雫石鉄也の
とつぜんブログ
ロボット
監督 シャンカール
出演 ラジニカーント、アイシュワリヤー・ラーイ
インド映画である。インド映画といえば「踊るマハラジャ」を思い出すが、この映画もやっぱり唐突に、歌って踊りだす。インド映画の群舞シーンはなんの脈絡もなく始まるが、音楽がノリがいいから、つい見とれてしまう。
さて、この映画もお約束の歌って踊るシーンもあるが、なんとSF映画である。今までSF映画もいろいろ見たが、こんなハデでなんでも有りなSF映画は初めて見た。
ロボット工学のバシー博士は自分そっくりな高性能ロボットチッティを造った。チッティを軍に売り込みたいがために、感情を持たせる。
感情を持ったチッティは博士の婚約者サナに横恋慕。サナにいいよるが「機械は人間と愛し合えない」とふられる。チッティはサナをわがものとするため、大暴れ。
映画の前半は、ロボットと人間のSF悲恋ドラマに仕立てようとしたらしい。ところが、後半は破天荒な大アクションのつるべ打ち。分岐点は中ほどで、いいよるチッティにサナが「だったら私を刺した蚊を捕まえて」と無理難題。チッティ、屋外に出た1匹の蚊を追う。ここで突然画面は蚊モード。蚊の集団に入ったチッティがサナを刺した蚊を特定。捕まえる。
後半は奇想天外、荒唐無稽、愉快痛快、傍若無人の大アクション。バシー博士をこころよく思わない悪い博士に100人殺せるチップを挿入されたチッティは次々と自己増殖。無数のチッティがフォーメーションを組んで、軍や警察あいてに大暴れ。ここは、もう、小生の稚拙な文を読むより、実際にこの映画を観てもらうのが一番。アシモフのロボット工学三原則なんざ、どこ吹く風の大殺戮、大破壊。100人以上は殺している。このチッティ、人は遠慮なく殺しまくるが蚊は一匹も殺していない。
インド映画。しょっちゅう観ると辟易するが、たまに観ると、理屈抜きで楽しめる。お勧め。
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