晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

新明怪国語辞典「お」<その六>

2014-08-28 17:38:31 | 新明怪国語辞典
『お』(続続続続続)


【思い残す】
今際の際(いまわのきわ)に、あれこれ意地汚く思い出す事柄。
思い出す間もなく一気に行ってしまう状況であれば、地縛霊となる。
せめて、原発止めなきゃ良かった。
せめて、九条なんて作んなきゃ良かった。
せめて、大和が沈まなきゃ良かった。
せめて、アメリカが参戦してくれなきゃ良かった。
せめて、せめて、せめて。

【思いのほか】
国民のかなりの部分が、福島でも充分暮らして行けると信じてる。
避難者のかなりの部分が、東電に対して補償を求めて訴える気が無い。
テレビの前のかなりの部分が、大越健介をインテリだと思っている。
かなりの若者達が、戦争に行っても怪我もしないし死にもしないと、思ってる。
国民の相当数が、為政者の必要通りの人間に育ってくれた。
そんな感想を抱く事。

【思いのまま】
「国民の皆様方に、誠意を尽くして説明して行きたい」
「全て、正式な法的手続きを踏んだ上で、国民の皆様方にご理解を頂いて、行って参りたい」
「大雪で死者が出れば高級寿司店に行きたい」
「土砂崩れで大量の死者が出れば、ゴルフをしたい」
と行動する有様。

【思いめぐらす】
「憲法の理念を自由に解釈すると…」
「デフレの極みで関節税を引き上げ、大企業の直接税を引き下げると…」
「アメリカの望む事を先取りして、外交政策を決めて行くと…」
「イスラエルと親密な友好関係を深めて行くと…」
「放射能汚染のただ中で五輪を開催すると…」
自分の名声は普及の物となるだろう、と言う様な胸の内。

【思いもよらない】
大手新聞テレビの世論調査で支持率が50%を超えているのに、Yahooでの調査で22%だった事。
何かの間違い。

【おもいやられる】
行く末を案じる言い方。
安倍晋三のオツムの具合と腹の具合との整合性。

【思い遣り】
地代、光熱費、スタッフの人件費、治外法権的特権などの金銭的援助と、現地での女性を乱暴する権利という現物給与の総合。

【思い遣る】
財政破綻しそうであれば、不兌換国際を大量購入する。
厭戦気分が蔓延し軍事予算も枯渇していると見ると、集団的自衛権行使容認し、武器輸出を解禁する事。
農産物が過剰生産状態で、保険会社が軒並み破綻しかかっていれば、TPPという火の中に自らを投じる事。

【思いわずらう】
隣の大国が攻めて来る。
ミサイルが飛んで来る。
わが国には積極的交戦権が無い。
石油も無いレアアースも止まる。
一刻も早く再武装を。

【思う】
①考える事。
我が「有る」ための基本的条件。
なあーんもそれが無ければ、存在しないも同然。
小人尖って悪事を為す、事となる。
例えば安倍晋三の状態。
②感じる事。
憲法が今のままでは日本は亡びる!
例えば安倍晋三の行動。
③看做す事。
「中国は日本に攻めて来る。」
「だから改憲と徴兵制と国民統制法が不可欠。」
「今の状態では、日本は亡びる。」
例えば安倍晋三の心中。
④期待する事。
「もうすぐ日本はうちゅくちい国になれる。」
例えば安倍晋三の胸の内。
⑤願う事。
「おじいさまの悲願を僕が叶えてやる」
例えば安倍晋三の感情。
⑥怪しむこと。
「オバマは僕が嫌いなんだろうか?」
「だから僕に話しかけてもくれないんだろうか。」
「よし戦争の出来る国にしよう。」
例えば安倍晋三の悩み事。
⑦つもり。
「私が日本の最高権力者です。」
「私が日本の採集責任者です。」
例えば安倍晋三の思い違い振り。
⑧回想する事。
「あの頃私は日本を支えてひた走っていた。」
「腹痛も去り、中国を押さえ込み、アメリカと対等に軍事同盟を結んでいた。」
「あの頃私は輝いていた。」
例えば安倍晋三の20年後の寝言。
⑨愛する事。
「私は、経団連会長の笑顔を信じて、消費税増税と法人税減税と、原発輸出と武器輸出解禁とを行った」
たてば安倍晋三の今の寝言。

【思う存分】
好き放題と同義語。
ありとあらゆる方法で国民を痛めつけ、山河を汚し、経済を破綻させる時の有様。

【思うつぼ】
「ほらほら安倍晋三が、またまた美味しい手みやげもって、靴を舐めに来たぞ。」
(アーミテージ)

【思うまま】
前出「思う存分」の類似語。
反対意見を完全排除する為に「ヘイト・スピーチ禁止法」に合わせて『国会前のデモの禁止』を企む様。

【重々しい】
その存在自体が抜きん出ており、言う事みな正論で、為す事全てが意味を持ち、しかも実行力が伴っている、人の鏡とされる様な人間の状態。
例えば安倍晋三の正反対の性格。
反対語 : 軽々しい。

