無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

「BLOF理論」講座(千葉:農業実践教室)に、勉強に行ってきました。

2019-02-04 10:24:28 | 勉強会・講演会

自然菜園スクール2019 募集中~ 



【1・2月の講演・自然菜園セミナーのお知らせ】
3)2/6(水)長野(長野市)城山公民館『自然菜園入門講座』
4)2/10(日)東京 新春・無農薬・自然菜園セミナー 第1回「コンパニオンプランツの混植で、少量多品目の無農薬家庭菜園の始め方」
5)2/14(木)長野(千曲市)戸倉創造館『無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!自給稲作入門講座』

本日、






2月は執筆と出張が多いのですが、今回は、縁があり、懐かしい千葉県にある農業実践教室主催の「BLOF理論」を学びに行ってきました。




BLOFとは、生態系調和型農業技術理論( Bio Logical Farming)の略で、著書がたくさんある(株)ジャパンバイオファーム代表の小祝 政明先生の有機農業理論です。

著書では、大変勉強させていただきましたが、直接ご指導いただける機会に恵まれず、やっと今回縁ができ、修行時代を過ごした千葉に2日間「BLOF理論講座 入門講座」に参加しに行ってきました。




会場は、ビニールハウスなのですが、ひっぱるだけで遮光できる仕組みをもった、高機能ハウスになっており、電気も机も椅子もあり、講座~ランチ、宴会もできる使いやすいものでした。










1日目は、まとめると、BLOF理論で育った有機野菜が、なぜ、無農薬で高品質で多収穫可能なのか、実際の写真やデータを紹介してもらいながら、

化学式で、理論的に、教わりました


参加者の8割位が農家さんで、研修先から参加したり、独立する前に学びに来る若い方や、BLOF理論を長年実践しながら、最新の情報確認、質問に来られるといったプロたちが学ぶ講座でした。

今回、自分も入れた2割の方が、家庭菜園実践者だったり、中学生も二人参加していただので

小祝先生も中学生でもわかる内容で、化学式をごく丁寧に解説していただいたので、なんとかさび付いた受験の化学知識を基に、講義に食らいついていけました。


BLOF理論は、ミネラル、アミノ酸をベースに土の団粒化と炭水化物の最大効果を上げる論理的な有機農業で、
通称「お化けキュウリ」といわれるほどに、多収穫が可能
になっていくそうです。




2日目は、実際の堆肥の使い方、特にビニールを使った太陽消毒や、肥料の説明がありました。






堆肥のアミノ酸化、炭水化物の有効活用は、堆肥の質の見極め方は実践していくうえで、大いに参考になるもので、

一般的には、アルカリ過多の堆肥が多いのですが、酸性堆肥の造り方、使い方はBLOF理論ならではのミネラルあっての特殊資材だと思いました。




懐かしい関東ローム層(火山培土)は、一見すると軽くてふかふかの土なのですが、化学肥料農薬の隣の畑では、
棒を指すと、わずか30㎝位、ちょうどトラクターのロータリーの深さ程度しか刺さりませんでした。






次に、太陽消毒中の畑では、理論通り土が柔らかくなっており、80㎝程度スーと棒が入りました。




太陽消毒する前には、ミネラル肥料とBLOF堆肥(中熟酸性堆肥)を鋤き込んだ後、たっぷりの潅水(かんすい)を行い、
一定以上の水分を含ませたのち





できるだけ短期間で積算900℃を目指して、嫌気状態で、土の団粒構造のきっかけをつくることが要点になります。

詳しくは、著書や講座にしっかり理論がありますので、興味のある方やしっかり勉強することをお勧めいたします。
部分的な生兵法では、断片的な結果や失敗につながるので、化学式で理論を数値化し、目的に合わせた方法ができるように学ぶ必要を感じました。

来月2日間で4日間のBLOF理論入門講座が完了するので、来月は、土壌分析の仕方、土壌分析に基づく施肥設計を学ぶ予定です。

自然の仕組みを超えた栽培はなく、自然の仕組みを化学ととられ、化学式で読み解くBLOF理論は、とても理に適っており、
これからの化学肥料農薬栽培、伝統的な有機農業にはない、無農薬で高品質で多収穫可能にする理論
でした。

私にとっては、BLOF理論は、まだ入り口に立っただけ、まだまだ勉強不足なので、実践と理解を深める必要がありますが、
家庭菜園、自給菜園での致命傷な土の欠陥を是正する方法(土壌分析に基づく土づくり)を深めることができました。

