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SFマガジン2015年12月号


SFマガジン2015年12月号 №712

雫石鉄也ひとり人気カウンター

1位 終末を撮る      パオロ・バチガルピ 中原尚哉訳
2位 ビューティフル・ボーイズ シオドラ・ゴス 鈴木潤訳

連載

ウルトラマンF(新連載)       小林泰三
小角の城(第35回)          夢枕獏
椎名誠のニュートラル・コーナー 第48回
世界食糧危機には人間昆虫化の道がある。 椎名誠
マルドゥック・アノニマス(第6回)   沖方丁
青い海の宇宙港(第6回)        川端裕人
近代日本奇想小説史(大正・昭和篇)(第24回) 横田順彌
SFのある文学誌(第43回)      長山靖生
にゅうもん!西田藍の海外SF再入門(第7回) 西田藍
アニメもんのSF散歩(第7回)     藤津亮太
現代日本演劇のSF的諸相(第16回)  山崎健太

SF Animation×Hayakawa JP

Project Itoh
コンクリート・レボルティオ~超人幻想~
蒼穹のファフナー   

第3回ハヤカワSFコンテスト受賞作発表!
ユートロチカのこちら側(抜粋) 小川哲
世界の涯ての夏(抜粋)  つかいまこと

 しっかし、最近のSFマガジンはひどいが、今月号は特にひどかった。読むところは連載コラム、エッセイ類だけ。あとはアニメのちょうちん記事と連載小説。連載小説が4本もある。確かに単行本用の原稿の確保という意味もあるかもしれないが、それは出版社の都合。読者にとってはあずかり知らぬこと。だいたいが2ヶ月も前に読んだ尻切れトンボの小説なんぞ覚えてはおらん。隔月刊の雑誌で連載小説を掲載する。なんと読者をコケにしたことか。連載小説をなくせとはいわん。せめて1本か2本にすべき。小生は小説は雑誌連載中は読まない。単行本になってから読む。梶尾真治の「怨讐星域」もそうした。
 第3回ハヤカワSFコンテストの受賞作が発表された。抜粋掲載なんて、中途半端なことはやめろ。隔月刊になってページ数が増えたのだから、他のゴミ企画の記事を削って一挙掲載にしてほしい。
 ゴミ企画といえば、今月号もまたアニメとのタイアップ企画。やい、こら、SFマガジンは日本でゆいいつのSF専門誌だろ。だったら自分自身で新しいSFを発掘開拓発信をしてやろうとの気概がないのか。よそさんがやってるアニメだとか、また亡くなって久しい作家を絞りつくすことしか企画がないのか。
古いSFマガジンのバックナンバーを見て、自分たちのやっていることと比べて見ろ。来月の予告を見ると、これまた「スターウォーズ」「オデッセィ」とハリウッド映画とのタイアップ、ちょうちん企画でお茶をにごす算段。ええかげんにしろ。バカ。こんなことをやるぐらいなら、六冬和生、柴田勝家、小川哲といった、コンテスト出身者にぞんぶんにページをさいて新作を書かせるべきだ。
 このバカな傾向、塩澤快浩が編集長になって、特に顕著になった。編集長の交代を望む。
コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )
« 寒くなった 出帆 »
 
コメント
 
 
 
さらに酷くなったようで (アブダビ)
2015-11-05 22:01:03
図書館に大江戸恐竜伝の4巻を借りにゆき、次いでに雑誌コーナーで最新号を観ましたが…隔月刊行になって、さらに劣化してませんか?
ミステリマガジンはこんなに劣化してないのに…
 
 
 
アブダビさん (雫石鉄也)
2015-11-06 04:46:13
そうですね。隔月刊になって、よりいっそうひどくなりましたね。
塩沢編集長がいっとき、どいていた時期がありました。その時はマシでしたが、塩沢氏が編集に復帰すると、ひどくなりました。
 
 
 
Unknown (悠々遊)
2015-11-06 17:48:51
SFが市民権を得て久しいのに、専門誌がこの体たらく・・・というわけですか。
SFマガジンを読まなくなって、ゆうに四半世紀が過ぎましたが、雫石さんの記事を見たらさらに酷くなっているようで、書店に行っても探す気さえありません。
そろそろ「SFアニメ・映画マガジン」と改名する時期かもね。
海外、特にアメリカの専門誌の状況も同じようなものでしょうかね。
 
 
 
悠々遊さん (雫石鉄也)
2015-11-06 20:32:13
まったく、日本ゆいいつのSF専門誌がこれじゃ、なげかわしいばかりです。
と、いいつつも私は、この雑誌と終生つきあうつもりです。困ったもんです。
 
 
 
やはり… (アブダビ)
2015-11-08 03:00:32
本日、施術を担当したお客様が、待合室で当号を読んでました。偶然。
「お客様もSF読まれます?私も好きでして」と話しかけたら、「じゃああげるよ!」
と不機嫌!
読むに足る記事がない!
連載のブツ切り小説ばっか!
アニメが観たければTSUTAYAに行く、なんで今どき雑誌でつまらん記事を読まねばならん!
終わったなぁ…
40年以上も欠かさず読んできた管理人さんの嘆きも聞けよ!

ミステリマガジンの方は、稲見一良氏が
「ミステリのガンロッカー」とかを連載していた時分の熱はないけど、
この間は「冒険・スパイ小説特集」で楽しめましたよ。
船戸先生の「ガリンペロ」とか30年ぶりに読んだけど面白い。
谷甲州先生がマクリーンの「最後の国境線」について書いていて、惑星CB8越冬隊の
誕生秘話になっていて、ファンとしては大満足。
SFマガジンも原点に戻ってくれませんかね、まあ白背を廃止して、エンタメSFファンを裏切ったハヤカワには無理か?
 
 
 
アブダビさん (雫石鉄也)
2015-11-08 05:33:26
大昔、長島良三という人が「SFマガジン」と「ミステリマガジン」の編集長を兼務してた時がありましたが。今もそれを願います。今の塩沢じゃダメです。
早川がこんなんじゃ、徳間が「SFアドベンチャー」を復活するか、東京創元社が新SF雑誌を創刊してほしいですね。東京創元社のSF担当の小浜徹也はわたしの友人で、たぶん今度の京都SFフェスティバルで会うと思いますから、ゆうてみようかな。
 
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