セレンディピティ ダイアリー

映画とアートの感想、食のあれこれ、旅とおでかけ。お探しの記事は、上の検索窓か、カテゴリーの各INDEXをご利用ください。

ボヘミアン・ラプソディ @爆音映画祭

2018年12月17日 | 映画

先月「ボヘミアン・ラプソディ」を見て、もっと大きな音で見たいなーと思っていたら、新宿ピカデリーで「爆音映画祭」なるイベントを開催すると知りました。ライヴ用の音響システムを使い、大音響の中で映画を見る・聴くことができるそうです。ちなみに応援上映のように、映画を見ながら歌ったり踊ったりはできません。

爆音ってどのくらいの音量なのかしら? 少々心配しつつも、ライヴの雰囲気を味わいたくて見に行くことに。チケット予約は12月4日18:00からでしたが、その日の夜にサイトにアクセスしたら、既に8割がた埋まっていてびっくりしました。後で知ったところでは、24時間以内に完売したため、映画祭は1月10日まで延長することが決まったようです。

私は朝9時の回でしたが、半休を取った会社員らしき方?もたくさんいらっしゃいました。座った時には気持ちの準備がすっかり整っていたので、予告なしにはじまってよかったです。ブライアンのギターによる20世紀フォックスのファンファーレ。そして Somebody to Love のメロディにのせて、ライヴエイドの日の朝がはじまります...。

さて気になる爆音の方ですが、たしかにスピーカーの数は多くしてあるもの、ライヴほどの大音量ではなかったです。個人的にはもう少し大きくてもいいかな?と思いましたが、いろいろな方がいらっしゃるので、このくらいがちょうどいいのかもしれません。それでも通常上映以上に、音楽の迫力を楽しむことができました。

そして映画の方は、今回も最高でした。すでにストーリー展開がわかっているので、細かい伏線にも気づくことができてよかったです。オープニングでの、フレディの緊張した面持ち、ライヴエイドの会場の設営の様子から、もうエンディングのすばらしいステージが頭に浮かんできて、胸がいっぱいになりました。

フレディがメンバーに入り、初めてブライアンたちとステージに上がった時のぎこちなさもおかしかった。歌詞がうろ覚えで適当すぎてメンバーたちがとまどったり、フレディのマイクがなかなか外れなくてあせったり。独特のマイクの持ち方は、この時に生まれたのでしょうか。そして演奏される Keep Yourself Alive のなんてかっこいいこと!

フレディだけでなく、このメンバーあってのクイーンだということを改めて実感しました。ブライアン(グウィリム・リー)のギターのソロのかっこよさ。ロジャー(ベン・ハーディ)がボヘミアン・ラプソディの録音の時に、高音を出そうとしてぴょんぴょんするところがかわいかった。^^

ジョン(ジョセフ・マゼロ)はメンバーの中では一番おとなしいけれど、いつも調整役を引き受けてくれてたんだなーとうかがえるシーンもそこここにありました。メンバー全員が楽器だけでなく歌えてハモれるいうのもすごいことですよね。

こういう言い方は適切ではないかもしれませんが、クイーンがひとつにもどれたのは、彼らの知性と理性によるところが大きかったのではないかな...とも思いました。ぼろぼろになっていたフレディにメアリーが言った「あなたのことを心から心配しているのは、私と仲間たちだけよ。もどってきて。」(詳細あやふや)ということばにもぐっと来ました。

伝説のステージは、何度見ても感動してしまいます。音楽の力を再認識しました。

【関連記事】
ボヘミアン・ラプソディ (2018-11-26)
3つのボヘミアン・ラプソディ (2018-11-27)
ボヘミアン・ラプソディのピアノ楽譜 (2019-02-02)


コメント (2)    この記事についてブログを書く
« 神保町REALTAさんの12月のラ... | トップ | Anchor Point :薪火グリル... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おっしゃる通り (Schatzi)
2018-12-18 01:08:19
見るたびに新しい発見があって、この映画は普通の映画とは違いますよね。ドキュメンタリーを見ている気がしました。

私は彼らの現役当時、日本のでの数少ない情報を読み、聞き、英文でもいいから手に入れて自分なりに解釈して妄想に浸っていました。そしてその後欧州に渡った時に初めてBBCで彼らのインタビューの数々を目にして、本当にああ言ってたんだって感動しました。

今回の映画では、それらの実話がセリフとなって散りばめられていて、まさにドキュメンタリー映画を見ているようでした。メイがクイーンの絶好調の時に「このままクイーンが(クレイジーな状況)続くとは思えない」や、フレディーの「僕はリーダーじゃない、。リードボーカリストなだけだ」って言うセリフは、インタビューでの答えそのものでした。

私ももう一度見ようかな〜って思いました(3度目ですが(^◇^;)
返信する
☆ Schatziさま ☆ (セレンディピティ)
2018-12-18 10:58:56
Schatziさん、こんにちは。
そうそう、先月見たばかりだというのに、新しい発見がたくさんあって
フレッシュな気持ちで楽しめました。^^

先日、NHKの特集番組で、クイーンは日本の女の子たちが人気に火をつけた...
って、当時ロック誌の編集していた方がおっしゃってましたが
まさにその一人がSchatziさんだったのですね。(^_-)-☆

音楽はもちろんすばらしいのですが
その背景にあるメンバーひとりひとりのパーソナリティとか、哲学とか
心に響くものがありますね。

映画は、ブライアンとロジャーが制作に関わっていますし
当時のインタビューもていねいに掘り起こしているのですね。
エンターテイメントというだけでなく、真摯に作られた作品ですね。

あー、私ももう一度見たくなっちゃいました。^^
あ、今週末はいよいよ A Star Is Born ですよ。こちらも楽しみ!
返信する

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事