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沖縄県のミサイル基地配備

2024-04-04 04:03:37 | Peace Cafe


 自衛隊はうるま市のゴルフ場跡地にミサイル訓練基地を作ろうとした。しかし、何と驚くことに、今まで基地推進だった自民党県議団や、島尻衆議院議員までもが、木原防衛大臣にゴルフ場跡地の買い入れも辞めるように要請した。

 うるま市のありとあらゆる組織が、このミサイル基地建設に反対をしている。沖縄でもやっと、ミサイル基地かが自分たちが被害者になることが分ってきた。観光で経済を回している沖縄県では、ミサイル基地はマイナスなだけで何も良いことが無い。

 簡単なことで、リゾート地として注目されているうるま市にもし軍事訓練の爆弾の音が鳴り響くようでは、観光の価値が半減である。うるま市としては死活問題だ。このうるま市の基地はまさに日米共同訓練の舞台になる予定だ。対中国のミサイル部隊の中心になると考えなければならない。

 一方で、石垣島ではそのミサイル基地を意気揚々と誘致しているのが、石垣市長である中山氏だ。完全に防衛省に取り込まれてしまった市長である。今回も石垣港の米軍の自由使用を認めてしまった。何故島の住民の命をないがしろにするような市長が現れたのだろうかと思う。何か、防衛省に従わざる得ない弱みでもあるのだろうか。

 さらに驚くことは、この市長が民主的な選挙で選ばれたという事だ。どういう選挙民の意識と構造なのだろうか。3分の1の市民が署名して、自衛隊基地の是非の住民投票を請求した。これを拒否をした。普通であれば、こんな自衛隊の手先の軍国主義の市長には投票はしないだろう。

 ところが、選挙で間違いなく選ばれたのだ。この背景には私のような外部から来たものにはどうも分からない、石垣島の特殊事情がある。市長の家は建築資材の販売をしている。当然島の建設関連業界とは深いつながりがありそうだ。株式投資をしていて損金を出して、税金のない年があるとされた。


 株式投資の闇にかかわって抜け出られなくなっているという事はないのだろうか。これは全くの推測である。東京にマンションを所有しているという噂は良くされる。もし市長が東京主張の際に利用してくれれば、費用が掛からない。という訳でもないのだろう。

 まだ石垣島に旅行者として着ていたころ、市の職員組合労組に自衛隊基地反対の寄付をしに行ったときに、そこにいた人が中山市長を応援しているようなことを言うので驚いたことがある。中山市長は自衛隊基地反対なのだというような意味のことを発言した。あれは今でも何だったのかと思う。

 若い女性の方だったが、市長の言葉に騙されていたのだろうか。市長が自衛隊基地を止めてくれるというのだ。すごくおかしな気分になったものだ。中山市長は初めて市長の施政方針演説が、小田原の加藤市長の文章を丸写ししたものだったことで笑いものになった。

 小田原に住んでいたし、加藤市長は農の会のメンバーだったから、いろいろの意味で笑いたくなった。それでも加藤市長は平和主義者であることは確かだ。加藤市長の受け売りで、本音では自衛隊基地反対なのだ、などと、若い職員に言ってしまったのだろうか。
 
 沖縄本島では自民党迄自衛隊基地建設反対である。なぜ、宮古島、石垣島、与那国島が基地を受け入れたのか。ここに島で暮してゆく苦しさがあるのだと思う。与那国島が一番小さいので、問題が分かりやすいし凝縮されていると思う。

 与那国島は最初情報収集の監視のための自衛隊配備を行うと説明された。それがいったん基地の建設が始まると、人口1625人。ここに自衛隊員とその家族、250人が暮らしている。防衛省は与那国島に地対空誘導弾(ミサイル)部隊の配備を計画していると発表した。
 
 当初はレーダー監視だけの配備だと説明をしていたが、ミサイル基地を作るに決まっている。それは米軍も共用するものだと、普通の人ならそのように想像した。このブログにその様に書いた。しかし、与那国島の人たちは今騙されたと思っている。

 しかし、自衛隊が来て嫌だと思う人は、特に移住者の人は島を去った。島に残った人は自衛隊のあることになじみ、慣れた所だろう。そこに今度はみさいるきちである。たぶんの500人ぐらいの規模で来るだろうから。島の住民の半数以上が自衛隊関係者になる。

 自衛隊が来て人口が増加すると楽しみにしていた与那国島は、自衛隊が来た瞬間は増えたが、その後また減少が始まった。そして、今度はミサイル基地となれば、住民の半分が自衛隊関係者の島になる。こんな危険な対中国の最前線の島では、住民は安心しては暮らせない。

 町役場を立て替えて、住民すべてが入れる地下シェルターを要求している。それくらいはしてくれるかもしれないが、これはもう中国と戦争する最前線の島を受け入れたという事になる。自衛官や米軍が入港できる大きな港の建設もされるかもしれない。その港を台湾からクルーズ船が来てくれると楽しみにしている。

 ところが石垣島ではいまだ、住民の多数がミサイル基地になるとは、市長が言っていない。といまだに信じている人が多いのだ。島の人はどうも市長の言う事を素直に受け取るようだ。あまり人を疑わない人が多いのかもしれない。案外市長も誰かに騙されているだけかもしれない。

 中山市長も、実は岸田総理大臣も大差ないのだ。アメリカに言わされているに過ぎない。岸田氏だって同じ日本人である。沖縄の人だから危険にさらされていいと考える訳でもないだろう。しかし、アメリカに従ういがに道がないと思い込まされている。

 中山市長は自民党政府に従う以外に、石垣島の未来はないと思い込んでいるのだろう。それだけではなく、島民の多数派が、こうした離島が政府からにらまれてしまえば、生活が出来ないと思い込んでいる可能性が高い。石垣島は薩摩藩にも支配され、琉球王朝にも2重支配をされた。

 離島の暮らしは苦しい歴史である。政府と上手くやってゆくためには、基地建設も受け入れる必要がある。と考えている気がする。あれこれ税金を回してくれるのは、ミサイル基地を受け入れるからだと考えているのかもしれない。

 しかし、政府はアメリカの言いなりに、沖縄にミサイル基地を建設し、直接に中国への攻撃を計画している。しかし、この計画は沖縄が最前線の戦場になることを意味している。沖縄の犠牲で、本土を守る。沖縄の犠牲でアメリカの安全を図る。そういう計画である。住民の安全は危険にさらされただけだ。


 
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