セレンディピティ ダイアリー

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VIETNAMESE CYCLO &銀座のクリスマス2018

2018年11月29日 | グルメ

映画を見た後、東京ミッドタウン日比谷でお昼をいただきました。この日は夫がめずらしくベトナム料理が食べたいというので、地下の VIETNAME CYCLO (ベトナミーズ・シクロ) さんへ。本店は六本木にあるそうです。

ランチセットは5種類あり、これは「鶏飯 ”コムガー” セット」です。ベトナム風チキンライスのことをコムガーというのですね。似たお料理はタイ料理やシンガポール料理にもありますが、これは甘辛いたれがコクがあっておいしかった。ボリュームたっぷりです。スープ、生春巻き、叉焼がついています。

私は「牛肉のフォーセット」にしました。フォーは鶏肉のもありましたが、コムガーが鶏肉なのでこちらは牛肉で。パクチーはどちらかというと苦手ですが、アジア料理やメキシコ料理についているのはなぜか好きです。^^ 稲庭風の細い麺、スープがさっぱりしたお味。久しぶりにいただく生春巻きもおいしかったです。

***

このあと、買い物があったので銀座へ。街はすっかりクリスマスでした。

いつも楽しみにしている和光のウィンドウディスプレイ。楽器を演奏するエンペラーペンギンの赤ちゃんに目が釘付けになりました。うしろのシロクマといい、見覚えがある...と思ったら、2016年の飾りつけでした。

2年前の記事から。でもこの時はペンギンが動かなかった記憶があります。過去のディスプレイを全部取ってあるのかと思いましたが、きっと新しく同じものを作ったのでしょうね。

ディスプレイ全体はこんな感じ。和光のHPによると、平成最後のディスプレイということで、平成時代を彩った個性的なキャラクターを集めたそうです。メンバーはシロクマ(2016)、AIロボット(2017)、キリン(2014)、ジョーカー(1998)、スワン(1990)、猿(2016)、ペンギン(2016)となっています。

ティファニーの入口には、ティファニーボックスのロボットが。

ロボットに蛍光色と、ティファニーらしからぬ気もしますが、これは1960年代にあったティファニーのディスプレイへのオマージュだそうです。(JIJI.COM) 和光さんもティファニーも、偶然の一致とはいえどちらも過去を回顧しているのが興味深いです。

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3つのボヘミアン・ラプソディ

2018年11月27日 | +映画のよもやま

映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見てから、最近よくYouTubeでサウンドトラックを聴いています。ところで映画を見て疑問に思ったこと。ライブの場面では、フレディの過去の録音を使っているとわかりましたが、ドラマの中のシーン、例えば作曲しながら歌っているシーンとかはどうしたのかしら...?

と思ったら、主演のラミ・マリックが歌っているところもありますが、多くはマーク・マーテルさんという人が歌っていると知りました。クイーンのトリビュートバンドで歌っている方だそうです。

Bohemian Rhapsody - Marc Martel (one-take)

のびやかな声がフレディそっくり。@@ すばらしい歌声に魅せられて、何度も再生して聴いています。(u u*

トリビュートバンドは、アメリカでは星の数ほどあって、それこそクイーンだけでなく、シカゴとかイーグルスとか、よくローカルイベントに出演していることがあります。所詮はまねっこでしょ?と失礼ながら、これまであまり興味がなかったのですが、マーテルさんの歌声を聴いて認識を新たにしました。

マーテルさん、きっとフレディの熱烈なファンなのでしょうが、それにしてもここまで研究して極めるってほんとうにすごいです。感動しました。アメリカのポピュラー音楽はほんとうにレベルが高い...と再確認しました。

