部長職のお仕事
管理職としての日々と趣味についてです
 



先日購入したエルガイムMkⅡを仮組みしています。

いやぁ、もう言葉もありません。これはいいっ!

あのMkⅡが、このクオリティで、手元で作ることが出来る。
しかもガレージキットではなく、通常のインジェクションキットで!
時代の進歩に感謝するとともに、バンダイさんの技術開発陣と企画陣に感謝です。

しかし今のような機構3D-CADの普及がなかったら、このレベルに至るのは不可能だったでしょうね。
3D-CADさまさまです。

私の会社でもここ2,3年で3D-CADの導入が進んで、機構設計はほとんど3Dで行われています。
電気屋の私でも3Dデータであれば機構構造の問題点も分かりやすく読み取れ、助かっています。
従来の2D、三面図は、頭の中にモデルを作りながら見なければならないので、専門違いの素人にはお手上げでしたが、表現が3Dになって誰にでも機構構造が見えるようになりました。

初期のMGを2Dデータで開発(多分)していたバンダイさんの技術陣、かなり苦労されたと容易に想像がつきます。
今では3Dで立体的に構造を設計、検証できますし、光造形と3Dデータをリンクさせるとアット言う間に試作サンプルが出来る時代になりました。
これからプラモデルももっともっと進化すると思います。
MGに代表されるプラモデルの進化は、こういう設計ツールの進化や試作技術の進歩にきっと支えられているだろうなぁという思いをを改めて感じました。

いやぁ時代の進歩を会社の仕事と趣味の両方でおもわず感じたキットです。



という訳で、エルガイムMkⅡです。
仮組みを進めました。
こんな感じです。



このスタイル!この凶悪な面構え!
これが20年前のデザインとは。
デザイナー永野護さんはやはり天才ですね。

現在は仮組み中の機体とHJ誌や電ホ誌のMKⅡの記事を見比べながら、どこに手を入れていこうかと考えています。

久しぶりのSD以外のプラモデルです。
ゆっくりと気がすむまで触って行こうと思います。

ちなみに、仮組みを見たうちの奥さんが一言。
「これ鳥みたいね。骨っぽいし、骸骨みたい。本当にアニメの主人公機なの?」
う~ん、いや、まぁ、主人公機だし...それにカッコいいと思うのだけど...

印象は人それぞれですね。






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SDソードストライク、完成しました。

昨年の12月から検討を始め、3か月で完了できました。
私にしてはずいぶんと早いペースですね。

この作品はHJ誌'05年8月号に掲載されたPGストライク+ソードストライカーの作例に影響を受けて始まっています。

最初このHJ誌に掲載されたPGソードストライクの作例を始めて見たときに、「なんてカッコいいんだ!」と唸ったものでした。
現在はHJのMOOK本「機動戦士ガンダムSEED DESTINYモデル vol.1」にも掲載されていますので、もしよろしければ一度ご覧になってください。きっとそのカッコよさにシビレルこと請け合いです。

そんなわけで、このPGソードストライクを何とか雰囲気だけでもSDで!と作製を開始しました。
作製方法は以前に作ったストライクルージュを踏襲しています。
(部分的には改善していますが)
またソードストライカーパックには幾許かオリジナルのディテールを追加しました。

あの素晴しいHJ誌PGソードストライクの雰囲気だけでも醸し出せていれば幸いです。

さて、このSD作品、まじゅさんのサイトの「第4回SDコンペ 楽しくSD作りましょう!」に参加させていただいております。リンクは「ブックマーク」にあります。
コンペは他にも素晴しい参加作品が掲載されていますので、一度ご覧ください。
まじゅさんには作品発表の場を与えてくださり感謝しています。


■GAT-X105 ソードストライク






















■作製記

このSDソードストライクは、SD「ストライクガンダム・ストライカーウエポンシステム 」+HGストライク+コレクションシリーズソードストライクの3コ1で作製しています。

本体は先に作製したルージュを踏襲しています。
(ご参考:http://blog.goo.ne.jp/ti0719/e/c0a235be441855235f2a1c3a573407a6)

