セレンディピティ ダイアリー

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AFURI の辛紅らーめん

2020年09月28日 | グルメ

六本木ヒルズで映画を見る前にお昼を食べることになりましたが、時間に余裕がなかったので、AFURI (阿夫利) でラーメンをいただくことにしました。AFURI は少し前にヒルズの中で移転&リニューアルし、白いタイルの明るいポップなお店になっていました。

神奈川県厚木発のAFURI のラーメンは、柚子胡椒の効いたあっさりスープで、私は一番好きかもしれません。お店がきれいなので、この日も女性同士や、女性1人のお客様が多かったですよ。

まずはチケットを購入。息子は限定販売の辛紅(からくれない)らーめん、私は看板メニューの柚子塩らーめんにしました。柚子塩らーめんは、麺の種類とかいろいろ選べますが、私は全てお店の推奨通りにしました。

カウンターに座ってチケットを渡し、できあがりを待っていると

お店の人から、ポンとこれを渡されました。辛紅(からくれない)のカップヌードルです。思わず顔を見合わせた私と息子。

息子が半泣きで「あのー、丼だと思ったんですけど...」と言うと、これは辛紅らーめんをオーダーした全員がもらえる、カップヌードル版の辛紅ということでした。日清が開発し、全国のコンビニで販売中で、息子も食べたことがあるそうです。(日清HP

そしてこちらがほんとうの辛紅らーめんです。唐辛子粉と唐辛子ピューレ、香味辣油、特製辛味噌が使われていて、見た目は真っ赤で辛そうですが、息子によると、唐辛子よりも柚子が引き立っているそうです。

辛紅は AFURI の新ブランドで、新宿サブナードにお店があるそうです。(お店のHP) 店名が、在原業平が詠んだ「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」に由来しているのがすてきです。

こちらは私がいただいた、お店の看板メニューの柚子塩らーめん。透き通った淡麗スープに、全粒粉入り小麦麺。炙りチャーシューに水菜。柚子胡椒がふわ~っと香って、おいしくいただきました。

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TENET テネット

2020年09月26日 | 映画

連休最終日に、息子とクリストファー・ノーラン監督の話題の新作を見に行ってきました。

TENET テネット (Tenet)

私は小規模上映の繊細なドラマがむしろ好きな方ですが、コロナ禍以来、大スクリーンで迫力いっぱいのハリウッド映画を見る機会がまったくなくなっていたので、いつも以上に本作を心待ちにしていたように思います。

公開前から、回転扉で時間が逆行するとか、タイトルはラテン語の回文がもとになっているとか、ちょこちょこ小ネタが耳に入ってきましたが、映画がこれだけ話題になったのも久しぶりのような気がします。

主人公が「ブラック・クランズマン」でのウィットに富んだ役どころが印象深かったジョン・デヴィッド・ワシントンというのも楽しみでした。それから敵役セイターの妻キャットを演じるエリザベス・デビッキの、この世のものとは思えない美しさにもうっとり。uu*

冒頭のウクライナ、キエフのオペラハウスのテロの場面から、ぐぐっと心をわしづかみにされましたが、それから先も、見る者に考える余裕を与えない場面の切り替えとスピーディな展開に、翻弄されることを楽しんだという感じです。

映像表現にこだわりのあるノーラン監督ですから、特に時間が逆行する場面ではどうやって撮ったのかな?と想像しながら見るのも楽しかった。

ビルの爆破が元にもどるところはおそらく逆回しだと思いますが、車は映画用に逆方向にハンドルがついた改造車を使っているのかな?と思ったり。(以前、ディズニーのMGMスタジオで見たことがあります)

スタントさんは、逆行する時も全力で走っているように見せなくてはならないので、さぞかしたいへんだっただろうと思います。

無名の戦士のところに未来から仲間がやってきて、地球を救う大役が与えられたり、未来の敵と戦ったり、というストーリーは、ちょっとターミネーターにも似ているような。キャットはさしずめサラ・コナーでしょうか。

ドラマとしての深みにはやや欠けるかな?とも思いましたが、その分、映像とアクションは見応えがあって、久しぶりに時空の魔術師ノーラン監督の世界を堪能しました。

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中国料理チャイナムーン

2020年09月25日 | グルメ

連休に帰省した息子を交えて、学芸大学にある 中国料理チャイナムーン にお昼を食べに行きました。外観はペパーミントグリーンで、中華料理というよりはカフェ?といった佇まいですが、中は赤と黒で統一され、ぐっと大人の雰囲気です。

