キヨスミヒメワラビ魚沼市で発見
魚沼市の旧小出地区内でこの程、極めて珍しいシダ植物が発見された。
発見されたのはキヨスミヒメワラビ(別名シラガシダ)というシダ植物で、密生する白色半透明の美しい鱗片が特徴。新潟県レッドデータブックによれば、「県内では稀であり、合併前の5市町村にのみごくわずかの生育が確認されている」とのこと。暖地性のシダで、多くの図鑑では「日本海側では、石川県以西に生育」と記されている。
発見したのは魚沼市在住の人で「地域の方が身近な自然に興味を持っていただきたい」と今回発見したことを公表したもの。「偶然に見つけたが、一株のみが用水の脇に生えていた。例年草刈される場所であり、保護に向けて関係者に働きかけたい。既知の新潟県内の産地はいずれも海岸近くであり、このような内陸での発見は、研究者の間にも強い関心を呼んでいる。このシダを含め、周辺環境が良好な状態で後世に伝えられることを願っています。」と発見者は話している。