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晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

処理不可能な『使用済み核燃料高濃度汚染廃棄物』の最終貯蔵施設の建設現場に行ってきた《後編》

2017-09-25 21:55:22 | 社会問題
間隔が空きすぎの感があるが、続編です。







全ては運頼み。

地殻変動や、地震や出水や、核戦争やテロや、その他何か想定できないことまで含めて「ありとあらゆる災害」から、無事に放射線汚染廃棄物を数千年単位で守り続けることを「期待して」地下550メートルにトンネルを掘っている訳です。


フランス東部、ロレーヌ地方ののどかな田園の中に。



30年程前、ノルマンディー地方のコタンタン半島の最先端に位置するラ・アーグ使用済み燃料廃棄物処理工場を訪れたことがあった。

硅素分の多い特殊ガラスで固化する処理を細々と行っていて、世界中でそれができるのはそこだけ、という時代。

ガラスは、水と同じく放射線を通しにくい。

日本も、国内で処理できないので使用済み核燃料廃棄物をそこに送って、処理を依頼していた。

プールの上を歩きながら、足元のグリルの隙間から見える、真っ青な水の底20メートルほどの位置に沈めてある使用済み燃料棒のうちどれが日本から来たものなんだろうと、寒気を覚えながら歩いた。


その頃は、処理(固化)した廃棄物をどうするか諸説あって、なかなか決められないと聞かされた。

ロケットで宇宙空間に持って行くのが、地球上に止めるよりほぼ完全に放射能被害からは隔絶される。
しかし、打ち上げ失敗で地上や大気圏内で爆発したら、地球規模の核戦争と同じほどの汚染が見込まれるので不可。

数千メートルの深海に沈める。
これも、容器が1万年の物差しで腐食したり、壊れたりしないとは誰も保証できない。

それで、地下に置くしかない、と。

当時は、オーストリアのハルシュタット近郊に、青銅器時代よりの岩塩の産地で、掘削したトンネルがあり、それを利用してヒロ進めれば地下700メートル以上で岩塩の結晶層が、物理的にも化学的にも安定度が理想的、などと説明された記憶がある。


しかし、その後の使用済み核燃料廃棄物の国際条約で「他国に」押し付けることが禁止された。

そこで、仏国内で地質学的に、地方自治体の政治的に、候補地を5箇所ほどに絞って始まった最初のサイトが、ここ。

ロレーヌ地方のビュール村周辺。







前編でご紹介した広報用のショウルームの敷地から800メートルほど離れた、実際の貯蔵施設サイトに移動。







実際に現場に降りる前に、簡単にブリーフィングを受けなければなりません。










簡易酸素マスクと、トンネル内GPSで位置を把握するための装置などを、使い方をレクチャーされた後に身につける。

右側の黒いケースを腰につけ、なんらかの事故で倒れたらセンサーが働いて地上の管制センターに知らせる、
どkで倒れているかの、位置も含めて。







二本の縦坑は、右が地下500メートル、左が550メートルまで下ろしてくれる。

そこから、縦横にトンネルが伸びている訳だ。







赤く塗られたエレベーター・シャフト。






上昇中を示すパネル。






こんな格好で、降りてゆく。



ドアが開き、エレベーターに乗り込む際に、隙間から下を見下ろしてみた。





さすがに550メートルでは、地底は見えない。








地底550メートルに降り立ったら、当初要所に説明用パネルがある。

これは、トンネル自体をどのように掘るのか。







試験掘削なので、実験ラボと呼ばれている将来の各種作業用スペースに成る横トンネルが、827。

縦坑が44。

その基本部分からさらに細かな穴が掘り巡らされ、総延長距離11キロメートル。

などなど。







この◯と➕の信号は、火災や事故の際、向いている方向に前進可能の時◯がグリーンに点灯。
その方向に行くと事故現場、という場合は◯が赤で真ん中に横線がです。

➕はその方向に避難壕ありのサイン。







一切に掘削したトンネルの内壁を固めるシールド用のコンクリート製隔壁様ブロック部品が、あちこちに積んである。







トンネルの交差部には、凸面鏡も。








トンネルの隔壁から、『高濃度汚染廃棄物』のカプセルを封じ込める横穴を掘る掘削機。






その横穴に、さらにコンクリートのパイプを押し込んで行く。

そこが貯蔵横穴となる。






完成した部分もあった。







放射線漏れが起こった際の臨時避難カプセル。

工事現場の簡易トイレほどの大きさで一人が数時間、救援が来るまで避難できるらしい。

ここは14人分。




ちゃんとした避難壕も数箇所ある。




入り口。





内部の様子。


上は排気用ダクト。

右の壁の細いパイプは空気を送ってくるパイプ。




どちらの方向から送られる空気か、明示してある。

事故現場と違う方向からのパイプの空気を利用するわけだ。



水も備わっており、半日ほどは耐えられる。





非常用のブレーカーと地上との直通電話も。








避難壕の位置を示すパネルの拡大。





こういう場所に避難することが距離的に困難な場合に、前述の簡易カプセルがあるのだった。








内側のシールドをせず、実際の土壌が見えるようにしているところがあった。



この辺りは、粘土層。


地下100メートルほどは表土層で、地下水脈などもあるはずの地層。

その下に300メートルほどの厚みで石灰岩の岩盤。


そして、その下が粘土層。


さらにその下に、また石灰岩の岩盤。


岩盤は物理的に非常に安定しているが、水は浸透する。

粘土層は水を多少含むが、内部までの浸透を防ぐ。

つまり、安定した厚い岩盤の間に、サンドイッチの具のように粘土層があり、安定した器の中の水を防ぐ、理想的なところが、この地下500メートル前後だったわけらしい。







粘土層といっても、いわゆる工作用の粘土のように柔らかいわけではなく、泥岩として石化している。

しかし、意外ともろいので掘りやすい。




その粘土層の泥岩を掘り抜き、壁面をコンクリートを吹き付けて固める。









要所要所に各種パイプ類。








その上に、前述したコンクリートの隔壁ブロックを張り合わせて行く。






この写真の右端が、隔壁ブロック設置済みの位置。




まだ実験機関でもあるので、トンネルの表面のコンクリートの吹き付けのやり方を変えたり、隔壁ブロップの設置のやり方を変えたり、各種の工法を実際に行って、比較実験もやっている。



そして中濃度汚染物(燃料棒の容器その他)はこのトンネルに、さらに前回書いたように横に二列、縦に3段に積むスペース以外は、コンクリートの隔壁ブロックで固められてしまうことになる。





赤く塗った部分が、実際のトンネル。

内側のグレーの部分は、先に挙げた写真の湾曲した隔壁ブロックを張り合わせた最終形態に、廃棄物を収めたカプセルを複数収めたコンテナーの位置ギリギリまでさらにコンクリートの保護ゴブロップで固めた部分。

白の部分が積み重ねたコンテナーとコンクリートとの隙間。

一番上は横に動くクレーン・ロボットが動くスペースだが、下に2段積んだ位置には順次3段目を積んでんクレーンは引き返してゆく。






そろそろ地上に戻ることにした。







エレベーターを呼ぶと、上から降りてくるん胃15分ほどかかってしまう。

幸いシンドラーではなかった。







やっと、お天道様の下に出てきてほっと一息。

この四角い建屋が、エレバーターシャフトを持つ縦坑の一つなのです。







敷地内には、作業員、研究員、技術者たちの住居が立ち並んでいます。









実際に完成すると、地下500メートルのラボ(研究施設)を除いて、550メートルの貯蔵トンネルの位置は無人となり、使用済み燃料廃棄物のカプセルは、全自動で地上から下に下ろして、所定のトンネルまで全てロボットが運んで積み重ねる。

しかし、メンテナンスや事故処理のために、人的介入が必要なので、そのための対処は全て考慮されているというが。。。。






このサイトの直近の集落『ビュール村』に寄り道してみよう。



近づくにつれ、交通標識にいたずらが。








村は、以外と広いメインの道路の周囲に民家が寄り添っており、閑散としていた。








村長さんの自宅。





たまたま通りかかった女性に話しかけたら、避けるように通り過ぎようとした。

考え直して、立ち止まって話を聞いてくれたが、実に偶然なことに現村長の奥様だった。

貯蔵所の受け入れを決めてから、「補助金で潤っただろう」とか「環境破壊して」とか、村の住人伊賀の外部者から散々嫌味を言われ続けて、外部者を避けるようになったとか。

考えさせられるお話だった。。。







やや坂道を登っていくと古い教会があった。


やはり、遠くから一番最初に見えるのは教会の尖塔という、お約束通りの位置関係にあった。


この13世紀に起源を持つらしい、ロマネスクの見事な古刹と、核燃料廃棄物の貯蔵施設とは、相容れぬ違和感を覚えながら。現地を後にした。



六ヶ所村は、どうするつもりだろう。


少しググってみたら、「やっぱり」なブログを見つけてしまった。


『【驚愕】知っていますか?青森県には平均年収1,300万円の村「六ヶ所村」があることを。』



確かに、批判したくなることはよく分かる。

私自身も、施設を受け入れた六ヶ所村の姿勢を批判していた。



しかし。

住民たちを批判する前に、原発自体を否定しなければ、意味はないのではなかろうか。

この種の住民批判は、やっかみと取られてしまう。



原発は、事故を起こしても、起こさなくても、人間社会には相容れない異端者だ。


電力事業者と建設するゼネコンと、政治家だけが美味しい思いをして、数千年単位一万年単位で、母なる大地とそこに生きる我が人類の現在と未来に取り返しのつかない悪影響を残す権利は、今の人類の誰にもないはずなのだから。



重たい気分でパリに向かった。







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運頼みで貯蔵するしか方法が無い、処理不可能な危険物『使用済み核燃料高濃度汚染廃棄物』最終貯蔵施設の建設中の現場訪問記《前編》

2017-08-04 23:01:54 | 社会問題







すぐる四月、『核燃料廃棄物』最終貯蔵庫の建設中サイトを訪れた。


先ず真っ先に言っておきたい。

日本で言う様に『廃棄物最終処理場』ではなく『最終貯蔵施設』である。

『最終処理場』というと、なにやら『処理されて無害』だという誤った印象を与えることに、繋がりかねない。




パリから東、シャンパンで名高いシャンパーニュ地方を通り過ぎ、ドイツ国境ライン河畔のアルザス地方の一つ西側『ロレーヌ地方』に入ってすぐ。

モーゼル県の田園地帯のど真ん中『ビュール』という小村の外の畑の中にある。






ロレーヌといえば、アルザスと並んでフランスとドイツとが取り合った場所。

かつては鉄鋼業で栄えたが、日本の製鉄業に淘汰され、かつての「高炉」の数々は恰も廃墟のごとくに残っている。
70年代の斜陽産業を代表し、ロレーヌは失業者で溢れかえった。

その後、世界の製鉄業は韓国に席巻され、さらに今では中国が君臨している。






パリから東進すること260km、ロレーヌに入ってすぐはムーズ県。

その名の通り、ムーズ川が北進し、ベルギーに流れてゆく。

ちなみにそのすぐ東側はモーゼル県で「モーゼル河」がドイツに流れるこみ、ザール川と合流したのち北進して、ライン川に注ぎ込む。

そのムーズ県の県庁所在地「バー・ル・デュック」の南30kmほどで、ビュール村。




日本の方でご存知の方もいらっしゃるでしょうが、名物料理として『キッシュ・ロレーヌ』という、一種のホット・パイが世界に知られている。



キッシュ・ロレーヌ


ネギとベーコンをたっぷり入れた、茶碗蒸しをパイ形に固めたみたいなもの。



訪れた時は、まさに菜の花が周囲を覆い尽くしていて、天国のようなのどかな光景であった。






しかし村に近づくと、地名表示のサイン・ボード『ビュール核燃料廃棄物貯蔵施設』はペンキで汚されていた。




汚された表示のサイン・ボード



サイトに到着。




正面ゲート



のんびりムードに包まれた正面ゲートから身分証を出して、あらかじめ準備してあった「入館証」を受け取る。




入館証


『一般 / 地下研究所』と書かれたこのIDを、首からぶら下げて歩き回ることとなる。


まず最初は、数キロ離れた広報センターに案内された。




核燃料処理地下実験所広報センター


ここは、事前連絡をしておくと誰でも見学できるらしい。

ガラス張りの明るい内部には、核と放射線のABCから、廃棄物をどのように貯蔵するのかの概要がつかめるように、パネルや模型などが展示されている。






『1mSvの被曝とは   

  肺のレントゲン撮影を3回行った場合 
  パリ首都圏で17ヶ月暮らした場合 
  標高1500メートルの高地で3年
  花崗岩岩盤の土地(ブルターニュ地方 中央山塊地方)で9ヶ月
  パリ/サンフランシスコを飛行機で7往復

に相当』






放射線を防ぐには。。。

『α線は紙を通さ無い
 β線は紙は透過するが、アルミフォイルやガラス板は通さ無い
 γ線は、紙もアルミフォイルやガラスも透過するが、コンクリートと鉛板は透過し無い』





それぞれの物資の防護フィルターの例。






貯蔵施設の概念図。






低濃度汚染廃棄物は地上保存。

中・高濃度汚染廃棄物は地下貯蔵。






ガラス固化した中濃度汚染廃棄物を入れる鋼鉄カプセルと、複数のカプセルを収納するコンクリート容器。






高濃度汚染廃棄物のカプセルとコンクリート容器。


それぞれの原発から回収された各汚染濃度の廃棄物は、処理工場で裁断圧縮され、この写真のような容器に封入されて、最終貯蔵所に搬入されるらしい。






この広報センターのすぐ近くに搬入受け入れ建屋を作る。

そこで特殊車両から降ろされた廃棄物は、コンクリート容器ごと頑丈な鉄枠のコンテナーに収めて、4000メートル離れた深度500メートルの地下貯蔵庫の位置まで、無人搬送機で降ろされる。


地下500メートルの貯蔵所は高さ6メートルほどのトンネルが張り巡らせた様な構造となっている。






壁のコンクリート色の部分がトンネルの大きさを表し、カプセルを収めたコンテナーを2列に2段に積み重ねる。

上の薄緑色の部分がクレーンで、自動操縦でコンテナーを所定の位置に運んで積み重ねる。

それが済むと、クレーンの高さに3段目を押し込んで重ねてゆく。

最後は2列3段貯蔵となる。






鉄枠の囲まれて固定されたコンクリート製コンテナーの実例。



それとは別に、トンネルの特定の場所の壁面から直角に小さな直系の長いトンネルを掘る。

その中に『高濃度汚染廃棄物』のカプセルが数珠繋ぎで押し込まれて保存されるそうだ。






高濃度汚染廃棄物を一列に繋いで押し込む例。






一列にカプセルを押し込む装置。






右側のオレンジ色の大きな部分が、押し込む際のピストンを押す機械部分。






これらのパイプは実際にはトンネルであり、岩盤の中に穿たれているのでこの様なむき出しの姿ではないことは、言うまでもない。







貯蔵される使用済み汚染核燃料廃棄物の種類と質量、線量の比較チャート。

『HA』は、高濃度汚染廃棄物。
貯蔵体積は0,2%ながら、貯蔵線量は98%を占める。

『MA-VL」は、長期崩壊放射線中濃度汚染廃棄物。
体積が3%で、線量は2%。

『FA-VL』は、長期崩壊放射線低濃度汚染廃棄物。
6%で、0,01%。

『FMA-VC』は、短期崩壊線量低濃度汚染廃棄物。
60%で、0,02%、

『TFA』は、微線量汚染廃棄物。
30%で、0,000004%:

