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晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

『政府』が国民を代表しなくなって、「原子力マフィア」の跋扈する最悪の症状を示す日本に明日は有るのか?

2012-07-31 22:42:35 | 政治と社会
どこかに『必殺、仕掛人』は居ないのか…。



政府が、暴走を止めない。

国民を代表する筈であった、政府が国民に牙を剥き、とどまる所をしらぬ悪行の限りを尽くしている。

それこそ『未曾有』の大災害を引き起こした「原発事故」を境に、日本は完全に狂気の支配する国家に成り果ててしまった。


散々各方面で語られ、それでも語り尽くせない「非道の行い」が、本来責任を取らなければならない立場の者共の周りで、まかり通っている。

国民を被爆させ、更に被曝させ続け、避難させる事も無く、保証する事も無く、相変わらず被曝させ続けている。

放射能は依然として洩れ続け、瓦礫は全国で焼却して濃縮拡散し、食べて被爆させる事を、人の善意につけ込んで強要している。

チェルノブイリの200倍とも、それ以上とも呼ばれる放射線量をまき散らして、その後始末どころか、現実を国民ん知らせず、国民への保護も安全対策も「敢えて採らず」に、原発政策をそのまま推進しようとしている。



彼等は、何故「逮捕」もされずに、責めも受けずに、経済的制裁も、社会的制裁も、精神的制裁も、肉体的制裁も、なにも受けずに平気な顔で、相変わらず国民を被爆させ続けていられるのだろう。


菅直人。

枝野幸男。

仙谷由人。

細野豪志。

勝俣恒久。

西沢敏夫。

班目春樹。

近藤駿介。

鈴木篤之。

山下俊一。


最低でも、この十人は刑事告訴されて被告人席に座らされ、財産は全て没収された上で、未必の故意による大量殺人罪、不特定大多数への業務上過失傷害、家屋財産の大量破壊、で無期懲役とならねばならない筈だ。


官僚が、原発建設業者と電力事業者に大挙天下り、原発メーカー各社の社員が、保安院の検査官に大量に再就職し、メーカーが造った「ペーパーテスト」である『ストレス・テスト』を電力事業者が形式的テストを行い、保安員が合格判定を出す。

その流れの全てに、政府がバックアップし、予算を与え、管理監督を行っている。


かくして、たとえ何十万人が官邸前に集って「反原発」を訴え「再稼働反対」を唱えようとも、宰相の耳には「大きな音」にしか聞こえない。


いったい、何と言う国に成り果ててしまったのだろう。



▶<東電1兆円注入>政府が議決権50.11% 実質国有化(毎日/見出し)

>政府は31日、東京電力に対して1兆円の公的資金を原子力損害賠償支援機構を通じて投入、50.11%の議決権を取得して筆頭株主となり、東電の実質国有化を完了させた。

>東電は財務基盤の強化とあわせて経営合理化を行い、福島第1原発事故の損害賠償や電力安定供給を図る。

>1兆円の公的資本注入は10年に会社更生法を申請した日本航空への出資3500億円を上回り、事業会社向けとしては過去最大。

>枝野幸男経済産業相は31日の閣議後会見で「新生東電の再生が図られることを期待する」と述べ、東電の広瀬直己社長も「『第二の創業』とも言うべき最後の機会を与えてもらった」とのコメントを発表した。
【毎日新聞/7月31日(火)11時21分配信】



騙されてはいけない。

「1兆円の公的資本注入は10年に会社更生法を申請した日本航空への出資3500億円を上回り、事業会社向けとしては過去最大」

JALの整理と、どこが比較出来ると言うのだ。


日本航空は、会社整理をした。

株式は、紙くずと成り果てた。

主要金融機関にも、巨大な金額の「債権放棄」を飲ませた。

その上で、仕事のできる旧JAL系職員を、操縦室も客室も、地上スタッフも大量に首を切った。

稲盛氏自身が発言した通り、最後の方では「実際やらなくても良いリストラ」であった。

稲盛夫人の古巣の「旧JAS」系職員だけが残り、それから二年程サービス内容が極端に低下して、顧客の信頼を失った。

接客も、操縦も、整備も、チェックイン業務も、あらゆる面で粗相を繰り返し、多くの顧客を失った。

当然、業務縮小で多くの路線を整理した。

その両方のお陰で、ライバル会社は顧客数を伸ばし、路線を拡張し、営業利益を拡大した。

サービス業である以上、当然の結果である。



東電は、整理されたか。

取引銀行は、債権放棄をさせられたか。

株は紙くずになったか。

社員に、過酷なリストラは行われたか。

業務は縮小したか。


否。


事故を起こして、多くの出費が嵩み「経常赤字」は膨らんだ。

それは、当然である。

しかし、底値を付けたとは言え、株主は依然として「東電株」を『資産』として所有している。

赤字は、「料金値上げ」でカバー出来る。

その値上げは、政府自身がお墨付きを与えての事である。

経営陣は、高額の退職金を確保し、天下り先すら確保し、ノウノウと殿上人の如くに暮らしている。

社員は、多少の賃金カットは為された物の、依然として恵まれた所得水準に有る。


事故による、技術的赤字も、今後の保障費用も、あまつさえ廃炉経費に至るまで、全てを見込んだ「公的資金の投入」がなされる。

税金である。

その税金を払うのは、東電によって「被曝」させられ、健康を蝕まれ、我が子の将来を破壊され、将来の子づくりに支障をきたし、今後の人生がどうなるか分らない、国民である。


電力事業は「サービス業」では無い。

どれだけ、サービスの内容が劣化しようと、それで「ライバルに顧客を奪われる」事はあり得ない。

つまり、潰しても何ら問題は無いのだ。

潰した上で、国営事業としても、顧客はそのまま残り、事業収入は減る事は無く維持される事が見込まれる。


東電自体を温存し、<事故処理>から<保障>に至る、最も資金を必要とする時期に国営化し、税金で肩代わりをする、と言うだけの話である。

「50.11%の議決権を取得して筆頭株主」となろうと、「重要決議を政府が単独で決められるよう、議決権を最大75.84%にまで引き上げる仕組みも」有ろうと、そんなものは何も解決しない。


何故なら、『議決権』を有する国が、原子力マフィアそのものであるからだ。

これ以上無い、身内のゲーム。

東電の温存と、電力事業の利権と、原子力産業の利権とを「固く守る事」を目的としているとしか見えない、野田佳彦政府が「所有」しようと、実体は何も変わらない、と言う事に尽きる。



▶<東電国有化>2兆円規模の国民負担が生じる懸念も(毎日/見出し)

>政府は31日、原子力損害賠償支援機構を通じて東京電力に1兆円の公的資金を投入し、50.11%の議決権を取得して実質国有化を完了した。東電の経営破綻を回避し、福島第1原発事故の賠償や、電力安定供給に支障がないようにすることが目的だ。

>政府はリストラなどで黒字転換させた後、1兆円の公的資本を回収する方針だが、再建が暗礁に乗り上げた場合、機構が立て替えている1兆円余りの賠償資金すら回収できず、2兆円規模の国民負担が生じる懸念もある。

>「いずれは純粋な民間企業の形に戻ってもらう」。枝野幸男経済産業相は31日の会見で公的管理は「一時的」と強調。しかし、公的資本の回収は「相当長期にわたる」と述べ、具体的な言及を避けた。

>東電は電気料金の値上げや税金などに支えられて経営を継続するが、賠償や除染費用などの増大で公的資金の回収の見通しはたたない。
【毎日新聞/8月1日(水)0時6分配信】



言うも言ったり。


枝野幸男。

「いずれは純粋な民間企業の形に戻ってもらう」
「公的管理は<一時的>と強調。しかし、公的資本の回収は「相当長期にわたる」


とにかく、東電を潰すな。

とにかく、東電を温存せよ。

その「スローガン」が溢れた、やり口である。


なにもかもが、身内同士の庇い合い。

身内の利権の守り合い。

こんな政府に、日本国民は虐げられている。



そしてさらに。

身内同士のなれ合いは、事ここに至ってすら、はずかしげも無く堂々と、際限なく行われている。


▶田中委員長らを提示=規制委人事案、来月上旬にも採決―政府(時事/見出し)

>政府は26日、衆参両院の議院運営委員会合同代表者会議で、原子力安全行政を一元的に担う新組織「原子力規制委員会」の国会同意人事案を提示した。

>当初案通り、初代委員長に、原子力委員会委員長代理などを務めた田中俊一高度情報科学技術研究機構顧問(67)を起用するほか、委員には大島賢三元国連大使(69)ら4人を充てるとした。

>5人の人事案は、8月上旬にも衆参両院本会議でそれぞれ採決される見通し。両院の同意を得られれば、規制委は事務局の原子力規制庁とともに、環境省の外局として9月初旬にも発足する予定だ。

>大島氏以外の委員は、島崎邦彦地震予知連絡会会長(66)、中村佳代子日本アイソトープ協会プロジェクトチーム主査(62)、更田豊志日本原子力研究開発機構原子力基礎工学研究部門副部門長(54)。
【時事通信/7月26日(木)18時27分配信】



この田中俊一こそが、原子力マフィアの犬、の極め付きである。


@mizuhofukushima
原子力規制委員会の人事案が提示をされたが5人のうち4人は原子力ムラの人。原子力ムラの人は採用しないというのが細野大臣の答弁だったはず。委員長候補の田中俊一さんは原発推進の発言を繰り返し、原賠審で20mSvに固執し、最後まで自主的避難の人たちに対する補償に反対をした人。不適格。

@hosakanobuo
政府は26日に田中俊一氏を原子力規制委員会委員長とする5人の国家同意人事を提案している。田中氏は日本原子力学会会長や原子力委員会委員長代理を歴任した経歴を持ち、事故後も原子力損害賠償紛争審査会で自主避難者に賠償を認める方針に異議を唱えた。安全性も再稼働も、委ねる訳にはいかない。

@tanakaryusaku
政府は先ほど田中俊一委員長以下5人の「原子力規制委員会」の人事を国会に提示した。 午後6時のNHKニュースは、田中氏がさも福島のために貢献した人物であるかのように伝えた。

@miyake_yukiko35
いまそこにある重大な国家的危機(大袈裟ではない)「原子力規制委員会の人事案」。よりによって原子力ムラの当事者を委員長に!候補の田中俊一氏は自主避難者の賠償に最後まで反対した人物だ。この案が通ってしまった場合5年間公平・中立な3条委員会の名の下に再稼働も何もやりたい放題だ。

@mizuhofukushima
原子力規制委員会の人事案がひどすぎる。保安院と原子力安全委員会がなくなって規制委員会となる。総理もクビにできないし、委員長の任期は5年。この委員会が原発再稼動も新規建設も決める。原子力ムラの村長だった田中俊一さんを委員長にしてはいけない。

@masaru_kaneko
国会エネ調で原子力規制委員会人事についての事務局の説明は嘘。田中俊一氏は事故を反省し、徐染基準の段階引き下げを主張している人と説明。彼は徐染基準の1mSv引き下げに5mSvを主張。20mSv未満の自主避難の賠償停止を主張、食品安全基準の500Bq→100Bq引下げに反対してます。

@prspctv
広瀬隆「私は去年の7月にルポライターの明石正二郎さんと二人で刑事告発を致しました。20人ほどの人間をですね。そして、明石さんと相談しまして、この田中俊一をその中に加える事にしました」|7/31記者会見:原子力規制委員会人事案に異議あり!

@japanwings
田中俊一が委員長になるのは‥ 「暴走族のリーダーが暴走族取締り本部の本部長になるのと同じ」☜環境省で公害被害者救済に携わる小島敏郎・青山学院教授 読売が全力をあげる「原子力規制委員会」



こぞって反対される事が分り切っている人事案を、ヌケヌケと提示して来る、厚顔さ。

 野田佳彦政権は「国民を守る気がない」事が、一目瞭然である。

政府自ら「原子力マフィア」に先頭切って、最良の環境を与える努力に邁進する。

そして、国民に被曝実体を隠蔽し、何も無かったかの如く「帰村」推進やら、「食べて応援」やら。


もはや、「人でなし」という様な段階を遥か過ぎ去り、最早『食人鬼』としか、言いようがないでは無いか。


ところで。

地方自治体の首長の選挙が続いている。

原発立地地区の首長選挙も、幾つか行われた。

何れも、「脱原発」は、争点にならなかった。

山口県知事選だけは、「反原発派候補」が立候補した為に、一応全国的注目を浴びた物の、県民は結局「自民公明推薦候補」を選んだ。



▶福島原発は津波来襲前に電源喪失に陥っていた!  政府と東電のウソを暴いた国会事故調査報告書/長谷川 幸洋(現代ビジネス/見出し)

>福島原発事故に関する国会の事故調査委員会(黒川清委員長)が7月5日、事故の原因分析と提言をまとめた報告書を発表した。

>報告は本来、規制する側の政府が規制される側の東京電力に「骨抜き」にされ「規制のとりこ(Regulatory Capture)」になっていたと指摘した。

>そのうえで、はっきりと「事故は人災だった」と断言している。

>偶然だろうが、国会事故調報告の発表があった5日、参院の別の会議室で渡辺満久東洋大学教授(変動地形学)の大飯原発観察結果報告会があった。渡辺教授は大飯原発の真下に活断層が走っている可能性を指摘している。「実際に掘削してみれば、活断層かどうかは一日で観察できる」という。大飯原発は国会事故調報告を待たずに再稼働した。政府は福島事故の教訓をなんら学ぼうとしていない。

>もっとも重要な点は政府でも事業者でもない、完全に独立した機関が原発と事業者、政府を監視する点である。それは三権分立の原則から考えれば、国会以外にない。
【現代ビジネス/7月6日(金)7時5分配信】


この『国会事故調査報告書』は、おそらくお蔵入りになる運命なのだろう。

「税関財学報」一体となっての『原子力マフィア』の存続と、繁栄とをのみ目標としているかの如き野田佳彦にとって、その路線にとって少しでも都合の悪い物は、隠蔽されるか、一旦日の目を見た物は、その後可及的かつ速やかに、捨て去られるのみである。



@kunivoice(谷岡郁子)
本日の参院環境委、政府事故調の畑村委員長と国会事故調の黒川委員長、私を含め2人の委員が参考人要求しましたが、自民と民主の反対で実現せず。私の質問時間を使ってこの問題の重要さを指摘します。できるだけ多くの人、ネット中継見てください。拡散にご協力を。


与党と、前与党で最大野党の両方が、「参考人召還」に、揃って反対する…。

国民に敵対しているのは、政府だけでは無い。


何故この国では、一揆も暴動も、起こらないのだろう。




コメント (2)
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ヨンヌ川畔に、しばし時の流れを見つめながら、旨き食事に我を忘れよう。【日曜フォトの旅】

2012-07-29 23:49:31 | 旅行とレジャー
久しぶりに『私の好きなホテル』シリーズを、お届けしましょう。


パリから南南東に約百キロ。

ブルゴーニュ地方の北端、ヨンヌ川の淵の町「ジョアニー」に長らく君臨するレストランの名店がある。

その名は『コート・サン・ジャック』

ここ20年程、ミシュラン・ガイドで3ッ星を守り続けている。


町の中心から川沿いに、車でほんの5分間程も遡ると道路沿いに、左右の建物と大した違いも無く、目立たない佇まいで建っている。



     
     『ラ・コート・サン・ジャック』の玄関



この宿のウリは、料理と景色である。

通り沿いからは、その「景色」は想像出来ない。

客室は、当然『ヨンヌ川』に向いて並んでいる。



     
     客室はの窓からはヨンヌ川が見下ろせる


大きな、立体的な窓が川沿いに開いて、ヨンヌ川の静かな流れを、目の下に見下ろすと、心が和むこと請け合いです。


     
     窓の前のスペース


     
     ベッド


     
     客室の全体の感じ



浴室も、広々として、実に快適である。


     
     バス・ルーム


     
     別の角度からベッドを



違うタイプの部屋の様子。

前の部屋より、やや狭い物の、スペースは充分である。



     
     別のタイプの部屋のベッド



窓は、同じ様に立体的。

寝そべる事が出来る様に、大きなオットマンとセットになったソファーが、快適です。


     
     窓の前のソファー


     
     客室の全体の感じ



ロビーは、沢山の椅子が並んで、三つのパートで、夫々が繋がって居ます。



     
     ロビーその一


     
     ロビーその二の一部、奥に「読書室」の様な調度のその三



外は、テラスになっていて、お茶やアペリティフを片手に読書でも、おしゃべりにも快適。



     
     ロビーの外のテラス



そして、この宿は何と言ってもその食事です。

レストランには、ロビーのフロアーから、一つ下がります。

そうすると、嬉しいサプライズが待っていますよ。



厨房の一部を、わざわざかすめて案内されるのです。



     
     料理の準備に余念がない厨房の一部



店が、お客様にお出しする食事に、自信を持っている事が充分感じ取れます。

それとともに、彼等料理人が、自分達の世界をお客様にも共有して頂こうという、そんな気持ちも充分伝わって来ます。



そしてさらに、カーヴ(ワイン・セラー)も通り抜ける!



     
     トゥデイズ・セラー


上質のレストランでは、多くのワインをストックして、自ら熟成させています。

そして、通常オーダーが出そうなワインを数日分程ストックするスペースが、厨房のそばに設けてあります。

毎回、オーダーされたボトルを奥まったカーヴ(セラー)まで、一々探しに行かなくても良い様に、準備しておくのです。


その「トゥデイズ・セラー」も通り抜けます。

当日「グラス」で出す『シャンパーニュ』やワインを、ちょうど準備していました。



客室は、二部屋に分かれます。



     
     客室その一、奥にその二が見える



テーブルの「ポジショニング・プレート」は、日本の楽焼き風。



     
     ポジショニング・プレート


この「位置決め」の為の「お皿とナイフやフォーク」のセットを、フランス語で<COUVERT(クヴェール)>と言います。

この言葉が、英語になって<COVER>になった。

それで、カバー・チャージと言う言葉が生まれました。

イタリアに行くと、殆どのレストランで勘定書にCOPERTO(コペルト)というのが載っています。

ほんの数ユーロですが、忘れていて一瞬「頼んでいない」とクレームを出しそうになります。

一部の解説には「パン代」と意訳してある事も。



いよいよ食事です。


突き出しにあたるのが<AMUSE BUCHE(アミューズ・ブッシュ)>と言います。

直訳して「お口のお愉しみ」。



     
     アミューズ三種


ハーブのクリームを極薄いスモークド・サーモンでロールにしたもの。
シェフ特製「春巻き風」揚げ物。
すみれの花びらのヴィネガー漬けの、ブイヨン「ゼリー寄せ」。


一口ずつですが、絵も言えぬ香りと味わいとで、期待は大きく膨らみます。


そして「前菜」。



     
     前菜二種


サイコロに切ったジャガイモのキャラメル風味と、いろんなハーブで複雑なピューレ。
輪切りにした、ビーツ(甜菜)のムース。



そして、二の皿。



     
     二の皿


グリーン・アスパラガスのサラダ。
付け合わせは、これ又ハーブのムース。



続いて三の皿。



     
     三の皿


キンキのロースと、香り高いハーブのエミュルジオン(泡状ソース)添え。
ブロッコリーと生ハムを添えて。



四の皿。


     
     四の皿


手長海老(ラングスティーヌ)の炙りもの。
これ又判読不可能なハーブのソース添え。


そしていよいよお肉の登場です。


五の皿。


     
     五の皿


犢のロースト。


そしていよいよメインコース。


メートル・ドテル(給仕長)自らのご登場。



     
     「子鴨」を給仕長自らお目にかけます



     
     子鴨を切り分ける給仕長



メインは小鴨のロースト。


     
     取り分けられた、子鴨のロースト


ロゼ(肉の中心がピンク色の状態になる)に焼き上げられた「子鴨」を、各自のお皿に切り分けて、付け合わせの野菜と共に、供されます。



ここで、本日のワインもご紹介しましょう。


野菜と魚が続く事と、鴨がメインと言う事、更に複雑な多種のハーブで香りと味わいとを創り出す料理を考えて、繊細な魚介にも、旬の野菜にも、重厚な鴨にも合う様に、ブルゴーニュで一番コクの深い白ワインを選びました。

『ル・モンラッシェ』



     
     ル・モンラッシェ


白ワインの帝王と賞賛される「ル・モンラッシェ」の中でも、ブルゴーニュの白の最高の作り手(ワイナリー)『コント・ラフォン』を選びました。


     
     ラベル


『ル・モンラッシェ / ドメーヌ・コント・ラフォン / 2000年』

これは、おいそれと見つかる代物では有りません。

さすが、ブルゴーニュ地方で、長年3ッ星を守り通して来ているレストランならでは、と言えましょう。



トロリと芳醇な蜂蜜の様な馥郁たる香りを持つこのワインの帝王中の帝王は、デザートにもしっかり合うのです。


まず、テーブルクロスを奇麗にしてから、デザートを待つ間のお口慰み、が出て来ます。

私はこれを、わざと「デザートのオードブル」と呼んでいます。


     
     アヴァン・デセール


アヴァン(前)デセールは、全10種。



そして、やっとデザートのメインが、登場です。


     
     デザート三皿、計6種


もう、一々何が何なんて書きません。

ただひたすら、貪るのみ。



そして、これだけの量のディナーが、日本人の女性のお年寄りにも、食べられてしまうのです!

繊細な物は、美味しく頂けます。



今週は、皆様方に恨まれる事を承知で、見せびらかしてしまいました。

ひらにお許しを。

そして、いつの日か、この宿に是非お出かけ下さい。


コメント (4)
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日米安保条約でオスプレイの飛行訓練に日本に拒否権限無し。ならば『TPP』ともなれば全てが言いなり!

2012-07-26 23:16:02 | 日米関係
第二次世界大戦に敗れた日本は、そのまま「主権国家」としての独立を失った。



アメリカ軍に駐留され、GHQが日本政府の位置にあった。

<OCCUPIED JAPAN>は、その間にその後の日本の辿るべき道筋を決められて、そのまま今日に至っている。

サンフランシスコ条約に調印して、「表向き」は独立を回復した。

しかし、それはあくまで表向き「対外的」に、外見上の事に過ぎなかった。

『日米安全保障条約』を結ばされ、日本の安全は米軍の管理下に於かれた。

その補足として、「日米地位協定」なる協定が締結されて、表向きの独立国家の内情を、アメリカ軍にがっちり掴まれて身動きが取れない状態に落とし込まれている。



▶<オスプレイ>低空飛行訓練 日本に拒否権限なし 配慮要請(毎日/見出し)

>26日に日米合同委員会で始まった垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの運用ルールをめぐる協議では、日本各地で実施される低空飛行訓練の方法などが焦点の一つになる。

>在日米軍はこれまでも戦闘機などで低空飛行訓練を実施しており、住民からの苦情は年間約200~300件と絶えない。



そもそも「外国」に駐留している軍隊が、その国の住民に迷惑をかけて平気で居ると言う事は、通常の国際社会の構造ではあり得ない。

ドイツにもイタリアにも、米軍が多少駐屯しているが、夜間の飛行訓練などは、当然行わない。

市街地上空で飛行訓練したりしない。

アメリカ軍に取って、日本は「外国」では無いのだ。



>事故が相次ぐオスプレイの低空飛行訓練には関係する自治体から強い反発が出ているが、日本政府に低空飛行訓練自体を拒否する権限はなく、米側に配慮を要請するしかないのが実情だ。


「日本に拒否する権限は無く…」

何をか言わんや、である。

いくら「軍事同盟」を結ばされていると言っても、自国民に危険を与える可能性のある事を、拒否出来ない。



>森本敏防衛相は26日の参院外交防衛委員会でオスプレイの低空飛行訓練について「訓練計画によって(地上約60メートルで)飛ぶ場合もある」と答弁した。

>日米合同委は99年▽人口密集地などへの妥当な考慮▽航空法などの最低高度基準(原則約150メートル)の尊重--で合意している。

>だが、米軍機は、日米地位協定に基づき、航空法が定める最低安全高度の基準からは適用除外されており、合意は「尊重」の域にとどまる。



合意は尊重されない。

「戦争マシーン」としての軍隊は、紳士協定の如き合意など、意味を成さないのだ。

ましてや、その相手国が日本であれば、なおさらの事。

政府も官僚組織も、アメリカの意向にこぞって同意する事が分り切っているのだから。



>99年の合意の1週間後には岩手県釜石市で米軍機が山の尾根の木に接触して墜落したほか、米軍機の騒音などに関する苦情も全国で10年210件、11年313件に上っており、基準が守られていないのではないかという疑問の声もある。

>今回の計画でも、各ルートは奄美諸島を含むルートを除き、いずれも山岳地帯で、飛行高度は最低で地上約150メートルとされている。しかし、オスプレイの訓練についての米軍資料には「たとえ地上200フィート(約60メートル)で飛行しても環境問題を引き起こしたりしない」という記述もあり、森本氏の答弁通り、150メートル以下の「超低空」での訓練飛行が行われる可能性も否定できない。



「可能性も否定出来ない」では無くて、それは当然行われる筈である。



>米側は訓練目的を「戦闘任務での進入・脱出を成功させるため」と説明。航空自衛官は「山に隠れながら敵のレーダーを避け、人員や物資を輸送する能力を向上させるため」とみる。

