セレンディピティ ダイアリー

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大阪グルメ 番外編

2017年09月09日 | +大阪

さて、最後にこれまで記事にしそびれた大阪グルメをまとめてご紹介して、大阪旅行記の最終回といたします。長くおつきあいくださり、ありがとうございました。

ぼてぢゅう 天保山店

海遊館に行った後、隣の「なにわくいしんぼ横丁」でお昼にお好み焼きをいただきました。「ぼてぢゅう」って東京にもあるよね?と話しながら、入ったことがないのでまあいいか、ということになりました。テーブルに大きな鉄板がついていたので、自分で焼くのかと心配になりましたが、お店の人が焼きたてを運んできてくださいます。

お好み焼きと焼きそばをひと通りいただいて、何かおもしろいものを...と注文したのが写真の”とんぺい焼き”。豚肉と九条ねぎの入ったふわふわの和風オムレツといった感じで、会津屋さんのねぎ焼き(こちらは牛肉ですが)にも少し似ていました。

フジオ軒 南森町店

落語の前にどこかでお昼を...と天神橋筋商店街を歩いていたら、次から次とお客さんが入っていく洋食屋さんがあり、思わずつられて入りました。オムライスもありましたが、A定食・B定食という懐かしい響きに惹かれ、それぞれ注文しました。写真はハンバーグ&エビフライのA定食。これにごはんとスープがつきます。

鉄板で供されるお料理やチェックのテーブルクロスも心憎く、この時はてっきり町の洋食屋さんだと思っていましたが、あとから親会社は”はらドーナッツ”や”ホノルルコーヒー”など多くのブランドを抱える一大フードチェーンと知りました。

たこ焼き道楽 わなか 天四店

落語のあと、天神橋筋商店街をJR天満駅に向かってぶらぶらと...。天神橋筋商店街は、1丁目から6丁目まで2.6㎞、600の店舗が軒を連ねる日本一長い商店街です。うなぎの魚伊さんや、フジオ軒さんもこの商店街にあります。行列のできるコロッケ屋さんや、パチンコ屋さんにしか見えないスーパー玉出さんなど、いろいろおもしろいお店がありました。^^

途中、たこ焼きのわなかさんでひと休みしました。難波の千日前に本店のある行列店ですが、ここは並ばずに入れました。たこ焼きは、今回3つのお店でいただきましたが、私はここのが一番気に入りました。ふわ~っととろけるような食感です。ミックスジュースもお味が濃くておいしかったです。

道頓堀今井 大阪のれんめぐり店

道頓堀に本店のある大阪うどんの老舗です。新大阪駅の新幹線構内にお店があると知り、新幹線に乗る前にこちらで夕食をいただきました。フードコートなので落ち着けませんが、最後に食べることができてよかったです。関西風のあっさりしたおだしが、しみじみと味わい深い。大きなお揚げもふっくらとしておいしかったです。

551蓬莱 JR新大阪駅 新幹線構内

新幹線に乗る前におみやげに買って、後日いただきました。なんばに本店のある人気の豚まんです。具は豚肉とたまねぎだけというシンプルさですが、たまねぎの甘さが引き立っておいしくいただきました。焼売もいただきましたが、おそらく豚まんと中身は同じだと思います。

蓬莱本館では、豚まん・焼売づくりも体験できますよ。(6名以上2週間前までに予約。詳細コチラ)

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上方落語を楽しむ @天満天神繁昌亭

2017年09月08日 | +大阪

今回の旅行では、大阪ならではの芸能に触れてみたいと思っていました。吉本新喜劇は満席、文楽は公演がない...う~んと考えて、そうだ、上方落語がある!と思い出し、旅行前日にぴあでチケットを買っておきました。中之島からぶらぶら歩いて、天神橋筋商店街を通り、上方落語随一の寄席、天満天神繁昌亭を訪れました。

周囲は広場になっていて見晴らしがよく、柳の青葉が美しい。それにしても古めかしい木造建築を想像していましたが、意外と新しい...と思ったら、これには上方落語が長年かかえていた事情と背景があったことを知りました。

上方落語は、明治から昭和にかけて隆盛を誇り、大阪市内に十数軒の寄席がありましたが、第二次世界大戦時にすべて焼失。それから長らく落語専門の定席(毎日公演している小屋)がありませんでしたが、2006年、大阪天満宮、天神橋筋商店街の協力を得て、戦後61年ぶりにこの地で念願の復活が実現したということです。

