晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

アア<狂騒ニッポン型インフルエンザ>で『風評被害』補償を要求だって。。。

2009-05-28 03:17:29 | 社会問題
「赤信号、皆で渡れば怖くない」というギャグが、昔はやりました。
若い人でも、多分知らない人は居ないのではないかと言えるくらい、有名なフレーズですね。

しかし、この表現は、実は正確ではありません。

日本人の<民族的特質>にまで迫っていえば、本当はこうなるはずです。

>横断歩道、皆で渡らないと怖い<

つまり、日本人は、自分一人違う行動をとる、と言う事が絶対出来ないのです。
総てにおいて<横並び>。

<出る杭は打たれる>

狭くは<町内会>や<PTA>や<クラスの仲良しグループ>のレベルから、広くは<日本の国政>の動きまで、とにかく<人様と同じ>にしていないと、不安になるのが<日本人>。

クラスで、ちょっと<個性>のある生徒が居れば、ほぼ<イジメ>られる。

かって、パリに駐在していた商社員のご家族のお嬢さんが、パリの学校に通っていたのです。
そのお嬢さんは、毎日髪をリボンで結んでいたそうですが、前の日と違う結び方をして行くと、クラスメートの皆がほめてくれたそうです。
お父さんの任期がきて、そのご家族は、日本に帰国しました。
お嬢さんは、それまでと同じ様に<リボン>を毎日違う結び方で通学したところ、たちまちクラスメートに呼び出されて、脅かされ、その後ずっとイジメが続いたそうです。

総てが、この有り様。

他人とは違うのが当たり前。
それが<個性>。

ところが、ほとんどの日本人は、<他人と違う>と言う事へ<恐怖感>をすら抱いているらしい。

何かが決まると、何も考えず総て同じ様に行動する。
第一、<自分で判断する>と言う事が出来ない様なDNAに、なってしまっているのですね。
とりあえず<皆と同じにしていれば>問題は起こらない。。。

周りと違う事を、極端に恐れる。

本当は違う事がしたくても、<世間体>を気にして、決して<本音>は言わない。
言えない。

世間が不景気になると、あるいは、例えば湾岸戦争時などでも、<こんなご時世>だから、と旅行を手控える。
ツアーは一斉にキャンセル。

どうしても<その時期>にしか休暇が取れずに、前々から予約していて楽しみにしていたからと、海外旅行に行って、となり近所から陰口をきかれてしまった方も、いました。

マスクを付けろ、となると、それこそ全国民的に<着用>。

街角の情景がテレビに映ると、通りを行き交う人々の全員が<マスク姿>で、まるでそこは<宇宙大戦争後の終末世界>の如き不気味な光景が、映っている。

中には勇気の有る人が居て、「マスクは外国では違和感がある」「実は予防上あまり役に立たない」なんて意見を言おう物なら、ネット上にあっという間に<コメント>が殺到し、総て誹謗中傷の嵐でした。

曰く、「日本は外国とは違う」
曰く、「外国は衛生観念が遅れているにのだ」
曰く、「予防と言うより、他人に移さない為につける」
曰く、「日本人は外国と違って、他人に対して迷惑をかけない様に心がけるのだ」

どれもコレも、取って付けた様な、なんか<後付け的>にしか聞こえない意見を、真しやかにわめいていた。

はっきり言って、お役所が<マスク着用>といったら、何も深く考えずにたた従っているだけ、と言う事実に気がついていないだけ、と言った感じでしかありません。

大多数の日本人に取って、<お役所>は総て正しい、のですね。

それにしても、厚労省とマスコミとの大合唱の凄まじい事。

第一<簡易検査>なんて30%はすり抜ける、と解っているのに、<水際防止>なんて出来る訳が無い。

そして、毎日毎日<新たなる新規感染者>の数値発表の無意味さを、誰も怪しまない。

「<マスコミは騒ぎ過ぎだ>という声が一部で起こっています」というニュースで騒ぎ続けるマスコミ。

挙げ句の果てに、京都府に数人の感染者が居れば、<修学旅行>は一斉に取りやめ。
百数十人も感染者のいる神戸など、旅行に行く等もってのほか!!

