Mayumiの日々綴る暮らしと歴史の話

日日是好日 一日一日を大切に頑張って行きましょう ξ^_^ξ

菜根譚 前集219項

2020-07-29 06:25:54 | Weblog


フロックス Phlox spp. 合意 一致

責人者、原無過於有過之中、則情平。
責己者、求有過於無過之内、則徳進。

人を責むるには、無過を有過の中に原ぬれば、則ち情は平らかなり。
己れを責むるには、有過を無過の内に求むれば、則ち徳は進む。



「人を責める時、己を責める時」
人の過失を責める際には、
過失の中でも過失でない部分を探し出して、温かい目で観てやると、
そうすると責められた人も心は平静となって、言うことも聞いてくれる。
自分自身の過失を責める時は、過失はないと思い込んでいる中に過失を探し出し、
自らを返えり見るようにすると、そうすると自分の修行は向上する。


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菜根譚 前集217項

2020-07-27 15:36:37 | Weblog


ルドベキア Rudbeckia spp. 正義 公平 あなたを見つめる


至人何思何慮。愚人不識不知。
可与論学、亦可与建功。
唯中才的人、多一番思慮知識、便多一番億度猜疑、事事難与下手。

至人は何かを思い。何をか慮らん。愚人は不識不知なり。
与に学を論ずべく、亦、与に功を建つべし。
唯中才の人のみ、一番の思慮知識多ければ、
便ち一番の億度猜疑多く、事々に与に手を下し難し。


「中途半端な才人の不幸」
道に達した人は、胸中にあれこれ思い煩うことは何もない。
また、愚かな人は初めから知識などに捉われていない。
何の拘りもないこのような人達とは、一緒に学問を論ずることもでき、
また一緒に協力して事業を興すこともできる。
中途半端な知識を身につけている人だけは、一通りの思慮や知識を具えているので、
それで、素直にものを信ぜず、あれこれと思い巡らし、疑い深い心も多くて、
このような人達とはどんなことでも、一緒に仕事をすることは難しい。


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菜根譚 前集216項

2020-07-26 13:02:27 | Weblog

天賢一人、以誨衆人之愚。
而世反逞所長、以形人之短。
天富一人、以済衆人之困。
而世反挾所有、以凌人之貧。
真天之戮民哉。

天は一人を賢にして、以て衆人の愚を誨んとす。
而るに世は反りて長ずる所を逞しくして、以て人の短を形わす。
天は一人を富ましめて、以て衆人の因を済わんとす。
而るに世は反りて有する所を挟みて、以て人の貧を凌る。
真に天の戮民なるかな。


「天意に逆らう人」
天は、衆人の中から一人を選んで知恵を授け、
それでも多くの愚かな人達を教え諭そうとされた。
ところが、実際の世の賢人と言われる人は、
天の意志に反対して、自分の長所を勝手気ままに出して、
それによって他の人の短所を暴き立てている。
また、天は、衆人の中から一人を選んで富を授け、
それで多くの貧しい人達を救おうとされた。
ところが、実際の世の中の富者と言われる人は、
天の意志に反対して、自分の持っている財産を鼻にかけて、
それによって他の人の貧困を侮っている。
このような人達は、本当に天の罰を受けるはずの罪人である。


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菜根譚 前集214項

2020-07-24 13:35:39 | Weblog

 

不可乗喜而軽諾。
不可因酔而生嗔。
不可乗快而多事。
不可因倦而鮮終。

喜びに乗じて諾を軽くすべからず。
酔に因りて嗔を生ずべからず。
快に乗じて事を多くすべからず。
倦に因りて終りを鮮なくすべからず。

 

「喜怒哀楽に流されず」
何か喜ばしいことがあるからと云って、
それに乗じて軽はずみな承諾を与えてはいけない。
酒の酔いにまかせて無闇に怒ってはいけない。
物事が順調に行っているからと云って、
やたらと遣ることを広げてはいけない。
もう飽きたからと云って、最後をいい加減にしてはいけない。

 


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菜根譚 前集213項

2020-07-23 06:01:31 | Weblog

事稍払逆、便思不如我的人、則怨尤自消。
心稍怠荒、便思勝似我的人、則精神自奮。

事稍払逆するときは、便ち我に如かざるの人を思わば、
則ち怨尤自ずから消えん。
心稍怠荒するときは、便ち我より勝れるの人を思わば、
則ち精神自ずから奮わん。


「上も見、下も見て」
物事が少しばかり思うようにならない時は、
自分には及ばないような人のことを思えば、
自分の逆境を恨み咎める心は自然に消えてしまうであろう。
また、心が少しばかり怠り荒れるような時は、
自分より優れた人のことを考えれば、
心は自然と奮い立って来るであろう。