ということになるらしい。





『TFA』は、オーブ県(ロレーヌ地方)シール村の地上保存所。
『FMA-VC』も、同じ県内の施設の地上保存所。
『FA-VL』は、底深度地下貯蔵を検討中。
『MZ-VL』と『HA』を、当地にて深度500メートルの地下貯蔵。



一渡り説明を受けたら2時間半経っていた。

一旦昼食のために中断することとなる。


サイトの柵の外、中央ゲート近くに、職員用と訪問者のためのレストランがあるそうな。






外観はなんとも「素敵なレストラン」の雰囲気。





バー・カウンターまである。






一般社食より高いメニューの、レストランで食事。

窓からの眺めものどかそのもの。

なんと「原発の出した核のゴミ」の貯蔵施設から、のどかな田園の背景に並ぶ『風力発電の風車』の列。

なんともシュールな眺めとしか…。



そしてロビー。





この上の会には客室があり、ホテルとなっている。

世界中から、研究者や原発関係者の訪問が多いらしい。







ゆっくり昼食をしたためて、午後はいよいよ地下500メートルに降りて行きます。


【次回に続く】





コメント (1)
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<オスプレイ>繰り返しルール違反 批判高まる/私がルールブックだ!(海兵隊司令官)【週末一口時評】

2012-10-06 20:06:40 | 社会問題
【今週の世界】


◆<除染>不可能なボーパル。史上最悪の産業事故の25年後(ル・モンド/10月02日)


※1984年12月2日インド北部ボーパルに「ユニオン・カーバイド」の工場の爆発で、最初の3日間で8千人から1万人の死者を出した。


     
     25年経ってもいまだに犠牲者を産み出し続けている工場跡


4千トンから1万2千トンに及ぶ毒物が地表に降り注いだ大事故は、その後1万5千人から3万人の死者を産み出し、地下水脈に浸透した毒物は、今日も犠牲者を出し続けている。

今年初旬、ドイツ環境公社はインド政府との交渉の結果、347トンの廃棄物の採取と焼却の契約を破棄した。

インド政府の「ヨーロッパまでの輸送中の事故と、消却による汚染の拡散にインド政府は責任を持たない」という発表と、猛毒物質の地球の半周にも及ぶドイツまでの輸送に体しての、グリーンピースその他の国際機関の反対が、契約破棄の原動力となった。


◇福島第一は……。




◆人間の波に飲み込まれた万里の長城(ル・モンド/10月02日)

※国慶節の大型連休の中国は、観光地は記録的な人出であった。


     
     当局発表で、一日の観光客数が8万人を数えた万里の長城


◇「数は力だ」で選挙を戦って政権交代を勝ち取った民主党の行方は…。




◆<オスプレイ>ごう音、保育園にも 低空飛行にため息(毎日新聞/10月7日(日)1時20分配信)

◆<オスプレイ>繰り返しルール違反の疑い 批判高まる(毎日新聞/10月6日(土)23時28分配信)


     


     


植民地人に、文句を言われる筋合いはない。。。




【一口時評】


◆<オスプレイ>繰り返しルール違反の疑い 批判高まる(毎日新聞/10月6日(土)23時28分配信)

◇「私がルールブックだ!」(海兵隊司令官)



▶維新・みんなが選挙協力 次期衆院選の小選挙区で調整(朝日新聞/10月7日(日)3時9分配信)
▷日の出の勢いでみんなを蹴散らし、支持率急降下でみんなを囲いこむ。

▶<日本維新の会>みんなの党・渡辺代表が「連携」を歓迎(毎日新聞/10月5日(金)21時1分配信)
▷良かったねえ、喜美クン。

▶<日本維新の会>松野氏、みんなの党と連携も(毎日新聞/10月6日(土)23時32分配信)
▷増税に反対して、増税推進の維新に入党した、貴方の説明が先ず最初でしょ。

▶岡田副総理、原発事故は「幸運だった」(讀賣新聞/10月6日(土)22時40分配信)
▷首都圏が免れて幸福だった。それで、福島は放ったらかし。

▶<輿石幹事長>党首会談の「関所」に 自民いら立ち募らせ(毎日新聞/10月6日(土)22時0分配信)
▷前回選挙でギリギリ当選だった「どくろべー」。選挙無しで最後まで議席にシガミツクのだー。

▶自民・安倍総裁、亡父の墓前に政権奪還誓う 「総裁就任はスタートだ」(産經新聞/10月6日(土)21時12分配信)
▷浪花節で外交は出来ないよ。

▶オスプレイ沖縄配備完了 岩国から3機移動 全12機で訓練実施へ(産經新聞/10月6日(土)21時10分配信)
▷いつ沖縄は受け入れを了承したんだっけ?

▶<日本維新>橋下氏が党運営の最終決定権 全体会議で強調(毎日新聞/10月6日(土)21時1分配信)
▷そんな詰まらん事を、いちいち協調しなければならん代表も代表、組織も組織。

▶<安倍総裁>「近いうち」とは年内が常識だ(毎日新聞/10月6日(土)20時14分配信)
▷社交辞令で「近いうちに」って時は、「ありえねー」って事だけどね。

▶<民主党>参院京都選挙区に池坊美佳氏擁立 母親は公明議員(毎日新聞/10月6日(土)20時11分配信)
▷くだらん。

▶「公明との関係強化狙わず」=参院選候補擁立で前原氏(時事通信/10月6日(土)20時7分配信)
▷そんなことより、余命数ヶ月の内閣で「国家戦略」って、何かのお笑いでしょうか?

▶橋下氏「日本再生の切り札に」=結党後初の全体会議―日本維新(時事通信/10月6日(土)19時38分配信)
▷それより、橋下サンお願いです。貴方が真人間に生まれ変わって下さい。

▶厳しい処分なら離党誘発?民主、5人に厳重注意(讀賣新聞/10月6日(土)19時38分配信)
▷今なら何でもやりたい放題。「離党しようかなあー」でOKだよー。

▶自民要求の0増5減、先行実施ありうる…前原氏(讀賣新聞/10月6日(土)18時43分配信)
▷国家戦略!

▶前原氏「首相は約束守る人」 衆院解散時期めぐり指摘(朝日新聞/10月6日(土)18時28分配信)
▷そりゃあもう、財務省とアメリカとの約束は死んでも守ります、ブヒッ。

▶<自民党大阪府連>空白3小選挙区を公募へ 日本維新参加で(毎日新聞/10月6日(土)17時7分配信)
▷ああ、二世三世が居ないのね。

▶自民・麻生氏、韓国大統領と会談へ(時事通信/10月6日(土)11時40分配信)
▷みぞうゆうの領土問題を話しに行くのかな。

▶「近いうち解散、首相は守る」=あうんの呼吸で党首会談を―前原氏(ッ地通信/10月6日(土)9時51分配信)
▷国家戦略は「あ・うん」です。

▶大阪府、福祉部長を公募 条例に基づき11月1日から(朝日新聞/10月6日(土)8時59分配信)
▷府知事も公募したら?

▶米軍、義務無き安全対策=消えぬ市街地大事故の不安-オスプレイ配備〔深層探訪〕(時事通信/10月6日(土)8時26分配信)
▷防衛無き駐留ですもんね。

▶民主、臨時国会見送り論 離党・閣僚献金問題… 衆院解散か総辞職か(産經新聞/10月6日(土)7時55分配信)
▷さっさと、首をくくって頂きたい。

▶<上関原発>着工を認めず 枝野経産相が明言(毎日新聞/10月5日(金)13時10分配信)
▷朝令暮改。

▶民主、繰り上げ対象の小沢系除籍(産經新聞/10月6日(土)7時55分配信)
▷語るに落ちる…。

▶民主「明白な反党行為」…繰り上げ予定者を除名(讀賣新聞/10月5日(金)16時12分配信)
▷菅直人と野田佳彦に投票した連中は「明白な反国民行為」で除名。

▶比例候補除籍を批判=自民幹事長(時事通信/10月5日(金)20時41分配信)
▷「なりふりかまわぬ」恥知らず政党ですからね。

▶維新・松井氏、350人規模擁立も みんなと連携「あり得る」(産經新聞/10月6日(土)7時55分配信)
▷ゴミの様な国会議員の基に、ゴミ以下の候補者が集まる。。。オゾマしい。

▶都知事「国会議員団に橋下君自身失望」(産經新聞/10月6日(土)7時55分配信)
▷「類は友を呼ぶ」って言うでは有りませんか。

▶石原知事「あの顔ぶれじゃ失望」 維新の会の議員酷評(朝日新聞/10月5日(金)18時37分配信)
▷一つの穴に集う狢は、ね。

▶パラリンピック選手に感謝=野田首相(時事通信/10月5日(金)20時59分配信)
▷慎太郎はパレードをやりません。

▶民主副代表7人…仙谷氏らも新たに、融和優先で(讀賣新聞/10月5日(金)20時13分配信)
▷「代表選を争った鹿野道彦前農相、赤松広隆元農相を副代表とした」あれっ、原口クンは!?

▶樽床総務相、有罪判決の男性から献金 「後から知った」(朝日新聞/10月5日(金)19時38分配信)
▷「後から知った」「既に返した」「問題ない」

▶来月までに空白区解消=民主・鉢呂氏(時事通信/10月5日(金)19時25分配信)
▷「民主党」の看板背負うだけで卵が飛んで来るんだぜ。

▶<参院自民>政審会長に世耕氏(毎日新聞/10月5日(金)19時12分配信)
▷片山さつきと世耕弘成と言えば、ひとでなしオバカの典型。庶民イジメの政策を審議?

▶衆院半減やTPPを削除…日本維新、「八策」に代わる“党綱領”作成へ(産經新聞/10月5日(金)14時31分配信)
▷支持率急低下です。

▶進退言及、控えたい=田中法相(時事通信/10月5日(金)12時32分配信)
▷便利な言葉だなあー。

▶<復興予算>被災地外使用に復興相「満足な回答なく精査中」(毎日新聞/10月5日(金)12時7分配信)
▷「個別の予算について精査をお願いしている。現段階では満足した回答が返ってきていない」って、命令しろよ!

▶復興予算枠の拡大示唆=城島財務相(時事通信/10月5日(金)12時2分配信)
▷で? 何に使うの? まさか復興事業には使わないよねえ。

▶職員の政治活動制限=維新が3条例案提出へ―大阪府議会(時事通信/10月5日(金)12時2分配信)
▷府知事の政治活動も制限しなさい。

▶献金、チェックが大事=前原国家戦略相(時事通信/10月5日(金)11時46分配信)
▷こら。「誠司とカネ」のお前が言うな!

▶「メリーゴーラウンド人事」離党の杉本氏が批判(讀賣新聞/10月5日(金)11時35分配信)
▷そんな夢の有るもんじゃないでしょ。欠陥商品売りつくしセール内閣。

▶細野政調会長、田中法相外国人献金に「すぐ政治家が入れ替わるのはよくない」(産經新聞/10月5日(金)9時20分配信)
▷でっち上げ告訴で、即党員資格停止にしたけどね。

▶細野氏「民主の顔」、3つのハードル 問われる手腕(産經新聞/10月5日(金)7時55分配信)
▷「人でなしの顔」ってこと?

▶橋下氏「党首会談は松野氏で」(産經新聞/10月5日(金)7時55分配信)
▷プッ。

▶野党党首会談、松野氏が対応=自身は出席せず―橋下氏(時事通信/10月4日(木)18時50分配信)
▷はしもと新喜劇はマスコミ相手では受けても、政党党首相手だと、与太話も受けないもんね。

▶解散妨害、小沢氏を警戒 対民主包囲網、自民唯一の懸念(産經新聞/10月5日(金)7時55分配信)
▷わはは。「国民の生活が第一」は、早く選挙やりたいんですけどお。

▶<公務員年金>上乗せ分月1万8000円…職域加算廃止後に(毎日新聞/10月4日(木)23時35分配信)
▷シロアリの餌代は高額です。

▶維新・橋下代表「みんなの党と固まりに」 選挙協力模索(朝日新聞/10月4日(木)22時31分配信)
▷ゴミの圧縮処理、って訳ね。

▶第三極として連携=みんなの党と―日本維新・橋下氏(時事通信/10月4日(木)20時2分配信)
▷民自公の補完勢力は第三極とは呼びません。

▶維新とみんな「喜美外し」で仕切り直し(産經新聞/10月07日12時15分)
▷あちゃあー。喜美サン、やっぱり「そして誰も居なくなった」かな?

▶日銀決定会合に出席へ=「強力な緩和」求める―前原経財相(時事通信/10月4日(木)17時29分配信)
▷ゼロ金利で、それ以上にどんな緩和すれば「国家戦略」なのでしょうか。

▶「“近いうち”から“遠いうち”に」麻生元首相が民主批判(産經新聞/10月4日(木)15時26分配信)
▷そんな日本語、「みぞうゆう」ですよ、太郎チャン。

▶復興への支援約束=民主・輿石氏、宮城の被災地視察(時事通信/10月4日(木)15時15分配信)
▷はいはい、約束なんぞナンボでもしまっせ。

▶松浪幹事長を決定=維新議員団(時事通信/10月4日(木)13時32分配信)
▷本当に「新日本◯◯」とか「◯◯新喜劇」という看板の方が似合ってますよ。

▶衆院選「リミットは12月9日」=山口公明代表(時事通信/10月4日(木)12時53分配信)
▷院内第四党が上から目線。

▶商売されたらたまらない…維新の会、商標登録へ(讀賣新聞/10月4日(木)11時50分配信)
▷ゴミ団体の名前で商売なんかしませんよ、ねえドクター?

▶野田首相の隣に岡田、前原氏=閣僚席次(時事通信/10月4日(木)11時33分配信)
▷げえー。解散まで、毎日最悪のスリー・ショットを見せられるのだ。

▶欧州支援でESM債購入=IMF総会で表明へ―財務省(時事通信/10月4日(木)11時32分配信)
▷で、財源はまた「復興予算」ですか?

▶「新閣僚狙い撃ち」警戒で?国会召集急がず(讀賣新聞/10月4日(木)9時6分配信)
▷「リンダ、こまっちゃう~」(そーかな人々)

▶首相「チーム力不足だった」 連合会合で認める(産經新聞/10月4日(木)7時55分配信)
▷うわっ!「不足していたのはチームとしての突破力だった」って、これ以上豚走する気かい!?

▶名門派閥、もう限界 「領袖が総裁なれぬ」 谷垣グループ結成、宏池会分裂へ(産經新聞/10月4日(木)7時55分配信)
▷谷垣サン、増税を自己批判して「生活」においでよ。

▶<古賀派>再び分裂 合流4年、谷垣氏が勉強会(毎日新聞/10月4日(木)2時31分配信)
▷入れ墨しょってる様な人が会長じゃあねえ。

▶<原発再稼働>規制委「判断せず」…長官、政府主導に消極的(毎日新聞/10月3日(水)23時56分配信)
▷えっ? 誰やらは「規制委」が判断する、って…。

▶前原氏「再稼働は規制委が判断」 政府関与を否定(朝日新聞/10月4日(木)21時27分配信)
▷えっ? 誰やらは「規制委は判断せず」って…?

