1989年8月31日、成田に2年間のアメリカ滞在を終えて到着した。 それから、ほんとうに風のような30年が過ぎ去ったことになる。 世界各国の研究者と純粋に研究のみをエンジョイできた2年間、人生で最高に充実した時だった。 また、帰国前の車の売却、家具の譲渡、日用品のガレージセールなど、ちょっと大変ではあったが、初めての経験ばかりで楽しかった。 当時、3歳だった長女、アメリカの自由の風に吹かれたせいか、結婚後、当たり前のようにアメリカに渡ってしまった。 まさに日本全体がバブル経済に湧いた時期をアメリカで過ごしたことになり、それを日本の外から見ることができたのは良かったと思っている。 当時、LAのダウンタウンの高層ビルはほとんど日本企業の所有だったり、日本の凄まじい勢い(例えば、アメリカの不動産を買い尽くすのではと言われたりもした)を随所で感じることができた。 それが、たった30年で、日本の存在感は急速に消えつつある。 労働生産性は先進各国で最下位、教育に対する公的支出のGDP比は43ヶ国中40位、年金の所得代替率は50ヶ国中41位等、もう先進国ではなくなったかもしれない。 一体、どこで道を間違ってしまったのだろうか? 何としても、もう一度復活しないといけない。
From Face Book: We returned home from the U.S. 30 years ago today.