、医師免許を問題にしたりする筈がない。


四角四面の紋切り型社会は、一見整然とした秩序だった物に見え、肯定されがちであるが、実際に人間にとっては有り難い社会とはなり得ない事が有ると思える。


ペーパー・テストで、「1点でも多く取る技術」を計る物差しが『偏差値』である。

要するに、記憶力とすばしっこさを競う事。

入試問題に、回答が二つあり得る事が判明して、その設問に関しては「全員正解」扱いする、と言う事を散見する。

典型的な、日本のシステムの現れである。

逆だと思う。

世の中は、「回答が一つ」だけ、と言う様な問題は非常に限られる筈だ。
普通は「複数の回答」が有り得る。
或は「回答はない」問題の方が普通なのではないか。

したがって、テストで高得点を取った「優等生」ほど、画一的発想しか持てず、実社会での現実に対応出来ない事になる。

下々から、お上まで。


『原子物理学』の世界が、「たった一つの答え」しかない、割り切れる世界なのだろうか。
人間は、其処まで「核物理学」を理解していると、言い切れるのだろうか。

むしろ、核分裂やその周辺の原理に関して、人間は未だ開明していない事の方が多いのでは無いか。


「ペーパー・テスト」は、『想定』内の作業である。

ところが、核燃料が処理しきれなくなった時に、「想定外」の事態に遭遇している訳だ。

森羅万象の物事の総てを「想定」出来ると思うとしたら、それは人間の思い上がりと言う物である。
そして、人間の貧弱な思考回路で「想定出来なかった」現実の前に、何を成さなければならないのか。

回答は一つでは無い。

そして、最初から「柔軟な」思考をする事なく、限られた知識の範囲でのマニュアルで対応するやり方にこだわっているうちに、被害はドンドン酷くなって行くのだ。


お上のプライドは、ずたずたに引き裂かれている。
その上で、更にプライドに拘り続け、保身に走ってしまうと、どうなるか。

半径数十キロ、百キロ、いな世界中の人々の「命」を危険に曝してしまうのだ。
それも、5年10年100年先までに渡って。


『マニュアル』の中に書かれているやり方、でしか行動出来ない多くの人々が居る。

80㎝X80㎝の毛布にこだわって、100年先の子孫の命までもを脅かす権利が有るなどとは、マニュアルには、どこにも書いてない。




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「復興」を目指して、あらゆる手だてを『早急に同時並行的に』打たねばならない。計画も実行も予算も。

2011-03-23 23:25:58 | 政治と社会
非常事態だからこそ、増税などしないで切り抜ける。

これが、為政者の姿勢であろう。


今回の東北大震災に依って引き起こされた被害から復興する為には、20兆円とも、それ以上必要とも言われている。

恐らく結果的には、その3倍くらいかかってしまうのでは無いか。
勿論、民間の自立的経済活動の分も、換算しての事であるが。

何しろ、「津波」の被害が膨大である。
画像や映像で見る限り、道路の両側は「瓦礫の山」しかない地区が、宏大な範囲に広がっているようである。

片付けるだけでも、気が遠くなるエネルギーを必要とするに違いない。

この分に関しては、「全額国が負担」と言っているらしい。

それで、その先はどうなる。
何しろ、「町や村」などの『自治体』自体が物理的に存在していない状態の場所が、かなり有るようだ。

市役所や役場の修復や再建、県道、市道などの道路、或は警察署、消防署、その他「社会的インフラ」に関しては、自治体なり、県なりの予算も(苦しいなりに)使えるだろう。

学校や、公立病院なども、国の予算が見込めるであろう。

しかし、実際問題として、政府、県、自治体、夫々の「必要となる」資金を賄えるだけの予算が有るとは、到底思えない


さらに、その先となると。

住民達は、家も失い、家族も失い、家のたっていた敷地が地盤沈下して水没していたりすると、不動産としての土地の「所有権」すら、定かでは無い状態に置かれている。

地震災害保険が、どれほどの額を払い戻してくれる物やら。
その「損保会社」の資金は、何処に求めれば良いのか。


個人が、個人の力で復興出来る事には限度があろう。

しかも、たとえ「社会的インフラ」が再建されたとしても、実際に個々の市民レベルでの社会生活の基盤はどうなるのか。

農家は、農地が津波で流されていたり。
漁民は、港湾施設は破壊されて居り、漁船は失われた。
会社勤めの人達は、その「会社」が存在していないかもしれない。

存在していても、復興するまで持ちこたえられずに、消滅してしまうケースも多かろう。

「避難」している、総てを失った人々に、「住居」と「町」と自立出来る「経済基盤」とを再興することが、どれ程の時間とお金とを擁する物か。


当然、国がしっかりした「再建計画」を早急に確立して、予算を確保する必要が有る。


と、ここまでは、何も私がゴタゴタ書かなくとも、誰しも当然理解している所である。

しかし今回は、それに加えて「放射能汚染」に依る大問題が控えている。

『東電』は、その罪万死に値する訳だが、先ずは「東電」の与えた災害に対する「補償」をキッチリとやってもらわなければならない。

最悪の事態を想定すると、原発から半径100キロくらいの土地は、取り敢えず「人が住めない」状態になってしまう事も考えなければならない。

その範囲に住んでいる人々総てに、「安全な土地」を提供し、「新生活のスタート」に必要なあらゆる援助を行わなければならない。

その上で、このまま延々と「冷却放水」を何年も続けなければならない、と言う意見すら出ている中で、一体どのような「処置」を施すのか、と言う事である。

「廃炉」にしたくないのが見え見えの「東電」側と、それを半ば「追認」しているかの如き「菅直人政府」、その流れに疑問を挿む事なく、「事実を隠蔽して」国民に被害の真実を伝えようとしない「マスコミ」と、『三位一体』の国民への<敵対行為>に対して、一体どのように立ち向かって行けば良いのか。

当然、『東電』は「社」の保有資産総てを投げ打ってでも、必要な補償と援助とをさせねばならない。

正確には把握していないが、所有不動産や再建など、かなりの資産が有る筈である。

それに、民間企業のくせに、まるで「官庁」の如きのだぶついた組織構造を考えると、当然大規模でシビアな「リストラ」が前提である。

そもそも、<電力>と言う「国の基幹産業」を、地域毎の縄張りを決めて、複数の「民間企業」が仕切って来た、この現実がいかに危ういものであるかが、今回白日の下に曝された訳である。

少なくとも、「公社」か「公団」などの「半官半民」の組織にして、国の党勢かに置くべきでは無かろうか。

いわば「大きな政府」論になってしまうのだが。

フランス型「公益法人」にすれば、経費をペイするだけで、利益を計上しては良けない形の組織にすれば、その分「利潤追求」の分のコストへの転嫁が防げる分だけ、消費者に取って「安価」に電力を供給出来るのでは無いか。

その事は、再考を擁する事であろう。

今、この時点で筆者が言いたい事は、「東電」の延命に走るべきでは無い、と言う事である。


JALと同じく、整理すべし。

この際、他の電力会社も含めて、電力行政を再構築する必要が有ると、断じて信じるものである。

整理した後の「東電」は、公益法人化するか、東北電力と中部電力とに分割吸収させるか、はたまた「新生東京電力」として再生させるかは、多いに議論すれば宜しい。

ただ、今までの形での「東電」を生き延びさせる為に、膨大な資金を「国家予算」から投入するべきでは無い、と言う事である。

これまでの、「秘密主義」と、「利潤追求」の為には国民の生命の安全など無視する形での「原発建設」を強引に押し進めて来た「企業体質」は、決して存続させる訳にはいかない。


このような事を言うと、必ずくるであろう反論には、ワン・パターンな傾向が有る。

「原発なくして電力供給をどうするのか」
「電気を使わず原始的生活に戻れと言うのか」
「原子力発電以外に有効な手段はない」

この類いの世迷い言は、申し訳ないが「聞く耳持たぬ」私である。

火力発電、水力発電という、原発以外のシステムの利用を、推進する。
これまでの日本の電力行政は、「原発有りき」の前提の基に、火力や水力は、あくまで補助手段としての存在意義しか、与えられてこなかった。

前時代の土建行政で作られたダムを、今こそ徹底的に利用しよう。
火力発電も、より低公害の石炭などを輸入する。
ウランより、遥かに低価格で、大気に放出するCO2も、原発の「ウラン精製」に伴う排出量と比べれば、余り差はないのだそうだ。

それに加えて、これまで「本気で」研究開発に取り組んでこなかった「風力」と「地熱」との利用を、積極的に推進するべきである。

巷で語られている「低周波公害」の問題は、既に技術てKに解決されているとも聞いた。

勿論「太陽光」の利用は、もっともっと推進する。

やれる事は沢山ある。

それに加えて、今回の事故を機に「節約の機運」を、今後さらに大きく押し進めて行くだけの「知恵」を、日本国民は必ずや持っていると信じる。

とにかく、『福島第一原発』は、廃炉にすべし。
その作業に数千億のカネが必要だそうだが、それを「税金」でまかなうベカラズ。

あくまで「東電」の責任に置いて、「東電」の予算で総ての作業を行わせるべきである。

当然、避難させられている被害者の方々の補償も総て含めて、である。


日本政府としては、今の菅直人政府の様に「東電」に肩入れしていると、以上に挙げた様な資金を、最終的には総て、国の責任で行わなければならなくなってしまう。

とんでもない事だ。



その点を明確にした上で、最初の話に戻ろう。

地震と津波との被害を「復興」させるために、あらゆる手段を使わなくてはならない。

もちろん「増税」以外の方法で。


其処で言いたい事は、アメリカに「無期限融資」を求めよう、という事だ。

「米国債」を売れない事が前提であるのならば、「売却」する代わりに、アメリカ自身に「出資」してもらおうじゃ無いですか。

現時点の正確な数字は不明だが、日本は「米国債」を5800億ドルほど、買い込まされている筈だ。
ざっと「45兆円」程になるか。

これが、アメリカに対する「援交」であるのならば、売らない代わりに<担保>にして、「金を貸してくれ」位は言っても良いのでは無かろうか。

何しろ、オバマも、ヒラリーも、ルースも、口を揃えて「出来る事は何でもする」「あらゆる援助は惜しまない」と、言っている訳だ。
それを「リップ・サービス」に終わらせる手はないだろう。

保有米国債のうち、1/3程、およそ15兆円分位を担保に「融資」を迫ろう。

否やを言わせず、強引に。

『同盟国』と言い募る以上は、それくらいの支援はしても罰は当たるまい。


▶自民、「思いやり予算」特別協定に賛成へ(読売見出し)

>自民党は23日、今国会に提出されている在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)に関する新しい特別協定に賛成する方針を固め、同日、党外交・国防合同部会で了承した。

>新協定が年度内に成立しなければ、現行協定が期限切れとなる。その場合、日本側が光熱水費などの支出ができず、米側が肩代わりする可能性がある。

>25日の衆院本会議で与野党賛成により可決される見通し。参院での審議日程は流動的だが、同協定の年度内成立の公算が大きくなった。
【読売新聞/3月23日(水)21時9分配信】



このような困難な時期に、未だにこんな事をやっている。
「思いやり予算」など、棚上げになっているとばっかり思っていたら。。。

民主党と言い、自民党と言い。

君たち、正気なのか?


