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すき焼き


 やっぱりワシは日本人や。時々はすき焼きを食わにゃおさまらん。海原雄山たらいうアホが、牛肉を一番まずく食うのがすき焼き、なんてゆうとったが、あんなアホに何がわかる。外国の人は知らんけど、日本人なら、牛肉を一番うまく食う方法はすき焼きやと思うけどなワシは。
 牛肉に一番あう調味料は醤油や。すき焼きの味付けのメインは醤油。牛肉+醤油=すき焼き=これが日本人の口にあう、ちゅうことではないんやろか。
 さて、すき焼きしよか。どこの家でもそうかも知れんけど、ワシが子供のころは、すき焼きだけはオヤジが鍋奉行やっとった。今はワシがオヤジになったさけえ、ワシが鍋奉行するけど、ま、ワシ、料理が趣味やから、鍋奉行することが多いけど、やっぱ、牛のすき焼きの時はちょっと緊張するな。牛肉は高いからな、めったに使われへん。失敗したらえらいこっちゃ。
 ウチのすき焼きはもちろん関西風。鉄鍋を熱して牛脂を鍋に塗る。牛肉を2,3枚置いて砂糖を上に乗せる。この最初に鍋に入れる肉を犠牲肉ちゅうんやて。自分が犠牲になって味出しになるからやろ。で、あとは醤油、酒、味醂を入れ、長ネギ、椎茸、春菊なんかの野菜、焼き豆腐、糸こんにゃくを加えて、どんどん食っていくんや。味は食いながら調整する。薄ければ醤油と砂糖、濃ければ水を入れたらええ。
 肉と野菜を食い終わったら、残った汁にご飯を入れて、ぐちゃぐちゃとして食う。これがまたうまいんや。
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