魚沼WEBニュース

新潟県魚沼市や周辺市のニュース・情報をお届けします!週刊「魚沼WEBニュース」 ★★ 提携 「小出郷新聞社 」

収穫後

2008-10-17 | 魚沼百景

355_5532_2 今泉地内の県道から稲刈りが終わった田んぼを見下ろす。黄金色の稲穂が並んだ収穫前の田は豊作の期待を担い、コンバインが忙しく動き待っている時には活気があるが、一度収穫が終わってしまうと何とも淋しげな眺めを見せる。秋が深まってきている。


記者日記

2008-10-17 | 小出郷新聞コラム

 南魚沼市の旧大和町地内では10月5日午前6時半過ぎ、林でクルミ拾いをしていた75歳の女性が熊に襲われ頭部に重症を負い、同7時頃には水田脇の市道で農作業をしていた68歳の男性も熊に襲われて頭部陥没骨折の重傷を負う被害があった。さらに同市では8日午前6時半頃、旧塩沢町の国道291号近くで熊が目撃されており、注意が呼びかけられている。魚沼市でも先頃小出スキー場や入広瀬地区の横根で熊の足跡が見つかっているほか、今月4日午前7時半頃、大湯温泉近くの県道で小熊2頭が目撃されている▼魚沼市内では一昨年も各地で熊が出没、10月23日には同市大浦で雄の熊1頭が捕獲されている。その時は知人から連絡をもらって筆者も早朝に取材に向かった。捕獲、射殺された熊は体長155センチ、体重約120キロのオス。前足は丸太のように太く、強靭な爪が付いたこの足で襲われたらと思うと、怖い感じがした▼以前このコラムに書いたことがあるが、熊は本来おとなしく人間と距離をとって生活している動物。新潟県ツキノワグマ研究会の会員は、近年のツキノワグマの急激な減少を深刻に受け止めていた。熊による人身被害は人間にとっても、その後捕獲される熊にとっても不幸なことだ▼熊の被害防止には熊と出会わないようにすることが一番。山に入る際には、熊よけの鈴や携帯ラジオなど音の出るものを身につけること、山を歩く時は樹木に爪あとや地面に糞や足跡がないか木をつけること、熊が活動する朝夕・黎明薄暮期を避けて行動することなどが呼びかけられている▼また、熊に人間の食べ物を覚えさせないため残飯、ゴミ等は山から持ち帰ること。熊を呼び寄せる原因となる残飯等の生ゴミ、不要となった農作物、果実等を家の周りや農地に放置することも注意したい。集落や農地の周辺の森林や荒廃地の下草や雑木の刈り払いを行い、見通しを良くすることで熊が出没しにくい環境をつくることも対策の一つだという。