部長職のお仕事
管理職としての日々と趣味についてです
 



SDドライセン完成品UPいたします。

先日開催された、静岡ホビーショー第23回モデラーズクラブ合同作品展で、倶楽部ディフォルメ屋のZ/ZZ企画展示に出させていただいた作品です。
展示会ではドライセン含め、作品に対する沢山のご感想をいただき、本当にありがとうございました。

このドライセン、Z/ZZ企画展示向けに作製しましたが、ほとんど見た目はUCバージョンでの仕上がりとなりました...袖のエンブレムを消しただけ...(汗) aspさん、すみませんでした...

3月末からの作製ですので、作製期間はおおよそ2ヶ月となります。今年のGWはほとんどをこれの作製に充ててました。
なかなか追い込みに冷や汗をかいた作品ですが、展示会に間に合ってよかったです。


■AMX-009






















■作製記

初めてのドム系MSのSD化です。中でもボリュームたっぷりの超重MSドライセン。
設定身長22mの巨大MSだけあって、パッケージもボリュームたっぷりです。

静岡HSのモデラーズクラブ合同作品展、倶楽部ディフォルメ屋のZ/ZZ祭りに参戦のための作製でしたが、UCverを使用し、袖を削り落としてます。

ドム系だけあって、頭部はドム系BB戦士からという事で、三国伝太史慈ドムから軽装バージョンの頭部を流用することを想定し、作業開始しました。


ドライセンのボディーに太史慈ドムの頭を乗せるとこのような感じ...

これ、本当にSDになるのかぁ???というのが、この時点の率直な感想。これ無理だよね~

ドライセンのHGUCはその巨大なスカート、脚部、太すぎる腕で有名(?)ですが、それをイヤと言うほど実感しました(汗)


1.頭部

まずは頭部ベース。前述のように三国伝の太史慈ドムの軽装時の頭部です。


モノアイガード(フェイスガード)の赤いパーツをゲージに、HGUCドライセンのフェイスガードから寸法を取って、プラ板で作製。
とりあえずの暫定頭部です。


上記の暫定頭部はフェイスガード上部のテーパーが逆になっていたので、これを修正。
ゲージにした太史慈ドムのフェイスガードを(適当に)削除処理して、フェイスガードを完成。


フェイスガードと内部の頭部の距離が離れすぎているので、頭部のモノアイ面にエポパテを盛って、適度な面を作りました。
なお太史慈ドム頭部そのものは胴体との干渉面を処理し、頭頂部分を全体的に削り込んで、小型化および丸みを持たせています。
後頭部をぐるりと取り囲む凸部は、エバグリの凹形状プラ板を巻きつけて再現しました。
最後にプラ棒でアンテナを簡単に再現しています。




2.胸部

まずはキットの胸部です。
ドライセン特有の、胸部上面が急な角度を持って下に落ち込む形状および、胸部正面ダクト(?)がかなり下に位置しているという2点が、これをSD化するにあたっての障害になっています。


また胸部の厚みがかなりあって少しでも薄くしたいことから、まずは上部をギリギリまで削り込んで厚みを薄くし、上部をなだらかになるようにしました。
また、ダクト(?)位置を上に移動させるために、キットの正面上部の段差を削り込んで、ダクトを上に移動。
もともとダクトがあったところに出来る隙間の穴は、パテ等で埋めました。
横幅はSDとしてみると少し狭いので、プラ板で左右1mmづつ幅増し。


前後の厚みもSDとしては薄いので、前面をいったんカットし、厚み増しが出来るようにします。


プラ板で2mm厚み増し。大きなフェイスガードも上手い位置にハマるようになりました。




3.脚部

さて、とにかく巨大な脚部です。脚の脛部分だけでBB戦士の大きさがあります (汗)
これをやっつけるというのが、このドライセン作製の工程の半分を占めています。

脚部に使うのはHGUC脛パーツ。とにかくひたすら幅詰め、です。
下の写真は最初に5mmカットした時の画像。


1回目の詰めで、下の画像の向かって左になりました。これを何度も繰り返しました。


2回目の5mm詰めたときの画像。向かって左が2回目です。結局同じ工程を4~5回くらいは繰り返したかもしれません。


以下が脚部に関して今回の工夫の一つ。
単なる幅詰めではどうにもこうにもモッサリとした雰囲気で、とても扱える代物にはならなかったので、太史慈ドムの脚部を観察し、重心を後ろに逃がすことが効果的ではと考えました。
これを実現する方法の一つとして、途中で上下に分割し、下部に上部を突っ込んで、上下が重なるように接着。これで上から下への漫然とすたラインを変更し、重心を下と後ろに持って行けました。
この工作辺りで、何となくSD化出来そうな気がしてきました。


