晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

民主党政権にそろそろ<引導>を渡す時が来た。身内からも反乱が吹き出す菅直人政権。

2010-11-30 22:34:50 | 政治と社会
四面楚歌の仙谷さん。

驕れる平氏の没落は、意外に早いらしい。
晩秋の落日は、つるべ落とし。


▶首相支持グループで内閣改造論相次ぐ(読売見出し)

>民主党で菅首相を支持する議員グループの30日の会合で、菅政権の政権運営を不安視する声や、「人心一新すべきだ」と内閣改造を求める声が相次いだ。

>首相は30日夜、首相官邸で記者団に「(グループの会合で)そういう話があったとは承知していない」と述べた。
【読売新聞/11月30日(火)21時19分配信】


菅直人自身は、「承知していない」らしい。
配下のグループの動向すら見えないの?
それとも、強がり?

そもそも『菅首相を支持する議員グループ』なる物が、自らまいた種を刈り取っているだけの事。

9月14日の時点で、206名の国会議員と、数多くの地方議員達は、自ら自分達の将来の扉を閉ざしたのだ。

一体何を「不安視」する事が有る?


▶仙谷氏の反省「聞いてない」=参院議長(時事見出し)

>西岡武夫参院議長は30日の記者会見で、参院で問責決議が可決された仙谷由人官房長官について、「記者会見で反省されたか。私は(反省の弁を)聞いてないような気がする」と述べ、仙谷氏の姿勢に不満を示した。
 
>仙谷氏は、衆院で法的拘束力のある自身への不信任決議案が否決されたことを問責決議よりも尊重すべきだとの考えを示唆している。これについても、西岡氏は「参院は別だ。院として決めたわけだから」と、参院の判断を軽視すべきではないと指摘した。
【時事通信/11月30日(火)18時37分配信】


何をか言わんや。

「余の辞書に<反省>などの文字は無い」

閣僚達の愚かさが、その凋落ぶりに輪をかける。


▶<北沢防衛相>武器輸出三原則見直し 「政治が風穴を」(毎日見出し)

>北沢俊美防衛相は30日、防衛省での防衛関連企業との会合で、原則すべての武器輸出を禁じる武器輸出三原則について「米国一国が生産を担う時代でなくなり、今は各国で共同生産している。平和国家の基本理念は大事にしつつも、政治が風穴を開けないといけない」と述べ、要件を緩和し、他国との国際共同開発を容認すべきだとの考えを強調した。

>日本だけの開発・生産では高コスト体質になり、生産・技術基盤も他国に遅れかねないとの危機感がある。会合では企業側からも前向きな意見が多かったという。ただし、政府・民主党内には「平和外交」の観点から見直しに慎重論も残る。
【毎日新聞/11月30日(火)19時37分配信】


この北澤と言う大臣は、鳩山元首相が「普天間の国外移転。最低でも県外。」と模索していた当時から、「辺野古以外にありえない」と言い続けていた。

所詮は戦争屋。

アメリカの旗の元に、日本人の兵士を戦地に送りたくてたまらないのだろう。
アメリカの旗の元に、世界中を侵略する軍事行動に、日本人の血税を注ぎ込みたくて堪らないのだ。

その陰で、日本版「死の商人」を肥え太らせ、アメリカの「死の商人」に土下座したくてたまらなくて、その為に奔走する。


武器輸出を語るという発想は、国家経済と産業システムが、「戦争を前提とする」国体を目指す、と言う事である。

戦争を悪と捉え、戦争の無い世界を構築したい、という哲学と「真っ向から」対立する国家観である。


自民党政権の頃ならいざしらず。

自民党政権を倒して「政権交代を望んだ『国民』」は、このような「自民党すら控えていた」武器輸出に走るような事を目指して、敢えて「戦争肯定」へと舵を切る勇気が、一体何処から出て来るのだろうか。

時局も、国民の願いも、何も見えない。
何ら聞き届ける能力がない。


国民の支持を、完全に無くしている政権だと言うのに。

単純に、『北朝鮮』と『中国』との脅威を言い募って、軍事<同盟>と詭弁を弄する「対米隷属」関係を、堂々と推進したいが為の、小手先の策を講じているのか。

それとも、更に単純に「経団連」の圧力に屈し、「経団連傘下の大企業を優遇する」事によって、日本経済の衰退を救えると勘違いしている「情けない無知の為せる技」なのか。


根本的に「国家を正しく導こう」という哲学が欠如しているが故に、この政権は「断末魔のあがき」を繰り替えしながら、落ちる所まで堕ちて行く。

真紀子議員曰く。
「内閣改造しか無いでしょう」
「改造ないとき?」
「その時は総辞職ですよ」

「それが『民主党の終わりの始まり』です」


真紀子議員でなくとも、そんな事はいわれなくとも解っている。
終わりの始まりでは無く。終わりが迫っている、のだ。


政権自体は、劣化の度合いを増々深めて行く。


▶喉元過ぎれば…政府・与党は責任転嫁体質に逆戻り(産経見出し)

>今国会最大の課題だった平成22年度補正予算が成立して気が大きくなったのか。菅直人首相をはじめ政府・民主党幹部は30日、野党やマスコミに対する挑発的な発言を連発した。仙谷由人官房長官と馬淵澄夫国土交通相が参院で問責決議を可決されたこともどこ吹く風。すっかり責任転嫁体質に逆戻りした。「喉元過ぎれば熱さを忘れ」を繰り返して来年の通常国会を乗り越えられるのだろうか。

>菅「野党は与党の邪魔をするのが国会の常なので少し足踏みを続けている」

>鉢呂「最近は野党の質問があまりにも低俗だ。答弁者は質疑者の低劣さに合わせなければ答えようがない」

>岡田「今の参院の状況はすべて野党に責任がある」

>仙谷「野党は審議しない理由をあまり探さないほうがいいのではないか」
   「朝7時から夜11時まで一生懸命やり、政策的にいろんな改革を実行してもマスメディアがプラス評価でお書きいただいていない。ジャーナリズムは野党精神が旺盛なほうが正しいのかもしれないが…」

>前原「どこかの党は審議拒否だと言っているが、審議に出てこなかったらあの人たちは税金泥棒だ」


いやはや。

今週の「ヒット・パレード」と言った所か。
暴言の百花繚乱である。

そりゃ、間抜○な野党も、怒りますよ。


>小池百合子総務会長「国家や国益を考えないで足を引っ張ってきた野党時代の民主党と一緒にしてほしくない」

>逢沢一郎国対委員長「国会の現実を全く知らない言語道断の発言だ」

>みんなの党の渡辺喜美代表は「何でもかんでも野党のせいにして国会を切り抜けようとしている。政権延命のための屁理屈(へりくつ)にすぎない」

>公明党国対幹部「民主党は自分たちの要求ばかりで野党の言い分を聞かない。もう与野党党首会談も幹事長会談も当分開かない方がよいのではないか」
【産經新聞/11月30日(火)21時49分配信】


と、おっしゃいますが。。

何処がどう違うのかねえ。

2009年8月以前の、与野党が逆であった当時の、お互いの発言と同じだと思います。

最終的には、どっちもどっち。
目○そ鼻く○。


これを、「断末魔」と言わずして、一体何と言おうぞ。


更に加えて、気が狂ったかの如きア○さ加減の政権の姿勢を示す動きが、また出て来た。


▶<民主調査会>消費増税を提起 社会保障の財源に(毎日見出し)

>民主党の「税と社会保障の抜本改革調査会」(会長・藤井裕久元財務相)の中間とりまとめ案が30日、明らかになった。年金や医療など高齢者向けの社会保障充実に加え、子育て支援など現役世代への支援拡充のため、財源として消費税を「非常に重要」と強調。政府に対し、消費税を含む税制の抜本改革に一刻も早く着手するよう求めている。参院選後、いったん封印されていた消費税増税論議が再燃しそうだ。
【毎日新聞/12月1日(水)2時35分配信】


消費税を言い出す輩は、必ず「福祉目的」と言う。

「福祉」と言えば、受け入れられる、とでも信じているかの如くに。

そもそも、年金や医療等の『福祉』は、特別目的税を導入しなければ成り立たない、と言う事事態が「国政の失敗」であり、政治の失敗を国民に押し付ける事は、言語道断である筈だ。

「欧州は20%前後である」
と言う事を、よく比較に使っている。

とんでもない。

先ず、企業への「消費税」課税のシステムが、日本の様に曖昧では無いのだ。
輸出還付のシステムも、一切の不公平は存在しない。

輸出の際の消費税還付は、本来払う必要の無い「国内消費ではない輸出」に対する、先払いに対する払い戻しに過ぎず、輸出企業が潤う制度では無い。

しかも、ヨーロッパ各国には、財務省周辺に「ありとあらゆる」特殊法人やらなんやら、三重四重の中抜きがなされる構造など存在せず、挙げ句にそれらの特法に天下る役人が「甘い汁」をすい尽くす様な、無駄は一切無い。

これらの、予算運営上の様々な「無駄」と「盗み取り」等がそのまま存在して、「消費税だけ引き上げる発想」しか出来ない所に、亜流自民たる民主党政権の存在価値の無さを、露呈しているだけなのだ。


事ここに至っては、もはや黙っては居られない。


▶小沢氏、首相交代の可能性に言及(読売見出し)

>「国民は民主党政権に愛想を尽かし始めている。首相を代えるなら、代わった人が党を再建し、勝てる状態で衆院を解散すべきだ。そうしないと民主党政権は1年半で終わる」

>「来年1月の党大会で『菅首相の下では統一地方選を戦えない』との声が起きるのではないか」
【読売新聞/11月30日(火)21時35分配信】


この人が、いよいよ動き出した。

『一兵卒』で引っ込んでいて、民主党の瓦解を座して見ている辛さが、伝わってくる。


挙げ句に果てには、うがった見方もちらほら。


▶民主ベテラン「首相の最後のカードは仙谷追放、小沢副総理」(ポストセブン見出し)

>民主党の代表戦後に挙党態勢を主張した菅グループのベテラン議員は、最近、支持率低下と反比例して菅首相に覇気が戻ってきたと見ている。


およよ。
あの「死んだイワシの目」の何処に覇気なんぞが??


>「総理はひそかに野党が仙谷氏の問責決議案を可決した後に官房長官を交代させるチャンスをうかがっている。政権は大黒柱を失うが、前原誠司・外相は仙谷氏とはっきり距離を置いているし、岡田幹事長はもともと仙谷氏とソリが合わない。2人の副長官も権力を失った仙谷氏にはついていかない。仙谷氏を交代させれば官邸は総理主導で回り始めるだろう」

>その“政権奪回”の成否を握るのが、動き始めた小沢氏だというのだ。代表選では菅首相と小沢氏の議員票は「206対200」で互角だった。小沢支持派が政権批判を強める中、菅首相が党内基盤としてきた反小沢勢力の中心である仙谷氏を切り捨てることは、党内の勢力バランスが一気に逆転することを意味する。


菅グループのベテラン議員って?

まあ、すこぶる当たり前の見方では有る。
このような分析を語る「菅派のベテラン」が居る事が、すこぶる疑わしいものの、本音を言えるのなら、「こう言いたい」のだろう。

「仙谷を切ってでも<菅政権>を長らえたい」


>「現実問題として、ここまで支持率が下がっているのに自民党との大連立や公明党との部分連合がうまくいくとは思えない。政権を保つには小沢排除路線を撤回して、例えば副総理に起用するような思い切った提案で協力を仰ぐしかない。代表選で小沢派切り崩しに動いた総理の若手側近たちは報復を恐れて反対するだろうが、この際、切り捨てるべきは保身に走る“側用人”たちの方だ」(ベテラン議員)


この判断や、良しとしよう。

というか、それしか無い事は、最初から解っていたのです。
我々国民には。

そんな事も解らなかったのは、目先の「椅子取りゲーム」しか目に入らなかった、小物達のみ、と言う事だ。

そんな「小物」が206名。
いや、何ともオゾマしい政党では有るものだ。


>菅首相の最後のカードは、「仙谷追放」と「小沢副総理」という指摘である。
【NEWSポストセヴン/週刊ポスト2010年12月10日号】


まあ、所詮は『週刊ポスト』の記事である。
大した信憑性は無いのかもしれない。

そう言ってしまえば、それで終わりなのだ。
しかし「そうとでも言わなければ、この閉塞感は打破出来ない」という、切羽詰まった心理の現れでは有ろうか。


少なくとも、昨年8月30日に『小沢マニフェスト』に投票した国民で、その後の民主党の裏切りに心を痛めている我々は、そんな事は最初から解っていた事だ。


小沢が首相にならなくとも、先頭に立つ者が「マニフェスト」の意味を汲み取り、一意専心、日本の将来を『国民の生活に立脚した「独立主権国家」の姿』に向けて邁進するのであれば、何も問題等起こらない筈だったのだ。

ここに来て、空き缶首相に、もし仙谷の首を飛ばす勇気が有ったとして、更に小沢副総理なる路線を取る懐の深さが有ったとして、(無かったから今日の惨状を招いたのであるが)、今から小沢副総理と<協力>して、沈みかかった民主党政権を救うべく、働ける物であろうか。


かなり、信じ難い話だ。


やはり、仙谷菅直人前原岡田枝野玄蕃北澤仲井小宮山などを、一掃するしか「日本を救う」方法は、無いと思う。

それこそが、唯一民主党を救う道でもある。


四面楚歌の「仙谷空き缶政権」である。


国民の自然発生的「救国運動」を、更に活性化しよう。
そろそろ『引導を渡す』時が来た。

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事ここに至っても<アンポンタン>民主党は「見えない」「聞こえない」「理解出来ない」の大殺界。

2010-11-29 22:49:42 | 政治と社会
連日、民主党政権に対して「無能」と言い続けている。


『無能』という語に、厭きてしまった。

もはや、言葉は見つから無い。


繰り返すのも、鬱陶しい。


▶<民主> 敗北続きで悲鳴 来春統一選「戦えない」(毎日見出し)

>来春の統一地方選を控え、党内では地方組織を中心に「このままでは戦えない」との声が上がっており、菅政権の先行きに暗雲が垂れこめている。

>ベテラン参院議員は松戸市議選について「都市部の無党派層で民主党離れが進んでいる」と心配する。若手衆院議員も「『民主党』の看板がプラスにならなくなっている」と落胆を隠さない。

>12月12日投開票の茨城県議選では、枝野幸男幹事長代理が応援に入るなど党を挙げての支援態勢を組んでいるが「民主党への受けが非常に悪い」(県選出国会議員)と早くも懸念する声も出始めた。党内では来年の通常国会で11年度予算案審議の見通しが立たなくなる「3月危機」もささやかれるが、それ以前に足元の地方組織から執行部批判が高まる可能性もある。党幹部も「地方からの風当たりは非常に厳しい」と認める。

>岡田克也幹事長は29日の記者会見で、今後の統一選対策について「民主党政権になってこれだけのことが成し遂げられたと多くの有権者に実感してもらえるような状況を作り出す」と強調した。
【毎日新聞/11月29日(月)22時17分配信】


民主党の皆様だけが、「何が原因か」が、お分かりでない様です。
事、ここに至ってすら。


『民主党で戦えない』

でも、そんな政権を作ったのは「一体誰だ」ですよ?
ええ?
206名と、地方県連と、サポーター。


繰り返すのも、実に実に鬱陶しい。

もはや、痴呆症と言っては、病院関係者にしかられそうだし。
「民主党員と、痴呆症患者とを一緒にするな!」
「闘病中の患者さんに失礼だ!」


▶地方選敗北 小沢氏問題「要因の一つ」 民主・岡田幹事長(産経見出し)

>民主党の岡田克也幹事長は29日の記者会見で、小沢一郎元代表の国会招致が実現していないことが地方選の情勢を厳しくしているとの見方について「いくつかの要因のうちの一つだ。今後の統一選を考えても障害の一つになっている」と述べた。

>福岡市長選や和歌山県知事選のほか、千葉県松戸市議選などで民主党候補が相次いで落選していることを踏まえての発言だ。
【産經新聞/11月29日(月)20時57分配信】


ここまで来ると、もはや「アンポンタン」は通り越して、単なる馬鹿なのだろう。


▶<野党硬化>仙谷長官が辞任否定 首相、打開の糸口探る(毎日見出し)

>自民、公明両党は同日、仙谷、馬淵両氏が閣僚にとどまる限り、来年の通常国会も含め、両氏が出席する委員会審議に応じないことで一致。仙谷氏は記者会見で「(辞任する気は)全くといっていいほどない」と明言し、与野党の対決色が強まっている。

>菅直人首相が呼びかけた与野党党首会談は、野党側が仙谷氏の同席を拒み、予定より3時間以上遅れて始まった。仙谷氏は欠席したが、公明党の山口那津男代表は低調な議論に「次回は開かなくてかまわない」と首相に宣告。


第一、「党首会談」に何故仙谷が陪席するんだろ。
民主党と言う政党に於いては、『官房長官』が党首なんだ。

なるほど。

『代表』は首相、『官房長官』が党首。

首相は羽織。
官房長官が後ろから操る手足。


実に面白い。


>自民党幹部は29日夜、「仙谷氏が辞めると内閣がつぶれるので、絶対辞めない。与野党が歩み寄れる状況ではない」と指摘。公明党幹部は仙谷氏の辞任拒否について「理解できない」と述べ、仙谷氏らの更迭を求めた。
【毎日新聞/11月29日(月)23時30分配信】


「散り際こそが、男の花道」なんて哲学は。
悪徳弁護士には、関係ないのですね。。。


▶<小沢氏>「地方議員の反乱で政権崩れる」(毎日見出し)