▶原発再稼働、判断丸投げ 経産相「規制委の確認で完結」(産經新聞/10月6日(土)7時55分配信)
▷「ただちには」判断致しません。(本当は決めてますけどね)

▶麻生元首相の訪韓にネット大興奮 「秘密兵器登場」「頑張れ閣下」、一部で失望も(J-Castニュース/10月07日18時12分)
▷「みぞうゆう」の秘密兵器。


◆1万2000人の子どもが食中毒=中国産冷凍イチゴでノロウイルスに感染か―ドイツ(RecordChaina/10月07日10時39分)
◇だから。いつも言ってるでしょうが…。





【今週の<新党モフモフ>】


     
     スヤスヤ…祖国が平和であります様に…。


     
     ん?


     
     わたしたち、立ち上がりました。


     
     目覚めた仲間がスクラムがっちり組んで。


     
     国の行く末しっかり見定めて。


     
     オザニャアーン!


     
     むむ。私がオザニャンです。どうも取り巻きが落ち着かん。
     毛繕いして、お互い充分解り合おうじゃないか。





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原子力マフィアの横暴さは日本だけに留まる物では無い。それを補完する「違法コピー部品」の流通。

2012-04-27 23:10:11 | 社会問題
我々庶民の与り知らぬ所で、世界は動いている。


フランクフルトの、一商人ロートシルト家の四兄弟が、一家の全滅を防ぐ為に<フランクフルト><ロンドン><パリ><ニューヨーク>に分かれて以来、ドイツ系は日が陰ったとは言え、イギリス系ロスチャイルド家、アメリカ系ロスチャイルド家、フランス系ロチルド家が、子孫が次々と分家しながら、19世紀産業革命に乗じて『金融』はもちろんの事、『炭坑』『鉱石』『製鉄』『鉄道』『船舶』『物流』『化学』『航空』『観光』『食品』『医薬』『被服』『建設』その他の、基幹産業に乗り出し、拡大し、地場資本と提携合併吸収をやり、閨閥を築き上げ、政界財界の頂上を極めるほぼ総ての旧家名家と姻戚関係を結びながら、二十世紀の世界のあらゆる地域のあらゆる社会の全てに、浸透し影響力を行使する様になって行った。


という様な、オドロオドロしい事でなくとも、世界中の富と権力とは、総て有る一点に向かって集中している。


その一点は、今でこそ初期の様な堅い結束は既に失われ、お互いの行き来すら途絶えてしまっていたり、逆に競争相手となってしまっているケースも多いが、それでも「基を辿ると」一点に集中して行く。

その、今では不活性な「緩い結合体」になっている「一極」の網の中に留まる階層が、世界を「好きな様に」ゲーム感覚で支配している。


私たちは、知らず知らずの内に、好むと好まざるとを問わず、彼等の息のかかった企業の造り出す食品を摂取し、彼等の息のかかった企業のそのまた末端で、経営者すらその事実を知らない末裔に連なる会社の交通手段を利用し、彼等の息のかかった金融機関に給与は振り込まれ、彼等の息のかかった企業のそのまた末端の企業の医薬品を飲み、彼等の傘下の息のかかった出版社のそのまた末端が発行する週刊誌を貪り読み、映画を楽しみ、テレビに興じて生活している。

食品の生産に関する、食材、その食材を生産する原料から農産物の種子、肥料まで。

医薬品の製造過程のあらゆる科学技術と、それに伴う化学薬品、その生産過程での工場ラインの機械のパテント、製造機械の部品に至るまで。

病院の施設の生産、医療技術に関わる周辺野機材、パーツ、それらの生産とパテントに至るまで。


詳細に述べると、息が出来なくなってしまう程、総ての「人の生きる過程」に、彼等の直接間接に、息のかかった企業や資本が潜んでいる。


その、同じ系列とは言え、末端に連なる次元からは見えない高みに君臨する、一握りが世界中の人間達を「駒」と看做して作戦を立て、「材料」と看做して動かし、「標的」と看做して成果を試し、世界の富の大多数を支配している。



そんな、考えるだに恐ろしい世界の構造の一角に『原子力ムラ』も末席を占めているのだ。


ウラン鉱脈の開発から始まって、輸送し、精製し、原料として販売し、原発を設計し、建設し、稼働させ、保守点検を請け負い、廃棄物の輸送と不完全な処理。その又輸送とストック。

造り出されるプルトニウムを利用しての、核兵器の設計製造、軍への納入、配備と貯蔵、リアルやバーチャルの実験の実施と、分析と、資料の整理と。

それら核兵器の有効使用の為の、あらゆるシステムとインフラの設計と整備と施行と運行管理。

監視衛星のレベルから、運行装置、誘導システム、監視カメラのレンズの設計に至るまで。

それらのアドヴァイスと代行。

資金の提供。


その為の、政治家への浸透と、軍部の上層部の掌握。

研究機関や大学の間接的支配。



こんなに複雑に絡み合って、産み出される利益は宇宙規模である。


勿論、末端の「ムラ」に巣食う、技術者や御用学者、管理者である官僚組織と、時の政府に至る、枝葉の先っぽに回って来る「利権」なんぞ、雲の上で全てを動かす一握りからみれば、大海の一滴程度のハンパな額の経費に過ぎないのだが。


その「半端な甘い汁」に群がる、末端のウジ虫共ですら、そのお陰で肥え太り、地位と安楽な老後が確保出来るのだ。



そんなシステムであれば、取り敢えず「利益を生む事」が前提となる。

そこから派生するかもしれない、事故やトラブル、それらが与える人々への被害等は、極小のディテールに過ぎない。


一言で言えば、「虫けら」の存在になど、一顧だにしない。


勿論、被曝事故が起こったとして、その事故の処理や後始末等は、末端の手先が考えれば住む事で、雲上人には具体的な事実、そのディテールなどは知らされもしないし、知る意思もない。

手先達は、与えられた権力を行使して、与えられた目標の実績を上げる為に、そこから少しでも「取り分」を増やす為に、可能な事なら何だってやる。

それが、たとえ重大事故に結びつくかもしれない、いい加減な工事や、粗悪品の部品の使用であろうと、何の躊躇も無い筈だ。

取り敢えず、住民共に知られさえしなければ、何でも有り。


最近、韓国の原発で「違法コピー」の部品が使用されていた事が、発覚した。


▶Enquête dans deux centrales nucléaires en Corée du Sud『二基の原発で捜査始まる 韓国』(ル・モンド/見出し)

>韓国原子力発電所管理当局は、この4月27日2カ所の原発で捜査を開始した事を発表した。

>フランスの技術を流用した、違法コピーの部品の使用が確認された事に基づく調査である。

>韓国原子力安全委員会(KHNP)によると、仏アレバ社の部品の構造マニュアルが不正に流失し、違法コピーの部品が見つかった。

>この部品は、中性子が飛び出す事を押さえる為の、密閉タンクであり、なぜ違法な模造品が造られるに至った「仕様書」の流出が起こったのか、まだ判明していない。

>この違法部品の使用の事実は、一週間前に開始された他の違法行為容疑での捜査過程で発見され、すでにKHNPの四名の職員が収賄容疑逮捕され、仲介した都思われる人物も一名逮捕されている。

>同じ時期に韓国を訪れている、グリーンピース原子力分や担当官の『ヤン・ファン・デ・プッテ』によると、「この事件は、韓国内では原子力事業が、あらゆる公的規制からフリーな状態に有る事を、物語っている例証である」そうだ。

>「それらの違法コピーの模造品は、あらゆる製品検査を受けて居らず、一切の安全保障が為されていない」

>3月末、韓国では原発で電源喪失事故が起こり、冷却水の巡回がストップした。幸い「放射性物質」の流失は無かった事になっているが、この国の原発の在り方に批判が起きている最中の出来事である。

>韓国は20基の原発が稼働して居り、全国の発電量の35%の電力需要を賄っている。一年前の福島での事故にも関わらず、韓国当局は原子力発電を止める意志はない、と断言している。
【ル・モンド/4月27日12時46分配信/抜粋翻訳・筆者】



この事実は、韓国という国の「国情」が引き起こした物なのだろうか。

それとも「原子力マフィア」の特殊な環境と、彼ら特有の集団心理が産み出した、普遍的な事実なのだろうか。


たしかに、この事件は二つの側面を持っている。


つまり、先に述べた、一握りに通じる「原子力マフィア」という特殊な世界の形態の問題。

さらに、「違法コピー」の氾濫、という問題である。


世界中であらゆる分野での「違法コピー」が溢れかえっている。


よく話題になる「ファッション関係」に留まる物では無い。

『知的所有権』や『特許』等の概念が通用しない社会が、確かに存在するのだ。

これは、ある意味で世界を牛耳る「雲上人」の対極に位置する、アンチ雲上人の世界と言えるかも知れない。

これら、違法コピーの生産は、世界中で行こなわれてきた。

イタリアは、早くからヨーロッパではコピー商品作りの名人であった。

オーストリアの「不凍液混入貴腐ワイン」も。

マルセイユでの大量の『ドン・ペリニョン』も。

そして、モロッコとトルコとは、双璧であった。

日本も偉そうな事は言えないが、一頃コピー商品と言えば「韓国製」という時代も有った。


そして今日、世界最大の供給地は、中国である。


もう何年も前であるが、西アフリカのとある国を訪れた際の出来事。

アフリカ諸国は、若い世代の職場はほとんど無く、彼等はオートバイを欲しがる。

街中「ウンカの如くに」バイクがは走り回っていて、住民達が何かの用事を言いつけるのを待って、走り回っている。

気軽に「タクシー」の様に足として使い、物を運ばせ、人及びにやり、小銭を払う。

そんな稼ぎが無くても、バイクに乗ってれば、一応満足なので、暴れたり公共物を破損したりと言う「悪さ」はしない。


ジャングルの中を行く、赤土の鋪装等無い道を四駆で数時間は知るごとに、日干しレンガの小屋が数十軒散在するに出会う。


周り中熱帯雨林のジャングルの中の何も無いで、道ばたに数十人の「若い衆」がバイクにまたがって、群れていた。

全員ピカピカのバイクに乗っているのに驚いた。

そんなもの買う余裕が有るのかと、訝しく思いながらよく観察すると、10台中8代がホンダ。

それが何だか雰囲気が違う。

近づいてみると、ハンドルにも、サドルにも、ガソリンタンクにも、フェンダーにも、ヘッドライトにも、どこもかしこも「ホンダ」のロゴが付いていた。

そんなヘンテコリンなホンダのバイクなんて見た事無いと言ったら、物知りが教えてくれた。

全部中国製。

パーツごとに「大量に」チュニジアに陸揚げされ、そこで組み立てて、西アフリカ全域に運ばれている、と。

『西アフリカ・フラン』という共通通貨の国々(旧フランスの植民地)の国々の中で、チュニジアが一番「違法コピ0」の関税が低いのだという。

買って乗ってるオニーちゃんたちは、「日本製のホンダ」だと信じ込んで、自慢して居たのが、悲しかった。


要するに、売れれば何でもやる、という発想は人類史上廃れる事が無い。


現在最も危険視されている「違法コピー「は、航空機の部品である。

小は「ネジ」一本から、大は油圧ピストンやら、複雑な計器類に至るまで、世界中に出回っている航空機部品の半数は、粗悪な模造品だという。

米航空宇宙局の専門部局で管理し、厳しい規制の基に認可された物だけが使われる筈の「航空機部品」の半数が模造品。

殆どは中国製。

「ボーイング」や「マクドネル・ダグラス」や、メーカーの検査に通った純正部品にだけつけられる「シリアル・ナンバー」と、それを印刷したパッケージ封印用の「印紙」まで、『本物』が横流しされて、中国で造った粗悪品がそれらのシリアル・ナンバーを纏い、正規のパッケージで、流通している。

主な消費地は中南米だそうだが、北米でも、東南アジアや中東、アフリカ署諸国で、広く使われている。

購入する大手の航空会社や整備会社は、勿論本物だと思って購入し、整備に使用している。

ただ、「意外に易く手に入った」と喜びながら。


本物の部品の精度が「ミクロン」の様な物でも、模造品は「ミリ」単位。


中南米等では、4~50年程も経った中古品のヒコーキが、継ぎはぎだらけで身まだに現役で飛んでいる。

そんなものに、高価な純正部品等使う訳も無く、知っていながら模造品を使って修理するのは、普通の事だと聞いた。


私も、西アフリカのとある国で、乗っていた車のホイールを止めるネジの固定ピンが折れて、走れなくなった時。

皆でワイワイやっていると思ったら、ネジを穴に差し込み、固定ピンの変わりに針金を通してぐるぐる巻きにして、また走り出した体験が有る。

世の中、そんなものだ。


世界中、あらゆる業種で「価格競争」に興じている。

整備に要する部品代等、安く上げるならそれにこした事は無い。

現場の責任者は、成績達成の為には、心が麻痺して行く事も有ろう。



私たちが住む、今のこの世界は、そんな世界に成り果てているのです。


原発が、壊れた訳でもないのに、定期点検で止めただけである以上、再稼働は当然の事。

たまたま「福島」の事故で、住民達が安全にナーバスになってしまった。

何とか、彼等をなだめる為に、いろんな事をやってみせて、なだめたりすかしたりして、了解を取り付けようとする。

『安全は確保されています』
『その判断を妥当と評価します』
『大地震は起こりません』
『津波が来ても耐えられます』



雲の上の一握りは、庶民が一生かかって稼ぐようなお金を、分単位で稼いでいる。

天文学的金額を、その時の都合で右に動かしたり、左から抜いたり。

その度に、右や左で財産を失い、過程が崩壊する様な人たちが出て来る。

分単位で。

そんな事は、将棋盤に一枚の「歩」を張る程の出来事でもない。



雲の下の下界では、庶民は5円安い野菜を探し、50ベクレル低い魚を探して、今日も必死で行きている。


この二つの世界が、交わる事は「未来永劫」あり得ないのだ。


我々の生活に直結する、政治や経済や文化の、運営や管理、実行に当たる階層の連中は、自分達が「そこまで高い所」から伸びている『糸』の、末端に結びつけられて居る事等、誰一人知らないし、知る機会も無い。

彼等は、直近の直ぐ上の方に向いて、政や商いに精を出しているだけなのだ。



今日は、世界で話題になっている「1%」のそのまた『5%』のお話でした。




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一年が過ぎて…『 その時  と 今 』 

2012-03-11 20:00:00 | 社会問題

【黙示録】



  
3月13日行方不明の長男を捜す母ゆうこさん  無事再会出来た息子らいと君と2012年2月27日




     
     宮古市 11年3月11日

     
     宮古市 12年2月17日

     


     
     宮古市 11年3月11日

     
     宮古市 12年2月17日


     

     
     宮古市 11年3月11日

     
     宮古市 12年2月17日
 



     
     宮古 11年3月11日

     
     宮古 12年2月17日




     
     釜石 11年3月18日

     
     釜石 12年1月16日




     
     石巻 11年3月11日

     
     石巻 12年1月13日




     
     石巻 11年3月15日

     
     石巻 12年1月13日




     
     石巻 11年3月15日

     
     石巻 12年1月13日




     
     大槌 11年4月16日

     
     大槌 12年1月16日




     
     多賀城 11年3月13日

     
     多賀城 12年1月12日




     
     仙台空港 11年3月13日

     
     仙台空港 12年3月2日




     
     千葉県市原市石油コンビナート 11年3月11日

     
     市原 コンビナート 12年3月7日




     
     気仙沼 11年3月12日

     
     気仙沼 12年3月1日




     
     東松島 11年3月12日

     
     東松島 12年3月2日




     
     気仙沼 11年3月11日

     
     気仙沼 12年3月1日





  
  福島第一原発 事故以前 08年

  
  福島第一原発 事故後 12年2月26日

<All photos by Boston Glob >



犠牲者の方々への、熱い想いと深い哀悼とを込めて。

被災者の方々への、限りない愛情と、心からの連帯の気持ちを込めて。




コメント (2)
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浅学にして「尖閣諸島」に個人の地主さんが居ると言う事に、思いが至らなかった。