【面影】
面構え、言動、何処を取っても祖父の悪どさに似ていないにも拘らず、祖父を越えようと突っ走る輩の背後に見えないもの。
外孫だから見えなくて当然か。

【面舵】
右に曲がる為に切る舵。
あまりに右過ぎて、キリモミ回転状態の総理大臣もどこかに居る。

【重さ】
①重量。
森喜朗。
②存在感。
小沢一郎。

【重苦しい】
足掻いてももがいても抜け出せそうにない、昭和10年頃と平成26年頃の社会の空気の状態。
往々にして金縛り状態を伴う。

【面白い】
①愉快。
②不愉快。
③どうでも良い。
以上の全てに当てはまる状況。

【面白がる】
まともな意見に対する、ネトウヨの態度。
ネトウヨを評する時の、まともな人の感情。

【面白ずく】
全てがやらせの、国会審議やTVの番組などの構成。
しかし、まともに見れば少しも同意出来ない。
当事者たちだけが浸る感情。

【面白半分】
真面目に取り組まない、真面目に取り組めない、オチャラケている状態。
被害者に無理矢理インタビューするTVのレポーターの態度。
特定の政治家の日常。
例えば橋下徹、その他大勢。

【面白み】
欠点だらけの中の、かろうじて挙げられる利点。
微かな救い。
普通、霞ヶ関に巣食う連中は、これすら欠けている事が多い。
真面目一点張りで正論しか吐けない頭でっかちに多い。

【お持たせ】
来客の手みやげ。
何も無いまま敵地を訪れて、散々馬鹿にされる事も有る。
ましてや、無能で評価されていない総理大臣が海外旅行が大好きだと、持ち出しが馬鹿にならない。

【主立った】
主なる。
中核の。
或は、少数精鋭主義だと大部分。
「生活の党」等の場合、その殆どが該当する。

【おもちゃ】
政治家にとっての庶民。
高級官僚にとっての政治家。
米国の三流政治ゴロにとっての霞ヶ関官僚。
日本にとっての沖縄。
米国に取っての日本。

【表】
①主たる表面。
硬貨で国名の記されている面。
「おもてなし」には存在しない。
②表層。
溜まっている水の、空気に触れる面。
それしか無い政治家が多い。
③外見。
それしか見えず中身を一切考慮する事無く投票する層あり。
④戸外。
「表に出ろ!」と胸ぐらを掴みたくなる政治家多し。

【面】
顔。
よくそれで、はずかしげも無く「表」を歩けるな、という政治家多し。

【表替え】
畳の表面がすり減って来た時に張り替えること。
転じて、内閣の面子だけ替えて批判をかわす総理大臣の内閣改造。

【表構え】
面構えとも言う。
人にも建物にも使う。
内面や奥深さ等を推し量る、重要な要素であるが故に、それだけの人物も非常に多い。
特に政治家に多い。

【表看板】
本来は中身を表す最重要な要素である。
しかし、「偽り有り」や「倒れ」と言う場合も多い。
特に政治家に多い。

【表口】
正式な入り口。
ご用聞きと、不正入学者と、その筋の人は通常くぐれない事になっている。
立派な家になれば成る程、家人も往々にして通常は使わない事も多い。

【表座敷】
関東では東京。
東海道では東京。
東日本では東京。
日本では東京。
一番中心となる場所。
建前の場所。
飾りに過ぎない場所。

【表沙汰】
決して明らかに出来ない事に関わっている人物が、最も恐れる事。
隠れている部分が、つまびらかになる事。
ひと騒動起こるきっかけ。
陸山会事件の仕掛けの真相は、決してそうならない。

【表立つ】
率先して白日の下に晒すこと。
それを嫌う事も多い。
特に政治家に非常に多い。

【表向き】
物事に波風を立てない様にする工夫。
取り繕う場所。
内向きとの格差は莫大である事が多い。
特に政治家に非常に多い。

【表門】
表札を懸ける場所。
賓客と主人のみが出入りする入り口。
郵便表記上の住所に向いている入り口で、取り立て屋の侵入を可能な限り食い止めて、その間に裏口から逃げ出す算段をする為の防塁。
その筋の人と、政治家の家のそれは即に大仰である事が多い。

【面長】
古来より、日本で良しとされて来た顔の構造。
女性の場合は美人の条件。
男性の場合はマヌケに見える事も有るので要注意。
縦長な顔の呼称。
別称は馬面。

【おもねる】
百田某のモミイ某に対する態度。
モミイ某が安倍晋三に対する態度。
安倍晋三がバラク・オバマに対する態度。
連合会長が経団連会長に対する態度。
へつらう事。

【面映い】
本当は自覚している長所や利点を指摘されて、通常浮かぶ感情。
「よっ、名宰相!」と呼ばれて、安倍晋三が感じない感情。

【趣】
①良き内容。
優れた中身がにじみ出る空気感。
②好感度の様子。
好印象が伝わって来る風情。
③面白み。
心を安らぐ光景や環境。
良い趣味が醸し出す空間。
永田町や霞ヶ関の住人にはない特質。

【赴く】
目的をもって、特定の場所に出かける事。
着任する事。
しばしば、来られる方ぬは迷惑な事もあり得る。
駐日米国大使の来日やリチャード・アーミテージの来訪。

【おもむろに】
もったいつけて行動を起こす様子。
中身が薄い程、そうなり易い。

【面持ち】
感情を表す様々な表情。
政治家は百程も持っているらしい。

【面やつれ】
心身消耗しているときの顔つき。
幸いに、小沢一郎には見られない。

【思惑】
考え。
様々な下心。
皆それを隠して駆け引きをする。
議会に行けば渦巻いている。

【思わせぶり】
下心ある人間を手玉に取る手練手管の一つ。
特に女性に取っては、最良の武器となる振る舞い方。
政治家に取っては、票を取る為の素振り。

【重んじる】
大切に扱う事。
それなりの相手に相応しい待遇を取る事。
人間は誰しもがそう扱われる事を望んでいる。
それが、人を操る要素となる事が多い。
往々にして、カネの流れが左右する。
特に、政治家に於いて顕著である。