開場の時間が近づくと、小屋の周りにお客さんがわいわいと集まってきました。若手の落語家さんが一番太鼓を元気よくたたきはじめると入場開始。整理番号順の自由席です。夏休みということもあって、立ち見が出るほどの大入りでしたが、中ほどのいいお席に座れました。

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若手からベテラン、古典に新作、女性の落語家さんに似顔絵の芸人さんとバラエティ豊か。落語家さんもにぎやかなマシンガントークからしみじみと味わいのある語り口とそれぞれ個性があっておもしろかったです。旅行者が多いことを配慮して、文華さんが上方落語の特徴を楽しくわかりやすくレクチャーしてくださいました。

江戸落語は座布団ひとつで演じますが、上方落語は演者の前に見台とよばれる小さな机と、膝隠とよばれる衝立が置かれるのがおもしろい。また、扇子や手ぬぐいは江戸落語でも使われますが、小拍子という小さな拍子木をここぞというところで見台に打ちつけて鳴らし、合いの手や効果音として使います。

上方落語はもとは神社の境内など、屋外で行われる芸能だったので、人々の注目を集めるために、太鼓や三味線でお囃子が演奏されたそうです。そのお囃子は”はめもの”として今に受け継がれ、歌舞伎と同じく情景や心情を描写するBGMとして、お話を盛り上げるように演奏されます。

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古典落語は「転失気」「鯉盗人」など、どれも安定したおもしろさがありましたが、三四郎さんの新作落語もノリがよくスリリングで漫才のようなおもしろさがありました。鯉盗人のあさ吉さんは、鯉をおろす庖丁さばきが見事だな~と感心したら、あとから料理が趣味と知り納得しました。

そしてトリの鶴笑さんの落語は、冒頭から超高速、膨大な話のシャワーに圧倒され、たじたじとなりました。一応演目は「時うどん」(江戸落語の時蕎麦)ですが、なんとゴジラも飛び出します。@@ 海外でもご活躍されているそうですが、たしかに時蕎麦でしたらどこの国でも通じますものね。あれやこれやで貴重な経験でした。

落語家さんたちに見送られ、寄席を出た後は隣接する大阪天満宮へ。菅原道真に由来し、大阪市民から親しまれている神社です。繁昌亭設立の際には、無償で用地を提供されたそうです。天満宮のはす向かいには、川端康成生誕の碑がひっそりと佇んでいます。

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中之島散策

2017年09月06日 | +大阪

最終日の朝は、中之島を散策しました。中之島は、堂島川と土佐堀川にはさまれた細長い中州。大阪のマンハッタンと豪語する人もいるようですが^^ どちらかというとパリのシテ島に近いでしょうか。ちなみに面積を比べてみると中之島はシテ島の約3倍。時間の都合もあって、淀屋橋から東側を歩いてみました。

淀屋橋を渡って、中之島へ。中之島には20以上の橋が架かっていますが、歴史を感じさせる重厚でエレガントなデザインが多かったです。

橋を渡ってすぐのところに、日本銀行大阪支店。2週間前までの予約制で、内部を見学できます。東京にある日本銀行本店と同じく、辰野金吾さんの設計です。背景に見える高層ビルは、中之島の新しいランドマーク、フェスティバルタワーです。

中之島は古くから、大阪の経済・行政・文化の中心で、歴史的建造物がいくつもありました。整然とした街並み、川辺の風景も美しく、少々暑い日でしたが、セミの鳴き声を聞きながらの楽しい散策となりました。

すぐ近くには、大阪府立中之島図書館。ギリシャ神殿を思わせる壮麗な建物は、住友家の寄付によって建造、1904年に開館しました。

内部の中央ホールも優美なデザインですてきでした。ドーム型の天井には、ステンドグラスの円窓がついています。階段を上って書架ものぞいてみました。開架書籍はそれほど多くなく、一般書籍というよりは大阪関係の資料や公文書などが所蔵されているようでした。大阪創業の企業や、大阪出身の作家の著作などあり、興味深く見ました。

図書館と背中合わせに建つ、大阪市中央公会堂クルーズのところでも書きましたが、こちらも辰野金吾さんの設計です。1918年に完成した本格的な劇場・コンサートホールで、今もクラシックで壮麗な雰囲気を生かしたコンサートや講演会、イベントなどに利用されています。

月に何日か予約制でガイドツアーが設けられていて、ホールや集会室など見学することができますが、今回は日程が合わなくて残念。地下にある資料室だけ見ることができました。銅像は、公会堂建造のために尽力した株式仲買人の岩本栄之助氏です。