2012-01-19 23:26:02 | 社会問題
中国がしつこく領有を主張している『尖閣諸島』に、日本人個人の法的所有者が居た。



当たり前の事だが、住人の居ない無人島で、国の所有物だと思い込んでいた。
汗顔の至り、である。


そんな浅学な私の、目を開かせてくれた記事を見かけた。

やや長いが、全文を転載させて頂きたい。


▶尖閣諸島所有者「政府は島を守る具体策を明確にしていない」(SAPIO 見出し)

尖閣諸島所有者「政府は島を守る具体策を明確にしていない」By livedoor news

一昨年の尖閣諸島における中国漁船衝突事件以降も中国の監視船や漁船は領海侵犯・違法操業を繰り返している。日中の争点ともなっているこの尖閣諸島に所有者がいることをご存じだろうか。尖閣諸島を実際に取材し、その荒波と漁業のし難さを実感した報道写真家の山本皓一氏が、所有者に話を聞いた。以下、山本氏の実感と、所有者へのインタビューだ。
* * *
尖閣諸島を実際に訪れてみて、そこで操業する漁船の安全確保のためにはいくつかの対策が必要だと感じた。たとえば東シナ海低気圧の影響で荒れやすい海域で、急な天候悪化の際に避難できる港を整備すること。さらに無線や携帯電話のアンテナを建設し、漁船間や海保との連絡を確保することなどだ。では、尖閣諸島にそれらの施設を造るにはどうしたらよいのか?
東京に戻った私は、島の所有者に会いに行くことにした。尖閣諸島はもともと福岡出身の実業家・古賀辰四郎が開拓したものだ。その古賀家から1970年代に島を譲渡された埼玉の栗原家が、現在の所有者となっている。同一族の一人で、建築設計事務所を営む栗原弘行氏が取材に応じた。

――先日沖縄の漁師と尖閣沖に調査漁労に行って来ました。そこで感じたのは、日本の漁船が漁をするにはあまりにも危険が大きいということと、中国漁船に対する地元の危機感です。現状を打破するには、魚釣島などに避難港や無線基地を建設するのが有効だと思いますが、そうした構想についてどうお考えですか?

栗原:大いにあり得ることだと思いますよ。実際、昭和54(1979)年に当時の大平正芳内閣が政府の合同調査を行なっています。その際は、設計士である私自身が、尖閣諸島に建設する避難港のキープランを担当したほどです。結局、この計画は大平(正芳)総理が急死されたために頓挫してしまいましたが……。

――実際に栗原さんご自身が計画に関与していらしたとは知りませんでした。現在も、建設には賛成なんですか?

栗原:いや、賛成か否かという以前の問題として、政府の姿勢が定まらないことが問題でしょう。大平総理は確固とした信念と意思を持って事に当たられていたと思いますが、今の政府は、「領土問題は存在しない」と言うだけで、具体的にどうやって島を守っていくのかを明確にしていません。少なくとも、海上警備のための法整備がいまだに整っていないじゃないですか。

――2010年の中国漁船衝突事件も、その隙を突かれて起きたわけですからね。

栗原:法整備が第一で、その上、政府の覚悟や姿勢があやふやなままでは、建設を許可してくれと言われても、お答えのしようがありません。

――政府の覚悟があれば港や無線設備も建設は可能だと。そうして民間の側でも漁業による経済活動を日常的に継続できるようになれば、実効支配の強化に繋がりますよね。

栗原:その通りです。我々は、竹島を武力で無理矢理に実効支配している韓国人とは違う。日本の国土として国益に適った実効支配ができればいいと思います。例えば豊かな水産資源を活用して、国民の食生活を豊かにすることも国益でしょう? 
そもそも明治期に尖閣諸島を開拓した古賀辰四郎氏が魚釣島でカツオ節工場を経営したという事実が、実効支配とはどうあるべきかを教えてくれています。古賀家から島を譲り受けた我々としても、その精神を継承していきたいと思っています。

【SAPIO/2012年2月1・8日号】



『目から鱗』であった。

これほど<明確に>土地登記までされている、地主さんが居る島だったのか。


それで、日本政府は一体何をしているのか。

いや、一体何故「何にもしないで居る」のか。


中国の「漁船監視船」が(日本の、ではない!)昨今、諸島の海域に出没したらしい。

海上保安庁の艦艇からの「退去勧告」にたいして、相手は「我々の仕事をしているだけだ」と返事を返して、退去しようとしなかったらしい。



ところで、「海洋国ニッポン」にとって、『経済的排他水域』は、非常に重要な「領土」的財産である。

にも拘らず、日本の領有する無人島の多くが、名前すら付いていないと言う。

「水域」の明確化の為にも、それら「無名の無人島」に、命名する事を政府が決定した。


遅すぎるとは思う。

しかし「絶対必要」な事だ。

周辺諸国に「不当な」領有権の主張をされない為にも。

一刻も早く、取り組むべし。



▶尖閣周辺、39の無名離島に命名 EEZ基準で官房長官(琉球新報/見出し)

>藤村修官房長官は16日午前の記者会見で、日本の排他的経済水域(EEZ)の基準となる島のうち、沖縄県・尖閣諸島周辺の無名の39の無人島について3月末までに名称を確定させる考えを示した。
 
>藤村氏は「EEZの外縁を根拠づける離島の名称付与に最優先で取り組んできた」と強調。こうした島は99あり、うち49が無名だったが、10の島については昨年5月に命名したと説明した。
 
>内閣官房総合海洋政策本部事務局によると、残る39の島は2010年9月に中国漁船衝突事件が起きた沖縄県・尖閣諸島周辺などに存在する。
【2012年1月16日】



そして、案の定というか、いい加減にしろ、と言うべきか。

中国が、直ちに反応した。



▶日本の尖閣周辺39島の命名に警告、「中国の主権維持の意志を探るな」―中国メディア(レコチャ/見出し)

>2012年1月17日、日本政府が尖閣諸島周辺の無名の39島に名称を付けると発表したことを受け、中国共産党機関紙・人民日報は鐘声(ジョンション)名義の署名記事「中国の領土主権を守る意志を探ることを許さない」で、日本に警告を発した。米華字サイト・多維新聞が伝えた。

>藤村修官房長官は16日の記者会見で、3月末までに無名の39の離島の名称を確定させると発表した。内閣官房総合海洋政策本部事務局によると、39島は2010年9月に中国漁船衝突事件が起きた尖閣諸島付近などにある。

>これを受け、人民日報は「釣魚島とその周辺の島々(尖閣諸島の中国名)は古来、中国固有の領土で、中国は争うことのできない主権を有している。中国の釣魚島の領土主権を守る決意は断固として揺るぎない」と反発。

>また、「中国は一貫して大局を重んじ、矛盾の激化を避け、釣魚島問題により中日関係が傷つくことを避けてきた。日本は中日の戦略的互恵関係を第一に考え、東アジアの平和と安定を第一と考え、独断専行を止め、中国の領土主権を守る意志と決意を探るのを止めるべきだ」と警告した。

>「鐘声」とは人民日報が国際ニュースに関する論評記事を掲載する際のペンネーム。
【Record Chaina/1月17日(火)20時13分配信】



この「反応の早さ」は、敵ながらあっぱれ。

等と、悠長な事は言ってはいられない。



▶<航空自衛隊>中国機へのスクランブル すでに過去最多(毎日/見出し)

>防衛省は19日、航空自衛隊が領空侵犯の恐れがある中国機に対して行った緊急発進(スクランブル)が、昨年4~12月だけで143回に達し、国別公表を始めた02年度以降の対中国の年間最多記録を上回ったと発表した。前年同期の3倍で、最も多かった昨年度は1年間で96回だった。長時間飛行するY8情報収集機が尖閣諸島に近づく回数が増えているといい、日本側の電波情報の収集をしているとみられる。

>同省によると、中国機に対するスクランブルは07~09年度は年間31~43回だったが、昨年度後半から増え、今年度も4~6月27回、7~9月56回、10~12月60回と四半期ごとに増加傾向にある。

>昨年4~12月の外国機に対するスクランブルは前年同期比45回増の335回。ロシア機は175回で前年同期より45回減少しており、国別の割合も中国が43%と、ロシアの52%に迫っている。ロシア機に対しては10年度に264回だった例がある。
【毎日新聞/1月19日(木)19時55分配信】



歴史をひもとけば、国際紛争の最大の原因は「領土問題」である。

そして、歴史のどの一コマを振り返っても、自国の領土と主張する版図を、自ら放棄した例は、恐らくないのでは無かろうか。

奪う事は有っても、捨てる事はない。

それが、<領土>と言う物だ。


個人的には。
もし、ほとんど経済的にも物理的にも利益をもたらさないで、且つ国民の生活上に「不都合」をもたらさない様な<絶海の孤島>などが有ったとして、その領有権を巡って国際的に大問題になりかかっているとしたら、そんな島の一つにこだわる事もない、とも思う。

しかし、事はそのような「カッコつけて」良い事柄とは、ちがうのが『領土』なのである。

上記した、「経済的排他領有権」云々が、水産資源や海底天然資源の豊富な宝庫であり得る事もさることながら。

やはり「民族」の<存在証明>として、文化と歴史と経済との、民族の証としての、最大要素がその国土でなのである。


歴史的に見て、特に『スラブ民族』と『漢民族』とは、その領土に対する粘着的拘りが、他の民族に比べてもことのほか強い事も、歴史が証明している。

日本は、正しくその二つの民族を相手に、領土的対立を抱えているのだ。

生半可な姿勢では、解決など出来ない。

勿論、日本側があっさり引き下がれば、直ちに問題は消滅する。

しかし、そのような事が出来る訳はない以上、性根を据えて、あらゆる手段に訴えなければ成らない。

その根底には、『不退転の信念』を持って居る事が、大前提である。

「不退転の決意」とは、そのように用いる物なのだよ、どこかの総理大臣クン。


1970年代に入り、海底ガス田と油田の存在が確認されるや、ありとあらゆる「ヘ理屈をこねて」領有権を主張して来た中国に対して、闘いを続行しなければ成らない。

「民主党」の主張する理想の如くに、「日中友好の深化と東アジアの安定」を確保する事で、領土問題は自ずと解決する、等と「情緒的」な発想では、国土は護れない。


玉虫色の解決方法など、領土問題には存在しない。


東アジアが、これからの日本にとって「最重要」なパートナーである事は、疑いの余地はない。

アメリカとの関係など、経済的に見ても既に大きく後退しているのだ。

ましてや、文化的背景は「東アジア」抜きにしては、日本の存在はあり得ない事を、再認識すべきである。

太平洋の向こう側と親しくして、太平洋のこちら側の隣人達を疎かにする事など、誰が考えても普通ではない。

たとえ、「あの」韓国だろうと、「あの」中国だろうと、偽りなき『隣人』なのだ。

いやでも、付き合わねば成らない。

国土は引っ越しは出来ない。

しからば、遠くの「帝国主義国」より、近くの「中華思想国」を重用視しなければ成らないのは、当然である。


そのような地政学的条件下に置かれている日本だからこそ、領土問題に関しては「毅然たる」態度で、「決然と」望まなければ成らないのだ。


一日も早く『尖閣諸島』に、漁船の為の避難用港湾施設や、気象庁や海上自衛隊の通信支所を築くべし。


石垣町の町議に「上陸を禁止する」などと、たわけた事を言っている場合では無いのだ。


日本人が開拓し、日本人が生活した、今でもれっきとした地主さんの居る、れっきとした日本の国土の一部である事を、世界に宣言せよ。


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新年早々増々酷さを増す世界を見ていて、今年中に起こりそうな事を考えてみたら…。もはや革命しかない?

2012-01-17 23:18:54 | 社会問題
日本の惨状は、筆舌に尽くし難い。


政治は、国民不在状態。
行政は、住民不在状態。
司法は、憲法不在状態。

経済は、経団連の寡占に驀進中。
市民は、被曝が続く中で仲間割れ。



酷いのは、何も日本だけでは無い。

外に目を向けてみると。


ギリシャは、3月にも破産の瀬戸際。
アメリカが、7月にもイランと戦争。

ユーロは、解体の危機に。
円は、歴史的高値を伺う。
人民元は不透明。
ドルは、戦争景気か戦争不況か。


これ以上、考えたくも無い最低の年となりそうな気配が、濃厚である。


そこで、今年いかにも「起こりそうな事」を列挙してみよう。

①消費税増税法案の可決。
②野田政権の頓挫と総選挙。
③小沢有罪。
④自民民主公明維新連立政権の成立で橋下総理誕生。
⑤ギリシャのデフォルトとEU離脱。
⑥フランスの政権交代で極右ル・ペン政権。
⑦オバマ再選。
⑧プーチンの再登場。
⑨原発の再稼働決定。
⑩TPP参加決定。
⑪普天間の辺野古への移設の強制執行。
⑫円の対ドル60円台到達。
⑬日経平均6000円台。
⑭ナデシコの五輪金ならず。
⑮改憲国民投票の法的整備完了。
⑯ツイッターやネットの監視法成立。
⑰東電の黒字拡大。
⑱ポルトガルとスペインの破綻とEU解体。
⑲イラン戦争勃発。
⑳中国のバブル崩壊と共産党独裁の強化。


どうです?

有りそうでしょ?

そう考えると、死にたくなりませんか?