今は、アメリカにカネを恵んでいる時では無い。
アメリカに、カネを出させる時である。






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良い歳の大人が恥を曝す『老害巨人』と、事態をしっかり把握している『高校球児』との差は何なのだろう。

2011-03-22 23:55:25 | 日本人の意識と精神構造
『球春』と言う言葉が有る。


春は「つれずれ」、球を追って戯れるものなり。。。

と言うや言わずや。



例に依って『朕は球界なり』を改めようともしない「よみうりきょじんぐん」とは、一体何なのだろう。

ダルビッシュも、岩隈も、多くのプロ野球選手たちが、「野球どころでは無い」と感じているようだ。
至極当然の感情である。

誰だって、日本人である以上「野球どころでは無い」毎日を過ごしているのです。
天下の大マスコミ経営者の爺さん達以外は。


▶巨人・滝鼻オーナー、開幕29日強行姿勢(サンケイスポーツ見出し)

>巨人・滝鼻卓雄オーナー(71)は22日、“3・29開幕案”を強行したい考えを示した。さらに、開幕日だけでなく延長戦の扱いなど、今季の試合方式でセと異なるパ・リーグにも、交流戦を休止する可能性をほのめかして牽制(けんせい)。26日のオーナー会議で、持論を展開するつもりだ。

>「それ(29日開幕)は動いていないのではないか。開幕は政府が決めることですか? 節電してくれというのは政府が言うことだろうが、開幕を何日にしろというのはお上が決めることか。日程はわれわれが決めること」

>また開幕を4月12日に延期したパ・リーグにも言及。「パが先行していろいろなことを決めているようですが、そうはいかないと思います。交流戦の日程もどうなるかわからない。交流戦はもういらない、と(パが)言うならば、それはそれなりの考え方があるだろう」と、交流戦中止の可能性をほのめかしながら、パを牽制した。

>東京ドームでのデーゲーム開催も困難な状況に追い込まれているが、代替球場などに関しては「まだそこまではやっていない」。問題山積も強気の態度は崩さず、26日のオーナー会議に出席する。
【サンケイスポーツ/3月23日(水)7時52分配信】


聞くだけで、胸が悪くなる様な発言の連発ではないか。

一体自分を何様だと思っているのだろうか。
『ナベツネ』が乗り移っているかの如き『巨人・滝鼻卓雄オーナー(71)』。

「何が何でも、野球をする。」

「一年間の選手の年俸は、試合数に関わらず固定している以上、一試合分の収入でも減らせるものか。」
「パリーグなんかにかってな事を言われてたまるか。」


ところで、近年日本のプロ野球は、実力も人気も『パ・リーグ』が先行している。

昨年のセ・パ交流戦も、上位6チームは総て「パ・リーグ」が占めた。
選手達の個人成績も、ダントツで「パ・リーグ」がまさっている。

偉そうな事を言い続け、戦後以来「時計の針が止まったまま」の如き巨人には、全く自分達の置かれている状況が見えていない様だ。

交流戦を止めれば、最早損をするのは「パ」では無い。
「セ・リーグ」が、パリーグにおんぶされている事に、気がつかないか。

日テレの「巨人戦」の視聴率が、どうなっていたか、忘れたのか。

2万人以上が亡くなられて、放射能が舞い散っている今この時に、「プロ野球」でございます、と言って何がどうだと言うのか。


勿論、ファンに取っては「待ち遠しい」開幕であろう事は、想像に難くない。
今の様な、総てに<負の要素>しか回りに無い様な日々に有って、憧れのプレーヤーの、はつらつとしたプレーを見たいであろう。

現に、強行されている一部「オープン戦」にあっても、開始前の選手達に依る「募金活動」に応じるファン達の『歓声』は、プロ野球選手への人気が、ひいては彼等の試合の魅力が、衰えていない事を十二分に示している。

だからと言って、勘違いして良いものでは無いだろう。


本来必要かどうかすら不明確な『強制停電』に、多くの国民が不便を強いられている訳だ。

被災地で、一番需要の多い「パン」の製造工場が、3時間の停電の為、パン種の発酵その他のプロセスを一致させる為には、6時間に渡ってラインを止めなくてはならないそうだ。

被災地で、待ち望まれている食料の生産にすら、不便を強いている事態を、「きょじんぐん」だかなんだか知らないが、傍若無人にも程が有るのでは無いか。


選手達は、苦悩している。

「野球選手で有る前に、一人の人間だ」と、ダルビッシュは語った。
その通りだ。

特に、東北地方出身の選手や、東北に関連の有る選手に取っては、家族や友人達の安否に関わる事態の最中なのだ。

しかし、職業人として、野球をやる事しか出来る事は無い、と分かっている彼等。
さらに、雇用者たる「チーム」の意向には、従わなければならないと言う立場も、わきまえている。

その彼等の心情を、思いやりもせず、経営だけを考える馬鹿爺イ達。


▶新井「これで変われなかったらこの先、プロ野球はどうなっていくのか」(スポニチアネックス見出し)

>日本プロ野球選手会の新井貴浩会長(34=阪神)は、文部科学省などへの訪問後、報道陣に「12球団一丸で難局に向かっていかないと。このままじゃプロ野球界は駄目になる」と強い口調で訴えた。


ナベツネが、かって「たかが野球選手フゼイ」がとのたもうた、その選手達の方が、事態をより正確に判断している。


>大切なことは、今回の震災に対してプロ野球界が何ができるか、一丸となって考えること。現状の分離開幕案については「強く反発しています」としながらも、新井会長はストライキという強硬手段に訴えることはあらためて否定した。「国が大変な時に、プロ野球界がいがみ合っている時ではない。そういう声が(選手から)多数あった」。だからこそ、選手会の意見には加藤良三コミッショナーらに耳を傾けてほしい。

>「コミッショナーは“批判を受けいれる”と言うが、どうして批判を受けてまでやるのか。(セの開幕が)25日から29日へ、この4日間は何のためなのか。理由を説明してもらっていない」。強い不満を口にする一方で「あとは祈る気持ちで英断を待ちたい。必ず変わると信じている。これで変われなかったらこの先、プロ野球はどうなっていくのだろうと感じている」と言葉に力を込めた。
【スポニチアネックス/3月23日(水)7時0分配信】


この、荒井選手会長の思いは、お偉い爺樣方には理解出来ないようである。

選手有ってのプロ野球では無いか。

高木文科相も「セ案」を差し戻し。
(悪名高き)蓮舫節電担当相も、ダメ出し。

「天下の読売」と思い込んでいる人々が、世の中の変化について行けない「動脈硬化」を露呈して、悪あがきをしている。

滑稽なり。

そんな彼等の「報道」が、社会の現実を「反映していない」事は、不思議でもなんでもない事である。



ところで、明日「開催が危ぶまれた」全国高校野球春期大会が、開幕式を迎える。

その、選手宣誓が「胸を打つ」内容であるらしい。


▶「被災地へ届け!」創志学園主将が異例の宣誓全文読み上げリハ(スポーツ報知見出し)

>22日の開会式リハーサルでは、選手宣誓を務める創志学園(岡山)の野山慎介主将(2年)が、リハーサルでは異例の全文を披露。被災した人々に熱いメッセージを込めた。

>上級生顔負けの堂々たる選手宣誓だった。創志学園の野山主将は、異例の「2年生主将」として選手宣誓の練習を行った。通常、リハーサルでは名前などを読み上げるだけだが、大会役員に内容も少し言うように言われ、野山主将は最後まで全文を読み上げた。

>阪神大震災の1995年に生まれたことに触れ、被災者の方々を思いやる内容。最後に「生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います」と話し、締めくくった。文面は監督や野球部長だけでなく、系列の環太平洋大学の教授などにも相談し決まった。リハーサル終了後、上級生の各主将からは絶賛の嵐。

>◆宣誓全文 宣誓。私たちは16年前、阪神大震災の年に生まれました。いま、東日本大震災で多くの尊い命が奪われ、私たちの心は悲しみでいっぱいです。被災地ではすべての方々が一丸となり、仲間とともに頑張っておられます。人は仲間に支えられ、大きな困難を乗りきることができると信じています。私たちに今できること。それはこの大会を精いっぱい元気を出して戦うことです。「がんばろう!日本」。生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。
【スポーツ報知/3月23日(水)8時0分配信】


いや、若者の姿や良し。


▶東北、選手宣誓の内容に感謝/センバツ(サンケイスポーツ見出し)

>リハーサルで東北ナインの心を打ったのは、創志学園(岡山)の野山主将が行う選手宣誓だ。大会スローガンの「がんばろう!日本」を盛り込むなど、震災の被災者にも触れている。五十嵐監督は「ボクらの気持ちを代弁しているようでした」。上村主将も「自分たちのことを考えてくれているな、と改めて感じました」と感謝していた。
【サンケイスポーツ/3月23日(水)7時52分配信】


同じ『野球人』で、ここまで違うのです。

「被災者を、総ての国民を、野球を通じて励ましたい」
こんな気持ちが、伝わって来るでは有りませんか。


「終戦後も3ヶ月で、国民はプロ野球開始を求めた」とうそぶいた『渡辺恒男』とか言う爺さんとの、違いが良く判る。


ナベツネさん。
タキハナさん。

高校球児達の「爪のあか」を頂いて来なさい。
良く煎じて、押し頂いて飲むが良い。

そして、東京ドームを「被災者仮設住宅村」にしなさい。
そうすれば、君たちは「望む尊敬」が得られるであろう。

さもなくば。

東京ドーム「観客ゼロ」を強く望むものです。

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「原発を考える」事は、日本人の思考形態を変える事。変わる事が出来るのだろうか。。。