>民主党の小沢一郎元代表は29日夜、東京都内の日本料理店で社民党の又市征治副党首、民主党の高嶋良充元参院幹事長と会談し、地方選で民主党の敗北が続いていることについて「地方議員から反乱が起こると民主党政権が根っこから崩れる。菅政権は地方への危機感が薄い」と述べ、菅直人首相の政権運営に強い不満を示した。

>出席者が明らかにした。09年衆院選の政権公約(マニフェスト)などで地方重視の姿勢を打ち出してきた小沢氏は、菅政権が財政再建を重視する立場から修正を図っていることが、地方選敗北の一因との認識を示唆。統一地方選に向けて態勢の立て直しを求めた。

>一方で、小沢氏は「今、首相を代えると選挙になる。選挙になったら勝てない」とも語った。
【毎日新聞/11月29日(月)23時42分配信】


「地方選の苦戦の要因の一つは<小沢>」と口走る岡田。
「地方重視を覆したから、地方にソッポを向かれた」と理解している小沢。

「選挙になったら勝てない」と分析する小沢の心中や、いかに。。。

手塩にかけて育てようとした「政権交代事業」が、みるみる崩れ去っている事を、冷静に見つめながら、慌てる事無く、党を崩壊させずに再建する可能性を信じて、「復権」を模索する小沢。


何と、悲しき構図で有る事か。
何と、悔しい構図で有る事か。

何と、無駄な時間の浪費で有る事か。


▶首相、突然“全方位外交” 背景に「陰の首相」の存在(産経見出し)

>八方塞がりの政権運営を強いられている菅直人首相が突如、“全方位外交”に乗り出した。

>29日、野党との党首会談を行った首相は就任後初の党首討論にも意欲的な姿勢を示した。27日には9月の党代表選以来、距離を置いてきた鳩山由紀夫前首相とも会談した。各方面との接近を試みる背景には、「陰の首相」と言われながら、参院での問責決議の可決で、今や政権運営の最大の障害と化した仙谷由人官房長官の存在がある。

>首相が野党と接近すればするほど、野党からの仙谷氏への風当たりは避けられないものとなる。それでも、首相は野党に秋波を送り続ける。仙谷氏が苦境に立たされることは、もはや計算のうちなのか。

>首相は党内の非主流派にも目配せを始めた。鳩山氏と9月の党代表選後初めて会談した首相はその日の夜、海江田万里経済財政担当相とも会談。鳩山、海江田両氏は代表選で小沢一郎元代表を支持した。

>「仙谷氏を即刻、罷免してほしい」

>党首会談で渡辺氏は首相に単刀直入に求めたが、首相は何も答えなかった。

>そのころ、仙谷氏は首相官邸で定例の記者会見に臨んでいた。問責決議を受け自ら辞任する考えはあるか問われた仙谷氏は、ドスの利いた声でこう反論した。

>「参院には不信任をして内閣を倒す権限はない。(辞任の考えは)全くと言っていいほどありません」
【産經新聞/11月29日(月)23時11分配信】

仙谷無くして、何一つ決められなかった「空き缶首相」が、その仙谷が自分の首を絞める気配が出て来るや、冷たく切り捨てるか?

正しく、菅直人の得意のパターン。
最大の恩人を、裏切り続けて来た、「石かじりつき」男の、面目躍如である。


何ともはや、支離滅裂な政権と、そんな状況を生み出した原因自体が、更に混乱の原因を再生産している以上、解決策は無いに等しい。

事ここに至っては。
さっくりと「原因を切除」するしか無い事ぐらい、誰でも解る。

理解出来ないのは、「原因」自身と、その原因を抱え込んで話さない「政権」だけ。

国家を治めず、国家を沈める「仙谷菅直人政権」は、日本の癌である。


一刻も早く、206名の声を聞きたい。

「どう責任取ってくれるおつもりですか!?」


「無能」と言う言葉には、辟易してしまった。


同胞よ。
前を向け。

雑音に惑わされる事無く、真実を見よう。

『国民の生活を無視』

そんな政権は、打倒しよう。

仙谷を、追い出そう。
菅直人を、追い出そう。
岡田を、追い出そう。
前原を、追い出そう。

朝日新聞を、拒否しよう。
産經新聞を、拒否しよう。
読売新聞を、拒否しよう。

日経を、毎日を、拒否しよう。

NHKを、無視しよう。
民放各社の、ニュースと称し、報道と称する洗脳番組を、消し去ろう。

「テレビで言ってた」
「新聞に出てた」

だから何も考えずに信じ込む。。。
それこそ、愚かな行為である。


流される情報の、裏を良く考えよう。

「皆が言ってる事」は、実はおかしい、と気がつこう。

誰も彼もが同じ意見、などと言う事は、元来おかしい事なのだ。


「自分の子孫達に、何を残してやれるか」を、考えよう。
それには、何をしなければならないか、を考えよう。

民主党も、自民党も、ましてや公明党など、日本全体の事を、日本国民全員の事を、考えている訳がない。

彼等は、夫々自分が属している「一部の特殊な人々」の事だけを、考えているのです。


その事に、気がつかなければならない。

声を出そう。
皆と語り合おう。

『見よう』
『聞こう』
『考えよう』

我々は、政治家では無い。

だからこそ、しがらみも無く、利益誘導も考えず、何処からかの「圧力」に怯える事も必要ない。

政治家でない私たちこそ、祖国の将来を<真剣に>考える事が出来るのです。

政治家でないから。
素人だから。

一人の「日本人」だから。


今の日本、今までの日本、何かおかしくない?


そして、現実的な国政の仕事は、「本当に日本の将来を見据えている」本物の政治家に、委ねよう。

そのような政治家が、「居るとして」の話であるが。

だからこそ、政治家は、真面目に真剣に熟慮の上で、選ばなければならない。


取り敢えず、日本に取って『邪魔な政治家』は、今後決して信任してはならない。
肝に銘じよう。


仙谷の様な、政治家失格者を、二度と出さない為にも。
仙谷の様な、日本を売る様な政治家を、二度と出さない為にも。


>岡田克也幹事長は29日の記者会見で、今後の統一選対策について「民主党政権になってこれだけのことが成し遂げられたと多くの有権者に実感してもらえるような状況を作り出す」と強調した。

その為に、残された道は、ただ一つ。

君たちが辞める事だ。

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落胆の連鎖「伊波氏沖縄知事選落選」と、『安里氏宜野湾市長に当選』にかける微かな希望。。。

2010-11-28 22:54:20 | 政治と社会
やっぱりか。


伊波氏落選。

沖縄県民は、自らの手で、自らの選択を示した。
他人がとやかく言っても仕方が無い。

日本に、小さな希望がともり始めると、すぐさま冷水が降り注ぐ。
ここ1年、それの繰り返し。


以下は、『冷水』を降らせる側の発言の引用である。

 「伊波(洋一)氏は日米安保の破棄や尖閣問題でも中国との話し合いという非現実的な主張だった。その点で沖縄県民は常識的な判断をされ、伊波氏が選ばれ、何も動かなくなるという最悪の事態は避けられた。仲井真(弘多)氏が(県内世論に配慮するなどして)県外移設の立場になったのは仕方がなかったことだ。米国との再交渉はあり得ず、政府は今後、仲井真氏の立場を悪くすることなく、5月の日米合意に沿って日米関係の強化を責任を持って進めてほしい」

>日米関係に詳しい福井県立大教授、島田洋一氏の話。
(以上産經新聞11月29日(月)0時44分配信産經新聞より転載)


<日米関係に詳しい>って。

一体、誰が、如何なる基準で、「詳しい」と決めたのだ?

大学教授だから?
産経が望む発言をするから?


この人の「発言」の全ては、<アメリカ様の「御意のままに」申し奉る>のみ。

これで、「大学教授」だと。

これで。


これは、単に「島田洋一」なる、一個人の能力の為せる技か。

さもなくば。

たまたま「福井県立大学」という一地方大学のレベルの限界か。

はたまた。

C.I.Aに帰依する『産經新聞』の特殊な偏狭性の現れか。



恐らく、それらの全ての結合体に依る『発言』なのだろう。

言い換えるならば、これが、日本人の「思考力の限界」である。

まことに持って「図々しい」意見である。

「沖縄が、本土の犠牲になれ」

何の資格で、そんな事が言えるのだろうか。
何の根拠で、「米国との再交渉はあり得ず」等と、決めつけてくれるのだろうか。

訳が解りません。


アメリカに逆らってはならん。
アメリカの言いなりになって居れ。
対話による外交など、あり得ない。

このような「発言」を吐く無能な操り人形が「大学」の教授だと聞いただけで、この国の、学問的水準、教養の範囲、思考力の奥行きが、いかにも「低開発国」の水準に留まっている事をあらわしている。

そうである以上、日本に「独立した主権国家」を築くと言う希望など、かなう筈も無い事を、思い知らされる。


このようなブログで、何をわめこうが、そのような「思考力のウネリ」を相手に、何も力を持ち得ない。

そして、当事者で有る『沖縄県民』自身が、自ら「そのような発想のもとに」選択をした、と言う事実を突きつけられてしまった。


勿論、「ヤマトンチュウ」が何を言おうと、所詮「よそ者のタワゴト」にしか過ぎない。

しかも、私自身は「日本国内に居住しない」ヤマトンチュウなのだから、何も言う資格は無いのだろう。


そう考えさせられて、深い悲しみと、底なしの脱力感とを、味合わせてもらった。


そして、他方で。


▶宜野湾市長に前副市長の安里氏=「普天間県内移設反対」掲げる―沖縄(時事見出し)

>米軍普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾市で、伊波洋一前市長の知事選出馬に伴う市長選が28日投開票され、無所属の新人で前副市長の安里猛氏(58)=共産、社民、沖縄社会大衆推薦=が、無所属の新人で元衆院議員の安次富修氏(54)=自民、公明推薦=を破り初当選した。投票率は67.13%(前回60.39%)。

>安里氏は伊波市政継承を掲げ、普天間問題では「県内移設反対」を強く主張。名護市辺野古への移設を推進したい政府としては厳しい状況に追い込まれることになった。
【時事通信/11月28日(日)23時9分配信】


この事実を、「干天の慈雨」と捉えるべきなのか。

直接の被害者となる筈の『宜野湾市民』は、基地の県内移設の反対し、『沖縄県全体』の意見は賛成、なのだろうか。

やっぱり、基地が無い事には、沖縄の経済は立ち行かん。
アメリカに出て行けと言うなんぞ、考えられん。
県内で仕方ない。
他に、一体何処が引き受けると言うのか。
本土に行く訳が無い。
国外に出て行ってもらったら、日本は誰が守るんだ。
アメリカ軍は、日本に不可欠。
と言う事は、沖縄に不可欠。
と言う事は、宜野湾以外に無いだろ。


と言うのが、沖縄県民の「思考」なのでしょうかねえ。



大木晴子様。

教えて下さい。
どう考えたら良いのでしょう。


やはり、一度の敗北に挫けていないで、気を取り直し、戦いをやめてはいけません。
米軍基地が、沖縄から、日本全土から、無くなる日が現実となるまで、声を出し続けなければなりません。
諦めてはいけません。


きっと、そのようにおっしゃる事でしょう。

解っています。

諦めません。


でも、結果を知って、寂しくなりました。


さあ、明日から、出直しだ。


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今週の名言『支持率1%になっても辞めない』/決して「マイノリティーを見捨てない」名宰相よ、永遠なれ!

2010-11-27 23:02:31 | 政治と社会
今週末も「一口時評」です。


▶名古屋リコール・選管資料、何者かが持ち去る?(読売/11月28日(日)3時3分配信)
▷何処までも「不正のスパイラル」。

▶<自民党>全面的な審議拒否を否定…石原幹事長(毎日/11月27日(土)22時4分配信)
▷一見公平に聞こえる「座らない腰」隠し。

▶住民反対の出店計画企業、厚労相の総支部に献金(読売/11月27日(土)21時41分配信)
▷出たゾ。

▶米韓演習で何が起きる?閣僚は原則都内で待機(読売/11月27日(土)21時40分配信)
▷「機関車は君だぁ~、後押しは僕たちだぁ♪」

▶小沢氏の招致断念、岡田氏「野党の審議拒否で」(読売/11月27日(土)21時23分配信)
▷良かったねえ~、言い訳が出来て!

▶前原氏、「審議拒否は税金泥棒」=自民批判、政府・民主で相次ぐ(時事/11月27日(土)20時26分配信)
▷前原君達は「民主党泥棒」です。

▶菅首相 「支持率1%になっても辞めない」…鳩山氏と会食(毎日/11月27日(土)19時43分配信)
▷菅「私は少数派を見捨てない政治を致します。1%の人々の為に!」

▶沖縄知事選は28日深夜に大勢、2氏激しく競る(産経/ 11月27日(土)19時9分配信)
▷伊波氏は日本の希望。沖縄の運命は日本の運命。

▶「あまり期待しないで」と鳩山氏 首相の協力要請に尻込み? サッカーW杯招致(産経/ 11月27日(土)19時3分配信)
▷苦しいときの鳩頼み。鳩「迷惑なんだよなあ、今更、彼に何か頼まれるのって。。。」

▶「南北双方に働きかける」中国外相、前原外相に(読売/11月27日(土)18時8分配信)
▷「もっとやれ!もっとやれ!中国人民は漁父の利を得るのがお家芸なのだ」

▶自衛隊を排除する菅政権に国防は任せられるのか?(産経/11月27日(土)14時44分配信)
▷「だって、アンポが有るんだもん。。。」

▶<仙谷氏問責可決>政権の要、直撃 通常国会も混迷 自民、審議拒否辞さず(毎日/11月27日(土)13時56分配信)
▷レッド・カードは永遠に。

▶水俣病被害者から不安の声=チッソ分社化で説明会―熊本(時事/11月27日(土)13時0分配信)
▷分割、分割を繰り返す手法は、ホリエモンに教えて頂きました。

▶漁獲枠合意へ最終調整=大西洋クロマグロ会合閉幕へ(時事/11月27日(土)12時36分配信)
▷中韓は漁民にルールを守らせる気は有るのかなあ??

▶北朝鮮非難決議を採択 衆参両院「言語道断の暴挙」(産経/11月27日(土)7時59分配信)
▷人んちの軒先で合同演習を強行した米韓の非難はしないの?

▶仙谷氏の問責可決 瀕死内閣ちらつく「解散」(産経/11月27日(土)7時59分配信)
▷菅は目がちらついています。

▶外資、自衛隊施設望む高台も 北海道の森林、33カ所を取得(産経/11月27日(土)7時57分配信)
▷「中国マネーは世界中買い占めるアルヨ」

▶板門店ツアー中止、でも北朝鮮見たがる旅行者も(読売/11月27日(土)22時37分配信)
▷恥知らずが居る物だ。

▶宇多津町 町長給与ゼロ、教室にエアコンを…公約の条例案(毎日/11月27日(土)22時16分配信)
▷『有言実行』。会社員の奥さんの給料でしのぐそうです。普通マネは出来ない。

▶与野党チキンレース…菅は罷免も内閣改造も切り崩しも出来ず(夕刊フジ/11月27日(土)16時56分配信)
▷アホらし。取り敢えずチキンライスでも食べましょ。

▶暴力装置は官邸に!?デリヘル、出張ホスト…事務官の副業(産経/11月27日(土)15時58分配信)
▷類は共を呼ぶ!?言葉が見つからない。。。

▶佐藤ゆかり議員の党支部、ポロシャツ代二重計上(読売/11月27日(土)15時33分配信)
>>政治資金収支報告書でも、同じ日付と金額で「ポロシャツ200枚」の支出を計上しており、同事務所は「誤って二重記載した」とした。今後、政治資金収支報告書の記載を削除するとしている。
同事務所では「選挙後に経理担当者が辞め、引き継ぎがうまくいかなかったことが原因。二度とこのようなことがないようにしたい」としている。
▷聞いた事ある理由だナ。強制起訴かな?

▶小学生に「殺される前に殺せ」=40代教諭が点字翻訳「指導」―山梨(時事/11月27日(土)15時0分配信)
▷決して間違ってはいない様な。。。末期的日本社会。

▶現金抜き取り問題「30年以上の慣習」告発の大阪市職員が証言(産経/11月27日(土)0時25分配信)
▷こんな事では驚かない自分に、驚く。

▶小沢氏の強制起訴 聴取要請、「4億円」立件へ詰めの議論 指定弁護士(産経/11月26日(金)23時55分配信)
▷何時まで続く茶番劇。

▶石原都知事「亀井がんばれ」 国民新党の亀井静香代表の総理登板を応援(産経/11月26日(金)23時16分配信)
▷亀「副総理兼外相兼官房長官に小沢」

▶また小沢!陸山会に「疑惑のカネ」億ション購入費用か?(夕刊フジ/11月26日(金)16時57分配信)
▷なりふり構わず。

▶大量死のハト 体内から農薬成分検出 農作物食べた?(産経/ 11月26日(金)13時55分配信)
▷やっぱり。。。。。

▶<恐喝事件>女性検事「ぶち切れますよ」 調書署名拒否され(毎日/11月26日(金)2時31分配信)
▷国民「ぶち切れますよ!」

▶伊勢丹のスーツ「国内縫製」のはずが一部中国製(読売/11月25日(木)19時35分配信)
▷『羊頭狗肉』は中国のことわざ。



今週のKY大賞。

『支持率1%になっても辞めない』

決して「マイノリティーを見捨てない」菅首相よ、永遠なれ!

