解散した奥只見・佐梨川地域振興組合
平成16年に解散された奥只見・佐梨川地域振興組合の積立金総額約330万円が12月13日、湯之谷小学校と湯之谷中学校、湯之谷商工会に寄付された。
奥只見・佐梨川地域振興組合は奥只見ダム、大鳥ダム増設工事や当時準備段階だった佐梨川総合開発計画(湯之谷揚水発電計画)の地元需要に対応する窓口の一本化を図り地域産業の活性化を進めようと、湯之谷商工会が中心となって小出地区や地域外の業者も含めた120社あまりにより平成6年に結成された。
2つの増設工事が進む中、同組合では揚水発電工事に対応するため組合事務所や体制整備のため、受注額から組合費を徴取し積み立ててきたが、揚水発電計画は電力需要が伸びないなどの理由で中止となってしまった。
これにより平成16年に組合は解散、積立金については湯之谷地域の振興に寄与することを条件に当時の役員会に一任された。
その後、積立金は湯之谷商工会が中心となって行われるイベント補助などに活用されてきたが、解散後相当な時間も経過、当時の役員の数も減ってきていることから、今回積立金を子どもたちのために役立ててもらおうと湯之谷小学校と湯之谷中学校に各100万円、残金約130万円を湯之谷商工会に寄付することになった。
この日は関係者が湯之谷小学校を訪れ、元副理事長の遠藤実氏と三友泰彦氏から湯之谷小学校の山之内方史校長、湯之谷中学校の五十嵐一浩校長、湯之谷商工会の内田幹夫会長に寄付金が手渡された。
寄付金の活用法について湯之谷小学校は児童が体を動かすための施設整備、湯之谷中学校は来年創立50周年迎えることから記念体育祭でスポーツタオルと地元の大沢和紙を使った記念品を生徒に配布することを考えており、湯之谷商工会では地域振興のため交流人口拡大に活用していくことにしている。