この日は、メインのお料理に3種の点心とデザートがつく、ホリデーランチをいただきました。

点心の1品目は水餃子。しょうがと胡麻の効いたソースが水餃子と野菜によく絡み、サラダ感覚でいただけます。家ではもっぱら焼餃子ですが、たまには水餃子もよいな、と思いました。

点心2品目は海老蒸餃子です。これで3人前です。つるん、ぷりんとした口当たりが最高です。

点心3品目は肉焼売。こちらも間違いのないおいしさです。

点心だけで結構おなかが満足しましたが、いよいよメインのお料理です。息子が麻婆豆腐と担々麺で迷っているというので、私が担々麺にしてシェアしていただくことにしました。

担々麺は黒かったり赤かったり、お店によってさまざまですが、こちらは白胡麻ベースのクリーミィな担々麺でした。私好みのお味です。上に肉味噌とゴーヤがのっていますが、ゴーヤのほろ苦さでぐっとお味がしまりました。

五目焼きそば。定番ならではの安心感のあるお味です。

麻婆豆腐。真っ赤なスープ、上に花椒がたっぷりのっていて、なかなか個性的です。ぴりりと痺れるおいしさです。

麻婆にはごはんとスープがつきます。

デザートの杏仁豆腐。杏仁霜ならではの、ぷるんとなめらか、でも張りのある口当たりです。さっぱりおいしくいただきました。

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ルース・ベイダー・ギンズバーグに捧げる

2020年09月24日 | 日々のこと

9月18日、アメリカ最高裁判事のルース・ベイダー・ギンズバーグ(以下RBG)がお亡くなりになりました。

女性が大学で学ぶことが難しかった時代に、ハーバードやコロンビアのロースクールで学び、クリントン政権時の1993年に女性として2人目の連邦最高裁判事に就任。性差別の是正のほか、全ての人の法の下の平等の実現に向けて尽力しました。

RBGをモデルにした映画「ビリーブ 未来への大逆転」(On the Basis of Sex) で、彼女が初めて手掛けた裁判が、女性ではなく男性が不利益を被らないための裁判 (男性に介護休暇を認める裁判) だったと知った時には感動しました。

男性の権利を認めることが、女性の権利を認めることにも通じる。全ての人権を考えることがよりよい社会を築くことにつながる。RGBは60年代にして、すでに今の多様化社会を見据える先見性を持っていたのですね。

RBGの死を悼んで、連邦最高裁判所に集まった人々

リベラル派の代表として絶大な支持のあったRBGは、女性や若者たちのアイコンでもありました。先日見た映画「ブックスマート 卒業前夜のパーティデビュー」(Booksmart) でも、ヒロインが目指す憧れの女性として描かれていましたよ。

主演したビーニー・フェルドスタインの追悼ツイート(画像は映画からのワンシーン)

ニューヨークでは、アーティストのAdrian Wilsonさんが、地下鉄の 50th St. 駅の表示を RUth St. と変えて追悼の意を表しました。

ニューヨークのウォール街にある Fearless Girl (恐れを知らない少女) の像には、RBGのトレードマークであるレースの襟がつけられました。

RBGのレースの襟は、男性ばかりの法曹界において、女性の存在をアピールするという意味があったそうです。こういうしなやかな考え方にも、同性としての魅力を感じます。

RBGが亡くなられてからも、彼女の生き方、考え方は、私たちに多くの励ましと指針を与え続けることでしょう。

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スタンド・バイン・ミー(2020・盛夏)& 我が家のゴーヤ 2020

2020年09月21日 | グルメ

今回で3度目の登場となりますが、8月のお盆休みに息子が帰省した際に、またもやベトナム料理の スタンド・バイン・ミー (Stand Binh Mi) にお昼を食べに行きました。

1度目は、テイクアウトでココナツカレーとバインミー
2度目は、お店でフォー

そして今回は、真夏ということもあって辛いお料理を中心にいただきました。

まずは冷たい飲み物でのどをうるおします。奥からスパイスの効いた自家製アイスチャイ、愛媛ライム果汁100%を使ったライムソーダ、私は手前の自家製ジンジャーエールをいただきました。ぴりりとしびれる大人の味わいです。

私は、”生”米麺「匠の大山鶏」カレーフォーをいただきました。ココナツミルクと厳選スパイスで作られたカレー風味のフォー。ピリ辛スパイシーなお味で夏にぴったりのおいしさでした。上にわしゃわしゃのったパクチーをからませながらいただきます。

大山鶏イケテツカレーライス。もとは俳優 池田鉄洋さんのための裏メニューとして提供されていたというカレーライスが、表メニューになりました。スパイスの深みの中にもガツンとくる辛さがあって、パンチの効いたおいしさです。

