欲路上事、毋楽其便而姑為染指。
一染指便深入万仭。
理路上事、毋憚其難而稍為退歩。
一退歩便遠隔千山。
欲路上の事は、其の便を楽しみて姑くも染指を為すこと母れ。
一たび染指せば、便ち深く万仭に入らん。
理路上の事は、其の難を憚りて、稍かも退歩を為すこと母れ。
一たび退歩せば、便ち遠く千山を隔てん。
「欲望に流されず、道理を守って」
欲望上のことは、そのことが手軽に楽しいからと云って
仮初めにもそれに食指を動かしては行けない。
一度食指を動かしたなら、その味を覚えてしまってそれに溺れ、
遂には深く底知れない欲望の谷に落ち込んでしまうだろう。
これに対して、道理上のことは、そのことが難しいからと云って躊躇い、
ほんの少しでも後(しり)ごみなどをしては行けない。
一度後ごみしてしまうと、遂に道理はたくさんの山々をも隔てる様な遠くに行き、
手が届かなくなってしまうであろう。
何よりか無事であるからだけれど、この1月も除雪もあるし、その他細々としたことで忙しく(?)、
それこそ一日などはアッと云う間に終わってしまいます。
これを繰り返して、また年末にはアッと云う間の一年になるんだね。
同じ日などないけれど、でも、私はその平凡でありふれた日常が大好きなのです。(。・_・。)ノ