無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

踏みこみ温床作り(Azumino自給農スクール 自然育苗コース①)

2014-03-23 00:40:29 | 自然菜園スクール
本日、の予報。


いよいよAzumino自給農スクールが先日自然育苗コースから始まりました。

昨日は、自然菜園基本コースの準備を一日しておりました。
今日、本科生は自分の区画が決まり、自分で一から菜園プランを立てて、一年かけて自然菜園の基本から実践していきます。

今年は、生徒さんが多いこともありそのための準備はとても念入りに行いました。

今年から、不耕起コースも新設され、新しい心地です。
不耕起コースを新設した背景には、不耕起での質問や悩みが卒業生から多く寄せられてきたからです。

不耕起という技術は、ありそうでなかった新しい技術です。
耕す、耕起の技術の延長にないこともあり、今まで耕してきた方にはとても悩ましいと思います。

正直な話、私は不耕起から菜園を育ててきたこともあり、さまざまな師匠の教えのお蔭で、なんとなく身につけてきたようです。
そこで、改めて不耕起栽培を目指す方のために、体系的に一緒に学べる場を作った次第です。

不耕起ですが、耕さない栽培のことではなく、耕した以上に、細やかに自然に耕される仕組みを育てることが大切で、1年かけて一緒に勉強していきたいと思います。


自然育苗コースでは、踏みこみ温床作りから始めました。

去年の踏みこみ温床を掘り起こすと、


踏みこんだ落ち葉や草やワラなどは、サラサラに分解されていて、いい香りがします。

この去年の踏む込み温床の土は、まだ未熟なため、水分や空気や米ぬかなどを加えて、さらに熟成させてから育苗土として利用します。


踏みこみ温床とは、有機物を踏みこみ発酵させたときに出る熱で、苗を育てる床にすることで、古くからの農業技術です。
夏野菜のように、寒さに弱く10℃以下では育たない野菜など、春の内から苗を育てる場合に利用します。

現在は、電気カーペットのような電熱線の熱で夏野菜苗を育てるのが一般的になりましたが、
昔ながらの踏みこみ温床は、電気がなくても身近な有機物と水があれば育苗できますし、発酵の際に出る二酸化炭素などが光合成に役立ち、よい苗ができるので重宝します。


寒冷地の長野県では、ハウス内に穴を掘り、埋め込む改良橋本式踏みこみ温床が大活躍します。




もちろん、家庭菜園であれば、踏みこみ温床など大掛かりにならずとも、温かくなってきてから、工具箱のような簡易ハウスでも育苗することはできます。




今回は、去年仕込んだの育苗土が、問題なく使用できるか、
発芽実験をハツカダイコン、カブ(左)、ホウレンソウ(右)で実験してみます。

今年は、温かかったと思ったら、翌日氷点下で寒くなったりおかしな天気が続く春なので、低温と高温に気をつけながら育苗を行ってきます。

自然育苗は、自然菜園に欠かせない重要なポイントなので、4回に分けて集中講座をしていきます。
まだまだ私自身勉強中ですが、道の過程だから伝えられることもあるのではと思って行っておりますが、講座を受講していただいている方よりも毎年私が勉強になっているような感じもします。

いよいよ本格的に始まる野良仕事。
身体が冬眠から目覚めてくるのを感じます。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
良かったですね (ホットママ)
2014-03-24 06:05:10
豪雪の被害の中無事開校でき良かったですね。
参加したくともできない私には教室の様子が何よりの勉強の場です。
毎年恒例の菜園初めの準備で、手ごわい草との戦いで土を出来るだけ動かさないようにスコップで持ち上げては根を取り土を戻す作業をしています。場所により根を持ち動かすだけでするする抜ける場所があり何でかな?おけらはいるのにミミズがいないのは何でかな?あれこれ考えながら作業しています。

苗の植え付けの時の肥料の置き方・植え付け方など考えながら…楽しみながらの菜園ライフに力をお貸しくださいね。
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コメントありがとうございます。 (たけうち あつのり)
2014-03-24 11:47:37
ホットママさんへ

御蔭さまで、無事開校できました。

オケラは雑食ですが、たしかミミズなども食べて生きている虫で、田んぼの畦草の下によく見かける穴の住人です。

もしかしたら、近くに田んぼがあったり、元田んぼなのでしょうか?

いずれにせよ、まだ畑というよりは畦のような草が生える場所なのかもしれません。

生えてくる草や虫たちによって多くのことを教わります。
自然観察は興味深いと思います。

こちらこそよろしくお願いいたします。
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