旅はまだ終わらない(旧構造有機化学研究室)

構造有機化学研究室(1992-2023)のホームページを引き継いだものです。

高齢化が進む大学

2020-08-30 08:14:39 | 大学のこと

     

文部科学省の調査によると国内の主要18大学で39歳以下の若手教員が過去6年間で12%減ったとのことである。 政府は16~20年度の「科学技術基本計画」で日本の研究力向上を目指し、大学の若手教員を全体で1割増やす目標だったようだが、毎度のことであるから驚かないが、絵に書いた餅である。 我々のような地方大学の現状はもっと悲惨で、所属する応用化学科では39歳以下などほんの数人である。 助教の方も50歳前後が主流である。 私が大学院生になった頃(40年前)の研究室を思い出してみると、教授のK先生44歳、助教授のO先生33歳、助手のN先生29歳、助手のS先生26歳であった。 当時としては当たり前と思っていたが、今思うと信じられないような若いスタッフだった。 あの頃の雰囲気として、また私も言われたことだが、それは「35歳で助教授、45歳で教授になれないなら大学に残るな」であった。 当たり前だが、高齢化が進む組織は、どんどんと活気が失われていく。 そんな状態では、まともな学生指導も困難である。 そんな現状を非常に危惧している。

From Face Book: Aging university.

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1 コメント

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Unknown (長澤正之)
2020-08-30 09:22:43
オーバードクターが一時期騒がれていましたが、それはこの問題のほんの一角に過ぎないんですね。

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