「他校が取りやめているのに、我が校だけが行く訳にはいかない」と言う<校長センセ>の声が聞こえて来る様です。
『こんなご時世に、修学旅行なんか行って、もしうちの子が感染でもしたら,責任取ってくれるのでしょうね」と言う父兄の金切り声が聞こえて来る様です。

と言う訳で、今回もまた、同じ結果と相成ってしまいました。
関西の旅館やホテル等,降って湧いた様な大災難で、膨大な損失を被っているわけです。

挙げ句の果てに『風評損失の補填』要求を検討だとか。

<集団ヒステリーの首謀者>、厚労相と大手マスコミに,損害賠償してもらってくださいませ。


それにしても、<マスクの大集団>は絶対『異様』です。

ちなみに、<アンケート>によると、マスク着用者の68%は、『付けていないと周りに変に思われる」と言うものでした。



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『現場から中継でお伝えします」のアホらしさ

2009-05-10 08:50:33 | 社会問題
目下のテレビのニュースは、どの時間帯も繰り返しクリカエシ、<新型インフルエンザ>の事ばかり。

「では、感染が明らかとなった高校生らが収容されている病院前から、中継でお伝え致します。現場の○○サン!」

「はい、こちら病院前です。」
「3人は、こちらの病院の4回の防菌システムの完備したフロアーに、入院しています。。。」

と言って、病院の<外壁(のみ)>が映し出される。

で、だから何?

と思うのは私だけでしょうか。。。

どんなニュースでも、同じパターン。

「容疑者は、こちらのマンションの、窓から侵入し。。。」
そんな外壁見せられても、何の役にもたたないヨ!

「この道路の、このあたり(!)でさされました。。。」
映っている道路には<血の跡>が有る事になっているが、ごく普通の路面に過ぎないし。。。

「犯人は、犯行前に<こちらの飲食店>で食事をとった後、犯行現場に向かった模様です」

だから何だよ!!
ホントにもう!

原稿にして、恐らく5行。
アナウンサーが読んで、15秒の内容で済む事柄を、繰り返し繰り返し。
スタジオと、現場とのやり取り、その後<解説>する取材記者の背景説明。
その間、同じ内容の事を5回は繰り返しているありさま。
さらに<専門家(!)>による一言、まで挟んで一体全体何事だ、と言った厚化粧報道には、心底<ウンザリ>です。

撮影機材とスタッフの労力と時間とエネルギーのかかっている割に、中身(本当に伝えるべき事柄)は、一言で充分な事ばかり。

日本のマスコミ、特にテレビは一体全体どうなっているのかしらん。
全く<エコ>に反する。
CO2の大量排出だ。

FNNニュースにいたっては、安藤優子さまが、いかに<報道番組>という姿勢で片意地張ってみても、背景説明のVTRが流れると、そのナレーションは、『北朝鮮中央テレビ』の、あのアナウンサーのしゃべり方と同じで。

笑ってしまいます。

とにかく、はっきり言って日本のテレビの<ニュース番組>は、報道番組ではない。

なにかが起こると、必要も無いディテールまでコレでもかとほじくり返し、煽り立て、正義ヅラして非難しまくり、挙げ句の果てに、次の<おいしそうな>ネタが起こると、スイッチを切ったかのごとくにプッツリと終わってしまう。

先日の、草薙某の<たかが酔っぱらい>のだらしない行為に、マスコミ全社を上げての大騒ぎ。
その前の、<北朝鮮ミサイル>の時も然り。


今回の<インフルエンザ>に限って言及すれば、もう充分なはずの量の50倍くらい騒がれている。

当地フランスでは、実際に感染を疑われた人が確認された時、その旨一言報じられ、詳しい検査の結果陰性だった事が報じられたのみ。
やっと(?)本当の感染者が出た時と、二人目が判明した時、2日間くらいニュースになった。