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『問責決議』されてしまった<カンボーチョーカン>の身の振り方 / 仙谷君、男らしく辞任しなさい。

2010-11-26 23:59:53 | 政治と社会
普通ならば。
少しでも、「プライド」なる物が有れば、<決議案>が出される時点で、採決前に<辞任>するけどね。

「ふざけんじゃねーよ」ってな物です。

問責決議案が可決されて、「<苦笑い>しながら一礼する」政府与党の官房長官という存在の姿勢の意味が不明だ。


岡田幹事長「決議は、(その価値に)値しない」
菅直人首相「罷免するつもりは全く無い」

と、言うしか無いですよね。
建前上は当然。


しかし、「問責」された方としては、よくもまあ「不適な面して」平気で居られるものだと、感心します。

私だったら(お前は官房長官じゃねえ、なんて言わないで)、こっちから願い下げ、とケ○をまくってやります。


とは言う物の、実際に国政を担当する「政権与党」の一員としては、無責任に仕事を放り出す訳には参りません。

耐え難きを堪え、忍び難きを忍んで、任務を全うするべき。


と言うのは、「まともに仕事をしている政治家」にとっての、お話であります。


何だ、この仙谷なる輩は。

『陰の総理』だと!?
笑わせてくれる。

『9月14日の変』以来、来る日も来る日も、この男のやる事為す事、全てが日本を傾ける様な事ばかり。
正しく、「売国的政治家」の典型の如き存在と成り果ててしまっていた。


何しろ、彼がまともな事を言ったりしたり、した事が有っただろうか。

振り返ってみると、実は本年3月22日に、「仙谷某を評価する内容」のブログを書いていた。

仙谷大臣が興味深い発言をされました/「日本免許無い外国人医師受け入れに前向き」

恥ずかしながら読み返してみると、良い事を幾つか言っている。

医療の実態は、素人の私には正確な把握が出来ていないと思います。
「欧州の消化器医」さんにでも、詳しくお教え頂く必要が有ると、思っている。

しかし、官僚への批判的発言の幾つかを見てみると、彼は間違っては居ないと、思えた。


と言う事は、「未だ権力を握る前」の彼は、それなりに「社会に目を開いて」居た事になるのか。

判断力も有ったのか。

ひとたび「小沢放逐」も音頭を取り始め、それが成功するや、人となりが変わってしまった。
いや、彼本来の「地金」が現れて来た、と言うべきか。


▶失言大魔神・仙谷氏 ついにレッドカード 守護神の自負はどこへ(産経見出し)

>身から出たサビといえるほど仙谷氏の悪評は際立っていた。

 ◇「質問に対して侮辱的な発言をする」(自民党の石原伸晃幹事長)

 ◇「出しゃばり、居直り、はぐらかし」(みんなの党の渡辺喜美代表)

 ◇「実に珍妙な詭(き)弁(べん)」(公明党の東順治副代表)

>民主党出身の西岡武夫参院議長も「法廷闘争的な答弁をしているが、政治的には通らない」とあきれた。

>勝海舟は明治維新後、「国家のためだ」として役職を退こうとしない高齢の役人にこう説いた。
 
 ◇「それはいけない。自ら欺くにも程がある。昔にも、お家のためだから生きるとか死ぬるとか騒ぐ奴がよくあったが、それはみな自負心だ。うぬぼれだ」
【産經新聞/11月27日(土)1時26分配信】


いやはや。

「沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件では、仙谷氏の相次ぐ判断ミスが事態を悪化させた。しかも外交・安保と刑事訴訟法の議論をすり替え、自己正当化したため批判は増幅された」(上記産経より)のである。

日々、次々と繰り出された、彼の「詭弁」「強弁」「開き直り」「脅迫」の数々は、目を覆う程の酷さであった。

考えてみれば、最強の「目の上のたん瘤」小沢を追い落とし、自らが党内の実権を握るに及んで、正に「行く手を阻む物無し」の、思い上がった傍若無人ぶりは、当然行く所まで言ってしまえば、後はひっくり返るのを待つだけ、の状態になってしまっていたのだ。

「小人大事なし難し」

本来、「資質に恵まれている訳では無い」にも拘らず、オノレを知る事無く思い上がっていれば、当たり前の結果を導いてしまった訳だ。

自業自得。

恐らく、彼はこのような「決議」など、歯牙にもかけないのであろう以上、「自らけじめをつける」事は考えられない。

そのような「哲学」は、彼の辞書には無いに違いない、と思える。


政権の存続すら危ぶまれる事態に立ち至って、これ以上の傷口を拡げる様な事は出来ない以上、菅直人も「罷免等しない」に違いない。


それで、どうなる?


補正予算は、「衆院の優位」で可決、と言う事になったらしい。

しかし、その予算を執行する根拠となるべき「関連法案」は、衆院の優位性は、認められていない。

否決されてしまえば、そのまま「立ち往生」は、目に見えている。

あるいは、来年そうそうの本会議に依る、「来年度予算」の審議入りと同時に、「問責された政府役員と閣僚と」共に審議は出来ない、と字Mん党が宣言している以上、谷川が腰砕けにならない限り、最初から審議ストップとなる。

さあ、どうする?

どうにもなりません。

民主党だけの(民社が秋波を送って来ているが)単独審議で、強行採決に踏み切れるか。

ここまで、現政権が失速し、国民の支持を失っている以上、そのような「強行路線」を取れる根拠も、背景も、今の民主党政権には無いはずだ。

誰がどう見ても、出口等有る筈が無い。


操り人形菅直人さん。

決断しなさい。

仙谷は罷免するしか無いでしょう。

自分でも解っているそうですね?
「あいつは一人で好き勝手にやっている」とおっしゃってるとか?

岡田幹事長も、「党の在り方に協力的でない」仙谷(と菅直人)に愛想を就かし始めている、漏れ伝わって来ている。

さあ、直人君。
独り立ちするチャンスですよ。
(官僚の操る糸はまだまだ切り離せないにしろ。。。)


となれば、仙谷由人さん、『四面楚歌』になりつつ有りますね。


辞任しよう。
男らしく。
プライドを思い出せ。

国会の本会議場で「問責された」以上、その地位にシガミツキ続けるなんざ、恥ずかしい事ですよ。

男らしく、身を引きなさい。

そうすれば、どん底に落ち込んでしまった、貴殿の評価も「すこおし」は、回復する事でありましょう。

ここで辞めなきゃ、男じゃない!!


そして、「菅直人氏」に、敢えて言う。

恥を忍んで、後任の官房長官を「小沢氏」にお願いしなさい。

貴殿は今更、恥だの外聞だの、言っていられる身分では無いのですよ。

私した「民主党」と「政権」とを、日本を救う為に、小沢氏に譲りなさい。

ここで決断出来なきゃ、男じゃない!!


それにしても、この二人。。。

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「何故、一般人に<量刑>まで決めさせるのか?」 『裁判員』制度に疑問を感じる。

2010-11-25 23:55:07 | 社会問題
石巻の3人殺傷事件の「当時18歳の少年」の犯人に対する、裁判員裁判の結果<死刑>判決が下された。


私個人は、若い頃は(かなり青かったので?)「死刑制度」には反対の立場に立っていた。

しかし、人生の歩みが増える毎に、犯罪と処罰に関する考え方が、かなりラディカルに変わって来てしまった。

いかんせん、日本にはあまりにも「短絡的」で「我が儘」な凶悪犯罪が多くなり過ぎてしまった。

何かの統計に依ると、殺人事件の数は、今日より「戦前」の方がずっと多かった、と聞いた事が有る。

具体的な数字は知らないので、確かな事は解らない。

しかし、感覚的に捉えると、私が若かった頃は、今の様に酷い事件が多発する様な事は無かった様に思っている。


とにかく、毎日の様に全国のどこかで人が殺されていると思えるくらい、「殺人」が頻繁にニュースをにぎわせる。

失恋して、相手を殺す。
一方的な思いが通じなかったから、殺す。
ゲーム代欲しさに、殺す。
乱暴しようとして、抵抗されたから、殺す。
乱暴して、自分の身元がバレない様に、殺す。
乱暴して、事件そのものがバレない様に、殺す。
交差点で、肩が触れたから、殺す。
目線が合ったから、殺す。
公園で寝ているホームレスが、弱そうだから殺す。
父親が、偉そうだから、殺す。
母親が、勉強勉強と、ウザイから殺す。
兄弟より劣っていて、比較されて悔しいから、殺す。
仲間でつるんで、その中の一人を面白半分に、殺す。
意味も無く、たまたまそこに居たから、殺す。
何故殺したのか、自分でも解らないまま、殺す。




読んでいて、気分が悪くなりませんか?

私には、ここ10年くらいの日本社会は、完全に常軌を逸している、と思えてならない。


その、殺人に至る前提としてあるのが、あらゆる欲望を我慢出来ない、未熟な人間の排出される、歪んだ日本社会が有る。


「昔は・・・」と言い出すと、年を取った証拠だとか言われるが。

しかし、昔は「分相応」とか、「我慢」とかというか価値観が、生きていた。
道徳心や、公徳心、等と言う規律が、有効であった。

誰しも、欲望はある。
しかし、人は求める物が全て与えられる訳では無い。

その事を、理解して居ない人種が増えて来た様に見える。


方や、あまりにも「物質」に汚染され過ぎた日本社会、が有る。

バブルが生み出した、「拝金思想」は、その後の日本人の価値観を、変えてしまった。

世は、おしなべて競争社会。

それにしても、以前なら、スタートでつまずいても、何とか自分自身を立て直せる様な、精神的余地が、社会的に存在していた様に思う。

いまは、高校進学で、中学進学で、極論すれば小学校の「お受験」の結果で、その後の5~60年の結果が見えてしまう。

チャンスを掴めなかった層の中には、それで人生に於いての「切磋琢磨するべき努力」を放棄してしまう子供達が、出で来るのだ。

後は、目先の享楽に生きるのみ。

仕事はつまらない。
周りの大人達は、自分勝手で、嘘つき。
社会はださい。

それで。

同じ環境の仲間を求めて群れる。
彼氏、彼女を求める。
酒を飲み、ゲームに熱中する。
バイクを暴走させる。
あるいは、「オタク」な分野に没頭する。

その為には、携帯が要る。
そして、その為には、カネが要る。


まあ、ステレオタイプな記述をしてしまったが、大方はこのような流れの中に捕われてしまう、若者達が居る事は、否定出来ない筈だ。

そして、何か気に入らなければ、すぐに爆発する。

手っ取り早く、その場の欲求を満たそうとする。

目の前の、その時の欲求に立ち塞がる「障害」に対して、暴力でしか解決する手段を考えつかない。

その後の、その行動がもたらす結果や、波及効果等に、全く思いが至らない。


このような世代を生み出して来たのは、親の世代であり、現代の社会であり、今までの政治である。

そのような、「恐るべき子供達」を生み出して来た社会の、構成要員の一人として、責任を感じなければならないと、痛切に思う。


しかし、今この場で、現代社会論を述べるつもりは無い。


言わんとする事は、裁判の在り方に付いてである。

本年度から、『裁判員制度』が実際に機能し始めた。

そして、最初から危惧されて居た問題点が、クローズアップされて来たと思う。


▶石巻3人殺傷 裁判員「一生悩み続ける」 少年に死刑判決(毎日見出し)

>重圧で押しつぶされそう

>閉廷後の午後6時、裁判員2人が会見に応じた。男性裁判員は「正直何とかできなかったのかなあ」と語り、下を向いて涙をこらえた。2人は、裁判や重い判決を振り返り、次のように感想や考えを語っている。(A=30代会社員男性、B=年齢・性別非公表)
【毎日新聞/11月25日(木)23時33分配信】


これまで私は、「犯罪者の更生」に重きを置き過ぎて、「犠牲者とその家族の苦しみへの配慮」が、あまりに軽視されている、と不満であった。

たとえ、心神喪失状態であったとしても、たとえ、育った家庭環境が不幸であったとしても、たとえ「未成年であった」としても、重大な過失を犯してしまったからには、その罪の重みに相応しい「償いをさせるべき」だと思って来た。

全く問題がない優等生が、本当の出来心で「始めて」万引きをやってしまって、心から悔い改めている、と言う様な場合であれば、その子の将来を慮って、匿名性を守り、更生への努力を促す必要は、有るだろう。

しかし、身の程知らずの我が儘で、無垢の命を残忍に奪い去ったりすれば、その犯人の性格が「それほど純真でない」事が明らかであれば、「更生を期待する」と言う事は、一部の大人達の自己満足なのでは無かろうか、と思って来た。

イスラム法の原点である、「目には目を、歯には歯を」という発想は、有る部分で正しいと思う。


そこへ持って来て、『裁判員』という、犯人とも被害者とも立場が異なる、いわば第三者が「精神的に傷つく」事が起こって来る、という新たな問題点が起こって来たのだ。

素人考えででも、「一体、何故素人に量刑を判断させるのか」という疑問は、最初から抱いていた。

最近の私は、「死刑反対論者」に対して、有る一定の距離を置きたい心情になって来ている。

それにしても、法学上の素人が、「<死刑>を決める」と言う事は、やはり並大抵の事では無いと想像出来る。

一体何故、「日本の裁判員制度」は、判決に置ける『量刑』まで判断しなければならないのだろう。

量刑を判断するのは、法律のプロである「判事」に任せれば良いのでは無いのか。

アメリカの『陪審員』の如く、<無罪>か<有罪>かの判断だけ、では何故ダメなのだろうか。

一体、誰がこの様な法律を、作ったのだろう。

実社会の、人間の楽しみや苦しみを感じ取れない『官僚』達が、机上の空論で作文した結果に違いないとは言え、国会審議の時にそのような議論は、出なかったのか。

一介の「市民」に、未成年に「死刑を求めさせる」事の、精神的苦痛は、必要の無かった「強制された苦痛」以外の、何物でもない。


私の心情を白状すれば、「犯人の反省」や「更生の可能性」等、何の意味も無い事である。

もし家族の誰かが「無惨に殺されたら」、裁判結果等に捕われずに、あらゆる非合法な手段を講じてでも、直接犯人を殺してやるつもりである。


しかし、裁判員に「死刑判決を下させる」ことには、反対せざるを得ない。

「裁判員制度』は、陪審制度に沿って、無罪か有罪かの判断に関わるだけで良い。

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「日本に<民主的な>政権を維持するには、何をすれば良いのか」という夢想的一考察。

2010-11-24 23:59:22 | 政治と社会
日本に明日は有るのだろうか。。。


北朝鮮の韓国への砲撃が、何とも微妙なタイミングで、引き起こされた。

「挙国一致」の発想とやらで、谷川自民党は、国会運営に協力するそうな。

それまで、民主党政権は対中国、対ロシア両面での失点に続き、その合間に繰り返される「閣僚の失言」で、自爆の連続であった所にもってきて、振って湧いたかの様な(かどうか疑問な点が無きにしもあらずでは有るが)『神風』(菅直人首相の表現)であった。

柳田法相の「担保無き更迭」に依る自爆から、何とか救われそうな気配で、つい「神風」なんぞと言う発言になったのだろう。

「哀れなり、菅直人」とでも言っておこう。

今回の、北朝鮮に依る「ヨンピョンド砲撃」には、極右軍国主義者達が「水を得た魚」の如くに、一斉にしゃべり出している様だ。

今回の事件は、まさに『日本の防衛』と言う問題の原点に返って、再度考えるチャンスであろう。


沖縄知事選もたけなわ。

争点は「普天間をどうするか」であるが、翻って『明日の沖縄をどうするか』の、選択選挙である。

当然、「明日の沖縄」とは、「明日の日本」と言う事である。

仲井候補、伊波候補、両者ともに「辺野古」には反対を表明しているらしいが、仲井氏の「選挙直前の反対表明」には、あまり信用出来ない物を感じてしまう。
米)うっかり「仲井」とかいてしまいましたが、『仲井眞弘多ナカイマ・ヒロカズ』氏でした。『ボスケ』様のコメントで、ご指摘頂いて、気がつきました。失礼致しました。

当然民主党政権としては、最終的には「辺野古」でまとまるだろう、との期待から仲井氏を「間接的に」支援したい所、同党議員達の反目に有って立ち往生の有様。

情けないったら、有りゃしません。


そこに持って来ての、北朝鮮の砲撃は、「沖縄には米軍基地が絶対必要」との主張を後押しする声を、勢いづけてしまうのか。

折から、仙谷官房長官に依る「自衛隊は暴力装置」なる発言がなされて、紛糾している。


昨日、野党の跳ねっ返り女性議員によるツイートでも、この事を非難して、仙谷氏への辞任を迫る呟きが有った。

(転載開始)
@SatoYukari 佐藤ゆかり
北朝鮮の韓国砲撃で複数死傷者が出るなどもはや隣国同士の問題ではない。総理の海外出張時など日常的に自衛隊の最高指揮監督者として総理の職務代行をしていながら、自衛隊を「暴力装置」と称した仙谷官房長官は、自衛隊の最高指揮監督者としてみずからの適性を否定したに等しい。即刻辞任すべき。(11月23日)
(転載終了)


このような感覚で、『国会議員』をやっていられるのだから、日本と言う国はいい加減な物だと、つくづく思ってしまったのでした。

この「暴力装置」発言に関しては、直後から多くの記事やブログ、ツイートで解説が出尽くしていた様なので、拙ブログとしては「敢えてテーマに取り上げなかった」のであった。
しかし、さすがにこの「国会議員のツイートに接して」、一言言わずには居られなくなってしまった。