***

YouTube をチェックしていたら、アカペラのペンタトニックスが歌うボヘミアン・ラプソディを見つけました。

[OFFICIAL VIDEO] Bohemian Rhapsody – Pentatonix

ペンタトニックスを初めて聴いた時は、人間の声でここまで楽器の音を忠実に再現できるんだ...って驚愕しました。アカペラに対してなんとなく感じていたほのぼのとしたイメージが、ペンタトニックスとの出会いでがらりと変わりました。

この緻密なハーモニーはドイツ人だと勝手に思い込んでいたのですが (「ピッチ・パーフェクト2」のダス・サウンドマシーンのイメージ^^) テキサス出身だったのですね。ハーモニーがあまりに完璧すぎて、ちょっとおもしろみにかけるとまで思ってしまいますが、ただただ圧倒されます。

***

最後はネットで回ってきた「ハッチポッチステーション」のボヘミアン・ラプソディ。歌っているのは、グッチ "フレディ" 裕三さんです。^^

犬のおまわりさん with QUEEN

ハッチポッチステーションは、1995~2005年にNHKで放送していた子ども番組で、この期間に子育てした人、子育てされた人はご存知かもしれません。私はこのクイーンのバージョンは初めて見ましたが、パロディのレベルの高さに舌を巻きました。^^ 今思えば画期的な番組でしたね。グッチさん、天才です。

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ボヘミアン・ラプソディ (2018-11-26)
ボヘミアン・ラプソディ @爆音映画祭 (2018-12-17)
ボヘミアン・ラプソディのピアノ楽譜 (2019-02-02)

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ボヘミアン・ラプソディ

2018年11月26日 | 映画

1970~80年代に一世を風靡した伝説のロックバンド「クイーン」の希代のボーカリスト、フレディ・マーキュリーの伝記映画。「ナイト・ミュージアム」シリーズのラミ・マリックがフレディを演じ、「X-MEN」シリーズのブライアン・シンガーが監督を手掛けています。

ボヘミアン・ラプソディ (Bohemian Rhapsody)

事情により、久しぶりの映画記事です。本作は予告を何度も見てず~っと楽しみにしていた作品。私は熱烈なファンではないですが、クイーンを聴いた世代なので、どの曲もほんとうに懐かしかった。当時の自分と重ね合わせながら楽しく見ました。映画を見た後もクイーンの音楽が頭の中をずっと回り続けていて、心地よい興奮を味わっています。^^

驚いたのが、息子がクイーン世代ではないのに、ほとんどの曲を知っていたこと。そういえばクイーンの曲はCMやBGMにも何気なく使われているし、息子が大好きだった Happy Feet にもクイーンのカバー曲があったっけ。^^ 知らず知らずのうちに今も私たちにとって身近な音楽として息づいていたんだなーと実感しました。

私は音楽以外はほとんど知らなかったので、フレディの生い立ち、家族、恋人、仲間たちのことなど、いろいろ知ることができて興味深かったです。熱心なファンにとっては事実と違うこともあるかもしれませんが、バンドメンバーのブライアンとロジャーが製作に加わっているわけで、これは彼らが伝えたかった物語なのだと理解しました。

タイトルにもなっている、Bohemian Rhapsody の誕生エピソードも興味深かったです。予告にもありましたが、レコード会社が難色を示したのは6分という長さ。クラシックやジャズではめずらしくありませんが、当時のロックやポップスはそういえばだいたい3分前後で、テープに録音する時もそれで見積もっていたことを思い出しました。^^;

曲を作るのに、イギリスの田舎にある大きな農家の家にこもっていたのもおもしろかった。ああいう大らかな環境だったから、ふつうの枠には収まらない壮大な世界観の音楽が生まれたのかもしれませんね。ミュージックビデオも、今思えばその後のMTVの誕生を予感させるものでした。

それから Another One Bites the Dust は、当時のディスコミュージック・ブームを反映して作られた曲なんですね。マイケル・ジャクソンやドナ・サマーのダンスミュージックがチャートを席巻していたのもこの頃でした。そして We Will Rock You は、客席とステージが一体となるために作られた曲だったと知り、なるほど~と納得しました。