2011-03-21 23:56:24 | 日米関係
『福島第一原発3号基』は、プルサーマルであったらしい。


元来、「原子力発電」の問題点は、「熱量のコントロール」に有ると言えるのでは無かろうか。

原子炉の中で、『ウラン燃料』が核分裂する過程を、人工的に「緩やかに」「連続的に」行わせる事で、一瞬の「核爆発」とは違う「人工的利用可能」な熱量が得られる。

その、「原子炉」を冷却する必要が有る。

直接炉心を冷却する『一次冷却回路システム』に、何を使うかで、原発のタイプが分かれる。

ごく初期は、液状の『黒炭』や『ナトリウム』、又は『重水(HO)』を使っていた。

順に「ナトリウム炉」「黒塩炉」「重水炉」である。
800~1200度もの炉心を冷やす為には、通常の水、と言う訳にはいかなかった。

その、一次冷却システムを、再度冷却する『二次冷却回路』で200度程に落ちた熱で、蒸気を発生させ、その蒸気で発電タービンを廻す。


その後、より安定供給出来る『軽水(H2O)』を使える様になり、「沸騰水型軽水炉」と呼ばれ、このタイプが主流となっている。


この、冷却システムが、何らかの理由で不具合を引き起こすと、たちまち炉心の温度が上昇し、内部の溶解が始まる。
これが『メルト・ダウン』。

もはや、核爆弾の爆発と同じ事になってしまう訳だ。

(素人が、素人向けに解説しているので、専門家の方には穴だらけの間違いだらけかもしれません、ご容赦下さい)


炉心で使用する『核燃料棒』が「燃え尽きてしまった」後(厳密には燃える訳では無い。燃料ウランが分解して、エネルギーと放射線を出し、原子が崩壊してしまう事)は、使用済み核燃料(滓)と、特殊金属で作られた「燃料棒」の容器たる『筒』その他『高高度汚染物質』や、その周辺の中程度、軽度汚染物質を「処理」する事が必要である。

使用済み核燃料(ウランの残骸)からは、精製して『プルトニウム』が得られる。

旧核兵器保有国以外の「核保有候補」の国々が、<原発>推進に励むのは、そのせいである。



日本が「原発」建設に乗り出した時点で、この「使用済み燃料」の再処理技術はまだ無かった。

世界で唯一、フランスのノルマンディー地方『コタンタン半島』先端の港街シェルブールの郊外、『ラ・アーグ』の「再処理工場」だけが、その処理を行っていた。
(ソ連は除く)


にも拘らず、日本は原発推進に突っ走る事となる。

つまり、出口の技術が無いまま、強硬発車した訳で、いわば「トイレの無いマンション」を分譲したみたいな物だった。
総ての再処理は、フランスにお任せ状態で。


そして今や、日本の「全発電量」の80%近くが「原発」で真家紉得るまでに至っている。


その陰には、いかほどの『利権』が存在し、どのくらいの「公には出来ない」秘密が存在したのか。
想像出来るだけに、恐ろしい。

『政官財』一体となって、<国策>と言う衣を着せられて、原発は建設され、利用され続けて来た訳である。

その間に、どれほど数え切れない程の「技術的トラブル」が、繰り返されて来た事か。

大惨事にならなかった事が、不思議なくらいである。

人間は、未だ「原子物理学」を、産業レベルでの応用段階には至っていない。

ただ、天文学的なお金がそれぞれ消費されて、目に見えない矛盾が山積されて来た事は、言うまでもない所であろう。

日本で、使用済み核燃料の再処理技術ノッメドがたったのは、まだ2年前くらいでは無かったか。

日本は、『ラ・アーグ』工場のお陰で、未確認情報に依ると8000キロ程のプルトニウムを所有するに至ったらしい。

中程度の核爆弾が、何百発出来るのだろう。


この「プルトニウム」は、核兵器に使わない限り、『高速増殖炉』の燃料となる筈であった。

プルトニウムを使用して、一旦稼働したら、自ら『中性子』を生み出しつつ、それを燃料として、(理論的には)反永久的に核分裂と核融合を繰り返す事で、稼働し続ける『夢の原発』と言われる技術が、『高速増殖炉』である。

古代ギリシャより「理論」が語られ、とうとう『ダ・ヴィンチ』が設計図を残した、ひとたび動き出すや、自身の動きに依ってエネルギーを生み出し、それが次の動きを生み出し、永久に「一人で」動き続ける『永久運動機械』の、原子力版である。


この「高速増殖技術」は、フランスがいち早く開発に乗り出し、「実験炉(フェニックス)」「実証炉(スーパー・フェニックス)」と発展させて来たが、あまりにも技術的困難を伴い、『商業炉』までにはいたらずに中断したまま、再開のメドはたっていない。

日本が、この技術に取り組んだのが『もんじゅ』であるが、こちらも事故の連続で、中断したまま、再開のメドはたっていない。

そんな、ぬれ手に粟みたいな事が、しかも「原子力」で、巧く行く訳が無いと、わたくし素人は考える。

専門家と官僚は走破考えないらしい。

何とか「高速増殖炉」を実用化する為の、その中間の措置として、考えられたのが『プルサーマル』方式である。

特殊な「高速増殖炉」を必要とせづ、通常の「軽水炉」で中性子(プルトニウム)が燃料として使える。

しかし、このプルサーマル方式は、元々ウラン燃料を前提とした軽水炉でプルトニウムを(一部)燃やすことであり、経済的な課題のほか、技術的に見て課題点が多い。

やはり、かなり不安定な方法で、世界的に見ても、フランス以外では既に稼働を終了していると認識している。

我らが『福島第一原発3号炉』は、実に昨年2010年9月から、プルサーマル化が為されたはずである。

この『プルサーマル』は、再処理時に事故が起こりやすく、原料ウランの価格の低迷により、再処理して新たなウランとプルトニウムを得る事が、完全に赤字となる状況に陥ってしまっている。

それなのに、一体何故わざわざ「プルサーマル」化を進めたのか。


ここに、日本の政治と行政の風土的弊害が大きく作用していると見るのは、うがち過ぎであろうか。

霞が関が一旦決めた事は、政治は絶対に拒否しないのが、日本の政治システムだった。

そして、霞ヶ関が一旦決めた事は、状況が変わろうと、何か不具合が起ころうと、絶対に変更や中止はしない。

そして、各種政策を「法案化」する政治家は、専門知識が全く無い為、霞ヶ関の説明を100%鵜呑みにし、それを頼みとする有様で、批判はおろか、可否の判断すらする事無く、受け入れるのだ。

実際には問題が多く予見される事象程、陰で山ほどの利権を提示されて、それに食いついてしまう。

ましてや、核の技術など、説明を聞いても理解出来ない様な代物である。
政治家は、言われるままに、信じ込んでしまう。

そして、我が祖国は「お上が決めた事」に疑いを持つ」国民は、極々少数に過ぎない。

どなたかのツイートに、次の様な物が会った。

> チェルノブイリと、スリーマイルしか大きな事故が無かったんだから、原発ってエラい安全だよな、と言われてくらっとした。

>ショッピングセンターのエレベーター内で「地震対策は大丈夫だから、津波対策をしっかりすれば、原発は大丈夫」と話してる夫婦が居た。


結局、「原発」と言う物の本質を知らない以上、怖さも知らない。
想像出来るだけの感受性が養われていないのだろう。

日本人のかなりの部分には、「原発反対」などと口にすると、「変人」扱いされ兼ねない、不思議なユルさがある。


電力使用量と、供給量の相関関係にしても、「電力会社」発表の資料しかない。

日本社会には、「原発は必要」だとの共通認識が、かなりの範囲で形成されてしまっている。


今回の様な非常事態に面と向かってすら、そうなのだ。


▶<福島第1原発>海から放射性ヨウ素 限度の126.7倍(毎日見出し)

>東京電力は22日、福島第1原発近くの海水を分析した結果、水中濃度限度の126.7倍にあたる放射性ヨウ素と、24.8倍にあたる放射性セシウムを検出したと発表した。海水の採取時間は21日午後2時半で、同原発の放水口付近。
【毎日新聞/3月22日(火)1時53分配信】


大変な事だと思わなくてはならない。


私も一人の日本人として、この事故は「最悪の事態」を引き起こす事無く終息させる事が出来る、と信じてはいる。

しかし、決して楽観していい事では無いのだ。

極論すれば、数十年に渡って、「人の住めない土地」が出来上がってしまうかもしれないのだから。


これを奇禍として、原発の存在自体を、考え直せる「社会の動き」を形成しなければならない。

さもないと。


▶「心からおわび」と謝罪=廃炉は明言避ける―東電副社長(時事見出し)

>福島第1原発の事故で、東京電力の武藤栄副社長(原子力担当)は21日、東京都千代田区の本店で記者会見し、「ご迷惑をお掛けし心からおわび申し上げます」と謝罪した。一方、廃炉については「安全な状態にするのが一番で、申し上げる段階ではない」と述べ、明言を避けた。
【時事通信/3月21日(月)22時17分配信】


東電としては、貴重な資財をミスミス廃棄したくない事は、明らかだ。

当然の事ながら、経団連は擁護する。


▶経団連会長「原発は津波に耐え素晴らしい」(オルタナ見出し)

>日本経団連の米倉弘昌会長は3月16日、都内で記者団の質問に答え、東日本大震災にともなう福島第一原発の事故について「千年に一度の津波に耐えたのは素晴らしいことだ。原子力行政はもっと胸を張るべき」と話した。放射線漏れなどの危機的状況が続く中での発言だけに、波紋を呼びそうだ。
【雑誌オルタナ/3月17日(木)13時56分配信】