>野田佳彦首相は26日の衆院本会議で、日米安全保障条約が認める米軍の駐留が「米軍が飛行訓練を含む諸活動を行うことを前提としている」と答弁。

>「地元住民に与える影響を最小限にとどめるよう引き続き日米合同委員会などを通じ配慮を求めていく」と理解を求めた。
【毎日新聞/7月26日(木)21時13分配信】



「米軍が飛行訓練を含む諸活動を行うことを前提としている」

「地元住民に与える影響を最小限にとどめるよう引き続き日米合同委員会などを通じ配慮を求めていく」

全く矛盾した発言である。

勿論、前者が彼等に取って正論である。

従って、「引き続き配慮を求めていく」という方が、単なる装飾音符に過ぎない事は、明らかだ。


野田佳彦は、先に結論有りきで、如何にも配慮するかの如き発ガンだけはして着せる。

『原発の再稼働に関しては、十分に安全を確認致しまして、決めるつもりであります』

そして、『国民の生活に取って不可欠であるので、再起動する、と言うのが私の判断であります』

その間に、いかなる<安全確認>が為された気配もない。

事は、原発だけに留まらない。

オスプレイも同じ。

増税も同じ。


当然『TPP参加』も同じ結論である。


『日米安保』と言う条約に於いて、日本の軍事的環境は、アメリカの為すがママであり、一切日本の意思は反映されない。

勿論、表面的な外交折衝は為されて、表面的な合意や尊重事項の決定などは行われる。

しかし、それはあくまで「手続き」であり、演出であり、アリバイ造りであり、日本外交の自己満足である。


それで、『TPP=環太平洋自由貿易協定』なる物に参加したら、一体どうなるのか。

ようするに、アメリカに取って「日本の状況が気に喰わない」と言う事は、全てアメリカ側の言い分通りのしなければならない、と言う事を意味する。

TPPは「国際条約」であって、国内法の上位に有る。

勿論、日本側からもアメリカに同じ様な要求を出す事は、理論上は可能である。

しかし、日米の諸条件を鑑みるに、日本側からアメリカに改善を求める様な事象は、余り多いとは言えないであろう。

一番話題になっている件は、医療保険と、遺伝子組み換え食品、及びその種子の対日改善の問題である。


簡単に考えると、以下の様になる。

《アメリカの民間医療保険が、日本で販売不振である》

<それは、日本には国営の医療保険制度が完備しているせいである>
<それは対米障壁である以上、日本の医療保険制度の撤廃を要求する>

と言って来る事が可能なのだ。

拒否は出来ない。

さらに、その障壁の為の、これまでアメリカ側が被った損害を補償新化ければならないのだ。


《日本では、遺伝子組み換え食品が販売出来ない》

<それは、日本がその種の食品の流通を禁止しているからである>
<その分◯◯の損害を被って来たので、保証を要求し、流通販売の合法化を要求する>

<遺伝子組み換え作物の種子の販売流通も解禁せよ>



《日本では、アメリカ製の自動車が売れ行き不振である》

<日本には、軽自動車なるカテゴリーを設けて、優遇措置を執っており、それが売国車の販売に妨げになっている>
<軽自動車の優遇措置の撤廃を求め、その為にこれまで米国車が浸透出来る筈だった分の損害賠償を求める>

<右ハンドルも撤回せよ>
<キロメートル表示も不当であるので、マイル・ポンド制に改めよ>


どんどん、出て来る。


《日本では、銃器の販売が出来ない》

<日本は銃刀法が有り、それが妨げとなって、アメリカの銃器が販売出来ない>
<銃刀法の廃止を要求し、これまでの損害の賠償を求める>


きりがない。


《日本では、アメリカ製品が普及しずらい》
《日本では、アメリカ人がビジネス活動をやりにくい環境に有る》

<それは、日本で英語の使える環境が極めて少ないせいである>
<日本国内で、日本語の使用を禁止し、英語を基本言語として採用する事を要求する>


勿論、<牛肉>も、<為替取引>も、極々日本的な内輪な事だと我々日本人が信じ込んでいる様な事でも、アメリカの誰かが「不服を唱えて訴えれば」全て聞き入れざるを得ない事となる。

何故なら、それらは全て彼等に取っての「貿易の障壁」なのだから。

『自由貿易協定』とは、本質はそう言う事である。


日本側から、アメリカに対してこのような申し立てが出来る様な分野が有るだろうか?

あったとして、申し立て出来るだろうか!?


メキシコや、その他東南アジアの諸国に、このような要求を出せる事が有るだろうか。

あったとして、それによって日本の貿易収支が大きく好転するだろうか。

加盟国の中で、日米間の貿易高が「飛び抜けて」高いのであり、この協定の実質的対象国は、日米に他ならない。



野田佳彦なら、こう答弁するだろう。

『環太平洋自由貿易協定は、加盟国間に貿易障害を無くす事が前提の協定であります。従いまして、これらの申し立ては受理する必要が有ると、判断致しました』



かくして、日本は『完全なる植民地』となる。



日米地位協定なる物の締結経緯は、以下の通りである。


1951年(昭和26年) - 日本国との平和条約、日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約(旧安保)締結。

1952年(昭和27年) - 旧安保に基づく具体的取り決めとして日米行政協定に調印。

1960年(昭和35年) - 日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約(新安保)締結に伴い、日米行政協定を日米地位協定として改正。正式に条約とする。



この条約の根本は、アメリカ軍人、軍属、その家族の地位が、アメリカ合衆国の国内法によって管理され、日本国内で起こるあらゆる刑事事件その他の裁判権が、米国内法に準じて行使され、日本の裁判権は及ばないと言う事である。

裁判権と原状回復義務の免除、及び将兵の地位の保全が目的であるが、今回の『オスプレイ』飛行訓練に関する点は、以下である。


【AFN他、米軍無線局には電波法は適用されない。本土の連邦通信委員会に従う定めになっている。】

【航空特例法(日米地位協定の実施に伴う航空法の特例に関する法律)により、米軍機は自衛隊と異なり航空法の最低安全高度規制(第81条)、及び迷惑な飛行の規制(第85条)に縛られずに飛行する事が可能。(騒音の原因となっている)】


ちなみに、米韓地位協定の方が、日米のそれよりずっと公平に取り決められている。


▶米韓地位協定の刑事分野の対象犯罪の制限が無くなったのに対する日本国外務省の反応 (中日新聞/抜粋)

>在日米軍に関する日米地位協定では、犯罪容疑の米兵引渡し要請に対して米国が好意的配慮を払うのは殺人とレイプに限定され、それら以外の容疑で米兵引渡しを要請した場合は米国側は十分に考慮するとされるのに対して、在韓米軍に関する米韓地位協定が2012年5月23日に対象犯罪の制限が無くなった。  日本で、日米地位協定の見直しが進まないのか?の質問に対しての返答。
【中日新聞/5月24日】



そして、この条約締結に当たっては、数多くの「密約」が存在する事が垣間見られ、条約締結に望んだ「外務省」と「防衛庁」との「対米忖度姿勢」が、植民地人のそれ伊賀の何物でもない事を、伺わせる。



数日前、アメリカ民主党の去るお方が、「日本がTPPに参加表明を椅子が無いと怒るゾ」という発言を下とかしなかったとか。


最近、米国政府要人が「日本は独立国では無い」と発言したとかしなかったとか。



さあ、TPP参加表明して、日本人を辞めますか?



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「オスプレイ」強制搬入に、44年前の『原子力空母エンタープライズ」の佐世保寄港が重なってみえた。。

2012-07-24 21:34:32 | 政治と社会
野田佳彦政権政権の、直接の命取りになるかもしれない、欠陥機オスプレイが岩国基地に到着した。


原発再稼働以上に、全国規模で知事レベルの反対が起こっていた。

アメリカ側は例に依って、一方的に「配備日程」を通告してきた。

日本側は例に依って、全面的に理解を示した。



▶オスプレイ陸揚げ/国民を脅かし安保か 日米関係破壊する愚行(琉球新報/見出し)

>米政府が米軍普天間飛行場に配備を計画する垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ12機の米軍岩国基地(山口県岩国市)への陸揚げが強行された。

>相次ぐ墜落事故で多数の死者を出し、欠陥機の疑いが濃厚なオスプレイの配備をめぐっては沖縄や岩国だけでなく、全国知事会が緊急決議を採択するなど反対論が全国に広がっている。

>日本政府は「安全性が再確認されるまでは、いかなる飛行運用も行わない」(藤村修官房長官)とする一方、森本敏防衛相は、普天間で10月から本格運用する米政府の計画の見直しを求める考えがないことをあらためて強調した。

>森本氏は「抑止力に穴をあけてはいけない」とも述べた。これは安全確認はポーズにすぎないと本心を吐露したようなものだ。

>これでは安全性をおざなりにしたまま再稼働を強行した原発政策と何ら変わりはない。安全確認のポーズだけで、オスプレイに疑念を募らせている国民を欺くことなど不可能だと自覚すべきだ。

>日本政府はオスプレイ墜落事故に関し、24日にも防衛、国土交通両省などの専門家チームを立ち上げ、モロッコと米フロリダでの墜落事故に関する調査結果を独自に分析する考えを示したが、アリバイづくりの色合いが濃い。

>米側は、普天間飛行場返還で日米が合意した1996年の段階でオスプレイの配備計画を通達していたが、日本政府は一貫して「聞いていない」と否定。2010年9月に米海兵隊の航空計画で普天間配備が明記された段階でも、防衛省は「あくまでも海兵隊の計画で米国政府全体のものではない」とひた隠しにした。

>日本政府がオスプレイ配備を沖縄側に伝えたのは11年5月になってからだ。県はこの間、安全性への懸念から配備に反対し、政府に詳細な説明を求めてきたが、一顧だにされなかった。

>米軍資料では空軍仕様機も含め、06年から現在までに少なくとも41件以上の事故が発生しているが、その詳細について、県など地元への説明は一切なされていない。

>さらに海兵隊のMV22オスプレイは、米本土などに約145機が配備されているが、約40機が所在不明との米市民団体の指摘もある。日本政府は、こうした「欠陥隠し」や「事故隠し」の疑惑についても徹底的に検証すべきだ。

>日本政府は「米側に口出しする権利がない」とするが、これは統治能力を放棄するにも等しい。

>日米安全保障条約の事前協議制度は日本側の発言権を確保するためにあるが、事前協議の対象となる「装備の重要な変更」と主張できない根拠は何なのか、明確に説明すべきだ。

>米国の顔色をうかがい、国民の意向を無視して配備計画に唯々諾々と従うだけならば、主権国家とも民主主義国家とも言えない。
【琉球新報/7月24日 】



さすがに「沖縄」の新聞だけあって、私が言いたい事は全て網羅してある。

「安全性が再確認されるまでは、いかなる飛行運用も行わない」(藤村修官房長官)

この言葉が、何の根拠にも基づかない、単なる言葉の遊びである事は、戦後の日米関係を振り返るまでもなく、今の野田政権の姿勢を見るだけで、一目瞭然である。

「抑止力に穴をあけてはいけない」と漏らした森本防衛相こそが、政府の発想を直接代弁している。

「アメリカ側にも都合が有る」とも行った森本だが、まさしく日本政府がどちらを向いて、誰の為に働いているかを、物語るものだ。




このオスプレイの岩国搬入に、私は「空母エンタープライズ」の佐世保寄港を、重ねて見てしまった。

1968年1月。


ヴェトナム戦争たけなわの時、日米安保条約自動更新を目前にして、それまでの「既成左翼」の運動であった街頭行動が、学生を中心とする「新左翼」にそのエネルギーの格が移行して行く、契機となった出来事であった。

そして、あのとき「民社党」の反対集会を皮切りに、「社会党」「共産党」そして「公明党」までが、数千人規模の反対集会を行った。

そこから、学生達へと運動の主力が移っていき、権力との物理的ぶつかり合いが始まったのであった。



今回、そこに「学生」は登場しない。

そして、既成左翼は完全に影響力を喪失してしまった。



▶社民・福島党首「日米両政府に強く抗議」、オスプレイ配備反対緊急集会で(カナコロ/見出し)

>米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの配備に反対する社民党主催の緊急集会が24日、国会内で開かれた。

>福島瑞穂党首(参院比例、県連合代表)は「事故が相次ぐ機体をなぜ人口密集地に配備するのか。国民の反対の声を聞かない日米両政府に強く抗議する」と強調。「オスプレイは米国に持って帰るべきだ」と訴えた。

>集会では、沖縄・普天間飛行場への配備後に全国各地で低空飛行訓練が計画されていることに懸念が表明され、「危険の拡散を許すな」「政府はもっと米国と距離を置き、国民目線で命に寄り添う政治をやるべきだ」などの意見が出された。

>基地のある地方組織でつくる党基地問題連絡協議会事務局長の金子豊貴男相模原市議が、野田佳彦首相や在日米大使館に宛てて配備反対、訓練撤回を求めるはがきの投函(とうかん)を呼び掛けるなど、今後の行動計画を提起。「飛行訓練ルートに関係する人たちが広く立ち上がらなくてはならない」と訴えた。
【カナコロ/7月24日】


街頭行動では無い。

僅か数百名を、屋内集会に過ぎない。

最早、そこには何の影響力も無い。


共産党に至っては、集会すら開いた形跡がない。

単に書記長の記者会見での、批判の開陳に過ぎない有様である。



▶オスプレイ陸揚げ強行は許せない 市田書記局長が会見(赤旗/見出し)

>日本共産党の市田忠義書記局長は23日、国会内で記者会見し、米軍が垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを米軍岩国基地(山口県)に陸揚げしたことについて、「地元自治体をはじめ、全国に広がる反対の声を無視して陸揚げを強行したことは絶対に許せない」と表明しました。

>市田氏は、山口県知事、岩国市長と市議会が陸揚げに反対し、沖縄でも県と全市町村の首長と議会が反対、全国知事会も受け入れ反対の緊急決議を採択していることをあげ、陸揚げ強行に「強く抗議する」と述べました。

>市田氏は、同機の10月からの本格運用について森本敏防衛相が「日米間ですり合わせており、変更する考えはない」と述べたことにふれ、「アメリカいいなりの配備強行は許されない」と強調しました。

>「(日本政府が)どうしろ、こうしろという話ではない」との野田佳彦首相の発言について、「主権を放棄した事実上の属国宣言だ。どこの国の首相か」と批判。「陸揚げが始まりほっとしている」との森本防衛相の発言についても、「どこの国の防衛大臣かといわざるをえない」と断じました。

>市田氏は、市街地で300メートル以下の飛行を禁じる航空法の適用を除外し、地上60メートルで低空飛行訓練を行う計画に触れ、「『日米安保上の権利だ』というが、そうなれば日米安保条約の是非が問われてくる」と強調しました。

>市田氏は、オスプレイを運用する海兵隊自体が日本防衛とはまったく関係のない他国への殴りこみ部隊であり、安保条約下でも許されないものだが、安保条約をなくすことが米軍基地強化やオスプレイ配備を許さない確かな道だと強調。「安保条約をなくしたらどういう展望が開けるかを示したわが党の外交ビジョンを国民の中に広げ、本当の独立国といえる、憲法9条が輝く日本にしていくために全力をあげる」と表明しました。
【しんぶん赤旗/7月24日】



最早、「蟷螂の斧」どころでは無く、単なる記者会見であり、共産党と言う左翼政党が、国の軍事的暴走と属国の立場の継続に、体を張って抵抗する体力も、そんな気もない事を露呈している。



44年前。

「非核三原則」なる物が、守られていると信じていた国民は、原子力空母エンタープライズが佐世保港に寄港する事に、国を挙げての反対運動が起こった。

既成左翼に変わって、最前線で行動をとった学生達は、始めてヘルメットをかぶり、機動隊の厚い壁にぶつかって行った。

警棒を振り下ろし、放水車が高圧でデモ隊に放水した。

その場面をテレビで見ていた私は、呆然として何も手が付かなかった。

中核派のメンバーが、佐世保基地に侵入し成功した。



今回、搬入反対運動は、地域住民達が行った。

しかし「搬入阻止行動」は起きなかった。


当日の模様は以下の通りであった様だ。


◆オスプレイ搬入7月23日ドキュメント◆(毎日山口版)

5時10分ごろ  岩国基地の沖合にオスプレイを載せた大型貨物船が姿を現す。基地対岸の市地方卸売市場で待機した福田良彦・岩国市長は望遠鏡で船影を見て「思った以上に大きい」。
  
同40分ごろ 貨物船が岩国基地の港湾施設内に入る。
 
6時20分  貨物船が接岸。
  
同35分ごろ 市民団体のメンバーら15人がゴムボートなどに分乗し、海上での抗議活動に出発。
 
7時ごろ   貨物船のハッチが開き始める。
  
同40分ごろ 海上の市民団体メンバーらが激しくシュプレヒコール。
 
同59分   1機目のオスプレイの陸揚げ開始。
 
9時ごろ   海上での抗議活動が終了。
  
同30分   久保田后子・宇部市長が定例会見で「国の説明では県民の安全性が保証できない」として受け入れ反対を表明。

13時    岩国基地近くの岸壁で市民団体などが抗議集会。約600人(主催者発表)が「怒」と書かれた紙を基地側に向けて一斉に掲げ、「オスプレイはいらんど(怒)」とシュプレヒコール。
  
同 9分   岩国市議会基地議連臨時総会で、貴船斉副議長が20日の森本敏防衛相への要請の状況報告。「防衛相は開口一番、『岩国への駐機期間をできるだけ短くする』と言い出した。陸揚げ中止を求めたのに、開いた口がふさがらなかった」と怒りをあらわにした。

17時15分ごろ 最後の12機目のオスプレイが貨物船から降ろされる。

18時過ぎ  貨物船が出港。
【毎日新聞山口版/7月24日朝刊】



それでなくても「聞く耳持たぬ」野田佳彦政権にあって、単に反対を表明し、申し入れを行い、対岸でシュプレヒコールを行ったとて、それこそ政府は何の痛痒も感じない。

事は坦々と「予定通り」に運ばれて行くだけである。


毎週金曜日に、首相官邸前に市民が集まって「原発再稼働」反対の抗議行動を続けている。

二百名程度の規模で始まった、この抗議行動は、ネットのつながりで人々が次々と参加し、遂に10万人を数える規模にまで発展した。

しかし、ここへ来て主催者とその他の参加者の間で、ぎくしゃくした動き画起こって来ている。

「プロの運動家」色を出したく無くて、あくまで一市民の自由意志による参加の発展を考えていたらしい主催者は、警察側とのトラブルを極力恐れていた。

その結果、時間が来ると自動的に解散となり、機動隊の出動車からの「解散呼び掛け」がなされ、それを「警察と協力している」ように捉え対置部参加者達に、違和感が起こったようだ。

それに、もっと運動を拡大し、影響力を持たせる為には「組織」の参加を拒むべきでは無いと、主張し始めた。

組織の旗の林立に対する賛否。

子供連れのお母さんや、お年寄りでも気軽に参加出来る抗議行動に、という主催者。

そこで、「デモ開催の許可」を合えて取り付けない。

あくまで市民の自発的集まりに依る抗議行動にしたい。

その意向を組んで、警察も強制排除などは行わず、整然とした参加者の行動と整然とした警備陣の、協力体制に依る事故の無い集会にする…。

そして、そこには自ずと限界が見えて来る。

第一、野田佳彦には「音」に過ぎない、政治的に影響力が限定された物に留まってしまう。

既成左翼や労組の参加を認めるべきか。



同じ様な傾向は、「反原発住民投票」を求める運動にも、見られる。

東京で33万筆の署名が集まった所で、有権者1千万人の内、都知事の浮動票以外の支持層、各種労組関係の組織票を考えると、原発即停止など不可能である事も確かだ。


この種の反政府運動は、一定の力を持たねば意味が無い。

そして、力を持たせる為には、動員数は多い程良く、支援層は多岐に及ぶ程良いのだ。


オスプレイも原発も、一番動員力の有る層が核となって、力を集中しなければ、影響力は持てない。

その背景となるべき「反政府組織」が、今や存在していないのが、日本の悲劇である。

つまり、反政府運動の中核となるべきは、野党と労組と学生である。


目下、日本の政界に、影響力の有る野党は存在しない。

自問党と公明党は、政府与党「民主党」と野合してしまった。

反政府勢力の座を、放棄してしまったのだ。


方や、労組はといえば。

目下、日本の労働界に、影響力の有る労組は存在しない。

「連合」は経団連の別働隊に過ぎず、労働者の田目の戦う組織では無いのだ。


そして、学生と来たら。

語るに落ちた代物でしかなくなった。

彼等に取って政治活動など、毛筋程も考えられない事なのだ。



これで、はたして「国民の力で」政府の悪政を止めさせる事が出来るだろうか。

たとえの野田政権が倒れようと、それに取って代わる「国民の受け皿」は無かった。

自民党が比較第一党に返り咲き、公明や民主の残党と連立を組むのであろう。

と、情けない想いをさせられていた。

もしくは、マスコミの風雲児「橋下徹」が、連立の要となって、ハチャメチャな政権になるのが関の山。



幸い「国民の生活が第一」が立ち上がった。

少なくとも、受け皿は出来た。


しかし、オスプレイに代表される「沖縄基地問題」を解決するには、更に「原発稼働」を止めるには、そして「消費税増税」を反古にするには、「国民の生活が第一」に政権を取らせなければならない。


何れも、今日明日の事では無いが、そう遠い事でもない総選挙に向けて、国民の一人一人が自覚し、毅然とした行動をとれないと、目的を達するまでに時間だけが過ぎて行く事になる。


いまは、40年前では無い。

70年安保で、国道246青山通りで機動隊にガードレールとジュラルミンの楯とに挟まれて押しつぶされ、圧死する寸前の経験をした私としては、今の時代の方がずっと危機に瀕していると思われるのに、何故国民運動が広範囲に広がらないのか、歯がゆくてならない。

とはいっても、何かのきっかけで火がつけば、国民は覚醒するものだ。


放射能に依る被害は、眼に見えぬ所でドンドン広がっている。

明日の国民全員の生命と健康とを、最悪の状態から守り、被害の拡散を食い止める為には、最早のんびりしていられないのだ。

TPP参加も、一旦表明してしまったら「脱退出来ない」と言う、まるで「ヤクザの舎弟関係」の様な理不尽な物であるらしい。

その参加を、8月にも表明したいと野田佳彦は考えている。

オスプレイは、高度300メートルと言う、超低空飛行で日本全国での試験飛行を行う予定である。

何もかも、待った無し。


行動を起こそう。

声をあげよう。

一人で出来る事を始めて、周囲の誰も彼もを引き込もう。


国民が声をあげ無い限り、霞ヶ関と永田町は国民の事を思い出す事は無い。


彼等に、国民の存在を思い出させ、国民の怒りを実感させて、国民の声を聞かせる為には、国民の為に働く政権を造る事と、休む事無く声をあげ続ける事である。


奴らに、目にもの見せてやらねばならない。


42年前、10月21日「国際反戦デー」に集う学生達を、新宿に於いて機動隊が強制排除しようとした所から、山手線の線路ほぼ全てを学生達が占拠し、大混乱となった。

国家転覆の試みなどを想定してあった「騒乱罪」を、政府は始めて適用した。

その頃までが、学生を中心とした「新左翼運動」の頂点であった。

以後は、国家権力に圧倒されてその存在が弱まって行くごとに、党派闘争を繰り返し、内ゲバの応酬となり、最終的に「連合赤軍」に依る「浅間山荘事件」で、この種の運動は終焉を迎えた。


そうなってはならない。


脱原発の署名運動も、私は最初から利敵行為になる恐れが多い事で反対だったが、今や仲間割れで言い争っている。

首相官邸前の抗議行動も、その在り方をめぐて、不協和音が起こっている。


しかし、目的をたがえてはならない。

敵を見失ってはならない。

仲間割れは、敵権力の思うつぼと心得よ。

小異は捨てて大同に就け。

そして、国民のエネルギーを弱める事無く、反国民的政治勢力に集中させる事を、考えよ。


もう、ここに至って、ノンポリは許されない。


行動を起こそう。

立ち上がろう。

野田佳彦を打倒しなければ、何も解決しないのだ。








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産業革命と日本の開国とが産んだ東西融合の美「アール・ヌーヴォー」をオルセーに観る【日曜フォトの旅】

2012-07-22 23:54:07 | 歴史と文化
19世紀のヨーロッパは、産業革命の時代と言う。



19世紀全般にイギリスから始まって、後半はフランスやドイツなどに及んで、工業化の中から『現代』を産み出して来る事になる時代である。

それまでの<石>や<レンガ>に変わって、鉄やガラスが「建造物」を立てる材料となり始める。

そして、工場を現代化した蒸気機関は交通手段も現代化させ、「鉄道」が普及し始める。




それまで、ヨーロッパでは「芸術」は学問であった。

古代のギリシア人達画築き上げた「美の体系」は、ローマ人によって一部が受け継がれ、そのローマ人が「西欧」の基盤を造り上げた。

以後、ヨーロッパでは古代人に頭が上がらず、特にルネッサンスによる「古代文明」の再発見以後は、全て「古代」が優れて居り、如何にそこに近づくく事が出来るかが、ヨーロッパの文化の鍵となった。


芸術とは、各国「王室アカデミー」が継承し受け伝えて行った。


その時代ごとに、そのアカデミーの教授達のやっている事のみが「芸術」と理解され、各時代ごとに『理論』が確立し、その理論が優先し、旗印となり、その理論を受け継ぐ事が芸術の使命となる。

当然、芸術とは「宮廷」を中心とした一握りの特権階級にのみ、関わりの有る物だったのだ。



それが、産業革命で社会構造が変わり始めると、芸術も変わらざるを得なくなって行った。


それまでは、王が変わる度に宮殿の内装を変え、家具調度も変わり、それが廷臣達によって追随されて「◯◯王様式」なるその時代の文化芸術様式が決まって行くのが、常であった。

