無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

バジル・ズッキーニ・ナス・シシトウの自家採種

2014-11-12 07:46:47 | 自然菜園スクール
本日、




先月のAzumino自給農スクールで夏野菜の自家採種を行いました。

バジルは育てやすく、ナス科のコンパニオンプランツとして、料理などに重宝しますが、熱帯性の植物なので、本州ではまずこぼれ種から自然生えはしません。
また、種子の寿命が1~2年の短く、市販の種子は翌年まで持ちませんので、自家採種していきたい野菜です。

完全に種ができると同時に、種がこぼれてしまうので、半分位枯れた時に刈り取り、
半日陰の場所でゴザなどの上で追熟させながら乾燥させます。

そして、完全に枯れてものをシートなどの上で叩き、芥子粒ぼどの種子をフルイにかけて自家採種し、冷蔵庫保存します。





お次は、ズッキーニ。
固定種のズッキーニはまれなので、周囲にズッキーニや金糸瓜など近縁種がない場所で自家採種したい野菜です。

すぐに大きくなるズッキーニですが、大きくなってから1カ月以上さらに樹につけておくことが大切です。
その後、涼しい場所に1~2週間おいて追熟させます。

種を切らないように、割り中の種子をかき出します。


できれば、1日ほど密閉し発酵させたものをタマネギ袋などで種に付着した有機物を洗い流し、




手早く水でよく洗い、沈んだもの(タネが大きい品種は浮きます)を1~2日天日干しで乾燥させ、涼しい場所で2週間以上乾燥させてから保存します。





ナスもすぐに大きくなりますが、大きくなってから40日以上樹につけて種を充実させてはじめて発芽します。
完熟果(採種果)は収穫後10日以上温かい場所で追熟させるとより充実した種子になります。

種採り前に、やわらかくなってきた果実(採種果)を良く板ずりしておくと種が取りやすいものです。




種を切らないように皮目のみ切り取り、中の種をかき出します。




水に沈んだ種子のみが発芽しますので、不純物だけを洗い流し、水が透明になるまで手際よく洗い、ズッキーニ同様乾燥後保存です。


伏見甘長とう、辛くないシシトウです。

トウガラシ類は、一部パプリカなどを除けば、たいがい赤くなってはじめて完熟し、種子が熟します。
そのため、ナス同様実をつけてから40日以上できるだけ長く樹につけ、赤くなってからも10日以上完熟させ、収穫後さらに1週間追熟させます。

トウガラシ類は辛いものは、メガネに手袋が必須です。
今回は、簡易の種採りなので、ハサミで割いて、中の種子を取りだし乾燥させ保存です。

夏野菜の種子は、どれも交雑に注意し、時間をかければ実(種子)が充実しやすく自家採種しやすい野菜が多いものです。
また、購入苗では余り品種が選べませんが、自家採種しながら育てると、いろいろな品種を育てやすくなるものです。

野菜を育てることができるようになったら、タネも育てるとさらにマイ種から野菜を育てる楽しさ倍増です。
しかも自家採種を上手に3年位繰り返すと、野菜自身が地域風土を学習し、とても育てやすくなります。

自家採種を通じて、生命の循環を楽しみましょう!!
コメント (10)
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