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スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

箱根町 萬寿福旅館

2008年11月13日 | 温泉
小田急箱根登山鉄道で箱根湯本へ向かいました。ひと風呂浴びてから次の目的地へ移動しようかと思いまして。箱根は何度も訪れているところなのでちょっとだけ寄りたくなりました。小田原から入れば玄関口に当る湯本周辺で日帰り入浴できるところを探していたら、完全貸し切りの温泉がありました。場所も駅から近いレトロな「萬寿福旅館」です。一人40分1450円は少し高い気がしますが、人情風呂が独り占めでいるのでいいんじゃないかと思い、期待して入ることにしました。旧い建物は威厳のある佇まいで、いい味出しています。入り口で女将とおぼしい人に簡単な説明を受け、館内の内風呂に案内されました。「熱かったら水を足してください」。と「10分前に声をかけます。」と言い残して。中は狭く、タイル張りの温泉でした。扇形の湯船と溶岩ぽい岩があるだけのシンプルな温泉です。樹脂製のケロヨン桶もマッチしています。誰も入ってこないことが分かっているから、ゆったりさせていただきました。(制限時間はあるけどね。)お湯はアルカリ性単純泉で変わったところはありませんが、もの凄く良い湯でした。さて、ここからは女将さんから聞いた話を中心に「萬寿福旅館」について紹介します。築75年の木造三階建ては当時としては珍しい設計で当時のまま残しているそうです。建てたのは宮大工。二階に続く階段には東海道の松の木が使われ、枝もそのままあしらってありました。箱根でも源泉かけ流しは少なくなったそうですが、ここは4本の源泉を自前で持っていてお湯の温度を調節するために組み合わせて使っているそうです。アルカリ性なので少し高めにしてあるそうですが、今日は43度Cにしたそうです。完全貸し切りでお湯が汚れるようなことがあれば、すぐ入れ替えるそうです。湯船が小さいので30分もあれば新しい湯が満たされます。この女将さん、ある意味受付をしながら湯守をしているようなものです。宣伝は一切無し。常連さんと口コミ客だけを相手にしているそうです。設備が古いし豪華なサービスもないのでイメージが違うと思われる飛び込み客が来ることを心配されていました。僕は十分納得できますよ。と伝えると安心したようで話を続けてくれました。「千と千尋の神隠し」の話を振ったら「似てる。」とよく言われるのでスタジオジブリに電話して確認したそうです。相手は、参考にしたと言ったそうです。早川を渡る湯本橋から真っすぐ正面に建っているので、その間合いや雰囲気がそっくりなんだそうです。そう言われてみるとそうです。油屋は複数のモデルの混ぜ合わせだから一部しか似てないそうですが、映画の匂いは感じられます。ここは温泉マニア向けですね。好みで意見が分かれる気がします。



住所 神奈川県足柄下郡箱根町湯本638
電話 0460-85-5368
場所

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