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菜根譚 前集212項

2020-07-22 11:45:13 | Weblog


デルフィニウム・チア ブルー Delphinium spp. 清明

大人不可不畏。
畏大人則無放逸之心。
小民亦不可不畏。
畏小民則無豪横之名。

大人は畏れざるべからず。
大人を畏るれば、則ち放逸の心無し。
小民も亦畏れざるべからず。
小民を畏るれば、則ち豪横の名無し。


「大人を畏敬する理由と小民を畏敬する理由」
徳の高い人に対しては畏敬の心を持たなければいけない。
徳の高い人を畏敬すると、その徳化によって勝手気儘な振る舞いをする心が起こらなくなる。
一般の人に対してもやはり畏敬の心を持たなければいけない。
一般の人も畏敬するようにすれば、その人達にも親しみができ、
豪強の名を恃んで欲しいままにすると云う悪評が立たなくなる。


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菜根譚 前集211項

2020-07-21 15:24:54 | Weblog

士大夫、居官、不可竿牘無節。
要使人難見、以杜倖端。
居郷、不可崕岸太高。
要使人易見、以敦旧交。

士大夫、官に居りては、竿牘にも節無かるべからず。
人をして見難からしめ、以て倖端を杜がんことを要するなり。
郷に居りては、崕岸太だ高くすべからず。
人をして見易からしめ、以て旧交を敦くせんことを要するなり。


「士大夫の生き方」
士や大夫のような身分の高い人は、官職に就いている間は、
手紙を書くにも節度がなければならない。
それは、他人に自分の心の内を見透かされないようにし、
他人が思わぬ幸いを得るきっかけを作るのを防ぐ必要があるからである。
また、官職を退いて郷里に帰ったならば、
やたらと高く止まって威厳を誇示したりしてはいけない。
それは、他人に自分の心の内がよく見えるようにし、
旧友との交際を厚くして生きて行く必要があるからである。


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◆名作を生んだ童話作家 宮沢賢治が作品の中に書き残した天からの啓示

2020-07-20 04:35:09 | Weblog

「銀河鉄道の夜」や「セロ弾きのゴーシュ」などの名作を世に送り出した、童話作家の宮沢賢治。その作品が素晴らしいことはもちろんだが、一説には、彼の作品は単なるお話ではなく、未来への予言だったと言われている。
例えば、「グスコーブドリの伝記」では、冷害で作物ができずに困ってしまうイーハトーヴの住人たちが登場する。作中では、冷害をなくす為に、炭酸ガスを大量に放出することで気温を上げることに成功する。この原理はまさに地球温暖化と同じで、賢治が生きていた時代には、この様なことはまだ科学的に解明されていなかった。...
「銀河鉄道の夜」も、未来を描いた最たる例といえる。銀河鉄道に乗ったジョバンニとカムパネルラによる星々を巡る旅は、まさに宇宙旅行の世界である。当時はまだ想像だにできなかった宇宙旅行であるが、今や人類は宇宙空間へと飛び出し、他の惑星への移住すらも視野に入れるまでになった。
日本の農業が衰退すること、しかもそれが1950年代から2000年までの間に起きることがハッキリと綴られているのが、「法印の孫娘」という詩である。実際に食糧自給率が落ち始めるのは1950年代のことで、1965年までに80%が70%に低下。更に2000年以降には40%にまで落ちて行く。農業衰退の予言もさることながら、その時期までも明確に当てているのは驚くべき慧眼である。
また、「セロ弾きのゴーシュ」の主人公ゴーシュが演奏する音楽を聴いた野ネズミやウサギなどは、みな病気が治ってしまう。これは、音楽を聴くことで心身の健康を図る現代の音楽療法を予期したものといえる。
その他にも、多くの予言の存在が指摘されているが、賢治は常日頃から「自分は霊感が強い」と話しており、よく幽霊や悪霊、若くして病で世を去った妹トシの霊とも会っていたという。
また、創作についても「作品は創るものではなく降って来るもの」と語っていた。つまりそれは、天からの啓示だったのではないか。啓示を受けた宮沢賢治は、後世の人の為に、その内容を作品として残したのかも知れない。

        日本史ミステリー
          とんでもない能力を持った「超人」にまつわる伝説


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菜根譚 前集207項

2020-07-17 14:40:38 | Weblog


エキナセア(紫馬簾菊、Echinacea) Echinacea 
            優しさ 深い愛 あなたの痛みを癒やします


性燥心粗者、一事無成。
心和気平者、百福自集。

性燥き心粗き者は、一事も成すこと無し。
心和ぎ気平らかなる者は、百福自ずから集まる。


「気の荒い人、心和やかな人」
性格が面白味がなく気が荒い人は、
一つとして物事を成し遂げることができない。
これに対し、心が和やかで気持ちが平静な人は、
多くの幸福が自然と集まって来る。


