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しあわせのかおり


監督 三原光尋
出演 中谷美紀、藤竜也、田中圭、下元史朗、桂雀々、八千草薫

 北陸の港町にある小さな中華料理店「小上海飯店」店主、王さんの作る料理は、実直で誠実な料理。地元の人たちに愛されている。
 デパートのOL貴子は、王さんにデパートへの出店要請をするが断られる。説得のため店に通ううちに、王さんの料理のとりこに。毎日食べても食べ飽きない味。それが王さんの料理。
 王さんが病に倒れる。貴子はデパートを辞めて、王さんに弟子入りして、中華料理人への道を歩み始める。そして、貴子は、病で鍋を振るえない王さんに代わって、大切な宴席の料理を作る。
 ストーリーはきわめて素直で、映画の中ほどでラストが予想される。その通りのラストであった。安心して観れるストーリーだ。登場人物はみんな、善意の人たちで、ほっとする映画だ。
 なんといっても、出てくる料理の映像が素晴らしい。実においしそう。主役の二人、中谷と藤は、この映画のため中華料理の特訓を積んだとか。手際よく調理をしていた。吹き替えではないだろう。また、使われる調理器具も、撮影用に用意されたものではなく、実際に長年使われていたものに違いない。そのため、調理シーンがリアルで、映像に臨場感を与えている。
「小上海飯店」の一番のおすすめは定食。2種類の「海定食」と1種類の「山定食」そのメニューは次の通り。
「海定食」一つ目 
 トマト卵炒め
 揚げた白身魚甘酢あんかけ
 酸ラータンスープ
 カニ焼売
 ザーサイ
 ごはん

「海定食」二つ目
 金目鯛の蒸し物
 鴨の燻製と太きゅうりの和え物
 卵スープ
 カニ焼売
 ザーサイ
 ごはん

「山定食」
 豚バラと里芋の煮物
 青菜の塩炒め
 ねぎスープ
 ザーサイ
 ごはん

 このうち、トマト卵炒めはこの店の象徴ともいうべき料理。ラストで、この料理が大きな意味を持つ。
 これらの料理なら小生でもできる。6月は中華料理月間だから、6月になれば作ろう。その時は「とつぜんキッチン」で紹介する。
 
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