そして、当然マスコミは、それらの応援団として、最大限の機能を発揮するに決まっている。


全国的に、原発に対して「国民の目」を、より批判的な角度から向ける流れを、作る事が急務である。

このまま、無事終息するとしたら、国民の大半は「安心の余り」それで良しとしてしまう恐れが、多分に有るのだから。


発電に対して、人間にも、環境にも、無公害の技術を総動員しなければならない。


自然に恵まれた日本には、豊かな資源がたっぷり有る。

『地熱』『潮汐力』『太陽光』『風力』その他、あらゆる技術を総動員すれば、原発にとってかわりうる発電量の確保は、可能な筈。

その事によって、新たに経済の活性化、被災地の再生も望める筈だ。


「風力発電」に関しては、公害が取りざたされている。

詳しく調べてみようと思っているが、欧州は風力発電の開発に積極的である。

日本の技術レベルと、今回の復興が掛かるエネルギーを会わせれば、騒音も低周波の問題も、解決出来ない筈が無いでは無いか。

そう思う所からスタートしなければ、新しい方向に舵を切るなんて、で来やしない。

風力発電風車の公害など、原発の恐ろしさから比べれば、微々たる事では無いか。

原発から、脱却しなければ、私たちはこの「自然豊かな」美しい日本の国土を、子孫に残せない事にもなって行く。


考えよう。

起ち上がろう。

語り合おう。

自分達の為に。

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『陽光』は『希望』 / 「もっと光を・・・!」

2011-03-20 23:53:09 | 政治と社会
人は、太古の昔より『光』に特殊な感情を抱いて来た。

光に頼って生き、光に依って行かされて来た。
人は、光から<生命の力>を与えられて来た。

古代のペルシアでは、この世には『光』と言う原理が存在した。
その光が、全ての形有る物を造り上げる、創造主の住む地であった。

その、光の地を羨み、ねたみ、光溢れる「永遠の地」を奪おうとする「闇」の存在が有った。

世界は、光と闇との戦いの場であった。

これを『二元論』と言う。

古代ペルシアの人々は、『宇宙の総て』である『光』を、手近にする為に、「火を焚いて」崇めた。
『アフラマツダ』という光の神を、火を焚く事でたぐり寄せようとしていた。

『拝火教』である。

光は、神であった。


ずっと後になって、ツラトウストウラが現れ、社会の不公平や、邪悪な存在に対する正義の行使を『最後の審判』で表し、人々の信仰心を多いに高めた。

「今は辛くとも、悲惨であっても、最後に神は永遠の救済を下さる。」
「今、驕り高ぶり、贅をこらして暮らす悪しき支配者どもは、最後の審判で地獄に送られる。」

こう考えると、生きて行く力が湧いて来た。


その後、キリスト教が現れる。

「ユダヤ人のエジプト幽囚」の際の移動中に接触の有った「ツアラトウストウラ」の教えを受け継いだ『マニ』の教えをつたえる人々との接触により、『最後の審判』の発想を受け入れたユダヤの教えを基に、イエスが新しい教えを伝え始めた。


時は過ぎ去り、イエスの純粋な教えは「教条主義的」な罠に陥り、教会組織の官僚化と、高位聖職者達の貴族化とに依て、大衆の心から乖離して行く。

しかし、『マニ』の伝えた「真理」のみを尊び、真理を求め続ける生き方に依って、最後に救われ「神の光り輝く場所」に召されると言う教えが、地中海岸に沿って細々と受け伝えられていた。

彼等の時代に、「キリスト教」の神とか、「マニ教」の神、或は「イスラム」の神、などと区別などしない。

「汝は<神>を信ずるか?」
「我は<神>を信ずる者なり」

と言うやり取りに過ぎず、その信じている神は、お互いに同じ神であるかどうかは、定かでは無くなっていた。

ちゃんと、教区に神父が居て、洗礼を行い、結婚の秘跡を授け、臨終の秘跡を与えた。

そして、『マニ』の教えに忠実なる神父達は、一切の私有財産は持たず、肉食を拒否し、物的拘りを否定していた。

そして、清貧に喜びを見いだして、苦しい修行を喜びを持って行っていた。

その為、人々の信頼は熱く、大切に崇められていた。


一方、ローマに忠実なる高位の神父達は、王侯と同じ態度を取り、豪奢を極めた宮廷を営む様になって行く程に、人々の尊敬も信頼も失い、民衆と乖離して行く。

その差は大きかった。
ローマ・カトリック教団は、人々の離反を恐れ、『マニ』の教えを信じる者達を<異端>と呼び、彼等の言う<善>と<悪>との戦いを「二元論」と捉えず、『二神教』と非難した。

ついに弾圧に踏み切る。

『アルビジョワ十字軍』である。

異端とされた人々は『カタリ』と呼ばれた。
『カタリ』とは<真理>と言う意味である。

南西フランス、ミディ・トウールーズ地方が、その舞台となり、全欧の軍勢を持って攻め込み、『カタリ派』の街を次々と全滅させて行く。

純粋に信仰に殉じていた人々は、ピレネーの山中に追いやられ、殲滅されて行く。

一世紀をかけてカタリ派の拠点を殲滅した後も、数世紀に渡って悪評高い『異端審問会議』が、存続した。

『カタリ派のエレジー(哀歌)』は、今なお多くの人々の記憶に留まり続けている。



スペイン国境のピレネー山中に、険しい峯の頂きに、壮絶な戦いの末全滅した『カタリ派の隠れた』城が、廃墟となって転々と残っている。


        
        朝日に浮かぶ、カタリ派の討伐の部隊となった城址。



毎日、あまりにも悲惨な日々が続くので、今日は「光」を写真でお届けしようと思い立った。



その、ピレネーのフランス側に、太古の昔の「氷河」が削った「カール」が、幾つか存在しています。

その中でも、最も大規模な『シルク(=カール)・ド・ガヴァルニー』は、世界遺産に登録されています。

        
        標高差1000メートルの大岸壁を持つ『ガヴァルニー』の朝。



そのピレネーから2~00キロ北上すると、ワインの大産地『ボルド-』地方です。

        
        朝日にけぶる秋口の葡萄畑。



ボルドーから東へ300キロ程、フランス中央部の『オーヴェルヌ地方』から地中海の方角へ南下して来るルートに、ミヨーと言う街が有ります。

昔から「手袋」生産で名高い街です。

盆地に有るその街へ、一旦下りる国道が「大渋滞」を引き起こしていた為に、近年街の上を通過する大道路橋が完成しました。

現在、世界で最も地上高の高い橋、として認知されています。

        
        逆光の『ミヨー大橋』



一気に『コート・ダジュール』までくれば、中世期に地中海の海賊から身を守る為に、高い場素へと逃げて、頂きにへばりつく「鷹の巣」の様な村が沢山出来、そのまま今日まで残っている物が幾つも有ります。

        
        『エズ村』

        
        高見から『地中海』を見下ろす絶景。



東の国境まで行くと、ヨーロッパで最も「透明度の高い湖」として知られる『アヌシー湖』が有ります。

        
        古代ローマ皇帝『アウグストウス』も愛でた湖の光の変化は素晴らしい。



『プティ・サン・ベルナール峠』を越えてイタリアに入ると、かっての『サヴォイ公国』の地。
首都の一つアオスタから、スイス側に北上すれば、『マッターホルン』の麓に出ます。

        
        朝の弱い光に浮かぶ『マッターホルン』を麓から見上げる。



今度は、地中海を渡って、北アフリカへ。

サハラの朝日は、行った人しか味わえない「かけがえの無い最高の体験」です。

        
        夜中は零下5度、昼間は45度のサハラは、人間の毒素を総て抜きさってくれます。



もっと、アフリカ奥地へ下ると、西アフリカの雄『カメルーン』。

        
        『サバンナ』の夜明け。



人は、太陽無くして生きられません。
その『太陽』が、今隠れている。。。
一番必要なこの時に。


        
        2009年の『皆既日食』


今の様な、希有の大災害に見舞われた時こそ、日本は明るくきらめく陽光を必要としている。

復興の為の太陽を待望する。。。

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怒りを込めて『週末一口時評』再開。馬鹿野郎!

2011-03-19 17:25:22 | 政治と社会
まさしく<怒りを込めて>でないと、再開出来なかった。


▶IAEAが誤情報「福島県産の食品販売禁止」と(読売新聞/3月20日(日)0時52分配信)
▷大馬鹿やろう! 復興の邪魔するな!

▶<福島第1原発>海江田経産相、廃炉の可能性示唆(毎日新聞/3月20日(日)0時51分配信)
▷大馬鹿やろう! この期に及んで、まだ使う気が有るのか!

▶巨人、開幕カードのチケット払い戻しへ(読売新聞/3月20日(日)0時13分配信)
▷大馬鹿やろう! 「戦後直ぐ野球復活が求められた」66年時計が止まったまんまだろ。日本最悪の老害爺の一人。

▶<プロ野球>世論、政府の反発に押され セ開幕延期(毎日新聞/3月20日(日)0時0分配信)
▷大馬鹿やろう! 脳ミソ津波で洗い直してもらいな。

▶<福島第1原発>東電、津波は想定外 揺れは設計基準内(毎日新聞/3月19日(土)23時47分配信)
▷大馬鹿やろう! 人知の及ばない<宇宙の法則>を玩具にしたがって、<想定外>など言い訳になるか!

「放水直後に放射線量ゼロに。命中していると思った」東京消防庁隊員
▷記者会見、感動でした。本当にご苦労様でした。

▶谷垣氏に入閣打診 「震災」利用?政権延命図る(産經新聞/3月19日(土)23時39分配信)
▷大馬鹿やろう! 責任放棄して権力維持。そんなもんがまかり通る世の中じゃねえ!

▶<福島第1原発>3号機プールの放水時間延長 東京消防庁(毎日新聞/3月19日(土)23時34分配信)
▷どうぞゆっくり、官邸に足を向けてお休み下さい。

▶<巨人>東京ドームの当面の節電対策を発表(毎日新聞/3月19日(土)23時21分配信)
▷大馬鹿やろう! <きょじん>って、菅直人一味と似てないか?

▶東京消防庁放水「恐怖心を克服、プールに命中」(読売新聞/3月19日(土)23時16分配信)
▷恐怖心あっても国民に仕える一公務員ありて、恐怖心で国民を売る総理有り。なまんだぶ。

▶首相が米大使と会談「米と情報を共有する」(産經新聞/3月19日(土)23時14分配信)
▷大馬鹿やろう! ご主人様に叱られて反省してやがんの。

▶放射能検出の生鮮品「影響ないレベル」 専門家、過剰反応戒める(産気新聞/3月19日(土)23時14分配信)
▷大馬鹿やろう! その<専門家>は、自分では喰わねえだろうが!

▶厚労省、枝野氏の会見内容を訂正(産經新聞/3月19日(土)23時3分配信)
▷大馬鹿やろう! 餓鬼(無限地獄の亡者)は互いを貪り喰う。

▶4号機の貯蔵プールめぐり日米で食い違う見解(産經新聞/3月19日(土)22時55分配信)
▷大馬鹿やろう! 一体ドッチが正確な情報を掴んでると思ってるのか!?

▶「連絡ない」と驚き=放射性物質検出―福島・川俣町(時事通信/3月20日(日)1時32分配信)
▷大馬鹿やろう!! そこまで『国民の安全』を虚仮にするか!