『軍隊は暴力装置』と言うのは、正しい。

珍しく(嫌々ながら)仙谷を弁護せざるを得ないのが、気持ち悪いのであるが。

これは、『マックス・ウエーバー』に依る定義としての、学術用語としても認知されている。

かって、「左翼かぶれ」が使っていた言葉だからと言って、言葉自体の意味を否定するべきでは無いのだ。

繰り返すが、軍隊は「暴力装置」です。

他国を侵略し、戦争行為を行い、祖国防衛を担う「武力組織体」で有る以上、反論の無い所である。

そして、『日本国自衛隊』は、れっきとした『軍隊』なのです。

その事に異論を挿む点は、残念ながら無いはずだ。

『暴力装置』とは、その「軍事力と言う組織」の構造体的表現に過ぎないのだ。

「暴力装置」を『合法的に』保持するのが、主権国家なのです。

その「装置」を、<保持し>、<管理し>、必要に応じて<行使>する主体が、『国家』である。

その「装置」が、国家の下に管理される事無く、独自で存在すれば、そして、特定の個人に私されて行使される形であれば『テロ組織』である。

国家の管理下からはなれて、独自で機能すれば『クーデター』である。


かくも危険な装置を、主権国家は保持しているのだ。


そして、テロリスムにも、クーデターにも走らず、国家の主権の確保と独立の維持の為に、適切に使用されるべき根本の原理が、「国家に依る管理」である。

その状態を『シヴィリアン・コントロール』と言う。

その、暴力装置の保持管理に当たる事が、「政治家」の役割では無いか。

どうやら、この<SatoYukari> なる人物は、国会議員では有るらしいが、自らに課せられた「権限と義務」とが、お解りになって居られないらしい。


言葉の「字面」だけを捉えて、言葉の「表層的イメージ」のみを捉えて、拒否反応を起こす人達が居る。

彼女のツイートは、完全に「ヒステリー発言」であり、冷静な解釈が出来ないタイプの女性の反応の典型としか、言い様が無い。
(女性の読者の皆様、ごめんなさい。あくまで「冷静な解釈が出来ないタイプ」の女性と限定して居ります。男に就いても同じです。)


日本社会に於いては、本質よりイメージで判断してしまい、物事の本当の意味がうやむやにされてしまう事が多々ある。

このような社会的傾向は、日本人社会が造り上げて来た「事を荒立てない」で、なあなあに済ませてしまうと言う、処世術のもたらす所なのだろう。

社会的未成熟の現れ、とも言えるのでは無かろうか。


日本は『憲法』で戦争を放棄した。
従って、軍事力もこれを所持しない、建前になっていた。

この仕組みは、「軍事国家日本の再度の台頭」を恐れたアメリカ側が、日本に押し付けた発想であった。

ただ、『朝鮮動乱』の勃発により、そのアメリカ自身が「再軍備」を求める事になってしまう。
『自衛隊』という誤魔化しのレトリックを使っての、再軍備。

ただ、憲法を改正する事を恐れた「両者」に依る妥協の産物である『自衛隊』とは言え、れっきとした軍隊で有る事には、誰一人として異論は無い筈だ。

ただし、真の主権国家では無い悲しさ。

『交戦権はこれを放棄する』と謳ったまま。

兵器の大部分は、アメリカ製品を購入しなければならず、部品やメンテの技術も「供与」される為には、かなりの高額な出費を求められている。

国内に、実に多くの基地を提供し、在日米軍基地の維持の為の、莫大な「冥加金」も差し出さなければならない。

国内の空域の相当部分をアメリカに握られたままで、管制圏もアメリカの邪魔にならない範囲に限定されて、一朝事が起こっても、独自に作戦展開しにくい状況に甘んじている。

海上警備に於いても、領海侵犯されても「発砲」すら出来ない有様は、情けないったら有りゃしませんです。


拙ブログで、再三再四『九条』の保持を訴えて来た私であります。

繰り返さないが、たとえ押し付けられた憲法とは言え、人類発祥以来「始めての」戦争放棄と言う「ユートピア的制約」を自らに課している以上、後にも先にも二度と他には無いであろう「平和主義」を、徹底的に貫いてやろうじゃないか、という「苦し紛れの」しかし「理想に燃えた」自負からである。

このテーマになると、必ずコメントで反論が殺到するが、その事も置いておく。

今言いたい事は。

日本が「民主党政権」と言う政権交代を果たして手に入れた、新しい可能性を、その民主党政権自体に裏切られ、国民の怒りは無視されて、二進も三進もいかなくなっての袋小路に陥って居る。

そう言う時点で、来るべき明日の為に「日本はどのような覚悟を決める」必要が有るのか、と言う問題点を突きつけられていると言う事の一つの現実が、今回の北朝鮮に依る韓国領土砲撃と言う、出来事なのだ。

朝鮮戦争の終結はなされていない事の、再認識を求められた、出来事である。

隣接する隣の国で、未だ戦争状態が継続中である。

解っては居たものの、やはり改めて現実を突きつけられた訳だ。

翻って、これを機に我が日本は、何をしなければならないのか。


一言で言って、「機能する政府」を持つ事。

これに尽きるのでは無かろうか。
当たり前の事を、改めて指摘しなければならない、悲しさよ。

重要な事態を「テレビの報道」で知る総理大臣。

こんな政府で良い訳が無い。

情報は集められない。
集まった情報はすぐに首相にまで届かない。
届いた情報を、正確に分析出来ない。
往々にして、間違った情報を間違った分析をして、誤った行動に出る。

今の政権は、一言で言えば上記の通りである。

そして、誤った反応をしてしまっては、国会は空転するは、対外的には損失を被るは。

一体、現政権の存在意義は、何なのだ。


『機能する政府』

その為には、正しい政治理念を持ち、日本と言う祖国の為に「自分の全てを捧げる」気概のある政治家を必要とする。

さらに、正確なる状況判断能力と、素早い意決断力と、的確な行動力と、祖国と国民に対する責任感とが備わった、政治家が求められる。

そして、自分の利害を越えて、自分の名誉欲等は顧みず、何事にも「全力で」立ち向かう「エネルギー」が、求められる。

そのような政治家の下に、責任感に溢れた同志達が内閣を形づくり、テンデンばらばらなかってな発言や行動を慎み、揺るぎなきチームワークに基づいての、日々の作業に邁進する。

そのような政府が、求められる。


そのような政府の基にあっては。

何が「国益に取って」正しいのか。
何が「日本の不利益」であるのか。

などは正確に判断し、間違わない政策を遂行してくれる事であろう。

国民の為に働く。
日本の将来の為に働く。
自分達の、子供達、孫達、大切な人たちの為に働く。

決して、外国の為では無く。

今回の韓朝の緊張に対しても、決して軽挙妄動に走ってはならない。
間違っても、自衛隊上がりの軍事評論家や、軍事オタクの政治家の言動に惑わされる事無く、冷静に対処しなければならない。

軍事力の増強や、日米軍事同盟の更なる強化、等は日本の明日の為にならない。


アメリカは、国内に有っては、政治的に、経済的に破綻に瀕しており、対外的には、軍事的に、経済的に、破綻している。

中国は、国内的に「共産党一党独裁」政権の腐敗に対する、国民の反感が爆発寸前にまで高まっており、その政権がもたらした不平等に対しての国民の怒りはたぎり、経済的にも決して楽観は許されない状況にある。
国際的には、政治姿勢、人権問題、通貨の管理、等多くの批判に曝されている。

ロシアは、共産体制崩壊以後に形成された、新興財閥の腐敗と、それらを背景に権力闘争を起こしている、旧共産主義体制回帰派と、ロシア版ネオコンとの間に、プーチンとメドベージェフとが紛れ込んで、暗闘を繰り広げている。
バラ色に見える経済も、拙速なる資本主義化がもたらした、制度疲労に依る案外もろい側面を秘めて居り、予断を許さない。

その、米中露という超大国が、自分達の抱える問題点を克服し、新たな活路を求めて考えている事は。

東アジアでの大規模な紛争を起こす事、に他ならない。

北朝鮮を支援する中露。
韓国と日本の背後に控えるアメリカ。

共に、自分達は傷つかずに、一挙に問題を払拭する為には、支持しながらも厄介な存在である「韓日朝」を『噛ませ犬』にしてしまうのが、理想的なのだ。

与党も野党も、敵の手にまんまと乗っかってしまいそうな気配が、濃厚であるダケに恐ろしい。

元々、日本を動かしている「官僚」制度は、組織を挙げてアメリカに仕えているも同然の有様である以上、民主党であろうと、自民公明み党起ち上がれ、いずれであろうと、官僚の言いなりに「アメリカ追随」政策に走り、紛争に巻き込まれてしまう危険性が、極めて大きい。

ここは一番、国民は「心して」事態の推移を監視し、間違っても日本の将来を悲惨な状態に引きずり込ませない為に、目を開き、耳を澄ませて、政府の出方を見守り、必要に応じて「即座に」起ち上がれる準備を怠らない事が、肝要であると信ずる。


とある筋からの情報に依ると、アメリカは既に「北朝鮮解体」の軍事的シュミレーションは、終えているそうだ。

旧フセイン体制のイラクと違って、現北朝鮮体制の転覆には「3日間」で良いそうな。

その、3日間の軍事作戦の前後には、数十万の将兵の移動と集合、輸送、装備の調達と輸送、兵站の確保、その運営等に、「日本はいくら出す気があるか?」と言う次元の所まで言っているらしい。

いくら何でも、今までであれば、そこまでの「天文学的予算」を支出するだけの、余裕も、世論の同意も無かった。

しかし、今回の「朝鮮動乱」の再現の如き事態を受けて、軍拡論者や、アメリカ追随派が勢いを増して、万が一にも世論が「その方向に」形成されでもしたら、即我が日本は巻き込まれてしまうのだ。

机上の理論では無い。


沖縄知事選で、伊波候補を勝たせなければならない。

日本を、軍国的世論に巻き込む恐れのある、米軍基地容認派を、駆逐しなければならない。

伊波氏が勝って、普天間飛行場の移転先をグアムにお願いしよう。

それを契機として、日本国内の米軍基地の在り方、日米安保条約の見直し、地位協定の破棄、等に向かって運動を続けなければならない。

アメリカとは、切っても切れない関係で繋がっている。

それを破棄しろ、等と唱えている訳では無い。

あまりにも「植民地化」している現状を、対等なパートナーに変えて行かなければならない、と言っているだけである。

それと同時に、中露、及び朝鮮半島との共存を計らなければならない。

そのような、困難極まりない仕事が、現民主党政権に出来るか?
ましてや、自民党に出来るか?


日本に、真に「民主的な」政府をもたらす為には、正しい視点を持ち、正しい判断力を持ち、且つ弾力と実行力とを兼ね備えた、リーダーが、是非とも必要である。

それが、小沢一郎であるのか、又は原口一博であるのか、それとも川内博史であるのか、或は他の誰かなのか解らない。

しかし、是非にもそのようなリーダーが、必要である。


コメント (9)
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『デジャ・ヴュ』ばかりの仙谷(菅)政権/<懲りない><学習しない><考えられない>の『三重苦』

2010-11-23 20:52:56 | 政治と社会
「中国漁船船長」を釈放して、何の見返りも無かったのは、ついこの間の出来事だった。

最初は、タカをくくっての強硬論。
暗礁に乗り上げるまでは、事の本質を見抜けないまま。
中国の「強硬姿勢」に慌てふためいた結果の、自爆であった。
結局、相手をつけあがらせたでけで終わってしまった。


同じ事を、厭きずに繰り返す「民主党政権」は、学習能力が欠如しているらしい。

今回は、柳田法相の更迭。

補正予算の採決を焦って、何の結果ももたらさ無いらしい。
最初はタカをくくっての強硬論。
野党の「問責決議案」も、「不信任案」も関係無いさ。

その挙げ句に、切羽詰まって暗礁に乗り上げる。
国会空転を恐れて、焦った挙げ句の自爆。
野党は、補正採決には応ぜずに、増々攻勢を強めて来る気配。

ひとたび<弱み>を見せた「死に体与党」なんざ、一顧だにする必要なし。


何だかなあ~。
馬鹿だなあ~。


▶法相更迭前夜、首相公邸で議論紛糾2時間(読売見出し)

>政府から菅首相、仙谷官房長官、民主党から岡田幹事長、輿石東参院議員会長ら計6人が、柳田法相(当時)を更迭すべきかどうかを協議した。しかし、議論は2時間にわたり紛糾した。

>輿石氏は「続投」を主張した。

>野党と十分な腹合わせが出来ていないうちに更迭を決めれば、野党を勢いづかせるだけだ、との思いからだった。

>輿石氏の懸念は的中した。問責決議案を出す構えだけで法相のクビを勝ち取った自民党は、仙谷長官、馬淵国土交通相への問責決議案を提出する構えを強め、政府・与党が目指した24日の2010年度補正予算案の採決も野党の反対で先送りになった。

>苦し紛れに繰り出した「更迭カード」は不発に終わり、菅政権の苦境は続く。
【読売新聞/11月22日(月)23時12分配信】


はぁ~。

政局を読めない。
事態を把握出来ない。
理解力が無い。


▶<柳田法相更迭>「補正」成立確証なく、見切り発車(毎日見出し)

>柳田稔前法相が首相官邸で菅直人首相に辞意を伝えた直後の22日午前8時半ごろ、民主党の鉢呂吉雄国対委員長は公明党の漆原良夫国対委員長の部屋を訪ねた。仙谷由人官房長官と馬淵澄夫国土交通相の問責決議案を提出しないよう頼んだが、断られた。するとこう打ち明けた。

>「自民党とも話はついていません」

>参院民主党も水面下で動いた。先週末、幹部が自民党幹部に接触。「柳田法相を更迭するので仙谷氏らの問責決議案は出さないでほしい、と持ち掛けられた」とこの自民党幹部は明かす。だが、応じなかった。

>菅政権は前法相辞任をカードに10年度補正予算案の早期成立に道筋をつける筋書きを描いた。だが、内閣支持率急落で野党は足元を見透かした。22日の更迭劇は補正成立の確証を得られないままの「見切り発車」だった。

>「民主党は仲間を守るという文化に乏しい。参院で民主党の数が少ないことにおびえすぎだ。問責決議案が出てもうろたえることはない」。輿石氏は辞任後の党役員会で野党に強硬姿勢で臨むよう主張した。しかし、すでに目指していた24日の補正予算案成立はあきらめざるを得ず、政権の行方自体に暗雲が漂い始めている。
【毎日新聞/11月23日(火)2時36分配信】


なんてこった!
バカバカしいにも程が有る。

完全に、足下を見られてしまって。


▶次の照準は仙谷氏問責決議案 政局に影響、与党内に亀裂も(産経見出し)

>民主党幹部からは「こちらから何も言わなくていい。放っておいたら(世論の)批判の矛先は官邸と野党に向く」との声も飛び出すなど、党内にも亀裂が生じている。

>自民、公明両党の幹事長・国対委員長も22日夜、会談した。自民党内では衆院を中心に「時の勢い」(国対幹部)を重視すべきとの強硬論が高まっており、公明党に協力を求めたとみられる。

>次期総選挙での投票先として16・7%まで支持を伸ばしたみんなの党は、党の独自性を発揮しようと22日、仙谷氏の問責決議案を補正予算案の採決前に単独で提出すると表明した。渡辺喜美代表は首相の問責案提出の可能性にも言及するなど、独自に菅政権への追及姿勢をアピールしている。
【産經新聞/11月23日(火)1時24分配信】


挙げ句の果てには、弱小インチキ政党に「漁父の利」を与えてしまう可能性すら出て来た。

ぐずぐずグズグズと<もったいをつけて>先送りし、<タカをくくって>先延ばしし、その結果、事が好転するどころか、増々じり貧状態へと落ち込んで行く。

あいも変わらず。

何故、「機を見るに敏」に行動出来ないのか。
(能力が無いと言ってしまえばそれまででは有るが)


そして、直ちに行動に移す事はと言えば、対米追随のみ、と言う情けなさ。


▶思いやり予算は最上位「A」=評価原案、29日にも内示―特別枠要望(時事見出し)

>2011年度予算に盛り込む1兆円超の特別枠の配分を決める「政策コンテスト」で、各省庁の要望事業を優先順位付けする政府の評価会議(議長・玄葉光一郎国家戦略担当相)は22日、在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)を4段階評価のうち最上位のA判定とする方針を固めた。これにより、思いやり予算の要望額1859億円は全額認められる公算が大きくなった。
【時事通信/11月22日(月)22時4分配信】


枯れ尾花「民主党」の正体見えたり。

『アメリカの意向が、第一』


▶窮地の民主党 「ポスト菅」トップは小沢氏(産経見出し)

>産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が20、21の両日行った合同世論調査で、今の首相にふさわしい政治家は誰かを聞いたところ、民主党の小沢一郎元代表が8・6%でトップになった。内閣支持率の急降下で菅直人首相の交代の可能性もささやかれるようになった民主党だが、「ポスト菅」の有力候補とされる前原誠司外相と岡田克也幹事長は順位と数字を下げた。手持ちの首相カードも色あせ、「政治とカネ」の問題で裁判を控える小沢氏がトップとなるところが、いまの民主党の窮地を象徴している。

>一方、菅首相支持勢力は驚きを隠せない。「反小沢」の急先鋒(せんぽう)の牧野聖修前国対委員長代理は22日、記者団に「小沢さんが1番というのは国民が今の民主党をちゃかしている結果だ。小沢総理なんてあり得ない。国家がつぶれます」と、拒否反応を示した。