上下のライン取りはこの後も変更を繰り返し、本体組み付け時に分割ラインがディテールに見えるよう、上下位置を改善していきました(と言っても処理が汚くて...汗)
前に付く脛パーツも角度を最適化し、脚部と一体化するように改善(画像手前側が改善後)
う~ん、隙間処理が汚い~




4.足

巨大な脚に合わせて、ソールも巨大です(汗)
そのままでも取りあえずは脚部に付くのですが、あまりに大きいので、やはりモッサリ感を増長してました。
そこで、まずは幅方向を短縮。
脚部との接続のPC受けを基準に三分割。3mmほどは詰めたでしょうか。


幅だけでなく前後方向も詰めないと、脚部のフレアの中にソールがいっぱいに詰まっている感じになって、どうやってもスッキリ見えないので、前後2分割で詰めました。


前後の詰めた結果です。数ミリは詰めました。このくらい詰めると脚のフレアの中で空間が出来ます。
やはり空間って大事ですね。




5.スカート

脚部、ソールが巨大なら、それを覆うスカートも超巨大。
処理中の胸部とそのままのスカートの組み合わせ...なんじゃこれは???って感じです。
この時点で本当は放り出したい気分でした。


スカートをカットする前に、まずは中央のフンドシもどきを分割カット。
まずはここを短縮してみます。



この後、スカートの短縮に合わせてフンドシもどきも上下を短縮していきます。
スカートの短縮を繰り返すたびにこのフンドシも複数回短縮を行っています。


まずは一回目の短縮。凸および凹ディテールに影響を与えない所でカットし、幅詰め。
向かって左が一回目の短縮後です。


脚がフロントスカートの縁とリアスカートの縁に干渉して、うまく取り付けなくなるので、縁を適当に切り取ってます。


複数回詰めた後のスカート。向かって右がほぼ最終長さだと思います。
切断した下部の曲りの角度を、脚に合わせて調整しています。


リアスカートも超巨大なので、下側をカット&詰めます。
そのため、スライスターのカバーを切り離して上部へ移設します。これと下側のカットで長さ詰めの効果を出します。


上部へスライスターガードを移設し、スカートの下部をカットした状態です。
下部は、切り取ったスカート残部を再利用してスライスターの下部を埋めます。



スカート回りの最終まとめの画像です。
フンドシはプラ板でちまちまと最終形状まとめ。動力パイプはFGザクの頭部動力パイプを流用しています。




6.腕

腕はHGUCの腕パーツから生成。
まずはキットパーツのままで本体に取り付け。完全ゴリラです...(汗)
しかし腕もまた太いなぁー


二の腕は3分割し、中抜きで作製します。


前腕も真ん中あたりで短縮。中身の腕の基部構造も合わせて短縮しています。


この状態で本体で取り付けましたが、前腕の太さは相当なもの。ちょっとバランスが悪すぎるので、幅詰めすることにしました。


前腕の外装パーツを4分割し、それぞれの幅を詰めています。内部基部構造と干渉するところもあるので、適時干渉部分を処理しています。


上記を横から見たところ(画像ではわかり難いですね)



7.ランドセル

まずはリアル作製でも定番のトライ・ブレードの大型化。
手抜きでプラ1枚です。


ランドセル全体も幅増しして大型化させるため、各部をいったんバラバラに。


横幅を3mm程度幅増し。




8.全身

ほぼ工作の終わった状態です。
なんとか巨大な脚、足、スカート、腕の処理が出来ました。




9.サフ





10.塗装

何回も塗り直ししているので、最終調色は実際のところ不明です(汗)

本体薄い青紫:ガイアのラベンダをベースに、黒とシアンを追加し、薄い青紫に調色。
脛・手首:上記にシアン微量追加。
本体グレー:黒、青ベースにパープルで調色。
関節:ガンダムカラーのジオングレー。

すみません、正確なところは???です。一発で色出しが出来るようになりたいなぁ。それにはまずはメモを残すようにしないと...