【慮る】
霞ヶ関官僚が、米国の意向を「勝手に」解釈する事。
沖縄の基地も、活断層の上の原発も、デフレ下での増税も、TPP参加も、集団的自衛権容認も、武器輸出解禁も、全部がその結果である。

【親】
生物学上の生殖細胞を与えた側。
生物学的にそれが叶わず、第三者の子供を貰い受けた際の親権者。
子に取って、有り難く、鬱陶しく、いつかは乗り越えるべき存在。
博打の胴元。

(続く筈…)





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新明怪国語辞典「お」<その伍>

2014-08-17 00:17:15 | 新明怪国語辞典
『お』(続続続続)


【思い悩む】 

ブログなど書いても世の中に何の影響も与え得無い。
ただのマスターベーション。

ヘタな文章を誤字脱字で恥を曝すだけ。

放射能で日本人が緩やかな終焉を迎えようと、どうする事も出来ない。
未だに放射能被害等無いと言い張る被曝住人は目を開けず、戦争をゲームだと思って帝国陸軍の軍服でポスプレしている良い年のオッサンは多い。
自分が真っ先に戦地に送られそうな年代の青年達も、人ごとの様に戦争讃美の行動にのめり込んで、自分に酔っている。
自衛隊が国防軍になろうが、米国の世界侵略戦争の先兵にされようが、自分は行かなくて済む。
税金が増えようが、非正規だらけになろうが、取り敢えず関係ない。

生意気な意見を発信して、それで何らかの収入になる訳でもなし。
毎晩更新していた頃は、睡眠時間が連日5時間を切っていた。

安倍晋三がどれだけ好き勝手な事をやろうと、次の選挙もどうせ自民党。
いくら希有の展望と洞察力を持っていようと、数を頼める器が無くなった小沢一郎の政権などは、もはや白日夢に過ぎない。

総理大臣自ら、自分の卒業大学の名前を書き間違える。
その総理大臣にメシを食わせてもらって喜ぶ新聞テレビの論説委員。

大地震も、いずれは来るだろう。
次の原発も、その内事故を起こす。

社会は精神の気高さを失い、子供は平気で子供を殺し、親も平気で子供を殺す。
未成年の少女は怪しげな男に殺され、裁判官や検察官が猥褻行為を働く。
報道は、必要な事は一切知らせず、事実では無い事を権力の都合で垂れ流す。

米軍はとっくの昔に沖縄から出て行く方針を取って居たにも関わらず、外務省も防衛省も必死で引き止める。
その為には、膨大な国家予算で衣食住の面倒をみて、沖縄の婦女子を生け贄にして来た。
その上更に、不必要なヘリコプター基地を強引に造る為に、貴重な海を埋め立てる。
どのように反対しようが、声は届かず、現場での反対運動は強権で弾圧される。

大企業の業績のみの為の経済政策で、法人税は引き下げ、その穴埋めに消費税をあげる。
経済は傾き、それを糊塗する為に国家予算で市場介入を続けて、株価操作を続ける。
私は、株等持っていないからどうでも良いが、日本経済は確実に破綻に向かっている。
生活困窮者が増え、しかし社会保証制度は縮小し切り捨て、生活保護は申請を認めない。

餓死。
孤独死。
虐め殺人。
無作為殺人。
集団的狂気の社会を突っ走る日本人は、それに抵抗する事すら考えていない者ばかり。

日本に住んでいなくて良かった。
アッシには関係ない事でござんす。

働き蟻は一匹の女王蟻を肥え太らせる為だけに生きて行く。
日本人は、生きて行く事すら困難な状況に追い込まれつつも、ひたすら生きぬかねばならない。

しかし、TVは芸人の馬鹿笑いに満ち満ち、報道番組と言うバラエティーまで国民をだまくらかす。
世界中から見れば少女売春婦みたいに見られる姿格好のアイドル達に、少年少女のみならず、中年の男達まで魂を抜き取られ、思考力を無くされて国家の破滅の道具の役割をせっせと励んでいる。

日本中何処に逃げても、汚染されている。
日本中何を食べても、汚染食品が紛れ込まされている。

そんなの、かんけえーない。
そんなの、かんけえーない。

どれだけ注意を喚起しようと試みても、たかが一個人にやれる事等無い。

明治維新以来、連綿と続いて来た「見ざる 言わざる 聞かざる」の腑抜けを造り上げる教育制度には、誰も勝てない。
長い物には巻かれる。
大樹の陰には寄り添う。
お上の言う事は全て正しい。
周り近所と違う事を言ったりしたら、仲間外れにされてしまうので、絶対に本音は表さない。
その内、本音と建前との違いが無くなって、建前が自分の本音だと思い込んでしまう。

日本が破壊される事が有ろうと、原発は再稼働させる。
世界中が反対しても、原発は輸出する。
世界でも最も杜撰な基準を、勝手に「世界で最も厳しい」基準だと平気で公言する。
安全を判断する規制委が、国が定めた基準を満たしているからと、合格判定を出す。
その合格安定は、安全だと言う事では無い、等と逃げを打ちながら。
政府は、規制委が合格と判定したからと、自治体に再稼働を要請する。
あくまで規制委の名を借りて。
自治体は、政府ガ要請したからと、再稼働に応じる。
そこに、責任の所在は何処にも無い、巧みな逃げ道を造り上げて。
お陰で自治体は、毎年数十億円のカネを手にする。
中央のゼネコンに不必要な箱物を造らせ、首長の親族の経営する会社が下請けとなって、ぼろ儲け。
住民に、還元される事は無い。
目に見えない微量の被曝を、永遠に受けながら生かされて行く。