今まさに、世界はこのような方向に向かって、突き進んでいる。


そして、上記の「最悪のシナリオ」を良く眺めてみると、一つのつながりが見えて来るのだ。


つまり、総て「アメリカ」が主役か、重用な脇役か、切り札か、ジョーカーなのだ。


日本で「起こりうる」事柄は、総て「アメリカの意向」で動いている。

何もかもが、直接ワシントンの指示と言う訳では無いだろう。

しかし、ワシントンの意向を受けたロビーイスト、ワシントンの周辺に巣食って、日本をネタに喰っている政治ゴロ達や政商達の、直接間接の干渉とほのめかし。

あるいは、その彼等の手先である霞ヶ関や永田町や大手町の「ポチ」達が、忠義づらして「ご主人様の意向」を<忖度>して、動いて行く。


そこに、「日本国民」の存在は無い。

有るのは唯只「官僚」と「財界」と「政治家」たちの利権と功名心と、それらから派生する「有象無象」の利益のみである。

勿論、本当の利益は、ワシントンの姿勢のお陰を被って得られる「国際金融機関」や「投機家」、及び「多国籍企業」のユダヤ資本である事は、言うまでもない。

「世界の支配者達」を無限大に稼がせる事で、アメリカの政治家達はその地位と名誉を確保する。

そのおこぼれで、日本の官僚達も、財界も、政商と成り果てている「マスコミ」も、ハッピーなつもりになるのだ。


そして、その構造は、何も日本だけの事では無い。

ユーロの危機も、ギリシャの破綻も、上記の国際資本や金融筋が、彼等の都合で「加速」させるのだ。

放っておいても、早かれ遅かれ「破綻」は避けられなかったかもしれない。

しかし、じっくりと気長に治療すれば、回復する可能性も有る病人に、敢えて劇薬を与えて、病状を加速度的に進行させるのが、彼等「アメリカ」の背後に潜む、マネー・パワーなのだ。

プーチンの大統領への復帰も、中国の極右化も、総てはアメリカとの関係性をぬきにしては、成立し得ない事なのである。

現代の世界の構造は、そこまでアメリカに支配されてしまっている。

アメリカの一般国民は、恐らく知らない次元で。


そこで、これら「悪魔の出来事」を現実化しないで済む方法も、有る筈ではなかろうか。

①消費増税法案の可決は、民主党議員の中の「良識派」が徹底抵抗すれば、止められるのでは無いか。

法案審議の前に、野党も巻き込んで、野田佳彦を退陣に追い込めば良いのでは。

民主党を割ってしまえば済む事である。

離党新党でなくとも、クーデターで「内閣不信任案」を可決させても宜しかろう。

両院議員総会で、首脳陣の党員資格停止処分にして、放逐しても良いだろう。


勿論、並大抵のやり方では実現する訳はない。

しかし、それこそ国民の為に死ねる位の覚悟を持った議員も、居る筈だ。

そんな議員達が、有能なブレーンにシナリオを作らせ、秘密裏に根回しを完了させて、一気呵成に事を成し遂げることが、100%不可能だとは、思わない。

そして、そのようなクーデターを起こす事が出来れば。

②は直ちに起こせる。

④は防げる。


その流れで、対官僚運動が力を付けて、政界を再建出来れば、③も避ける事も出来よう。


今の日本で、一番必要な事は。

小沢に仕事をさせること。


ここで言う『小沢』は、抽象的なシンボルである。

彼の唱えた、政治理念を実現する、と言う意味で言っている。
日本が、自ら変わって、国民が主人としての決定権を持てる様な政治風土を持てれば。


勿論、その先頭に小沢本人が立てれば、言う事はない。


この事が成れば、日米関係に修正が加えられる。

さすれば、大げさに言えば、世界の外交バランスを、覆す程の力が作用することになる。


相手がオバマであれ、ルーニーであれ、アメリカの姿勢に牽制する力を日本が持てれば、⑨から⑬までと、⑮ですら防ぐ事も、夢では無くなる。

アメリカの姿勢と彼等の現状を、まともに彼等に自覚させて、アメリカの責任を覚醒させる事が出来れば、彼等の背後に潜む、マネー・パワーも牽制する事が出来る。

<食><医薬><エネルギー>などの分野を包括した普遍的な意味での「経済的」な、そして何より「軍事的」な、他民族を殺して稼ぐやり方に、一定のブレーキをかける事も、あながち不可能とは言い切れまい。


そう成れば、⑤⑧⑨にも、少なからぬ貢献が出来ようと言う物だ。


まあ。

絶対にあり得ない事は承知で行っているのだが。。。


日本の政治家に、そこまでの仕事を期待する事など、確実に無理な事である。


しかし、日本だけの問題では無い事も百も承知の上で、敢えて言いたい。

今年多いに「起こりうる」悲惨な数多くの結果の、かなりの部分を『杞憂』に終わらせる事も、理論的には不可能では無いのだ。


そう、思いたいでは無いか。
日本人の一人として。


そのくらいの「見果てぬ夢」でも抱いていない事には、明日のニュースを見る事すら、辛くなってしまう。


国民が主人と成って、国民の為に、国民が必要としている政治を、求めなければ成らない。

当たり前の事だ。

そして、正義が行われ、不正を糾す、本物の司法を、求めなければ成らない。

当たり前の事だ。

さらに、国民がささやかな幸せな生活を送る事を可能とする、ごくささやかに幸せを求める消費を可能とする、雇用体系と、収入とを保障され、社会環境を整備する事を、求めなければ成らない。

永田町に。
霞ヶ関に。

経団連に。
マスコミに。

当たり前の事だ。
違いますか、皆さん?


そして、⑭は「去年の夢」の再来を、期待したいですよねえ。


連日の、腐りきった民主党の政権運営を見ていて、耄けた様な夢を抱いてしまった…。


▶一体改革、与野党協議へ調整 暴走、岡田氏に党内不満(産經見出し)

>岡田氏は就任2日後の15日のNHK番組で、与野党協議の対象になっている国会議員定数と国家公務員給与の削減に加え、議員歳費と政党交付金の削減を訴えた。与党幹部には寝耳に水の話だった。
【産經新聞/1月18日(水)7時55分配信】


▶首相「暴走のつもりない」…小沢氏らをけん制(讀賣見出し)

>民主党の小沢一郎元代表らが消費税増税に反対していることに関し、「(党内)議論を尽くして意見集約した。党大会に至るまで(私が)暴走しているつもりはない。決まったことについては従う政治文化をつくるべきだ」とけん制した。
【讀賣新聞/1月17日(火)20時47分配信】


いきなり思いついて、いきなり宣言して、それで「党内論議は十分」尽くしたらしい。

民主党政権自体が、とてつもなく反国民政権であった。

しかし、今や『野田佳彦個人政権』に成り果ててしまっている。


民主党内部と、それに呼応して国民の側とが、一気に立ち上がるしか、国民が生き伸びる可能性は、ほとんど残されていない。


もはや、「革命的」転換が必要と成った。


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「TPP交渉、参加しない選択はなし…石原幹事長」/親子揃っての『売国奴』!

2011-09-24 22:44:52 | 社会問題
土曜日が巡って来て、週末一口時評の日と、相成りました。



【今週の衝突①】

       
     「お前、でしゃばるなよ!」
     「お前こそ、でしゃばるな!」


【今週の衝突②】

     
     銀河と銀河が…! ちょっ、直角に…!



【週末一口時評】

◆TPP交渉、参加しない選択はなし…石原幹事長(讀賣新聞/9月24日(土)20時14分配信)
◇親子揃って『売国奴』め。


▶パレスチナ国連加盟申請 玄葉外相「4者声明を強く支持する」(産經新聞/9月24日(土)23時57分配信)
▷「イスラエルとパレスチナの直接交渉を求める」声明を強く支持って、意味解ってほざいてるか!

▶「パレスチナの春が来た」国連議場、拍手やまず(産經新聞/09月24日 14時08分配信)
▷是が世界の常識だ。何も理解していない玄蕃に、何を言う資格が有るか!

▶「パレスチナ国家」申請祝う 演説に大歓声(産經新聞/09月24日 13時25分配信)
▷「(イスラエル建国宣言に伴う第1次中東戦争から)63年間、私たちは苦難を受け続けてきた。米国やイスラエルが支援を止めたとしても、状況はこれ以上、悪くなりようがない。代償なしには何も得ることはできない。国家になるため、さらに代償を払えというのなら、喜んで支払う」

▶パレスチナ国連加盟申請、日本は賛否表明せず(讀賣新聞/9月24日(土)21時17分配信)
▷そうやって、イスラエル=アメリカに嫌われ、パレスティナにも嫌われるのだ。

▶<自民党>石原幹事長、「大阪都構想」に「賛成」(毎日新聞/9月24日(土)21時46分配信)
▷この坊ちゃん、口を縫い合わせる必要有りと、診断する。

▶野田首相、米国から帰国(讀賣新聞/9月24日(土)21時14分配信)
▷帰って来るな!

▶<民主党>3次補正予算案「上積み目指す」…前原政調会長(毎日新聞/9月24日(土)20時48分配信)
▷自分がヤクザ企業から貰ってるカネを出せよ。

▶制限開門に漁業者ら反発=諫早干拓めぐる協議―福岡(時事通信/9月24日(土)13時26分配信)
▷コロコロ、くるくる! 馬鹿丸出し。何が正しいのか、何が正しく無いのか。何が利権なのか、何が住民の為なのか。

▶<野田首相>普天間の辺野古移設「沖縄に全力で説明」(毎日新聞/9月24日(土)11時4分配信)
▷何を説明するってのか!? 住民が大反対してるってのに。住民が拒否してるってのに。

▶首相、小沢氏処分見直し否定も側近沈黙 融和人事 効果いつまで(産經新聞/9月24日(土)7時56分配信)
▷新党まで。

▶<樽床幹事長代行>早くも正念場? 会期延長主導できず(毎日新聞/9月23日(金)22時41分配信)
▷その任に有らず。

▶陸自部隊派遣に関心=南スーダンPKO―首相国連演説(時事通信/9月24日(土)2時27分配信)
▷「イケイケどんどん」(自民主党代表)

▶<野田首相>国連演説「日本を再生」 財政健全化など強調(毎日新聞/9月24日(土)2時22分配信)
▷その為には「野田前原枝野安住玄蕃小宮山仙谷岡田菅肛門」極悪十人衆が離党する事です。

▶非関税障壁撤廃を要請=英外相が玄葉氏に(時事通信/9月24日(土)1時15分配信)
▷アルバイトやパートは社会保険非加入とか、労働コストだけでもエラい沢山有りまっせ、経団連サン。

▶コメから規制上限のセシウム=全国初の重点調査へ―福島県二本松市(時事通信/9月23(金)22時18分配信)
▷大丈夫! 実測値に逢わせて、安全基準値を引き上げれば良いんだからね。

▶福島出身と自己紹介の玄葉外相、被災地現状訴え(讀賣新聞/9月23日(金)22時4分配信)
▷学校のプールにガソリン貯めろって喚いた事、言いましたか?

▶松本龍・前復興相が退院、政治活動復帰は未定(讀賣新聞/9月23日(金)20時14分配信)
▷「聞いてないよお~」(龍ちゃん)

▶やるべきことはやった? 菅氏の「負の遺産」(産經新聞/9月23日(金)7時56分配信)
▷いまだに「最後っぺ」の連発中。

▶首相、北の「人権侵害決議」提出表明(産經新聞/9月23日(金)7時55分配信)
▷日本官憲の国民人権侵害は?

▶衆院予算委の質問時間配分、岡田氏の提起不発(讀賣新聞/9月23日(金)0時49分配信)
▷「特別代表」は黙ってなさい。

▶「尖閣付近の活動は中国領なので正当」程駐日中国大使が講演(産經新聞/9月22日(木)23時44分配信)
▷盗人猛々し。

▶沖縄一括交付金創設へ 普天間問題で県側に軟化を促す狙い(産經新聞/9月22日(木)23時31分配信)
▷こっちのアメは苦いぞー。

▶首相、国連会合で「脱原発依存」に言及せず(讀賣新聞/9月22日(木)22時36分配信)
▷「必要な原発は今後も活用する意向を表明」(国際公約)

▶<前田国交相>八ッ場ダム視察へ 「10月の早い時期に」(毎日新聞/9月22日(木)20時45分配信)
▷視察したら「仕事した」事デス。

▶首相官邸、24日の衛星落下で情報連絡室設置(讀賣新聞/9月22日(木)20時9分配信)
▷「空が落ちて来る」とパニクった古代ギリシャの馬鹿と同じ(^^)

▶衆院予算委 民主質問者は岡田、前原、城島の3氏(産經新聞/9月22日(木)18時21分配信)
▷さいてー。

▶南スーダンのPKO「陸自派遣可能と結論出ている」と藤村官房長官(産經新聞/9月22日(木)12時17分配信)
▷憲法解釈の「結論出てる」!!

▶野田首相「トモダチ作戦に感謝」日米首脳会談要旨(産經新聞/9月22日(木)9時20分配信)
▷「僅か630億円の請求にまけて下さってありがとうございました」(臣・野田)

▶浜岡原発「永久停止」を決議へ=静岡県牧之原市議会、26日に(時事通信/9月22日(木)10時39分配信)
▷まとも!!

▶「首相偏っている」福島党首、原発再稼働に反対(讀賣新聞/9月22日(木)9時21分配信)
▷最初から解ってた事でしょ。そんな事すら解らなかったの、瑞穂タン?

▶ぶらさがり取材に「沈黙は金」 語らぬ狡猾な「どじょう」(産經新聞/9月22日(木)7時56分配信)
▷出て来て「今日は」以外に、語る中身なんてないしー。

▶民主・前原政調会長 一問一答 郵政株を復興財源に 原発輸出はしっかり(産經新聞/9月22日(木)7時55分配信)
▷郵政株で国賊。原発輸出で人類に対する逆賊。

▶1号機配管、水素で充満の可能性「突然の爆発はない」(産經新聞/9月24日(土)22時34分配信)
▷「直ちに爆発の恐れはございません」(枝野)

▶<二本松産米>「収穫も出荷もしない」農家、無念さにじませ(毎日新聞/9月24日(土)21時54分配信)
▷さぞかし無念であろう…。東電には、補償以外にも、精神的苦痛への慰謝料も請求すべし。

▶<二本松産米>市長「東電に怒り」 緊急会議で迅速公開表明(毎日新聞/9月24日(土)11時44分配信)
▷東電は整理。株は100%減資。管理職は退職金無しで解雇。役員は私財を提出して賠償に充てるべき。

▶<中国>カレーライス食べよう…北京でイベント(毎日新聞/9月24日(土)19時46分配信)
▷「カレーライスは韓国が起源」って、どっかが言い出しそう(^^)

▶<寄席>上野・本牧亭、幕末からの歴史に幕(毎日新聞/9月24日(土)18時59分配信)
▷本牧よ、お前もか…。



【今週のスヤスヤ①】

     
     「くーっ」
     「ぐうーっ」


【今週のスヤスヤ②】

     
     「すや」「すや」「スヤ」「スヤ」

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『チェルノブイリ』の陰に、援助から漏れた汚染された町で、今も暮らす4万人の生活があった。

2011-04-25 13:58:32 | 社会問題
『チェルノブイリ』の大事故から、25年。


『フクシマ』に重ねて多いに話題になっているが、その陰に「国家から見捨てられた」町で、今までずっと汚染された生活を続けている、四万人の人々がいる。


4月24/25日付け『ル・モンド』紙<署名記事>よりの翻訳転載。
《転載開始》
『汚染された25年の人生』
 
「ノヴォズィブコフ」は、1986年4月26日に爆発したチェルノブイリ原発から、200キロにある。
その日、雨が「永久に残る」放射能をもたらした。


      
     一切何の規制も無く、汚染された森の茸を、普通に露店で売る近郊の農民

1986年5月1日『プロレタリアの祭典(メーデー)』の行進と、周辺地域の花咲く美しい緑に、雨が振りそそいだ。

こうして、200キロメートル離れた、ウクライナの『チェルノブイリ』原発4号基から吐き出された放射性の猛毒がもたらした、それから四分の一世紀に及ぶ、汚染が始まった。

セシウム137の汚染濃度地図をみると、1986年4月26日当日の天候の状況により、名称は(筆者注:チェルノブイリ)一つであるが、三か国にまたがる事故の記憶を、思い起こす事が出来る。


     
     セシウム137の(平米あたりのキロベクテル)汚染図
     黄色:40から99/薄オレンジ:200~599
     オレンジ:600~1480/赤:1480以上


ソヴィエト連邦崩壊後に確定したこの地方では、風が「チェルノブイリ原発」の有るウクライナ共和国には比較的有利に働き、放射性物質の70%を『ベラルーシ共和国側』にもたらし、残りが『ロシア共和国』へと流された。

さらに、<雨>の気まぐれが、『ノヴォズィブコフ』の町に、最も酷い<汚染>の足跡を残す事となった。

この辺りは、モスクワから最も遠く離れ、「国に見放されている」という流言が、25年来広く信じられている。
当時は、首都モスクワへの汚染を食い止めるため、『ソ連空軍』が出動して「降雨剤」散布作戦を行ったと、信じられている。