1.頭部、脚部のパーツ改造
1)頭部
 頭部はヘルメットからマスク部分を切り離しています。
 フェイスの赤いパーツはヘルメットとの接続ピンを切り飛ばし、背面を約1mm程度削りました。
 またパーツ上部も約1mm程度削っています。
 これはヘルメットの中で出来るだけフェイスが奥まり小顔に見えるようにということと、ヘルメットを目深にかぶり目つきが悪くなるようにするためです。
 これをやるとヘルメット内側のアンテナ接続基部が干渉するので、ヘルメット内側で接続基部を可能な限り切り飛ばし、削って、フェイスが上に上がるようにしています。
 なお、マスクは切り離すとヘルメットとの間に隙間が出来、正面から見ると向こう側が透けて見えるので、薄いプラパンで両サイドに目隠し板をつけています。

2)脚部
 脚部(足先)はHGから部品持ってきて加工しています。
 ルージュから定番となりました加工を行いました。
 まずHGから足をそのまま持ってきます。
 次にHGのカカトのグレーパーツを加工し、SD脚部を接続するPCをカカトの上面に乗せられるように凸部を削り落とします。
 HGでアンクルアーマーが接続される足首のパーツを切り出し、先のPCの凸部にはめ込み、カカトとともにエポキシ接着剤で固めてしまいます。
 ここにHGのアンクルアーマーを接続します。
 文章では分かりにくいですね。写真で想像してみてください。
 
 この加工を行うと、HG足→カカト(アンクルアーマー)→SD脚の流れが出来、足首が2重関節になると共に、投身が少し高くなり、全体バランスがよくなるように感じています。




2.腰部分のパーツ改造
1)フンドシ
 腰部分については、HGからブンドシとアーマーシュナイダー格納庫を持ってきます。
 まずSDの腰部から、前後のフンドシを削り落とします。
 あらかたニッパーでバキバキ切ったあと、平ヤスリで削りまくります。
 (削り粉がすごいのでいつも奥さんににらまれる工程です)
 HGからフンドシを持ってきます。
 HGで前フンドシは個別パーツになっているので、これはそのまま使用。
 ただし前面スカートの稼動用の穴が横に開いているので埋めておきます。
 前フンドシのグレー部分はHG脚部接続の股間パーツと一体になっているので、この部分を切り出して持ってきます。
 後ろフンドシも後部アーマーと一体ですので、切り出します。 

2)アーマーシュナイダ 
 サイドのアーマーシュナイダー格納庫はHGからそのまま持ってきて、接続用の凸部を切り落とします。
 SDのアーマーシュナイダー格納庫はニッパで切り離したあと、ヤスリで成形します。
 どれだけ深く切り離すかはHGのパーツとすり合わせて調整しています。




3.腕の部分のパーツ改造
1)肩パーツ
 右肩アーマーはHGからそのまま持ってきます。
 左肩のソードストライクパックはコレクションから。
 少しスジ彫りを追加し、出来るだけ各部ディテールが別パーツで構成されているように見えるようにしました。

 また上記に伴い、肩内部パーツはSDからHGへ変更します。
 あと後はめ加工するため、肩アーマーとの接続用凸部分は様子を見ながらギリギリまで高さを削っています
 
2)上腕部
 HGから持ってきています。
 腕の屈曲の稼動部を稼ぐため、様子を見ながら斜めに切り込んでいます。
 下腕はSDのまま。
 ただし手首をPC化するために内部にPCを仕込みました。
 また写真にはありませんが、手首カバーをつけています。
 これは市販の四角バーニアをくり貫いて作っています。




1~3の上記集合です。
アンテナも削って薄くしています。




4.ストライカーバックパックの改造
1)基本構造
 バックパックはSD、コレクションともにイマイチのディテールだったたので、良いとこ取りの2コ1+ディテール追加する事にしました。

 ベースはSDのバックパックとしました。
 このSDのバックパックの電池格納の煙突部がいま一つの出来なので、コレクションからこの部分を持ってきて無理やり接続。
 また同じように中央部の丸凸部もコレクションの方が雰囲気あるので、SDの部分を削り落として移植しました。
 あちこちに隙間ができるので、プラパンなどでそれらしく見えるように隙間を隠しました。
 対艦刀の格納用取り付けヒンジ部はSD、コレクションともイマイチでしたので、削り落とし、悩んだ末にSDデスティニーのバックパックから失敬しました。
 これが取り付くように凹凸部を加工。