良いじゃないか。
当人達が望むのなら。

結局、プルトニウムの生産を請け負って米軍やイスラエル軍の核弾頭に提供し、残りかすで劣化ウラン弾を製造して、イラクやガザで民衆を殺して来た歴史を、今後も繰り返すだけなのだ。

良いじゃないか。
政府がやりたいのだから。

その政府を造ったのは選挙民である、日本の国民なのだから。

実際に、そんな政治に幕を下ろす機会が巡って来た。
しかし、自分達の手で潰してしまった。
対米隷属から脱却し、対中敵視政策からも脱却し、ロシアとも含めてたい党な等距離外交政策が取れる筈だった政治家を、寄って集った踏みつぶしてしまった日本人なのだから。
未だにNHKには何千万人もが視聴料を払い続けている。
読売新聞も朝日新聞も、数百万人が定期購読している。
良いじゃないか。
本人が望むのだから。

働く機会を得られない人々の続出する社会を造り上げた政治。
働いても食べて行く事すら困難な、矛盾した経済を作り出した政治。
庶民の生活を軽視し、生命の安全を脅かし、それでも庶民に救いの手を差し伸べる事等一切せず、ひたすら世界的経済マフィアの網の中に絡めとられた、超大国の為に、そこからおこぼれを頂戴して立身出世を遂げ、肥え太る官僚と、その官僚に操られる政治家の利益の為のみに、権力を行使する。

国民は、その国民のレベルの政治家しか持てない。

良いじゃないか。
それが現実なのだから。

せっかく備わった、日本人特有の緻密さや勤労精神、秩序や優しさ等を全部葬り去って、一体何の為に、誰の為に生きているのか疑問に思う事も無く、世界中の鬼っ子としての役割を、これから果たして行くのだろう。

放射能を世界規模でバラまき続けて。
兵器を輸出し、兵隊を派兵して。

だからと言って、選挙に行くでも無く。
50%を下回る投票率で、自分達の運命を預けてしまう。
日本よ。
一体何時になったら気がつくのか。
何時になったら、行動するのか。

私には、何も出来ません。

そんな日本の現状に対して、憂うことしか出来ません。
それが何になる。

井戸の底の日本人。
空はちっちゃな丸い輪っか。
その外に、めも眩む程の広い広い空が広がっている事等、知りもせず。
その、目も眩む広い広い空に発生する嵐も及ばない、深い井戸の底の狭い世界で、自分達だけの特殊な価値観で生きて来た蛙たち。

いつのまにか、その井戸の底が、外の広い広い世界の嵐よりもっと遥かに酷い大嵐になってしまっている事にも気づかず。
気持ちよく使っていた、井戸の底のぬるま湯が、徐々に温度を上昇させて、もはや自力で飛び出す力も無い程に湯当たりしてしまい、茹で上がって昇天するのも気がつかず、うっとりして居るが良い。

知らないよ。
知らないよ。

個人が何を言っても、何も変わらない。

いっそ、一刻も早く楽になってしまった方が良いんじゃない。
そうだそうだ、だから暴政にも酷政にも反対の狼煙を上げる事も無く、ただひたすら「見えざる 言えざる 聞こえざる」を続けているのかな。

それだったら、ホントに早く楽におなりよ。

戦国の大乱から、江戸時代の終焉まで260年。
明治維新の騒ぎから軍国主義までおよそ50年。
大戦の敗戦から70年。

必ず国土が荒廃し、人々が殺され、日本はいつも振り出しに戻る。
リセットして、新たに再出発を繰り返すのが、日本人の性。

ただし、リセットしたときは、ゼロからの出発ではなく、大きなマイナスからの出発なのだ。

それが日本と言う国の姿なのだろう。

いま、正しくガラガラポンの真っ最中。

知らないよ。

どれくらいのマイナスに行っちゃうか。

(続くかどうか…)




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新明怪国語辞典「お」<その四>

2014-08-08 23:37:21 | 新明怪国語辞典
『お』(続続続)


【鬼火】 首相官邸の夜、全ての灯りが消えた後にうっすらと見えるらしい、国民の怨念。

【斧】 マキを切る刃物。
大型の物はマサカリと言い、日本では金太郎が担いでいる。
西洋では死神が担いでいて、砂時計が落ち切った時、人間の足元を薙ぎ払う。古代のある民族では、住民の期待に沿わなかった王の首を刎ねた、ともいう。

【おののく】 人間本来の感情で、人知の及ばない大きな恐怖を前にした時におこる身体的精神的状況。
例えば、原発の事故に直面した後に起こる、当然の感情。
日本では、政治や経済のリーダー達は、決して持ち合わせて居ない感情。

【お上りさん】 その能力も知識も精神も理念も哲学も一切無いまま、総理官邸に居る様な人物のこと。

【お化け】 人に非ざる物。物の怪。
不浄な精神の表れ出ずる結果。人間界の闇に潜んで居て、決して人間とは混じり合わず、時に人間に悪さを為し不幸をもたらす事も有る。
例えば、自民党の総理大臣と、その取り巻きの公明党議員など。