サバトマトバインミー。焼きサバと酸味の効いたオリジナルトマトソースが合う、合う。大根とにんじんのなますがたっぷり入っていて、さっぱりとしたおいしさです。

***

今年もゴーヤを育てました。7月末まで梅雨が続いた今年、ゴーヤはぐんぐん伸び、あっという間に立派なカーテンになりましたが、日照不足からか、なかなか実を結びませんでした。8月の猛暑で、ようやく収穫できるようになりました。

市販のものと比べると小さいですが、今年もたくさん実りました。黄色いゴーヤは熟しすぎたもので、中に赤いたねができています。実が柔らかすぎて調理には向きませんが、色がきれいで絵になります。ゴーヤのお料理、今年もたくさん作りました。

ゴーヤの肉詰め焼き。レシピはコチラ。おつまみにも、メインのお料理にも、お弁当にもぴったりです。

無限ゴーヤ。オリジナルレシピはコチラで、ピーマンの代わりにゴーヤで作っています。たっぷり作っても、あっという間になくなるおいしさです。

ゴーヤのクミンソテー。平野由希子さんのレシピです。私はナンプラーの代わりにお醤油を使いました。ほのかなエスニック風味が食欲を刺激します。

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mid90s ミッドナインティーズ

2020年09月20日 | 映画

俳優ジョナ・ヒルの監督デビュー作。90年代のロサンゼルスを舞台にした、少年の成長物語です。

mid90s ミッドナインティーズ (Mid90s) 

年の離れた兄(ルーカス・ヘッジス)に、日頃ボコボコにされているスティーヴィ(サニー・スリッチ)は、いつか兄を見返してやろうと心に決めている13歳の少年。ちょっぴり背伸びをして、兄の聴いている音楽や、体を鍛えることに興味津々のお年頃です。

そんなスティーヴィは、街でスケートボードに興じる年上のお兄さんたちに憧れて近づき、親しくなります。スティーヴィが不良たちとつきあっていると知った母親(キャサリン・ウォーターストン)は、彼らがたむろするスケートボードショップに乗り込みますが...。

ブックスマート」を見た時に予告映像で知り、気になっていた作品です。(ちなみにブックスマートのヒロイン、ビーニー・フェルドスタインはジョナ・ヒルの妹です)

ジョナ・ヒルといえば「マネーボール」の知的なデータ分析者から「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のおバカなブローカーまで、幅広い役柄が印象に残っていますが、

どちらかというとコミカルなイメージが強かったので、こういう繊細な作品を作ったことがうれしい驚きでもありました。本作はジョナ・ヒルの半自伝的な作品で、90年代のロサンゼルスのダウンタウンが、甘酸っぱくノスタルジックに描かれています。

とはいえ映画を見ている間は、どうしても母親の立場で見てしまい、スティーヴィの危なっかしい行動のひとつひとつが心配で、終始はらはらし通しでした。

男の子にはちょっと背伸びしたり、いけないことをすることも、成長の過程には必要な儀礼だと頭ではわかっていますが、一歩間違えれば、取返しのつかない道にはまってしまう危険も持っているのですから。

スティーヴィがスケートボードを通じて仲良くなった仲間たちは、傍から見たら不良ですが、ちゃんと加減をわきまえていて、スティーヴィが道を踏み外さないようきちんと要所を押さえてもいるのです。

スティーヴィは彼らとのつきあいを通じて、清濁あわせもつリアルな世界の中で生きていくために必要なスキルやルールを、体で覚えながら成長していきます。

小さいなりに、相手になめられないようせいいっぱい背伸びしているスティーヴィがかわいくて。そしておそらくは彼の仲間たちもそういう道を通って成長してきたのでしょう。

それぞれに深刻な事情を抱えつつも表に出さず、泣き言を言わず、現状を変えるために必死にもがきながら生きている彼らが愛おしくなりました。

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Fiesta del amigo &新しいカーテン

2020年09月15日 | グルメ

今年の東京は7月末まで冷え冷えとした梅雨が続きましたが、8月に入ってからは灼熱の夏となりました。我が家の居間も朝からギンギンに暑く、あまりのまぶしさに耐えかねて、この機会に居間のカーテンをすべてニトリの断熱・遮光カーテンに替えることにしました。

事前にネットである程度下見をしてから、種類が充実している用賀のニトリで実物を見てオーダーすることに。考えることはみな同じなのか、できあがりが通常より時間がかかるとのことでしたが、スタッフの対応もよく、お値段以上のお買いものができました。^^

この後、用賀倶楽部でランチにしようと思ったら、こちらも満席。例によって Google Maps で検索して、玉堤の方にメキシカンステーキのお店を見つけ、行ってみることにしました。