ところが産業が振興し、新たな社会のシステムに乗り損なった旧貴族達の没落に変わって、資本家と言う新たな特権階級が登場して来るに及んで、王侯貴族との勢力図が変わって行き、芸術の擁護者も変わって行く。


それまでの「◯◯王様式」に依る統一性にこだわらない新興の階層は、ふんだんに使えるお金を使って、自由な発想で美術を取り入れていく。

芸術も、日常性を越えた崇高な「形而上的」存在であった物が、日常の生活そのものの次元に下りてこざるを得なくなる。

形而下を表現するものとなり、何ら「崇高な使命」など存在しない「庶民の生活環境」そのものを表現する様になって行った。

『リアリスム(自然主義)』の誕生である。

小作人の日常などと言う、それまでの芸術が「一顧だにしなかった」様な事柄を表現し始めることにより、芸術の現代化が始まって行く事となる。


それと同時に並行して、新たなる芸術の擁護者となった新興資本家達の、自由奔放な表現に依る、美の極め方の変化も見られる様になるのだ。



そして正にその頃、東洋の片隅で新たな国家が、国際社会の仲間入りを果たした。

黒船と言う「ガイアツ」の為に、日本は開国した。


明治新政府が招聘した「御用学者」と「御用技術者」から始まって、外交官、貿易商、軍人、教育者、正体不明の山師、等など様々な欧米人が、開国した日本を訪れた。

一仕事して帰国するにあたって、彼等が持ち帰った「お土産」は、日本人に取って価値を見いだせていなかった物も、多く含まれていた。

18世紀になるまで「磁器」が焼けなかった西欧では、東洋の磁器に対する憧れが強く、多くの伊万里がヨーロッパに運ばれた。

その「磁器」に混じって、漆器、屏風や浮世絵や掛け軸、刀剣や鍔、印籠と根付け、仏像やら掛け軸やら、招き猫やら暖簾に至るまで、ありとあらゆる「西欧人」が興味を引かれた物が、海を渡った。

そこから、日本の工芸品の美が、西欧美術の一部に影響を与える事となる。

一部の芸術家達が、古代ギリシアに端を発した「黄金分割」や「遠近法」「色彩学」などと言った固定概念からはなれた所に、非常にユニークな表現方法があった事に、気が付いたのである。


『ジャポニスム』の誕生である。



     
     エドガー・マネの『ピッコロを吹く少年』(オルセー美術館蔵)


中学校の音楽の教科書の表紙に登場する、この絵は殆どの人はご存知だろう。

よく見ると、少年が立っている筈の床と、背後の壁との境目が見当たらない。

何処までが背景で、何処からが床なのか…。

まるで、宙に浮いているかの如き表現である。

これが、ジャポニスムの典型的手法の一つである。

つまり、『浮世絵』から得られた「切り取って貼付けた」ような、輪廓線の際立ち具合は、まるで版画の表現そのものである。

掛け軸の「縦長」の画面と言う、西欧美術には無かった画面構成から、画布の下の方に地面を、そして端に背の高い木々を配し、横から来る夕日画生む木の影が地面に長く伸びる、と言う様な印象派の画面分割を産んで行った。



海を渡った、多くの日本の工芸品には、花鳥風月が表されていた。

花や蝶。

蝉や蛙。

月や風。


このような、日常に広く存在して、親しんでいる物を「風流」として芸術のテーマにする発想は、西欧には無かった。


その、日本の美の表現方法と、産業革命に依る新興資本家階級の好みとが、一致して発展したのが『アール・ヌーヴォー』と言えるのであります。



     
     窓の前の鉄の柵


パリの建物の窓には、ほぼ必ず鉄の柵が付けられている。

そして、この写真の鉄柵は、実に優美な曲線が多用されている。

つまり、「自然の中の植物」の作り出す線なのだ。



     
     別の鉄柵


この<線>が、アール・ヌーヴォーの基本である。

バイオ・デザインの原型とでも言えようか。




パリのオルセー美術館は、その社会の転換期19世紀の、特に後半の変化である「現代化」「形而下の表現」を集めた美術館である。



     
     セーヌの対岸から望む「オルセー美術館」



その19世紀後半、社会は鉄道の時代となった。

そして、芸術の中でも最も崇高なる「建築とは石で造られるべきもの」で有ったのが、石に取って代わって鉄骨とガラスが登場して来た、そんな時代である。


その、社会と芸術との変化、現代化の端的なシンボルが「鉄道駅」であった。

1900年の、第4回「パリ万国博覧会」の為に、特に全欧から集う王侯貴族が、それまでの馬車に依る大旅行に代わりに、特別列車でやって来る。

そんな彼等を、特に町の真ん中に迎えるべく造ったオルセー駅は、19世紀後半の社会の変化の象徴ででもあった。

その駅舎を、19世紀後半の美術に宛てて、美術館に造りかえたのでありました。


     
     オルセー美術館内部


この美術館は、19世紀半ば以降に生まれて来る、生活環境に密着した表現である「リアリスム(自然主義)」と「印象派」を集めてある。

しかしその他に、同時代に生まれた、一部特権階級の産み出した<あだ花>『アール・ヌーヴォー』にもスペースが割かれている。



       
     典型的アール・ヌーヴォーのベッド


このベッドの、ヘッドボードの「左右に分かれて流れる線」は、植物の茎のたわみの線である。

そして、足には葉っぱが纏わり付いている。


     
     ベッドの足のブロンズ細工の葉っぱ


このような作品は、単独では余り存在価値がない。

何故ならば、他の調度品とは、全く調和しないからだ。

従って、その他の家具や装飾品も、全て同時に合わせて制作された。



     
     書き物机


このデスクの脚の線は、上のベッドと同じ作りとなっている。

更に別のベッド。


     
     同じ様な、植物の曲線の表現されたベッド



このベッドの、サイドテーブルはベッドと「一体」で造られて居り、しかも柱がテーブル面を「突き抜ける」かの如き作りである。



     
     ベッドのサイドテーブル


更に、別のシリーズのキャビネットやデスク、ベッド周りも見て頂こう。



     
     キャビネット


     
     デスク


     
     ベッドとその周辺


     
     壁際に作り付けられていた筈のベンチ



これらの家具調度品は、最早「工芸品」の域は突き抜けて、立派な芸術品である。

新興ブルジョワジーは、宮廷の「様式」には追随せず、このような自由奔放な、それで居て繊細の粋をこらした美術品を制作する作家達を応援し、自宅を造らせた。


オルセーには、有る屋敷の一部屋の木彫部分を、再現した部屋も有る。


     
     一部屋丸ごと「アール・ヌーヴォー」



そして、この「アール・ヌーヴォー」は、ガラス工芸が存在した「ロレーヌ地方」のナンシーの街を中心とした地域で、先駆けを切る。



     
     ドームのアトリエで制作されたランプ



ドームや、ラリック兄弟、マージョレルなどが、ガラス工芸から、周辺家具、そして建物全体までも、制作して行った。


ナンシーの街には、「アール・ヌーヴォー美術館」があり、このような家具や調度品の山に囲まれている。

更に、ナンシー私立美術館には、「ラリック」のガラス工芸の特別室もあり、壮観である。



ウイーンやブリュッセル、ロンドンやバルセローナと、「同時多発的」に、このような変化が出現した。


『アール・ヌーヴォー(新芸術)』『世紀末様式』『カタルニア・ルネッサンス』など、様々な呼び方で、同時期に同じ様な表現が埋めれて来た所が、非常に興味深い。



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「尖閣主権侵害」と提訴=都の寄付金没収も要求―中国弁護士/中国基準は宇宙人もビックリ【週末一口時評】

2012-07-21 22:44:22 | 政治と社会
【今週の新帝国主義】


●中国に最小の県が海の中から出現した。(ル・モンド/07月20日14時58分配信)


     
     

◉7月17日中国は、ヴェトナムへの最新反撃として、西沙諸島の住人444人の小島「三沙島」を県に昇格させ、南シナ海の支配権を確立する行動に出た。


     
     開発後の完成予想図


◎既に名前を『永興島』と変更して、大々的開発を行う予定で、完成未来図まで公表している。





【今週の世界の眼】


●尖閣諸島の地主が、島を東京都に売却を決める(ル・モンド/7月20日15時36分配信)

◉既に13億7千万円の寄付金が集まって居り、最終売却価格はおよそ15億円程と見られている。

◎中国側は「魚釣り島」は古代より中国の領土である、と主張している。


     
     魚釣り島





【一口時評】


●野田首相の胃袋に重くのしかかる4本目の串刺し---垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ12機の行方/歳川 隆雄(現代ビジネス/7月21日(土)7時5分配信)

◉「配備自体は米政府の方針だ」と語り、拒否できないとの考えを表明。

◎野田首相は、「消費税増税」「原発再稼動」「尖閣諸島購入」に「オスプレイ配備」を加えた4本の串刺しを、果たして一口で食らうのかどうか。首相の胃丈夫が試されている。

◯いくら豚だと言って…何と言う記事だ(爆)




◆「尖閣主権侵害」と提訴=都の寄付金没収も要求―中国弁護士(時事通信/7月21日(土)10時5分配信)
◇寄付金没収って…笑う気力も起こらない。


▶小水力発電で登録制度=参入促進へ河川法改正―国交省(時事通信/7月22日(日)2時32分配信)
▷何でもかんでも「登録」「許可」「認可」で官僚は肥え太る。

▶首相は反原発デモの主催者と面会を…菅氏が助言(讀賣新聞/7月21日(土)20時24分配信)
▷いっ、今更何を言う!? 菅直人には殺意すら感じる。

▶<オスプレイ>与党内、亀裂深まる 岩国搬入23日強行へ(毎日新聞/7月21日(土)19時56分配信)
▷一任!

▶オスプレイ配備懸念、沖縄県が米に直接伝達へ(讀賣新聞/7月21日(土)22時19分配信)
▷リップ・サービスの返事で終わり。

▶防衛相 米国防副長官にオスプレイ事故調査結果の早急の提示要請(産經新聞/7月21日(土)15時40分配信)
▷「要求」では無いのね(苦笑)

▶オスプレイ、安全確保に万全=玄葉外相(時事通信/7月21日(土)18時42分配信)
▷一外相がそんな事言ったって、何になる!? 野田の「私の全責任を持って再稼働を判断」と一緒。

▶オスプレイ搬入、森本防衛相が政権に結束求める(讀賣新聞/7月21日(土)14時17分配信)
▷なんか笑ってしまう。

▶<オスプレイ>本格運用の日程に柔軟 米国防副長官(毎日新聞/7月21日(土)13時9分配信)
▷柔軟って…!?

▶オスプレイ「安全確認が最優先」と米国防副長官(讀賣新聞/7月21日(土)12時7分配信)
▷早急に「安全は確認出来ました」っ、言って来るってさ。

▶オスプレイ「配備」が優先…政府、安全策を強調(讀賣新聞/7月20日(金)22時35分配信)
▷優先が決まってて、優先じゃ無い物を協調されても!?

▶小沢新党への選挙協力、一線を画す…連合会長(読売新聞/7月21日(土)8時55分配信)
▷朗報!

▶公務員改革断念 首相の命脈、握る連合 いら立ち募らす「集票マシン」(産經新聞/7月21日(土)7時55分配信)
▷何か、笑ってしまう。

▶離党の動き「続く」=鳩山元首相(時事通信/7月21日(土)19時45分配信)
▷貴方が率先しなさい!

▶「白アリ退治隊が白アリに…」鳩山氏が首相批判(讀賣新聞/7月21日(土)19時34分配信)
▷白アリに散々喰われて、実感はこもっているが…。

▶鳩山氏の考え、理解に苦しむ…民主・大塚議員(讀賣新聞/7月21日(土)17時46分配信)
▷「反原発」「反増税」の意味が分からない…。

▶民主の「うそつき」ずっと続く…自民副総裁(讀賣新聞/7月21日(土)19時20分配信)
▷それはその通りなんだが、彼等に言われてもなあ。

▶富士見、ふじみ野の民主市議2人離党 埼玉(産經新聞/7月21日(土)18時33分配信)
▷櫛の歯が又二本。

▶岩手県連代表に黄川田氏=民主(時事通信/7月21日(土)21時13分配信)
▷想定通り。

▶公約財源、批判は甘受=民主・前原氏(時事通信/7月21日(土)17時19分配信)
▷「この男、口先だけにして…」縫いつけとけ!

▶民主・前原氏「学校の隠蔽体質に怒り」(時事通信/7月20日(金)19時32分配信)
▷国民・「前原の無責任放言体質に怒り」

▶<原発事故賠償基準>「足らない」「再建の弾み」が交錯(毎日新聞/7月20日(金)21時56分配信)
▷東電の解体と経営者責任の追求は!?

▶山梨県知事、ギフト券の受領を陳謝=一時否定も「うそではない」(時事通信/7月20日(金)21時45分配信)
▷「300万円」が盆暮れの贈答って、尋常では無い。

▶<一体改革>年金統合後も官民格差残ることが浮き彫りに(毎日新聞/7月20日(金)20時52分配信)
▷そういうとこだけは、さっさと決まります。

▶<野田首相>九州の豪雨で現地視察 激甚災害早期指定を表明(毎日新聞/7月20日(金)20時47分配信)
▷一週間経って現地入り、それから「激甚被害指定」を検討。フランスだったら、大統領は当日現地に行く、その場で緊急予算を確保する。

▶<公明党>軽減税率の検討を本格化…井上幹事長(毎日新聞/7月20日(金)19時24分配信)
▷増税決めて、創価の人々に袋叩きになってるらしい(笑)

▶小沢氏が不信任案で自民と連携 仙谷氏が可能性を指摘(産經新聞/7月20日(金)17時26分配信)
▷おい産經。少なくとも仙谷は「自民が生活と組んででも…」って言ってるぞ! ニュアンス変えるな!!

▶規制委人事案の変更困難=民主・城島氏(時事通信/7月20日(金)16時4分配信)
▷委員長は「100mSv」に拘り「住民避難」を徹底的に拒否し続けた男です。

▶<原子力規制委>委員長に田中氏 放射線物理の専門家(毎日新聞/7月20日(金)12時44分配信)
▷最大限譲歩して20mSvまで引き下げました。専門家ですから。

▶値上げ圧縮「大変厳しい」=東電社長(時事通信/7月20日(金)12時20分配信)
▷漢語で「人」和語で「人でなし」、翻って「悪魔」と言う。

▶暴動のスズキ・インド子会社工場、当面操業停止(讀賣新聞/7月21日(土)22時43分配信)
▷カースト制などの困難な人間関係で、安易な経済効果を考えてると、しっぺ返しを喰う事になる。

▶新「パナソニックグループ労連」発足 3労連が合流(産經新聞/7月21日(土)20時32分配信)
▷政経塾労組!?

▶TPPに日本招くのは誤り…米議員10人が書簡(讀賣新聞/7月21日(土)18時37分配信)
▷「TPP交渉の限られた期間では、真の公平さを実現できるとは思えない」って、何処までやらずぶったくり考えてるんだか!

▶家庭電気料金8.47%上げへ作業進める 東電(サーチナ/7月21日(土)18時16分配信)
▷デフレ下で実質金利0%の時代に、8,47%もの値上げなど、狂気の行為。刑事責任を追及されるのが先だろ。

▶中国・ブラジルのバブル崩壊は「政策次第」、日銀副総裁が指摘(ロイター/7月21日(土)15時47分配信)
▷えーっ、ウッソー。日銀が金融政策を語る!? 




【今週のモフモフ】



     
     野党の立場で厳しく追及するのだ!



     
     民主党女性議員達の汚いヤジは心が痛みます。



     
     三人集まれば、先の一人とで新会派結成よ。



     
     五人の眼ヂカラでシロアリ軍団を殲滅だ。



     
     私がオザニャンです。選挙は必ず我々が勝ちます。


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民主崩壊は「国民の生活」を第一と見るか見ないかが対立軸ではなく、それ以前に<人間としての質>の違いだ

2012-07-19 20:28:28 | 政治と社会
直立猿人が、東ローデシアで二足歩行を始めて以来、おおよそ500万年をへて『人類』と呼ばれる<種>は進化して来た。

進化と言う言葉は、必ずしも進歩は意味しない。

変化と言う方が、より言い得て居るかもしれない。


「脊椎動物亜門」┓
 「哺乳綱」┓
  「サル目(霊長目)」┓
   「ヒト科」┓
     <チンパンジー亜科>
     <ヒト亜科>┓
      「アウストラロピテクス属」(猿人)
       …ここに、発見されている最古の骨「ルーシー」が居た。
      「パラントロプス属」(猿人)
      「ヒト属」┓
       「ヒト」
         ⇒ホモ・ハビリス(原人)…230万年前~120万年前
         ⇒ホモ・エレクトゥス(原人)(旧ピテカントロプス・エレクトウス)
         ⇒ホモ・ネアンデルターレンシス(旧人)…20万年前~2万年前
         ⇒ホモ・サピエンス(クロ・マニヨン人 : 新人)…4万年前~1万年前
          ⇨ホモ・サピエンス・サピエンス(現代人)



この間に、ルーシー以来、おおよそ500万年を要した。

そして、どうなったか。



人類は、新たな分岐点に到達しているのでは無かろうか。


一方の特質を持つ人類と、他方の特質を持つ人類とが拮抗し、せめぎ合い、争い合い、どちらかが片方を凌駕し、圧倒し、もしかすると滅ぼしかねない勢いで、勢力を進伸させている。

正に、2万年前に『ネアンデルタール人』が、「クロマニヨン人」に淘汰されてしまった如くに。


一方の特質を持つ人類とは。

「闘争性」に富み、他者の感情や心根に一切の関心は持たず、常に他者を踏みつけてのし上がり、勝ち負けのみが価値観の基準であり、快楽を好み、傲慢で弱者に酷薄な、攻撃的人類である。


他方の特質を持つ人類とは。

「協調性」に富み、他者の感情や考え方を尊重し、常に他者との共存に依る社会を求め、勝ち負けには拘らず、快楽より精神の豊かさに価値を見いだし、温厚で弱者に優しく、平和的人類である。


こんにちの世の中を落ち着いて観察してみると、其処ここにこの二種類の人種の相克が見て取れる。

そして、その事は、何も今日の事だけでは無い様だ。

近代史以来、人間の生の営みの中には常に変わる事無く、この二種類の人種の対立が見て取れる。


この対立軸は、個人同士の戦いの事も有れば、或る社会と別の社会の対立として現れる事も有れば、国家と国家との闘いである事もある。

一つの共同体の中での、所謂身分間の相克の形で現れる事も有れば、男女間、人種間、はたまた主義主張の対立と言う形を取る事もある。


そして今日も、この世界の隅々まで、この「二種類の人類」の闘いは、止む事無く続き、片方が圧倒的強さで、他方を叩き潰す勢いとなっている。

残念な事に、温厚で平和的人類は、酷薄で攻撃的人類に対等に立ち向かうには、余りにも不利な存在であった。


国家を論ずるならば、そこに人間の営みが無くてはならない。

生の営みは、個人の問題であると同時に、国家を形成する国民として、国家の営みでもある。

そして、「生活」と言う物を国家の営みの次元で見ると、個々の人間の詳細を越えた「包括的」視点が必要となる事は、言うまでもない。

近代的国家を形成する「国民」は、多岐にわたっての個性と特質とを纏め上げて、個と集団との利益を一致させ、互いを尊重する事によって、安定と発展とが望まれる。

そのような相互発展に依る国家の発展を導くには、当然計画的舵取りが必要であり、そこから「政治」という概念が生まれて来た。


近代的意味での政治家とは、国家を形成する各構成員としての国民の利益代表であり、相克する多種多様な社会構造の利益を代表すると共に、各社会階層の離反を起こさず、互いの利益を守って前進する為の、調整役でもある。


それら「政治家」の活動状況は、それぞれ国によって違いはあれど、本質は同じ次元で選ばれている。

そして、その活動の場としてのシステムが、例えば政党であったり、国会であったりするのだ。

いずれにしても、政治は国家の舵を取り、その舵取りの方向は、彼等政治家が代表する国民の生命財産を守り、発展させて行く事で有る筈だ。


近代社会に置いて、対立する階層として「資本」と「人民」という概念が作られた。

政治には、その両者の利益代表である「代議員」があたり、その属する階層の利益の為に最大限の努力をする。

そこには、対立も生まれ、闘争も起こる。

しかし、たとえ対立する構造が存在しても、その対立する存在が消滅すると自分達も存在の基盤を失ってしまうものだ。

そこに、闘争の中にも「対話」がもたれ、両者の受け入れ可能な一致点を探って、舵を取る。

それが政治である。


ところが、もし「対立する」はずの両者が合体してしまったら、その向かう方向がどちらになるかで、片方に属する社会は完全に支配されてしまう。

普通、そのような事は極めて起こりにくい筈だ。

しかし、好戦的で競争を好み、勝ち負けのみが尺度で、他者を尊重する事無く、快楽を貪る事にのみ関心が向いている「邪悪な側」が、他方を切り捨てる事を決めてしまったら、上記した如き前提は全て崩れ去り、社会は片方の勢力によって、完全に支配されてしまう事になる。

支配されかかる側が、即座に対抗手段を取る事無く、それまでの「相手を尊重する」相互依存の価値観を捨て切らない限り、勝負は眼に見えている。


今の日本が、正にそのような状況に落ち入ろうとしている。


2009年8月、それまでの65有余年の「自民党的なる社会」に決別を求めた国民が、憲政史上始めて「選挙に依る」政権交代を成し遂げた。

その「政権交代」が、脆くも失敗に終わろうとしている。

国民が、変革を求めて政権を付託した政権の中身が、すり替わってしまったからである。

そして、その根底には「政策上の対立」を越えて、国民の付託を受けた側が、新たなる人類の台頭の走狗と成り果ててしまったからである。


『国民の生活が第一』

それが、本当に理念であるならば、国民の生活を破壊する様な事はやれない。

筈である。

それが、全く逆になってしまった。

国民が、どれほど反対しようと、聞く耳持たぬでは、国民にはどうしようもない。

その危険な兆候は、増々その度合いを増して、野田佳彦政権は何処を目指しているのか、最早狂気の様相を呈してすら居る。


当然、歌を忘れたカナリアの群れの中にはいたく無い、まだまだ歌えるカナリアも居る。

そして、その歌を忘れたカナリアの群れが、歌を忘れただけならまだしも、辺り一面に毒気をまき散らし始めるに至って、留まって歌を思い出させようとしていた「歌えるカナリア」達も、もはやそこに居場所は無いのだ。

民主党を離党して「国民の生活が第一」を結成した一人の中村てつじ氏の、参院委員会での質問中に、与党民主党議員席では「ニタニタ」笑っている議員が居るかと思うと、酷いヤジを飛ばす議員も居た。

状況から判断すると、蓮舫と林久美子のようである。

「そんな話は聞き飽きた!」


国家大計の危機感の中で、政府の暴走に何とか歯止めを架けんが為に切々と訴えるかっての同僚議員に対して、「そんな話は聞き飽きた」と野次を飛ばす女性議員。

その事が直接の引き金となって、新たに三羽のカナリアが民主党を飛び出してしまった。

溜まりに堪った、政府執行部の悪質な政権運営と、国民に敵対する政策実行に邁進する有様に、我慢に我慢を重ねて党内で出来る限りの「改心」を求めて来た、その三人は同じ女性の口からそのような台詞を聞いて、改心させる事の不可能な事を悟ったのだろう。


増税も、原発推進も、TPP参加も、国民の生命財産を損なう、従って国益に反する、重大なる国民への裏切りの政策である。

夫々の政策の、何処がどう悪いのかは、最早語り尽くされているので、個々では繰り返さない。

しかし、そこまで「自国民」に敵対する様な政策を、一体何故がむしゃらに推進出来るのかを考えてみると、その向かう所を求める勢力は、所謂私たちが属している社会とは完全に別個の思想と行動体系とで行きている、明らかに別の種の人類の存在を、認識せざるを得ないのだ。


増税も、原発も、TPPも、それらを推進させる為に手練手管を弄して暗躍する、霞ヶ関の高級官僚達が「忖度する」アメリカの利益以外の何物でもない。



アメリカは、20世紀初頭「第一次世界大戦」への参加に依る『世界進出』以来、百有余年に渡って常に世界を破壊して来た。

『アメリカ合衆国』の名の下で、一体どれほどの人間達が殺され、餓えに苦しみ、互いにいがみ合い、仲間同士で殺し合って来たのだろう。

世界中の人間の大半が、働いて、食べて、寝て、遊んで、憎み合って、愛し合って、生活する間に作り出される大多数の結果が、知らず知らずのうちに
アメリカの経済を潤し、アメリカの軍事力を高め、アメリカの資本を肥え太らせている事か。

その、経済循環のシステムの、恐るべきカラクリは、知らないで行きて行く方が良い、と言うくらいにあからさまにアメリカの影響力をます為のベクトルを産み出し続けているのだ。

アメリカと言う国家の存在は、世界の人類の癌である。


勿論、一般のアメリカ市民は、彼等自身が既に「アメリカと言う国家の存在」の維持発展に、無意識に貢献させられて、搾取され続けている、世界の他の人々と何ら変わる所は無い。

アメリカ合衆国と言う「システム」と言うか、「思想」が産み出すエネルギーとでも言うか、そのような悪鬼の如き「得体の知れぬ存在」が癌なのであり、そこには『産軍学財』全てに置けるリンクした「特権階級」を形成している「ある部分」が存在する。

その「有る部分」が、癌細胞をまき散らしているのだ。


そもそも「原子爆弾」を人間の頭の上に投下しようなどと考えるのは、ひとにぎりの狂気に苛まれた者だけである。

そして、それを平気で実行するのは、おそらくアメリカとイスラエルだけでは無かろうか。


そのような思考形態の持ち主は、実はアメリカだけでは無く、世界中にあまねく触手を伸ばし、各民族の各社会に見えないロープを巻き付けている。


新自由主義という美名を掲げて。

金を稼愚とこれほど素晴らしいと、物質文明の申し子のように拝金主義を世界中に植え付ける。

その「美名」に騙されて、競争原理主義を自国に導入し、「グローバル化」と言う言葉でアメリカの奴隷となる事を、自国の市民に強要する各国の走狗たち。


その、遥か末端に繋がれている走狗達が、夫々の国々で市民の生活を犠牲にして「血を吸い上げ」ロープの大本へと送り続けている。

それらの者共に取っては、自国民の平和や繁栄、一人一人の生活上の喜怒哀楽、ささやかな幸せや夢と希望、精神の安定と魂の平和、などには全く興味を持たない。

ただ、自分と、自分が属する狭い社会と、そこが繋がっている大本に向かってのラインの繁栄にしか、興味は無い。

そして、その自分達の繁栄の為に、血も涙も無い政治や経済活動を平気で行って、恥じ入る事も無ければ、何らかの感傷にふける事も無い。

市民は、絞り取るだけ絞る素材に過ぎず、その素材放って置いても再生し代謝する。


そこには、私たちがこれまで後生大事に抱え込んで来た「道徳観」や「精神的情緒」や「平和への希求」や「仲間達との共生」や「他者への慈しみ」や、その他諸々の「人間である限り持っている筈」の情操が、欠落している。


そのような、もう一つの種が、ますます台頭して来ている。


学校でのイジメも、元をただせば同じ起源の問題なのだ。

他人を虐め、辱め、苦しませ、哀しませて、それを面白がる。

虐められる方の感情には、一切想いは及ばない。

『中学生という年代の遊びの範囲』

こんな理屈を平然と述べ立てて、「イジメは存在しなかった」と言い張る、イジメた加害者達。


『自殺などされて、多いに迷惑を被り、傷ついた子供の将来をどうしてくれる』
と逆に言いがかりをつける親達。

『イジメも自殺の原因の一つかもしれない。しかし自殺した子供の家庭にも問題が有る』
と言い立てる教育長。

『立件は困難』
と、被害届の受理を三度も断った、警察幹部。


これらは、他者の痛みの分らぬ、私たちと同じ種の人類とは、違う種の生き物なのだ。


原発が放射能をまき散らして居るにも拘らず、何も無かったかの如くに「被爆地」での日常生活を強制する自治体。

放射線の影響を、無害と信じ込ませようと、あらゆる手段で住民達を騙し続ける「専門家」や「学者」や「マスコミのコメンテーター」も、我々と同じ種の人類では無い筈だ。

活断層の存在が指摘されようと、新たに原発再稼働の許可を出す「原子力保安院」も。

保安院を、丸ごと新設の原子力規制庁に入れてしまおうと画策する経産省も。


金子勝慶応大教授のツイート。

@masaru_kaneko
保安院の暴走が止まらない。大飯原発再稼動にこれだけ批判が強いのに、運転開始40年を超えた美浜1号機に続いて、事故歴ある老朽・美浜2号機も運転延長を認可。新しい原子力規制委員会の下に保安院が丸々移ってくる。最初から法律を無効にするつもり?