フレディを演じたラミ・マリックは「ナイト・ミュージアム」のエジプト王の人だったんですね。フレディに決して似ているわけではないのですが、途中からはもうフレディにしか見えなくなりました。特に歩き方と視線の当て方は、すごく研究しているなーと感動しました。

最初の恋人メアリーを演じたルーシー・ボイントンは、「シング・ストリート」でヒロインを演じた女優さんなんですね。ミュージシャンにインスピレーションを与えるミューズを2回も演じるなんてすごい。^^ フレディとメアリーは恋人としては別れてしまったけれど、最後までよき友人だったと知ってほっとしました。

そしてクライマックスは「ライブ・エイド」での20分のステージ! 完コピも圧巻でしたが、それよりなにより当時の臨場感たっぷりのステージに酔いしれました。”世界のためになる”というお父さんとの約束、”キスを贈る”というお母さんとの約束もちゃんと果たされて、Don't Stop Me Now で迎えるフィナーレ。最高のひとときでした。

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奈良・奥大和の魅力 &丸の内のクリスマス2018

2018年11月22日 | おでかけ

奈良・奥大和から日本文化の原点を学ぶ 橋本麻里流 "大和の古道" の歩き方」という講演会に参加してきました。

日本美術ライターの橋本麻里さんによる講演会。今年はひょんなことから奈良と縁ができて、奈良の魅力をもっと知りたいと興味をもつようになりました。主催は凸版印刷さんで、場所は丸の内にある凸版印刷のギャラリーです。奈良県が協力していて、観光パンフレットや地図もたくさんいただきました。

この講演会は、東大寺・興福寺・春日大社のある奈良公園エリアだけでなく、さらに一歩奥に進んで奈良の魅力をたくさん知ってもらいたい...という趣旨で企画されたのかな?と想像しました。

”奥大和”というのは、奈良からJRで30分ほど南下したところにある桜井を中心としたエリアを指しているようで、この地域のにある寺院や神社を中心にお話してくださいました。

談山神社(サイトよりお借りしました)

最初にご紹介くださったのが、私が先日訪れたばかりの大神(おおみわ)神社で、三輪山の登拝や、三輪そうめんの森正さんの話まで出たので、思わず頭の中でうんうんうなづきながら聞きました。^^ それから、十三重塔がある談山(たんざん)神社や、境内に古墳があるという安倍文珠院。

長谷寺(ネットよりお借りしました)

宇陀にある山寺の長谷寺や、室生寺、さらにその奥にあるという龍穴神社。長谷寺は比較的駅から近くて行きやすそうなので、いつか訪れたいです。東大寺の二月堂を思わせる懸造りや登廊に惹かれました。日本最古の薬草園という、森野旧薬園も興味深い。

京都との県境にあるという、笠置寺(かさぎでら)は初めて知りました。岩に直接彫られた弥勒菩薩像を本尊としていて、今は光背だけが残っているなど、なんとも神秘的。いずれの寺院も多くは交通の不便な場所にあって、おいそれとは行けなさそうですが、想像しただけでロマンを感じました。

***

講演のあとは、少しだけ丸の内のクリスマスデコレーションを見て帰りました。今年のテーマは ”北欧から来たクリスマス” だそうです。新しくできた二重橋スクエアも、オープンしていましたよ。

丸の内ブリックスクエアの中庭のツリー。まだ明るいので点灯されていませんが...。

丸ビル1階のツリー。写真で見るとすっきりした感じですが、キラキラと華やかでとってもきれいでした。昨年の赤血球より、こちらの方が好みです。^^

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勝烈庵 :横浜馬車道の老舗かつれつ

2018年11月21日 | グルメ

横浜馬車道にある老舗のかつれつ屋さん「勝烈庵」にお昼を食べに行きました。このあたりを歩くのも久しぶりです。2階のお席に案内していただきましたが、ちょうどお昼時とあって賑わっていて活気がありました。