「差別感」を抱く住民の心理状態を理解するには、古びて、汚れ放題の「原色」に塗られた建物の並ぶ、荒れ果てた通りを歩いてみるだけで、充分である。

原発事故以来、この町は「呪われ」てしまったのだ。

チェルノブイリ周辺の、ジャーナリストや見物人達が詰めかける「立ち入り禁止区域」の嫌悪感を、しかしこの町は感じさせない。

ただただ総てにおいて、「知らされるのが遅過ぎた」と言う感情しか残されていない。

放射能の雨が降り、有害な水が周辺の森を洗い、通りを流れ、総てを汚染した、何週間も後になって、住民達はやっとその事実を知らされる。

その地方で最も人口の多い町の、4万人が汚染されたという、悪魔の様な記録を打ち立てた後に。


原発周囲の「立ち入り禁止区域」も含めて、現在でも平米あたり1000キロベクレルを越える検査値もでる、『ノヴォディブコフ』は、最も汚染された場所の一つに挙げられる。

ウクライナとベラルーシの他の町や村と同じ様に、『ノヴォズィブコフ』は、住民避難をするべきであったし、出来る筈であった。

手段の欠如の為に、その決定はついに為されなかった。

知らされた後も、多くの住民は残った。
出て行った者達も、多くがその後戻って来た。
他の土地に行っても、職はなく、友も無く、ルーツも無かったから。

そして、「退去地区」に住む事による、多少のメリットも有るのだ。

年金支給年齢(退職年齢)が、女性で45歳、男は50歳と認められている。
子弟の「モスクワ」の大学への優先入学権もある。
立ち去りたい場合は、土地を国家が買い上げる事も約束されている。

しかし他方で、この「汚染された25年」の生活には、マイナスも多い。

一連の病気の罹患率のリストは、決して希望をもたらす物では無い。

事故以前には4例しかなかった「(チフス性)腸癌」が、事故後は毎年平均18例、観察される様になった。
現在、町には患者が250名を数える。

これは、他の地方の平均の4倍以上に当たる。
この癌は、ヨウ素131によって引き起こされる事が解っている。

ヨウ素131は、汚染されて2ヶ月で消滅するにも拘らずにである。
(筆者注:25年経った今でも、ヨウ素131が輩出され続けている、と言う事か?)

その他の病気も多い。
特に「子供達」が病気になる割合は、県内の他の地域の倍である。

これらの数字は、ソ連崩消滅の「保健医療システム」の崩壊の混乱期に、正しく検診されにくかった結果の数字であろうか?
それとも、半減期30年の『セシウム137』の影響による物なのか。

現地の公立病院長によれば。
「ソ連崩壊とロシア政府樹立に際して、町の通りはアスファルト鋪装され、汚染されている森の木をまきに使う事で放射能画放出される事が無い様に、総ての住宅にガスが引かれました。」
「その後、15年以上一切のメンテナンスは行われていません」
「道路の破損率は200%にも昇る程です。車が巻き上げる誇りの両をみれば解ります」

ここ『ノヴォジィブコフ』の住民たちが、それらのホコリを吸い込まないとしても、セシウムの経口摂取が深刻なのだ。

公式には、市場に出る食肉は「検疫機関」による検査が必要で有る事になっている。

特に』ベラルーシ』産の食肉は、クオリティーが高いと評価されて、ロシア国内には多くが輸入されている。

しかし、地域住民達に取って、正規の検査が為されているか否か、問題にはならないのが現実である。
特に、汚染されている「野生の茸」は缶詰めになり、周辺河川で取れる川魚は、全く検査される事なく流通している。
厳しい経済環境の悪化は、購買者にそのような事にこだわる余裕を無くさせ、販売者側も、「生きる糧」を得る為には何でも売る、という事になる。

事故以前と同じように、彼等の周囲の森や畑、小川は、今でも食料を供給し続けている。
ノヴォジィフコフ周辺の集落の人々は、何も隠そうとしたりし無い。

ベルラーシ国境から来て、町を横断する道路には、汚染地域へ立ち入る事への警告等も、一切為されていない。

退避地域内に住む有る住人は、1990年代にカザフスタンから来て、汚染後に住民が立ち去り放置されていた土地に家族で住んで居る。
「茸ですか?採りますよ。瓶詰めにして、食べたり売っています」
「ここでは、何もかも汚染を怖がっていたら住んでいられません」

その隣人は、もう少し注意深かった。
「私は缶詰の養殖マッシュルームしか食べません」
「自分で畑をやってますが、検査官が汚染度は少ないと言ってくれています」
「牛は汚染度の高い野原には出しません」
「そして、除染の為に<緑茶>を飲んでますよ!」
と大笑いしながら語ってくれた。

しかし、そのおおらかな態度は、自分と夫の健康を心配する事の妨げにはならない。。

「この辺りの男達は、心臓疾患を持つ者がとても多いのです」
「ウオッカは何の役にも立ってないわね!」

「安全な場所に移る?」

この女性は、それを望んだ事も有ったと言う。
しかし、家と土地を国が買い上げてくれる事に、懐疑的なのだ。

「ここには『法律』は有りますよ。でもそれを施行するやり方は、役人次第だから」
【ル・モンド/ジェローム・フノグリオ記者】
《翻訳転載終了》


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仏「地球物理学者」が、福島第2原発事故に関しての『東電』の重大な責任に言及/仏TV<Fr2>

2011-04-08 11:13:39 | 社会問題
ほぼ1ヶ月が過ぎようとする本日、4月8日フランスのテレビ<France 2>の、朝のノンストップ・ニュース番組『TELEMATIN(テレマタン)』の一つのコーナー<Les 4 Vérités(レ・キャトル・ヴェリテ)>に於いて、福島原発の事故の総括をしていた。

このコーナーは、毎日「各界」の著名人を招いての、インタヴュー形式での時事分析のコーナーで、およそ10分弱の時間が割かれている。

本日のゲストは、『フランス地球物理学研究所』所長のクロード・ダレーグル氏。

彼は、ミッテラン政権時、リオネル・ジョスパン首相の下で『教育、科学発展相』を務めた人物である。

元々「地球物理学」の学位を持つ学者で、主な専門は『アイソトープ』『マグマ』『地殻』に関する分野である。

現大統領ニコラ・サルコジーは、彼に閣僚のイスを提示したが、断って研究職に戻っている。

ちなみにこのサルコジー大統領は、ばりばりのネオコンで、フランス保守政界に有っても「突き破っている」所があり、与党内でも賛否の拮抗する大統領であるが、外相と青年文化相に「社会党」から人材を登用し、欧州委員会中央銀行総裁にも、社会党の大物を送り込んだ、「開明」的政治家である。

ところで、このニコラ・ダルグレーは、『地球温暖化論』に<反対>の立場を取っている事でも、知られている。



本日の『レ・キャトル・ヴェリテ(4つの真理)』のテーマは、『原子力に対して恐怖心を持つべきか』であった。

冒頭に、司会者からこのテーマを振られたアルグレーの第一声は『ノン』。
「ただし、平和利用原子力に限っての事だが」と、注釈を付けた。


「20~30年もたてば、必ずや新しいエネルギー技術が確立している筈だが、今、今日の時点では<原発>廃棄は無理であろう。」


このあたりは、87%の電力を原発に頼っているフランスの知識人ならでは、と言う所。

彼は、原発に対する自分の立場を、次の様に語った。


「イタリアやギリシャ等、地震国にたいしては、別に考え方が必要、との主張をしてきた。」

「原発の危険性は、<原子力>そのものでは無く、<建屋>にあるのだ。イタリアでも類似の事件があり、地震により屋根部分が崩壊した事が有った。」



「今回の日本の場合、福島を始め各原発は<地震>に堪えた。しかし、<津波>には耐えられなかった。」

「この事を考えると、日本を始めとして、『フィリピン』や『シンガポール』その他、<地震と津波>との、両方のリスクに曝されている国は、これまでの考え方をそのまま維持する訳には行かなくなった筈だ。」

「幸い、福島第2原発の場合、大事故であるが、まだ<カタストロフィー(大惨事/破局)>では無い。」



「しかし、日本の原発はフランスのそれと比べると、脆弱である。フランスの『加圧水型原子炉』の場合は、冷却回路が二重になって居り、格納容器が壊れた時にも、汚染されている<一次>冷却水は、<閉鎖回路>であるから外に漏れない。日本に多い『沸騰水型軽水炉』は、低価格で建設コストは切り詰められるが、冷却回路が一重なので、平常時でも冷却水は、その冷却の為外に出る。事故になると<汚染水>は直接外に出てしまう。」


司会者の、フランスの原発に危険性に関して聞かれた彼は、このように語り、更に続けた。


「フランスも地震発生国である。しかし幸いな事にマグニチュード9はおろか、7でさえも起こる条件が(地殻的に)無い。」

「原発は、原子炉を冷却する為に、多量の水を要する。常に冷やし続ける必要があるのだ。フランスには<大河>があるので、2・3の例外を除いて、原発は皆内陸に有る。従って<津波>の危険は無い。」

「日本は<大河>が無いので、原発は海岸に作られている。これが、津波の被害から逃れられない要因で、かつ事故の際に「汚染水」や「放射性物質」が海に流れ出てしまう事になる。」


福島の今後似ついての見方を聞かれて、答えて曰く。


「今回の『福島』の事故は、東電に総ての責任があると思われる。」
「東電の経営者は、経費の最小化を求めた。つまり、可能な限り金をかけない様に建設し、運用して来ている。」

「アメリカとフランスとが、直後から<技術支援>を申し出ていたのに、東電は拒否した。フランスは放射線被害の有る、人間がアクセス出来無い所で作業する<専門ロボット>を持って居り、その提供を申し出たが、東電は断った。」

「東電に対する、政府の管理が行き届いていない。」

「原子炉のタイプの選択から、建設、運営に、最大限の注意を払っていない。原発の日常の監視と危機管理体制が、ほとんど無く、それらに対する政府の干渉がない。」

「したがって、今回の福島原発の事故は、『東電』に重大な責任があると考える。」

「ただ、まだ破滅的事態では無い。」


その後、上記した様な理由で、フランスは「目下の所」は<原発>に対して、危機を抱く必要は無い、と話を締めくくった。


クロード・アレーグルは、12日にも同じ番組に招かれて居り、その時点で「死者は1000名にも登るものと思われる」というニュースのリードに対して、「これだけの地震と津波の複合災害である以上、被害者は3万人は免れないだろう」と予見していた事が、思い返される。


その他、各メディアは昨日7日の強度な余震について、報道が続いているが、「女川原発の漏水」も触れている物の、それ程「大げさな」報道ぶりは、幸い今回は見られない。


▶どのように援助出来るか?(ル・モンド見出し)

>3月11日の地震と、それに続いた津波による犠牲者の数は、4月3日現在の数字で「死者1万2千人」「行方不明者1万5千4百人」(合計でおよそ2万8千名)にも上っている。

>「大惨事」から一月が過ぎようとしているが、義援金を贈る事を通じて、日本の人達を助ける事が可能です。

>義援金は、次の様な送り先がある。

☆Médecins du monde(世界の医師団) (ネットで送金可)
☆Le Secours chatrique(カトリック救援会)
☆La Fondation de France(フランス基金)
☆Le Secours populaire(人民救助)
☆La Croix-Rouge(赤十字)

>また、チャリティーの芸術行動も予定されている。

☆津波、日本へのイメージ(Give2Asia)
☆クエークぶっく(赤十字)

>この記事に、ご遠慮なく多くのコメントをお寄せ下さって、記事を膨らませて下さる様に期待します。

>次の記事参照『フランスの、まだまだ『慎ましく遠慮がちな』日本の被災者への援助』
【ル・モンド/4月7日14時49分配信】



▶エール・フランスは日本への直行便を金曜日から再開(AP通信見出し)

>エール・フランス航空は、一ヶ月の中断をへて、金曜日からパリ成田直行便を再開する。

>同社は、毎日成田行き2便、大阪関空行き1便を運行しているが、乗務員の「東京宿泊」を避ける為、これまでソウル・インチョン空港経由の臨時措置を取っていた。
【AP通信/4月7日16時54分配信】



まだまだ、問題は終わらない。。。

特に、<『東電』の存続と「原発政策推進」の意志>で動きつつある「菅直人一味政権」である以上。
そして、経団連の「なりふり構わぬ」原発推進政策サポートを見ると。

財界は、金を稼ぐ事に血道を上げる代物である以上、原発推進を言うのは、当然かもしれない。
私としては、彼等に「人間性」を求める事は、最早止めている。

しかし、それを押さえるのが、政治と言う物の筈だろう。
子々孫々に問題を押し付ける、盲目政治に、怒りを覚える。

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「先ず原発有りき」から始めて、「経済効率」という理屈の後付けで押し進めた『原発』の結果は。

2011-03-16 23:12:16 | 社会問題
事ここに至って、未だに『原発』を必死で擁護する人達が居る。


理解の呼ばない「歪んだ知能」を持っているのか、「途方も無い利権」を守りたいのか。


私が愛読させて頂いている、或るブログのコメント欄が、『祭り』になっていた。

原因は、「原発の危険性を隠蔽しようとする<政府と東電>に、何らかの工作感じる」とする記事の主張に対する、極端な理論でブログ主に反撃する、一部の「コメント」である。


一部分だけ抜粋して「転載」させて頂く。
敢えて、ブログ名もコメント主もぼかした状態での転載にしたい。

(転載開始)
○○さんが車を運転していたとします。○○さんは、交通事故を起こした瞬間に政府や車のメーカーが安全性について嘘を付いていたと主張するような気がします。


何とまあ。

車は「納得して」購入して使用している。

<原発>は、反対派の意見を無視して、強引に建設された物である。
利用者が「納得して」建設された訳では無い。


(転載再開)
放射線管理区域内での年間許容被曝量が50ミリシーベルトです。これは、管理された環境下で健康に影響がないと考えられる数値です。ですから、それ以下(5万マイクロシーベルト以下)の時は健康に影響しないレベルで問題ありません。それ以外の表現をしようがありません。で、400ミリシーベルトはそれよりもだいぶ多いですね。でも、許容被曝量というのは、安全係数をかけて出すものです。だから、健康に影響することもあれば、影響しないこともあります。必ずしも影響するとはいえません。まだ、影響します、というレベルではない、ということです。まだ、ですけれどね


何とまあ。

健康に「影響する」事も有れば、「影響しない」事も有る。

人間の生命に危険をもたらす環境を強引に造り出した事に対して、そのような「あいまい」な基準を押し通して弁護する訳ですか。

第三者の生命を、一体何の権利が有って、「影響」が有るかも知れないし、無いかもしれない、などと言う資格が有るのか。


(転載再開)
可能性が1%でもあったら「可能性があります」というべきですか? だったら、人間生きていけませんよ。事故に遭う可能性、飛行機が突っ込んでくる可能性、隕石が頭の上に落ちる可能性、太陽が爆発する可能性... 地震と関係なく、日本中の原発が一斉にメルトダウンを起こす可能性だってありますよね。でも、そんな可能性を挙げていってどうするんですか? 状況をきちんと分析しないと正しい対処はできません。もちろん、「正しくない対処」の中には、「メルトダウンだー」と叫びながら逃げていくというのも含まれます