岩本氏は、渋沢栄一氏率いる渡米実業団に参加してアメリカを視察。アメリカの富豪や実業家たちが公共施設や慈善事業に貢献する姿に感銘を受け、帰国後、大阪市への寄付を決断したそうです。ご自身はその後、相場の変動で苦境に陥り、不幸なことになりましたが、氏の崇高な思いは形となって残りました。

階段の手すりの意匠、柔らかく差し込む日の光さえも美しく、うっとりしました。

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大阪の夜景とヘルシーな朝食

2017年09月05日 | +大阪

大阪(8)魚伊さんのうなぎ からの続きです。

今回の旅行では、動きやすさを考えて梅田から歩いていけるホテル阪急インターナショナルに宿泊しました。ホテルはビルの上層階にあって(最近こういう作りのところが多いですね)夜は28階のお部屋から大阪の夜景が見渡せました。

梅田の東方面で、特にランドマークはありませんが、星空のようなきらめきと、幹線道路や高速道路の光のベルトがとてもきれいでした。ふだん高層階から夜景を見る機会はほとんどないので、しばしこの美しさにうっとりしました。

朝食も落ち着けてよかったです。この日は「京懐石 美濃吉 竹茂楼」さんで和朝食を。本店は京都で300年続く老舗料亭だそうです。焼魚は干しがれいで、パリパリとした骨煎餅もおいしかった! ごはんは白米の代わりに名物のすっぽん雑炊をいただきましたが、朝からしみじみと体が温まりました。

朝食のお部屋から見た梅田の風景。右から1番目と2番目の高層ビルの間から、先日展望台に上った梅田スカイビルが見えます。

この日はメインダイニングの「マルメゾン」で洋朝食をいただきました。朝食は3種類あり、私はグラノーラとフルーツの盛り合わせのつくナチュラルブレックファストをいただきました。最近、卵料理が重く感じられるので、こういう朝食がうれしいです。トーストの焼き加減もパーフェクトでした。

こちらはエッグベネディクトの朝食。もうひとつはオムレツとベーコンのアメリカの伝統的な朝食です。どちらもスープやサラダ、ヨーグルトなどがつきます。

客室はシックで落ち着いたインテリアでしたが、共有部分は華やかな宝塚スタイル?でした。

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魚伊さんのうなぎ

2017年08月31日 | +大阪

今回の旅行では、関西のうなぎを食べてみたい!と思っていました。私は生まれてこの方、関東のうなぎしか食べたことがなく、うなぎが関東と関西とで違うということも、つい最近まで知りませんでした。関東で、関西風のうなぎにお目にかかることは、まずないですものね。

さて、関東のうなぎと関西のうなぎ、どこが違うかといいますと...

まずはさばき方。関東は背開き、関西は腹開きとなっています。関東は武士の文化なので、腹開きは切腹を意味するために縁起が悪い。それで背開きになりましたが、これは腹の脂を逃さない調理法でもあるそうです。対して、関西は商人の文化。腹を割って話すことをよしとし、腹開きとなったということです。

また焼き方も、関東では素焼きしてから蒸し、それからたれをつけて焼いて、皮まで柔らかく仕上げるのに対し、関西では蒸さずに直接焼いて、パリッと仕上げるのが特徴だそうです。

うかがったのは、大阪のうなぎの老舗「魚伊」さん。本店は高殿という少し離れた場所にあるので、天神橋商店街にある天五店を訪れました。JR天満駅から歩いて5分。間口は小さいですが、意外と奥行があり、まさにうなぎの寝床? 外の販売コーナーでは、頭付きの蒲焼もあり、これも関西ならではだなーとめずらしかったです。

入口に3組ほど待っていましたが、ほどなく2階に案内されました。お食事というより、まずはうなぎ料理を肴にお酒を楽しんでいるグループが多く、わいわいとにぎわっていました。

うな重と、私は大好きな”うざく”もいっしょにいただきました。見たところは関東のうなぎと変わりませんが、自分で竹串を抜くのがおもしろい。うざくも、さっぱりとしておいしかったです。

さて、うなぎのお味はというと、身はふっくらと柔らかく、関東のうなぎとほとんど変わらないですが、皮がパリッとして香ばしく、食感の違いが楽しめました。関東のうなぎは皮まで柔らかくほぐれるので、知らないと皮がかたいと感じるかもしれませんが、あぶった焼き目がまたおいしかったです。