誰も彼も、皆が揃って暴走が止まらない。


アメリカ国内ですら、満足に試験飛行を行得ない「欠陥航空機」を、日本に強制的に配備するアメリアから、配備の日時を「伝達」される日本政府。

それを「アメリカにも都合が有る」からと、唯々諾々と「拝受」する野田佳彦政府。



TPP加盟も、一刻も早く決めたそうな野田佳彦。


日本の国土が放射能汚染に曝され、農作物が危ない事に対策をとらない。

一方、食料自給にとって非常に危険なTPPは積極推進しようとする。

野田佳彦のみならず、自民党政権以来続くこの国の目指す方向が、よく見える。

霞が関が総てを取り仕切って、宗主国アメリカに貢ぐ事こそが存在意義という為政者。



こんなカオスは、もうたくさんだ。

民主党なんぞ、一日も早く崩壊しておくれ。




▶8月解散に現実味!“小沢抜き”民主は選挙で壊滅状態に(zakzak/見出し)

>「8月解散」が現実味を帯びてきた。野田佳彦首相が推し進める消費税増税を柱とする「社会保障と税の一体改革」関連法案は8月上旬にも成立する見込みで、その後、自民、公明両党が一気に対決姿勢に転換しそうなのだ。

> 「国民の生活が第一ということは、国難から逃げて先送りすることではない。次世代の生活のために結論を出すということだ」
野田首相は、小沢氏が新党「国民の生活が第一」を立ち上げた直後、民主党全国幹事長会議でのあいさつでこう皮肉り、小沢氏らの選挙区に「刺客候補を立てる」との姿勢を明らかにした。

>旧社会党出身の県連幹事長は「刺客だなんて…。何も分かっていない」と冷めた表情で、党執行部の姿勢をこう批判した。
「現職を落選させないようにするだけで手いっぱい。刺客に時間を割く余裕などない。金と時間をそちらに集中すべき。自分の地域では、有権者の感覚は『反増税』と『脱原発』だ。マニフェストを工夫するとか、公明党と選挙協力するとか、そっちの方が重要といえる。野田首相も党執行部も『敵は小沢』と捉えるなど、危機感はゼロだ」

>考えてみれば、鳩山由紀夫元首相-小沢幹事長が退いてから、民主党は一部地方選挙を除いて全敗している。これでは、「執行部の力量不足」と言われても仕方ない。幹事長として選挙を仕切った枝野幸男(経産相)、岡田克也(副総理)両氏の選挙対策はどうだったのか。

>実は、驚くことに2010年の参院選以降、民主党は1年半にわたって全国一斉の世論調査を一度もやらなかった。その理由について、別のベテラン県連幹事長がいう。

>「われわれが『世論調査は定点観測だからやってほしい』と要求したら、党本部は『菅(直人首相)さんになってから支持率が下がっている。いま(世論調査を)やったらひどい数字が出て、議員がショックを受けるからやらない』と返事がきた」

>選挙資金の使い方もおかしい。惨敗した10年参院選で、幹事長や財務委員長らは全候補に「一律、平等に」と配ったが、選挙資金は「絶対勝てる人と勝ち目のない人には少なく、勝敗ラインにいる人に手厚くするのが常識」(自民党ベテラン議員)なのである。

>鳩山-小沢コンビ時代に、不明朗な「組織対策費」の問題が指摘されたこともあり、その後の党執行部は「小沢色排除」「脱小沢選挙」を徹底した。結果、「一律、平等に」という生徒会長選挙レベルの発想で資金を配っていたのだ。落選した北関東の元職は、いまでも「ずっと競ってきたのに、最後のところでチラシなどの資金が足りなかった」と悔しがる。

>前出の旧社会党出身ベテラン県連幹事長がいう。
「1年生議員らは勘違いしている。連合などの支持団体に気を使って行動しているが、そんな基礎票はタカが知れている。09年の政権交代は、無党派の票が乗ったから。次期衆院選で、無党派はどっと既成政党批判になる。野田首相も無党派対策を何もやっていない。自民党や財界ばかりを見ているのだから、どうしようもない」

>民主党中間派の中堅議員からは、ついに小沢幹事長時代を懐かしむ声さえ聞こえ始めた。

> 「小沢さんの存在は大きかった。選挙事務所に突然来て、スタッフの緊迫感を見たり、『その辺を歩いてきたが、ポスターの数が足りないんじゃないか』とアドバイスしてくれたり。『選挙に強い小沢がいる』というだけで、他党への牽制(けんせい)にもなった。今度の民主党選挙は誰が仕切るのか。もう自分のやり方でやるしかない」

>政権交代から3年。国民との約束を破り続けてきたツケは、必ず選挙で返ってくる。野田民主党にその自覚と危機感はあるのだろうか。
【zakzak/07月19日】



「野田民主党にその自覚と危機感は有るのだろうか」

良くぞ書いたり。


そして、更なる離党予備軍。


▶民主党政権、モ~末期的!これが“離党予備軍”74人だ(zakzak/見出し)

>民主党が溶解し始めた。

>除名された小沢一郎代表率いる新党「国民の生活が第一」の49人に続き、17日に女性参院議員3人、18日に男性衆院議員1人が相次いで離党届を提出した。

>「社会保障と税の一体改革」関連法案の参院審議が本格化する直前だけに、政権にとっては大打撃だ。

>党内にはほかに「74人の離党予備軍」がいるといわれており、民主党政権は末期症状を呈している。

>女性3人は、国民新党を離党して無所属で活動していた亀井亜紀子参院議員と統一会派「みどりの風」を立ち上げる。

>全員が、民主党に追い風が吹いた2007年参院選の初当選組で、来年夏に改選を迎えるため、野田首相に近い民主党議員は「風頼りの選挙しか知らないので『民主党では落選する』と思って逃げ出したのだろう」「ただの『緑のおばさん』の乱だ。大勢に影響はない」などと強がった。

>愛知選出の谷岡氏は原発再稼働に反対、山形選出の舟山氏はTPPに反対する急先鋒として知られ、埼玉選出の行田氏は参院幹事長代理と、党執行部の一員だった。

>民主党関係者は「党内の、脱原発や反TPP、執行部にも、離党予備軍がいることが浮き彫りになった。野田首相は『決められる政治』を掲げてこれらを進めようとしているが、進めれば離党者が出るというジレンマに陥った」と話した。

>官邸の情報過疎も深刻だ。官邸筋は3人の離党について「寝耳に水だ」と述べ、直前まで把握していなかったことを明らかにした。一方で、小沢新党の幹部は結党直後から「民主党内に離党したがっている『隠れキリシタン』がいる」と述べ、こっそり3人を含む数人を名指ししていた。

>党執行部が「離党予備軍」として危険視しているのは、党原発事故収束対策プロジェクトチーム(荒井聡座長)らが先月5日に提出した、原発再稼働に慎重な判断を求める文書に署名した117人のうち、民主党に残っている74人(衆院50人、参院24人)だ。

>渡部恒三最高顧問など、絶対に離党しない議員も多いが、中には、小沢グループの重鎮、山田正彦元農水相や、新党構想が報じられた鳩山由紀夫元首相らも名前を連ねている。

>■署名して民主党に残った74人 (50音順、敬称略)

【衆院(50人)】

荒井聡 石森久嗣 石山敬貴 稲見哲男 今井雅人 生方幸夫 逢坂誠二 奥野総一郎 小野塚勝俊 梶原康弘 川内博史 黄川田徹 櫛渕万里 工藤仁美 小泉俊明 小林興起 近藤昭一 斉藤進 阪口直人 佐々木隆博 階猛 篠原孝 杉本和巳 首藤信彦 高野守 橘秀徳 田中美絵子 玉置公良 辻恵 道休誠一郎 中川治 永江孝子 野田国義 橋本勉 羽田孜 初鹿明博 鳩山由紀夫 福島伸享 松崎公昭 馬淵澄夫 水野智彦 皆吉稲生 宮崎岳志 室井秀子 柳田和巳 山口和之 山崎誠 山田正彦 吉川政重 渡部恒三

【参院(24人)】

相原久美子 有田芳生 石橋通宏 江崎孝 江田五月 大河原雅子 大久保潔重 大島九州男 岡崎トミ子 金子恵美 小見山幸治 今野東 斎藤嘉隆 武内則男 田城郁 ツルネン・マルテイ 徳永エリ 那谷屋正義 難波奨二 西村正美 福山哲郎 藤谷光信 増子輝彦 松野信夫
【zakzak/07月18日】


民主党溶解。


民主崩壊は「国民の生活」を第一と見るか見ないか、が対立軸ではなく、それ以前に<人間としての質>の違いだ



これまで、500万年かかって今日の「繁栄」を産み出して来た『ホモ・サピエンス・サピエンス』が、内包する二種類の異なるDNAのせめぎ合いにあさらされている。


これまで主流だった、精神文化を産み出して来た、愛と平和とを尊ぶ在来種が生き延びられるか。

内部から台頭して来る、好戦的で邪悪な欠陥人間である<亜種>に、乗っ取られてしまうか。


ここは、私たち一人一人の資質にかかっていると思うのだが…。


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永遠の美の演出家、クリスチャン・ディオールの実家を訪ねた。【日曜フォトの旅】

2012-07-15 22:57:00 | フランスとヨーロッパの今日の姿
久しぶりに『日曜フォトの旅』を、お届けしましょう。
言葉は極力少なくして、写真をタップリと。



北フランス・ノルマンディー地方。

英仏海峡に面して、大きく飛び出す三角形の半島『コタンタン半島』がある。

北端は「シェルブール」という港町で、ナポレオン封じ込めを狙って全欧の君主達を統合しようとしたイギリスの『対仏大同盟』に対抗するため、ナポレオンが大幅に開発した港である。

ウエールズに向けての大型フェリーの基地であるが、ドーヴァーのトンネルが出来て以来、この半島の先端までわざわざフェリーに乗りに来る車は、めっきり減ってしまった。


デヴュー直後であった「カトリーヌ・ドウヌーヴ」が主役に抜擢された『シェルブールの雨傘』という、名画の舞台にもなった。

ちなみに、そこから半島の西側に隣接して『ラ・アーグ』という土地が有り、フランス原子力庁の「使用済み核燃料廃棄物再処理工場」が有る事でも、名高い。

日本は、原発を導入して以来、一環して使用済み「高濃度汚染廃棄物」をここに送って、処理を頼んで来た。

六ヶ所村のストック工場が出来るまで、契約に反して「処理済み廃棄物」の引き取りを拒み続けて、やっと引き取る事になった時、海上航路沿いの各国が揃って抗議を行い、グリーンピースの抗議行動を避ける為に、海上自衛鑑「赤城」が護衛航行を行った事は、まだ記憶に新しい。

その後、処理して得られた「プルトニウム」だけは、以前から引き取っていたらしい事が、囁かれている。


そのコタンタン半島の、東の海岸線は途切れ途切れに断崖絶壁が続き、1944年6月6日、連合国による『ノルマンディー上陸作戦』の上陸ポイントのうちの、『ユタ・ビーチ』『ソード・ビーチ』などと暗号名で呼ばれたポイントであった。



その「コタンタン半島」の西の付け根から、『モン・サン・ミッシェル湾」が始まる。


そのモン・サン・ミッシェル湾の北東岬を迂回して、半島に添ってほどなく『グランヴィル』という町が有る。

漁港であり、いまだにイギリス領である直ぐ近くの島『ショーゼイ諸島』へのフェリーも発着している。

その町が、クリスチャン・ディオールの生地なのだ。

町の市街が、港の背後の高台に開けている。

高台の先端は要塞があった。

連合国側の上陸作戦に備えて、ナチが要塞の周囲に築いたトーチカの残骸も、残っている。


その高台の、港と町の反対側の絶壁の上に、ディオール家に家が保存されている


     
     ディオールの館の庭園から見下ろす英仏海峡



1905年1月21日クリスチャンが生まれると、肥料メーカーを経営していた父親が、この高台の一軒家を買い取って、移り住んだ。


     
     ディオール家の館


その後クリスチャンは、15歳でパリのエリート養成学校「行政学院」に進むまで、この家で育った。

父親は、彼が外交官になる事を望んだが、クリスチャン本人は「美的クリエーション」に、興味を持っていた。

結局、画廊を経営して資金が続かなくなって閉鎖し、パリのオートクチュールに、デザイン画を描いて生計を立てる事になる。

1945年、クリスチャンは彼自身で事業を始めた。

クリスチャン・ディオールのブティックはコットン生地の大立て者マルセル・ブサックの援助もあり、1946年12月パリ、アヴェニュー・モンテーニュ30番地に設立され、翌1947年2月には最初のファッションショーを開催。

その、最初のファッションショーの当日、会場に向かう彼が路上で偶然拾った「金具」が、その夜のショーの大成功のきっかけとなったと、信じた。


     
     クリスチャンが、ショー直線に見つけた星形の金具


この、おそらく「鉄道馬車の車輪止め」の部品であろう『星』が、クリスチャン・ディオールの終世の『成功のお守り』となった。


この家は、第二次世界大戦で実家が窮乏し、人手に渡ったが彼にとってこの家が、1957年10月の没するまで「自分の家」として存在し、心の拠り所であり続けた。

その後「グランヴィル市」が買い取り、修復されて『クリスチャン・ディオール記念館』として、一般公開されている。


     
     ディオールの家(記念館)の門


敷地に入るとすぐ、往年の名女優達の艶姿が、出迎えてくれる。


     


     


     


クリスチャン・ディオールは、多くの映画女優達に愛され、数々の名作のスクリーンを引き立てる衣装を、作って来た。



建物に入ると直ぐ、若き頃のクリスチャンの写真が出迎えてくれる。


     
     若き日のクリスチャン・ディオール


     
     館内に展示されている多くの映画関係の資料



ディオールが衣装を担当した映画の、オリジナル・ポスターも多数展示されており、日本で使われた物まであった。


     
     マルセル・カルネ監督の「遥かなる国から来た男」のポスター



そのクリスチャンと、切っても切り離せないのが『マレーネ・デートリッヒ』であった。


彼女は、クリスチャンの作品に惚れ込み、映画の衣装用として始めて彼に作品を依頼した。


     
     マレーネ・デートリッヒは「ディオール無くして、私は居なかった」とまで公言した


     
     大西洋横断客船から、マレーネがクリスチャンに送った電報   


     



展示されている、マレーネ・デートリッヒの多くの「公私」の衣装の中には、彼女の個人的な持ち物も多い。


     
     室内履きもハイヒールもブラジャーも全て彼女が身につけていたもの


実際に、クリスチャン・ディオール自身が描いたスタイル画や、様々なメモ、実際に使用したはさみなども。


     


     


     


     


     


撮影の為のメーキャップ用品も作り、それが「モード」以外に香水や化粧品などの製造へと繋がって行った。


     
     実際に撮影に使われたコスメ



そして、彼の香水は多くのスターに愛用された。


     
     ベベが書き送った手紙の大写しにベベの写真


     
     香水の展示コーナー


     
     ベベ(ブリジット・バルドー)と「ミス・ディオール」


     
     グレース・ケリー愛用の「ルージュ」と「パルファン」


建物の外に出てみよう。

庭園は、市の公園として無料で一般公開されている。


     



母屋の直ぐ裏手に、生け垣に囲まれて「アウトドア・カフェ」もあった。


     
     ここでも、往年の大スターの写真がお出迎え


     




更に、バラのパッサージュも敷地の真下の海を見下ろすように、造られている。


     



これらの園芸も、クリスチャン自身が手がけている。

その一角に、自身の頭像が飾られていた。


     
     クリスチャンの頭像


     



敷地の一番端っこに、「ゲーム室」と呼ばれる離れがある。

内部は二面の壁が海を見下ろす大窓でカードテーブルが於かれていたと言う。


     
     ゲーム室


実に、立ち去り難い、静かで優雅な空間であった。



     



グランヴィルは、パリの「サン・ラザール駅」から、およそ二時間。

日に何本も無い列車なので、事前に運行時間を調べる事を、お勧めする。

(なお、本来は内部の写真撮影は、一切禁止です)



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支持低迷にもどかしさ=岡田氏/その理由に気がつかない鈍感さに、唖然とするばかり=国民【週末一口時評】

2012-07-14 13:08:07 | 政治と社会
【今週の<あと一週間>】


     
     ストーンヘンジを走る聖火(写真 : ル・モンド)


     
     キャラクター「ウエンロック君」と「マンドヴィルちゃん」も町に出てアピール
     (写真 : ル・モンド)


     
     観客誘導用の「特大グローブ」を着用したステュワード「ギャビン・モット」さん
     (写真 : ル・モンド)





【今週の世界の眼】


※日本南部(九州)で、記録的大雨による被害続出。合計で40万人の住民に避難勧告が出された。
 一時間に11ミリ、三日で800ミリの大雨で、既に29名の死者、数百か所の地滑り、福岡県だけで820軒以上の家屋が流失した。


     
     行方不明者の捜索に当たる自衛隊(写真 : ル・モンド)




※米カリフォルニアの原発が閉鎖へ。
 一月の放射線漏れの際、閉鎖しなければならなかった『サン・オノフレ』原発は、再検査の結果発電装置のパイプ3400本が痛んで居り、汚染水が洩れ出す危険性が、当初の見通しより遥かにん深刻である事が判明。
 140万世帯に給電しているこの原発は閉鎖される事になる。


     
     閉鎖が決まった、カリフルニア州『サン・オノフレ』原発(写真 : ル・モンド)




※マリ共和国北部を軍事支配している「イスラム過激派」から、世界遺産の建造物を守る軍団を組織。
 トンブクトウーの世界遺産の破壊を宣言し、既に一部壊されてしまった「モーゾレ(賢者の墳墓)」の、これ以上の破壊を阻止する事が、組織の目標である。


     
     泥製のモーゾレの修復作業中のトンブクトウーの住民達(写真 : ル・モンド)





【一口時評】


◆支持低迷にもどかしさ=岡田氏(時事通信/7月14日(土)19時50分配信)
◇その理由に気がつかない鈍感さに、唖然とするばかり。


◆大津の中学生自殺は「校内犯罪」だ 暴行、恐喝を「いじめ」とすり替えるな(J-Cast ニュース/7月10日(火)19時52分配信)
◇凶悪犯罪に少年法は要らない!


◆米専門家、オスプレイ危険性警鐘 09年に証言(中日新聞/7月14日 11時15分配信
◇だから、米国内での飛行は制限。試験飛行も植民地で。


▶<鳩山元首相>「民主党を原点に戻したい」 新党構想を否定(毎日新聞/7月14日(土)19時46分配信)
▷小沢Gが出て行ってくれたから、オリジナル民主党に戻ったんじゃないの(^^)

▶「再生エネで経済復興」=「原発、現実的選択を」―3選択肢、初の意見聴取会・政府(時事通信/7月14日(土)19時41分配信)
▷「再生エネで更なる利権」=「原発維持で現実的危険を」お手盛りの公聴会という笑劇。

▶首相が小沢氏お膝元の岩手視察 離党した達増知事が同行(産經新聞/7月14日(土)19時34分配信)
▷針の筵の借りて来た豚。

▶石原知事と連携狙う…横田基地共用へ連絡会再開(讀賣新聞/7月14日(土)15時3分配信)
▷塵と芥の連携。

▶非公認発言は「一般論」=野田首相重ねて釈明(時事通信/7月14日(土)17時40分配信)
▷増税は「一般論」=大企業には無関係。

▶朝令暮改? 「消費税反対は公認せず」は一般論 野田首相が釈明(産經新聞/7月13日(金)11時38分配信)
▷「だって、鳩山さん出て行ってくれないんだもん」(野田佳彦)

▶公明・山口代表「ぐらつくなら国会で答弁するな!」 野田首相の「公認しない」発言に(産經新聞/7月13日(金)11時33分配信)
▷ははは。もっと言ってやって。

▶長期低迷抜け出せず=共産、15日に創立90年(時事通信/7月14日(土)14時41分配信)
▷日共など、絵に描いて壁に貼っておくだけで良い。

▶前原氏、16日に訪韓(時事通信/7月14日(土)14時16分配信)
▷違法献金でなじみの「おかあさん」が仲介!?

▶「鳩山新党」の臆測=政権批判、資金力背景に(時事通信/7月14日(土)14時15分配信)
▷役立たず。

▶野田首相は今国会で解散し国民に信を問え(産經新聞/7月14日(土)12時35分配信)
▷意味不明の「諫言」を無記名で(爆)

▶小沢新党へ「刺客」難航、民主地元から不安の声(讀賣新聞/7月14日(土)11時22分配信)
▷「国民の生活が第一」側は、既に千葉四区の刺客は決定済み。首を洗って待って居れ。

▶民主、造反議員に対抗馬擁立=野田首相、幹事長会議で結束訴え(時事通信/7月13日(金)19時51分配信)
▷結束…って。馬鹿が群れても(^^;)

▶前原氏、オスプレイ配備延期を米大使に要求(讀賣新聞/7月14日(土)9時19分配信)
▷また「言うだけ」がホラを吹く。

▶4月の北ミサイル発射 米「迎撃は本国防衛のみ」日本へ通告(産經新聞/7月14日(土)7時55分配信)
▷「飼い主に庇護を受けられないポチ」は今日も尻尾を降り続けます。

▶前原氏「オスプレイ配備、党として反対」 ルース駐日大使に延期要請(産經新聞/7月14日(土)7時55分配信)
▷「政調会長」と「出先の大使」との会話に、意味は無い。

▶退職金、最大4割増しで調整=公務員の早期退職を促進―政府(時事通信/7月14日(土)2時33分配信)
▷盗人に追い銭。

▶<民主党>混乱続く党に危機感…全国幹事長会議(毎日新聞/7月14日(土)0時47分配信)
▷解党するしか。

▶室長ら職員3人を派遣=大津の中2自殺―文科省(時事通信/7月13日(金)23時17分配信)
▷自力で何も対処も出来ない教育と行政と。

▶さかなクン「総理はハタの仲間」…功労者で表彰(讀賣新聞/7月13日(金)21時38分配信)
▷あれっ? 「どくどじょう」って新種なんだけど。さかなクンも気がつかない突然変異。

▶来週の電力需給「安定」=経産省(時事通信/7月13日(金)21時26分配信)
▷当たり前の事を、いまさら言うな!