あとは、この新型インフルエンザが、<毒性が弱い>事と、<タミフルが有効>と判明してからは、もうあえて報道する必要もなし、という姿勢を取っています。

なぜなら、毎年起こるインフルエンザの流行と、結局同じ事柄に過ぎない、と言う認識なのです。

実にエラいと思う。


<どのような事実を報道しなければならないか>
<どのような解説をすべきか>
<どんな事は付け加えなくても良いのか>

ジャーナリスムのイロハを、今の日本のマスコミに教えてくれる人は、居ないのだろうか??

<ニュース報道>と<バラエティー番組>との違いが、全くお解かりになっていらっしゃらない。

それとも、制作者サイドが、聴取者のオツムのレベルはせいぜいこの位、と決めつけて舐めてるンだろうか。
そのくせ、政府や官僚の行っている、裏側の実態は、ホッかむり。

二階経済産業大臣の、小沢サン以上の西松建設とのズブズブの関係はドーなった!?
大型補正予算の、ばらまき<給付金>以外の実際の<中身>は何故報じられない?
官民一体となった年金不正のその後は?

きりがない。。。

一度、誰か報道現場の人に聞いてみたいものです。
「あなた、正気ですか?」って。



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大きなお世話  <「日本はもう立ち直れない」 だから「海外で働こう」>

2009-05-06 04:16:02 | 社会問題
なんだか途方も無い<カンチガイ>ブロブを見つけてしまいました。

>「On Off and Beyond」の2009年4月27日付エントリー。20年ほど後の日本について、ベストケースでも、経済に活力がなく、観光に頼ってそれなりの生活を送るフランス型だと指摘した。最もありうるのは、格差社会が進んで金持ちが誘拐を恐れて暮らすアルゼンチン型。同国は、かつて日本のように世界の中核を担うと言われたからだという。そして、ワーストに挙げたのが、あまりの貧困に右翼の台頭を許してしまうケースだ。

>そして、日本ではもはや、高度成長期のような「成功体験」が味わえず、自信を持つことが難しいことを示唆し、「日本はもう立ち直れないと思う」と明言したのだ。そのうえで、「海外で勉強してそのまま海外で働く道を真剣に考えてみて欲しい」と促している。

この刺激的なブログを書いた渡辺千賀さんは、東大工学部を出て、アメリカの名門スタンフォード大学でMBAを取ったという才媛。職歴も、三菱商事に勤めた後、マッキンゼーで戦略コンサルティングに携わり、2000年にシリコンバレーで起業、と華やかだ。(J-CASTニュース)

このオネーサンは、あの<シーシェパード>に乗り込んで、日本調査捕鯨船に<警告>アナウンスをした日本人(かどーか疑わしいが。。。)ネーちゃんと同じ程度に<ノータリン>に違いない。

国民に公平な<医療保険>すら無いアメリカに暮らすこんな人に、フランスの<分析>なんかやって欲しくもない。

困った事に、最近この手の<なり損ない無国籍ニホンジン>が、往々にして目に付く様になりました。

まず、祖国日本の事を何も知らずに、海外にに出る若者が多い。
残念な事に、日本の<受験システム>が青少年に基礎的教養を与えないのですね。

『偏差値』という物差しは、<正解にいかに早くたどり着くか>のテクニックだけを測定する物差しに過ぎない。
ところが、現実の世界には、<正解が有る命題>はほとんど無い。

<決まっている正答>にたどり着く能力しか養っていない日本の<エリート>は、現実の社会でたちまち右往左往するはめになる。

『バブル経済』も、そのはじけた後の経済も、100年に一度と言う現在の非常事態的経済も、全く<正解>等無い困難な命題であるがために、大蔵省、改め財務省の官僚も政治家も全く<小手先の子供だまし>の政策しか思いつかない有り様。