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ところで、関東のうなぎと関西のうなぎ、境界線はどこにあるの?とあれこれググって情報をつなぎ合わせると、どうやら静岡県と愛知県の県境付近にあるようです。うなぎが名物の浜松でも、半数以上が関東風ということです。

このあと、大阪(9)大阪の夜景とヘルシーな朝食 に続きます。

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中村佑介展 @あべのハルカス

2017年08月30日 | +大阪

海遊館のあとは、息子とひと足先にあべのハルカスへ。あべのハルカスは、2014年に開業した日本一高いビルで、最上階に展望室があるほか、デパート、オフィス、ホテルなどが入っています。24階の大阪芸術大学スカイキャンパスで開催中の「中村佑介展」(~9月18日まで)を見に行きました。

中村佑介さんは、小説「謎解きはディナーのあとで」「夜は短し歩けよ乙女」などの表紙で知られる、今最も人気のあるイラストレーターのひとりです。ポップでキュートなイラストは、誰もがどこかで見たことがあると思います。

中村さんは本展の会場となった大阪芸術大学デザイン学科ご出身とのこと。本展は活動15周年を記念しての展覧会で、代表作が一堂に展示され、中村さんのこれまでの足跡をたどることができました。なお会場は撮影可となっていました。

中村さんの活動のスタートは、CDジャケットのデザインだそうです。ピンクとベリーの女の子が、スウィーツみたいにキュート♪ ロックやポップスのほか、フォークや演歌のアーティストのアルバムも手掛けられていました。

中村さんの作品は、デジタルなイメージがあったので、イラストのソフトを使って描いているのかな?と思っていましたが、原画はペンを使った手描きで、それをスキャンしてデジタル化し、色付けして仕上げられているようです。会場ではアイディアスケッチや、手描きのペン画も公開されていました。

私が中村さんを知ったのは、やはり「謎解きはディナーのあとで」がきっかけだったと思います。中村さんの作品は、ひと目見てわかる強烈な個性がありますが、それでいて、どこかで見たことがあるような懐かしい気持ちにもなる不思議なイラストです。

本展には展示されていませんでしたが、家にも中村さん表紙の本がありますよ。^^

音楽の教科書の表紙も手掛けていらっしゃるのですね。今どきの教科書はおしゃれですね!

おもちゃ箱をひっくり返したような自由な世界観がすてき。楽しいひとときでした。

24階のエレベーターホールから外の景色が見えました。緑が広がっているのは天王寺動物園。その隣には通天閣が見えました。いつの間にか少し雨が降ったようで、道路は濡れ、空はもやがかかっていました。

17階で待合せして、カフェでひと休みしました。大テーブルしか空いていなくて、椅子をかき集めてすわりましたが、眺めがよく広々として居心地のよい空間でした。

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海遊館

2017年08月29日 | +大阪

翌日は、世界最大級の水族館「海遊館」を訪れました。地下鉄大阪港駅から歩いて10分。大観覧車やレゴランドが隣接する、”天保山ハーバービレッジ”にあります。夏休みはものすごく混むので、列に並ばずに入館できるWEBチケットを事前に買っておきました。(詳細はコチラ)

アリューシャン列島のコーナーにいた、キュートなラッコちゃん

海遊館がすごい!と以前から聞いていたので、今回訪れるのを楽しみにしていました。コンセプトはリング・オブ・ファイア(環太平洋火山帯)、リング・オブ・ライフ(環太平洋生命帯)。北極圏・南北アメリカ西海岸・南極圏・オセアニアなど、環太平洋の自然にフォーカスした展示内容となっています。

ユニークなのはその造りで、水槽が複数階にまたがって設けられていて、スロープを下りながら、水辺、水中、海底と各層ごとに観察できるようになっています。陸の上にいるペンギンと水中で泳ぐペンギン、水中を泳ぐ魚と海底でじっとしている魚など、自然に近い環境で観察することができました。

エクアドル熱帯雨林のコーナーにいたカピバラ。近年、温泉につかるカピバラが人気ですが、実はアマゾン川流域のジャングルに生息する動物だということを今回初めて知りました。

南極大陸のコーナーには、キングペンギン、アデリーペンギン、ジェンツーペンギンの3種類がいました。写真はジェンツーペンギン。水から顔を出して泳ぐ時はすいすいといった感じですが、水の中に入るや超スピードでびゅーんと泳ぎます。