▶「多くの声しっかり受け止める」=反原発デモに野田首相(時事通信/7月13日(金)21時10分配信)
▷受け止めて跳ね返す。

▶<原発反対デモ>首相、外出できぬ金曜夜…毎週・官邸前(毎日新聞/7月13日(金)21時6分配信)
▷キャバクラなり、風俗なり、行けば良いじゃん。バカ豚めが。

▶首相官邸前で反原発デモ(AFP時事/7月14日(土)13時18分配信)
▷日本の国営放送は報道しませんよ。

▶ツイッターで拡大 脱原発デモ 警備に四苦八苦(産經新聞/7月14日(土)7時55分配信)
▷平和なデモをする市民達から、たった一人の大悪人野田佳彦を守る為に、一体何人の警察官を動員したか、発表せよ!

▶国民の生活が第一は「People's Life First 」 英語名決まる(産經新聞/7月13日(金)17時0分配信)
▷「1%'s Life First 」(民主党)

▶新聞・雑誌、10億円超を削減=政府行革本部(時事通信/7月13日(金)18時39分配信)
▷『6%減らす方針を決めた。10億2800万円減の28億3800万円となる』そんなに!? 全国紙やめろ!

▶仙谷氏、首相の9月代表選立候補を示唆(産經新聞/7月13日(金)19時11分配信)
▷キングメーカー気取らなくても、本人はそのつもりだし。

▶自民幹事長「首相はキョロキョロするな。嘘つきだ」 公認めぐる発言(産經新聞/7月13日(金)17時28分配信)
▷嘘つきに向かって、嘘つきと言っても(汗)

▶17日の集中審議見送り 参院予算委、質問時間配分で不調(産經新聞/7月13日(金)17時24分配信)
▷森ゆう子議員の追求が怖くて逃げました m(_ __;)m

▶石原自民幹事長「首相はうそつき」(時事通信/7月13日(金)17時9分配信)
▷大向こう「そおいうおまえは、おやこして!」

▶内閣支持21%、最低に=民主も続落7%―時事世論調査(時事通信/7月13日(金)15時6分配信)
▷って事は、14%は国民新党のお陰!?(爆笑)

▶新党「厳しい船出」=小沢氏(時事通信/7月13日(金)13時13分配信)
▷「正しいことを貫いていくのは大変な、大きな努力を要する」(小沢)って、なんて世の中なんだ!

▶「多大な負担かけた」文楽に厳しい橋下市長、入院の竹本住大夫さん気遣う(産經新聞/7月13日(金)13時16分配信)
▷白々しい。ハレンチで鉄面皮のファシストめ!

▶懲戒免職規定を緩和へ=政治活動の制限条例案―大阪市(時事通信/7月13日(金)13時7分配信)
▷市長の懲戒免職規定も作るべし。

▶「海の日」前にメッセージ=野田首相(時事通信/7月13日(金)12時49分配信)
▷「汚染基準値は引き上げてあります。安心して海水浴を」(淡水に棲むどじょう)

▶小沢新党に冷ややか=閣僚(時事通信/7月13日(金)12時36分配信)
▷そりゃ、自分達の行く先が見えて来たから、悔しくて(*^^*)

▶合理化徹底で認識一致=東電値上げで消費者相と―経産相(時事通信/7月13日(金)12時27分配信)
▷茶番。

▶会議内容は原則公開=原子力規制委、透明性重視―細野担当相(時事通信/7月13日(金)12時19分配信)
▷「隠さなくていい事は全部公開させますから、フライデーは来なくていいですよ」(細野)

▶スーダン難民支援に204万ドル=政府(時事通信/7月13日(金)11時13分配信)
▷難民には、たった「それっぽっち」かいな。

▶尖閣巡り、日中が戦争になる恐れは?(ヨミウリオンライン/7月13日(金)10時54分配信)
▷石原慎太郎やら橋下徹を総理にすると、なりますよ。

▶「日本の司法を正す会」5周年シンポ(産經新聞/7月13日(金)7時55分配信)
▷森ゆう子さんを座長にし無い限り、何も進まんゾ。

▶プジョー雇用削減に介入へ=仏大統領(時事通信/7月14日(土)23時14分配信)
▷経団連がやりたい放題の日本。ちゃんと政治介入するフランス。

▶「アラブの春」端緒、焼身自殺男性の母逮捕(讀賣新聞/7月14日(土)19時17分配信)
▷政変後も改まらない役人の強権体質…って。じゃあ、日本の役人はどんだけ?

▶サン・フェルミンの牛追い、熱狂の最終日(AFP時事/7月14日(土)17時18分配信)
▷日本人一人を含み、今年の負傷者は28人!

▶ソチ五輪の米選手団ユニフォームは「米国製」に、中国製に議員ら反発で(ウォール・ストリート・ジャーナル/7月14日(土)16時43分配信)
▷提供のラルフ・ローレンは、五輪ユニフォームは次回から米国内生産ンすると発表。

▶プーチン露大統領、ウクライナで首脳会談に4時間遅刻(AFP時事/7月14日(土)15時27分配信)
▷(プー)朕は国家なり。入貢属国の代官に会うのに、時間なぞ帰にはせぬ。

▶オートバイで「時速299キロ」で暴走、ネットにビデオ流す カナダ(CNN.co.jp/7月14日(土)15時3分配信)
▷そんなスピードが出るオートバイって、何処のメーカーか教えて!

▶干上がる世界の穀倉地帯 米で穀物価格が歴史的高騰(産經新聞/7月14日(土)7時55分配信)
▷さあ、TPPの出番です。食料危機になったら、日本に食料なんか回しませんからねえー。

▶「半歩も退かない核心的利益」=尖閣問題で武力衝突も示唆―中国共産党機関紙(時事通信/7月13日(金)19時23分配信)
▷「香港」は日本の領土だ…って、言い出してみようか!?

▶尻に高圧空気ポンプ入れられ、13歳少年が瀕死の重傷=中国(サーチナ/7月13日(金)10時32分配信)
▷こんな国と、尖閣諸島を巡って戦えますかねえ、しんたろサン?

▶新型iPad、中国で20日発売 世界発売から4カ月遅れ(毎日中国経済/7月13日(金)17時13分配信)
▷なのに『i-Phone 5』は予約受付開始してる店があるってさ(^^;)

▶蛙食べさせられた大津自殺少年 親戚宅でひどい下痢していた(NEWSポストセブン/7月14日(土)16時6分配信)
▷ここまで酷い糞ガキは、氏名も写真も公表しても良いのでは無いか。

▶<セクハラ>男性教授、男子学生にキス 佐賀大が停職処分(毎日新聞/7月14日(土)15時5分配信)
▷焦らなくとも、日本のグローバル化は着々と進んでいる模様。

▶関電「でんき予報」に漂う“不信感”…大飯再稼働でも改善せず(産經新聞/7月14日(土)18時30分配信)
▷「電力余っちゃったんで、火力8基止めました。そこんとこ宜しくうー」(関電)

▶共和国構想は中京都の考え方の一つ 河村市長(中日新聞/7月11日 00時33分配信)
▷大村知事が失敗作。最初から分ってたけど…(^^;)

▶集団的自衛権 解釈変更は認められぬ(中日新聞/社説/2012年7月14日)
▷地方紙に希な知性有る社説。

▶環境への罪悪感、トップはインド・中国、最下位は米国―米機関(Record Chaina/7月14日(土)19時55分配信)
▷経済、軍事、社会(衣食住)あらゆる分野で、世界を最も穢しているのが、アメリカ。その自分の悪行に気がつかないのも、アメリカ。





【今週のモフモフ】


     
     新党です!



     
     選対副委員長は任せて!



     
     検察は潰します!



     
     狭き道に見えるけど、前途洋々の王道よ。



     
     僕たちが、基盤をしっかり固めるよ。



     
     全員気持ちは一つの一枚岩だよ。



     
     豚と呼ばれる悪魔なんか、ぶん殴ってやる!



     
     みんな、私オザニャンにしっかりついて来なさい。
     < People's Life First !>


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ロシアがすごい事になってる。国民の弾圧を全会一致。野田佳彦や仙谷由人が描く明日の日本の姿か!?

2012-07-13 23:57:19 | 政治と社会
「国会議員がまるでたった一人だけかの如き、一糸乱れぬ投票であった」(ル・フィガロ)


ロシア国家会議(ロシア連邦議会下院)は、全国会議員450名中「434名」の賛成で『インターネット特別規制法』を可決した。



ここ二週間の間、ロシア国家会議は有る主題の集中審議を行って来た。

その「ある主題」とは。

「反プーチン派の殲滅」である。

そして、この金曜日が、国会会期末となる。


ウラディミイール・プーチン大統領は、この火曜夜全国会議員に対して、「法案審議」のスピード・アップを要求。

有名なロシアの諺を牽いて。

『誰が、音楽を頼み、支払ってるか?』



現在、ロシアの主立った人権団体NPOは、殆どが「アメリカ」を中心とした外国の資金で運営されていると言う。

そしてこの冬以来、『統一ロシア』を批判して来た反体制派の掲げた「(統一ロシア)は詐欺師政党、盗人政党」というスローガンを、広く拡散する事にインターネットが大きな力となっていた。


2011年12月4日の下院議員選挙で「統一ロシア」が絶対多数を占めるに至った。


同年12月10日、5万人から8万人が、モスクワで反政権デモ。

同年12月24日、10万人デモ。

2012年3月10日、プーチンの大統領当選で、それまでの大統領「ドミートリー・ メドヴェージェフ」が首相へ横滑り。

同年5月6日、2万人デモ。

同年6月12日、6万人デモ。


その間、6月5日にデモ規制法が改正され、「無許可デモ」参加者への罰金が数百ルーブルから、一挙に数百万ルーブルへ変更された。


そして、今週火曜日夜、プーチン大統領の「要請」により、外国からの資金援助で政治活動をするNGOを「外国のエージェント」と看做して<厳しく>取り締まる事を可能にする法案を可決。

国際的に活動する人権団体などが、一斉に取り締まり対象となり、大統領府付き人権担当補佐官ミハイル・ポロドトフは「帽子を喰う」ハメとなった。
(ロシアで言う「面子が潰される」「居場所が無くなる」という事)

ヤフーや、グーグル、その他のインターネット検索機関の反対も実らず、そのまま一気に「インターネット規制法」の可決へと進んだ。


数少ない、ロシアのフリー・ジャーナリストは「ロシアのメディアは死を迎えた」と、抗議している。

「カーネギー政治研究所」の『リリア・チェフトソヴァ』の解説によると、「ロシア国会議員は、法案に反対した場合の大統領の報復に、恐怖した」上に、「恐らく現権力は崩壊すると感じている」そうである。

ロシアの国内景気は、かなり悲観的で、一般労働者の大統領に対する反感は、増々高まっている。

先の「5月6日デモ」を組織した『5月6日委員会』は、当日逮捕されたデモ隊員への支援を予て、7月26日に大々的規模の動員を計画している。



何しろ、「プーチン」と「メドヴェージェフ」というたった二人の人間が、『大統領』と『首相』の座を交代で務めている国である。


決してまともな国家とは言い難い。


しかし、このロシアを対岸の火事とばかりに、はたして笑ってみていて良いのだろうか。


翻って我がニッポン。


我らが「野田佳彦」の狂気ぶりは、尋常では無い。


「『国民の生活が第一』という考え方は、国難から逃げて先送りすることではない。次世代の生活のために結論を出すことが『国民の生活が第一』だ」

とほざきおった。



▶離党議員に「刺客」 民主幹事長会議、地方から突き上げ(産経/見出し)

>野田佳彦首相は13日、都内で開かれた民主党全国幹事長会議で、党分裂を陳謝するとともに結束を呼びかけた。執行部は消費税増税法案に反対し離党した議員の選挙区に原則として対抗馬を擁立する方針を示した。

>だが、地方組織からは「選挙に勝てない」などと執行部を突き上げる声が相次いだ。

>執行部は会議を「党再生の契機」と位置付けていたが、時を同じくして増税法案に造反した鳩山由紀夫元首相を党首とする新党構想が浮上。衆院選に向け不安は広がるばかりで立て直しの困難さを印象づけた。

>「『国民の生活が第一』という考え方は、国難から逃げて先送りすることではない。次世代の生活のために結論を出すことが『国民の生活が第一』だ」

>首相は会議の冒頭、新党「国民の生活が第一」(小沢一郎代表)を念頭にこう断じた。増税法案に反対した離党組を“国難からの逃避者”と言ったに等しい。離党者の選挙区に「刺客」を立てる方針を示したのは小沢氏らとの対決姿勢を明確にする意味合いもある。

>これに対し、地方側からは「地元で造反議員がヒーローのように扱われている。もっと厳正な処分をしてもらいたい」として、消費税増税への賛同が衆院選の公認条件とした発言を修正した首相の対応を問題視する声が出た。

>環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加に慎重対応を求める意見もあった。

>「有権者から罵声」

>「有権者は民主党のビラを受け取ってくれないし、罵声を浴びせられる」とのぼやきももれた。
【産經新聞/7月14日(土)7時55分配信】




「国難から逃げて先送りすることではない。次世代の生活のために結論を出すことが『国民の生活が第一』だ」

全く、天然記念物的、狂人である。

「民主党のビラを受け取ってくれない」


当たり前。

いくら「利権擁護広報機関」マスコミが世論調査なる茶番で、「国民の生活が第一を支持しないが81%、などと提灯をかざしてみた所で、噴飯物である。

国民は、馬鹿では無い。


「国民の生活が第一」に『刺客』を立てると言う事は、一体なにを旗印に据えるのか。

反「反増税」
反「脱原発」
反「反PTT」
反「国民の生活」

笑ってしまうしか無い。

それで、選挙戦を戦えると、本気で信じているのだろうか。


「地元で造反議員がヒーローのように扱われている。もっと厳正な処分をしてもらいたい」

これ又、お笑いレベル。

『ヒーロー』を更に虐めたら、彼等は更に『ヒーロー』となるだけだ。

どんどんやってもらいましょうか。


それにしても、その狂気の官邸が、国民に対して敵対行動を平気でとる。

増税推進と言う、各論以前の問題として、である。

国民の声を聞かないばかりか、声を上げる国民を弾圧させる。


この7月13日金曜日(仏滅)に、恒例の「反原発官邸デモ」は、大飯再稼働にも拘らず、より多くの市民達が「自分の意志」で参集した。



▶警備方針事前公表の中で脱原発デモ(JNN/タイトル)

>毎週金曜日に行われている総理官邸前の脱原発デモですが、13日は警視庁が警備方針を異例に事前公表する厳戒態勢の中で行われました。

>総理官邸前では13日午後6時からおよそ2時間にわたり福井県の関西電力・大飯原発3号機の運転停止などを求める大規模な抗議活動が行われました。13日のデモを前に警視庁は警備方針を異例に事前公表し、車道と歩道との間への鉄製の柵の設置などを行いました。

>デモを撮影しようとして官邸の敷地内に立ち入った男性が警察署に連行されるトラブルもありましたが、それ以外は大きな混乱もなく、およそ2時間にわたり熱気を帯びたシュプレヒコールがあげられました。主催者は今回の参加者について、およそ15万人としています。
【JNNニュース/7月14日(土)03時57分配信】



鉄柵を設置しての封じ込めを狙った。

ただでさえ車道は解放せず、歩道だけに閉じ込めて、信号ごとに分断し、横断歩道も渡らせない、少しでも「影響を少なく見せる」事に務めていた警備側が、遂に「道具」を持ち出して、パッシヴな警備から、よりアクティヴな警備へと、姿勢を変えて来たのだ。

空撮をさせない為に、民間のヘリの調達は全て邪魔をして。

参加者からは「いつもより暗く感じる」と言う声すらあった。

少しでも、「目立たないように」必死なのだろう。

福島から来たと言う少年の声「子供に子供を殺させるなと言わせるな!」。

幼子を抱いた、福島のお母さんの涙の訴え。

初老の男性のプラカード「原発を子供達の残して死ねるか!」。


何もかも、野田佳彦には聞こえない。

全ては「大きな音」なのだ。


国会議員の一人が、「官邸前に出て対話してみたら?」と言う提案は、即座に破棄。


そのくせ、今後全国に対話集会に出る、などと言い出している。

主催者側が、あらかじめ「準備」しておいた数十名の「国民」との対話集会…。


なにからなにまで、狂ってる。

そして、恐らく「官房機密費」を湯水の如くに使いまくっているに違いない。

その証拠に、これだけの市民が「総理官邸前」に抗議の声をあげに毎週集まっているにも拘らず、NHKは一切報道しないのだから。


恐るべし、独裁者。

そして、「ダウンロード規制法」やら、着々とネット対策は怠らない。



▶<原発反対デモ>首相、外出できぬ金曜夜…毎週・官邸前(毎日/見出し)

>参加者が叫ぶ「再稼働反対」の声に対し、首相は6月29日に「大きな音だね」と漏らし、反発を招いた。慌てた首相は7月10日の参院予算委員会で「『音』とは、どこでどういう形で表現したかちょっと分からない」と釈明した。ただ首相は再稼働そのものは「再考する気はない」としている。

>首相は再稼働を決定した6月16日以降、金曜夜は抗議活動に気兼ねして事実上身動きが取れない状態で、官邸から直接公邸へ引き揚げている。首相周辺は「裏から出ることもできるが、正門前でデモをやっている時に、首相がこそこそ飲みに行くなんてできない」と頭を悩ませている。
【毎日新聞/7月13日(金)21時6分配信】



すっかり、帝王気取りの野田佳彦である。

飲み屋にでも、風俗にでも、行くが良い。

本人が、如何にプーチンを真似たくとも、元KGB議長と泥鰌語を喋る野豚とでは、中身も出来具合も、違うだろうに。

それでも、野田佳彦は、きっと心の中では真似するつもりなのだろう。

既に、ネット情報の提供を求める権限を認める法的整備が為されているらしいが、出来る事なら全面廃止にでもしたいに違いない。



▶ツイッターで拡大 脱原発デモ 警備に四苦八苦(産經/見出し)

>毎週金曜日に東京・永田町の首相官邸前で脱原発を訴えている抗議活動が13日も行われ、多くの一般参加者が集まった。

>インターネットの短文投稿サイト「ツイッター」の呼びかけで、予想ができない規模に拡大している抗議活動。

>主催者側から道路使用許可申請や集会・デモ申請はなく、警視庁の警察官らは、歩道に設定した抗議エリアに参加者を誘導。最寄りの地下鉄駅周辺では出入り口を限定するなどした結果、ほぼ事前に計画した警備の範囲内で終わった。

>特定の団体の組織的デモとは異なるため、規模の予想は難しく、警察幹部は「どの程度の警備が適正なのか考えさせられる。過剰な警備になって、抗議活動の妨げになっていると誤解されてもいけない」と話す。

>ただ、抗議活動は正確な参加者数の把握が難しくなるほどに規模が大きくなっており、交通事故やトラブル防止の必要性が高まっているのは事実。
【産經新聞/7月14日(土)7時55分配信】



今は、まだ何とかなっている。

しかし、自分が決めた事は、全て通す「固い決意」を秘めた総理閣下のこと。

いつ何時、ツイッターを禁止する、などと言い出さないとも限らないのだ。

何しろ、相手は狂人である。

ロシアの、中世敵とも言える独裁体制の横暴を、笑って見ていると、とんでもないめにあう事になる可能性は、有る。


声を出し続け、声を高め続けなければ、負けてしまう。

相手は「権力」なのだから。



「仙谷由人」と「野田佳彦」とが、交互に「総理大臣」と「幹事長」とを繰り返している状況を、想像してみるが良い…。


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『祝! 新党結成』 真の政権交代の為に、同じ理念の同志だけが「国民の生活が第一」の旗の下に集結した。

2012-07-11 18:18:11 | 政治と社会
2012年7月11日。

日本国民に取って、記念すべき日となった。



小沢一郎は、船出に当たって次のように挨拶した。

『この歴史的な日に、歴史的な政党の結成総会で、代表として推挙いただき、心から光栄だ。

新党名は、われわれの結党の理念で、政策のバックボーンを貫いている考え方でもある「国民の生活が第一」に行きついた。

「国民の生活が第一」は、当時の民主党が歴史的な政権交代を成し遂げた3年前に、全国津々浦々で国民に訴えた理念だ。現在の民主党に残るすべての議員のみなさんも心を一つにして訴えた。日本国憲法前文に照らしても、国政の要諦そのものだ。

民主党は、官僚が描くシナリオのままに自民、公明両党との3党合意という野合を結んだ。衆院選での国民との約束をすべてほごにしてまで、消費税増税法案の採決を強行した。

3党合意とは国民から政策の選択肢を奪うことだ。民主主義の根底を覆した今の民主党はもはや、政権交代当時の民主党ではなくなってしまった。この異常事態にあって、「国民の生活が第一」という政権交代の原点に立ち返った政策を国民に示し、実現するために新党を立ち上げた。

まず社会保障・税一体改革に名を借りた、実質増税だけの消費税増税法案を撤回させるべく行動する。原子力は過渡的なエネルギーとして位置づけ、原発に代わる新たなエネルギーの開発に努める「脱原発」の方向性を鮮明にしたい。

国会の採決に際して党議拘束は設けない。国民の負託を受けた議員が、「自立と共生」という理念の下に集まったという信義に判断を委ねることが、政権交代が可能な政党政治の根幹と考えるからだ。

私たちは「自立と共生」の理念を共有する中で、国民の生活が第一の政策実現にむけて立ち向かうことを全国民にお約束する。』




至極まっとうな挨拶である。

これ以上削れない、今回の新党結成の神髄の全てを、一言で言い表している。

これ以上、他に何がある?

これ以上、他に何が必要だ?



小沢を貶める為なら何でも書く「毎日新聞」の『社説』で、全てを批判的に書いている。



『小沢新党結成 スローガンだけでは』


各種の世論調査にみるように有権者の期待は低いのが現状だ。それはなぜか。やはり小沢氏が優先しているのは権力闘争であり、その手法に多くの有権者がうんざりしているからではなかろうか。



野田佳彦の「反国民政策」の強硬には、一切触れずに、国民の立場を守る為にそれに反対した小沢Gの抗議行動を、<権力闘争>と言い捨てる。

光と影を逆転させて、事の真実を歪曲して伝える「その手法」を、国民はうんざりしている事に、気がついていない。


小沢氏が言う通り、「国民の生活が第一」は政治の要諦だ。「増税前にすべきことがある」との主張も間違っていないし、「自立と共生」を理念とし、国民、地域、国家の主権を確立するとした新党の綱領も妥当な内容だろう。ただし、「反増税と脱原発」のスローガンだけで納得するほど有権者は単純ではない。


デフレ下の「増税」は、国民生活を破壊する。

民主党は、政権獲得の総選挙で「増税は議題としない」事を、国民に約束した。

にも拘らず、党内議論もまともにやらず、多くの反対意見を封殺して「増税法案」を衆院に上程した。

「社会保障制度と税の一体改革」と言う詭弁で、社会保障とは刺身のツマ以下で実体のない、ただただ「増税」だけの法案を報道の立場で追求する訳でもない新聞を信じる程国民は単純では無く、<一体>等と言う『スローガン』だけで納得する程、国民は愚かでは無い。


私たちが再三指摘してきたように、3年近く政権の中にいた小沢氏らは「増税前にすべきこと」について、これまでどれだけ努力してきたのか。そして、増税しないで財政を再建し、社会保障制度を維持するには、どの予算をどう削っていくのか。依然として具体的になっていない。


お前達が再三冤罪を誘導した事もあって、小沢は党員資格を停止されていた。

政治の実際の舞台から閉め出されていた小沢一郎に、「これまでどれだけ努力して来たのか」等と言う権利など、お前達には無い。

努力する機会を奪って来たのは、お前達『毎日新聞』を始めとした、マスコミと称する「利権集団広報組織」だったでは無いか。

増税しないで社会保障制度を立て直す具体案は、政権交代が実現する以前から、小沢一郎は声高に訴えて来た。

一般会計の3倍もある、官僚が自由気ままに勝手にで仕入れ出来る『特別会計』に、各種余剰金や積立金、差益金が230兆円程も隠されている事を、再三指摘して来た。

「依然として具体的になっていない」のは、小沢を実権の座から遠ざけて、何も出来なかった菅直人と野田佳彦のせいであり、それを知らないとすれば、お前達が余りにも勉強不足であるせいか、またはそこまでして「官僚共」の利権を擁護してやりたいのか、どちらかである。


「原発に代わる新しいエネルギー開発に努める」との考えにも同感するが、小沢氏らが従来、どれだけ脱原発に力を入れてきたのか、これも疑問が残る。菅直人前首相が脱原発を提起した際には、それを支持したわけでなく、逆に菅内閣打倒を進めたのも小沢氏らだったからだ。
【毎日新聞/社説/2012年07月12日 02時32分】



「同調する」がそれでも足を引っ張る。
「同感する」がそれでも、的外れな批判をする。

何故なら、脱原発をされては困るのは、マスコミ、お前達も「原発利権集団」の仲間であるからだ。

「菅直人が脱原発を提起した」?