▶「見えない敵」「ミッション達成」=恐怖克服、安全確保―原発放水・東京消防庁(時事通信/3月20日(日)1時27分配信)
▷『東電』と『保安院』と『内閣』の大馬鹿やろう共、爪のあかを頂き、煎じて、押し頂いて飲め。

▶<福島第1原発>周辺住民にガソリンなど大量供給へ 政府(毎日新聞/3月19日(土)22時6分配信)
▷まさか手前ェら、絶望した住民達に「焼身自殺」を進めてるんじゃあるめいな!?

▶損害賠償「しっかり対応」=基準超の放射性物質検出で―東電(時事通信/3月19日(土)21時54分配信)
▷被災者だけでなく、会社潰れた後は東電のヒラ社員にもだぞ。経営陣は、末代までご奉公してでも償え。

▶東電社員の休憩用に船=福島・小名浜に派遣―国交省(時事通信/3月19日(土)21時30分配信)
▷大馬鹿やろう! 非難出来ない被災者の方々にもだろ!!

▶米軍ヘリが女川町に灯油輸送…避難所配布へ(読売新聞/3月19日(土)20時43分配信)
▷辻元清美、今度は「勝手に着陸するな」なんて抗議したりしないだろうな!

▶<東日本大震災>NTTドコモが東北地域の7エリアに移動基地局車(毎日新聞/3月19日(土)20時41分配信)
▷遅い。。。

▶電源復活へ160人奮闘、放射線防護服に線量計(読売新聞/3月19日(土)20時32分配信)
▷まさか、全員「協力会社」「下請け会社」社員と「季節工」だけにやらせてるんじゃ有るまいな。

東日本大震災 防災学習で全員無事 岩手・宮古の小学校(毎日新聞/3月19日(土)20時24分配信)
▷おお! お手本がここに。

▶募金活動中の高校生殴り募金箱奪う 千葉・松戸(産經新聞/3月19日(土)20時8分配信)
▷大馬鹿やろう!! 人! 非国民! なさけない。。。 しかしこれが我が国の現実。

▶「史上最高の駐在さん」自らを犠牲…市民の命守る(産經新聞/ 3月19日(土)20時6分配信)
▷こういう方々にこそ、叙勲を。「陰で何やって来たか」という老人や官僚どもに、勲章など与える事は無い。

▶<東日本大震災>成田から関空へ発着便振り替え 航空各社(毎日新聞/3月19日(土)20時0分配信)
▷世界の目は厳しい。到着後の1~2泊のクルー休息を、東京でしたくないのです。

▶<福島第1原発>「日本への渡航制限なし」ICAOお墨付き(毎日新聞/3月19日(土)18時56分配信)
▷とは言っても。「世間の目」なんて日本も外国もそう変わる者では無い。。。

▶トルコの救援隊が到着(時事通信/3月19日(土)18時11分配信)
▷おお。早々に撤退した国も有る中で、捨てる神有れば拾う神あり。有り難い事です。

▶日本政府にイラッ…米軍最強放射能スペシャリスト緊急来日(夕刊フジ/3月19日(土)16時56分配信)
▷「アメリカが怒ってる」とは、こう言う時に言う。

▶検出された放射線 牛乳は1年間摂取でCTスキャン1回分(産經新聞/3月19日(土)16時44分配信)
▷だから、放射線被曝と、放射能「体内汚染」とでは意味が違う。

▶仙台の避難所 郷土の味あったかい “調理師の卵”たち炊き出し奮闘(産經新聞/3月19日(土)15時7分配信)
▷いつでも何処でも、いざとなったら役に立つのは「官より民」。霞ヶ関は邪魔なだけ。

▶プロ野球セ開幕に反対「8割」 文科省も夜間試合「慎むように」(J-Castニュース/3月19日(土)13時22分配信)
▷たった4日の延期などと小賢しい。 巨人戦「無人のスタンド」を希望する。

▶産経が「自衛官」ネット投稿紹介 「死地に向かわせるなら首相ら陣頭に」(J-Castニュース/3月19日(土)12時32分配信)
▷諸手を上げて大賛成。全日本人がそう考える!

▶東日本大震災 東急グループが1億円寄付(産經新聞/3月19日(土)12時8分配信)
▷『トヨタ』は? 『キャノン』は? 『パナソニック』は?

▶外国人機長「日本に行けない」、乗務せず…欠航(読売新聞/3月19日(土)11時44分配信)
▷どうぞご勝手に。ロシア人とアメリカ人の機長だそうですね。今後二度と日本の土を踏まないで下さい。

▶東日本大震災 東京、スーパーに列 「それでも欲しい」▶(毎日新聞/3月19日(土)11時31分配信)
▷「買いだめ」を防止するのは『蓮舫』担当大臣です。

▶原発事故、自国民に退避を求めている主な国・地域(読売新聞/3月19日(土)8時17分配信)
▷『米国』『英国』『フランス』『イタリア』『スイス』『オーストリア』『スペイン』『ロシア』『ベルギー』『チェコ』『クロアチア』『オーストラリア』『ニュージーランド』『韓国』『シンガポール』『フィンランド』『セルビア』『イスラエル』『ドイツ』『台湾』/条件は様々。

▶「明日を生きられるのか」 届かぬ物資…避難所は陸の孤島(産經新聞/3月19日(土)7時57分配信)
▷これでも、ヘリに依る物資投下を禁止するニッポン行政。

▶計画停電は不公平? 消費電力多い娯楽施設、高級住宅地…(産經新聞/3月19日(土)7時56分配信)
▷全て「官邸」が決めたそうです。

▶レベル5「痛恨の極み」=東電社長(時事通信/3月19日(土)1時6分配信)
▷「安全」を謳って原発作るなら<レベル7>まで想定しておくべき。酌量の余地無しと断ずる。

▶東京電力がツイッター、フォロワー20万人「停電と放射線の情報提供します」(産經新聞/3月18日(金)22時58分配信)
▷「隠す物以外全ての情報を提供致します」

▶首相、小沢氏らと意見交換…政権運営協力求める(読売新聞/3月19日(土)15時24分配信)
▷自分で『党員資格停止』した人に、「政権」運営協力だと?? 馬鹿か。

▶首相、代表経験者に協力要請 小沢氏らも応諾(産經新聞/3月19日(土)12時52分配信)
▷「党員資格停止」されても、<応諾>する。

▶危機管理、ようやく分担…被災者支援(読売新聞/3月19日(土)10時54分配信)
▷1週間経って、やっと。しかも仙谷が。

▶野党から原子力政策の見直し論 枝野氏同調(産經新聞/3月18日(金)23時51分配信)
▷<無理やり>原発を推進して来たのは「予党」だった自民党ですよね。念のため。

▶<東日本大震災>原発一色の官邸…生活支援は後手に(毎日新聞/3月18日(金)23時37分配信)
▷元来が無能にして、二つの事を同時にやるなど、及びも付きませぬゆえ。

▶<東日本大震災>首相、震災後初めて公邸に帰宅(毎日新聞/3月18日(金)22時52分配信)
▷だから何か? 現場では誰も帰宅してませんが。被災者は「自宅を無くし」ましたが。

▶菅首相「朝から放水できたはず」=現地の連携不足に不満(時事通信/3月18日(金)22時14分配信)
▷陸自の配置をコロコロ変えて、作戦に支障をきたしたのは、たしか首相でした。

▶「正確な情報を迅速に」福島知事、防災相に苦言(読売新聞/3月18日(金)22時11分配信)
▷無理! 無駄!

▶菅首相「私も決死の覚悟」=原発事故、予断許さず―震災1週間で会見(時事通信/3月18日(金)20時25分配信)
▷そのような「口先」だけの覚悟では無く、「退陣の覚悟」をして下さい。

▶「チーム仙谷」が発足 被災地再建構想を検討(産經新聞/3月18日(金)16時28分配信)
▷「お笑い三人組」かと思ったら、四人だって。

浜岡原発、新設見直し…プルサーマルも凍結(読売新聞/3月19日(土)12時18分配信)
▷朗報。


日本支援へ北方領「即時返還を」18日付けロシア大衆紙モスコフスキー・コムソモーレツ(共同通信/2011年03月19日20時10分 )
一時的な思いつきであっても、日本の事を考えてくれただけで嬉しい。願わくば、ロシア人の総意にならん事を。


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「責任回避」と「権力維持」だけに必死な『菅直人』/こんな総理で、日本は本当に破壊される。

2011-03-18 20:26:39 | 政治と社会
『地震災害対策本部』の本部長が、対策上の一番の障害となっているらしい。


自分が記者会見で発表するまでは、他人からは言わせない。
自分が見るまで、作業を始めさせない。
自分が考えついた事を、いきなり発表して、現場に押し付けて混乱させる。
自分がいきなり押し付けた事を、現場が直ぐ対応出来ずに居ると、怒鳴りつける。
自分が考えつけない事は、示唆を受けてもやらせようとしない。

現場をどなる。
実務の脚を引っ張る。
即位即応の対応は全く出来ない。


未曾有の有事に当たって、菅直人がやろうとしている事は。

被災地の混乱を増す事。
救助を遅らせる事。
二次災害をまき散らす事。

挙げ句の果てに、同盟各国から政府機能に疑問をもたれ、日本政府の不信感をあおる。

そして、そんな彼自身の究極の目的は、二つだけ。

『責任の回避』
『権力の維持』


なさけない。。。

居てはならない人間が、居ては良けない時に、居てはならない所に居る。


▶首相、谷垣氏に入閣要請…大連立と同じと拒否(読売見出し)

>菅首相(民主党代表)が東日本巨大地震と東京電力福島第一原子力発電所での事故を受け、自民党の谷垣総裁に原発問題担当相としての入閣を要請していたことが18日、明らかになった。

>谷垣氏への入閣要請は、首相周辺から関係者を通じて自民党幹部に伝えられた

>谷垣氏側は「入閣は大連立と同じで、責任の所在が不明確になるだけだ」として拒否した。
【読売新聞/3月19日(土)3時6分配信】


手に余るから放り投げる。

ただし、自分が「無能力に見えない」様に、責任を押し付ける相手を捜す。
自分の仕事量を減らし、責任は完全に相手に押し付け、救国内閣すらをも装う。

ここは、若者言葉がよく似合う。
「サイッテー!」

そして、断られるや、方向転換。


▶菅首相、19日に小沢氏らと会談=震災対応、挙党態勢確認へ(時事見出し)

>菅直人首相は19日午前、民主党の鳩山由紀夫前首相、小沢一郎元代表、前原誠司前外相を首相官邸に呼び、東日本大震災の被災者支援や福島第1原発事故への対応をめぐり意見を聴く。

>政府の危機管理対応に批判も出る中、党代表経験者と意見交換することで、有効策を探る狙いがある。

>震災発生前は、小沢氏に近い議員らが首相退陣を要求するなど、党内対立が深刻化していた。
>しかし、小沢氏は自身のホームページで「勇気と英知を結集して、この危機を乗り切らなければならない」と表明、首相に協力する姿勢を示唆した。

>会談では、未曽有の危機に対し挙党態勢を構築し、震災対策に全力を挙げる方針を確認する見通しだ。
【時事通信/3月19日(土)0時11分配信】



18日までに、谷垣氏に振られて、翌日には「窮極の敵」とすら会おうとする。

<党員資格>の無い人間と会って、何するの?