2)ディテールUP
 上記作業してもあまりにバックパックがあっさりしすぎていて、本体との情報量のバランスが悪いため、オリジナルのディテール追加をしました。
 下部および上部左右に市販バーニアパーツを追加。
 またメインバーニア+整流カバーのイメージで、ジャンクからそれらしい物を拾ってきて細工して追加(写真の白いパーツです)
 センサ(というイメージ)の小型パーツを市販パーツとジャンクから調達し追加。 






5.ソードストライカーパックの改造
 左肩ソードストライカパックはSDのものはバランスがダサいのでやめて、コレクションの物にしています。
 先にも書きましたが、ディテールが別パーツで構成されているように見えるようにスジ彫りを追加しています。
 またマイダスメッサーにもスジ彫りをいれました。このスジ彫りはHJ誌記事のパクリです。
 あとエネルギーチューブは一体になっている元のパーツから変更しています。
 バネチューブに市販の小型パイプを通した物を使っています。




6.パンツアーアイゼンの改造
 パンツアーアイゼンもSDのものではなくコレクションを使用します。
 アイゼンは開いたものと閉じた物の2種類ありますが、今回は閉じたものだけにするつもりでした。
 私の中ではどちらかというと小型の盾のイメージが強いので。
 コレクションの閉じたアイゼンはディテールがぼんやりしているので、開いたアイゼンの刃の部分を切り離し、閉じた状態を再現しました。
 もとのパーツに比べてかなりハッキリしたディテールになった思います。

 また上面は少し寂しい感じだったので、市販の小型バーニアからパーツを持ってきました。アイゼン射出および巻き取り時に使用するセンサのイメージです。




7.表面処理
全体を600番→800番で紙ヤスリで処理したあと、1000番のサフを吹いています。
珍しく一回でおおよそOKでしたが、部分的に再度表面を処理→サフの修正して完了。
(塗装の時に見ると、継ぎ目の消し忘れや表面処理の汚い点、多々ありました)



8.塗装+デカール+トップコート
ベース色には全身にホワイトを使用。
今回の塗装はガンダムカラーを多用しました。

頭部、腕部、脚部白色:ガンダムカラー ホワイトNo.5
胸部青色:ガンダムカラー ブルーNo.11
腹部、脚部赤色:ガンダムカラー レッドNo.1
アンテナ、ツインアイ黄色:キャラクターイエロー
ソードストライカーパック水色:コバルトブルー+ホワイト+レッド(少量)
ソードストライカーパック青色:コバルトブルー
ソードストライカーバックパック:ニュートラルグレー+ブラック(少量)
関節部グレー:ニュートラルグレー+ブラック
その他グレー:ニュートラルグレー
(写真では青系が正確な色合いが出ていません。胸部青はもっと濃い青です。またソードストライカーパックの水色は本当は紫がかったもっとキレイな色になっています。写真は難しいなぁ)

スミ入れ、部分塗装はエナメル塗料を使用しました。

デカールは市販のデカールを抑え気味に使用。ソードストライカーを中心に貼り付け。

デカール貼り付け後、つや消しトップコートを3重に吹いて完成。


■あとがき

今回のSDソードストライクですが、思い入れのある機体でしたので終始楽しみながら作製できました。
HJ誌のPGソードストライクの雰囲気をSDで少しでも再現しようとしましたが、スクラッチ技術がないためパンツァーアイゼンなど、キットのままにした部分があります。この辺り今後の技術向上課題ですね。

写真が多く、重たい記事になってしましたが、最後までご覧頂ありがとうございました。
次回作は色々ネタ仕込中です(一部ブログ記事やコメントで記載していますが)。
また新作、頑張ります。

最後になりましたが、ti0719はyasutomoさんの「真SD宣言」に協賛いたします。
(「真SD宣言」、う~ん、カッコいいキャッチコピーですね)







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