馬鹿も休み休み言ってくれ。

人類の歴史に、他に類を見ない大惨事を引き起こした「福島第一原発」事故の、適切な事後処理をするどころか、その放射能災害を奇禍として、己の権力の延命をのみ計っていた「菅直人」を、一日も早く引きずり下ろす事こそが、あの時点での火急の義務であった。

それを邪魔して、散々足を引っ張り続けたのも「毎日新聞」を始めとした、お前達マスコミの反政府キャンペーンだったでは無いか。

どのペンで、こんな事を書けるのだ。


小沢氏は93年、非自民の各党派を結集して細川政権を樹立したように、今度は非「民主・自民・公明」を掲げ、大阪維新の会をはじめ地域政党との連携も目指している。しかし、ここでも重要なのは具体政策の一致だ。「反増税、脱原発」だけでは選挙で協力するために便宜的に掲げたスローガンと映ってしまう。


「具体政策」の一致など、お前達に謂われなくとも、国民なら皆分かっている。

それより、国民の生活を破壊する事が分り切っている「増税案」を、社会保障の制度改革の展望は一切抜きで強行する「野田佳彦」が、その悪政の推進の為に二大野党に抱きついた「野田佳彦」のやり口は、何故批判しないのだ。

「反増税」「脱原発」

この二点の一致で選挙協力する事が、何が悪い。

国民の為の、強力なスローガンである。

お前達マスコミは、国民の為の政治活動は、一切否定するのだ。

あくまで、「経団連と霞ヶ関と永田町」利権集団連合と、その黒幕であるアメリカの利益の為にしか、筆を取らない売国奴である事は、目覚め始めた国民なら皆気がついている。


新党を作っては壊してきた小沢氏が権力を奪取したいのであろうことは分かる。だが、権力を取った後、どんな国にしたいのか。それが次第に見えなくなっている。ともかく新党の政策をもっと具体的にすることが第一である。


「新党を作っては壊して来た」

それこそ、既成既得権益集団の抵抗が、そこまで想像を絶する物であった、明らかな証拠である。

小沢は、自民党最年少の幹事長で、総理候補の最右翼であったにも拘らず、総理の座等にこだわらず、「自民党的」官僚主導政治に異を唱え、それを覆す為にのみ働いて来た。

その為に、自民党を飛び出し、新党を起ち挙げ、潰されては甦り、今日まで走り続けて来たのだ。


日本の政治風土が改革されてくれば、小沢一郎は何も自分が造り上げた「新党」を自分で壊す必要等ある筈が無い。

日本の改革を目指して新党を造り、その過程で「仲間に裏切られ」目的を果たせなくなっては、党を造り直して来たのだ。



思い返すと、かっての「民由合併」は、成功であり、且つ失敗であった。


成功であった点は、日本では実現しないであろうと思われていた「政権交代」が、実現可能である事を実証してみせた事、である。

やればやれる。

自民党と言えども、不沈戦艦では無かった事を、天下に晒した。

そして、急激な変化を好まないと言われて来た日本の国民も、政権を交代させる行動がとれる事、も実証してみせた。


失敗で有った点は、「烏合の衆」の寄り合い所帯では、いくら「民主主義は数」といっても、「枯れ木も山の賑わい」の役にも立たぬ、ダメ集団である事を証明した。

かって、共産党以下の得票率しか得られなかった、落ちこぼれ集団の「民主党」を、自由党が吸収される形で合併した事が、最大のミスであった。

落ちこぼれと組んでも、有益な結果は得られない。

馬鹿と利口とがグループを作れば、平均値は限りなく馬鹿に近づく。

「悪貨は良貨を駆逐する」の典型的事例となってしまった、今回の離党劇であったのだ。


今回の『国民の生活が第一』結党に際しては、様々な軋轢や思惑、圧力と個人的葛藤を乗り越えて、正しくこの新党名となった「スローガン」の為に馳せ参じた、思いを同じくする憂国の士の集団だけの参加である。


今後待ち受けているであろう、様々な妨害や誹謗中傷に負けず、一度(ひとたび)政権を取ったとしても、旧民主党のように「権力欲」に駆られて理念を捨て去る様な、不心得者は出てこないに違いない。

旧民主党の失敗が、再び繰り返されない為にも、完全に理想的な船出である。

野田佳彦によって、散々煮え湯を飲まされて来た「共同体験」のエネルギーは、熱く固い筈だ。



【党綱領】

わが党は、2009年の政権交代に対して負託された民意に鑑み、改めて「国民の生活が第一」の原則を貫いて日本の政治、行政、経済、社会の仕組みを一新する。そして国民が「自立と共生」の理念の下で安心安全かつ安定した生活を送り、自らの将来に夢と希望を取り戻し、誇り高く暮らせる日々を実現することを目標とする。

わが党は、われわれが携わる国政とは「国民の厳粛なる信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する」(憲法前文)ものであることを真摯(しんし)に受け止め確認する。
 
われわれは「正当に選挙された国会における代表者」として政治を主導する権限と責任があること、その政策は国民の利益を増進するものでなくてはならないこと、国民との約束は誠実に順守する必要があることは、まさしく日本国憲法が求めているものであって、われわれが「国民の生活が第一」をもって党是とし、国民の生活が第一を党名とするゆえんである。

 
【三つの前提】
 
わが党は、自立した個人が自由と公正を規範とするとともに、多様な価値観を持つ他者と互いに認め合う「共生の社会」を目指す。その実践原理である「国民の生活が第一」を追求するに当たっては、三つの前提が確立される必要がある。
 
1、国民の主権
主権者である国民に対し、情報が開かれていなくてはならない。国も官僚も企業も団体も、もはや公共の福祉の名の下に情報を独占し隠蔽(いんぺい)することは許されない。議会制民主主義の虚構化を回避し、「国民の代表者」による真の政治主導を確立することは、国民主導の政治の実現のための必要条件である。
 
2、地域主権
日本の各地域には、連綿と続く歴史があり文化があり暮らしがある。地域が地域としての自立性と公平性を維持しつつ、産業と生活の利便が享受できる街づくり、地域づくりが確保されなくてはならない。そのために必要な国と地方との関係については、統治機構の抜本改革の中で協議を先行させる。
 
3、国家としての主権
いかなる個人もどのような地域も、国家の自立なくして成り立ち得ないのは自明である。同時に、国民の人権が侵され、国土が保全されていないとすれば、国家の威信も守れない。日本が国家としての主権を毀損(きそん)されることがないよう、安全保障のみならず文化・教育・科学技術・経済・金融・外交等々、広範に目配りして真の主権国家を確立する。
 
わが党は、諸国家、諸民族、諸文化、さらには自然とも共生する理念の下、世界の平和と持続的繁栄のための諸活動に、性別・年齢・分野を問わず積極的に参加することを求める。平和と繁栄という普遍的な目的への人類史的貢献の発信者としての日本を、すべての国民が名誉と思える時代を築くためである。




『国民の主権』
『地域の主権』
『国家の主権』


当たり前で、当たり前でなかった、これらの主題。


これまでの自民党政権下に於いては、巧みに隠されていた「国民不在」の政治制度が、民主党によって明らかにされた。

これまで、「憲法前文」に謳われた「国民主権」の発想は、カビの生えた絵に描いた餅であった。

国会議員は、選挙の時だけ「国民」の事を思い出すのみで、後は自分の属する「シマ」の利権の保護維持と利益の享受に奔走し、談合と政局とに明け暮れて来た。


己の「国会議員」としての立場は、国民によって与えられ、その立場は国民の為に尽くす事である事を、すっかり忘れ去っていた議員の何と多かった事か。

政治的に無能な、人間として未成熟な者達ほど、その傾向が強かった。

そして、そのような「未熟で無能」な者共が「国権」の頂点の座に座ると、一体どういう事になるか、菅直人と野田佳彦と二人続いた民主党政権で、嫌と言う程見せつけられたのだ。


意識有る国民ならば、その政治の舞台の腐敗ぶりに耐えきれなくなって来た。

その、行き着く先の「小沢新党」である。


何もかも「霞ヶ関」の官僚達が動かし、甘い蜜を吸い付くし、その官僚達と一心同体である財界と、それらの走狗であるマスコミとに搾取され尽くしたこの日本を、一刻も早く我々「国民の手」に取り返さなければならない。


震災復興の、土木作業の一つ一つを、関係官庁の本庁にお伺いを立てねばならないような、前近代的中央主権風土が復旧を送らせ、被害住民の負担を増々大きな物とする。

地方は、中央官僚の意向でしか、予算が手に入らない。

個人も、地方も、全ては「中央官僚」の支配下に治められているのが現状である。

個人レベルでも地方レベルでも、何も改革等出来ない。


実生活の現実を知らぬ、官僚主義の閉塞状態は、発想の転換が可能な政治集団あって、始めて可能となる。

国家主権も忘れ去り、留学先のアメリカで洗脳された官僚共が、実際の国益を理解せぬまま、売国的政策に突き進む。

政治家を巧みに懐柔する事によって。

アメリカ軍の米国外基地の中で、日本に有る割合が突出し、経費は他の国々の基地の維持費の一桁上を行く。

その大半を、日本政府が負担し、日本政府が「米軍駐留」を懇願する形で。

その、世界中の米軍基地の10倍の基地の、75%が沖縄に有る。


設計ミスで、米国内では基地内以外では試験飛行すら許されない状態のオスプレイを、日本で試験飛行する。

日本国内全土を飛び回るつもりで。

これ以上米国内で配備出来ないその欠陥機の、開発費の何十分の一かでも回収したくて、多数発注して日本に配備する。

日本の防衛相が「アメリカにも都合がありまして…」と、何処の国の大臣か分らない発言で、オスプレイ配備を肯定する。



>日本が国家としての主権を毀損(きそん)されることがないよう、安全保障のみならず文化・教育・科学技術・経済・金融・外交等々、広範に目配りして真の主権国家を確立する。


対米隷属状態から、立ち直ろう。

小沢の言う「主権回復」と「脱米国隷属」は、決してアメリカとの決別を意味しない。

対等で、両国に取って有意義な、より良好な関係を築こうと言うだけなのだ。


小沢一郎は、新党結成に当たって、社民党又市征治副党首との会談で言ったそうだ。

『うちは<県外>ですから。一緒にやれますよ…』



「原発に代わる新たなエネルギー開発に努める脱原発を鮮明にしていく」

「廃棄物処理が出来ない以上、原発は無理が有る」

そう語る小沢一郎は、脱原発に大きく舵を切った。


依然、六ヶ所村再処理工場の、保存倉庫建設に小沢がかかわったとか、これまで脱原発を一度も明確に表明した事がないとか、あれこれ批判する声も有る。

いまだに「福島には人は住めない」と明言しない小沢を責める声も有る。


しかし、今この時点で「脱原発を鮮明にして行く」と明言した以上、それが小沢の今後の姿勢である。

それを、良しとする。

他の誰に、声以上の事が期待出来ると思うのか。


巷では、脱原発の動きが高まっており、毎週金曜日の官邸前のデモは、回を追うごとに参加者の数が増えて来た。

「脱原発の国民投票」を求める声も大きい。


しかし、この日本社会の経済的、政治的、学問的「原発ムラ」の構造を鑑みるに、並大抵の政治勢力では「脱原発」を打ち出せる物では無い。

ありとあらゆる手段を使って、妨害行為が起こるに決まっている。


それを、新党の起ち挙げの段階から「明記」する事で、小沢一郎の意識を見て取る事が出来ると、言えるであろう。

散々冤罪に邪魔されて来た、小沢一郎にして始めて、唯一「脱原発」を全面に打ち出して政治を行えるものであると、断言しても良い。



<反増税>

<脱原発>

<地方分権>

<国家主権確立>


それらを可能にする<官僚主導政治の打破>



これだけでも『国民の生活が第一』が、国民の多くを参集させうる旗印となる。



2009年8月30日に思い描いた、新しい日本の幕開けは、あえなく潰えた。


鳩山政権での「序曲」が、尻すぼみに終わって。

菅直人と野田佳彦と続いた政権の「第一楽章」と「第二楽章」で、期待は完全に裏切られ、流れは完全に逆流してしまった。

そして『国民の生活が第一』起ち挙げが「第三楽章」の開始である。

交響曲は、第三楽章で「トーン」が変わるものである。



一体どのように変わるのか。


過大な期待はしないに限る。

なにしろ、まだまだ49名の小所帯なのだから。


今後も順次、民主党離党者は出て来ると、見られてはいる。

しかし。

全ては「総選挙」待ちである。


不確定要素も多い。

大阪維新の会の挙動。

出来るかどうかも怪しいが、石原慎太郎新党と言うのも有る。

その他、減税党や大地の動向もはっきりしない。



それに加えて、民主自民双方共に「選挙」をやりたく無い、暗黙の了解が有るのだ。


選挙をやれば、民主党は壊滅的敗北を喫する事は、民主党執行部の彼等自身も薄々理解し始めている。

野田仙谷一派は民主党が壊滅しても、自分達は当選するので「自民党に入党すれば良い」と考えているらしい。

周辺に、そう漏らしているとか。

しかし、若手の多い党の大部分は、どうせ今季限りなら「任期満了」まで議員で居たい、と言う思惑が見え見えである。

浅ましき事、限り無し。



ところが、民主党に解散を迫るその自民党自体が、実は「選挙」を望んでいるのは谷垣禎一ただ一人。


谷垣総裁は、9月の総裁選で再選される芽は、極めて少ない。

解散総選挙に持ち込んで、第一党になる事が、恐らく唯一の延命の道なのだから、熱心に解散を迫る。

しかし、自民党全体で見ると、事はそんなに簡単では無い。

何しろ、民主党よりは当選者が多いであろう事は確かでも、単独過半数等とても取れない事も、薄々理解している。

権力亡者のロートル議員達は、前回かろうじて比例で復活出来たとは言え、次は全く予断を許さない。

それよりも切実な事は、自民党には「選挙資金」が決定的に不足している、と言う事実である。


或る「メガバンク」筋の情報によれば、自民党は「資金調達」の交渉を、まだ全く始めていない様だ。

与党時代は、カネは簡単に集められた。

与党時代、総裁と幹事長が個人的保証をする事で、各銀行は選挙資金を簡単に融資してくれていた。

だが、それも「今は昔」の物語。

野党の貧乏所帯の悲哀をタップリ味あわされているのが、今の自民党である。

前政権時代からの累積負債は2~300億円程有ると言われており、その返済にも事欠いているいま、新規に大金の融資を受けるには、相当長い準備期間を於いて、巧みな交渉をしなければならない筈。

そころが、全メガバンクの何処とも、自民党はまだそのような交渉を持っていないとらしいのだ。

ようするに、今は選挙をやる気は無い、と言う事。


そうなれば「国民の生活が第一」が、連携も含めて、今後どれだけ配下の人数を増やせるかが、一つの焦点となる。

そして、いかなる作戦で「消費増税法案」を潰しにかかるか、が全ての鍵となる。

その過程で「野田内閣不信任案」と言う事にも繋がって行くであろう。


全ての注目は、始まったばかりの「参議院」での審議の成り行きに、向けられるのだ。


元々、自民公明の野合軍に、何処まで切り込めるかで、不信任案の提出自体も、タイミングもニュアンスも違った物になる。

表面上「倒閣」を標榜する野党自民党が、三党合意と言う矛盾の中で、はたして「不信任案」に賛成するのかどうか。

その間に、民主党も自民党も「代表選」「総裁選」を迎える。



政局は、嫌でも加速度をますであろう。


何がどう転んでも、国民の選択肢は、確保された。

あとは、三百選挙区に「国民の生活が第一」が候補者を立てる事。



「反増税」「脱原発」「反TPP」「普天間県外」

この四点の公約で、国民の支持は集まる。



小沢一郎殿。

彼の周りに集う、同志48名の皆様方。

2012年7月11日、新党『国民の生活が第一』の旗揚げを、心から祝福する次第であります。


期待は重いですよ。




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「原発、全部無くして」=廃炉で住民公聴会―福島/この声も、野田佳彦には「大きな音」!【週末一口時評】

2012-07-07 23:01:54 | 政治と社会
【今週の世界の眼】



◆「再稼働に反対」(ル・モンド/07月06日13時24分配信)


     
     官邸前に集まる反原発デモの市民

◇関西電力の原発再稼働から一週間後の金曜日も、官邸前に数千数万の反原発を訴える市民が、声を上げに集まった。



◆「福島原発事故」は人災だった。(ル・モンド/05月07日10時45分配信)


     
     福島第一原発の現場作業員

◇東電も政府も「責任回避のいい訳に終始」
 国会事故調のレポートは、原子力政策の「構造的欠陥」を暴露した。




【今週の飢餓】


◆ソマリアで新たに人道的危機の兆し(ル・モンド/07月05日11時20分配信)


     
     モガディシオ(ソマリア)の難民キャンプ

◇ソマリアで、旱魃による不作と内戦の再発で、新たな大規模飢餓の蔓延の兆し。
 既に、国連では130万人の難民が飢餓に落ち入っている事を把握している。




【今週の医療】


◆フランスも、アメリカで解禁された「HIV 家庭診断薬」の導入へ(ル・モンド/07月05日10時22分配信)


     
     エイズの原因であるHIV病原体

◇HIV感染を自己認識していない患者が、アメリカで24万人、フランスで2万8千人と見られている。
 新試験試薬のコストは、工場渡し価格で17ドルで、広範囲に流通する事が期待されている。




【今週の民主党】


◆この度「患部切除手術」に成功し、民主党は新たな姿で再スタートする事に致しました。
 つきましては、新たなるキャッチ・コピーとポスターとを作成致しましたので、関係各位に於かれましては、広く活用され、党勢拡大の新たなる一歩として頂きます事を、お願いする次第です。(民主党政調会長代理、仙谷由人)

     
     新生民主党!(写真 : フォト蔵)




【一口時評】


◆「原発、全部無くして」=廃炉で住民公聴会―福島(時事通信/7月7日(土)19時36分配信)

>大半が警戒区域となった楢葉町から避難している男性は「(福島第2原発を含む)10基を全部無くして」と発言。

>同市の女性も「いまだに安心して生活できない。早く全て廃炉にしてほしい」と訴えた。

>東電の担当者は「エネルギー政策の動向などを見ながら判断する」と述べるにとどめた。 

◇野田佳彦よ。これらの心の底からの訴えも「大きな音」か!?



◆<国会事故調>原発事故「明らかに人災」…報告書公表(毎日新聞/7月5日(木)21時5分配信)
◇それでも責任は誰も取らない。


◉小沢氏新会派が始動「法案葬り去りたい」(読売新聞/7月6日(金)13時49分配信)
◎是非!


◆石原知事「9条改正は間違い。憲法は破棄」(讀賣新聞/7月6日(金)20時27分配信)
◇正体チラリ!



▶<国会事故調>黒川委員長「事故は終わっていない」(毎日新聞/7月5日(木)23時56分配信)
▷終わってる訳無いでしょ。核燃料は溶け出して、放射能は洩れ続け、修復の見込みも無し。野田佳彦が「収束宣言」というコメディーをやっただけ。

▶菅氏「私の理解と異なる」…国会事故調報告書(讀賣新聞/7月5日(木)20時21分配信)
▷それを言い出したら菅直人くん。枝野も、班目も、勝俣も、皆そう言うさ。

▶<細野原発事故相>民主党除名議員のパーティーに出席(毎日新聞/7月7日(土)20時37分配信)
▷アホか!?

▶不信任案で鳩山氏「同調したいが結論出せない」(讀賣新聞/7月7日(土)21時16分配信)
▷なんも期待してません。

▶復興方針、地元意向を尊重=野田首相、福島知事と会談(時事通信/7月7日(土)20時14分配信)
▷推進総理が、推進知事の責任回避に、強力に協力。

▶首相、フラガールに会い笑顔…半年ぶり福島視察(讀賣新聞/7月7日(土)18時33分配信)
▷ずっとフラってて下さい。

▶民主県連愛知・熊本、離党議員選挙区に公認候補(讀賣新聞/7月7日(土)17時58分配信)
▷刺客!? 返り討ち(爆)(民主党公認で<離党者>に勝てると思ってる所がもの凄い)

▶森喜朗元首相 同志、家族に去られ「小沢さんの命運尽きたかな」(産經新聞/7月7日(土)16時18分配信)
▷うはっ!? 死に損ないがホラを吹く滑稽さ。早大雄弁会って…落研?(爆)

▶「領土問題存在せず」尖閣国有化方針で首相(産經新聞/7月7日(土)13時12分配信)
▷好き勝手にされてますから、問題になってません。

▶小沢新党の名称、「国民の生活が第一」が有力(讀賣新聞/7月7日(土)11時31分配信)
▷民主党は既にその看板は下ろしました。どうぞご自由にお使い下さい。

▶<民主>「新党」会派名に動揺 キャッチコピー奪われ(毎日新聞/7月6日(金)21時42分配信)
▷「奪われ…」って、元々「追い出した小沢」の物ですからね。

▶民主部屋から「国民の生活が第一」フレーズ消える 党の象徴を小沢氏に譲る?(産經新聞/7月6日(金)14時3分配信)
▷白旗。

▶集団的自衛権 首相が議論解禁 再選へ新たな課題設定(産經新聞/7月7日(土)7時55分配信)
▷「野田が総理のうちに全部やらせちまえ」(霞ヶ関)

▶集団的自衛権法案を了承=改憲なしで行使可能に―自民(時事通信/7月6日(金)18時14分配信)
▷「野田が総理のうちに全部飲ませちまえ」(自民党)

▶<民主>米長氏が離党届 計51人に(毎日新聞/7月6日(金)20時47分配信)
▷さみだれ式。

▶オスプレイ事故「設計上のミスでない」 森本防衛相(産經新聞/7月6日(金)20時21分配信)
▷「米国が説明している通りではないか」って…『NHKが言ってるから』と同じ(爆笑)

▶「国民生活第一」では解決しない=小沢氏を批判―仙谷氏(時事通信/7月6日(金)20時16分配信)
▷そりゃあ、実行しなくちゃ「かけ声だけ」では解決しないさ。実行する気も能力も無い奴らの「引かれ物の小唄」。

▶「多くの声、届いている」=官邸周辺のデモに野田首相(時事通信/7月6日(金)20時8分配信)
▷雑音として処理してます。

▶<北方領土>ロシア 択捉島と国後島に魚養殖場を建設へ(毎日新聞/7月6日(金)18時13分配信)
▷慎太郎に買ってもらおう。

▶仙谷氏、小沢新党の「反増税・反原発再稼働」を批判(産經新聞/7月6日(金)18時11分配信)
▷「国民の生活を守る為の主張」を批判するって? 誰の味方してるか一目瞭然。

▶小沢政治と決別「すっきりした」 民主・藤井氏(産經新聞/7月6日(金)18時10分配信)
▷「正論」で責められる事が無くなったからねえ。

▶羽田国交相、八ッ場視察へ…建設継続は「踏襲」(讀賣新聞/7月6日(金)15時25分配信)
▷わははは。

▶<オスプレイ>防衛相、事故再発防止策を示すよう米側に要求(毎日新聞/7月6日(金)15時2分配信)
▷「要求」って、笑っちゃいます。相手の靴のつま先舐めて来たのかな?

▶「オスプレイ反対」県民大会開催へ 沖縄県議会が合意(朝日新聞/7月4日20時0分配信)
▷さあ、どうする野田佳彦。テレビ評論家防衛相で何が出来る!?

▶アフガン支援30億ドル、国際会議で政府表明へ(讀賣新聞/7月6日(金)14時37分配信)
▷はいはい、消費税増税するからナンボでも出しまっせ!

▶原子力安全・保安院「大変恥ずかしい」 国会事故調報告書で陳謝(産經新聞/7月6日(金)12時20分配信)
▷「恥ずかしい」から陳謝するんじゃ無くて、過ちに対して陳謝するんじゃないのか!?

▶橋下氏の鮮やかな表現 「ふわっとした民意」の先に(産經新聞/7月6日(金)12時17分配信)
▷その先には「卑小な我欲が」

▶東電値上げ、圧縮示唆=公的支援など考慮―枝野経産相(時事通信/7月6日(金)12時6分配信)
▷コヤツ等、まだ値上げする気でいやがる。

▶参院での修正「あり得ない」=消費増税法案で―小宮山厚労相(時事通信/7月6日(金)10時49分配信)
▷血も涙も無いこんな女が「厚労相」という日本の不思議。

▶民主離党組「政権を奪還」(時事通信/7月6日(金)10時46分配信)
▷やって下さい!

▶鳩山氏ら23人「消費税研究会」…離党予備軍?(讀賣新聞/7月6日(金)8時5分配信)
▷期待せずに見てますから。

▶「財源移譲の方向は同じ」 前原氏が維新八策を評価(産經新聞/7月5日(木)22時3分配信)
▷前原誠司の方向は360度(^^)

▶マニフェスト撤回なければ3党合意破棄も 自民・安倍氏(産經新聞/7月5日(木)20時54分配信)
▷破棄!? やってやって!

▶公務員に新年金制度創設=上乗せ方式は維持―有識者会議報告(時事通信/7月5日(木)19時13分配信)
▷公務員天国ばんざーい。

▶太田和美議員、新会派として常任委員長を要求(讀賣新聞/7月5日(木)19時3分配信)
▷当然の権利ですね。 予算委員長を要求しちゃえば?

▶大陸棚開発、認められぬ=藤村官房長官(時事通信/7月5日(木)17時45分配信)
▷記者クラブの会見で言ってないで、韓国政府に直接言えば?