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菜根譚 前集206項

2020-07-16 10:58:18 | Weblog


立葵(Hollyhock) Althaea rosea 大望 野心
          豊かな実り 気高く威厳に満ちた美

聞悪不可就悪。恐為纔夫洩怒。
聞善不可急親。恐引奸人進身。

悪を聞きては、就には悪むべからず。
恐らくは纔夫の怒りを洩らすことを為るならん。
善を聞きては、急に親しむべからず。
恐らくは奸人の身を進むるを引くならん。


「噂は俗世間の陥穽」
人の悪事を聞いて、
そのまま鵜呑みにしてその人を憎むようなことをしては行けない。
何故なら、多分、告げ口をして人を陥れるようなことをする人が、
その自分の怒りを漏らしたのかも知れないからである。
人の善行を聞いたからといって、
急にその人に近付き親しむようなことをしては行けない。
何故なら、多分、悪賢い人が出世したい為に、
自分で良い評判を立てたのかも知れないからである。


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菜根譚 前集205項

2020-07-15 08:22:30 | Weblog


露草(Dayflower) Commelina communis 懐かしい関係

仁人心地寛舒、便福厚而慶長、事事成個寛舒気象。
鄙夫念頭迫促、便禄薄而沢短、事事得個迫促規模。

仁人は心地寛舒なれば、便ち福厚くして慶長く、
事々に個の寛舒の気象を成す。
鄙夫は念頭迫促なれば、便ち禄薄くして沢短く、
事々に個の迫促の規模を得。


「徳の完成した人と心賤しい人」
仁の徳を完成し具えた人は、
心が広く伸び伸びとしているので、
幸福は厚く喜びも長く続き、
あらゆることにノンビリとした気質をなすものである。
これに対し、心の賤しい人は、
万事にコセコセしているので、
天から与えられる物質的な幸いは薄く、
恩沢も長く続かず、
あらゆることにセカセカした様子を示すものである。


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菜根譚 前集203項

2020-07-13 09:45:41 | Weblog


居盈満者、如水之将溢未溢。
切忌再加一滴。
処危急者、如木之将折未折。
切忌再加一搦。

盈満に居る者は、水の将に溢れんとして未だ溢れざるが如し。
切に再び一滴を加うることを忌む。
危急に処る者は、木の将に折れんとして未だ折れざるが如し。
切に再に一搦を加うることを忌む。


「満ちれば欠ける道理」
富貴や権力が最高に達した人は、
水が器から今まさに溢れ出ようとして溢れずにいるようなものである。
それ以上に一滴を加えることをひたすら嫌い避ける。
差し迫った危険な位置にいる人は、
木が今にも折れようとして折れずにいるようなものである。
それ以上に一押さえ加えることをひたすら嫌い避ける。

 


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菜根譚 前集200項

2020-07-10 13:34:09 | Weblog

毋憂払意、毋喜快心。
毋恃久安、毋憚初難。

払意を憂うこと毋れ、快心を喜ぶこと毋れ。
久安を恃むこと毋れ、初難を憚ること毋れ。


「有為転変に流されず」
思い通りにならないからと云って心を痛めてはいけないし、
また、思い通りになったからと云ってやたらと喜んではいけない。
いつまでも平安無事であるからと云って、それを頼りにしてはいけないし、また、最初に困難にぶつかったからと云って、無闇に恐れ嫌ってはいけない。


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菜根譚 前集198項

2020-07-08 15:42:05 | Weblog


Princess de Monaco 

鷹立如睡、虎行似病。
正是他攫人、噬人手段処。
故君子、要聡明不露、才華不逞。
纔有肩鴻任鉅的力量。

鷹の立つや、睡るが如く、虎の行くや、病むに似たり。
正に是れ他の人を攫み、人を噬む手段の処なり。
故に君子は、聡明を露わさず、才華を逞しくせざるを要す。
纔かに肩鴻任鉅の力量有り。


「賢明を誇らず、才能に溺れず」
鷹が木にとまっている様子は、あたかも眠っているようであり、
虎が歩いている様子は、あたかも病気にかかっているようである。
このような様子こそ、鷹が獲物につかみかかり、
虎が人にかみつこうとする為の方法である。
だから君子たるものは、自分の賢明さをやたらと外に表わさず、
才能をやたらと振り回さないようにすることが必要である。
それでやっと、大事を双肩に荷うことができる力量があることになる。


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菜根譚 前集195項

2020-07-05 13:55:34 | Weblog


ヒソップ(柳薄荷、Hyssop) Hyssopus officinalis 清潔 浄化

建功立業者、多虚円之士。
僨事失機者、必執拗之人。

功を建て業を立つる者は、多くは虚円の士なり。
事を僨り機を失う者は、必ず執拗の人なり。


「成功する人と失敗する人」
大きな功績や事業を完成するような人は、
多くはアッサリして円満な性格の持ち主である。
事業に失敗し時機を失ってしまうような人は、
必ず執念深く片意地な性格の持ち主である。




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