【十八番】 唯一無二の得意な事柄。
政治家に在っては、国民を騙して国を売り飛ばす事。
官僚に在っては、国を売り渡す仲立ちをする事。
財界人在っては、国民の生き血を啜って肥え太る事。

【お鉢】 ①順番。回って来ると、それなりに期待されている事を実行しなければならない。
きっかけ、と同義。
②頭骸骨。これが固いと、接近戦の際に武器として有効。最近の国会では、肉弾戦が無くなってしまったので、使用される機会が激減した。
③器。入れ物、転じて人間。頭蓋骨だけ大きくても、器が大きいとはみなされない。

【尾花】 枯れてから、その存在意義が出て来る植物。臆病な人々を驚かすのが、主な役割。
例えば、良い意味で細川護煕。普通の意味で高村正彦。

【お祓い】 うっかりTVなどをつけてしまったら、安倍晋三の顔が大写しで表れた様な時に、穢れを払う為に行う行為。
塩を撒く、護摩を焚く、陰陽師に祈祷を頼む、など。

【お払い箱】 本来ならば、安倍晋三や、麻生太郎、石破茂、野田佳彦、菅直人、岡田克也、前原誠司、枝野幸男などが、入っていなければならない場所。
ゴミ箱と同義語であるが、汚染度が高い塵は受け入れ先がなかなか見つからない。
民主党では、この箱に入るべき塵が、入る必要の無い同僚達を追い出そうと画策し、結果として党自体がこの箱に成り果ててしまった。

【帯】 これに足りない長さだと、襷には長過ぎて、結局何にも利用価値の無い存在となる。
自民党では公認が貰えず、塾に通って野党を起ち上げる連中の長さ。

【怯える】 自分の影を見たときの、悪人達の感情の発露。
売国奴政治家達は、その影すら無くて、その感情を知るに至らない。或は、その影があまりに長過ぎて、全く全貌を見る事が出来ず、従って怯える事など無くて済んでしまう。

【おびき入れる】 騙して自分達の内に引き入れ、悪事を為すために利用する事。
例えば、旧民主党が小沢一郎を利用した様な場合をさす。

【おびき出す】 騙して相手の安全な環境から引っ張り出し、悪事を為すために利用する事。
例えば、風評被害と言う言葉を刷り込んで、反対していた国民達まで容認
やむ無しと思い込ませる、NHKや朝日読売産経の手練手管。

【おびき寄せる】 騙して自分達の近くまで引き寄せ、悪事を為すために利用する事。
例えば、キャンベルやナイ、アーミテージ等が、自民党政治家や高級官僚をパシリにしてしまう手練手管。

【夥しい】 人の通常の感覚で理解出来ない程の量。
例えば、フクシマ第一原発から洩れ出ている放射線量。
又は、官僚達の税金を中抜きする金額。
もしくは、政治家達の嘘の頻度。
究極は、安倍晋三の嘘の嵩。

【お人好し】 他人を疑う事を知らない人。
本来は良い人の事だが、往々にして悪人達に利用され尽くして、結果は馬鹿を見る事になる。
小沢一郎は、その典型。

【脅かす】 「米国債を売る」「基地を日本から撤廃する」この二つが最も効果的であり、従ってそれを口にしたとたんに不審死を遂げるか、政治生命を抹殺される事となる、行為。

【お百度】 物理的にどうしても叶わない事を叶える為の、精神的な代償行為。
なお、これを踏んでも安倍晋三政府はびくともしない。

【お開き】 終わりにする事。閉じると言うと縁起が悪いので、逆に開くと言う様になった。
利日派というと聞こえが悪いので、知日派と言う様になった場合に、類似する。
一刻も早く米国政治ゴロとの関係を開いて欲しいものだ。

【帯びる】 身につけている状態を言う。
例えば、酒の成分が存在すれば、酒気帯び。
日本を売り払う下心が存在すれば、霞ヶ関帯び。

【お披露目】 目出たい事や得意な事を、衆目に知らしめること。
利害関係の対立する者が行う場合は、晒し。
権力が、マスコミ等を総動員して行えば、冤罪。

【おぶさる】 自分自身の力で立たずに、他人を利用して存在する事。
自分自身の力では起てずに、力の有る者に寄りかかって、一人前を気取る事。往々にして、寄りかかられている者に、取って代わろうとする事が有る。
例えば、小沢一郎に対しての、菅直人、前原誠司、岡田克也、野田由人、枝野幸男など。

【お布施】 自民党議員に統一教会からもたらされる活動資金や、公明党議員に創価学会からもたらされる活動費の別名。政治資金収支規制法の対象外で有る事が多い。

【汚物】 安倍政権。野田政権。菅直人政権。麻生政権。自民党。公明党。オリジナル民主党。霞ヶ関。経団連。NHK。産經新聞。読売新聞。朝日新聞。大越健介。。。。字数の関係で以下省略。

【おふれ】 通知。通常上から目線の一方通行で有る事が多い。
「消費税を増税する」
「憲法の意味を自由に解釈する」
「政府の秘密を暴く者は牢屋に入れる」
字数の関係で以下省略。

【おべっか】 大越健介の解説。読売新聞のTV欄以外。産経新聞の全記事。有識者会議の答申。米国内での自民党議員達の発言。

【覚え】 ①理解力。総理大臣は持ち合わせない。
②記憶。違法行為が暴かれかかった時に議員や官僚が「ございません」と言えば済むもの。
③自信。腕の覚えの無いもの程地位を欲しがる。
④信任。安倍晋三のモミイやヒャクタ等への後ろ盾。
⑤寵愛。目めでたいと続く。自民党政権に取っての大越健介。