聞く耳持たぬ人間が、「党代表経験者と意見交換することで、有効策を探る狙い」って。
もの凄く「自分勝手」では有りますまいか。

『挙党態勢』を構築って。。。
「震災対策」に全力を挙げる方針を確認って。。。

党内向けの「ポーズ」。
外向けの「ポーズ」。

つい直前に、笹森さんから「小沢氏を登用して挙党態勢を」要望されて、かたくなに拒否したばかりで、何をか言わんや。


何から何まで「パフォーマンス」しかない、この無能な男は、この様な危機に直面してまで、パフォーマンスで乗り切れると思っているらしい。

馬○丸出し。


▶枝野長官会見(5完)首相視察「意義の大きさ高まっている」(産経見出し)

>「まだ確定をしてはいない。これはなかなか、正直言って難しい判断だと私は思っている。まさに、この危機の最高指揮官である総理自らが、被災の現地に訪ねて、その現状をみて、現場の声を少しでも直接うかがうのは大変意義があることだと思っている。一方で、いくらこちらからお願いしても、首相が現地にうかがうということには、一定のエネルギーが受け入れ先にはかかることだ。そのことも状況によっては十分考慮しなければならないと思っている。今、検討をしている」

>「ただ、やはり、震災から1週間を超えてということは、避難所の皆さんが1週間を超えて、避難所における大変不便な不自由な生活をしているという状況の中にある。もちろん、そうした現場の実情や声は、しっかりと首相、官邸にも届いているが、直接見る、直接聞くということの意義の大きさは、非常に高まっているのかなぁと私は思っている」
【産經新聞/3月18日(金)22時49分配信】


一番近い所に居て、枝野自身は「菅直人の迷惑ぶり」が、分かっているらしい。
何でも好いから、邪魔なだけの男が、究極の「邪魔なパフォーマンス」にうつつを抜かすのは、止めて欲しい。

死ななくて良い人まで、死んでしまう。。。

いい加減に、おのれの価値と器とに気が付居て欲しい物だ。
無理なのは承知だが。


▶「会議だけでは解決しない」=民主・輿石氏が苦言-東日本大震災(時事見出し)

>「会議ばかりやっていれば問題が解決するのか」。民主党の輿石東参院議員会長が18日、東日本大震災への対応で執行部が対策本部の会合をほぼ連日開いていることに苦言を呈する場面があった。

>きっかけは、19日からの3連休最終日の21日に対策本部開催が決まったこと。輿石氏はすぐに藤村修幹事長代理に電話し「担当者や党職員の負担にもなる」と撤回を求めた。
 
>慌てた藤村氏はすぐに国会内に輿石氏を訪れて、必要性を説明。輿石氏も最終的に了承したが、議論を重ねるばかりで有効な対策を打ち出せないことへのいら立ちが苦言につながったようだ。
【時事通信/3月18日(金)21時18分配信】



鳩の居ない『鳩首会談』。
まるで、お笑いの世界だ。

ナポレオンが、欧州全域の国境を潰した後に失脚した。
各国の支配者達は、国境回復をどうするか、ウイーンで会議に臨んだ。

各国旧王家は、失った王冠を取り戻し、旧来の国境を取り戻したかった。
ナポレオンのお陰で、新たに出来上がった秩序を維持したい側は、旧体制に戻る事を拒んだ。

連日連夜、会議の連続。
誰も彼もが、自分の利益のみを主張した挙げ句に、何も決まらない。

その間「敗戦国フランス」の全権大使『タレイラン』は、連夜宴を催し、全欧が羨ましがっていた「フランスの宮廷料理」をふんだんに振る舞って、ダンスに明け暮れる夜会を繰り広げる事で、会議の進行を遅らせる。

フランスの、失った国境線を、少しでも取り返したくて、会議をフランス有利に引っ張ろうとした。

ヨーロッパ中が、会議本来の意味を忘れて、社交に明け暮れ、快楽を酔いしれて、フランスの不利益がだんだんと姿を消しつつあった。

『会議は踊る、されど進まず』

それを知ったナポレオンは、流刑地『エルバ島』を脱出する。



会議の連続で、困難が解決出来たためしは無い。
結局は、会議をする事で「自己満足」しているに過ぎないことに、気がつかない。

その間に、事態はドンドン酷くなる。



▶首相「安心して生活できる環境をつくる」(産経見出し)

>菅直人首相は18日夜、首相官邸で東日本大震災発生から1週間を迎えての国民向けメッセージで、被災者支援について「今後、安心して生活できる環境を全力を挙げて準備している」と述べた。

>さらに「各地の自治体や団体などから被災者を受け入れてもいいという申し出を受けている。できるだけ避難生活が長期間にわたらないように、各地の皆様に受け入れていただけるよう政府として全力をあげて進めていきたい」と強調した。
【産經新聞/3月18日(金)21時2分配信】


しかし、この総理ほど「言葉の軽い」人は居ないのではなかろうか。

言うだけ。


何でも良い。
とにかく、しゃべる。

何か、耳に心地良さそうな事を、ぶち上げる。
こめかみに、血管を浮き出させる様にしながら。
口角泡を飛ばせながら。

自分の言葉に酔いながら。

しかし、胸中は不安で溢れかえり、目は定まらないまま。
言葉は詰まり、引っかかる。

とにかく、何をしてでも、総理の座は失いたくない。
その為ならば、悪魔に魂を売っても良い。


そんな表情が有りありと見える。

なんて、小さく、醜悪で、下品な「そうりだいじん」なのだろう。
なんて、卑怯で、ズルくて、悪どい「しゅしょう」なのだろう。


そんな総理を、「最高権力者」に頂きつつ、東北地方は、今日『悲劇の襲来』から一週間を迎えた。



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「先ず原発有りき」から始めて、「経済効率」という理屈の後付けで押し進めた『原発』の結果は。

2011-03-16 23:12:16 | 社会問題
事ここに至って、未だに『原発』を必死で擁護する人達が居る。


理解の呼ばない「歪んだ知能」を持っているのか、「途方も無い利権」を守りたいのか。


私が愛読させて頂いている、或るブログのコメント欄が、『祭り』になっていた。

原因は、「原発の危険性を隠蔽しようとする<政府と東電>に、何らかの工作感じる」とする記事の主張に対する、極端な理論でブログ主に反撃する、一部の「コメント」である。


一部分だけ抜粋して「転載」させて頂く。
敢えて、ブログ名もコメント主もぼかした状態での転載にしたい。

(転載開始)
○○さんが車を運転していたとします。○○さんは、交通事故を起こした瞬間に政府や車のメーカーが安全性について嘘を付いていたと主張するような気がします。


何とまあ。

車は「納得して」購入して使用している。

<原発>は、反対派の意見を無視して、強引に建設された物である。
利用者が「納得して」建設された訳では無い。


(転載再開)
放射線管理区域内での年間許容被曝量が50ミリシーベルトです。これは、管理された環境下で健康に影響がないと考えられる数値です。ですから、それ以下(5万マイクロシーベルト以下)の時は健康に影響しないレベルで問題ありません。それ以外の表現をしようがありません。で、400ミリシーベルトはそれよりもだいぶ多いですね。でも、許容被曝量というのは、安全係数をかけて出すものです。だから、健康に影響することもあれば、影響しないこともあります。必ずしも影響するとはいえません。まだ、影響します、というレベルではない、ということです。まだ、ですけれどね


何とまあ。

健康に「影響する」事も有れば、「影響しない」事も有る。

人間の生命に危険をもたらす環境を強引に造り出した事に対して、そのような「あいまい」な基準を押し通して弁護する訳ですか。

第三者の生命を、一体何の権利が有って、「影響」が有るかも知れないし、無いかもしれない、などと言う資格が有るのか。


(転載再開)
可能性が1%でもあったら「可能性があります」というべきですか? だったら、人間生きていけませんよ。事故に遭う可能性、飛行機が突っ込んでくる可能性、隕石が頭の上に落ちる可能性、太陽が爆発する可能性... 地震と関係なく、日本中の原発が一斉にメルトダウンを起こす可能性だってありますよね。でも、そんな可能性を挙げていってどうするんですか? 状況をきちんと分析しないと正しい対処はできません。もちろん、「正しくない対処」の中には、「メルトダウンだー」と叫びながら逃げていくというのも含まれます


何とまあ。

事故に遭う可能性。
飛行機が突っ込んで来る可能性。

これらは、偶然が左右する。

隕石が頭上に落下する可能性。
太陽が爆発する可能性。

このような事を例示する事は、議論を真面目に取り上げていない、明確な証左である。

しかし、上記の如き「厄災」は、避けられない、人知の及ばない出来事である。

『原子炉のメルト・ダウン』は、危険の存在が知られていながら、「滅多に起こらない事」だと納得させて来た、いわば欺瞞の結果である。

飛行機は墜ちる。
数百人の犠牲者が出る。

原発も事故が起こる。
数百万人が犠牲になり得る。

これを同列に論議を展開する事は、欺瞞である。

数百人の命が軽くて、数百万人の命が重い、と言っている訳では無い。
しかし、被害の程度は「同列に」論じる様な事では無いだろう。

飛行機は、無くてはならない。
原発は、無くても困らない。


(転載再開)
想定外の災害が起こることは、文字通り想定されていません。したがって、聞いていないはずです。原発は非常に高度な安全設計がされていますが、それは想定外の天災の発生までは、当然想定していません。だって、想定していないんですもの。そして、それでもなおかつ想定外の天災が起こったら避難できることが前提です。だからこそ、原発は人口密度の低いところに作ります。


何とまあ。

ひとたび原発が「爆発」すれば、広島や長崎の何百倍もの威力で人々に被害を与える。

人々、自然、大地、総てが犯される。
この『地球』全体に対する罪を造り上げる事になる。

そのような物を、如何しても作りたければ、「想定外」などを想定してはならない。

想定外の天災までは想定していない、だからこそ「人口密度の低い所に作る」という理屈こそ、そのもたらす災害の重大さを自ら理解している訳だ。

それを理解していながら、「想定外の天災」には対処しないなどと、よくもまあヌケヌケと言えた物だ。


(転載再開)
事故は起こるものです。それは無責任ではありません。100%の安全を保証しようとしたら、無限に費用がかかるからです。たとえば、過去に20mの津波の例があるとして、津波から守るために日本の海岸線を全て20mの堤防で覆いますか? もしかしたら100mの津波が将来来るかもしれないから、100mにしておきますか? それで150mの津波が来たらどうしますか? これはすり替えではないのです。100%の安全などと言うものは神話であって、神話は神話に過ぎません。


何とまあ。

「100%の安全は保証しない」という前提で、周辺住民に「絶対安全」とだまくらかして建設を行って来た訳だ。

「100mの津波が起こるかもしれないから、100mの堤防をつくりますか?」だと?