■あとがき
初めてのドム系で超重MSという事もあり、従来のザク系SDの作製手法だけでは対応できずに、巨大な脚部やスカートを捌く方法を模索しながらの短期作成となりました。
途中、本当に何度となく投げ出そうかと思いましたが、何とか完成し、先日の展示会に無事出せてホッとしています。展示会では、沢山作品へのご感想をいただき、完成出来て良かったと思っています。
突貫でしたので、いつも以上に粗が多い作品となりました。このあたり作製速度を上げながらも処理を丁寧に出来るように鍛錬あるのみですね。
途中、かなり追い込まれたときに皆様のコメントに力づけられました。本当にありがとうございました。

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なんか梅雨が近づいてきたなぁって天気ですね。昨日もやたらと蒸し暑かったし、今朝もどんより曇ってますし。これから通勤がうっとおしい時期に入りますね。

さて、デュエル-Refineですが、先日いじった頭部です。



一昼夜おいてもまぁまぁに見えるので、とりあえず暫定合格とします。
実際には、後日、鼻部分にエポパテを盛って、もう少しマスクを高くする事になると思います。


で、この頭部を受ける胴体。特に胸部ですが、正直困っています。

SEED系機体は胴体が細い(小さい)!!!

以前のBB戦士+HGミキシングの作り方では、この細身のボディがベストマッチングで、HGの各部パーツをBB戦士と違和感なくとっかえひっかえ出来て、すごくやり易かったのですが、UC(宇宙世紀)系MSをHGUC切り刻みで作ってきたバランスと比較すると、なんとも頼りない感じになることが判明。

HGを幅増しして使おうにも、横幅でおおよそ30%増ししないとUC系と同じボリューム感にならないため、そこまで幅増しすると、もう何が何だか...となること必至。
BB戦士のボディーを幅増しして使っていくのが順当ですが、厚み方向がこれまた薄すぎ。

かと言って1/100の通常キットのボディーを持ってくると、今度はデカ過ぎということで、しばし黙考。


BB戦士のボディー+頭部

今の目でみると、小さい、薄い...厳しい~

ここで、ディテールを参考にするため並行して組んでるMGに、ふと思いついて頭部を載せてみました。

う~ん、これは良い感じに出来そうな予感が...なんかカッコいいぞー


ここで手持ちのボディーの形状、大きさを再度確認。

向かって左から、1/100ノーマル、MG、BB戦士、HG

HGって小っさっ!


ガンダム系で最新作のFAガンダムと大きさ対比してみました。
まずはBB戦士胴体

う~ん...胸部ダクトの幅増しがキツそう...ディテールも従来並みかぁー

MG胴体パーツ

う~ん。これもちょっとデカいか(汗)
そのままMG胴体に頭部を載せて、以上OK、とはいかないようです。


手持ちの素材的には、MGが形状的には一番やり易そうで、さすがにカッコ良くなりそうなのですが...

MGを採用すると、
・MGのハイクオリティなディテールが利用できる。
・MGのアサルトシュラウドパーツも実にコンパクトで、装着時にそれほど違和感なし。
 (バンダイさん、やっぱりスゲーよ!!!)
・新工法が開発できそう
というメリットがありますし、

逆に、
・厚み処理が必要(ややバランス的には厚いか)
・約2mm幅詰めが必要。MG内部機構を考慮して幅詰めが本当に出来る?
・そもそもMGをSD素材にするなど、神をも恐れぬ所業
というデメリット(+心理的障壁)があります。
MGがその複雑な内部構造ゆえ、大幅な改造に向かないというのは業界(?)の定説ですが、確かにこの内部構造がポイントですよねー

ここでほとんど半日逡巡。

何に悩んでたかというと、結局は、MGにノコを入れて良いかということと(失敗したら数千円がパーだぜ~)、MGを使ったSD作製って本当に在りなの???という常識論。
とにかく悩むこと半日。
出た答え...


結論:新工法開発のために犠牲になってもらいましょう、MGデュエル君。


いやぁーどうなる事やら(汗)



ということで、脳内会議の決定事項を速やかに履行すべく、胸部の幅詰めにトライしました。

まずは元の状態


サイドの装甲を切り離して..(あ~ぁ、やっちゃったよー)


左右合わせて3mm分ほど削り込んで、再度仮接着。


最初なので恐る恐るでしたが、やってみれば、こんなもんです。...と、自らに言い聞かせてみる(大汗)
実際にはあと1mm詰めたいところなので、再度加工します。
また厚みは、上部と下部を少し削り込むことで2mm程は詰めたいと思っています。

問題は意外に大きくデザインされているコクピットハッチ。
多分胴体短縮のために、下1/3はぶった切る事になりますが、このハッチ部分のバランスが悪くなりそうな予感がします。形状を変更するとか、何かしら対策が必要かも。


ついに神を冒涜する禁断の領域に踏み込んでしまったSD作製。この先どうなるかお楽しみに...(滝汗)


ABS素材って接着できたっけ...ほんと、内部機構いらねーよなぁ...可動多すぎっちゅーの...アサルトシュラウドも大幅改造かぁ...そう言えば腰から下は何を使う?1/100かぁ...ぶつぶつ





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