Mayumiの日々綴る暮らしと歴史の話

日日是好日 一日一日を大切に頑張って行きましょう ξ^_^ξ

草の庵を誰か尋ねむ

2013-09-26 03:22:32 | Weblog

使いの者が「あなたさまに、人伝てでなく、申し上げることがあります」と言うので、
出て行って聞くと、
「これは頭の中将様からのお手紙で御座います。お返事を早く」と言う。

私のことをひどく気に食わないと思っていらっしゃるらしいのに、
いったいどう云うお手紙だろうと思うけれど、
今すぐ急いでみるほどのものでもないので、「行きなさい、後でお返事しますよ」と
言ってふところに入れて奥へ入った。

そのままお喋りを続けていると、使いは直ぐに戻って来て、
「お返事がないなら、先ほどの手紙を取り戻して来いとおっしゃっています。早く早く」とと言う。

なんてこと、「いおの物語」じゃあるまいし、と思って見ると、
青い薄紙にとてもすっきりとお書きにになっている。
胸がどきどきする様な絶交の件ではなかったのである。

「蘭省の花の時錦帳の下」と書いて、「この下の句は何だ、何だ」とあるのを、どうしたらよいだろう。

中宮様が起きていらしたらご相談もでき様が、この下の句を知ったかぶりをして、
たどたどしい漢字で書くのも見苦しい。

いろいろ考える時間も無いほど使いが催促するので、ただ、その手紙の最後に、
火鉢に燃え残りの炭があったので、
それで、「草の庵(あばら家)に誰が訪ねて来るでしょう」と書きつけて持たせてやったが、
それっきりお返事も無い。

                                              枕草子 第七八段

昨日は、一日中真っ暗な外で、ずっと雨が降っていました。
つい先日までは、雨が降ったにしたって、まだ全然生温いじゃないかと思っていたのに、
あっと言うまですね、時季、冷たい雨に変わっていました。

私は、前日にたくさん洗濯ものをしたので、そうはする事もなかったけど、
どーも毎日洗濯したい方で、洗濯しながら掃除も同時進行。
この二つのことは、それこそ毎日欠かさずに行っている日課に近い様なことですが、
スムーズに行くことが当たり前ながら、何か、どう云うわけか、捗らないこともあったりします。
けど、それって、毎日同じことをしていても、その、毎日が違うんだってことなんでしょうか。
でも、雨だもの、または雪だもの・・・と諦めに似た様な気持ち、
または完全に諦めるって、私は嫌いな感覚ではありませんね。

こんな時こそ読書をするのがいい。
とは言っても中々日中は集中ならなくて難しいことですが、
あとで調べてみようって事柄に附せんをしておき、暇な時に色々調べてみることはしたりしています。

「醢刑(かいけい)」ってご存知だろうか。
その三国志にも寄りますが書かれてあることがありますし、
有名なところでは、孔子は弟子の子路が仕官先で殺され醢刑に合い、
以後、 悲しみのあまり「醢」を食べなくなった(それ以前は食べていたってこと?
または、孔子は「醢」が大好物だったとも聞く)と云う話であります。
醢刑は極刑中の極刑で、つまりは人体を切り刻んで塩づけにすると云うものです。
こう云うの、中国歴史小説を読んでいれば避けては通れない話・・・。

紂王が謀反を企んだ三公を醢に処してから五百年が過ぎているのに、
この時代にも行われるなどとは珍しいことなんだと宮城谷さんは書かれてあるけれど、
私は、色々古代中国物を読むにあたり、後世にでも数々出て来るのにって思ってる。

それと、孔子は子産を讃え、その死を深く悼んだと云う話も有名ですが、
孔子は、子産に力添えをした人物数名も同時に賞賛しております。
子展の子「子皮」もそうでした。

だからどうってことはないのですが、私的には今のところ春秋戦国時代をウロウロしているんで、
何気にリンクすることも多くて、「子産」が面白くてたまらないのだと言いたいわけです。
だからって、解った風なことを言ったり書いたりもしたくなく、
ただただ宮城谷Worldは愉快だと云う気持ちのみ言いたいって想います。

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