『模倣される日本』

浜野保樹、2005、『模倣される日本:映画、アニメから料理、ファッションまで』、祥伝社新書
本書の帯には「日本の文化は最高にCool!世界は堂々とマネし始めた。機は熟した<経済大国>から<文化大国へ>転換せよ」とのキャッチが記されているが、内容的には、その後に続く言葉、「いろいろ模倣されているんだけれど、転換するは無理なだな、これが。明治以降の欧化志向がいまだに強く続いているんだから」についても書かれている。
副題の映画、アニメ、料理、ファッションなどなど欧米で模倣されている事柄が様々なエピソードで書かれ、一方、模倣する日本についても一章が当てられている。本書が対比しているのは欧米と日本なのだが、この構図自体がまさに、模倣する日本の根っこであるとは著者は理解しているのかいないのか、カバーにうつる著者は着物を着て写っていて、自らをカリカチャーとして露出している様に見える。
現代における状況としては、模倣される日本の各アイテムはグローバリズムの中で商品化され消費されていくという視点が重要なのであって、帯に書かれているような「機は熟した<経済大国>から<文化大国へ>転換せよ」などというスローガンには、「ちょっとまってよ、アナクロさん」といいたくなってしまう。
本書の帯には「日本の文化は最高にCool!世界は堂々とマネし始めた。機は熟した<経済大国>から<文化大国へ>転換せよ」とのキャッチが記されているが、内容的には、その後に続く言葉、「いろいろ模倣されているんだけれど、転換するは無理なだな、これが。明治以降の欧化志向がいまだに強く続いているんだから」についても書かれている。
副題の映画、アニメ、料理、ファッションなどなど欧米で模倣されている事柄が様々なエピソードで書かれ、一方、模倣する日本についても一章が当てられている。本書が対比しているのは欧米と日本なのだが、この構図自体がまさに、模倣する日本の根っこであるとは著者は理解しているのかいないのか、カバーにうつる著者は着物を着て写っていて、自らをカリカチャーとして露出している様に見える。
現代における状況としては、模倣される日本の各アイテムはグローバリズムの中で商品化され消費されていくという視点が重要なのであって、帯に書かれているような「機は熟した<経済大国>から<文化大国へ>転換せよ」などというスローガンには、「ちょっとまってよ、アナクロさん」といいたくなってしまう。
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