とんかつのつもりでいましたが、季節の牡蠣フライも捨てがたい...というわけで、メインのかつに牡蠣フライをそれぞれひとつずつ追加していただきました。

看板メニューの勝烈定食(ヒレかつ)に牡蠣フライをひとつプラスして。ごはんとキャベツはお代り自由です。

見た目はほとんど変わりませんが、私は串かつ定食に牡蠣フライをひとつ追加しました。家ではあまり串かつを作らないので、とんかつ屋さんに行くとつい串かつにしてしまいます。串がはずしてあって食べやすい。長ねぎ+ロース肉の組合せですが、ねぎの甘みとほろ苦さがアクセントとなっていておいしかったです。ジューシィな牡蠣フライも絶品でした。

先々代の店主の方が画家・版画家の棟方志功さんと交流があったとのことで、店名の文字は棟方画伯の筆によるものです。木のレリーフの飾りや、古めかしい水栓など、なにやら謂れがありそうですね。店内には棟方画伯の作品も飾ってあります。

勝烈庵の目と鼻の先に、フランス料理・フランス菓子の「馬車道十番館」があります。こちらも昔からあるお店ですが、今回HPを見て、勝烈庵が10番目のお店として創業したと知りました。建物は1967年に建てられましたが、開港当時の建築様式を再現しているそうです。ちなみに山手の丘にある「山手十番館」は系列店です。

全部入りきれなかったので、上の方をパチリ。

お店の前にある牛馬飲水槽は、かつて横浜で牛馬が陸上交通の主力であった大正時代のもので、磯子区からここに移設されたそうです。

時代を感じさせる電話ボックス。子どもの頃は、実際にかけられる電話があって、かけるふりをして写真を撮った記憶がありますが、少々曖昧...。

馬車道通りは、私の子どもの頃は景観規制でレンガ造りの建物しか建てられないと聞いた記憶がありましたが、今見るとそうでもないので、規制がなくなったのか、私が勘違いしていたのか...。歩道は今もレンガが敷き詰められています。

昔、馬車道通りにユーリンファボリという有隣堂の文具館がありましたが、いつの間にかなくなっていました。でも上階のディスクユニオンはまだ健在のようです。私が初めて自分で洋楽のレコードを買った懐かしいお店です。

 

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NHK音楽祭2018 NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団

2018年11月20日 | 舞台・音楽会

NHKホールで開催された「NHK音楽祭2018 NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団」のコンサートを聴きに行きました。

NHKの音楽番組で知って、曲目が好みだったので楽しみにしていたコンサートです。ところが会場を目の前に、チケットを忘れたことに気づくという失態を犯してしまいました。幸い早めに家を出ていたので、慌てて取りにもどって1曲目のローエングリンの前奏曲をミスしただけですみましたが、こんなことは初めてです。夫にチケットを渡しておいてよかった...。

NDRエルプフィルハーモニー交響楽団(旧北ドイツ放送交響楽団)は、ハンブルクに本拠を置くオーケストラ。指揮者のアラン・ギルバートさんは、ニューヨークフィルの音楽監督ほか、世界各地の名門オーケストラで音楽監督、主席指揮者を歴任され、2019年からNDRの首席指揮者に就任することが決まっています。この日の曲目は

ワーグナー:歌劇≪ローエングリン≫から 第1幕への前奏曲
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
ブラームス:交響曲第4番ホ短調 作品98

ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調は特に好きな曲なので、楽しみにしていました。穏やかな中にも詩的な情感のこもる第2楽章は、ハビエル・バルデム主演の「BIUTIFUL ビューティフル」やフランス映画の「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」など、映画の中でも印象的な場面に使われています。

