Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

暗闇の淵を覗く

2024年05月04日 21時56分18秒 | 思いつき・エッセイ・・・

 火曜日に貰った咳止めなどの薬は3種類をそれぞれ1日3回で5日分であった。明日の朝で飲み切ることになる。
 その薬が効いたのか、すでに直りかけていて自然治癒という結果なのか、どちらとも言えないが、症状はかなり改善された。
 確かに服用すると1時間ほどは痰と鼻水が大量に出る。その後3時間ほどは咳も止まり、痰や鼻水も出なくなる。しかし4時間もすると咳と痰と鼻水が少しずつぶり返す。これを繰り返した。また朝は痰と鼻水がまとまって大量に出ていたのが、今朝からはずいぶん楽になった。
 咳という症状が出始めてから11日、症状がひどくなって(こじらせて)から8日もかかってようやく見通しが明るくなった。お酒も7日間も控えている。これは大変なことである。とはいえまだ完治ではない。油断禁物といったところである。

 人間、自宅とはいえ狭いベッドと洗面所とリビングルームの3角形での行き来だけを繰り返していると、思考は下向き、後ろ向き、出口のない暗い迷路をぐるぐる回るだけになる。発熱はないものの、思考が閉じてしまう。
 なんとかものごとを前向きに考えようとしても、「コロナの再発か、気管支炎になってしまわないか」などと悪い方向ばかりに考えが向いてしまう。
 この負の引力はなかなか強く、そして魅力的ですらある。踏みとどまる力がないと底なしの沼に引きづり込まれるような気分になった。
 大げさかもしれないが、覗いてはいけない何かの淵を覗いたようであった。


生活実感のない政治

2024年05月04日 18時21分57秒 | 日記風&ささやかな思索・批評

 いくつかの買い物のためにホームセンターへ。さらにいくつかの電気製品の値段を調べるために新しく横浜駅近くに出来た大型スーパーのビルにある家電量販店へ。初めての店なので広い店の中を右往左往。購入する予定はもともとなかったが、妻も私も疲れて喫茶店で休憩。
 疲れたこともあり、弁当を二人分購入して先ほど帰宅。物価高で一人1000円程度の弁当でも安いように思われる昨今である。

 しかし外国人観光客が非日常の旅行とはいえ3000円を越すような高価な和食ランチを食べている横で、国内で暮すサラリーマンや年金生活者は500円未満のランチを探し、夕食も家で作る時間が確保できる場合が少ない人が多くなり、500円から1000円未満の弁当を探す。住宅に近いスーパーでは値引きを始める時刻になると勤め人らしい若い女性が弁当売り場に駆け足で飛び込んでくる。

 やはり基本的な経済のあり様がどこかで間違ってしまっているとしか思えない。経済指標の難しい解釈・ひねくり回しよりも、身の回りの状況を概観するだけで、現在の経済の問題点は判るのではないか。生活実感のない経済政策をいくら声高に唱えても、誰の耳にも届かない。そんな思いがますます強くなる昨今である。
 いづれにしろ、裏金の魔術に嵌っている政治家からは生活の匂いはしないし、それを掬い取ろうとする意思も能力も感じられない。