雫石鉄也の
とつぜんブログ
7月3日(木) 大好き、プロレスの悪役
NHK教育テレビの「知るを楽しむ」は、なかなか面白い番組だ。毎週火曜日は「私のこだわり人物伝」として、案内役を務める人が、こだわっている人物を紹介していこうという企画。先週までは作家の真山仁が横溝正史を紹介していた。
今度のシリーズは「愛しの悪役レスラーたち 昭和裏街道ブルース」というサブタイトルで、ドキュメンタリー作家の森達也氏が、4人の悪役レスラーを紹介していく。今回は「卑劣なジャップ グレート東郷」
小生、昔はプロレスが大好きで、よく観た。団塊の世代の男の子のご多分にもれず、力道山がぼくたちのヒーローだった。あのころはプロレスをガチンコの真剣勝負だと思って、熱くなって白黒テレビにかじりついていたものだ。力道山死後、馬場、猪木時代になってもプロレスを観ていた。そのうち、馬場、猪木が引退して、プロレスがテレビからなくなって、自然と観なくなった。
今のK-1などの格闘技は、あまり興味はない。大晦日に紅白の合間にチラチラをのぞく程度。K-1になくてプロレスにあるもの。それはエンタティメント性ではないだろうか。肉体と肉体が激突するショーとしてのケンカ。観客に見せるためのケンカ。それがプロレスだろう。
ショーだから、感情移入しやすいように演出されている。かっこいい、さっそうとしたヒーロー。このヒーローと対立する、強く、憎たらしいアンチヒーロー。前者をベビーフェイス、後者をヒールという。ベビーフェイスは観客のあこがれと応援を受ける。ヒール=悪役は観客の憎悪と呪いを一身に受ける。
小生は、このプロレスのヒールが大好きで、大昔、少年サンデーで「プロレス悪役物語」という読み物が連載されていた。画は石原豪人、文は漫画原作者として大成する以前の梶原一騎。ワクワクして読んだ。紹介されているレスラーが来日するということになると、非常に楽しみにしていた。
生傷男ディック・ザ・ブルーザー、空飛ぶ魔術師エドワード・カーペンテァ、耳そぎ男キラー・コワルスキー、ミイラ男ザ・マミー、黒い魔神ボボ・ブラジル、鳥人ダニー・ホッジ。人間発電所ブルーノ・サンマルチノ、地獄の料理人ハンス・シュミット。わわ、懐かしい。
ところで、グレート東郷だが、アメリカではヒールだった。来日当初もヒールだった。ところが、ほどなく日本プロレスのリングではベビーフェイスに転向。日本陣営のレスラーとして闘っていた。
ゲタでどつく、塩をなすりつけるなどの反則攻撃以外は、さしたるワザもなかったが、頭突きは強烈だった。血みどろの頭で、頭突き一閃、血の海に沈んだ相手を、ニターと不気味な笑みを浮かべる様は、一流のショーマンプロレスラーの面目躍如だった。プロレスラーとしては一流だったが、格闘家としては三流だったということらしい。
今度のシリーズは「愛しの悪役レスラーたち 昭和裏街道ブルース」というサブタイトルで、ドキュメンタリー作家の森達也氏が、4人の悪役レスラーを紹介していく。今回は「卑劣なジャップ グレート東郷」
小生、昔はプロレスが大好きで、よく観た。団塊の世代の男の子のご多分にもれず、力道山がぼくたちのヒーローだった。あのころはプロレスをガチンコの真剣勝負だと思って、熱くなって白黒テレビにかじりついていたものだ。力道山死後、馬場、猪木時代になってもプロレスを観ていた。そのうち、馬場、猪木が引退して、プロレスがテレビからなくなって、自然と観なくなった。
今のK-1などの格闘技は、あまり興味はない。大晦日に紅白の合間にチラチラをのぞく程度。K-1になくてプロレスにあるもの。それはエンタティメント性ではないだろうか。肉体と肉体が激突するショーとしてのケンカ。観客に見せるためのケンカ。それがプロレスだろう。
ショーだから、感情移入しやすいように演出されている。かっこいい、さっそうとしたヒーロー。このヒーローと対立する、強く、憎たらしいアンチヒーロー。前者をベビーフェイス、後者をヒールという。ベビーフェイスは観客のあこがれと応援を受ける。ヒール=悪役は観客の憎悪と呪いを一身に受ける。
小生は、このプロレスのヒールが大好きで、大昔、少年サンデーで「プロレス悪役物語」という読み物が連載されていた。画は石原豪人、文は漫画原作者として大成する以前の梶原一騎。ワクワクして読んだ。紹介されているレスラーが来日するということになると、非常に楽しみにしていた。
生傷男ディック・ザ・ブルーザー、空飛ぶ魔術師エドワード・カーペンテァ、耳そぎ男キラー・コワルスキー、ミイラ男ザ・マミー、黒い魔神ボボ・ブラジル、鳥人ダニー・ホッジ。人間発電所ブルーノ・サンマルチノ、地獄の料理人ハンス・シュミット。わわ、懐かしい。
ところで、グレート東郷だが、アメリカではヒールだった。来日当初もヒールだった。ところが、ほどなく日本プロレスのリングではベビーフェイスに転向。日本陣営のレスラーとして闘っていた。
ゲタでどつく、塩をなすりつけるなどの反則攻撃以外は、さしたるワザもなかったが、頭突きは強烈だった。血みどろの頭で、頭突き一閃、血の海に沈んだ相手を、ニターと不気味な笑みを浮かべる様は、一流のショーマンプロレスラーの面目躍如だった。プロレスラーとしては一流だったが、格闘家としては三流だったということらしい。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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他の格闘技にはないドラマがあるんですよね。プロレスを観て泣くコトもありました。ショーとか台本があるとか、ヒトによくからかわれました。
ヒールのキャッチフレーズ、今見たら笑えますが、子供の頃に見たそれは恐ろしい悪魔でしたからね(笑)
この番組お勧めですよ。
案内人が、あきらさんが好きな森達也さんですし。
このNHK教育の番組も見たいと思います。鉄也さんが記事にしなければ見逃しているところでした。ありがとうございました。
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