▶「倒閣も選択肢」=不信任案同調排除せず―谷垣自民総裁(時事通信/7月5日(木)20時23分配信)
▷普通は野党は倒閣が第一の目標なんです。相手が自分達の下請けじゃ、倒す訳に行かないしねえ(苦笑)

▶石原氏「谷垣氏出馬なら出ない」 自民総裁選巡り明言(朝日新聞/7月6日19時14分配信)
▷石原伸晃が総裁選に出る気だったなんて。大笑い。

▶鳩山氏ら、政権の火種に=不信任案賛成に含み―民主(時事通信/7月5日(木)19時53分配信)
▷直前で転ぶ事になってます。

▶民主・輿石氏「資格停止中でも公認」=党内混乱を懸念(時事通信/7月5日(木)17時59分配信)
▷ちょー、はずかし。

▶共産・志位氏「大飯再稼働の論拠崩れた」 国会事故調報告書公表で(産經新聞/7月5日(木)17時20分配信)
▷「単なる「参考資料」ですから…。」(経産省)(内閣府)(関電)

▶小沢新党と連携念頭に=民主・輿石氏(時事通信/7月5日(木)17時17分配信)
▷「われわれが原点に戻れば、また一緒にやれるときが来る」って。大爆笑。(じゃあ、なんで追い出したの!?)

▶自民・伊吹氏「消費増税抵抗するなら追い込んで解散」(産經新聞/7月5日(木)15時11分配信)
▷どーぞやって! 民自壊滅選挙は大歓迎。

▶公務員の身分保障廃止…「維新八策」改訂版(産經新聞/7月5日(木)14時59分配信)
▷その件だけは大賛成! 高級官僚は、政権交代ごとに総取り替えすべきもの。

▶維新塾生、再選抜へ 街頭演説前に(産經新聞/7月5日(木)14時56分配信)
▷「もっとカネ出さないと、候補者派公募するぞ」だそうですよ(^^;)

▶<日露首脳会談>北方領土交渉「再活性化」の言葉は使わず(毎日新聞/7月5日(木)12時47分配信)
▷国内で常に嘘付いてると、国際問題でも嘘付いてバレないと思うらしい。

▶「吉田沙保里さんタックルして僕が締めにいく」お笑い芸人ものまねで野田首相(産經新聞/7月5日(木)13時2分配信)
▷黒幕がセクハラだと、本人も下品になるらしい。(あっ、もともと品はない豚だった)

▶ロシア爆撃機が威嚇飛行 ミサイル搭載し日本の領空接近 空自、F15緊急発進(産經新聞/7月5日(木)8時32分配信)
▷プーチン・メドベージェフのタッグは最強です。

▶原子力政策「相当大きく変えないと」…仙谷氏(讀賣新聞/7月5日(木)8時14分配信)
▷全部再稼働って?

▶東大、語学エリート育成…学部横断コース新設へ(讀賣新聞/7月8日(日)3時5分配信)
▷東大で本物の人材は育ちません。

▶<大津・中2自殺>市教委 調査を3週間で打ち切る(毎日新聞/7月8日(日)1時25分配信)
▷一日も早く蓋をしないと!

▶大津・中2自殺、またも生徒に口止めか(JNNニュース/7月7日(土)18時3分配信)
▷そんな事で蓋が出来ると思う「愚かしさ」が悲しい。

▶大津市、遺族にいじめの日時特定要求 中2自殺訴訟(京都新聞/7月7日(土)16時49分配信)
▷「被害者遺族」にそこまでしても、保身を求める非道ぶりが、悲しい。

▶<大津・中2自殺>父、被害届を再提出へ 昨年3回不受理(毎日新聞/7月7日(土)15時1分配信)
▷警察も所詮は官僚。

▶被害届3度受理せず 中2自殺 大津署「立件難しい」(産經新聞/7月5日(木)14時52分配信)
▷冤罪者の立件は直ぐやります。

▶大津の「いじめ死」で新展開…“自殺練習”事実隠す市、沈黙続けた女性市長(産經新聞/7月7日(土)11時7分配信)
▷この女性市長に子供は居ないのだろうか。

▶<大津・中2自殺>調査委は市長直轄で 越市長方針(毎日新聞/7月7日(土)9時57分配信)
▷こんな「鈍感市長」に何か期待出来るとは、到底思えない。

▶大津の中2自殺 越市長涙の会見、遺族に謝罪「最初に十分できていれば」(産經新聞/7月7日(土)7時55分配信)
▷直後に「隠そうと考える」保身の習性が無くならない限り、悲惨な事件は無くならない。

▶大津中2自殺 いじめ 外部委で再調査 市長表明 不十分さ認める(京都新聞/7月6日(金)23時19分配信)
▷「原発事故」も「イジメ自殺」も、結局同じ。自らでは調査も対処も出来ない。

▶「自殺の練習」いじめた生徒に確認せず 大津市教委 教諭放置の回答も公表せず(産經新聞/7月6日(金)12時50分配信)
▷後で判明するだろうと思わない無能さが、悲しい。

▶教諭見て見ぬふり…いじめ自殺、生徒回答15件(讀賣新聞/7月5日(木)14時15分配信)
▷教師は生徒を見殺しに。教委は教師を見殺しに。市は全員を見殺しに。

▶「自殺の練習」死亡男子へのいじめ 教諭「一緒になって笑っていた」(産經新聞/7月5日(木)11時13分配信)
▷教師も親も、モンスター世代。犠牲者だけが馬鹿を見る。

▶大津市教育長「隠蔽でない」 中2「自殺練習」公表せず(産気新聞/7月4日(水)15時12分配信)
▷「ただ臭いものに蓋をしただけです」(大津市保身長)

▶いじめた側にも人権…「自殺練習」真偽確認せず(讀賣新聞/7月6日(金)7時55分配信)
▷「加害者の人権」だけが守られるニッポン。きっと政治も行政も加害者だからだろう。

▶“自殺中学生”に残酷すぎる返信メール…「死ねばいい」(夕刊フジ/7月7日(土)16時56分配信)
▷人権への配慮から、この返信メールを送ったガキの名前は公開しません。

▶「自殺練習」記載認める 大津市教委釈明「確証ない」(京都新聞/7月4日(水)14時9分配信)
▷日本って、証拠が皆無でも、裁判官は「推認」で有罪にする国なんだけど?

▶生徒15人が証言した「自殺の練習」強要 事実なら「自殺教唆罪」に当たる重大犯罪(J-Castニュース/7月4日(水)19時32分配信)
▷校長と市教育長と県警本部長は「犯人隠匿罪」。

▶AIJ社長、破綻状態でも3年で報酬2・5億円(讀賣新聞/7月7日(土)21時23分配信)
▷東電勝俣会長の、昨年末のボーナスは? 3.11以後の給料は?

▶<強制わいせつ>女性触った容疑で25歳修行僧逮捕--京都・大徳寺(毎日新聞/7月7日(土)15時33分配信)
▷「お遍路がいいぞ」)菅直人。「わしが弁護してやろうか」(仙谷由人)

▶「牛追い祭」で邦人男性けが=スペイン(時事通信/7月8日(日)1時41分配信)
▷おや、ここまで日本人が進出か(^^)

▶米の無人機攻撃、パキスタンで24人死亡(讀賣新聞/7月8日(日)0時6分配信)
▷外国人を殺した数では人類史上最高のアメリカ。無人機で、自分では手を汚していないつもりか!

▶前米商務長官の当て逃げ容疑、不起訴に 「証拠不十分」(朝日新聞/
7月4日13時46分)
▷洋の東西を問わず。




【今週のモフモフ】


     
     むにゃ、むにゃ、むにゃ。



     
     「皆のもの、起きろー!」



     
     おっ?



     
     集合ですか!?



     
     いよいよ!?



     
     親分! 決起ですね!!



     
     そうです。時は来ました。わたくしオザニャンに皆の命を預からして欲しい!



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日本に「労働者」を護る環境は無い…? 立法も行政も大企業に奉仕し、連合は経団連の別働隊に過ぎない。

2012-07-06 20:56:43 | 政治と社会
2002年1月から、2008年2月まで、日本は戦後最長の経済成長を享受した。

らしい…。


戦後最長の好景気「いざなぎ景気」を越える、73ヶ月に及んだ。

俗に『いざなみ景気』と呼ばれた。


この間に、日本の一般労働者は「いかなる」恩恵を受けたか?


何も。

精神的にも、物質的にも、生活の質の向上は<一切>無かった。


なぜか?


企業が、企業の利益のみを追求した結果である。

労働者は、あらゆる恩恵の外に置かれて、誰からも護られる事が無かったからである。


なぜなら、日本には「労働組合」が、存在しないからである。

なぜなら、唯一の労働組合と称されている『連合』と言う組織は、企業の利益確保の方向弟子か、動かないからである。

労組と言う名の、労働者を内部から切り崩す組織を、企業が造り上げているからである。


2012年の「春闘」に於いて、連合が何と言ったか。

『今まで、賃上げを我慢して来たのだから、ここらで1%だけ上乗せする事を<お願いしたい>』


労組は、企業に「お願い」等しない物だ。

労組は、企業に「要求」するのだ。

労働者の利益を代表して。

当然企業は、企業の利益の最大限の確保の為に、労働者側の利益には相反する態度を取る。

当然である。

その、企業の姿勢に対抗し、労働者の利益を最大限に護る為に行動するのが、労働組合である。

当然、交渉の席は「戦場」である。

言葉の刃が飛びかい、両者激しく切り結ぶ。

それが、労使交渉なのだ。

お互いに、譲るはずは無く、交渉は長引く。

何度も何度も衝突を繰り返し、駆け引きを続け、こう着状態に落ち入る。

当然、ストライキも繰り返される。


そして、両者渋々「自分の言い分」を最大限削れる処まで歩み寄って、決着がつくのだ。

ストを打つ間、労組は全国的な支援体制で、ストを敢行中の企業の労働者のサポートをする。

その為に、労働者は「組合費」を納めている。

『資本家』は労働者を搾取する物であり、労働者は資本家の富の独占から、最低限「満足出来る分」を搾り取ろうとする。

企業は強力で、労働者個人は弱い。

だからこそ、労働者は団結して「資本家」に抵抗する為に「労働組合」を結成し、各自夫々の労組に加入する。

労組に加入しない労働者など、ほぼ皆無である。


日本の現状は…?


『連合』は資本家に「理解を示す」のだ。



春闘の賃上げ獲得実績を以下に示そう。


2002年  1,66%
2003年  1,63%
2004年 1,67%
2005年 1,71%
2006年 1,79%
2007年 1,87%
2008年 1,99%

この7年間の、獲得賃上げ金額は、平均5,567円に過ぎない。

つまり、一ヶ月の収入の前年比の増加額は、463円である。

この金額を「妥協額」と言うらしいが、一日15円の収入増を、はたして『増』と呼べるのだろうか。

いくら「インフレ下」と入っても、である。


分り易く言うと。

2000年から2010年の十年間で、資本金10億円以上の大企業は内部留保を90兆円積み増して、172兆円から266兆円に増えて居り、民間企業の給与所得者の年間給与は、461万円から412万円へと、減少している。

日本経済を支える企業は、実は中小企業である。

非1次産業企業数、4,338,135社に対して、

大企業:11,793社(0.3%)
中企業:549,479社(12.7%)
小企業:3,776,863社(87.1%)

にも拘らず、日本の労働者の待遇は、大企業モデルで総てが語られる。

そして、その大企業モデルの決定は「経団連」と「連合」という、親子というか兄弟と言うか、近親同士の話し合いで決められる。

とうぜん、落としどころは、最初から決まっている。

『春闘』とは、アリバイ工作に過ぎないのだ。



そして、その『いざなみ景気』の間に、大企業はいかなるやり方で利益を確保し、内部留保を積み上げて行ったのか。


実は、この「好景気」は、本物の経済的上昇では無かった。

2002年1~3月期から、2006年4~6月期まで名目GDP(年率換算)は21兆円増えた。

しかし一方で、全体の所得は4兆円減っている。

要因として、企業や金融機関がバブルの後遺症から、従来の好況期と異なり、より積極的な投資(借金によるレバレッジ投資)を手控えた事があげられる。

つまり、単に入って来る分を貯め込み、出て行く分を押さえた結果なのだ。

2002年からの景気拡大は期間が長かったものの、実質経済成長率は年平均2%弱で、いざなぎ景気の10%超、バブル景気の5%程度などと比べ低水準にとどまっているのだ。

そして、生活実感に近い名目経済成長率が実質経済成長率より低かった

その、見かけの成長を維持し、その間に企業の利益だけはしっかり確保で器量に、政治がしっかりサポートしている。

まず、先進国で希な『超低金利』である。

しかし、潤沢に供給された「円」は国内出の生産には向かわず、金融政策の緩和に伴う「投資家」の運用によって、カネがカネを生む「錬金術」の材料と化してしまったのである。

そして、外需の校長に伴い、大企業は生産基盤を次々と海外へとシフトし、国内製造業に大きな空洞化を招いた。

当然、雇用環境は悪化の一途を辿る事になる。



さらに、効率化のみを追求する企業側は、従来の雇用形態を一変させる。

非正規雇用の拡大である。

正規雇用は2002年の3489万人(労働者の70.6%)から2007年には3441万人(同66.5%)へと減少。

その逆に。非正規雇用は同時期に1451万人(同29.4%)から1732万人(同33.5%)へ増加したのだ。

小泉純一郎の「競争原理による新自由主義経済」の積極導入によって、非正規派遣労働の気鋭が大幅に緩和された。
バブル崩壊後に過剰人員による人件費の負担増に悩まされた企業は、2004年の派遣法改正で製造業での派遣も認められたこともうけて、業務拡大に際し、正規従業員の雇用増以上に、非正規社員(派遣社員・請負社員・契約社員・期間雇用)の雇用拡大や業務委託で賄う方向へとひた走る。

その結果として、賃金の低い非正規労働者(年収200万円を下回る労働者は正規雇用で10.4%、非正規雇用で76.8%[34])の増加により、ワーキングプアが増加している。

そしてついに、2006年には年収200万円以下の労働者が1023万人、労働者全体の22.8%を占め、21年ぶりに1000万人を突破した。

税法改正により、退職給付引当金が損金算入されなくなったことも、非正規雇用の増加に拍車を掛けたといわれている。

これも、政治による大企業優遇の「労働者切り捨て」政策の一例である。

そして、見せかけながら続いた景気拡大が収束すると、消費者で有る労働者の購買力の急減に伴って、企業の収益は一挙に悪化して行く。

景気が縮小に転ずると、企業は契約の更新を停止するなどして雇用削減に動き、更に業績の悪化で、正社員の削減・配置転換・出向を行う企業や、副業を許可する企業すらも出てくる有様となってしまった。

雇用の悪化は急速かつ深刻な状況で、求人広告の少なさから求人情報誌の統合・廃刊が相次いだ。


そして『リーマンショック』を迎える事となる。


製造業を中心に2008年秋頃より派遣切りの動きが顕在化した。

例えば、2009年春までの契約期間があるにもかかわらず、2008年秋~年末にかけて派遣先企業が、派遣元企業に違約金を支払うなどして、契約の途中解除を行う事例がでた。

加えて、業界全体で業務縮小が一斉に行われたために派遣元企業は他への紹介が出来ず、結局のところ派遣元企業も派遣社員に業務をあてがう事が出来ずに契約解除することが広く行われた。同時に派遣元企業が提供していた寮や社宅からの退去も求められ、職と住居を同時に喪う派遣労働者が続出した。

年末の12月24日に契約解除を通告し、翌日には「社員寮の退出」を求めた『キャノン』の例を、私は一生忘れない。


この派遣切りは、末端労働者の社会保障の喪失をも意味した。

とくに、登録型派遣の場合には、ある企業に勤務中は当該企業の社会保障制度に加入し、そこの業務が終了すると国民健康保険に切り替え、また次の企業に勤務する際には別の制度に加入するという制度間の切り替えが煩雑に起こる。

そのために、最低加入期間の条件(例えば連続して1年以上の加入を要する、など)を満たす事が出来ずに、ほとんどの恩恵を受けられずに困窮する事例が多発した。

それよりもっと許せない事は、さいしょから雇用保険に加入していない(させてもらえない)派遣労働者もあり、職を喪った途端に収入の道が途絶える者も多いのだ。

そのほか、新規採用もドンドン減少し、内定取り消しの多発、及び「内定」自体を貰えない「就職活動」に疲れ切って、雇用を確保する可能性すら期待出来ない若年層が多発して行く。

勿論、女性職員は妊娠と共に退職を迫られる。

育児期間中のシングルマザーは、それだけで就職の機会を奪われる。


もはや、日本の労働環境は、全く陽の射さない闇の世界と化してしまっている。



そのような、政官財一体となって押し進めて来た「労働者不在」の経済政策に、『連合』は何か対抗措置を取って来たと言えるのか?


2009年の連合会長『古賀伸明』の、結成20周年のアピールである。


連合は1989年に発足し、今年で20周年を迎えました。1989年にはベルリンの壁が崩壊、90年代初頭からはソ連邦も崩壊し、世界が自由主義・資本主義的政策に基づく体制に移行をしていくという激動の時期でした。

 そして今、私たちは20年前と同じような状況に立っているのではないかと思います。昨年秋、アメリカに端を発した金融危機が世界同時不況を引き起こし、日本の実態経済にも大きな影響を及ぼしました。今回の世界同時不況は決して景気循環の一局面ではなく、新自由主義が暴走し引き起こしたものです。したがって、自由経済は尊重しながらも、連帯と相互の支え合いという協力原理が活かされ、温もりのある社会にかえていく、重要な転換期に来ているのではないかと考えます。

 この難しい時代を、私たちは自らの手と知恵と行動で乗り越えていかなければなりません。そのためには、しっかりと本質を見極め、自らがその体感と実感で実態をつかみとり、変化の潮流からこれからを創造する力を身につけるべく、自己研鑽を怠ってはなりません。そして、このような時代にこそ、連合運動の真価が問われ、期待が高まっていることを改めて認識し、運動のさらなる発展に努めていきたいと思います。

 現在進行している日本社会の持続可能性に対する脅威という冷厳な事実に対し、健全な危機意識を共有し、労働を軸とする持続可能な、安心、安全、信頼の社会の実現が急務です。働くことに最も重要な価値を置き、セーフティネットが整備された社会、将来に希望の持てる国、日本に、私たちの手でつくりかえていかなければなりません。そのためにも、運動方針で確認した事項を一つ一つ着実に実現していきます。




美辞麗句は置いておくとして。

>私たちは自らの手と知恵と行動で乗り越えていかなければなりません。そのためには、しっかりと本質を見極め、自らがその体感と実感で実態をつかみとり、変化の潮流からこれからを創造する力を身につけるべく、自己研鑽を怠ってはなりません。


いみじくも、本音がのぞいてしまっている。

「連合は、皆さん方を守りません。自己研鑽に務め、乗り越えて下さい」

と、放言している。



▶「小沢と輿石に甘すぎる!」 古賀連合会長に高まる批判(文春/見出し)

>政権交代でようやく与党の最大の支持団体となり、栄華を満喫してきた連合が、民主党分裂で憂鬱を隠せない。

>6月27日朝、国会近くのホテルで開いた民主党執行部と連合幹部の懇談で、古賀氏は不満をぶちまけた。

>「あれほど大量の反対が出たのは、極めて遺憾だ」

>翌28日には連合トップとして初めて自民党本部に出向き、「今は民主党の応援団だが、どういうスタンスで応援していくのか、議論しなければならない時期も来る」と、将来的には自民党支援もあり得るとまで踏みこみ、民主党へのいら立ちを隠さなかった。

>民主党政権ができてからは閣僚を呼び捨てにするほど得意満面だった古賀氏は、野田政権が進める消費増税を積極的に支援する一方で、公務員に労働協約締結権を与えるための公務員制度改革関連法案の今国会成立を目指してきた。

>それが法案の先行きは一転して不透明になったうえ、小沢氏と輿石氏への「遠慮」が裏目に出て、民主党は大分裂。労組関係者は「初代連合会長の山岸章氏のようなたたき上げ幹部なら、もっと上手いやり方ができたはず。古賀さんは大企業労組の出身だから修羅場には弱い」との見方を披露する。

>かつては60%近かった労組の組織率も、いまや2割に満たない。本業の春闘も成果はあがらずじまいで、次期総選挙では民主党は苦戦必至とあって、古賀氏の逆境は続きそうだ。
【週刊文春/2012年7月12日文月特大号「THIS WEEK 政治」】



ふざけやがって。

所詮は経団連の別働隊の分際で、政権のパトロン気取りもおこがましいが、一日も早い『消費増税』の成立を求め続けたその姿勢は、一体誰の方を向いているのだ。


この男のスタンスは、化けの皮が剥がれている。



▶連合・古賀会長「消費税法案に影響も」(産経/見出し)

>連合の古賀伸明会長は26日午前、首相官邸で記者団に対し、民主党の小沢一郎元代表への無罪判決を受け、消費税増税関連法案審議の見通しについて「影響が全くないという言い方はできない」と指摘した。その上で「野田政権としての一体的運営を目指すためにあらゆる知恵と工夫を講じて、一歩ずつ進むことを期待したい」と強調した。
【msn産経ニュース/04月26日 11時30分配信】



小沢一郎に「無罪判決」が出た事を受けての発言である。

何が何でも「消費増税」を早く決めてくれ、と言う訳だ。

散々言い尽くされている「このデフレ下し増税すれば、国民の生活派破壊される」という理屈が全く通用しない。

殆ど法人税を払っていない「経団連傘下大企業」にとって都合の良い事だけが、連合の意義である事を、会長自身が認めている訳だ。

「国民の生活が第一」

これこそが「労働組合」としての『連合』に取っても、金科玉条とするべきスローガンである筈だ。

中小企業の多くが倒産必至と言われている「消費税増税」の、一日も早い成立を押し進める「野田佳彦」を、全面的に支援する訳だ。

国民の生活を守る為に、増税に反対している小沢一郎の姿勢を牽制して。



欧州各国では、政治色のニュアンスが少しずつ異なる「労働組合」が複数有る。

フランスの場合、大手だけでも五つ。

労働者は、その働いている企業の「一個人」の労働者として、自分が一番スタンスが合うと思う労組に加入する。

一企業の中の、同じ職場に於いても、それぞれ違う労組に加入している職員が、一緒に働いている訳だ。

そして、なにか労働者の待遇上に問題が起きた際、各労組それぞれ独自のし指令を発する。

従って、同じ部署の中の、一部の社員はスト入りし、別の社員は普通に就労している、と言う様なことが起こって来る。

しかし、労働時間の変更や、年金受給年数の変更、レイオフ等の重用な問題に当たっては、全労組一斉にストを打つのは、当然である。

そして、日本の独自の文化である「御用組合」と言う物は、存在しない。

労組と企業とは「敵対する」組織である。



派遣切り。

サービス残業。

名ばかり管理職。

社会保険の加入拒否。


これらの「労働者への敵対行為」は、少なくとも<G8>国家の中では、恐らく唯一の珍奇な「労働者の待遇」である。

そして、このような「奴隷待遇」の労働者を、解放しようとバックアップする労組が存在しない。

なんて国なんだろうか。



労働者は、国民の殆ど大多数を占める層である。

その労働者の「利益団体」としての労働組合は、一国の政治勢力としては、欠くべからざる要素の一つである事は、疑う余地はない。

しかし。

日本には、「労働者を守る」労働組合は存在しない。



いまや、原発の事故を境に、日本の国情は騒然としている。

国民の生命と未来とを踏みにじって恥じる事の無い「推進派」はさておき、反原発は、国民の、市民の、いや人類の一人としての、素朴で純粋な感情である。

その「反原発」の動きに普通の市民が立ち上がった。

毎週金曜日に、首相官邸の前を埋め尽くすまでになった。

本来ならば。

労組が「真っ先に」反対運動を組織していなければ、ならない筈である。

国民の命を危機に追いやってまで、資本家の為に「再稼働」に突っ走る政府に、体を張って抵抗するのは、労組を於いて他に何が有る。


「電力労組」と言う物が有る。

その電労連傘下の組合は、脱原発に立ち上がるには勇気が居る事は、理解する。

しかし、少なくとも安全確保が客観的に全く為されていない職場で働かされる事、それ自体が彼等「電力労組員」に取っての最大の闘争目標でなくして何が他に有るのか。

自分達の職場環境をの安全を確保する事が、その職場の労組の役割である。

自分達の職場環境の改善の為に立ち上がる事が、自分達の職場を否定する事、という矛盾は、そのような職場を選んでしまった以上、乗り越えなければならない宿命である筈だ。

今直ぐ廃炉するにしても、30年くらいはかかる作業が待っている。

失職する事は無い。

それなのに、電力事業者の労働者の中から、声が聞こえてこない。

それどころか、『東京電力』の職員は、これまで「準公務員」と呼ばれて来たと言うでは無いか。

社長、会長等の経営陣は、退職後「関連企業」に天下る。

「天下る」と言う事は、彼等は官僚と白状している訳だ。

その「電力労組」が、日教組と並んで『連合』の大きなウエイトを占める、核となる組織である訳だ。


「依らしむべし、知らしむべ借らず」を地で行く教育方針を貫いて来た「文部省、現・文科省」の方針に忠実に、日本国民を「造り上げて来た」日教組は、一見過激な労働組合のように思われているが、結果から判断すれば、結局同じ穴の狢である。

フランスの労働組合のトップ達は、労働貴族である。

日本と同じだ。

しかし、日本の連合のトップの様な「リュウとした背広」等来ていない。

「労働者のオッサン」そのものである。

しかし、それなりに高学歴で、オツムは切れる。

だからと言って、「経団連」幹部と会食したりは、決してしない。

立場と、目指す方向と、求める果実が全く相反する立場である以上、「経団連の別働隊」の様な存在には、決してならない。


日本の労組は、勘違いしていないか。

左翼色を強めれば、それはそれで権力闘争に打ち興じ、自己崩壊して行った。

保守的思考を強めれば、御用組合と成り果て、資本家の仲間と錯覚して、本来守るべき物のを忘れ去って来た。


連合は、その最たる物の「結実」した姿である。


首相官邸に「旗を立てられない」労組等要らない。

今回の反原発の市民の動きは、あくまで「政党色を破棄して」市民の一人一人の力が結集した結果である。

しかし、それでも福島瑞穂も姿を表して演説している。

志位和夫も、参加している。

旧民主党の小沢系議員達も、複数参加している。

勿論、田中康夫は、常連である。

そしてとうとう、亀井静香まで、現れた。


政党としての傘下では無く、一個人の政治家としての参加だと言うなら、『古賀伸明』も、各業種毎の責任者を引き連れて「個人の資格」で参加すべきである。

しかも、いの一番に参加しなければならない立場である。


そんな、分り切った事も出来ず、増税推進を後押しする「労組」など、存在する意味は無い。



『連合』など、要らない。

コメント (5)
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野田佳彦よ! 日本国内閣総理大臣とは『大権』を有する至高の権力者なのか!? 人の心も持たぬのか? 