>21日投開票の千葉県松戸市議選(定数44)の結果が、民主党に衝撃を与えた。民主党候補11人のうち9人が落選し、うち6人がワースト10に名を連ねたのだ。

>「やってられない」

>首都圏選出の民主党若手議員は悲痛な声をあげた。
【産經新聞/11月22日(月)21時52分配信】


あの(!)産経が、これを発表する「悔しさ」が見えて、笑えてしまった。

民主党の退潮を報じたい。
しかし「小沢の復権」を省く訳にもいかず。。。

ジレンマですなあ。

事ここに至って、国民がやっと「気がつき始めた」のならば、良しとする。
しかし、私は「大多数の国民」を、残念ながら信用していない。

そして、民主党議員達も、はなはだ残念ながら、信用していない。
選挙区の圧力に悲鳴を上げている、のみ。


何しろ、伝統が有る。

「民主党は仲間を守るという文化に乏しい」

その様で有る以上、信用出来様筈が無いでは無いか。


人様並みに、自覚されたし!
コメント (12)
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「正体見えたり枯れ民主」/ 何も出来ない、でも「自分達は偉いんだ」のド素人集団の断末魔。

2010-11-22 20:41:56 | 政治と社会
例えば。

柳田法相辞任(更迭?)。
尖閣ヴィデオ参院提出。

常に「遅過ぎて」墓穴を掘る。

その間、何を考えているのか、考えていないのか。

恐らく。

タカをくくっている。
甘く見ている。
何とかなると思っている。

根拠の無い自信に裏打ちされて、即手を打つ事を知らない。
策を弄して、墓穴を掘る。

無能が老獪をうぬぼれて、淫に堕す。

下手な考え、為さぬににたり。
害をなすのみ。


最近、やっと見えて来た。

早い話が、彼等は「本物の」無能なのだ。
揶揄では無くて。

そして、更に困った事に、国政をまかされている事の持つ意味が、理解出来ていない。
ただ単に、個人的利害だけで生きている。

邪魔者を徹底的に排除する事。
仲間内で、栄誉栄達を独占したいだけ。

小学校で、弱い物苛めで群れる「悪ガキグループ」と同じレベルでしかない。

ただ、10歳児と違って、60年以上の経験から来る「世慣れた(悪)知恵」に恵まれているでけに、始末に負えないのだ。


世に満ち満ちている、民主党仙谷(菅)政権に対する怨嗟の声が語る事は、ただ一つ。

国民の前で約束した事の全てを、平気で反古にする、裏切り。


しかし、やっと見えて来た。


要するに、現政権は「約束など何もしていない」のだ。


『国民の生活が、第一』

「アメリカとの対等な外交」
「安保の見直しと、沖縄と日本本土の米軍基地の縮小」
「対中国及び東アジアの安定の為の共同体構想」
「官僚主導体制の打破」
「その為の次官制度の見直し」
「その為の特法や特会の廃止」
「その為の、地方行政と地方交付金の見直し」
「司法の可視化」
「その為の検事総長の民間からの登用案」
「マスコミ再編の為のクロスオーナー・システムの廃止」
「記者クラブの閉鎖」


こんな事は、彼等仙谷一味は、全く考えていないのだ。

早い話が、これらは「小沢代表」が、「小沢幹事長」が『勝手に言い出した』事に過ぎないのだ。

そして、小沢は仲間では無い。

つまり、仙谷菅直人前原野田枝野玄蕃岡田小宮山蓮舫石井中井らの輩に取っては、何ら「裏切り行為」等働いていないのであろう。

彼等は、自分達の「独自性」を犯されていた過去には、一切の考慮を払う気はないのだ。

自分達の独自性を冒した「小沢」を最終的に排除する事で、やっと「本来の民主党支持」が行える、と信じて来たのだ。


では。

本来の「民主党政治」とは、一体なんだ?

そこで、止まってしまう。

つまり、上記した輩に「政治哲学」が無い以上、打ち出せる物等、何も無い。

野党時代の、「無責任」に批判していれば事足りた姿勢、以上の物が無い。

「何をやるべきか」
「何をやるべきでは無いか」

「どう考えるべきか」
「どう発言するべきか」

「何を読み取り、何を配慮し、何を根回ししなければならないか」


全く、知らない。

55年体制に置ける「日本社会党」が、いきなり政権に就いたみたいな物だ。


それでも、彼等自身は、自身の能力とやらに、一切何の疑いも持って居ない。

有るのは、根拠の無い自信と、裏付けの無い能力と、そこから出て来る「傲岸不遜」なる行動しか無いのだ。


それで、国政を担当出来るのなら、不承私でも勤まると思う。

実質的には、官僚のしいたレールに乗って走っているだけ。
あとは、と言えば。

仲間割れ。
内輪喧嘩。
他人への批判。
足の引っ張りあい。
身内での慰めあい。
高級ホテルでの食事。
楽屋オチで楽しむだけ。

おのれより優れた者への嫉妬と裏切り。
権謀術数をもてあそび、権力を楽しむだけ。

そんな事なら、私でも出来る。

それで、祖国を傾けようが、国民が困難に落ち込もうが、国の経済が破綻しようが、何の痛痒も感じない。

政治も経済も国防も。
『アメリカに守ってもらう』

だから。

基地は可能な限り提供する。
資金も、最大限提供する。
共同で国防に当たる、との欺瞞で日本の軍事力を増々増強する。
アメリカの世界侵略の「銃後の備え」に万全を期す。
医療、輸送、社会インフラ再建、と称して自衛隊の海外派兵をずるずると増やす。
武器輸出を可能にして、ハイテク技術をアメリカの軍事力の為に捧げる。
アメリカ経済の衰退を食い止める為に、あらゆる手だてを行う。
その為に「円高」を極限まで容認し、アメリカ国債を購入し続け、しかもアメリカ国内に保管してもらって、売却不能の状態に置いておく。
日本郵政の株式を公開し、アメリカ企業に買い取らせて、郵貯の資金は全て自由に使ってもらう。
大企業が栄える事で、国庫が潤い、それでアメリカに貢献出来れば良い。
中小企業等、税金を搾り取るだけで良い、生産基盤は中国その他海外にある。

それらの政策を立案するのは、霞ヶ関。

官僚達は、肥え太る。


▶公益法人“名ばかり無報酬”続々…元エリート官僚、年収5000万円の怪(夕刊フジ見出し)

>「謝金(謝礼金)なら人件費に計上する必要がなく、事業仕分けでも批判の矢面に立たされにくい。非常勤役員を複数掛け持ちすることで、年収5000万円以上を確保した強者もいる」(経産省OB)というからあきれるばかりだ。
 
>公益法人のなかには、非常勤役員を形式上「常勤」に昇格させ、謝礼を定款にのっとった「報酬」に切り替えるなど“偽装工作”していたところもある。
 
>この“名ばかり無報酬”について、山岸秀雄・法大教授(社会システム論)は「勤務実態が伴わない収入を税金から得る行為は、公益法人の第一義である『公益性』に反し、横領にも等しい行為」とバッサリ。
 
>「民間企業と同様、関連団体への出向という形で給与水準は据え置き、公務員に準ずる身分を維持するなど働き方を変えることから始めるべき」と事態を重くみる。
 
>蓮舫行政刷新担当相(43)は、会見で「公務員出身者への報酬を隠しているとの不信感を招きかねない。各府省で厳しく指導していただきたい」とコメントしたが、冗談じゃない。元の財源はわれらの税金。指導なんて甘いことではなく、賠償して刑事罰でも科してほしいくらいだ。
【夕刊フジ/2010年11月22日17時00分】


数え上げたら、切りが無くなる程の惨状、を呈する「民主党仙谷(菅)政権」の無感覚ぶりには、言葉も無くなった。

国民の「苦しみ」や、そこから出て来る「訴え」や、まして「恨みつらみ」など、一切感じ取れない「鈍感さ」が、彼等のセールス・ポイントとなっているのだ。

恐らく、そのなにも「感じない」事が、権力者の必要条件なのであろう。

それであれば、私等には到底マネは出来ない。
やはり、政治家と言う物は対したもの、なのだろう。


しかし、国民も「決して愚かでは無い」事を、少しずつ示し始めて来たか。


▶沖縄知事選、伊波・仲井真氏が横一線…読売調査

最初、やや出遅れていた伊波氏がとうとう追いついて来たらしい。

最も、例に依ってのゴミの世論調査なので、事実は正確に反映している筈も無く、実際には仲井氏を抜き去ってしまったのかもしれないが、ともかくやっと希望が見えて来たと言う所か。

そして、ゴミが煽る所と言えば、あいも変わらず。


▶沖縄知事選、同盟ゆがめる恐れ=主要2候補「県外移設」で―米紙(時事見出し)

>米紙ワシントン・ポスト(電子版)は20日、米軍普天間飛行場移設問題に大きな影響を与える沖縄県知事選(28日投開票)について、選挙結果は日米同盟をゆがめる恐れがあるとの見方を示した。現職の仲井真弘多氏と前宜野湾市長の伊波洋一氏による事実上の一騎打ちで、両氏がともに県外や国外への移設を主張していることを踏まえたものだ。
 
>同紙は那覇発の記事で、日米両政府は軍事力を増す中国と核兵器開発を進める北朝鮮を抑止する上で、同県北部(名護市辺野古)への普天間飛行場移設を望んでいるが、沖縄ではこの1~2年で反基地感情がほぼ共通のものになったと指摘。
 
>知事選で反基地候補が勝利することに疑いの余地はなく、かつて辺野古移設に完全には反対していなかった仲井真氏も、再選出馬に際し県外移設要求に転じたとしている。
【時事通信/11月21日(日)14時53分配信】


先日訪仏した沖縄の人達と話す機会を得た。

その折に、普天間移転に関する意見を聞いてみたが、意に反して以外に「基地は有った方が良い」と言うニュアンスであった。

私の周りは、基地反対、国外移転、を求める声ばかりなので、ナマの「県民の声」を聞いてみると、やはり賛否両方が存在していると言う、当たり前の事を見落としていた様だ。

しかし、昨日の『沖縄タイムズ』の見出しによれば。

「基地の県内移設に反対が80%」
と言う記事を見て、直接基地に依存して生活をしている人達でない限りは、やはり「反対」と言うのが一般的な人情であろう。


『辺野古』沖移設という「自民党政策」に反対の立場で、総選挙を戦った筈の民主党が、鳩山さんで沈没するや、一挙に「自民党案」にすり寄ってしまった。

沖縄の人達に取ってみれば、考えられない裏切り行為で有る筈だ。

更に加えて、今回の知事選に、独自候補を立てられなかった事じたいが、民主党がいかに沖縄県民から批判されているか、と言う証である。

しかるに、独自候補は立てない物の、「辺野古移設」を聞き入れてくれそうだ、という独り合点で、仲井候補を支持する自分勝手さ。

更に加えて、民主党議員の沖縄知事選応援を禁ずる、すっとこドッコイ振りである。

そのような、民意に反する「非道なる」民主党の政策にも関わらず、伊波候補は、民主党支持層を60%固め終わった。


それにしても、情けない。

お友達だけで「人事を廻す」と、トドのつまりは、無能政権にならざるを得ないのだ。

その事にすら気がつかない、情けなさ。

民主党に「人材が居ない」のでは無い筈だ。
自民党と比べても、どっちもどっち。

適材適所に徹しないだけの事。

実力ある人材を、嫌いだからパージする。
その態度自体が、「日本の将来」を考えて政治をしている訳では無い事、の証。

仲間内で、権力を楽しんでいるだけ、の証。


しかし、『驕る平家は久しからず』という事を知らないか。

09年総選挙のマニフェストに対して、一切「他人事と言う態度」に徹する民主党仙谷一派の「驕り高ぶり」は、永久に続く訳では無い。

鉄槌を下してやろうぞ。



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今週も、民主党政府は「ドジ、ぼけ、無能、破廉恥」のオンパレード。

2010-11-20 18:49:19 | 政治と社会
週末恒例、一口時評。


あいも変わらず、ドジへまミス全開政府。

▶相次ぐ閣僚失言、1年生議員の地元「かばうな」(読売/11月20日(土)21時55分配信)
▷その選挙民達が9月に菅直人を選んだんだろ!

▶民主の比例単独議員、交付金配られず不満募る(読売/11月20日(土)18時58分配信)
▷機密費は子分造りにばらまいたし、党予算が。。。

▶隠れた国辱 胡主席、上着ボタン外して菅首相と会談(産経/11月20日(土)18時53分配信)
▷ご挨拶には「一生懸命」にメモを読み上げさせて頂きました。

▶亀井代表「歯を食いしばって連立に残っていく」(読売/11月20日(土)17時31分配信)
▷去るも地獄、残るも地獄。心中お察し申し上げます。

▶民主政権に「納得いかない」 千葉の市議が離党届(産経/11月20日(土)17時8分配信)
▷カッコ付けてるこの市議も「政治とカネ」って言葉を使ってる。無知。

▶岡田氏「何も決めてない」法相辞任・更迭を否定(読売/11月20日(土)14時45分配信)
▷いつも、何も、考えて居りませんです。

▶減額分、退職金に反映させず=公務員給与、50代後半の特例で―総務省(時事/11月20日(土)14時41分配信)
▷ああすれば、こうする。霞ヶ関は常に不敗です。

▶露外相、日ソ共同宣言を疑問視…外相会談で(読売/11月20日(土)9時27分配信)
▷「日本は無視」中露で確認済み。

▶改革か破壊か…看板から外された「理想」(産経/11月20日(土)7時57分配信)
▷掲げたのは小沢、外したのは仙谷。

▶首相「参院予算委にビデオ提出」(産経/11月20日(土)7時57分配信)
▷今更何しに?

▶民主1回生、逆風に悲鳴 法令順守研修「説得力なし」(産経/11月20日(土)7時56分配信)
▷全て小沢が悪い!!

▶朝鮮総連、無償化条件「断固拒否」の方針 本国から指令(産経/ 11月20日(土)1時47分配信)
▷「ちゃんと無償化しますんで、そこんとこ宜しく。。。」

▶小沢氏「党を割ってはだめ」 若手と4夜連続会合(産経/11月20日(土)1時11分配信)
▷小沢さん、鵺達を追い出して、一日も早く党を乗っ取って下さい!

▶「大臣、誰も辞めないの?」 逆風に民主1回生が悲鳴(産経/11月20日(土)0時49分配信)
▷「民主党内閣」の辞書に『責任』の文字は無い。

▶なぜこの時期に?…菅・与謝野会談で波紋(読売/11月19日(金)22時45分配信)
▷「起ち上がれないもの同士」は相身互いですから。

▶同級生の仙谷氏批判? =「うそ、何とも思ってない」―自民・谷垣氏(時事/11月19日(金)22時25分配信)
▷ご明察。ご同窓同士良く判ってらっしゃる。

▶首相、解散「人が言うのは自由」(産経/11月19日(金)21時51分配信)
▷「石にしがみつくのも自由」って、空気よめ!

▶脱税弁護士の献金「返却する」=菅首相(時事/11月19日(金)21時43分配信)
▷悪徳弁護士カンボーチョーカンは「返品する」?

▶仙谷長官、「盗撮」発言で初めて陳謝(読売/11月19日(金)21時1分配信)
▷「謝罪」まさか、生まれて始めてじゃ?

▶暴力装置発言は「軽率、バカ…」石原知事(読売/11月19日(金)20時54分配信)
▷「軽卒は君だぁ、バカぁは僕だあ♪」

▶「暴力装置」発言、官房長官を擁護=前原外相(時事/11月19日(金)19時55分配信)
▷目く○鼻○そを庇う。

▶<放送法改正案>与野党、修正協議で合意 今国会で成立へ(毎日/ 11月19日(金)19時8分配信)
▷「同一資本が新聞やテレビ局を支配する「クロスメディア所有」の規制強化を検討する付則も削除が決まった。」見事!

▶「日本」売り込みへ戦略づくり=有識者が初会合―経産省(時事/11月19日(金)16時3分配信)
▷常に出て来る『有識者』のイカガワシさ。

▶政治資金報告書に不適切記載=議員会館費用を党支部に計上―蓮舫氏(時事/11月19日(金)15時22分配信)
▷「政治とカネ」って、まだ言うよね、きっと?

▶仙谷氏、閣僚の失言続出に「野党の無通告質問が原因」と責任転嫁(産経/11月19日(金)11時55分配信)
▷悪徳弁護士は「なあなあ」論告にしか対応出来ないのダ(爆。

▶仙谷氏の本質あらわ 「自衛隊は暴力装置」 「社会主義夢見た」過去(産経/11月19日(金)7時58分配信)
▷社会主義を夢見る青年が、全共闘闘士への弁当運び。単なる「見栄」。

▶参院予算委「おわび委員会」の様相 「内閣持たない」党内悲鳴(産経/11月19日(金)7時56分配信)
▷後三年の辛抱だ。

▶伸子夫人が嘆き節「菅内閣、ここまで…。そのうちヒット打ちます」(産経/11月18日(木)23時35分配信)
▷貴女が一番アウトなんですけど。

▶陳謝、謝罪連発で予算委ぼろぼろ 党内に「もう菅内閣はもたない」との声も(産経/11月18日(木)23時12分配信)
▷9月14日に菅直人に投票した206名に伺い対たい。「どう責任取るの?」

▶「原点に返り立て直せ」=連合会長、菅政権に注文(時事/11月18日(木)20時32分配信)
▷ンな事おっしゃられても、これが「本質」ですから。。。

▶法相?えーっ何で俺が…柳田法相の発言要旨(読売/ 11月18日(木)10時43分配信)
▷上には上が有るさ。

▶「菅フルブログ」 効き目ある?(産経/11月18日(木)7時57分配信)
▷くれぐれも「コメント欄」を閉鎖しないように(笑。

▶<官房長官>審議中「仙谷総理大臣」と言い間違えられ、野党拍手(毎日/11月18日(木)7時43分配信)
▷醜悪。

▶<武器輸出三原則>緩和を 民主党調査会が提言(毎日/11月18日(木)7時40分配信)
▷かくしてリベラル政党は姿を消す。

▶新党日本・田中康夫代表が仙谷氏の法相への厳重注意に「ブーメランにならないよう…」と忠告(産経/11月17日(水)14時9分配信)
▷康夫チャン、親切? それとも皮肉?