ピアニストは予定されていた方が肩の故障でキャンセルされ、代わってドイツを拠点に世界で活躍されているアンナ・ヴィニツカヤさん。

何度か来日しているヴィニツカヤさんですが、私は2010年に彼女の「展覧会の絵」を聴いています。→ アンナ・ヴィニツカヤ ピアノリサイタル「展覧会の絵」

不思議なご縁を感じましたが、たぶんラヴェルやドビュッシーなどの彼女が得意とするレパートリーが、私の曲の好みに合うからかもしれません。今回も、ラヴェルの華やかで抒情的な協奏曲が、彼女の演奏スタイルにぴったりあってとってもすてきでした。

そして協奏曲のあとには、ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」「ミンストレル」と2曲もアンコールがあって大感激。幸せな余韻に包まれながら、休憩に入りました。

***

ブラームスの交響曲第4番も、センチメンタルでドラマティックで、大好きな作品です。物思う今の季節にぴったりだな~と思いながら酔いしれました。最後にアンコールを2曲。1曲目のブラームスのハンガリー舞曲第6番は、ドイツのオーケストラということもあって納得の選曲でしたが、2曲目が日本の童謡「浜辺の歌」だったのに意表をつかれました。

しかもオーケストラへの編曲がすばらしかった。日本の美しい浜辺の風景が目の前に浮かびました。今回の来日ツアーのために準備してくださったのだとしたら感激です。すてきな夜になりました。

この日のコンサートは、12月2日(日)午後9時より、Eテレの「クラシック音楽館」で放送されます。私ももう一度聴きたいと思います。

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天吉 :横浜関内の老舗天ぷら

2018年11月18日 | グルメ

横浜の関内駅前にある老舗の天ぷら屋さん「天吉」さんにお昼を食べに行きました。

創業明治5年。ビルが建ち並ぶこのエリアにおいて、瓦屋根の日本家屋という老舗らしい佇まいが目を引きます。かつて毎日、この前を通って学校に通っていましたが、記憶の中と変わらない様子にほっと気持ちが安らぎました。

こちらはサザンオールスターズの原由子さんのご実家としても知られていますが、私が知る限り、サザンが人気絶頂の時代にも、行列ができているところを見たことがありません。当時はSNSもなかったし、スターのプライバシーに踏み込まないのんびりした時代だったように思います。

中に入ると2組ほど待っていましたが、ほどなく1階の席に案内していただきました。中はレンガ造りの壁に、開港当時の横浜港を描いたセピアカラーの装飾ガラスがあり、レトロモダンな横浜らしさも感じられます。

こちらは看板メニューの濱天丼。小かきあげ・いか・きす・ししとうがのっています。濃い目のタレがしっかりしみておいしそう。しじみのお味噌汁とお新香がついています。夫の話では、サザンの歌に”しじみの味噌汁”という歌があるとか、ないとか。(ググってみたら、どうやら年越しコンサートの名前のようです。) ここから来ているのかもしれませんね。

私は季節の天ぷら定食をいただきました。あいなめ、さんま、長茄子、アオリイカ、舟形マッシュルーム。これにごはんとシジミのお味噌汁、お新香がつきます。さんまの天ぷらは珍しいですね。季節のお味をおいしくいただきました。

***

最近、第三京浜の港北インターから、横羽線の生麦JCTにつながる道を見つけました。

2017年3月に開通したそうですが、今まで気がつかなかった...。長い長いトンネルを通るので、最初はどこを走っているんだろう?と全くわからずドキドキしました。工事はまだ続いているようなので、このまま東名高速の方まで延びるのでしょうか。

正直、この道いるのかな?と思わなくもないですが、新しい道を走るのはおもしろかったです。

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生誕110年 東山魁夷展

2018年11月16日 | アート

国立新美術館で開催中の「生誕110年 東山魁夷展」(~12月3日まで)を見に行きました。国民的画家と謳われている東山魁夷の代表作70点と「京洛四季」の習作・スケッチ約30点、さらに奈良・唐招提寺御影堂の障壁画(襖絵・壁面)が、御影堂の内部そのままに再現展示されています。