『津波』は自然災害である。
『原発』は人災なのだ。
<原発>など、作らなければ、事故は起こらない。

前提からして、矛盾している。



其処まで「理屈をもてあそんで」原発を擁護するのは、一体何故なのだろう。

どんな得が有るのだろう。


有るんですよね。
大きな利権が。

今回の事件でも、「理由が不明」の現象が多すぎる。

東電の技術者自身が、説明出来無い。
それ程「原子力」開発は、まだ人間の科学と技術のレベルでは、開明されていない事が多すぎる分野なのだ。

人間が、今現在持っている知識では、対処出来ない領域を、あたかも「問題なく制御出来る」と信じ込んで居る<技術者>達の驕り。



そしてそこには、無数の技術特許が存在し、そのほとんどを『日立』を筆頭に、旧財閥系の重工業会社、商社、ゼネコンが握っている。

彼等は、巨大な利益をあげられる「原発建設」を、積極的に推進したい。

そして、一部の地方政治家、首長達の「名誉欲」と「経済的利権」が存在する。

さらに、その両者を取り結ぶ「中央政治家」の利権が絡む。

そして、<建設><電力><原子力><ウラン燃料><技術><運営>などなど、様々な『規制』を設けて、『許認可権』を楯に、其処に利権を織り込む『霞ヶ関』の存在。

あまたの天下り。

そこには、国民の意思も、国民の生命も、国民の健康も、国民の平和への願いも、国民の需要すら、一切関係の無いところで、原発建設が決められて行く。


「人体に直接影響は無い」


間接的に、大きな、大きすぎる影響が、5年後、10年後、孫子の世代に現れて来る。

その頃に、現在の利権で肥え太った<官僚>も、<政治家>も、居なくなっている訳だ。

そして、誰も責任を取らない。


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東日本大地震という自然災害が、「原発問題」と言う途方も無い『人災』をあぶり出した。

2011-03-15 22:46:05 | 社会問題
『福島第一原発』は、2号機から口火を切って、1号、3号、4号と、悪魔の連鎖で牙をむき出している。


「想像を絶した大地震」
「想定外の災害」
「ここまでの状況は考えられなかった」

お待ち下さい。

そのような「逃げ口上」は、聞きたくない!
と言うより、そのようなセリフを吐く権利は、彼等には無い。


そもそも、<原子力>という『人類全体』に災難が及ぶ可能性の有る、人知の及ばない「おもちゃ」をいじくる以上、問題が発生する様な「想定外」は有ってはならない筈ではないのか。

たとえ、人間がこれまで体験した地震の最大値が、マグニチュード10, 8だったとしても、「それ以上の地震は存在しない」と決めつける権利が、人間にあるのか。

ましてや、それ以下の地震で、もろくも崩れさる様な「安全対策」など、少しも安全<対策>などではあり得ない。

そして、四方を海に囲まれた地震国である日本が、「津波に対して」備えが無かった、など一体何処に言い訳の余地があるか。



100%の対策ではダメなのだ。
200%、否500%の対策を講じて、始めて『安全対策』と言えるのでは無いか。

「これだけの対策を講じてあるから<安全>である」

こんな事を言う事は、<驕り>であり<手抜き>である。

「ここまでの地震は想像出来なかった」

こんな事は、言い訳にもならない。

ひとたび「事故が起これば」、何万人、何十万人、いや日本全体、近隣諸国にまで被害を及ぼす可能性の有る「原子力」なるものを「利用したい」のならば、人間の想像を超えた次元までを想像して、安全策を講じておくのが、最低の義務である。

「原発が溶解する事」とは、『原子爆弾を投下する事』と同じ事である、と言う自覚が欠けていたのでは無いのか。

否。

彼等は「分かっていた」のだ。

分かっていて、「自分が生きている間にそんな災害が起こる筈は無い」と決め込んでいただけだ。
そして、1000年に一度のレベルの災害に対する予防措置など、経済効率から言って「やりたくない」だけだったのだ。

そして、このレベルの災害が起こらないとは言い切れない事は、周辺住民には「敢えて発表しなかった」だけなのだ。

『電力会社』が存続する為に、そして「利益を上げ続ける」ために、原発を作りたかったのだ。

その為には、分かっている「最悪の災害」には、一切口をつぐんでいたのだ。

その結果。
「非常冷却装置」が全機、「非常時に役に立たない」結果を招いた、と言う事事自体が、既に引き返し様のない「人災」である。

『地震』も『津波』も自然災害である。
人間は、悲しいかな「立ち向かう」力は無い。

しかし。
敢えて言う。

『原発事故』は、<人災>である。



しかし、悲しい事ながら、起こってしまった事は、元には戻らない。


しからば、次善の策は何か。


事故が与える結果を、可能な限り「最小限」に押さえる事である。

その為には。

あらゆる手段を、早め早めに打って行く事。

と同時に。
可能な限り正確に具体的に、「起こっている事」と「それが与え得る可能性」とを市民に伝えて、物心両面で各人の準備と対策をとる余地を与える事。

その「両面作戦」が出来て始めて、現場の事故の収拾と、周辺住民への被害を食い止める、両方の目的に対し、望まれる結果を得られるのだ。


しかし、現在、実際にやっている事は、そのどちらも「明らかに」満たしていない様に見える。

『東電』と『政府』ともに、情報を「伝えまい、伝えまい」としている態度が、あからさまである。


一体全体、本気で事態を収拾したいと言う「意志」が有るのだろうか?

「悲観的な情報」を隠して、一時的に「パニックを抑える」事が出来たとして、その後の人的被害を、いったいどのように責任を取れるつもりなのだろう。

みている限り、政府も東電経営陣も、責任を取る発想は無いとしか思えない。

「これだけの安全対策をとったから十分」
という発想は、
「この程度の放射線量は、人体に影響を与えない」
と言うのと同じ発想である。

神をも恐れぬ、傲慢にして冷酷無比な、驕りである。


住民が心配している。

当たり前だ。
放射線が検知されているのだから。

素人がみても、建屋が爆発するくらいの「異常事態」で、放射能が漏れない筈は無い。

しかし、漏れたのなら、どの位危ないのか。
何処までの対策をとれば、何処まで逃げれば、安全なのか。

「必要にして充分な」情報を公開して、その上で住民対策をとるのが、当たり前の感覚である。
東電にとっても。
政府にとっても。

「平常値の2倍に過ぎない」
「レントゲン検査で浴びる放射線量と比べてわずか数倍」

馬鹿野郎。

レントゲン撮影の5倍?
レントゲン撮影は1000分の一秒。
その5倍の放射線量が漏れていれば、1秒で5千倍では無いか。

その量の放射線に、24時間曝され続けていたら、43億2千万倍だ。

「その場で直ぐ症状が分かる」ようなら、それは最早「原爆投下」の犠牲者と同じである。
その時は、何事も無い様でも、数年後にあらゆる「身体的異常」が徐々に現れて、体を蝕んで行く。

それが、放射線被害と言う物である。
知らないとは言わせない。

その時、東電の社長を始め、記者会見で事実をぼかし続けている東電の技術者、及び枝野に代表される「菅直人政権」が、責任を取れるのか。

いい加減にして欲しい。

『私自身が<対策本部長>として、国民の安全を最大限に守るべく・・・』
等と叫ぶばかりの菅直人は、事態の重大性が理解出来ているのか。

記者会見を行っているのは、現場では無い。
最大限15分間しか、曝せない放射線漏れの現場で、証明とて無く、動きにくい防護服を着用して、津波や余震に怯えながら、懸命な作業をしている「現場の職員」に、「人体には全く問題ない」と言えるか?

それこそが『人災』である。


フランスのテレビの「ニュースチャンネル」も、一日中『日本の地震災害』のニュースを流し続けている。

勿論、街での市民達の表情を拾う映像も有る。

しかし、一番の焦点は「福島原発の爆発」と、それがもたらしつつ有る『放射性物質の拡散』の点に集中している。

フランス政府は、在日フランス人に対して、取り敢えずの処置として「東京から離れる」事を勧告した。

「なるべく東京を離れて、少しでも南に、少しでも遠くに、退避する事が望ましい。」
「勿論、日本をはなれる事もお勧めする。」
「仕事やその他の事情で、どうしても東京を離れられない人は、十分に注意して、常に情報不足にならない様に務める事。」
「(日本)政府が、必要な情報を流す筈だから、よく注意して、情報収集に励んで欲しい。」

と、通達した。

ちょうど「フランス救助隊」を運んで来た飛行機が、本来は<空で>引き返す筈であったのに、せっかく「288席の移動手段が有る」以上無駄にする事は無い、と言う訳で「帰仏希望者」を、無料で乗せてフランスに連れ帰った。