【覚え書き】 暗記出来ない政治家同士で回される仕様書。
正式決定に至る前の非公式文書。
発表できない取り決めを確認する裏文書。
30年か50年経てば米国では公開されるが、日本に関する内容であっても、日本政府は機械的に否定する。

【覚える】 安倍晋三氏にとって絶対で気無い事。

【おぼこ】 婦女子の、若くて世の中の悪弊に染まっていない時期を呼ぶ呼び名。自民と伊女性議員達には、恐らく存在しなかった様だ。

【思し召し】 高濃度汚染区域の避難住民に支払われる、生活の補償金。やがて打ち切られる予定である。

【おぼつかない】 自分の立場や役割を失念し、受けれて我を忘れて過ごす際の状態。例えば、霞ヶ関高級官僚が、米国留学時の受け入れ先で示す行動。

【溺れる】 ①遭難する事。その瞬間には、独饅頭でも平気で喰らう。結果として、大きく人の道を踏み外す。
②浸る事。酒や博打、権力或は女性に狂って身を滅ぼす事。逆に、誰かを滅ぼしたい時に、女性は頻繁にその役割を期待される。接待秘書。

【お参り】 神仏に何かを祈願して、神社仏閣を詣でること。自分に不利な祈願が叶った事を感謝する場合は、往々にして暴力的行為を伴う事が有る。

【おまけ】 本体に付けられる、あまり価値の無い有象無象。逆に、本体より遥かに価値の有る物が付けられる事もある。あるいは、数で誤摩化して、本体の価値の無さを誤摩化す為にも使われる。補佐官、諮問委員、有識者など。

【お守り】 験を担いで身につける気休め。例えば「日米安保条約」または、「私が責任をもって判断します…」という総理の言葉。

【お神酒】 お祝い事の際に出される神聖な清めの酒。飲んべぇ取っては、何時いかなるときでもどんな場合でも、該当する。
有る階層の場合は、神前でかわしたお神酒の杯を返すときは、小指を提供しなければならない場合が有る。

【おみくじ】 神社が、神頼みの弱き凡人から稼ぐ、販売価格に対して原価の極端に安い利益率の高い紙切れ。

【おみそれ】 うっかり判断を間違える事。「東大出で高級官僚だった貴女がこれほ「アレ」どだったとは」と片山さつき先生に捧げる表現。

【オムツ】 取れていない人間を、子供扱い出来る象徴。
元来、自分の失敗を防ぐ為の防具であるが、かっての様に毎回洗って使い続けるものから、使い捨ての紙製になった事でそのありがたみが忘れられ、失敗自体もほとんど問題視されず、外せずに付けたままでも周囲に悟られずに済む為、取れずにずっとそのままの人間が大量生産されている。
特に、永田町や霞ヶ関にその類いが多く棲息する。

【汚名】 かっては、雪がなければ人様の前に出られない、失敗の象徴であった。
特に、公職に或る者や多くの人の代表としての立場の人々に取っては、背中から指差される事となる、決して背負ってはならない烙印であったが、今や訂正したり修正したりでなかった事になり、後ろ指も、或る種の力が作用したマスコミ等の作為が無ければ刺される事も無くなり、この種の象徴は存在しなくなった。

【おめおめ】 違法行為が明るみに出ようと、遣ってはならない不法が指摘されようと、挫けず世間様に前にその面を晒し続けて平気な人々の、態度を指す表現。

【お召し】 マスコミの実力者達が、高級寿司店やフランス料理屋にただメシを食いに行ける機会。
官邸などから連絡が有る事。

【怖めず臆せず】 負けても、負けても、決して挫けずに「最後のご奉公」を明言する態度。
一人で五百万票取れる日が、再び来るまでその態度を貫いて欲しい。

【お目玉】 昨日までと180度違う事を突然言い始めた政治家の、前の晩の出来事。
往々にして、白い家の考えと称して三流の政治ブローカーから、霞ヶ関の官僚を通じて伝わって来る。

【おめでた】 「アンタも早くそうならんのか」と野次れば、ネットで大騒ぎになり、しぶしぶマスコミの一部が後追いで伝えて社会的騒ぎとなり、記者会見を開いてカメラの放列に向かって禿頭を下げるハメになる、その元となる女性の生理的現象。
母親の溺愛と競争社会の激化等に依る、若い男性の草食化と、社会に於ける保護の国家的貧困に依って、この現象も減少の一途を辿っている。
社会的国民保護に予算を使いたくない政治の勝利とも言える。

【おめでたい】 社会通念上、極めて才能が足りない事実を自覚していない人物の様子。
普通、自分がやっている事が理解出来ないので、その悪影響は著しい者が有るため、この種の人々は責任有る立場に立ってはならない。
例えば総理大臣など。

【お目見え】 総理大臣就任後、なるべく早い時期に白い家に参上して、大統領閣下のご尊顔を拝し奉る事。

【思い】 頭の中に存在する、心の在り方。
心の中だけに、しっかり留めておくべき事柄。
公人のそれは、往々にして社会の動きを決定するので、あだや疎かに口にしたり、行動に表したりしてはいけない。

