無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

意外と大切な「鉢ずらし」(育苗の基本)

2017-05-10 06:13:25 | 日々の自然菜園
本日、のちのちの予報。

ここのところ雨が全くなく、春野菜たちが悲鳴を上げていたのでこのお湿りは助かります。


長野は、ようやく大麦の穂が出始めてきました。つまり、これから夏野菜の種まきはできるが、定植にはまだ早いといった気候です。

小麦の穂が出るのが10日後位なので、その後夏野菜の定植が始まります。

昼間は、たとえ25℃超えても暑くても、地温や夜温・朝方の低温(遅霜)がある限り、野菜は、風邪を引いてしまうので、注意が要ります。


そのため、ハウスの中では、夏野菜が最終調整にはいっております。

小さなセルトレイから大きなポットに鉢上げされ、数日間は黒寒冷紗の下にいて養生したナスたちも、温床を離れ、夜トンネルなしでも育つまでに寒さに強くなりました。

そして、ナスたちも大きくなってきたので、「鉢ずらし」を行いました。
「鉢ずらし」というのは、とても大切で、葉と葉が触れ合うか触れ合わないかと行く距離に、鉢をずらして適度に間隔を空けることです。

「鉢ずらし」をすることで、苗が徒長(モヤシ化)せず、風通しも良くなり、病虫害がでない丈夫な苗になります。

しかし、適度に行わないと、苗が弱ったり、土が乾きすぎて枯れたり、強風で折れたりするので、徐々に行うのがスマートです。




カボチャの初回の「鉢ずらし」はこんな感じです。


イメージいうと、

メロンの苗が込み合ってきたので、


暑すぎない日に、横を空け、2倍の広さに広げ、


3日後には、縦も開けてあげます。

そして、さらに葉が展開してきたら(写真はイメージなので、まだその段階ではありません)

4列だったものが3列にさらに空間を空けて


元のスペースの3倍のスペーズまで鉢ずらしを行います。

この間、約7~10日間といった感じでしょうか?
野菜によって生育スピードが違うので、期間は違いますが、葉が常に触れ合うか触れ合わないかといったスペースを空けてあげることが重要です。


これからも、育苗の鉢上げ、鉢ずらし、順化が定植まで徐々に進めていきます。

「鉢ずらし」を行うと、急激に水やりの回数が多くなるので、手間ですが、強靭に育つようになり、植えてから強い苗になります。

「鉢ずらし」のスペースを考えると、最初の種まきの時から定植直前までに4~10倍のスペースが必要です。




2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

今年度は、いつもの第1水曜日に
城山公民館 18:30~21:25

18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


新年度も第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~
新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」

6/7(水)―  初夏の土づくり①(マメ科で応援、ボカシづくり)春野菜の自家採種   
※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)


7/5(水)― 梅雨の草対策、夏野菜の種まき、ニンジンの種まき
8/2(水)夏野菜の延命法、秋野菜の真夏の種まき、定植のコツ
コメント (25)
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