太平洋を模した巨大水槽では、魚たちが群れをなしてゆうゆうと泳いでいました。一番大きいのはジンベイザメ。食事の時に、大きな口をがば~っと開けて、大量の水ごとざばざば吸い込む姿は圧巻でした。エサはプランクトンや小魚など。フィルターでこして、横のエラから水だけ出します。

チリの岩礁地帯のコーナーにあったイワシの水槽。一様に群れをなして泳ぎ、幻想的でした。新江ノ島水族館の大水槽で見た時は、大きな魚に見せかけるために集団でうねるように泳ぐ姿が印象的でしたが、イワシだけの水槽では、安心して均一な群れになるのですね。

企画展示にいた、カラフルな熱帯魚たち。

フォークランド諸島のコーナーにいた、イワトビペンギン。黄色い冠毛がチャームポイントです。低いガラスの仕切りがあるだけなので、鳴き声やにおいなど、間近で体感できます。ちょうどお食事タイムでしたが、ペンギンたちがちゃんと順番を守っていて感心しました。右から2番目の、冠毛がないのは子ペンギンです。

南極大陸にいるペンギンとフォークランド諸島にいるペンギンと、生息域によってちゃんと展示が分かれていたり、北極圏に生息するワモンアザラシの展示では、大量の氷を投入していて寒さが体感できたり。正しく楽しく学ぶための工夫が、随所に感じられました。

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串かつだるま

2017年08月26日 | +大阪

梅田スカイビルから、梅田の街をぶらぶらと南下して... 夜は大阪の串かつを食べよう、ということで北新地にある「串かつだるま」さんに向かいました。

 

入口では名物のおやじさんがお出迎え。^^

大阪名物の串かつは、1929(昭和4)年に「だるま」さんがはじめたもので、新世界に総本店があります。北新地店は、高級クラブ街を入ってすぐのところですが、若い方たちやファミリーが多く、入りやすい雰囲気でした。まだ早い時間でしたが、お店は大賑わい。10分ほど待って2階のテーブル席に案内されました。

とりあえずセットをひとつオーダーし、あとから少しずつ追加することにしました。まずはビールといっしょに、どて焼きが運ばれてきました。これは関東でいうところのもつ煮込みでしょうか。お肉とこんにゃくを味噌味でコトコト煮込んだ一品ですが、お味がよくしみておいしかったです。九条ネギは関西では定番ですね。

ざく切りのキャベツをソースにつけてつまんでいると、串かつのセットがやってきました。器が揚げバットというのがおもしろい。元祖串かつ・アスパラ・天然えび・つくね・貝柱・とんかつ・もち・うずら卵・れんこん・かぼちゃ・ししゃも・いかの12本です。

最近は東京にも大阪の串かつ屋さんがありますが、実は食べたのは今回が初めてです。串かつといえば、関東風の豚肉とたまねぎを交互に刺したものしか知らなかったので、そんなに何本も食べられないでしょ!と思ってましたが、大阪の串かつはまるで別物だということを知りました。

一本一本が小さなひと口サイズで、そもそも元祖串かつが牛肉だということに驚きました。そして衣が薄く、パン粉が細かい。とんかつソースよりもさらりとしたソースにディップしていただくと、おつまみ感覚で何本でもいけそうです。東京のやきとりの感覚に近いでしょうか。

そして衛生上の理由から、ソースは二度付け禁止が鉄則。あとからもっとつけたいな~という時には、キャベツでソースをすくってかけるのだとか。なるほど、それで最初にざく切りキャベツがついてきたのですね。

おなかがいっぱいといいながら、あとから少しずつ好きなものを追加して、結局3人で27本いただきました。私が気に入ったのは、季節限定の鱧(はも)。関西の夏のお味です。

今回大阪の街を歩いて気がついたのは、とにかく串かつ屋さんが多いということ。1ブロックに1軒はあったような気がします。ひょっとしたら、お好み焼きやたこ焼き以上に、大阪で食べられているソウルフードかもしれませんね。

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梅田スカイビルの空中庭園

2017年08月24日 | +大阪

大阪(3)なにわ探検クルーズ からの続きです。

クルーズのあとは、地下鉄に乗って西梅田に移動。先日、tomoさんに教えていただいた梅田スカイビルの空中庭園を訪れました。

これは朝、大阪駅から撮った梅田スカイビルです。青空が気持ちいいですねー。梅田スカイビルは1993年に完成。2棟のビルの最上部分を展望台で連結するユニークな造りになっています。イギリスの出版社から、パルテノン神殿やコロッセオとともに TOP 20 BUILDINGS AROUND THE WORLD にも選出されているそうですよ。