東山魁夷画伯の作品を初めて見たのは、1980年頃に東京国立近代美術館で開催された回顧展だったと思います。日本画という枠にとらわれない大胆な構図と繊細な描写、静謐な世界に、こういう日本画もあるんだ〜と衝撃を受けました。本展は、ひと足先に京都で見た息子からもよかったと聞いていて、東京での開催を待ちわびていました。

特に唐招提寺御影堂は現在修復中で、今後しばらく障壁画を見ることはできないので、今回は御影堂の内部そのままに、間近で鑑賞できる貴重な機会となっています。

ポスターを飾るのは「道」(1950年)。八戸市の種差海岸にある道路ですが、放牧馬や灯台を取り去り、まっすぐに続く道だけを力強くシンプルに表現しています。魁夷独特の青みがかったグリーンが清々しく印象的。敗戦後の日本人に大きな希望を与えた作品です。

残照 1947年

日展で特選を受賞し、魁夷の今後の作風を方向づけた原点というべき作品です。場所は千葉県の鹿野山。夕陽に照らされた山の連なりが美しく、息をのむほどに神々しく壮大な風景です。長野の山岳風景?と思っていたので、最初に千葉と知った時には驚きました。山の陰影の美しさに、グランドキャニオンの夕景を思い出しました。

たにま 1953年

初期の頃のシンプルで抽象的な作品も好きです。本作は「自然と形象 雪の谷間」(1941)がさらに単純化、抽象化されていて、幾何学的な魅力も感じました。水流の表現には琳派の影響も見て取れます。

冬華 1964年

魁夷は、北欧やドイツなどの北の国の文化に親近感を覚え、旅先の風景を数多く残しました。写真は北欧を描いた作品で、白・グレー・シルバーで構成される風景からキーンと凍りつくような空気が伝わってきました。薄曇りの太陽に照らされ、ダイヤモンドダストがきらきらと輝いています。

晩鐘 1971年

ドイツのフライブルク大聖堂を丘の上から描いた作品です。夕暮れに浮かび上がる尖塔のシルエット。雲の間から”天使のはしご”とよばれる細い光線が何本も下りていて、厳かな気持ちに満たされました。

唐招提寺御影堂障壁画 山雲(部分) 1975年

いよいよ唐招提寺御影堂障壁画です。5つの部屋がそのままの間取りで再現されていました。これは上段の間を飾る「山雲」。失明して6度目にして日本にたどり着いた鑑真が見たかったであろう日本の風景を表現しているそうです。特定の場所ではないようですが、私は先日まさしく奈良を訪れた雨の日に見た、山にたなびく白雲を思い出しました。

唐招提寺御影堂障壁画 濤声(部分) 1975年

そしてこちらが、神殿の間を飾る「濤声」(とうせい)。「山雲」が日本の山を表現しているのに対して、こちらは日本の海を表現しています。広いお部屋の2面にわたって続く大海原は圧巻のひとこと。岩の風景は歌舞伎の「俊寛」を思い出しました。

この他、鑑真ゆかりの中国の風景「黄山暁雲」「揚州薫風」「桂林月宵」がそれぞれ水墨画で描かれていました。

行く秋 1990年

最後のコーナーは晩年の作品でした。これはドイツの風景から。ドイツでは落ち葉は木の形に落ちると聞き、木ではなく、その下に広がる落ち葉を描いたそうです。どういう形の木なのか、想像をかきたてられます。

夕星 1999年

魁夷の絶筆となる作品。パリの郊外にある公園をもとに、心のふるさとを描いたとされています。東山ブルーに彩られた風景は静かさに満たされ、穏やかな晩年がうかがえました。空に輝くひとつの星はご自身を重ねて描かれたのでしょうか...。