2012-07-04 23:36:15 | 政治と社会
野田佳彦が、民主党代表に選ばれた時の票数を、思い出してみよう。

思えば、僅か11ヶ月前の事である。
2011年8月29日。

野田佳彦 215票。
海江田万里 177票。



日本は、直接選挙で選ばれた「代議士」が、国民に成り代わって国の政を執り行う、『間接民主制』を敷いている。

全国民が、勿論未成年を除いて、直接政に参加する『直接民主制』は、太古の世にしか、現実的にはなし得ない。

地球上に「人間」の数が増えて、社会が複雑になると、多くの社会階層が出現し、それに伴う多種多様な価値観が生まれ、数的にも質的にも、全市民参加型の政治等は、物理的に不可能となる。


直接選挙により国民の付託を受けた「国会議員」が、互選でリーダーを選ぶ「総理大臣制」を採っている以上、わが国では当然総理大臣は国権の長であり、総ての政の最終責任者である。

従って、「最高権力者」である。


ただし。

その前提として、総理大臣は「国民の為に」政を執り行うと言う事が、必須の条件である事は、言うまでもない。

国民一人一人の意志で選ばれた訳では無くとも、直接選ばれた国会議員の互選である以上、総理大臣は国民の代表で有るのだ。

しかしだからと言って、「頭に思い描いた事」を、何でも総てやれると言う物では無い。

国民が望まぬ事は、「代議制」である以上、やってはならぬ筈である。



大衆は無知である。

国家権力の維持と運営は、無知な一般大衆の意見を一々聞いていては、なし得ない事は有る。

代議士が、議論を尽くして判断した上で、結論を出せば良い。

総理大臣は、その結論を施行する。



野田佳彦の例をとってみよう。

彼は、政権与党『民主党』の全国会議員の間で為された「代表選挙」で、過半数の215票を得て与党の代表となり、そのまま衆参両院で与党賛成による絶対多数で『内閣総理大臣』に選出された。

前提は、与党の義員数の、214人(本人分を省く)に支持された結果である。


言い換えると、日本の総人口1億2千7百万人のうち「成人人口」は、1億4百万人程である。

その中の、214人の民主党議員を選んだ国民が、はたして何人居たのか。


勿論、間接民主主義制度では、その疑問は意味を成さない。


だがしかし。


民主党政権それ自体が、国民を裏切り続けて、政権交代の際に彼等が国民に示した契約を、ほぼ総て握り潰してしまった以上、その代表選の結果が、正しく民意に則った「意思の反映」と言えるのかどうか。

この点には、大きな疑問を抱かざるを得ない。

言い換えると、日本国内閣総理大臣なる「野田佳彦」と言う人間は、僅かに214人の支持の代表でしかないと言って、言い過ぎであろうか。

一億二千万分の214人。


その「政権与党」民主党は、鳩山由起夫が実質的オーナーであった「旧民主党」と、小沢一郎が代表した「自由党」との合併により、誕生した。

ちなみに、現民主党の発足の資金の90%は、鳩山由起夫が負担した。

嫌がる「菅直人」を説き伏せ、彼が拒否しないように「民主党」の旧名を残す事に、小沢は異論を挟まなかった。



万民が知る如く、2009年8月30日の政権交代の「推進役」は、小沢一郎その人である。

自民党、旧社会党、旧民社党等から「はじき出された」半端者と、政治家としては半素人の烏合の衆に近い政党に過ぎなかった「旧民主党」に、政権を取るノウハウを持ち込み、政権奪取の為の活力を与え、国民を味方につける政策を編み、わが国に於ける最高の選挙のプロの作戦と段取りで、308名もの衆議院議員を産み出して圧勝したのは、小沢一郎である。


いわば、入れ物を鳩山が、頭脳と行動力を小沢が、それぞれ持ち寄って、現在の政権与党民主党は誕生した。


その、二本の大黒柱を、その後の代表達は足蹴にして来た。

菅直人は、鳩山を騙した。

菅直人は、小沢を座敷牢に閉じ込めた。


そして、野田佳彦は「政権交代」の原点である基本政策を総て反古にして捨て去って、野党との野合に突き進んだ。

国民の生活を破壊する「増税」を成し遂げんが為に。

財務省に操られて、霞ヶ関の僅か1000名程の「キャリアー官僚」の蓄財の為に。

一切の「党内の反対意見」を聞こうともせず。

自民党の下請け企業と化して。

自分が勝手に「政治生命を賭けた」事を唯一の根拠として、民主党のレゾン・デートルを否定し去った。

それに反対する多くの同志を強引に押さえつけ、意見を封殺して。

あくまで国民との契約を護る事を主張した、真っ当な党員達を「反逆者」呼ばわりをして。


挙げ句の果てが、小沢一郎とその賛同者達の「大量離党」に繋がってしまった。


たった、214名に支持されただけの男が、何故そこまでの権限を有していると、思い込めるのだろうか。

野党に媚びへ辛い、野党の下僕の如き体たらくを示しながら、何故に意気揚々としていられるのだろうか。


極めつけは、造反議員の「処分」とやらである。


自ら離党した小沢とその同調者達を、(離党届を受理しないとは言え)既に党員では無いにも拘らず、処分するという摩訶不思議な笑劇を、演じている。

「除名」だそうだ。

先に自分から辞めているにも関わらず、である。

その処分が「適当か否か」を『倫理委員会』で当人を呼びつけて審査するそうな。

アホちゃうか。

それにも増して酷いのが、「増税案に反対」した上で離党しない『鳩山由紀夫』を、6ヶ月間の党員資格停止処分だそうだ。


繰り返すが、高々214名に支持されただけの分際で、結党以来のオーナーである「元総理大臣」を、資格停止にするなんぞ、長幼の序に重きを置くわが国で、お天道様が西から上がってもあり得ない、暴挙と言わざるを得ない。

そんな権限が、一致全体誰に授かったと、思っているのだろう。


『日本国内閣総理大臣』とは、<大権>を擁する至高で絶対の権力を有するのか?』


野田佳彦よ。

君はいつから「朕は国家なり」になれたのだ!?



敬愛する「京野きみ子」議員のブログが、心を揺さぶられる物で有ったので、以下に転載したい。



【転載開始】
『ハム'ず ひとりごと』
July 04 [Wed], 2012, 23:09

我々のように消費増税法案に反対し、離党した者に対し、除籍という処分方針が決まった。あとは、党内の手続きを経て、来週の半ばには、正式な除籍の決定がなされる事となった。

09年の選挙で徹底的に批判したはずの、自民党の社会保障政策に、妥協と譲歩を重ねた結果として、3党合意を行い、その結果に対して、一字一句の修正も許さずに、丸呑みせよと迫った、前原政調会長を先頭とする執行部は、党内の反対意見を封殺し、採決へと突き進んだ。

我々を反逆者として、処分し、政権交代の大義を裏切った側が勝者として君臨し続ける事に、前総理の言葉を拝借するなら、まさに「不条理」の極みとしか言いようがない。

しかしながら、離党届を提出した今は、新たな気持で、あらゆる逆風に抗しながら、言葉と行動の一致する、言行一致の政治を行うべく、粉骨砕身努力する決意だ。

ただどうしても看過できないことがある。鳩山元総理に対する処分の内容である。
6ヶ月間の党員資格停止処分は、酷過ぎる。
最高顧問の役職停止だけにとどめるべきだ。

鳩山氏は、民主党の創設者であり、民由合併するまでは、事実上の党のオーナーでもあった。

そしてあの暑い政権交代の夏は、鳩山代表の元で皆で戦ったではないか。

政権交代後の総理就任演説では、心の底から感動し、スタンディングオベーションで応じたではないか。

民主党所属の全国会議員に懇願する。
どうか一度でも良いから、同志を守る、恩人に報いる、仲間を大事にするという、人間として当たり前の、まっとうな姿を示して欲しい。
せめて一人でも良い。鳩山元代表への処分は不当だとする抗議なり、鳩山元代表の処分を再考するよう求める要請なりを、総理と幹事長に持って行く議員はいないのか?
厳正な処分をしろ、という要請書を総理、幹事長に持参する一期生は居ても、処分の軽減を嘆願する議員はいないのか?

明日の行動に最後まで期待したい。

【転載終了】



野田佳彦なる男が、このような「魂の叫び」が聞こえる相手とは、到底思えない。

彼女の切なる思いは、届くまい。



▶規律回復で態勢立て直す=野田首相(時事/見出し)

>野田佳彦首相は3日、民主党が決めた小沢一郎元代表らの処分について「一日も早く党の規律を回復して態勢の立て直しを早急にしなければならないとの判断の下で考えた内容だ」と述べた。訪問先の宮城県山元町で記者団の質問に答えた。

>今後の政権運営に関しては「(党の)人数は減ることになったが、ピンチを奇貨として国民のために決めることは決める、しっかりと責任を果たす責任政党として、今まで以上に一致結束して国民のための政治を実現したい」と語った。
【時事通信/7月3日(火)17時16分配信】



「一日も早く規律を回復して…」
「国民の為に決める事は決める」

自らを「神にも例えん」ばかりの、大ウツケぶりである。


「しっかりと責任を果たす」

丸っきり「全国民に支持されている」かの如き、大馬鹿者ぶりである。



▶「新しい民主党」首相、閣僚に結束呼びかけ(NNN/タイトル)

>民主党・小沢元代表ら50人が離党届を出し、党の分裂という事態になったことを受け、野田首相は3日の閣議後の懇談会で、閣僚に結束を呼びかけた。

>この際、野田首相は「新しい民主党」という言葉を使った。

>首相周辺は「小沢氏がいなくなった、ここからが本当の民主党のスタートだ」という意味を込めたかったのではと解説している。

>藤村官房長官「(首相から)ある意味で新しく民主党を立て直すという気持ちで自分は取り組んでいきたいと。政府、内閣においても引き続き緊張感を持って協力を願いたいと」

>玄葉外相「今回のようなことを契機に、民主党が責任ある改革政党に脱皮する、進化する、発展する契機にすべき。決して悲観していません」

>野田首相の呼びかけの後、閣僚は座ったまま一礼したという。

>その後、野田首相は民主党・輿石幹事長と会談を行った。離党届を出した議員について、官邸サイドは近く、除籍処分にしたい考え。混乱にけじめをつけ、自民・公明両党の協力を得て、消費税増税法案の成立を急ぎたい考え。

>野田首相は周辺に「まだまだ道は険しい」と話している。自身が目指す「決められない政治からの脱却」までの道のりは、まさに佳境を迎えているといえる。
【NNNニュース/7月3日(火)20時5分配信】



「馬鹿に付ける薬は無い」と言うが。

「大馬鹿な泥鰌に付ける薬」など、森羅万象探しても、この大宇宙の何処にも有る筈は無かろう。



「小沢氏が居なくなった事で、ここからが本当の民主党に…」


そう考えたいのならば、解散総選挙をやってからにする事だ。

今の「政権の座」は、あくまで小沢一郎に与えてもらった物では無いか。

その様な、基本的な事柄すらわきまえていないのか。

とっくに忘れてしまったのか。



『もう、ノーサイドにしましょう。もう』

このセリフは、一体何だったのかと、この一年ずっと自問して来たが、こやつの正体は、結局これだったのだ。


<小沢一郎は自分達には受け入れられない>

<小沢一郎が邪魔>

<小沢一郎は民主党では無い>



総理になった以上、小沢一郎と言えども、総理たる自分の決定には従ってしかるべきだ。

と、信じていたらしい。

「総理が仰っているのですから」と増税案に唯々諾々と賛成した一年生議員の誰かと、同列に考えていたらしい。


総理たる自分が「やると決めた」以上、民主党議員はもちろんの事、日本全国通津浦々、総ての国民が従って当たり前、と信じていたらしい。


繰り返すが、国民の立場で言わせてもらうならば、国民との契約を一方的に破棄した「民主党」の、そのまたたった214人によって選ばれた首相等、髪の毛一筋程の重きも無い。


野田佳彦よ。
身の程をわきまえよ!


神をも恐れぬ、極悪非道の所行と言わざるを得ない。

人の心等、カケラも、微塵も、持たぬ「人でなし」と、言わせてもらおう。


子供に見せられない、聞かせられない、酷い大人が居た物だ。



思い起こせば、菅直人も同じであった。


「小沢とは仕事したく無い」

と叫んでいた。


検察当局と司法官僚とが仕掛けた「冤罪」に、抗議抵抗するどころか、一緒に尻馬に乗っかって小沢を辱め、挙げ句に座敷牢へと送り込んでしまった。



原発事故の処理を合えて言わずとも、菅直人の無能ぶりは、広く天下に晒されていたものである。


その「菅直人」に、代表選で投票したのは205名(本人分除く)で有った。

そして、「野田佳彦」が214名。


「何が何でも小沢以外」が、常に二百名強居る訳だ。


更に「消費税増税案」に賛成したのが216名。

そして、その二百名強の「アンチ小沢」が、事の本質を理解する能力を欠いている人間達である事が、いみじくも数字で証明されている。



民主党の正体が見える。



『国民の生活が第一党』結党を、心より祝したい。


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新たな一歩が踏み出された。小さな一歩だが、50人の小さな一歩は50倍の威力がある。

2012-07-02 22:43:51 | 政治と社会
小沢一郎が、やっと、やっと、やっと、民主党を飛び出した。

49名の同調者と共に。


【 衆院(38人)】

小沢 一郎(岩手4)(14)

山岡 賢次(栃木4)(5)

東  祥三(東京15)(5)

牧  義夫(愛知4)(4)

小宮山泰子(埼玉7)(3)

樋高 剛(神奈川18)(3)

鈴木 克昌(愛知14)(3)

横山 北斗(青森1)(2)

太田 和美(福島2)(2)

松崎 哲久(埼玉10)(2)

岡島 一正(千葉3)(2)

青木  愛(東京12)(2)

古賀 敬章(福岡4)(2)

畑  浩治(岩手2)(1)

京野 公子(秋田3)(1)

石原洋三郎(福島1)(1)

黒田  雄(千葉2)(1)

木村 剛司(東京14)(1)

岡本英子(神奈川3)(1)

萩原  仁(大阪2)(1)

村上 史好(大阪6)(1)

大谷  啓(大阪15)(1)

福嶋健一郎(熊本2)(1)

玉城デニー(沖縄3)(1)

瑞慶覧長敏(沖縄4)(1)

中野渡詔子(東 北)(1)

高松 和夫(東 北)(1)

菊池長右エ門(東北)(1)

三宅 雪子(北関東)(1)

石井  章(北関東)(1)

金子 健一(南関東)(1)

水野 智彦(南関東)(1)

相原 史乃(南関東)(1)

川島智太郎(東 京)(1)

笠原多見子(東 海)(1)

大山 昌宏(東 海)(1)

熊谷 貞俊(近 畿)(1)

菅川  洋(中 国)(1)



【 参院(12人)】

主浜  了(岩手)(2)

森 ゆうこ(新潟)(2)

広野 允士(比例)(2)

平山 幸司(青森)(1)

中村 哲治(奈良)(1)

姫井由美子(岡山)(1)

佐藤 公治(広島)(1)

友近 聡朗(愛媛)(1)

外山  斎(宮崎)(1)

藤原 良信(比例)(1)

はたともこ(比例)(1)

谷  亮子(比例)(1)



マスコミによると、「100名を誇った小沢Gの半数は離反した」と言う事らしい。

しかし、精鋭だけが残った。



小沢一郎自身の「離党会見」における発言。

『もはや、野田総理の下での民主党は、政権交代を成し遂げた民主党ではありません。』

『官僚の言うがままに消費増税の先行を(自民、公明両党との)3党合意で押し通すことは国民から政策を選ぶ権利を奪うこと。』



我々外野席の支持者から言わせれば、遅すぎた気がする。

しかし、政局のタイミングから見て、早すぎる気もする。

しかしまあ、<あの>小沢一郎の事である。

熟慮の上のタイミングだったのであろう。


彼は、こうも言った。

『私たちは事ここに至って国民の生活が第一の政策を国民に示し、国民が政治を選択する権利を何としても確保することこそ、混迷にあるこの国を救い、東日本大震災で被災された方々をはじめ、国民を守る政治家としての使命であるとの決意を新たにいたしました。』



ここで、拙ブログは敢えて小沢一郎に訴えたい。

『国民の<命>が第一』

と、政策スローガンを改めて欲しい。


今回の離党に当たって、小沢は「原発問題」を争点の一つに上げた。


『それからもう1つ、原発の問題も大きな国民の関心事であろうと思います。』

このフレーズだけに限って聞けば、彼は「脱原発」と明言している訳では無い。

しかし、先の有志による「反原発署名」にも同調した彼は、官邸前に集う市民の行動も見据えている筈である。

これまでの経緯からして、「即時廃止」とは言わないかもしれない。

しかし、自民党幹事長時代に「原子力政策」を推進した小沢は、その事が誤りであったとすでに語っている。

彼の故郷である東北が震災に遭い、その東北の原発が大事故を起こしている現状に、最初から大きな憂慮を持って発言していた彼である。

脱原発は、柱に据えるであろう。

改めて、国民の前で「自民党政権下に於いての原発政策」の誤りを認め、脱原発を宣言して欲しい。


その『脱原発』と、『増税反対』とを日本柱に考えている事を会見で述べた事は、「国民の生活」は更に翻って『国民の命』と表現した方が、より適格なのでは有るまいか。

小沢の政治哲学である「官僚支配の打破」と、そこから更に広がる「予算制度の根本的見直し」、さらに「対米追随一辺倒からの脱却」も、そこから派生する「反TPP」も総ては『国民の命』を護る事と言えるのだ。

2009年のスローガンは、敢えて言えば「色褪せて」しまった。

実現されぬまま、民主党の堕落の象徴の如くに扱われて来た。

その<同じ>スローガンでは、ダメな事は小沢自身も重々承知している筈であると同時に、彼の「政権交代」の基本的思想である「国民の生活が第一」の考え方は捨てる気はない。

それであれば、「生活」を「命」と更に一段深く表現した方が、断然良いと考える。



その『国民の命を護る政治』を打ち出して、<反増税><反原発><反TPP><反官僚政治>を旗印に戦えば、来るべき総選挙で「政権奪回」も、夢では無いと考える。

それほど、国民は「民自公」に反発しているのだ。

その、アンチ既成政党の層に「受け皿」を提供出来なければ、「維新」と「み党」に、油揚をさらわれてしまうハメに成る事は、眼に見えている。


一部に、小沢が日本版「オリーブの樹」を目指している、と言う味方が有る。


確かに、「民自公」へのアンチテーゼとして、各地には地域に根ざした動きが有る。

北海道の『新党大地』と、

その発展型の『大地・真民主』

及び、『名古屋減税』

などに連携を呼び掛け、全国的な鎖を造り上げて行く事は、極めて現実的である。

その動きに、『大阪維新の会』が邪魔にならない様にすれば、その試みも上手く行くかもしれない。


かの石原慎太郎は、維新と組んでの新党結成に色気まんまんである。

そして、その石原は「小沢は大嫌い」「死んでも組まない」と宣言している。

橋下徹自身も、小沢Gの民主党からの離党の動きに対して、「直ちに連携するつもりは無い」と言い続けて来た。

橋下徹が、石原慎太郎を取るか、小沢一郎を取るか、興味深い所では有る。


あれだけ「機を見るに敏な」橋下の事である、小沢新党が動き出して支持が伸び始めれば、以外と「実績の皆無」な慎太郎から、小沢に乗り換える事も、考えられない事では無い。

そうなれば、選挙はかなり有利に勧められる事であろう。


私は「橋下徹」なる男に「政治哲学」は見いだせない。

単なる偶然が産み出した「あざとい候補者」だと見ているが、取り敢えず政権を取る為に組むのも、或る種の便法かもしれない。

ただ、それを言うと「民由合併」の二の舞になってしまう。

橋下が、どれだけ小沢に心酔出来るか。

小沢が、どこまで橋下を御す事が出来るか。

この「作戦は」総てそこに掛かっていると言って、過言では無かろう。


そんな事くらい、小沢一郎は分っている筈。

素人の外野席が、あれこれ言う程の事では無い。


一つ、喉に引っ掛かった刺がある。

「階猛」氏と「辻恵」氏が離党しなかった件である。

これ又巷では、あれこれ憶測を呼んでいる。


最後の最後で、自分の選挙の事を考えた。

「離党届を預けたが、提出を一任した訳では無い」と、臍を曲げた。


しかし、あそこまで「小沢の懐刀」だった二人である。

そんな馬鹿な臍の上げ方など、しないだろう。


そこで、民主党内に敢えて残った「地雷」である。。。



以前、一頃「親小沢」と目されていた有る中堅議員が、図らずも言っていた。

「小沢は匕首を突きつけて、迫って来る」


小沢一郎は、真摯である。

確たる哲学のもとに、自民党時代から、全くぶれていない。

国民が、政策を自ら選べる「二大政党制」にする事。

自民党幹事長の職にあり、最有力総理候補であったのも関わらず、である。

それ以来、その考えに基づいて、「剛腕」ぶりを発揮して来た。

政治には、「このタイミング」と言う、正に一瞬の転換期が有る筈だ。

それを正確に嗅ぎ取って、最善の方向へと舵を切ろうとして来た。

その動きが、あまりに一瞬のタイミングを計った、重大な決断を迫る物で有ったが為に、周りが付いて行けず「壊し屋」だの「剛腕」だのと呼んで来たのだ。

その、正に一瞬の微妙なタイミングで「正確な判断」を求めるが故、凡人は付いて行けない。

小沢に取って「白か黒か」なのだ。

凡人たちは、白が正しいと分ったとしても、「なあなあ」を許さない小沢に決断を迫られると、まるで『匕首を突きつけられて』居る様に感じるのだ。

そのように感じた方は、それだけ「一環した姿勢が無い」事を露呈しているだけの話なのだ。

「まあまあ」

「そこは一つ穏やかに」

そんな風にしか動けない「半端な政治家」には、小沢は酷い男と映るのかもしれない。

30年間、検察と司法とマスコミとに、常に弾圧を一人で受け続けて来た小沢一郎には、それだけ「強靭な精神」がある。

その精神と、同じ決断を求められても、付いて行けない取り巻き達は、去って行った。

そして、行動歩調を取っていた時に、近かったら近かった程、離れてから敵対する。

民主党の中を見回してみるが良い。

藤井、岡田、前原、仙谷、石井…、皆その類いである。

自民党内には、もっと大勢居る。


そんな小沢一郎の姿勢は、強力な武器で有ると同時に、弱点でもある。

取り巻きが、育たない。
取り巻きが、信用出来ない。


いみじくも彼が言う通り、「政治は数である」との原点が、その彼自身の行動原理によって、同志を減らして行く事になって来たのだった。


しかし、今回の50名は、本物だろう。


一部の見方では、品等が具体化するにつれ、参加者は増えるのかもしれない。

そん参加者が、民主党内に留まらず、党派を超えて参集して来るのかもしれない。

それはそれで宜しかろう。

今回の、衆議院議員38名に加えて、「きづな」「大地・真民主」「新党日本」と『亀井静香』で、51名にはなる。

「内閣不信任案」は提出出来るだろう。

福島瑞穂も、同調出来る政策には、どんどん提携したいと発言している。


さあ、面白くなって来た。

2010年9月の代表選以来続いて来た、持って行き場の無いイライラが、やっと解消されそうである。


あとは、資金面と組織との両面の準備と言う、最も厄介な仕事が残っている。

しかし、小沢の事である。

全く「何の当ても無い」筈は無いだろう。



その事で、提案が有る。

最早、遅いかもしれないが。

「離党」では無く「離婚」に出来ない物だろうか。

つまり「民由合併の解消」である。


事ここに至って、合併を解消し「自由党」の再出発と言う形に持って行けない物か。

そうすれば、旧「自由党」の復活であり、一からの新党では無い以上、政党助成金は受給出来るのでは無いのか。

「分党」は、野田一味が飲む訳が無い。

しかし、合併を解消すると言うのであれば、嫌と言って出て行く物を「縛り付ける」事は出来まい。

目出たく復活してから、党名は変えても良い。

野田佳彦が「離党届」は直ちには受け付けない、とほざいている以上好都合である。

まだ離党が認められていないうちに、合併解消を請求して欲しい。



小沢一郎の離党新党の動きに、Yahoo!のアンケートでは、支持が70%代後半である。

粛々と、民主党政権打倒を、宣言して欲しい。


3年間も続いた「閉塞感」を打破し、国民が舐めさせられた「地獄の苦しみ」を、一挙に晴らして欲しい。


心から、そう願う。


頑張れ小沢一郎。





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