【重い】 負荷の大きい事。
人に在っては、一義的にその荷重の過大なる様。
翻って、その人物の立場が与える社会への影響の度合いの強さを言う。
一義は、運動や食事療法等で改善出来る可能性が有る。
二義的には、本人が自覚していないと、社会全体が大迷惑を被る事にもなりかねないが、自覚している事は極めて希である。

【思い上がる】 特定の政治家等に顕著に見られる態度。本人の器を勘違いして、跳ね返っている様子。
例えば、安倍晋三、石原慎太郎、橋下徹、前原誠司、菅直人…字数に限りが有るため以下省略。

【思い当たる】 そう言えばあの時…。あの男が上着を脱いだ。。。

【思い入れ】 自分の、ある対象への精神的傾斜を言うが、自己制御が意外と難しい。
それが高まれば、贔屓が嵩じてストーカー行為へと至る事も有る。
一人の実力者を支持するあまり、他の支持者を排斥したり、その実力者の不利になる様な行動に出たりして、結果として足を引っ張る事も有る。

【思い思い】 十人十色。
かっては、自民党が政権与党である事が接着剤で、党内に右から左までかなりの思想の幅が在った。
今や、一人の狂信者が一色に染めあげてしまい、本来有るべき姿を失ってしまっている。
各野党も、思いの多様性は無く、ひたすら自民党の補完勢力になりたがって、異様な社会を造り上げてしまっている。

【思いがけない】 予想外、期待に反して、想定外など。
本来であれば、嬉しい結果を欲しがるが、現実は全く逆の残念な結果である事が多い。

【思い切る】 覚悟を決めて跳躍すること。
目の前の飴の甘さに逆らえず、末代までの健康被害にマヒしている社会の中で、逆風を悪後で給食を拒否したり、転居を決めたりする事。

【思い込む】 自分が希望する事象を、自己内部で事実と誤認してしまう精神的現象。
多くの日本人がその傾向を有している。
NHKの言ってる事は正しい。新聞に書いてあるから正しい。日本は財政が破綻している。アメリカは友人。福島で鼻血は出ない。小沢一郎は大悪人。

【思い知る】 自分の間違いを他力的に知ること。
普通は、それで後悔したり反省したりするべきであるが、中には逆上して余計に誤った方向を突き進む場合もある。
前者は知性が有って救いの有る人の例で、後者は理解力が欠除して救われない例である。後者は多くの第三者に迷惑を与える事となる。

【思い過ごす】 物事の状況や結果を、悲観的に捉えすぎる事。反動で結果に安心するときは良いが、結果を知る前に絶望して取り返しのつかない行動に出てしまう事も有る。

【思い出す】 ある特定の状況では起こらない、国民の願望。
「そうだ、私は国土と国民の安全と平和とを追求する事が、仕事だった…」(架空の総理大臣)など。

【思い立つ】 政経塾の門を叩く時。
選別方法に瑕疵が有るらしく、そこの卒塾生は、使い物にならない。
それどころか、社会の害をなす者が続出している。

【思い違い】 「私は原発には反対です」(菅直人)
「日本は民主主義国家です」
「日本は先進国です」

【思いつき】 特定の政治家に取っての、行動の規範。それが正しい事である可能性は、ほぼ無い。

【思い詰める】 その精神状態に至ったら、悩み苦しみ、ほぼ前向きで行きて行く事が困難になる。
一部の事件で、当事者をそこまで追い込むのが増すゴミの仕事。その結果で、増すゴミはマタマタ美味しい仕事ができる事となる。

【思い出】 歴史の一コマ。
人に依って無い様に依って、薔薇色かセピア色に別れる。
特定の人々にとっては、生きて行く栄養素。
前原誠司や岡田克也にとって、大臣時代。
石原慎太郎にとっての石原裕次郎。
安倍晋三にとっての岸信介。

【思い通り】 黒子から見た、操り人形の姿勢。
霞ヶ関にとっての永田町。
アメリカ政府に取っての霞ヶ関。
ユダヤ資本にとっての、アメリカ政府。

【思いとどまる】 「貴方は大将です。大将がそんな事してどうするんです」(谷垣貞一)で正気に返った加藤紘一の行動。

【思い直す】 そうだ、もう一回総理大臣になろう。

【思いなしか】 そう言えばどことなく。
小沢一郎の姿が少し縮んだ様に見える…。

(続く)













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【フォトの旅】パリのバガテル公園を訪れよう。 今や<バラ園>は百花繚乱。

2014-08-01 23:14:16 | 四季の風景
パリの西に隣接する『ブーローニュの森』は、840ヘクタール。


  
  左端のグリーンの部分が「ブーローニュの森」



競馬場が二つ、高級レストラン四件、船遊び出来る池、そしてお嬢さん達多数が点在する。

その一角が『バガテル公園』である。

ここは、かっての『シャトー・ド・バガテル』の敷地である。


  
  バガテル城


ここは、ルイ16世当時、王弟アルトワ伯の離宮の一つであった。

『アルトワ伯の狂気の沙汰』と呼ばれた。

なぜなら。
森の中の敷地を購入した伯爵は、王妃マリー=アントワネットと賭けをする。

「シャトーがどれだけの短時間で建造出来るか?」


伯爵は、4百万ルイ・ドール(ルイ16世金貨)を費やし、65日間で造営させてしまった。

伯爵が、幾らの掛け金を得たのか、定かでは無い…。




ブーローニュの森の中程、「栄誉の門」がある。


  
  栄誉の門


正しく門衛の詰め所であった瀟洒な建物で、入場料を払う。


  