今週も、ただただ『絶句』するのみ。





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『小沢一郎殿ご教示下さい』への反響からの考察。 / 彼は日本救済の『象徴』となった。

2010-11-19 18:51:58 | 日本人の意識と精神構造
三日前の拙ブログ、『小沢一郎殿ご教示下さい・・・』が、阿修羅掲示板で沢山のコメントに曝されている様です。


ご賛同頂いたコメントも多い中で、彼の「実績が無い」事を言い立てて、小沢氏に期待する動きを揶揄する見方も、有る様です。

小沢氏が、何故期待されるのか。
小沢氏は、何処が他の政治家と違うのか。

これらの思いに関しては、少し前に書きました。

『なぜ小沢なのか。なぜそこまで小沢に期待しなければならないのか。』


そこで、この点に付いては繰り返さない。


しかし、未だに「彼の存在意義」が理解出来ない人が居る事に、「国民への洗脳」の恐ろしさ、或は、物事の本質を理解出来ない様に育てる「偏差値教育」の恐ろしさを、改めて感じてしまうのです。 


「アメリカとの対等な外交」
「安保の見直しと、沖縄と日本本土の米軍基地の縮小」
「対中国及び東アジアの安定の為の共同体構想」
「官僚主導体制の打破」
「その為の次官制度の見直し」
「その為の特法や特会の廃止」
「その為の、地方行政と地方交付金の見直し」
「司法の可視化」
「その為の検事総長の民間からの登用案」
「マスコミ再編の為のクロスオーナー・システムの廃止」
「記者クラブの閉鎖」


『この様な政治哲学を持ち、それを実践せんと行動して来た事』が、彼の実績なのである、と言う事が解りにくいらしい。

未だ、実現していない事を実績と感じ取れない層が有る。
しかし、これまでに存在してこなかった、方向性を国民に提示した、と言う事は、これまでの日本の社会に、存在しなかった。



彼「一人に」に期待しすぎる事への心配や、懸念も寄せられる。

勿論、如何に優れた政治家といえども、たった一人では何も出来ない。
当然であります。

であるからこその、議会制。
だからこその、過半数。

「数は力なり」

その、「力を得る」為に数を集めると言う事は、すなわち「選挙に勝つ」事であります。
何を今更、当たり前、とおっしゃるなかれ。

「小沢は所詮は選挙屋」と言う反論が(ネウヨから)意外と多い。

当たり前田のクラッ○ーなのだ。


そして、絶対多数を勝ち取り、自らの政治的信念に沿って仕事をする為には、時に応じて「離合集散」は、戦略である。

その事が理解出来ないB層が多い事が、問題を複雑にしてしまっているのだ。

一現象面を捉えて、そこだけ批判すれば、「群盲象を撫でる」事にしかならない。

そして。
『小沢一人に「頼りっきり」になっていては、いけない。国民一人一人の進化が必要である。』

と言う意見も、勿論その通りで有る。

しかし、そしてそれこそが最も必要な事であるが、批判としては「表層面」を見るあまり、小沢の持つ本質を捉え損なっている、と断じざるを得なくなってしまっている。


彼は、もはや「一政治家」では無いのだ。

政治哲学の希少性。
その哲学の普遍性。
分析の正しさ。

そこから導きうる「日本を改革する」為の可能性。

それに対する、敵対勢力の大いなる陰謀の数々。

彼の目指す方向が、あまりにも「正しい」からこそ受ける、嫉妬や怨嗟、馬鹿げた権力闘争に歪曲化してしまう、足の引っ張りあい。

敵勢力の、死にものぐるいの抵抗。


これらを鑑みるに、『小沢一郎』はもはや「一政治家」では無く、日本を救いたい全ての国民達に取っての、極限の中から生まれつつ有る「エネルギ-」自体なのである。

その、エネルギーこそが、日本の真の独立と言う、壮大にして困難な「革命」と言っても過言では無い動きを導き出してくれる力、そのものなのである。

いわば、小沢一郎は現代日本に置ける『ジャンヌ・ダルク』に相当する象徴と言って良いのでは無いか。


小沢氏は全知全能では無い。
小沢氏の全てが正義では無いのかもしれない。
小沢氏が今まで一度も誤った事が無い、等とは考えていない。
小沢氏の言う事の全てを、肯定する事は出来ないかもしれない。

彼は、68歳の一人の男性、に過ぎない。

68歳の日本人男性は数えきれないほど居る。
68歳の政治家も、数多い。

しかし、繰り返すが、ここ65年に渡って、日本の取るべき正しい方向を示した男が、政治家が、他に居ただろうか。


政治家となった暁には、総理総裁を目指すは、男の(最近は女性も)甲斐性で有ると、考えられて来た。

小沢は、それを別に望んでは来なかった。
今も、それが目的では無い。

あくまで、「日本を何とか自分の信じる方向に導きたい」と言う、姿勢だけである。

そして、近年「他人に任せておいても、結局は理想が実現出来無い」事が、ようやく彼にも理解出来てきた。

そこで、民主党代表も引き受けたのだ。

『闇将軍』とよく呼ばれて来たが、彼は「軽い神輿を担いで操作しよう」と考えていた訳では無い。

自分の目指す道が得られるのであれば、「捨て石になっても全く構わない」という拘りの無さが、これまでの他の「闇将軍」達とは、決定的に違うところである。

そこが、理解で出来ていない人が多い。


そして、一番肝心な事は、「彼が信じる方向」が、日本に取って「正しい」方向だ、と言う事だ。

自らの信ずる方向に向かって努力する政治家は、多いだろう。
しかし、普遍的な判断に立って、大局的に見て、日本のこれまでの誤った方向を正す、と言う上で、小沢氏ほど的確な「グランド・デザイン」を示してくれた政治家は、居なかった。


ジャンヌ・ダルクも、全知全能では無かった。

戦術も戦略も、政治も知らない、17歳の農家の娘に過ぎなかった。

しかし、彼女は自分の行動に『確信』を持ち、その確信が、イングランド王に主権を奪われかかっていた「フランス王と言う主権の下に生きる」庶民達に、ある確信を与えたのだ。

ジャンヌ・ダルクの存在自体が、国民達の間に『祖国』と言う概念を生み出し、それまでに無かった「国民意識」を造り上げた。

彼女の「確信」が、不可能を可能にした。

物理的に圧倒する敵勢力に対して、国民の間に「精神の統一をもたらした」ジャンヌ・ダルクのお陰で、王太子シャルルは失地を回復し、イングランド勢力をフランスから駆逐出来た。

単なる、農家の17歳の少女、と言うだけであれば、その様な「エネルギー」をまきこす事はあり得なかったで有ろう。

彼女の堅い新興に依って裏付けられた「確信」が、王家を、諸公を、国民達を、動かした。

不可能を可能にした。


アカラサマなる「有る勢力に依る支配」下に有る日本が、その在り方を改めて考え直し、進むべき方向を見つけ出す事の必要性を説き、その方向に進むべく国民にその事を認識させて、改革の為の意識を植え付けた。

小沢一郎の、正確な判断、具体的な方向性、つまり彼の『確信』が、我々国民のあいだに、有る「希望」を与えた。
その希望は、日本とって書くべからざる物である、と言う「確信」に変わった。

その事が、一政治家『小沢一郎』の存在価値なのである。

その事が、政治に無関心であった多くの国民の目を開かせ、今までの在り方に疑問を感じるきっかけを与え、日本の変化を求める様になった。

その事が、一政治家『小沢一郎』の輝かしい『実績』なのである。


その点を、是非はっきりと認識しておかなければならない。

だからこその「小沢一郎待望論」なのだ。


同じ様に、国民を覚醒し、目標を与え、背中を押してくれる政治家が他にも居るのであれば、別に小沢氏には拘らない。

我々は、決して『小沢信者』では無いのだ。

そして、今まで、今のところ、小沢氏以外にそのような『エネルギー』を生み出す政治家は、残念ながら、他には居ない。


(それにしても、阿修羅掲示板へのアクセス数くらい、拙ブログに直接来て頂ければ、と夢見る私であります。。。)

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『ボージョレー』も解禁したし、秋の夜長は無粋な「政治談義」よりうまい酒!

2010-11-17 23:55:14 | グルメ
サンマが食いたい。


食材の豊かさは、質も量も、その豊富さにおいて世界に類を見ないフランスですが、残念な事に「秋の味覚」が限られる。

サンマが無い。
松茸も無い。

ああ、秋にサンマを食わずして、何の日本人たるや!


しかし、フランスには「秋の到来を告げる」物が有ります。

そう、芳醇なる香り、馥郁たる香り、とともに秋を運んで来る『ワイン』です。


11月の第三木曜日は『ボージョレー・ヌーヴォー』の解禁日。

江戸時代の庶民に取って、「初鰹」が縁起物であったが如く、フランスで「ボージョレー・ヌーヴォー」無くして、秋がくるけえ、ってなもんだ。



と言う訳でもないのです、実は。



確かに、ニュースで一言は触れます。

しかし、世の中、重要な事、深刻な問題、嬉しい事や悲しい事、社会を揺るがす出来事や、人生を見つめさせられる事、などが山ほど有る訳です。

それに比べりゃあ、「安酒の新酒」なんて、たいした事では無い。



とは言うものの、やっぱりフランスも秋の到来とともに、美味い物が世にドット出て来る。

その中にあって、ワインは正に仕込みの真っ最中で、人様の口に入るのは、早くて半年後、もしかすると10年後、なのです。


ワインは、人間と同じで、生まれたばかりでは、物にならない。

大切に育て、躾を施してやって、始めて人様の前に出せる様になる。

ただ、ボージョレーだけは、造って直ぐ飲むのです。

だから、秋の味覚。



     
     「朝日と霧とともに葡萄畑は秋を迎える」


今、この時点でワインの生産地に行ってみると、畑はかくの如し。

秋口の霧が、摘み取った後の葡萄の樹々の上に、深く広がって来ます。


ひと月ほど前に収穫された葡萄の果実は、醸造所で発酵が終わったばかり。

摘み取った葡萄の房は、コウ(木ヘンに更)から<実>を取り外し、果皮を少し破った状態で「発酵タンク」に送られます。


     
     現在は、このようなステンレス・タンクで発酵させます。


発酵と言うのは、酵母が葡萄の果汁の当分を分解する科学反応の事で、その過程で<アルコール>と<熱>と<炭酸ガス>とが発生します。

酵母は、28℃位で発酵を始め、33~5℃くらいが一番効率が良く、37度を超えると死滅します。
ほっておくとドンドン発酵温度が上昇するので、昔「木の桶」で発酵させていた頃は、温度管理が大変でした。
いまは、タンク内の温度はセンサーで常に把握し、コンピューターが管理しているので、35℃を越え始めると、タンク側面の鉢巻き状の帯野中に「冷水を流して」、温度を下げる様になっています。

タンク内は、炭酸ガスが発生するので、上部の蓋を開けておきます。
醸造所内にガスが充満して、事故死を遂げる様な事も、昔は多かった様です。


     
     タンク上部の開口部から中をのぞくと、発酵中の果実が見える。


タンク内部では、発生するガスが上に上がる為、潰された果実が上に押されて、発酵中の葡萄液の上部に「かさぶた状」に集まって来ます。

そのままにしておくと、発酵中の液体と果皮のコンタクトが少なくなり、色が移りにくいので、かき混ぜる必要が有ります。
現代は、タンクの下部に付いている<蛇口>から、発酵中の液体をパイプで抜き取って、上の開口部から散布する形で「撹拌」します。

その昔、木の大桶で仕込んでいた頃は、下半身裸の<オッサン達>が、上に乗って(ガス圧で沈まない!)膝くらいまで沈んだ状態で「足踏み」を繰り返して「かき混ぜて」居ました。


完全に葡萄の当分が無くなると、「えさ」が無くなって『酵母』は死滅します。
それで『一次発酵(アルコール発酵)』が終了。
そこまで1~2週間かかります。

そのまま、果皮や種が混じった状態で更に2週間くらい置いておいて、撹拌だけ続けます。
この時期を「醸し」と言います。

それで、あの「赤い色」と「タンニン」とを充分に抽出させます。

それで、出来上がった「赤ちゃんワイン」を熟成用の樽に移し、残りの「酒粕」で「滓取り焼酎」に当たる『マール』という蒸留酒を造ります。


     
     出来上がった新酒を取り出した後の「酒粕」
     これを『マール』と言って、それを煮出して蒸留して造る焼酎も『マール』と言う。


この時点でのワインは、まだまだギスギシして、シブいだけの「飲めた代物では無い」状態です。

それを樫の木の樽に移して、冬を越す頃、樽の中で果汁の元々含まれる<リンゴ酸>が、微かに残ろ酵母に依って<乳酸>に変わります。
その過程を2次発酵、又は『乳酸発酵』といい、それを経て始めて、まろやかさのある「飲めるワイン」の誕生となる訳です。

     
     ブルゴーニュ独特の『カーヴ』と呼ばれる地下室。

後は、直ぐ所品として出荷する安いワインから、この状態で2年くらい熟成させる「高級ワイン』まで色々有るのです。
「樽熟期間」は、ワイン中の各種有機物やアミノ酸や酵母の残骸等が『澱』を造り出すので、3ヶ月毎に「上澄み」を別の樽に移し替える「清澄作業」が必要となります。

安いワインは、含まれる成分が「単純」なので、長期間熟成させる<必要>も<理由>も有りません。
樽に入れておくと、樽の<木>のタンニンに負けてしまうので、ステンレス発酵桶のママで、ボトリングまでを過ごします。

高級ワイン、いわゆる『銘醸酒』と言われるものは、ボトルに移した後も、瓶内熟成を経て10年以上の時間が、深みと奥行きとを持ち、複雑にして玄妙なる、馥郁とした味わいを造り出します。


さて『ボージョレー』です。


パリから南に3~400キロ南に広がるブルゴーニュ地方に含まれ、南側の部分です。

その辺りは、名高い『ブルゴーニュ』の銘酒を生み出す土壌とは違って、どれだけがんばっても、大したワインにはならなかった土地でした。

「性格が弱い」ワインと言うのは、長期保存や長距離の輸送には耐えないので、現地で消費されてしまう、と言った種類のワインでした。


最大の消費地が、もう少し南に下った大都会『リヨン』だったのです。

今と違って、情報に限りが有った時代は、「ボージョレーのワイン」など、人々に知られてもおらず、パリの人がリヨンに行って、「何やら土地っ子が自慢してる」テーブルワインを飲んでみたら、これが結構いける、と言う事になったのです。


何しろ、長期熟成に向かない「弱い性格」のワインは、出来ると直ぐに飲まれる訳です。
そうすると、逆に「フルーティー」さが溢れた、非常に「フレッシュ」なワインである訳で、パリの人々にはそれが「新鮮に」受け取られたのです。

そのうち、パリまで持って行って飲まれる様になって行きます。

安くて美味い。


他の一般的赤ワインとの大きな違いは、「早く造って早く飲んでもらう」事。

従って、早く発酵させ、短期間で充分色素を抽出出来る様に、果実を砕きません。

タンクに入れる際のショックと、自重で少しだけ潰れた状態で、一気に発酵させる為に圧力を掛ける。

つまり、発酵タンクの上部の蓋を解放しないのです。

その為、ひとたび発酵が始まるや、果実の内部で発酵し始め、タンク全体も「ガスに逃げ場が無い」事で全体に糖分の分解する速度を早める結果になるのです。

しかも、ちゃんとん色素が抽出されやすい。
2次発酵も同時に起こる。

と言う製法が確立した事に依って、他の地方のワインが、未だ2次発酵も起きていないうちに、出荷出来る様になりました。

そうすると、戦前の「古き良き時代」から戦後の狂乱期に、いかに早くボージョレーを飲むか、と言う競争が起こりました。

主に、ワインへのあこがれが大きいイギリスの「数寄者」達のあいだで、生産地から、ロンドンまでいかに早く運ぶか、と言う事が多いに好奇心を引き起こし、当然賭けの対象にもなり、大流行りになったのです、

戦後は、一部の連中の間ではお祭り騒ぎとなり、あれこれ必死で「列車時刻表」を調べて、如何に効率よく早く列車で運ぶかを自慢する。
そのうち『フェラーリ』をロンドンまで200キロで飛ばして、運ぶヤツも出て来る。
ヘリをチャーターして運ぶ。


どんどんエスカレートして行って、きりがなくなり、それ以上も無くなって来た。

そんな事は、一般のフランス人達は関係ない出来事であったのですが、「早飲み競争」の激化に、トラブルが発生しない様、政府が「生産と出荷」とに一定のルールを定める結果となったのです。

まあ、大げさに言えば、そのような具合で「11月の第3木曜日」以前には出荷してはいけない、事と相成りました。

お祭り好きと「フランスの事」に能書きを言うのが好きな日本人達が、早速これに飛びつき、バブルとともに輸入量が飛躍的に増え始めた頃から、特例として『輸出用』だけは、輸出相手国での消費が規定の日時以前に行われない事、を条件に「先に出荷する事」が認められるようになり、『日付変更線』のお陰で、日本が世界で一番早く『ボージョレー・ヌーヴォー』が飲める、という事で、大きな宣伝になった様です。


まあ、時期物、初物、という事以外に対した意味は無いワインでは有りますが、ボージョレーのお陰で、ワインに対する認識が深まり、かなりの日本の人達の間で、ワインが日常化した結果を生んでくれました。

その意味で、有り難い事では有ります。


「酒に能書きなど不要!」


秋の夜長に、ボージョレーで、日頃の政府への不満を引き飛ばしましょう。

「サケは世間の憂さを払う玉箒」と申します。


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小沢一郎殿ご教示下さい。 国民は、何を、何時まで、如何様に、待てば良いのでしょうか?