また、自然菜園は、自然農法、自然農、有機農業を学び、自然に野菜を育てる(家庭・自給)菜園の略ですので、
自然菜園で起こっている化学反応やストチュウ水の効果がなぜ高いのか、化学式や違った視点から自然観察がより深めることができたことも嬉しかったです。


また、自然菜園への理解が深まり、進化しそうな予感です。

この農閑期、12~3月は、農業を深めるためにとても良い時期です。
ゆっくり本も読めますし、勉強に出かけることもできますし、各地の地域風土を感じ、新たな人との出会いに恵まれ、執筆で頭が整理されていきます。


また、師匠を持つことの大切さを改めて感じます。
自分の経験と知識などは、たかが知れており、数字で言うと足し算と引き算で、なかなか進化できないものです。

ところが、師匠の理論と情熱に触れインスパイヤーされることで、師匠の経験値や理論、そして仲間(先輩や同期)と出会うことで、自分の経験と知識が掛け算されるような飛躍するチャンスを得ることができます。

「農」とは「人」と「風土で」作物が育つ場なので、
人が育つことは=野菜が育つことであり、風土を知ることになると思います。

明後日からは、いよいよ岡本よりたかさんと会う予定ですし、城山公民館講座、三浦先生の講座、東京でのコンパニオンプランツ講座とてんこ盛りの一週間なので、今日は、連載中の「田舎暮らしの本」の校正などしながら養生したいと思います。


自然菜園スクール2019 募集中~ 



今年は、完全リニューアルで、
「これならできる!自然菜園入門講座2019」が2019年1~3月は、土づくりと菜園プランの講座を以下の通り予定しております。

1/9(水) -土づくり講座「失敗しやすい土づくり」「無農薬野菜が元気に自然に育つ土づくり」
2/ 6(水)-菜園プラン講座「連作障害の引き金プラン」「コンパニオンプランツで混植菜園プラン」
3/ 6(水)-土づくりできる菜園プラン「夏野菜で土づくり」「春・秋・越冬やさいで土づくり」


新年度は、4月よりコンパニオンプランツの混植野菜をテーマに、季節の野良仕事と一緒にご紹介していこうと思っております。

座学は、野菜の栽培の流れをイメージしやすくなるだけでなく、失敗した本当の原因や準備ができるようになります。
菜園が忙しくなる種まき植え付けのラッシュ4~5月、草刈りと収穫が忙しくなる6~8月、あっという間に過ぎる9~12月とならないように、
1~2月に備えておくことをお勧めします。

◆◇◆お知らせ◆◇◆
来月は、2019年1/9(水)です。第2水曜日になるのでご注意ください。


2019年土内容充実で、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


◆次回以降の予定
来月は、2019年1/9(水)です。第2水曜日になるのでご注意ください。
1/9(水) -土づくり講座「失敗しやすい土づくり」「無農薬野菜が元気に自然に育つ土づくり」
2/ 6(水)-菜園プラン講座「連作障害の引き金プラン」「コンパニオンプランツで混植菜園プラン」
3/ 6(水)-土づくりできる菜園プラン「夏野菜で土づくり」「春・秋・越冬やさいで土づくり」


お楽しみに~



新刊発売中!!さっそくの重刷決定!ありがとうございます。第一弾!『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)
今までの自然菜園でわかりにくかった点を見事に解説!最新技術を加え、決定版になっております。


第二弾!4/19新発売『プランターで寄せ植え野菜』
プランターは、失敗しやすいものですが、基本を守れば、とっても簡単です!今回は、寄せ植えで2~3種類の相性の良い野菜を混植し、1枚のメニューになるようにイラストと写真でまとまっております。プランタ―だけでなく、庭や菜園でも使える組み合わせなので、参考にしてみてください。

千曲市戸倉創造館で2018年3~2月に開校中~
『無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!自給稲作入門講座』

1年の反省と来年に向けて
田んぼの土づくりは、3年。稲を育てて、草が生えにくい環境づくり。3年後に楽できるように、毎年の積み重ねが大切です。
悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、3年かけて少しずつ抜本的に改善するためには、この講座では、現状の問題の真の原因を見つけ、
どうすれば、悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、自分の田んぼで改善していけばいいのかを知り、
自分の生活や仕事のペースと稲のお世話のタイミングを合わせていく方法を見つけていきます。



場所:戸倉創造館2階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円、一括申し込み15,000円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ

●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)



現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。

※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。

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