敷地の中は、別世界。

森閑とした茂みを抜けて行くと、広々とした「英国式庭園」が眼前に広がる。

遥かに、パリの西の郊外に造営されている新都心『ラ・デファンス』地区の高層ビルが、とても不思議な光景に見える。


  
  新都心を望む


芝生の広がる所々に茂みがあり、池がある。

ヨーロッパでは珍しい緋鯉が居た。


  
  池の緋鯉



滝も有る。





オリエント趣味の東屋も。


  





バガテル城は、不定期に行われる展示会等に利用されている。


  
  バガテル城の別館


その横手に、花壇と菜園に至る門がある。



  



傍らには、可憐な花の咲く花壇が。


  



そして、その門を抜けると、そこは花壇が伸びて、各種類毎の花々が植えられていた。


  


  


   


  


  



反対側に、庭師頭の住居であった家が。


  


壁の前には、鉢植えが並べられている。


  


その家の反対側は、菜園。

野菜やハーブが植えられている。


  


  



そこを抜けると、オランジュリーが見えて来る。

17世紀以来、宮廷での催し物の折りに、オレンジやレモンの鉢植えをギャラリーに並べて飾る事が流行した。

勿論ヴェルサイユ宮から始まった習慣である。

鉢の高さだけで1メートル、オレンジの木が2メートル程の鉢植えは、冬の間温室に保存された。

その温室を「オランジュリー」と呼ぶ。

ちなみに、パリのルーヴル宮の敷地に隣接して存在した「チュイルリー宮」のオランジュリーを使っている美術館が『オランジュリー美術館』である。



  
  バガテル城のオランジュリー


  


その前面に、夏の間鉢植えを並べる庭園を「オレンジ庭園」というが、そこが『バラ園』になっている。


  
  薔薇の植え込みから見るオランジュリー



当時の「オレンジ庭園」の広さを拡張して、広々としたバラ園が広がる。


  


  


  


  
  

  



具体的に見てみよう。



  
  「Tenor テノール」


  
  「New Dawn 新しき夜明け」


  
  「Palais Royal パレ・ロワイヤル」


  
  「American Pilar (意味不明)」


  
  「Dantelle de Malines マリーヌのレース」


   
  「La Vanoise ラ・ヴァノワーズ」


  
  「Paul Scarlet Climber ポール・緋の上昇」(1918年度金賞)


  
  「New Rembler ニュー・レンブラー」


  
  「Jasmina ジャスミナ」


  
  「Golden Gate ゴールデン・ゲート」


  
  「Tradition 95 トラディション95」


  
  「The Prince's Trust 大公の信頼」


  
  「Jean-Pierre Foucault ジャン=ピエール・フーコー」


   
  「Sir John Benjamen ジョン・ベンジャミン卿」


  
  「Planten en Bloemen ブラーメンの植物」


  
  「Generation jardin 庭園の世代」


  
  「Leonald da Vinci レオナルド・ダ・ヴィンチ」


  
  「Prince jardinier 庭園の貴公子」


  
  「Anny Duperey アニー・デュプレー」


  
  「Guirlande d'Amour 愛の花鎖」


  
  「Purple Eden 紫の楽園」


  
  「Apache アパッチ」


  
  「Sweet Love 甘い愛情」


  
  「Michelangero ミケランジェロ」


  
  「Anadia アナディア」


  
  「Mythique 神話の世界」


  
  「Kosmos コスモス」


  
  「Festrose 薔薇の祭典」


  
  「Ville de Backnang バックナンの町」


  
  「John Walfgang von Goethe ジョン・ヲルフガング・フォン・ゲーテ」


  
  「Orientallia オリエンタリア」


  
  「lion's Rose 獅子の薔薇」


  
  「Liane Foly リアンヌ・フォリー」


  
  「Pomponella ポンポネッラ」


  
  「Carte Blanche 白紙委任」



所で、ここ「バガテル公園バラ園」では、20世紀初頭から、毎年品評会が行われて来た。

欧米のバラ造り師たちが、新作を出展してその出来を競って来たのです。

今年も、数多くのバラ作り師達の「まな娘」が出品されています。



  
  「出品番号86」


  
  「出品番号82」


  
  「出品番号81」


  
  「出品番号32」


  
  「出品番号35」


90点程の新作が、その艶やかさを競っていた。

果たして『金賞』に輝くのは誰の苦心の作なのだろう。



  


  


  




この庭園を散策していると、甲高い鳴き声がよく聞こえて来る。

広大な庭園を自由に闊歩している孔雀が、メスを呼んでいるのだ。



  
  茂みの中にいた孔雀



樹上から、けたたましく啼き続ける。


  
  



この「バガテル公園」には、かっての厩舎だった建物を利用して、レストランもある。


  
  

食事時間以外は、お茶する事も可。


パリの西端「Porte Maillot ポルト・マイヨー」からブーローニュの森を縦断している路線バスが、一本だけ有るのでそれを利用するしか、他に公共交通機関が無いのが少し不便ですが、タクシーを使ってでも、是非訪れたい所です。

但し「バラ園」は、当然バラの時期しか薔薇を見る事は出来ません。




※この記事は、6月16日に訪れた際に撮影した写真を使って、7月14日に書いたのですが、書き上げた直後にキーのタッチミスで全文消失し、本日思い出しながら書き直したものです。
バックアップ機能が作動して居らず、文章は余り思い出せないので、前半の「バガテル城」に関する記述が減って、ほとんど写真ばかりになってしまいました。  

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