CHUCK MANGIONE
A&Mレコードが版権を持つ定番のベストアルバムとしてリリースしたNewGoldシリーズのチャック・マンジョーネです。僕はこのようなベスト盤をあまり好みませんが、このアルバムはかなりお得なので気に入っています。チャック・マンジョーネは好きな曲がいっぱいあるのですが、オリジナルアルバムに散らばっている名曲がこれ一枚で済むので重宝しています。チャック・マンジョーネと言えばフリューゲル・ホーンの名手として有名ですけど、情けないことに僕はずっとトランペットだとばかり思っていました。やたらに高い音を出すので凄いなとは感じていましたが。フュージョン全盛期の傑作の数々を残してくれたファンにとっては忘れ難い作品が多く、その評価も揺るぎないものがあると思っています。ライナー・ノーツを読んで知り得たことですが、チャック・マンジョーネは幼少の頃から音楽に親しみ自宅でディジー・ガレスピー、クリフォード・ブラウン、アート・ブレイキー等と交流を持ち、後にアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズにも参加するなど生粋のジャズの影響を受ける経歴の持ち主でした。メロウなナンバーが多いのでイメージとは違っていますね。クロス・オーバーからフュージョンに至る音楽シーンの流れを肌で感じていた僕にとっては、こういったジャンルの音楽の楽しみ方がある程度身体に染みていて、どこが新しくて何なんだとかジャンルの特異性に惑わされずにリラックスした状態で聴いています。1曲目「フィール・ソー・グッド」(タイトル通り気分良く)は聴けば誰でも聴いたことがあると言い出すほどよく使われています。爽快なフリューゲル・ホーンの響きが楽しめる佳作で70年代の匂いがぷんぷんします。7曲目「栄光をめざして」は1980年冬季オリンピック、レイクプラシッド大会のテーマ曲で79年に発表されヒットしました。これも懐かしい。やけに軽いノリなんですが、明るくて元気が出るところもあって凝ったリズムパターンはないものの絶妙のポップ感が素晴らしいです。そして9曲目の「サンチェスの子供達」。これが一番好きなんです。イントロからバスドラムのキックが効いていて、構成的にはチャック・マンジョーネのソロパートとアンサンブルするホーンの掛け合いが激情的で、駆け上がるような緊張感を生み出し熱くなれる名曲です。最近、来日してライブ活動もこなしているだけに、まだまだ現役のチャック・マンジョーネの生演奏も聴いてみたいと思っています。
A & M Gold Series
A&Mレコードが版権を持つ定番のベストアルバムとしてリリースしたNewGoldシリーズのチャック・マンジョーネです。僕はこのようなベスト盤をあまり好みませんが、このアルバムはかなりお得なので気に入っています。チャック・マンジョーネは好きな曲がいっぱいあるのですが、オリジナルアルバムに散らばっている名曲がこれ一枚で済むので重宝しています。チャック・マンジョーネと言えばフリューゲル・ホーンの名手として有名ですけど、情けないことに僕はずっとトランペットだとばかり思っていました。やたらに高い音を出すので凄いなとは感じていましたが。フュージョン全盛期の傑作の数々を残してくれたファンにとっては忘れ難い作品が多く、その評価も揺るぎないものがあると思っています。ライナー・ノーツを読んで知り得たことですが、チャック・マンジョーネは幼少の頃から音楽に親しみ自宅でディジー・ガレスピー、クリフォード・ブラウン、アート・ブレイキー等と交流を持ち、後にアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズにも参加するなど生粋のジャズの影響を受ける経歴の持ち主でした。メロウなナンバーが多いのでイメージとは違っていますね。クロス・オーバーからフュージョンに至る音楽シーンの流れを肌で感じていた僕にとっては、こういったジャンルの音楽の楽しみ方がある程度身体に染みていて、どこが新しくて何なんだとかジャンルの特異性に惑わされずにリラックスした状態で聴いています。1曲目「フィール・ソー・グッド」(タイトル通り気分良く)は聴けば誰でも聴いたことがあると言い出すほどよく使われています。爽快なフリューゲル・ホーンの響きが楽しめる佳作で70年代の匂いがぷんぷんします。7曲目「栄光をめざして」は1980年冬季オリンピック、レイクプラシッド大会のテーマ曲で79年に発表されヒットしました。これも懐かしい。やけに軽いノリなんですが、明るくて元気が出るところもあって凝ったリズムパターンはないものの絶妙のポップ感が素晴らしいです。そして9曲目の「サンチェスの子供達」。これが一番好きなんです。イントロからバスドラムのキックが効いていて、構成的にはチャック・マンジョーネのソロパートとアンサンブルするホーンの掛け合いが激情的で、駆け上がるような緊張感を生み出し熱くなれる名曲です。最近、来日してライブ活動もこなしているだけに、まだまだ現役のチャック・マンジョーネの生演奏も聴いてみたいと思っています。
A & M Gold Series