更に、フランス大使館は『ヨード剤』を集めて、可能な限りのフランズ人に配る手はずを整えて居り、「雨には濡れない様に」との注意を広めている。

可能な限りの手を打っている事が、見て取れる。
海外駐在日本公館の、在外邦人への対応とは雲泥の差の、「きめの細かさ」を感じる。


「日本政府が<必要な情報を流す>はず・・・」
これを聞いて。
恥ずかしく、申し訳ない気持ちで一杯である。

『日本政府は、庶民に有用な情報は与えない』とは、言えない。。。


そして、この大災害が与える、経済的影響と損失とにも、当然焦点を当てて報じている。

15日の日経指標は、前日比10%以上の値下がりを見せた。
この下げ幅は、最近に例の無い大幅な下げ幅である、と言う。

そして、この流れは「日本国内に留まらない」影響を与えると、警鐘を鳴らしている。

この日の「パリ市場」は4,35%、「ロンドン」が2,4%、「フランクフルト」でも同じく2%前後の値下がりを引き起こしている。

『世界第三の経済が崩壊する事は、ヨーロッパにも深刻な影響を与える』
『ジャパン・マネーは、ヨーロッパ各国の株式市場に深く関わっている。もし日本の投資家が、復興資金の必要から、ヨーロッパ市場で、所有株の売却を行ったら、ヨーロッパ経済は崩壊する』


フランス下院で、今日15日『日本の災害被害者の為に』黙祷を捧げた後、<原発の賛否』を問う『国民投票』をやるべきと言う<緑の党>提出の法案に対して、けんけん諤々の討論が為された。

結論は、まだ出ていない。


ヨーロッパ議会でも、状況は同じ。

ドイツが、25年以上を経た原発は、即時に停止し『安全確認』の為「3ヶ月間停止する措置」を取る事を表明した事を受けて、ヨーロッパ中に分散する153基の原発の、安全再確認を議論した。

『日本に比べて「地震被害」の恐れは少ない物の、「あらゆる事態」を想定しての、安全度の検証を再度行って居り、今の所は「原発を廃止する」議論までは行かないでもいいのでは無いか』との流れのようだった。


明日16日の朝刊も、「全国紙」はほとんどが『日本の地震災害の状況』になるもよう。

『フィガロ』16日一面のタイトル。
『日本の最悪の悲劇のスパイラル』

静岡県地震の速報も正確で、<福島原発>の状況と、その考えられる影響、それに対処するべき対策の可能性など、日本のマスメディアより、余程役に立つ。


160有余年続いた『官僚政治』の結果、日本の社会構造は、総てが<官僚的>に成り下がってしまっている。

政財官、総ての分野に於いて、「偉くなれば成る程」<官僚的発言>に終始する様になり、責任の所在をぼかし、結論を先送りにして、逃げ切ろうとする。

その「お上」に対する、国民の側の安全装置である筈の『報道機関』が、やはり「偉くなれば偉くなる程」、言い換えれば「有名マスコミに成る程」官僚的な発想に終始する。

その結果、自ら「お上の守護役」を買って出る。
そして、マスコミ自ら「お上」の仲間のつもりになってしまっている。

いくら、有形無形に「余録にありついている」とは言え、アフリカの新興国と同じレベルでしかない体たらく。

正確な情報が、今こそ求められている。
それなのに。


そんな<メディア>しか持たない日本が、このような『千年に一度』の様な<大災害>に見舞われてしまった事の悲劇。

そんな、驚天動地の大災害に見舞われてしまった、「その時」のリーダーが『菅直人』であったと言う悲劇。


10年後、20年後、30年後に現れる「放射線障害」に見舞われてしまった国民達の『怨念』を、「地獄」で一身に浴びるがいい。


日本の庶民は、政府と企業と報道機関との協力と庇護無しに、庶民の細腕一本で、この大混乱かを切り抜けて、不死鳥の様に甦らなければならない。


政府にグチを言っているヒマなど無い。
世界が、固唾をのんで見守っている。。。

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フランスで、原発依存への見直し議論が活発になって来た。政府と反原発派が激論。

2011-03-14 22:37:48 | 日米関係
フランスでは、原発の危険性に対する議論が、<東日本大地震>に依る『福島第一原発』の事故により、活発に論じられる様になって来た。


3月14日月曜日、パリ発の成田行き『エール・フランス』便が、直行便であるにも関わらず、何と「インチョン(ソウル)」経由で飛んだ。

勿論正確な事は伝えられていない。
しかし、漏れ伝わって来た情報に依ると、「乗務員」が核被爆の危険を恐れて、乗務に難色を示したらしい。

フランスには、多くの<労組>が有るが、労働者各自がどの労組員かによって、勤務状態が変わる事が有る。
有る労組が「スト」を決めると、その労組に加盟しているスタッフのみが、就労しない。


恐らく、乗務員との『労使協約』で、戦争・災害その他、特定の事態が生じているときは、常務を拒否出来る、と言う様な一条が有るのでは無かろうか。

結局街頭フライトは、インチョンで乗務員を交代させ、東京ベース(勤務地が東京で乗務するスタッフ)の乗務員が変わってインチョン成田間の乗務をする様だ。

エア・フラが、乗客に何と説明したか私にまでは伝わって来ていないし、本当の理由が知れる事も無かろう。


しかし、現在進行中の『福島第一原発事故は』、<日本以外>では日本国内以上に深刻に受け止められている。


つい今しがた、同時に流れているNHKのニュースでの「枝野官房長官」の背景説明の後、ある記者が質問して、『それでは今まで事実を隠蔽していた、と理解していいのですね?』と切り込まれ、枝野はしどろもどろになっていた。


ここフランスでは、大手メディアから、地下鉄駅で無料で配られる「ミニコミ紙(フリー・ペーパー、5紙程有る)」に至るまで、トップ記事は「日本の原発事故」である。

元来フランスは、核超大国で、全発電量の実に78%程もが<原子力発電>に頼っている。
核兵器も含めての「全用途核利用」は、アメリカに次いで世界代二位である。


当然、「反核運動」も根強く行われてはいる。

その彼等に取って、今回の日本での事故は、正にうってつけの事態であった訳である。

ヨーロッパ議会に議席を持つ『ヨーロッパ・エコロジー』と『緑の党』の連合組織が、15日火曜日に、フランス全土の主立った街で、『一分間の黙祷』を提案している。

「日本を襲った地震と津波による犠牲者を悼み、原子力依存からの脱却を願って」の黙祷である。


正に、14日月曜日に刻々と「日本からもたらされた」非常事態に、フランス政府は神経を尖らせているのです。

仏エコロジー相コリセウスコ=モリゼは、以下の様に発言した。

「極めて重大な事故が進行中である。そして、その事は<超巨大災害>が決して(人類社会から)遠のいている訳では無い」

『原子力安全管理機構(ASN)』は本日、今回の福島の事故の危険レベルを、現在の4から5への引き上げ、更に6にまで引き上げる必要が有るかもしれない」と発表した。
ちなみに、この<危険レベル>の最大値は『7』である。


実にこの週末を通じて、フランスのあらゆる社会学と核物理学、環境学の専門家が総動員状態で、ラジオやテレビ、新聞紙上など、あちこちで熱い討論を繰り返している。

TVの人気コメンテーターで、『エコロジー・パクト(自然環境保護協約運動)』の起ち挙げ者でもある、『ニコラ・ユロ』は、本日月曜日に「討論会」を呼び掛け、近い将来においての『原子力利用に対する賛否』を問う<国民投票>の是非を活発に討議した。

彼は、来る2012年の『大統領選挙』に出馬する事を、表明している。

曰く。
「人類の運命を、危険な<ロシアン・ルーレット>に賭ける訳にはいかない」



このような、フランス原子力政策への「挑戦的」言動に、政府は非常に苛立っている事は確かである。

仏産業相『エリック・ベッソン』は、ラジオ局『フランス・アンテール』での番組の中で、「次の大統領選には、「原子力政策」が大きな争点になる」と、明言した。

さらに。
「今は、フランス国内で<政争>に走る前に、先ず日本で進行中の災害を、日本の人々と連帯しながら、終息させる事を待つ事が必要である。」


彼の周辺では、フランス59番目となる、中型原子炉『アトメア』の「建設へのリサーチ開始」の昨二月の決定に、何ら変更は無い、と語っている。


大統領に依ると、政権与党UMPの会合上で、幹部達を前に「フランスの原子力技術の信頼性」について積極的賛意を表明して自画自賛した。

昨今の、各国でもたらされた、原発建設入札においての敗北については、「敗因はフランスの入札価格が一番高い事であり、その事はフランスの安全管理技術が、特に第三世代EPR型原子炉に於けるそれが、一番高度に完成しているからである」とまで述べている。

上で話題になった『アトメア』原発も運営する企業『アヴェラ』の「取締役会会長アンヌ・ローヴェルジョン」によれば、「福島の例は、今後原発に対する安全基準がより厳しく求められるになる事は確かだ。フランスはその分野においての技術は、他国よりずっと先んじているので、問題は無い」と言い切った。

テレビ『フランス2』に於いての、彼女の発言。

「ローコスト原発は、これからの話題では無い」



フランスの政界を二分する、もう一方の勢力『社会党』では、論議が「揺れて」居るのが現状である。

現時点では「同じ野党陣営」である「エコロジスト」に対する社会党の批判はと言うと。

社会党議員ながら、ニコラ・サルコジー政権に於いて閣僚に起用されていた『ナジャ・ヴァロー=ベルカサン』は、次の様に反論する。

「政治論にすり替える<無作法>は、たちまち<人災>となる」


『社会急進党』は、更に厳しい表現でエコロジストを批判する。
ヨーロッパ・エコロジーの書記長『セシル・デュフロ』を評して、<デマゴーグ>だと決めつけ、「彼女のスローガンは、選挙用の甘言に過ぎない」とまで酷評する。


現時点での<社会党統一見解>としては、『ブノワ・アモン』がRTLラジオの番組で言った、以下の如くである。

「フランスは、原子力エネルギーに政策に関して、朝令暮改は出来ない」

「2~30年をメドに、より効率の高い、そしてリサイクル可能なエネルギー政策に移行しなければならない。そうなった時の<原子力>の割合は減少しているべきである」



同日、ドイツは国内の現在稼働中の原発の総てに於いて、現時点で見積もられている寿命を延ばす政策は中止する事を、発表した。
(ドイツでは、総ての新規原発建設を破棄する事を決めている)

スイスも、現在稼働中の原発の、今後の再生計画の中止を発表。


それに対しての、フランス・エコロジスト党のヨーロッパ議会議員『ヤニック・ジャドー』が、吐き捨てる様に行った一言が、印象深かった。

「そして、我がフランスは、何をするのか? 何もしない!」


右も左も、フランスは「原子力発電」に、首までどっぷりと浸かっている。

エコロジー党だけを除いて。


日本の技術は、ニコラ・サルコジーが言い切った様な、安全面での「絶対」の自信が有るのか!?



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