Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

狐の嫁入り

2017年09月27日 11時48分41秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 明け方に少し降ったような痕跡が道路にあった。そして先ほど日が照っているのにバラバラと降ってきた。天気雨、狐の嫁入りといわれる。そして午前中には、横浜市内の一部で降るという予報どおりである。降る場所まで当たっていた。
 私には天気雨の不思議よりも、この正確な予報の方が不思議で、狐に化かされたような気分になった。レインアイよこはまの画面を見ると、あと二つほどの小さな雨の区域が私の住む地域をめざして北上している。特に強い雨の表示ではない。傘はなくとも問題はなさそうである。
 夜からは雨だというが、それまでは昨日のように気持ちの良い天候であるといいのだが。

 「狐」は冬に分類される季語。
★すつくと狐すつくと狐日に並ぶ     中村草田男

 夏の季語と冬の季語に同じ「狐の提灯」というのがある。
 夏の季語としての「狐の提灯」は「宝鐸(ほうちゃく)草の花」の別名という。
★狐の提灯古みち失せて咲きにけり    水原秋櫻子

 冬の季語としての「狐の提灯」は「狐火」のこと。墓地で見かけるという青白い火のことをいう。「狐の提灯」としての用例は見つからなかった。今ではすっかり死語に等しいと思う。「狐火」でないと意味は通じない。
★狐火や一くせのある顔が寄り      山上実雄

 狐の嫁入りという語は季語にはない。季節を問わず出現することになっている。


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