何とまあ。

事故に遭う可能性。
飛行機が突っ込んで来る可能性。

これらは、偶然が左右する。

隕石が頭上に落下する可能性。
太陽が爆発する可能性。

このような事を例示する事は、議論を真面目に取り上げていない、明確な証左である。

しかし、上記の如き「厄災」は、避けられない、人知の及ばない出来事である。

『原子炉のメルト・ダウン』は、危険の存在が知られていながら、「滅多に起こらない事」だと納得させて来た、いわば欺瞞の結果である。

飛行機は墜ちる。
数百人の犠牲者が出る。

原発も事故が起こる。
数百万人が犠牲になり得る。

これを同列に論議を展開する事は、欺瞞である。

数百人の命が軽くて、数百万人の命が重い、と言っている訳では無い。
しかし、被害の程度は「同列に」論じる様な事では無いだろう。

飛行機は、無くてはならない。
原発は、無くても困らない。


(転載再開)
想定外の災害が起こることは、文字通り想定されていません。したがって、聞いていないはずです。原発は非常に高度な安全設計がされていますが、それは想定外の天災の発生までは、当然想定していません。だって、想定していないんですもの。そして、それでもなおかつ想定外の天災が起こったら避難できることが前提です。だからこそ、原発は人口密度の低いところに作ります。


何とまあ。

ひとたび原発が「爆発」すれば、広島や長崎の何百倍もの威力で人々に被害を与える。

人々、自然、大地、総てが犯される。
この『地球』全体に対する罪を造り上げる事になる。

そのような物を、如何しても作りたければ、「想定外」などを想定してはならない。

想定外の天災までは想定していない、だからこそ「人口密度の低い所に作る」という理屈こそ、そのもたらす災害の重大さを自ら理解している訳だ。

それを理解していながら、「想定外の天災」には対処しないなどと、よくもまあヌケヌケと言えた物だ。


(転載再開)
事故は起こるものです。それは無責任ではありません。100%の安全を保証しようとしたら、無限に費用がかかるからです。たとえば、過去に20mの津波の例があるとして、津波から守るために日本の海岸線を全て20mの堤防で覆いますか? もしかしたら100mの津波が将来来るかもしれないから、100mにしておきますか? それで150mの津波が来たらどうしますか? これはすり替えではないのです。100%の安全などと言うものは神話であって、神話は神話に過ぎません。


何とまあ。

「100%の安全は保証しない」という前提で、周辺住民に「絶対安全」とだまくらかして建設を行って来た訳だ。

「100mの津波が起こるかもしれないから、100mの堤防をつくりますか?」だと?

『津波』は自然災害である。
『原発』は人災なのだ。
<原発>など、作らなければ、事故は起こらない。

前提からして、矛盾している。



其処まで「理屈をもてあそんで」原発を擁護するのは、一体何故なのだろう。

どんな得が有るのだろう。


有るんですよね。
大きな利権が。

今回の事件でも、「理由が不明」の現象が多すぎる。

東電の技術者自身が、説明出来無い。
それ程「原子力」開発は、まだ人間の科学と技術のレベルでは、開明されていない事が多すぎる分野なのだ。

人間が、今現在持っている知識では、対処出来ない領域を、あたかも「問題なく制御出来る」と信じ込んで居る<技術者>達の驕り。



そしてそこには、無数の技術特許が存在し、そのほとんどを『日立』を筆頭に、旧財閥系の重工業会社、商社、ゼネコンが握っている。

彼等は、巨大な利益をあげられる「原発建設」を、積極的に推進したい。

そして、一部の地方政治家、首長達の「名誉欲」と「経済的利権」が存在する。

さらに、その両者を取り結ぶ「中央政治家」の利権が絡む。

そして、<建設><電力><原子力><ウラン燃料><技術><運営>などなど、様々な『規制』を設けて、『許認可権』を楯に、其処に利権を織り込む『霞ヶ関』の存在。

あまたの天下り。

そこには、国民の意思も、国民の生命も、国民の健康も、国民の平和への願いも、国民の需要すら、一切関係の無いところで、原発建設が決められて行く。


「人体に直接影響は無い」


間接的に、大きな、大きすぎる影響が、5年後、10年後、孫子の世代に現れて来る。

その頃に、現在の利権で肥え太った<官僚>も、<政治家>も、居なくなっている訳だ。

そして、誰も責任を取らない。


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東日本大地震という自然災害が、「原発問題」と言う途方も無い『人災』をあぶり出した。

2011-03-15 22:46:05 | 社会問題
『福島第一原発』は、2号機から口火を切って、1号、3号、4号と、悪魔の連鎖で牙をむき出している。


「想像を絶した大地震」
「想定外の災害」
「ここまでの状況は考えられなかった」

お待ち下さい。

そのような「逃げ口上」は、聞きたくない!
と言うより、そのようなセリフを吐く権利は、彼等には無い。


そもそも、<原子力>という『人類全体』に災難が及ぶ可能性の有る、人知の及ばない「おもちゃ」をいじくる以上、問題が発生する様な「想定外」は有ってはならない筈ではないのか。

たとえ、人間がこれまで体験した地震の最大値が、マグニチュード10, 8だったとしても、「それ以上の地震は存在しない」と決めつける権利が、人間にあるのか。

ましてや、それ以下の地震で、もろくも崩れさる様な「安全対策」など、少しも安全<対策>などではあり得ない。

そして、四方を海に囲まれた地震国である日本が、「津波に対して」備えが無かった、など一体何処に言い訳の余地があるか。



100%の対策ではダメなのだ。
200%、否500%の対策を講じて、始めて『安全対策』と言えるのでは無いか。

「これだけの対策を講じてあるから<安全>である」

こんな事を言う事は、<驕り>であり<手抜き>である。

「ここまでの地震は想像出来なかった」

こんな事は、言い訳にもならない。

ひとたび「事故が起これば」、何万人、何十万人、いや日本全体、近隣諸国にまで被害を及ぼす可能性の有る「原子力」なるものを「利用したい」のならば、人間の想像を超えた次元までを想像して、安全策を講じておくのが、最低の義務である。

「原発が溶解する事」とは、『原子爆弾を投下する事』と同じ事である、と言う自覚が欠けていたのでは無いのか。

否。

彼等は「分かっていた」のだ。

分かっていて、「自分が生きている間にそんな災害が起こる筈は無い」と決め込んでいただけだ。
そして、1000年に一度のレベルの災害に対する予防措置など、経済効率から言って「やりたくない」だけだったのだ。

そして、このレベルの災害が起こらないとは言い切れない事は、周辺住民には「敢えて発表しなかった」だけなのだ。

『電力会社』が存続する為に、そして「利益を上げ続ける」ために、原発を作りたかったのだ。

その為には、分かっている「最悪の災害」には、一切口をつぐんでいたのだ。

その結果。
「非常冷却装置」が全機、「非常時に役に立たない」結果を招いた、と言う事事自体が、既に引き返し様のない「人災」である。

『地震』も『津波』も自然災害である。
人間は、悲しいかな「立ち向かう」力は無い。

しかし。
敢えて言う。

『原発事故』は、<人災>である。



しかし、悲しい事ながら、起こってしまった事は、元には戻らない。


しからば、次善の策は何か。


事故が与える結果を、可能な限り「最小限」に押さえる事である。

その為には。

あらゆる手段を、早め早めに打って行く事。

と同時に。
可能な限り正確に具体的に、「起こっている事」と「それが与え得る可能性」とを市民に伝えて、物心両面で各人の準備と対策をとる余地を与える事。

その「両面作戦」が出来て始めて、現場の事故の収拾と、周辺住民への被害を食い止める、両方の目的に対し、望まれる結果を得られるのだ。


しかし、現在、実際にやっている事は、そのどちらも「明らかに」満たしていない様に見える。

『東電』と『政府』ともに、情報を「伝えまい、伝えまい」としている態度が、あからさまである。


一体全体、本気で事態を収拾したいと言う「意志」が有るのだろうか?

「悲観的な情報」を隠して、一時的に「パニックを抑える」事が出来たとして、その後の人的被害を、いったいどのように責任を取れるつもりなのだろう。

みている限り、政府も東電経営陣も、責任を取る発想は無いとしか思えない。

「これだけの安全対策をとったから十分」
という発想は、
「この程度の放射線量は、人体に影響を与えない」
と言うのと同じ発想である。

神をも恐れぬ、傲慢にして冷酷無比な、驕りである。


住民が心配している。

当たり前だ。
放射線が検知されているのだから。

素人がみても、建屋が爆発するくらいの「異常事態」で、放射能が漏れない筈は無い。

しかし、漏れたのなら、どの位危ないのか。
何処までの対策をとれば、何処まで逃げれば、安全なのか。

「必要にして充分な」情報を公開して、その上で住民対策をとるのが、当たり前の感覚である。
東電にとっても。
政府にとっても。

「平常値の2倍に過ぎない」
「レントゲン検査で浴びる放射線量と比べてわずか数倍」

馬鹿野郎。

レントゲン撮影の5倍?
レントゲン撮影は1000分の一秒。
その5倍の放射線量が漏れていれば、1秒で5千倍では無いか。

その量の放射線に、24時間曝され続けていたら、43億2千万倍だ。

「その場で直ぐ症状が分かる」ようなら、それは最早「原爆投下」の犠牲者と同じである。
その時は、何事も無い様でも、数年後にあらゆる「身体的異常」が徐々に現れて、体を蝕んで行く。

それが、放射線被害と言う物である。
知らないとは言わせない。

その時、東電の社長を始め、記者会見で事実をぼかし続けている東電の技術者、及び枝野に代表される「菅直人政権」が、責任を取れるのか。

いい加減にして欲しい。

『私自身が<対策本部長>として、国民の安全を最大限に守るべく・・・』
等と叫ぶばかりの菅直人は、事態の重大性が理解出来ているのか。

記者会見を行っているのは、現場では無い。
最大限15分間しか、曝せない放射線漏れの現場で、証明とて無く、動きにくい防護服を着用して、津波や余震に怯えながら、懸命な作業をしている「現場の職員」に、「人体には全く問題ない」と言えるか?

それこそが『人災』である。


フランスのテレビの「ニュースチャンネル」も、一日中『日本の地震災害』のニュースを流し続けている。

勿論、街での市民達の表情を拾う映像も有る。

しかし、一番の焦点は「福島原発の爆発」と、それがもたらしつつ有る『放射性物質の拡散』の点に集中している。

フランス政府は、在日フランス人に対して、取り敢えずの処置として「東京から離れる」事を勧告した。

「なるべく東京を離れて、少しでも南に、少しでも遠くに、退避する事が望ましい。」
「勿論、日本をはなれる事もお勧めする。」
「仕事やその他の事情で、どうしても東京を離れられない人は、十分に注意して、常に情報不足にならない様に務める事。」
「(日本)政府が、必要な情報を流す筈だから、よく注意して、情報収集に励んで欲しい。」

と、通達した。

ちょうど「フランス救助隊」を運んで来た飛行機が、本来は<空で>引き返す筈であったのに、せっかく「288席の移動手段が有る」以上無駄にする事は無い、と言う訳で「帰仏希望者」を、無料で乗せてフランスに連れ帰った。

更に、フランス大使館は『ヨード剤』を集めて、可能な限りのフランズ人に配る手はずを整えて居り、「雨には濡れない様に」との注意を広めている。

可能な限りの手を打っている事が、見て取れる。
海外駐在日本公館の、在外邦人への対応とは雲泥の差の、「きめの細かさ」を感じる。


「日本政府が<必要な情報を流す>はず・・・」
これを聞いて。
恥ずかしく、申し訳ない気持ちで一杯である。

『日本政府は、庶民に有用な情報は与えない』とは、言えない。。。


そして、この大災害が与える、経済的影響と損失とにも、当然焦点を当てて報じている。

15日の日経指標は、前日比10%以上の値下がりを見せた。
この下げ幅は、最近に例の無い大幅な下げ幅である、と言う。

そして、この流れは「日本国内に留まらない」影響を与えると、警鐘を鳴らしている。

この日の「パリ市場」は4,35%、「ロンドン」が2,4%、「フランクフルト」でも同じく2%前後の値下がりを引き起こしている。

『世界第三の経済が崩壊する事は、ヨーロッパにも深刻な影響を与える』
『ジャパン・マネーは、ヨーロッパ各国の株式市場に深く関わっている。もし日本の投資家が、復興資金の必要から、ヨーロッパ市場で、所有株の売却を行ったら、ヨーロッパ経済は崩壊する』


フランス下院で、今日15日『日本の災害被害者の為に』黙祷を捧げた後、<原発の賛否』を問う『国民投票』をやるべきと言う<緑の党>提出の法案に対して、けんけん諤々の討論が為された。

結論は、まだ出ていない。


ヨーロッパ議会でも、状況は同じ。

ドイツが、25年以上を経た原発は、即時に停止し『安全確認』の為「3ヶ月間停止する措置」を取る事を表明した事を受けて、ヨーロッパ中に分散する153基の原発の、安全再確認を議論した。

『日本に比べて「地震被害」の恐れは少ない物の、「あらゆる事態」を想定しての、安全度の検証を再度行って居り、今の所は「原発を廃止する」議論までは行かないでもいいのでは無いか』との流れのようだった。


明日16日の朝刊も、「全国紙」はほとんどが『日本の地震災害の状況』になるもよう。

『フィガロ』16日一面のタイトル。
『日本の最悪の悲劇のスパイラル』

静岡県地震の速報も正確で、<福島原発>の状況と、その考えられる影響、それに対処するべき対策の可能性など、日本のマスメディアより、余程役に立つ。


160有余年続いた『官僚政治』の結果、日本の社会構造は、総てが<官僚的>に成り下がってしまっている。

政財官、総ての分野に於いて、「偉くなれば成る程」<官僚的発言>に終始する様になり、責任の所在をぼかし、結論を先送りにして、逃げ切ろうとする。

その「お上」に対する、国民の側の安全装置である筈の『報道機関』が、やはり「偉くなれば偉くなる程」、言い換えれば「有名マスコミに成る程」官僚的な発想に終始する。

その結果、自ら「お上の守護役」を買って出る。
そして、マスコミ自ら「お上」の仲間のつもりになってしまっている。

いくら、有形無形に「余録にありついている」とは言え、アフリカの新興国と同じレベルでしかない体たらく。

正確な情報が、今こそ求められている。
それなのに。


そんな<メディア>しか持たない日本が、このような『千年に一度』の様な<大災害>に見舞われてしまった事の悲劇。

そんな、驚天動地の大災害に見舞われてしまった、「その時」のリーダーが『菅直人』であったと言う悲劇。


10年後、20年後、30年後に現れる「放射線障害」に見舞われてしまった国民達の『怨念』を、「地獄」で一身に浴びるがいい。


日本の庶民は、政府と企業と報道機関との協力と庇護無しに、庶民の細腕一本で、この大混乱かを切り抜けて、不死鳥の様に甦らなければならない。


政府にグチを言っているヒマなど無い。
世界が、固唾をのんで見守っている。。。

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生きている事に感謝したい。命の尊さを確かめたい。犠牲者の方々に哀悼を捧げつつ、皆で生きて行きたい。