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REALTA :神保町のイタリアン

2018年11月13日 | グルメ

神田古本まつりに行った日は、友人と食事会の下見...という名目で、神保町のイタリアン REALTA (リアルタ) でお昼を楽しみました。駅から近く、ビルの1階ですが道路に面していてわかりやすい場所にありました。

開店時間の11時半に予約を入れていましたが、12時が近づくと、ビジネスランチのお客さんであっという間に満席になりました。人気のほどがうかがえます。私たちはコースのお料理をいただきました。ちょっと記憶が曖昧ですが、写真とともにご紹介させていただきますね。

最初に運ばれてきたのは、ブロッコリーとイカ?貝?をジェノベーゼのソースであえたひとさら。プリっとした食感がおいしかったです。右奥に見えるのは、ほっかほかのフォカッチャです。

たしかカツオと帆立? ソースはアボカド?だったかもしれません。

たぶん、牡蠣とズッキーニのスパゲティ。

牛肉のロースト。しっかりボリュームがあって大満足のお味でした。お肉の下にはマッシュドポテト。ソースはバルサミコと、オレンジ色のは何だったかしら?

これは憶えています。ラズベリーシャーベットに、チーズケーキ、ガトーショコラ、抹茶のロールケーキ。コーヒーとともにおいしくいただきました。

メニューの構成、ボリューム、お味とどれも満足がいく内容で、しかもかなりリーズナブル。お店の雰囲気やスタッフの対応もよかったので、その場で予約を決めました。1時が過ぎたらお店の人に声をかけようと思っていましたが、お客さんが次々いらしてなかなか途切れません。結局すぐにお声がけしてしました。^^; 次回のお料理も楽しみです。

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アートINDEX

2018年11月12日 | INDEX・アート

アート記事を以下の5つの分野に分けました。随時アップデートしています。

絵画・版画・彫刻

MOA美術館(熱海) 2017-03-07
オルセーのナビ派展
 @三菱一号館美術館 2017-03-10
ミュシャ展 @国立新美術館 2017-05-02
ジャコメッティ展 @国立新美術館 2017-07-20
中村佑介展 @あべのハルカス(大阪) 2017-08-30
オットー・ネーベル展 @Bunkamura ザ・ミュージアム 2017-10-24
北斎とジャポニスム @国立西洋美術館 2017-12-17
没後40年 熊谷守一 生きるよろこび @東京国立近代美術館 2018-01-21
桜 さくら SAKURA 2018 @山種美術館 2018-04-05
ミラクル エッシャー展 @上野の森美術館 2018-07-12
神奈川県立近代美術館 葉山館 2018-08-16
水を描く @山種美術館 2018-08-21
フェルメール展 @上野の森美術館 2018-10-15
ピエール・ボナール展 @国立新美術館 2018-11-09
生誕110年 東山魁夷展 @国立新美術館 2018-11-16
ムンク展 共鳴する魂の叫び @東京都美術館 2018-12-13
クリムト展 ウィーンと日本1900 @東京都美術館 2019-05-10
東洋文庫の北斎展 @東洋文庫ミュージアム 2019-11-09
ハマスホイとデンマーク絵画 @東京都美術館 2020-03-15
見えてくる風景 コレクションの現在地 @アーティゾン美術館 2020-04-25
モネとマティス もうひとつの楽園 @ポーラ美術館(箱根) 2020-08-30
没後15年 心の絆 ロバート・ハインデル展 @代官山ヒルサイドフォーラム 2020-09-06
浜松市秋野不矩美術館(浜松) 2020-10-13
山梨県立美術館 コレクション展(甲府) 2020-12-30
没後70年 吉田博展 @東京都美術館 2021-03-17
特別展 小村雪岱スタイル 江戸の粋から東京モダンへ @三井記念美術館 2021-04-29
イサム・ノグチ 発見の道 @東京都美術館 2021-06-09
キューガーデン 英国王室が愛した花々 @東京都庭園美術館 2021-10-17
水のかたち 《源平合戦図》から千住博の「滝」まで @山種美術館 2022-09-18
諸橋近代美術館(裏磐梯)1 2022-09-25
諸橋近代美術館(裏磐梯)2 2022-10-06
足立美術館(島根県・安来市) 2022-11-20
北斎バードパーク @すみだ北斎美術館 2023-05-13
マティス展 @東京都美術館 2023-08-02