Fiesta del amigo (フィエスタ・デル・アミーゴ) という店名は直訳すると ”友だちのお祭り” ですが、お店のホームページによると、これで「お祭り」という意味になるそうです。ランチのステーキセットをいただきました。

セットにつくメキシカンサラダとスープ。サラダはコーンやトマトなどが入った、サルサ風の味付けです。

用意していただいた紙エプロンをつけて待つと、やがて鉄板のジュージューいう音とともにステーキが運ばれてきました。私は、プレミアムロースステーキをミディアムの焼き加減でお願いしました。

お肉は150gから1㎏まで選べ、私は150gにしましたが、これでも十分すぎる量です。

こちらはハラミステーキです。脂身が少なく柔らかく、お値段もお手頃で、レストランでも最近人気の部位です。

味付けは、テーブルにずらりと並んだ調味料を使って自分でします。自家製ステーキソース、醤油、にんにく、リーペインソース、マスタード、ケチャップ、ハラペーニョソース、ガーリックソルト、タバスコとありました。

最初はお店のスタッフお勧めのにんにく醤油でいただき、途中から自家製ステーキソースにしました。私は少し甘みのある自家製ソースの方が好みかな? 鉄板でガツンと焼いたお肉は、ジューシィでとってもおいしかったです。

お客様がいなくなったところをパチリ。壁のメキシカンな絵が陽気で楽しい。駅からは少々離れていますが、3台の駐車スペースがあります。おいしいお肉がたっぷりリーズナブルにいただけるので、育ち盛りのいるご家庭にはぴったりと思いました。

4週間後にニトリから届いたカーテン。オーダーした時は少々地味かな?と心配でしたが、レースのグリーンの刺繍がいいアクセントになりました。ピンクの壁ともよく合います。さらに窓の外にはゴーヤのカーテンで、見た目にもだいぶ涼しくなりました。

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ベゾアール(結石) シャルロット・デュマ展

2020年09月13日 | アート

POLAのギャラリーを訪れた後、銀座メゾンエルメス フォーラム で開催中の「ベゾアール(結石) シャルロット・デュマ展」(Bezoar by Charlotte Dumas) を見に行きました。

Yorishiro 依代 2020

シャルロット・デュマは、アムステルダムを拠点にするアーティスト。現代社会における動物と人の関係性をテーマにした写真や映像作品を、20年にわたって発表してきました。

2014年からは、北海道、長野、与那国島などを巡り、日本の在来馬の撮影を続けているそうです。本展では、デュマの3つの映像作品を中心に、馬に関連する史料や写真、オブジェなどが展示されていました。

パリの馬具工房からはじまったという、エルメスならではの企画展です。

エレベーターで8階ギャラリーに上ると、黄金の馬がお出迎え。デュマが、パリのエミール・エルメス・コレクションを初めて訪れた時、たちまち心奪われたオブジェだそうです。東洋の仏教寺院のために作られた?という馬は、ずんぐりとしていかにも働き者といった風情です。

壁伝いに、馬にまつわる写真や道具が展示されていました。

右は、かつて日本で馬に履かせていたという馬沓(うまぐつ)。今は蹄鉄に変わってしまいましたが、新潟県で作り方を知っているという職人さんが見つかったそうです。藁沓はすぐにダメになるので、旅の際には履き潰した沓の数で、およその道のりを知ることができたそうです。

左は、かつて使われていたという馬のお腹に巻く帯。保護と装飾を兼ねたものでしたが、現代では廃れてしまいました。デュマは、沖縄在住のテキスタイルデザイナー、キッタ・ユウコさんとともに現代的な帯を考案し、映像作品に登場させました。

映像は、デュマが与那国島で撮影した「潮」という作品。沖縄生まれの少女”ゆず”と、与那国島で生きる馬たちの物語です。セリフはほとんどありませんが、人間の原点の生活がここにある、という思いを抱きました。

上でたなびいているのは、前述のキッタ・ユウコさんが琉球藍で染めたという36枚のテキスタイルです。沖縄の青い海を思わせる琉球藍。室内のわずかな空気の流れに揺れ動き、寄せては返す波のようでした。

今回は、9階にも展示がありました。手前にあるのは馬の頭蓋骨。向こうに見えるのは、本展のタイトルにもなっている結石(ベゾアール)です。結石は動物の胃の中に形成される凝固物。草といっしょに飲み込まれた小石にカルシウムが付着してできるそうです。