下から見上げるとこんな感じになっています。外国の方からも人気のスポットですが、ビルの間を風が通り抜け、風水的にもよさそう?な造りですね。

展望台のゾーンへは、35階からチューブ型のシースルーエレベーターで上がります。

39階のエントランスから40階、そして屋上のスカイウォークへ。展望台部分はこんな風にドーナツ形になっているのですね。

夕方になって、少し雲が出てきました。こちらは、梅田の繁華街方面です。右下に見えるのはJR大阪駅。左の2棟の高層ビルは大阪駅前にあるグランフロント大阪。2棟の間に、商業ビルHEP FIVE の赤い観覧車がちらりと見えます。

日本は国土の約70%が山地で平地が少ないので、どこの都市に行っても”山の縁”が見えるのがおもしろい。山の縁を見ると、平地の広さが実感できます。大阪平野は、関東平野よりはずっと小さいですが、京都や神戸と比べるとかなり広いですね。

淀川の河口から大阪湾への眺め。遠くに淡路島の島影が見えます。穏やかな夕景が美しい。

梅田スカイビルは40階・173m。日本一高いあべのハルカスは60階・300m なので、ここから見えるかと思ったのですが、途中のビル群にさえぎられてよくわからなかったです。観光船から見た京セラドームは、ここからもよく見えました。

疲れたので少し休もうと、地下1階の滝見小路へ。ここはレストラン街になっていて、古きよき大阪の昭和の街並みが再現されています。甘味処の芭蕉庵さんでひと休み。

わらび餅が入った抹茶パフェ。私はクリームあんみつをいただきました。夕食前にいいのだろうか?とためらいつつも、疲れた体に甘いお味がおいしかったです。

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なにわ探検クルーズ

2017年08月20日 | +大阪

水の都とよばれる大阪。街の中心部をいくつもの川が流れ、旅情あふれる風景を見せています。今回の旅では、川から大阪の街を眺めてみたいと思っていました。

大阪にはいくつもの観光クルーズがありますが、コースと内容から「落語家と行く なにわ探検クルーズ 川の環状線コース」を申し込むことに。前日にネットで予約を入れておきました。道頓堀にほど近い、湊町船着場から出発します。

ちょうど大阪市の「大」の字のところが湊町船着場。ここから黄緑色のルートに沿って時計回りに、道頓堀川を西へ→木津川を北に→堂島川を東へ→東横堀川を南に→道頓堀川を西に進み、湊町船着場へと一周します。

ガイドを務めてくださったのは、銀魂ヘアに大きな黒縁眼鏡がおしゃれな落語家の桂きん太郎さん。上方落語といえばノリノリでにぎやかというイメージがありましたが、温かく落ち着いた語り口が心地よい。歴史や時事ネタ、時折落語の一節も交えた観光案内はおもしろくてためになり、プロの話芸に感動しました。

船は低い橋の下もくぐれるよう、船底のタンクに川の水を取り込み、船体を半ば沈めた状態ですべるように進みます。橋のないところでは客室全体が上に持ち上がり、ガラスの天井が開いて解放感が味わえました。京セラドーム、旧外国人居留地、リーガロイヤルホテル、大阪市庁舎などを左右に見ながら進みます。

中之島にあるランドマーク、大阪市中央公会堂は赤レンガ造りのクラシック建築。東京駅丸の内駅舎と同じ、辰野金吾さんの設計です。

大川との合流地点でくるりと方向転換します。左に見えるのは京阪・天神橋駅。ここにはかつて八軒家船着場があり、京都・大阪間の水上交通の要所となっていました。今は八軒家浜船着場として、観光船などの発着場となっています。

大川沿いには桜並木。お花見の時期はさぞきれいでしょうね~

クルーズでは東横堀川・道頓堀川と2ヵ所の水門を通りました。パナマ運河と同じ仕組みで船が通れるようになっています。道頓堀における川の水位を一定に保ち、水害防止と川水の浄化の役割を果たしているそうです。

クルーズのフィナーレは道頓堀。おおぜいの人たちが川沿いを歩いてこちらを見ているので、ちょっと恥ずかしくなりました。戎橋(えびすばし)の手前で、向うからやってくる別の観光船を待ちます。戎橋の欄干はお好み焼きのへらを隙間なく並べたデザインになっていることを、この日初めて知りました。

川面から見上げるグリコの巨大看板

旅行記はこの後、大阪(4)梅田スカイビルの空中庭園 に続きます。

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