現代美術・インスタレーション

名和晃平「White Deer」他 @東京ガーデンテラス紀尾井町 2017-06-22
川俣正「工事中」再開 @代官山・ヒルサイドテラス 2017-09-19
フォーエバー現代美術館(京都) 2017-10-12
カラフルニットの巨大グモ(マグダ・セイエグ) @六本木ヒルズ 2018-04-26
あなたの存在に対する形容詞 ミルチャ・カントル展 @銀座メゾンエルメス フォーラム 2018-06-08
コズミック・ガーデン サンドラ・シント展 @銀座メゾンエルメス フォーラム 2020-07-01
幻想の銀河 山本基 ✕ 土屋仁応 @THE GINZA SPACE 2020-07-05
オラファー・エリアソン ときに川は橋となる @東京都現代美術館 2020-08-08
もつれるものたち & MOTコレクション @東京都現代美術館 2020-08-09
Takahiro Matsuo「INTENSITY」 @POLA MUSEUM ANNEX 2020-09-12
ベゾアール(結石) シャルロット・デュマ展 @銀座メゾンエルメス フォーラム
山梨県立美術館 栗田宏一・須田悦弘展(甲府) 2020-12-30
「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展 @銀座メゾンエルメス フォーラム 2021-11-07
名和晃平「Metamorphosis Garden(変容の庭)」 @GINZA SIX 2021-11-11
ダミアン・ハースト 桜 @国立新美術館 2022-06-30
「インターフェアレンス」展 @銀座メゾンエルメス フォーラム 2023-03-19
山本基 | 時に宿る - Staying in Time - @天王洲・YUKIKOMIZUTANI(TERADA ART COMPLEX II)2023-05-2
六本木アートナイト2023 @六本木ヒルズ 2023-06-20
デイヴィッド・ホックニー展 @東京都現代美術館 2023-09-08

デザイン・建築・工芸

マリメッコ展 @Bunkamura ザ・ミュージアム 2017-01-20
世界一大きな額縁(ドバイフレーム) 2018-01-23
アルヴァ・アアルト もうひとつの自然 @東京ステーションギャラリー 2019-02-27
開校100年 きたれ、バウハウス @東京ステーションギャラリー 2020-08-13
石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか @東京都現代美術館 2021-01-07
箱根ガラスの森美術館 2023-12-25
三都ガラス物語 @箱根ガラスの森美術館 2021-01-29
ガラスの森のクリスマス 2023-12-30
HAIBARA Art & Design 和紙がおりなす日本の美 @三鷹市美術ギャラリー 2024-01-04

写真

ソール・ライター展 @Bunkamura ザ・ミュージアム 2017-06-15
世界報道写真展2017 @東京都写真美術館 2017-06-28
生誕100年 ユージン・スミス写真展 @東京都写真美術館 2018-01-09
巡りゆく日々 サラ・ムーン写真展 @CHANEL NEXUS HALL 2018-04-25
世界報道写真展2018 @東京都写真美術館 2018-07-15
マイケル・ケンナ写真展 @東京都写真美術館 2018-12-30
世界報道写真展2019 @東京都写真美術館 2019-08-02
ウェス・アンダーソンすぎる風景展 @天王洲・寺田倉庫G1ビル 2023-06-02

文学

子規庵 2017-05-21
特別展「巨星・松本清張」 @県立神奈川近代文学館 2019-06-04
漱石山房記念館 2019-06-25

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