South Is. Alps
South Is. Alps
Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
Lake Griffin


『「密息」で身体が変わる』

中村明一、2006、『「密息」で身体が変わる』、新潮社

虚無僧尺八の奏者であり、バークレー音楽院で学んだミュージシャンの中村明一が日本古来の呼吸法「密息」を中心に日本文化論を語った。
率直にいって、日本文化論としてはあまり面白くない。むしろ、彼の「密息」とのとの出会いやバークレー音楽院にはじまる尺八と「外国」音楽(あるいは、リズム)とのクロスオーバーnついていの記述が興味深い。
世界に様々な呼吸法が存在し、呼吸法が身体技法にかかわるという点、その通りで、これまた興味深い。比較呼吸法というジャンルも想定しうると思われる。おそらくは、どれが優れたということではなく、むしろ、身体技法の違いやそれにかかわる文化的多様性が興味深いところであろう。「密息」をマスターしたら世界が変わって見えたり、俊速の技が飛び出したりするというのはないだろう。
私は、オーストラリアの先住民に強い関心を抱いているが、彼らの楽器ディジャリドゥー(イダキ)のノンブレス奏法と尺八のノンブレス奏法の比較が興味深い。著者の次作はそうした、奏法の比較を期待したい。日本文化論はまあ、いいでしょう。

「密息」で身体が変わる

新潮社

詳細を見る

2006-12-21 11:37:03 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 鶏の照り焼き... おでん »


 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。