『北朝鮮』への対処法も、アメリカ旧ブッシュ政権の中東政策への対処法も、<あらかじめ決まっている回答>など存在しないその他総ての<外交問題>全般に渡って、外務官僚は何一つ、困難な局面を切り開いて、諸外国に伍して日本の国力を高めて行く対処法が分からない。

東大生の半分は、恐らく<本当に頭のいい人間>なのだと思います。

しかし、残り半数は、この世界中の他の何処にも通用しない『偏差値』の高さのみで入学している、本当は頭の良くない連中に違いない事は、マスコミ各所に登場する<各界の東大卒>の言動を見ていればすぐ分かる。

ただ<本人>はエリートだと思い込んでいる所が、日本病の原因なのです。

本来の教育とは、各個人を、基本的な教養を徹底して身につけさせて、その教養を身につける訓練の過程で、あらゆる社会と自然界とにおける問題に対処出来うる柔軟な思考回路を構築させ、さらに各自のレベルに合わせて、そこからいかに自己を発展させ啓発する事が出来るかをサポートする事だと思うのです。

残念ながら、日本だけでしか通用しない物差しで<日本独自のエリート>を生み出し、そんな彼等が政経官をリードするから、日本は発展出来ないのです。

そんな連中の仲間の一人に過ぎない人に、アメリカでの成功だけで、祖国を捨てよ、等言って欲しくない。

ましてや、フランスその他の国々を、これ見よがしに採点して欲しくない。

フランスは、少なくとも全国民(正規に滞在する外国人に至る迄)に、等しく<医療保険>が存在し、<失業保険>も手厚く、老後の年金も<正確に>支給されるのです。
歴史的に積み重ねた財産(物質的、精神的両面で)を背景にした<大人の余裕>と<安定>とが有ります。

アメリカの、拝金主義的自由経済下での社会の有り様とは、違うのです。

フランスの何を知っていると言うのか。
アルゼンチンのどんな現実的実際を、知っていると言うのか。

その前に、日本の何を、何処迄、理解していると言うのか。

何を持ってして<成功>体験と言うのやら。
どんな<自信>を持てと言うのやら。

国外から見ていると、確かに日本はあらゆるイミで<後進国>的な所が多い。
その事に、日本人自身が気がついていない面が多い。

ただ、戦後の困難を必死に切り抜けて頑張って来た先輩達の努力のお陰で、経済や技術の面で、日本は世界の中に於けるトップの一部に名を成して来たわけです。

その反動が、その後の世代に<停滞>や<退廃>や<矛盾>をもたらしてしまっている。

しからば、一日本人として、ましてや最高学府と呼ばれる大学で教育を受けた人間として、この<活力を失いつつ有る日本>をなんとか立て直そう、と努力するべきでは無いのだろうか。

それが、<祖国を捨てよ>と呼びかけるなんぞ、豆腐の角に頭ぶつけて死んじまえ。

私の様に、祖国を出て長い時間を経てしまって、いかほどの能力も無い人間は、実効的なイミで祖国に貢献する事が出来ないのが、多いに残念であり、その現実に対して忸怩たる物があります。

しかし、このブログの女性の様な立場にある、<可能性に富んだ(ハズの)>人は、<立ち直れなくなりかかっている日本>をなんとかする為に、後に続く後輩達を啓発する事こそ肝要であり、率先して<祖国を捨てる>事を煽るなど、もってのほかだと思うのは、私の単なるグチに過ぎないのでしょうか。。。

こんな同胞が外国に有って、無国籍的に存在している、と言う事実がおぞましい。

この人物には、一日も早くアメリカとやらの国籍でも貰って、二度と<日本人>と名乗らないで欲しいと、衷心より希望するものであります。
コメント (3)
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