2010-11-16 23:23:46 | 政治と社会
国政は、危機に瀕しています。

政府は、完全に心神喪失状態にしか見えません。
政府は、日本をどうしようと言うのでしょうか。
政府は、国民を見捨てようとしています。
政府は、日本を破壊しようとしています。

そして、私たち国民は、唯一の心の支えである、貴殿が、何を考えていらっしゃるのか、伺い知れないだけ、不安に苛まれています。

このまま、座して公判の開始を、待たれるのでしょうか。
このまま、無為に敵の攻撃に身をさらすおつもりですか。

何か、反撃策を考えていらっしゃいますか。
何か、対抗策を打っていらっしゃいますか。



昨年8月30日、私たち国民が、新しい日本の夜明けの為に夢を託して、一票を投じた「民主党の方針」が、次々と反古にされています。

今日も又一つ。

▶政治主導法案、今国会も断念=内閣委理事が伝達―政府・民主(時事/11月17日(水)2時46分配信)



自立した国家を望んだ国民の夢が、次々と破られています。

▶武器三原則見直しで素案=NATO念頭、輸出解禁―民主調査会▶(時事/11月17日(水)1時49分配信)

▶失業1年以上、最多の128万人=男性の職探し難航―7~9月期(時事/11月16日(火)20時19分配信)


閣僚や、主立った議員達のおちゃらけぶりは、見るに耐えません。
今日一日だけでも。

▶菅首相、補正予算採決直前の委員会でも居眠り(産経/11月16日(火)1時28分配信)

▶防衛相、「政治主導はうかつ」発言の枝野氏を「うかつ」と批判(産経/ 11月16日(火)12時29分配信)

▶「フレーズ2つ覚えておけばいい」発言に法相が陳謝(産経/11月16日(火)14時7分配信)

▶<菅首相>批判も「右から左に流れていく」(毎日/11月16日(火)22時22分配信)

▶来賓者は政権批判自粛を=防衛次官が通達、政務三役指示(時事/11月16日(火)23時48分配信)

▶菅首相「日中関係、マイナスからゼロに」▶(読売/11月17日(水)0時16分配信)


本日一日だけで、ざっと拾ってもこれほどの馬○発言のオンパレード。
政治家としての「資質のなさ」だけでなく、「人格すら疑ってしまう」酷さ。



小沢一郎殿。

これらの状況を、どのようにお聞きになりますか。

苦笑しておいででしょうが、我々国民としては、苦笑していられる様な段階は、遥か昔に過ぎ去っています。

昨年8月30日以来、来る日も来る日もこのような有様です。
もう、我慢の限界です。

そして、恐らくアメリカの組織の(有形無形の)後押しを受けての、官僚達の恐るべき反乱ぶりは、直接火の粉を被っておいでの小沢氏としては、充分お分かりの筈です。

日本国家に仕えるべき「官僚」達が、日本を不幸のどん底に導いて行く。
ただ自分分達の利益の為だけに。


『検察審査会』の怪しげなる存在。

審査員の選別も、会合の有無も、審査員達の実在すら疑わしくなっている今日、それらの疑いを暴こうとしているのは、一握りの勇気ある『フリー・ジャーナリスト』と、森ゆう子議員その他のごくごく少数の有志に過ぎない。

『捜査可視化案』は、葬られました。
『マスコミ改革』も、葬られました。

総力で抵抗する敵勢力に、民主党自体が仲間入りしてしまっています。


虚弱政党であった「旧民主党」に、背骨を移植し、輸血をして甦らせ、教育し、服を着せ、行儀作法を教えて、「手取り足取り」のお陰で政権交代がなされた。

それらの、外科手術を執刀し、介護し、育て上げ、行儀作法まで教え込んだ「生みの親、育ての親」は、他ならぬ『小沢一郎』、貴殿でありました。

その「新生民主党」の、親でもあり、心臓も同然の貴殿を、唯々諾々と敵に売り渡す仲間に加わり、あまつさえ「足を引っ張って」いる輩達が、現内閣の主要閣僚であり、現執行部の中心メンバーであります。


そのような、御を仇で返す如き恥知らずな「仲間達」を、(表立っては)批判がましい事の一つも発言されず、ただただ「党の再建」を考えて居られるかの如き、貴殿の姿勢は、我々国民に取って、勇気の源であると同時に、あまりにも気高過ぎて、甚だしく「歯がゆく」見える姿勢でもあるのです。


昨日の「自民党提出」の仙谷官房長官と馬淵国交大臣に対する「不信任案」に、貴殿とお仲間達とで、賛成に回って頂きたかった。


民主党政権の現状は、国民の願いも、怨嗟の声も、一切届かず、それらを感じ取れもし無い「八方ふさがり」の状態であります。

我々が一票を投じた理念、『国民の生活が第一』たる政治理念は、とっくに打ち捨てられ、顧みる事も無く、ただおのれ等の地位の保持にうつつを抜かし、その地位が持つ権力を乱用する快楽に溺れ、正義を叩き潰し、自らの欲望の赴くままに「日本を私する」ような菅直人政権は、文字通り一刻も早くご退場願わなければ、明日の日本は無いと、誰しもが不安に苛まれています。


このまま、2013年7月まで、「石にかじり付いて」政権にしがみつくそうです。
3年も有れば、仙谷氏が、どれほどの無茶な独裁政治をやってのけるか、その為に、どれほど日本の国益が損なわれるか、想像するだけで身震いが起こります。

その挙げ句に、総選挙が行われる暁には、現民主党は「殆ど形をとどめない」までに敗北するで有りましょう。

誰が、彼等に投票する物ですか!


しかし。


それでは、誰に、何党に、投票すれば良いのか。。。
受け皿が有りません!

『みんなの党』が漁夫の利を占めても、結局は悪しき選択肢でしか無い。
亜種の自民党に成り果てた『現民主党』は既に存在価値が無くなっていますが、かといって『ミニ変種自民党』で良い訳は有りません。

自己の権力保持しか目標の無い、仙谷一派は、少数政党になったとしても、自民公明その他と連立を画策する筈です。

既に手を打ち始めている<兆候>すら見え隠れしています。

そのような事態になれば、日本の改革は、また65年逆戻りと言う事になってしまうでしょう。


「いやいや、そうは巧く運ばせるものか」と、きっと考えて居られる事でしょう。

3年後までには、貴殿の裁判も結審し、晴れて無罪放免で「いよいよ本格的に改革に乗り出す」とお考えかもしれません。

「それまでは、動きたくとも動けない」と、お考えかもと、拝察する次第です。
とにかく、鬱陶しい「訴訟沙汰」だけは終わらせたい。
そうすれば。。。


しかし、そんな悠長な事を行っていられるほど、生温い状況では無いのです。

釈迦に説法でしょうが。

切羽詰まった国民の叫びだと思って、お聞きください。


どうか、党内で<クーデター>を起こして下さい。

野党が提出するであろう、数々の「問責決議案」か「不信任案」のどれかに『賛成されて』下さい。


党内外から、非難囂々でしょうが、それは貴殿の行為に、重みが有るからの反作用に過ぎません。

何を言われようと平気です。

離党勧告など拒否しましょう。


『結党の創設者には、他の党員に離党を迫る事は出来ても、他の党員から離党を迫られる事はあり得ない』

『党の創設者の一人である私が気に入らなければ、そちらが離党さればよい』

『ここまでの民主党の在り方には、危機感を通り越して、既に大手術しなければならない段階に来ていると認識する』

『私が、党を正常化する』

『<国民の生活が第一>に賛同する諸君のみ、残られれば良い』


高らかに宣言なされて下さい。


すぐる9月14日の段階とは、議員達も国民達も、受け取り方は変わっています。
感じる事も変わっています。

この2ヶ月の民主党政権の有様は、国民の目を開かせるには、十分な物でした。
今度こそ、支持する筈です。


座して、時間を浪費してはなりません。

もし分けないが、貴殿にそのような贅沢は、許されません。

日本は、壊滅的危機に瀕しています。


その危機を救えるのは「小沢一郎を置いて他に無い」事を、多くの国民が理解しています。


離党されてはいけません。

新党の旗揚げもいけません。

自ら「敗軍の将」になってはなりません。
あくまで、主流派のままで、党を取り返して下さい。

民主党を<民主>的な党に、変えて下さい。


▶小沢氏再起動 側近ら続々と議連設立(産経見出し)

>尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件などを受け、菅直人首相の求心力が急速に低下する中、「政治とカネ」の問題で鳴りを潜めていた民主党の小沢一郎元代表が再び動き出した。16日夜は鳩山由紀夫前首相側近らの会合に顔を出し、若手議員を激励した。小沢氏側近らは次々に議員連盟を設立し、党内基盤強化に余念がない。来年1月にも予定される強制起訴を前に一気に“勝負”をかけるつもりなのか。

>最初に注目されたのは「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を慎重に考える会」。山田正彦前農水相らを中心にTPP推進の動きにブレーキをかけ、その力を見せつけた。

>11月30日には山岡賢次副代表が「食料とエネルギーの自給率向上と成長産業としての環境政策を推進する議連」を結成する。発起人には鳩山氏、輿石東参院議員会長、原口一博前総務相、田中真紀子元外相ら小沢シンパがずらりと並ぶ。

>18日には小沢系中堅の「一新会」事務局長の岡島一正衆院議員らが「日本の海運を考える議連」を設立。衆院1回生議員グループの「一新会倶楽部」の石井章氏も「石油・エネルギー政策研究議連」を発足予定。一新会倶楽部は近く名称を改め、再出発する運びとなっている。
【産經新聞/11月17日(水)1時23分配信】


これらの動きが、貴殿の意をくんだ「何らかの作戦」である事を、期待します。


イザ、起ち上がるべし!


小沢一郎殿。

貴殿がただ一人の、日本の舵を任せられる政治家である、と多くの国民が信じています。

今度こそ、「最後のご奉公」を召して頂きたく、願って止みません。

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『法治社会』である事を放棄したマエハラ・ニッポン/「起訴猶予」vs「起訴猶予」

2010-11-15 23:59:17 | 政治と社会
尖閣諸島海域に置ける、中国漁船衝突事件での「船長釈放」に対しては、法的に、政治的に、国民感情的に、多くの意見が語られている。


しかし、一旦逮捕してしまった(!)以上、法的措置をつらぬこことは必要であったのでは無いか、と考える。

早々に「強制退去」させようと思っていたらしいが、肝心の『船長』が起訴事実を否認してしまった以上、略式裁判で即「国外追放」とは行かなくなってしまった。

マエハラのお先走りが、彼に取って思わぬ方向へと流れて行ったらしい。

もとより「後先考えず」何の外交的判断もしないままの逮捕指示であったに違いなかろうから、結果はそんな物だろう。

ウヤムヤ。


まあ、ここまでならば、新たな「イエロー・カード」一枚、で済んだかもしれない。
(とんでもない!としかられそうですが)


しかし、続編が有った。


▶尖閣映像流出 海上保安官の逮捕見送り…罰金・起訴猶予も(毎日見出し)

>海保側の情報管理上のミスが流出につながった可能性があることから、検察内部には悪質性は低いとの見方もあり、最終的には略式起訴して罰金とするか起訴猶予にすべきだとの意見が出ている。
【毎日新聞/11月16日(火)2時33分配信】


この「流出海上保安官」に対して、多くの同情論が寄せられているらしい。

感情的に捉えると、擁護論はもっともであると思える。

あの『仙谷』が、あそこまで「公開を拒否」し、「流出に対して恫喝」していた以上、世の受け止め方は「判官びいき」になろうと言うもの。

「民主憎し」のサイドからの反応も加えると、大きな相乗効果と相なって、検察当局に対するプレッシャーがわき起こるのも、理解出来る。


だがしかし。


それで良いのだろうか?

私は、法律家では無いので、正しい判断は出来ないのかもしれないが。
しかし、今回の流出事件に対する「温情」措置には、疑問を感じる。


理由は二点挙げられるのでは無いか。


先ず一番目の疑問点は、『公務員服務規程』に違反するのでは無いか、と言う点である。

今回のヴィデオが、「国家機密」であったかどうか。
この点の論議も多くなされており、「機密」と認定するには疑問が有る、と言う判断に傾きつつ有る様だ。

しかし、機密性が如何様であろうと、「公務員としての職務上知り得た情報」をいきなり「匿名で公開してしまう」と言う行為そのものが、吟味されなくて良いのだろうか。

もし、その点が不問に附されてしまうと、「何でも有り」になってしまうのでは無いか?

それでは、既に『法体系』に意味が無くなってしまう。

どのような職業であろうと、その仕事の上で得た情報は、簡単に公にしても良いと言う物では無い筈だ。

ましてや『国家公務員』である。
立場上、最低限遵守するべき規範と言うもにはないのか?


さらに、二番目の疑問点は、国家公務員の立場からの「服務命令違反」、つまり、サボタージュがなされては居ないのか?

今回の衝突事件に際して、「逮捕」を主張したの強硬派は、前原と岡田であったそうだ。

その時点では、仙谷はまだそこまで強硬論は取っていなかったらしい。

しかし、中国政府の対抗措置が、予想を上回る強硬な物であった為、上記三名は即腰砕けになってしまった。

「地検の次席の外交判断により」釈放、という珍事事態と相成ってしまう。

面白く無いのは、当然『海保』と『沖縄地検』であろう。

前原の指令により「逮捕した」のだ。

それを、法的解釈を越えたレベルでの釈放と凱旋とをさせてしまった。

日夜「日本の国境」を守って日夜努力している『海上保安庁』の現場としては、大臣の指示で逮捕に当たったにも拘らず、その大臣から「余計な事とをしてくれた」とばかりに、足を引っ張られ、彼等の日夜の「業務」を否定されてしまったのだ。

これは、当然「不満もたまる」でしょうよ。


それと平行して、対中国の外交関係悪化にビビった政府首脳が、自ら「船長の開放」を指示すると、政治的に大きな失点になるとばかりに、そのような権限など無い「現場の検察の判断」と言う<オタメゴカシ>で、責任逃れをやってしまったのだ。

仙谷の指示らしい。

結果として当然な事に、沖縄地検は「外交的判断」をする資格も権限もない、と散々な批判の的となってしまったのだ。

これでは、『海保』と『検察』と、両方に「政府に対する忠誠心」などは失せてしまうであろう。

いや、彼等の名誉の為に忖度すえば、恐らく「国への忠誠」は失せたりしないのだろうが、「仙谷前原菅直人の政府には、忠誠心など持っていられるか」と言うところであろうか。

勿論、「前田次席検事」の証拠換算事件で世間の弾劾の的になっていた『検察』としては、政権に逆らい様の有る筈もなく、仙谷に御を着せられて、「罪をひっかぶった」と言う様な流れであっただろうから、当然不満は堪って行く。


そんな中、今回の「ヴィデオ流出」事件に対して、いくら「徹底捜査」や「厳正なる措置」を指示し、「国家経の大きな反逆」だ、などと恫喝されたところで、お互い「国家公務員」同士に有って、真面目な捜査や、厳しい処置など、やる訳がない。


しかし、そのような動きであったとしたら、これは正しく鳩山さんがいち早く指摘し、亀井さんも追認した如く、「武器を使わないクーデター」に他ならないのでは無いのか。


整理してみよう。

流出させた海上保安官本人の次元で見るならば、「国家公務員」の守秘義務違反だと思える。

中身が「機密」ではなかった。
政府の国民への裏切り行為に対する、義憤から出た行為である。
国民歯「知る権利がある」事を、守っただけ。
云々。

は、別の次元の論議である。

純粋に「公務員の立場上の姿勢」で考えるならば、見過ごす訳にはいかない、重大な問題を含んでいると、思うのだ。


次に、「公務員全体」の組織的動きとして捉えるならば、政府の指示に「組織として」従わないと言う事は、諸外国にはよく有るところの『集団的国家反逆罪』に相当する重大行為では無いのだろうか。

まあ、日本は公務員が、政府の言う通りに仕事をする事はない、国家形態である事も、事実として認識されている。

しかし、ここまで露骨なサボタージュを見せつけられると、日本は既に「国家として機能していない」のでは無いか、とすら見えてしまうのは、私だけなのだろうか。


結局、政治が官僚に軽視されている、これまでの日本の政治風土の中に置いて、立て続けに起こった事件と、それに対する政府の取り組み方のまずさから、官僚の、個人からも、組織全体からも、政府が無視されている、と言う現実を見せつけれれてしまった、そんな今回の騒動では有った。

更に付け加えるならば、官僚同士は、いつでも何処でも、庇いあい、助け合う物である事、も見せつけられてしまった。


「法治国家日本」など、過去から現在まで、何処にも存在していなかった。

G8も、G20も、国連も、参加しなくても別に問題など無いんじゃないか?
世界に置ける日本など、所詮は金蔓でしかなかったのだから。


付記。

▶<前原外相>「対中強硬」封印…関係修復働きかけ(毎日見出し)

>前原氏は以前から中国脅威論を唱え、中国メディアから「タカ派」(中国国営新華社)と批判されてきた。尖閣諸島沖の漁船衝突事件後、前原氏が中国の対抗措置を「ヒステリック」と批判した後はさらに燃え上がり、中国が10月末のハノイでの首脳会談を拒否した理由を「前原外相の言動」とした中国メディアもあった。

>政府関係者によると、中国側からは、前原氏の発言が首脳会談開催の障害になっていることが非公式に伝えられていた。13日の首脳会談も中国側は受け入れの表明を最後まで先延ばしした。政府高官によると「前原氏も『自分のせいで2回も首脳会談が流れたと言われてはたまらない』と、最近は発言に注意するようになった」という。
【毎日新聞/11月16日(火)2時37分配信】


何処までも、馬鹿なヤツだなあ。


小沢さんが、政権のトップに居てくれたら。。。。


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フランス内閣総辞職に見える政治家の器、何から何まで不手際の民主党議員の器。

2010-11-14 19:03:37 | 世界に置ける日本
11月13日、フランスでは『フランソワ・フィヨン』首相が、内閣総辞職を行った。

翌日14日、ニコラ・サルコジー大統領は、フランソワ・フィヨン氏を『後継首相』に指名した。


つまり、一般的な『内閣改造』では無く、首相が大統領に辞表を提出し、大統領は、辞任した首相を再任した訳である。

どう違うかって?