特に水分が不足すると石は巨大化し、死に至ることもあるようです。馬の体内でこんなにすべすべで美しい丸い石ができるというのはなんとも神秘的ですが、かつて世界各地でお守りや雨乞いに使われたというのも納得です。

9階から見る8階の展示室。

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Takahiro Matsuo 「INTENSITY」

2020年09月12日 | アート

銀座の POLA MUSEUM ANNEX で開催されている Takahiro Matsuo 「INTENSITY」を見に行きました。

会期が9月22日まで延長されています。またコロナ対策のため、入場には事前予約が必要です。詳しくはホームページをご確認ください。

本展は、光を使ったインスタレーションで知られる、松尾高弘さんの作品展です。タイトルの INTENSITY は「強度」という意味。光と映像、照明、水をそれぞれ組み合わせた3つの作品が展示されていました。

いつもは真っ白なPOLAのギャラリーが、今回は黒い幕に覆われ、さらに3つの空間に仕切られています。3つの作品をそれぞれ別の空間で鑑賞するという趣向ですが、真っ暗で何も見えないので、移動するのもおそるおそるです。アトラクションのような感覚で楽しめました。

私は1つめの映像作品を後から見ることにして、まずは2つめの部屋に入りました。

FLARE(フレア)

真っ黒な空間に咲き誇る巨大な白い花。光とプリズムを使ったライティングオブジェクトです。遠くから見ると矢車草のように見えましたが

虹色に分光された花びらがキラキラ輝いてとってもきれい。冷たく輝く花びらは、結晶のようにも、ガラスの破片のようにも見えました。

SPECTRA(スペクトラ)

一番奥の部屋にあった新作は、光と水のインスタレーション。上から幾筋もの水がまっすぐに落ちていますが、まるで閃光のようにまばゆく輝いています。

最初は水なのか、光なのかわからず、思わず手を伸ばして確かめたくなりました。(触るのは厳禁) 幻想的な人工の滝です。

Phenomenon(フェノメノン)

一番手前の部屋にあった、映像作品。横に細長いパネルを、左から右へ、数百万もの黄金の粒子が流れるように形を変えながら移動していきます。12分20秒をかけて全てが移動し終えると、やがて真っ黒な静寂が訪れます

心を無にしていつまでも見つめていたくなる、不思議でスピリチュアルな作品でした。

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Andiamo の桃のパスタ

2020年09月09日 | グルメ

先月、所用があって尾山台を訪れました。自由が丘から大井町線で2駅のところにある閑静な住宅街で、駅前には石畳の商店街が続いています。

その場で Google Maps でさくっと検索し、駅から3分ほどのところにあるイタリア料理店 Andiamo (アンディアーモ)さんに入りました。

コロナ対策でわずかに開いているドアを入ると、店内にはご近所さんらしきお客様が何組か、適度なディスタンスを保って食事をされていました。店名の Andiamo はイタリア語で ”Let's go.” という意味です。

ランチのセットは、ピッツァとパスタが中心でそれぞれ何種類かあったので、1種類ずつたのんでシェアしていただきました。

前菜の盛り合わせはグリーンサラダに田舎風パテ、冷たいコーンスープ。

ゴルゴンゾーラのピッツァ。別添えのはちみつをかけて食べると、甘塩っぱくておいしい。大好きな組み合わせです。クラストは薄めでパリッとした食感でした。

特別メニューに「赤海老と桃の冷製スパゲティ」というのがあったので、興味津々で頼んでみました。

桃がごろごろ入ったパスタは生まれて初めて。おっかなびっくりいただきましたが、意外と違和感がありません。冷たく締めたスパゲティに桃と赤海老、プチトマトを和え、上には桃のシャーベットをシェーヴしたものがのっています。

シャーベットが少し溶けると、それがまたソースとなってスパゲティに絡みます。個性的なパスタを楽しくいただきました。

食後のイタリアンコーヒーもおいしくいただきました。

***

ウクライナ出身で、ロンドンのロイヤルバレエのプリンシパルを務めるも、突然退団し、紆余曲折の末、現在はフリーのダンサーとして活躍しているセルゲイ・ポルーニン。以前、彼の波乱に満ちた人生をドキュメンタリー映画で見て衝撃を受けました。

そのポルーニンが今年の5月に初来日するというので公演を楽しみにしていましたが、コロナの影響で9月に延期されました。その後、8月になってもコロナは沈静化せず、結局9月の公演も中止になってしまいました。

でもこのような状況の中、危険を冒して来日していただくわけにはいかないので、中止になってかえってほっとしました。また来年、仕切り直して新しい来日公演が予定されているとのことですが、あまり無理してほしくないな。。。

万全整うまで、気長に待ちたいです。

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