2011-03-12 23:59:26 | 社会問題
        
        オーベルニュ地方の州都『クレルモンフェラン』のカテドラル『ノートル・ダム』
        のステンド・グラスの一面。


既に二晩。

毎日、テレビ画面は三陸沖地震の様子だけ。

最初に見せられた、『名取川』河口部「名取町」での津波の映像は、今でも目に焼き付いている。

そして、同じ映像は「Yahoo France」で、YouTube でもみる事が出来た。


11日午前中いっぱい(パリ時間)テレビ画面に釘付けのままで、ツイッターにかかり切りになって、それなりの情報をリツイートしたり、思う事を発信していた。

いくら何でも仕事せざるを得なくて、その日の午後一杯は、テレビともツイッターとも離れて過ごした。

夕刻、再びテレビを付けて、愕然としてしまった。

燃え盛る『気仙沼市』の光景は、「見るに絶えない」どころでは無く、余りのショックにブログを書いたり、ツイッターで何かを発信する事自体が、不謹慎に思えてしまった。

大急ぎで、思いを伝えたい言葉だけでブログだけ更新し、後は文字通り、何も出来なくなってしまった。



更に一日が過ぎ、消火出来るとは到底信じられなかった、気仙沼市の火災は、ほぼ鎮火してくれている。

しかし、津波の爪痕は生々しく、直接その自然の暴力に遭遇してしまった方々の事を思うと、やりきれない。

せめて、心を落ち着けなくては。

せめて、自分が先ず気持ちを落ち着けなければ、被災した方々を慰めることも、何かを語りかける事も、出来ないと気がついた。


        
        ロレーヌ地方の州都『メッス』のカテドラル『サン・テティエンヌ』
        のステンド・グラスの一面


そして、昨日から一番恐れていた、「放射線物質」漏洩が観測されていた福島第一原発での、住人の被爆が、現実の物となってしまった。

『炉心溶解』コソ起こっていないとは言えが起こってしまったらしい。
心配が現実となってしまった。
官房長官も、東電の社長も、原子力院の責任者も、国民に納得させる事が出来る様な話し方は、一切しない。

しどろもどろで、何としても「原発反対」の声が高まる事を恐れ、自分達に批判が集まる事恐れるが余り、無責任極まりない「情報の隠蔽」に必死である。

報道に依っては、被爆者は160名にも達している見込み。


私の胸の内は、衝撃と、哀しみと、喪失感と、罪悪感で一杯になっている。

被災した現地の総ての方々に、せめて「人間としての尊厳」を失う事無く、悲惨な事態に直面していながら、雄々しく立ち向かって欲しいと、心のうちなる思いを抱き続けて、自分が出来る些細な事を、確実に行って行ける様に、心を落ち着けなければならない、と思いを新たにしている。


        
        ロワール河流域、『カンド・サン・マルタン』村の『サン・マルタン教会』
        のステンド・グラスの一面


古代ローマのエリートであった、軍団長『マルティヌス』は、軍人に似ず心の優しい男であったという。

遠征中、路傍で寒さに震えている貧しい男をみたマルティヌスは、最高位の将軍のシンボルの『緋のマント』を剣で切り裂き、その男に与えたという。

その後、イエスの教えに感化されて、軍籍を離れ、『ガリア』の地(現在のフランス)にて布教に当たった。

未だ「キリスト教」が公認される前の時代。

トウールの町を拠点に、全ガリアに布教して、ガリアの民に被いに慕われていた「尊師」と仰がれていた。

トウールから数十キロ離れた、ロワール川にそった『カンド』村で布教中に没した。

カンドの人々は、聖者マルタン様が、「自分達の町でお亡くなりになられた」名誉から、当時としては壮麗な教会堂を建てた。

トウールの市民は、自分達の聖者様が他の町に奪われた悔しさから、有る夜「夜陰に乗じて」カンドの教会堂から「マルタン師」の遺体を盗み出し、トウールに宏大な教会を建ててその中に祀る。

死後早いうちに『聖人』に列せられて「サン(=セイント)」になった『サン・マルタン』を祀った教会には修道院が付設され、全ガリアから巡礼者が訪れて大々的に発展し、革命で破壊されるまで、ヨーロッパ有数の大修道院で有りました。



キリスト教徒でなくとも、私はステンド・グラスの名品をみる度に、心が洗われ精神が生まれ変わる様な気分に浸ります。

二日半、悲惨な災害に対して、私と同じく「やりきれない思い」の皆さん。

心に静けさを呼び、精神を鼓舞してくれる如き「光と色彩」の真実に、しばし哀しみを忘れて下さい。

明日、もっと力強く「被災者の方々」を勇気付けられる様に頑張れる為にも。


それにしても、日本人は素晴らしい。

これだけの大災害にも、社会秩序は安定が保たれて、全体に事がスムーズである。
日本以外のどんな国でも、こうは行かない。
絶対に。

日本人である事に、誇りを抱く。

被災した方々、あなた方は、決して独りぼっちでは有りません。
総ての日本人が、後ろについています。

世界の多くの国々が、日本の人々の為に祈っています。

いまだ、孤立している方々も多い様です。

頑張って下さい。
決して、挫けないで。

心から、同情と友情とを送ります。

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皆さん、とにかく生き抜いて下さい。2011年3月11日を、全日本人は永久に忘れない。

2011-03-11 16:02:59 | 社会問題
津波で、集落全体が押し流されている。

大火で、市内全体が炎に包まれている。

濁流に、道路は消滅し、流されているあらゆる物で、総てが被い尽くされ、破壊され尽くしている。
水が引いた所で、おいそれとは近づく事も出来そうに無い。

長さ4~5キロ、幅2~3キロの一帯が、火の海に飲み込まれている。
何かが爆発して、炎が荒れ狂っている。
火災を消す事が出来るなんて、想像出来ない。

消防車は近づけない。
救急車も近づけない。

消防も、医療も、援助も、全く何も出来ない。


こんな映像を、リアルタイムで見せられながら、何も出来ない。


テレビの液晶画面のこちら側で、自分には何の不安も無く、ただみているだけ。。。

この世に地獄と言う物が有るとしたら、正にこれがそうなのだろう。


そして、その「現場」にいる方々の、直接迫っている<恐怖>や<絶望>や、様々な苦しさを、私は決して「本当の理解」は出来ないのだろう。

ただ、想像して胸を痛めるだけ。

こんなの不公平だ。
いくら何でも、不条理だ。

でも、人生は不公平。


悲惨な現場の、まっただ中に取り残されている方々には、何とか生き延びて欲しい。
ただただ、「挫けずに、あらゆる手だてで、生き延びて下さい」と、言うしか無い。

自分自身と、愛する家族と、お隣近所の知人友人達とを、何とか助けて欲しい。


官房長官が、救助の為のあらゆる手だてを講じている、と発表している。
しかし、そんな物が役に立つのは、混乱が頂点を過ぎてからの事だ。

今、この時、頼れるのは、自分自身しか無い。

自分自身の、精神力と、体力と、絶対に助かると言う毅然たる意志と、様々なチャンスに恵まれなければならないかもしれない。

でも、生き延びて下さい。

頑張って下さい。


こんなブログ書いていても、何の役にも立たないのは、百も承知ですが、それでも、そう言い続けるしかないのです。


無事に脱出出来ても、何とか助かっても、それから先に待っている、ありとあらゆる困難と苦労が有る。

しかし、そんな事を考えるのは、逃げ延びた後でいい。

とにかく、助かって下さい。


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「大学入試ネット投稿」騒ぎのばかばかしさは、大相撲八百長事件と同じ。

2011-03-02 18:59:37 | 社会問題
あまりに「幼稚な」話題に、同列で参入するつもりも無かったのだが。


今日のテクノロジーを思えば、「ネットを使った不正入試」など、驚くべき事でも何でも無い。
日本もとうとう「韓国並」になったか、という印象を持っただけの事。


先ず、「入試で不正行為を働く」事に対して、全く賛成をする事も、同情を寄せる事もあり得ない。
ただ、断罪に値すると、述べるのみである。

これが、前提である。


しかし。

ここまで「大騒ぎ」をして、ニュースのトップを飾り続けるような事なのかを、再考して欲しい。

事は単純であろう。

該当者は、当然特定出来る。

あとは、当人が「不合格」になるだけの事。

極めて「個人的」な事件に過ぎない。


今まで、「カンニング」等の不正行為は、繰り返されて来たはずだ。

その手段が、単純に「アナログ」がら「デジタル」に変わっただけで、何の不思議も存在しないのです。
逆に、ここまで騒ぎ立てる事に、何かから「目をそらさせる為の作為」かもしれない、などと勘ぐってしまう程である。


第一、何処に犯罪行為が有るのか。

「入学試験に於ける不正受験行為」で不合格にされる当事者以外に、物理的に不利益を被る者が居るのか。

「彼(彼女)のせいで、一人不合格になる」のなら、当事者が不合格とされた時点で「繰り上げ合格」になるだけの話。

そのような受験生が出たからと言って、その大学の評価が左右される、なんて事も無かろう。

更に言えば、『卒論』を<ウイキペディア>の切り貼りで仕上げて、学位を取る学生達は、どうなんだ。


今回の「入試ネット投稿」事件なんて、社会に与えた『衝撃』以外に、実害は無い。
大相撲の八百長「事件」と同じ事。

各大学が「訴える」ような、大事なのか。


▶投稿を巡っては各大学が偽計業務妨害容疑で警察に被害を申告しており、府警などはこの受験生が投稿に関係したとみて、捜査員を派遣して事情を聴く方針。
(毎日新聞/3月2日(水)23時55分配信より抜粋転載)


「入学試験の権威と信用性、公平性を犯された」と言いたのであろう。
しかし、実際には「各大学」が隙をつかれただけで、責任は「各大学」に有る筈である。

自らの至らなさを、官憲の手を煩わせて、目をそらさせて、社会的に罰して貰いたい訳だ。


マスコミもマスコミで、騒ぎ出したら止まらない。

連日連夜、「ニュージーランド」の日本人犠牲者とともに、新聞TVのトップをにぎわし続ける。
他に、もっと大切な事は無いのか。


<入試ネット投稿>「まさか山形とは」教育関係者に衝撃(毎日見出し)

投稿に関与したとみられる山形県の県立高校を卒業した仙台市在住の男子予備校生(19)が浮上し、急展開を見せた。山形県の教育関係者や仙台市にある予備校には衝撃が広がり、深夜まで事実関係の確認や報道対応に追われた。

山形県教委には2日夜、報道各社からの問い合わせで、入試問題投稿に関係した予備校生が山形県出身という情報が入った。県高校教育課の阿部和久課長は県立の進学校の各校長への確認作業に追われた。


一体何を問い合わせる事が有るのやら。

「不正行為を働いたのは山形県の人間の様ですが、心当たりは有りますか?」
とでも訪ね回ったのか。


毎日新聞の取材に対し阿部課長は「まさか山形出身者とは。校長から確認してもらっている最中だ。該当する大学を受験した予備校生はいるようだが、確定的な話はまだ入ってこない」と驚いた様子で語った。


「まさか山形出身者とは。。。」と言うコメントを取って、それが何の役に立つ?


予備校生が卒業した高校の教頭の家族によると、教頭には午後11時ごろ、電話で連絡が入り、慌ただしく自宅を出て高校に向かったという。家族は「予備校生が卒業生らしい」との毎日新聞の取材に「えっ、そうなんですか」と驚いた様子だった。


卒業した高校の教頭の「家族」に取材する『大ウツケ』ぶり。


一方、この予備校生が通っていたとみられる仙台市青葉区にある大手予備校の仙台校には2日夜、報道陣が詰め掛けた。女性職員は「すべて名古屋市にある本校で掌握している。こちらは何も分からない」と繰り返した。詳細については「何も分からない。答えられない」と述べた。


予備校の職員の「何も分かりません」としゃべらせて、それで記事が『三行』埋まったわけだ。
記者達は、記事「一行あたりいくら」で、ギャラを支払ってもらっているらしい。

まさか「これこれしかじかの生徒が何だか怪しかったですよ」とでも、言わせたかったのか知らん。
あほくさ。


同校から出てきた仙台市太白区の高校1年の男子(16)は「何でそんなことをしたんだろう。(東北地方と聞いて)驚いた。センター試験で通って京大を受験できたのに……」と話した。
【毎日新聞/3月3日(木)2時49分配信】


入試ネット投稿 仙台の予備校生関与か 逮捕状請求へ(毎日見出し)

京都府警と警視庁は2日、投稿に使われたNTTドコモの携帯電話の契約者について山形県新庄市在住の人物と特定した。捜査関係者によると、その息子(19)は山形県立高校を卒業し仙台市の予備校に通っており、今年京大を受験した。

府警はこの予備校生が投稿に関与した疑いが強まったとして、偽計業務妨害容疑で3日にも逮捕状を請求する方針を固めた。
【毎日新聞/3月3日(木)3時8分配信】


ここで疑問な事は、果たしてどのような『罪状』が適用されるのか。と言う事であろう。

現行法に、「入学試験に於いて、インターネットに接続して、外部に回答を求めてはならない」と言う様な法律条文は、無いと思える。

私は、司法には門外漢の素人だが、現行法の想定枠を超えた出来事に、規制の法的枠組みを当てはめる事は、相当無理が有るのでは無かろうか。

『法の弾力的運用』とでも言うやつか。
誰でも起訴出来る、権力の乱用の癖が抜けないらしい。


新しい社会と技術の流れに取り残されていた「大人達」が、慌てふためいて、一体どんな『法的つじつま合わせ』をするのやら、じっくり監視させて頂く事にしようと思う。


それにも増して、腹立たしいのは、最近の一部の子供達の慢心ぶりである。

たかだか18年かそこらしか生きていないくせに、スベテが分かった様な勘違いをして、世の中をなめきっているガキが、多過ぎる様に思える。

少しばかりIT技術に長けたからと言って、思い上がり、自分をオールマイティだと思い込むらしい。

こんな事をして、「成功する」と考える所が、子供の子供たる所以なのであろうが。

それに、敢えて言えば、日本の教育システムは、最悪である。

大学が多すぎる。

就学児童の50%が大学に進学する、という事態において、既にそんな物は『大学』とは言わない。

大学とは『UNIVERSITAS(=普遍的真理)』であり、「宇宙の森羅万象」を極める学問を納める場である。
「偏差値毎」の大学なんぞが、有ってたまるか。

白地図上に『リビア』の位置を特定出来る大学生が15%いるとお思いか?

『偏差値』と言う、日本が発明した『頭脳の質』とは関係ない物差しで、日本人を仕分けする制度。

その「偏差値」こそが、考えず、分析せず、ただ「指定された回答」に「機械的に追随する性質」のみを形成する教育であり、官僚支配体制の究極の言動力であり、日本の閉塞状況の元凶なのだ。

偏差値エリートの行く末を見てみるが良い。

自己保身と自己の利益追求しか目的が無く、傲岸不遜な性格のみが誇張されて、増殖を続けるバクテリアの如き物に過ぎない。

その様なバクテリアの集団社会(コロニー)を『霞ヶ関』と呼ぶ。

まあ、こんな教育制度は、このようなエリートしか生み出さず、裾野にはこの京大受験生の如き子供達を、増やし続けるだけなのだ。


<政経財>総ての分野で、この類いのエリートが増殖し、氾濫し、その分野のエリートになれなかった外れ者達が「マスコミ族」となって、おこぼれを求めて周りで跳梁跋扈する訳だ。


この、悲惨なる循環ステムの、ちょっとした食い違いが、今回の「ネット不正」受験者である。

彼を責めても、何も解決しない。

総ては、日本社会と言うシステムの、最初のボタンの掛け違いに、始まっているのだ。


根は、限りなく深い。


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