違うのですよ、これが。



フランスの政治体制は、目下『第五共和制』と呼ばれている。

先ず『第一共和制』は、フランス大革命により、国民の手で「王制を廃し」共和制に移行した状態を指す。
ナポレオンに依る「帝政移行」までの期間をさす。
1789年~1804年。

『第二共和制』は、ナポレオンによる帝政、ナポレオン失脚に伴う「王政復古」、更に「七月革命」、「七月王制」を経て、三度目の革命である『二月革命』により樹立された。

ナポレオンの甥「ルイ・ナポレオン」に依るクーデターで倒れ『第二帝政』開始まで。
1847年~1852年。

『第三共和制』は、1870年『仏普戦争』の中で樹立される。
第二次大戦「ナチに依るフランス占領」までの時期である。
1981年~1940年。

ちなみに、1971年「全ての私有財産を否定」する<原始共産制>を夢見た『パリ・コミューン』と言う最後の革命が起きるが、亡命した第三共和制下の大統領ティエールが、敵国プロシアの軍隊を借りて帰仏し、パリ・コミューンに連なるパリ市民を虐殺し、この政権は75日間しか続かなかった。

この「最後の革命」の賛同者の呼称が『コミュニスト』である。
そこから「共産主義(者)」と言う言葉が派生する。

その「パリ・コミューン」の文化大臣に任命されたのが、自然主義の画家クールベであった。

そして、ナチに対する抵抗運動を指揮した『ド・ゴール将軍』が戦後大統領に選出された際、『共和国憲法』を改正して、大統領権限を強化した形が、『第五共和制』である。

それまでの四度の共和制下で、夫々憲法に示す大統領権限は異なり、統治システムも異なっていた。

この『ドゴール』の定めた制度が、今日まで続いている。


さて。

フランスの大統領と言う職制は、『国家元首』であり、そこから導かれる権利として「三軍の長」である。

その大統領の指名した人物が、国会の議決に依る承認を経て「首相」に就任し、内閣を組閣する。


ただ、フランスの場合、<大統領>は、単なる飾りの「国家元首」では無く、国政の頂点にある。

従って、文字通りの『強権』を与えられている。

国民議会を解散する権限。
(これに対し、国民議会も内閣不信任決議権を持つ)

大統領は、国家反逆罪を除き、議会から弾劾裁判は行われない権限。
(シラク前大統領も、現職中及び退任後1ヶ月は、パリ市長時代の汚職疑惑による訴追から保護されていた。)

議会を飛び越して法律案や条約批准案、憲法改正案を直接国民投票にかける権限。

非常大権(第五共和政憲法第十六条)を行使する権限。
この権限が行使されている間、国民議会は開かれるが、憲法改正は制限される。


つまり、大方の事は、一人で「全てやろうと思えばやれる」だけの権力を有するのである。

そこで、首相との関係性が曖昧になって来る。


フランソワ・ミッテランは、夫々に補完しあいながら、協力して内政財政外交ともに行っていた。

最終決定権を大統領がもつ。

ジャック・シラクは、「大統領は外交」で「首相が内政」と役割分担を明確にしていた。


そして現職「ニコラ・サルコジー」の登場で、全てが変わってしまった。

何しろ、跳ねっ返りの猪突猛進型の権力好き。
従って、何もかも「全て自分が決める」しか、あり得ない。

そうなると、首相とは単なる「大統領の番頭」に過ぎなくなってしまう訳だ。

サルコジーが「フランソワ・フィヨン」を首相に指名した際、皆が戸惑った物であった。

「フィヨンって誰だっけ?」

一応は、国立政治科学研究所でのドクターをもつ、27才にして最年少国民議会議員となった、超エリートである。

政経研という超難関高等教育機関での学歴以前には「パリ第一大学(ルネ・デカルト大学)大学院法学過程でドクターを取って居り、政治科学のエキスパートである。

1981年初当選以来再選を重ね、1993年からは各省大臣を歴任して来た。
2003年以後「上院議員」に転出。

然う然うたる、華麗な政治履歴をもつとは言え、首相に抜擢されるまでは「非常に地味な」政治家で、何処に居るのか良く判らない、ような面も有った。

しかも、2003年から翌4年にかけて、既に「年金改革法」を提出し、ズランス全国をゼネストに巻き込んだ『フィヨン法』の当事者であり、さらには2004年から5年にかけては『高等学校終了資格制度改正案』を提出し、全国の高校生、父兄、教師達に依る「大規模反対デモ」を繰り返された挙げ句に、法案を一部削除して歩み寄りをせざるを得なかった、経歴をもつ。

サルコジー大統領の当選に伴い、並みいる「派閥のボス」達をさておいての首相指名に、誰もが驚いたのであった。

彼は、サルコジーの大統領選の「選挙参謀」を務めた事の、『論功行賞』だ、と散々陰口を叩かれたりした物である。

全ての発議、裁量、決定を一人でやりたがるサルコの元で、フィヨン首相の影は薄く、全く目立たない影の様な存在、と言われて来た。


しかし考えてみると、つい先日までフランス中をゼネストの渦に巻き込んで来た『年金改正法」』は、既にフィヨンに取っては、「かって知ったる」分野であった訳だ。

大衆の生活を犠牲にする政治姿勢(にてますねえ小泉某以下の歴代首相達に)と、年金改悪法案やら何やら、「上品さを欠く」プライヴェート生活の姿勢と相まって、大統領の支持率低下は避けられないところまで来てしまっている。


その挙げ句に、年金改悪法案がやっと成立。
しかし、労組は未だ「抵抗をやめる」とは宣言していない有様で、先行きがかなり不透明である。

与党内の「次の大統領候補」が、現職でありながらとうとう「二番手」に落ちてしまう有様。

そこへ持って来ての、内閣総辞職。

サルコは「首相の辞表」を受け取った日の夕刻、既にフィヨン氏を大統領府に呼んで会談した。

もう一人、「次期首相候補」と取りざたされていた人物とも、一応会談をもった物の、フィヨンと1時間半であったのに対し、こちらは30分ほど。

マスコミ各社は、『フィヨン第二次内閣』を最初から取りざたす有様であった。


一夜明けて、フィヨン氏は「首相就任を承諾」する。


これが、一般の「大統領に依る内閣改造」とどう違うのか。

普通大統領が、政府の支持率の低下や、政局の困難等を斬り抜ける為、改造を打ち出し、「首相に辞表の提出」を求める。
その後、首相変わる変わらないはさておき、新内閣が組閣される。

今回の事例は、「首相の方から」自らの重みを確認する為に、辞任してみせた。

通常「首相が大統領へ」辞表を出すときは、二通りのケースが一般的である。

馘になる時(大統領の失点のトカゲの尻尾)。
大統領への信頼を無くした時、つまり<反乱>。

今回は、そのいずれとも違う。

就任直後、存在感が薄かったフィヨン氏も、3年半の時を経て、実は「サルコジー政権に欠かせない」存在になっていたのだ。

国民は、トップ・ダウンで何でも決める現大統領の下での「首相の座」の難しさを、理解していた。

そして、隠れていた彼の実力を正しく評価し始めていたのである。

曰く。

『フィヨンは、サルコジーの「協力者」に過ぎなかった。
ところが、<大統領への忠誠度>に加えて、
<独自性>を確り打ち出し、
その上「アマチュア・レーサー」としてモーター・スポーツへの趣味が、国民に<親近感>を与えて、
「協力者』の立場から、『避けて通れない』存在へと、変わった。』

このような、マスコミに依る彼への評価は、概ね正しい。


現在のフランスに有って、政権を維持して行く事は、大変に難しいと、マスコミでも認識されている。

「財政を健全化」しなければならない。
「雇用を確保」しなければならない。
「大企業の国際競争力」を高めなければならない。
そして何より。
「社会保障制度の大赤字」を解消する方向性を示さなければならない。

これら、かなり相互矛盾する側面を持つ対策が「急務である」以上、並の政治家では持たない、と言うのが大方の見方である。

既に、現大統領は「フィヨン首相」抜きでは、政権の維持が難しくなっている、とすら分析されている。

「両者の会見は、非常に和やかに行われた」という報道通り、翌日には「続投」が確認され、しかもフィヨン氏の存在感は大いに高まったのであった。


サルコジーは当選の際、「左派からの不人気」対策として、外相、財務相その他重要閣僚の幾つかを、敵対する『社会党』議員の重鎮から抜擢する、というウルトラCをやってのけてみせた。

その事に依って、新大統領の「度量の広さ」と「政策実行の為」には党派の対立等には拘らない、姿勢を見せつけた。

しかし、今回の内閣の改造により、国民から大反対された数々の政策の実行に伴う混乱を、「よりスムーズに乗り切るため」に、左派の閣僚は更迭される事になる。

つまり、首相としては、「使いずらかった左派の大物」を閣内から淘汰出来る事になったわけである。

自分の存在感を示す、と同時に、働きやすい環境をも手に入れる。

フィヨンの、今回の「計算された総辞職」に打って出たという行動力が、批判されるどころか、多いに評価されている。


今夜半にも「新内閣の閣僚」が決まるらしいが、ここはフィヨン氏の全面勝利である。
と同時に、サルコジー大統領も、身軽になる事が出来る上、国民の過半数を敵に回してしまっている現状を打破すべく、支持率の回復にめどが立つのかもしれない。

双方、共に老獪な事であった。


方や、我が祖国ニッポンはと言えば、「混乱」しか存在しないかの如き有様。

その中から、何とも情けないニュースが目に飛び込んで来た。


▶「政治主導なんてうかつなこと言った…」枝野氏(読売見出し)

>民主党の枝野幸男幹事長代理は14日、さいたま市内で講演し、菅内閣の支持率急落に対し、「おわび申し上げたい。政権が国民の意識、感覚とずれていると思われる部分が多々ある。かなり深刻な状況だ」と述べ、危機感をあらわにした。

>その上で、枝野氏は民主党政権の掲げた「政治主導」が機能していないとの批判に関連し、「与党がこんなに忙しいと思わなかった。政治主導なんてうかつなことを言ったから大変なことになった。何より欲しいのは、ゆっくり考える時間と、ゆっくり相談する時間だ」と釈明した。
【読売新聞/11月14日(日)19時38分配信】


正に「おいおい」である。

「政治主導」が機能していないのには、理由は二つしか無い。

一つ目は、そもそも「やる気が無かった」事。
二つ目は、加えて「やれる能力が無かった」事。

「政治主導」をやる気が無い事は、仙谷菅前原蓮舫野田たちを見ていれば、一目瞭然。
全てにおいて、官僚の下書きに沿って動いている事は、明々白々。
やる気が有れば、「国家戦略室」の規模縮小や、次官会議の復活等を、やる筈が無い。

やる能力が無い事も、彼等を見ていれば、一目瞭然。
全てにおいて、官僚が造った路線でしか動け無い事が、明々白々。
判断力も、分析力も、実行力もない。
その為に、自ら散々なトラブルを引き起こし、その度に「打つ手を間違えて」は、更なるド壷にはまっている。

何なんだろうなあ~!?


今更そんな事を言われなくとも、真面目に仕事に取り組めば、政治家が忙しい事等「当たり前」。

その上で、「自己増殖を続けるアメーバ霞ヶ関」を押さえ込み、かつ彼等の手助け無しでリーダー・シップを発揮する為には、その気になって全力投球しなければ不可能であろう事など、我々素人にでも分かる事。

枝野某を始めとして、小沢氏を追い出した連中が、「国民に付託された仕事」をいかに甘く見ていたか、を余すところ無く露呈してしまった、情けない一言であった。

まあ、その事に気がついても居ないらしい、他の奴らよりは、それでもまだ良しとせにゃならんのか。


▶日中首脳会談「基本的立場を明確に伝えた」(産経見出し)
【菅首相会見詳報/11月14日(日)17時43分配信】

「現行をちゃんと読みました」

って事ですね。
しかも引っかかりながら、噛みながら。
情けねえぇ。


▶「一兵卒」の小沢氏が動き出した 復権の秘策は?(産経見出し)

>鳴りを潜めていた民主党の小沢一郎元代表が、「ポスト菅」の政局をにらんでそろりと動き出した。10日、京都市内で行われた鳩山由紀夫前首相と稲盛和夫京セラ名誉会長との極秘会談。ときあたかも、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件で、上を下への大騒ぎとなっている最中だっただけに、政界では、どんなやり取りが交わされたのかと、疑心暗鬼が広がっている。


「広がってる」なんて客観的分析を装うな。
君たちゴミが「疑心暗鬼」に陥っているのでしょうが。


>「菅政権はもう持たないよ。『ポスト菅』の号砲が鳴ったとき、直ちに戦闘態勢がとれるよう、今から準備しておくということだ。これからもちょくちょくやるだろう」


至極当然の姿勢であります。

与党政治家として、政権に危機が訪れようとしている時、しっかりと対策をとって、身辺を固めておくのは常識。
小沢氏がやる事は、一挙手一投足、全てが「疑心暗鬼」の的らしい。

すねに傷など、持ちたく無い物だ。
「すすきの影に敵の影を見、鴨の飛び立つ羽音に敵襲を見て怯える」


>小沢氏周辺は、岡田氏の足元を見透かしている。

>「岡田氏は強硬手段をとれないだろう。もしやれば、20人だが50人だかが小沢氏に同調して離党する。少なくとも政務三役は全員引き上げだ。幹事長の責任問題になるし、落ち目の菅政権にはこのうえない打撃となる」



その通りです。
当たり前。

いかにもクーデターの準備見たいに言わなくとも、まともに政治家としての準備を怠りなくやっているのであります。


>9月の代表選で敗れ「一兵卒」宣言をした小沢氏だが、復権に向けた策に思いを巡らしているに違いない。「純化路線」で政界再編を仕掛けるのか、それとも、首相退陣をじっと待って、「ポスト菅」に名乗りを上げるのか。


多いに悩め!
多いに恐れよ!

神をも恐れぬ「マスコミ」の所行は、決して国民は見過ごしにはしない。


>ただし、当然のことながら「政治とカネ」の問題を脇に置いたまま表立った活動をすれば、批判の矢面に立たされることを覚悟してもらわなければならない。
【産經新聞/11月14日(日)23時16分配信】


おうおう。
何とまあ、下品な事。

さすがに「好きな様にはさせませんぜ」の産経さま。
お里が知れますね。


そんな中、判断力がないと思っていた「国民」の中にも、少しは「何が正しいか。何が正しく無いか。」が分かる人々も出て来た、という少し安心する小さなニュースも有った。


▶住民投票で会館建設反対が多数、市長中止を表明(読売見出し)

>長野県佐久市の総合文化会館建設の是非を問う住民投票が14日投開票され、反対3万1051票、賛成1万2638票で反対票が大きく上回った。

>市は2009年1月に用地を取得したが、同4月に初当選した柳田市長が「慎重に検討する」と住民投票の実施を表明。今年9月に条例案が市議会で可決された。

>建設賛成派の市民団体は「文化の拠点として建設すべき」と主張し、反対派団体は「財政状況が悪い中で、建設すべきではない」と訴えていた。
【読売新聞/11月14日(日)23時59分配信】


この市長や良し。
この市民の判断も、また健全であります。

ハコ造るのが政治だ等と思うな。
ハコ造れば文化振興だと思うな。


それにしても、マエハラ某が「次期総理」候補として急浮上中。

世論調査の造られた不正確さはわかっていても、その上で、やはり「そう答える人達」が、それなりの数が居る訳なのだろう。

思考力停止状態の国民が、日本を沈没させる政治家を支持する。

見た目。
口先。

『シンジロウ』と『セイジ』の戦いか。

そんな投票動向を持つ層は、ホストクラブにでも言って、餓えをいやして来なさい。
投票用紙を受け取るな。


それにしても、えだのサン。

気がついたからには、「小沢の言う事は無茶苦茶だった」と考えるか、「小沢でなければ出来ない」と考えるか。

ここに、君の価値がかかっている。
さあ、どうする?


そこまで言われて悔しかったら、『幹事長代理』の辞表を仙谷に出して見せなさい。

それが出来たら、君は本物の政治家になれるであろう。
無理だろナ。

コメント (2)
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