癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

厚真町・安平町あちこち

2014年11月10日 | 登山・旅行
〈安平町の社台スタリオンで第2の馬生?を過ごしている7冠馬ディープインパクト〉

むかわの道の駅で朝を迎えた。雨が降ったり止んだりの中、一度も市街地を通ったことすらなかった厚真町と安平町の役場で町勢要覧をいだだいて、あちこち見て歩いた。

○厚真町
苫東地区にある厚真火力発電所しか地名の認識のない町だった。

「自然を尊び、文化を育む大いなる田園」がスローガンの町である。明治20年の開拓黎明期に石油が噴出し、軽舞油田を中心に北海道の代表的な石油の産出地だったこともあるという。現在は、町の中央部は米作中心の農業地帯で、南部は苫東臨海工業地帯という顔もある。


百年記念公園には、昔の産業を支えた建物が設置されていた。それによると、胆振随一の蹄鉄業や木炭の生産地だったようだ。農業を支えた水車小屋もあった。


市街地から離れた山の中にモダンな建物が建ち並ぶフォーラムビレッジとルーラルビレッジという広々とした自然豊かな分譲地があった。別荘地かと思ったらどの家も人が住んでいる。ほとんどが移住者だという。

○安平町
鉄道で栄えた追分町と農業で栄えた早来町が合併した「くらしの笑顔が広がるぬくもりと活力と躍動のまち」がスローガンの町である。

旧追分町は十勝方面へ行くときに必ず通るが、旧早来町は通ったこともなく、昔のスケートのオリンピック選手で、現在は参議院議員の橋本聖子さんの出身地という認識だけだった。


最近では、雪だるまを全国に発送する早来郵便局が有名だ。


国産チーズ発祥地がこの早来町だということを初めて知った。その象徴としての「日本最古の木のサイロ」が残っていた。

横山中岳(721m)~北横山(725m)~南横山(655m)

2014年11月09日 | 登山・旅行
新ひだか町三石の背後に連なる左から北横山~横山中岳~南横山だが、登山道は真ん中の横山中岳までである。「南日高の展望台」が売りの山である。

これで2回目だが、前回は横山中岳までだった。今回は、横山中岳から稜線上を北横山と南横山をそれぞれピストンした。道はないが丈の低いミヤコザサしか生えてなく、鹿道も発達していて歩きやすかった。

南日高の展望は、頂上からは木が煩くて良く見えないが、両方の山への稜線上からは良く見えた。特に目立つのは鋭く尖る1839峰だ。北はカムエクから南はあアポイ岳まで見えた。残念ながら、まだ雪は着いていなかった。

先に北横山をピストンした。途中の725ピークとこの稜線の最高峰738ピークを越えた先だった。南横山の途中も678mピークを越えなくてはならない。共にアップダウンの辛いピストンだった。南横山からの戻りは3度目の横山中岳はパスして、手前のコルから650mの等高線に沿って登山道尾根へトラバースした。

7:30スタート、横山中岳までの登り1時間30分、北横山までのピストン2時間、南横山までのピストン1時間45分、下り1時間10分。14:10ゴール。

下山後、温泉のあるむかわ道の駅まで走った。


登りの444ポコから横山中岳頂上を見上げる。


横山中岳頂上


左手前がピセナイ岳、その右に頭を出しているのがカムエク、中央が1823峰、右が1839峰


北横山への途中から横山中岳を望む


日高の平野部と海岸線を見下ろす


横山中岳から南横山までの稜線を望む


南横山から越えなくてはならない675ピークとその奥の横山中岳を望む

なお、三角点は横山中岳にはなく、南・北横山にはそれぞれ三等三角点が設置されている。

リビラ山(1291m)

2014年11月08日 | 登山・旅行
〈樺司山直下から吊り尾根越しに眺めるリビラ山〉

02年に「里平の自然に親しむ会」によって、リビラ大滝経由コースが開削されたという情報をゲットして、どこにも紹介される前にいち早く登っている。その後「夏山ガイド」にも掲載されたが、その翌年に大雨で林道が決壊し、通行止めになってしまった。

2009年にヌモトル林道から樺司山(111.3m)経由の新しいコースが開かれ、「夏山ガイド」にも掲載されたようだ。しかし、「里平の自然に親しむ会」が、来年以降、登山道の整備をしないという情報が入ってきた。廃道になる前に登っておきたいと、急遽トライ。

ところが、いつもの癖で登山道のある山は、登山口までのアプローチさえ分かれば、後の情報を詳しく知ってしまうと面白くないので、今回もそのつもりでスタート。

川沿いのテープと踏み跡を頼りに進む。ところが、430二股の先からテープが見当たらない。その二股の中尾根が樺司山に繋がっている。ウロウロした後、登山道を探すのをは諦めて、その尾根に続く伐採道跡へ取り付いたのが間違いの始まり。

前進あるのみと、丈の低いミヤコザサの尾根や鹿道や伐採道跡を繋いで高度を稼ぐ。ところが、850m付近から背丈をはるかに超える強烈なネマガリダケに突入。ここまで来て撤退はしたくない。久しぶりの悪戦苦闘の薮漕ぎを1時間半ほど続けて、漸くきれいに刈り払われた樺司山に到着。

吊り尾根の向こうに見えるリビラ山は頂上付近の木々が雪化粧をしていた。気を取り直して登山道を辿る。途中で12年前に登ってきたリビラ山大滝コース跡と合流するが、前回は2m程の幅で開削されたばかりの1級国道並みの快適な道だったが、そのとき以来整備がされてないようだ。雪の被った笹で覆われた踏み跡だけの道になっていた。

頂上と新冠ダムの見える本峰にあった頂上標識はなく、残骸だけが笹の中に倒れていた。期待した日高山脈主稜線も雲で覆われていた。

樺司山まで戻って登山道を下る。ルートは登りで辿った沢をそのまま源頭まで詰めて、800m付近からの急な笹の尾根を刈り払った道だった。源頭付近から下は鹿道にテープを付けた感じのはっきりしない道だった。

6:00スタート、登り4時間20分、下り2時間10分、12:50ゴール。登りは登山道を登ってあたら、1時間は短縮できたであろう。ちょっと悔しい。

いずれにしても、ここ数年整備された痕跡もなく、廃道寸前のコースだった。天候も展望もパッとせず、登山道を見つけられなかった悔しさもあり、珍しく満足感のないすっきりしない山行だった。おまけに、薮漕ぎでリュックの腰ベルトのポケットのファスナーが開いて、車と家のキーを落としてしまった。常に車のスペアキーは財布の中に入れていたので助かったが…。

下山後、新冠温泉まで走ってまったり過ごす。明日は天気が良くなさそう。この後、新冠の道の駅へ。


頂上南斜面の雪化粧をした木々


標識もなくなっていた頂上と後ろに連なるビウ岳と貫気別岳


本峰から見下ろす新冠ダム


リビラ山から戻る樺司山


平取まで300km

2014年11月07日 | 登山・旅行
1週間ほど特に予定もないので山旅に出た。細かな計画は特にない。天気次第の気まぐれ旅。とりあえずは明日の天気予報の良い平取のリビラ山だけ決めて、昼食後に車を走らせた。

伊達から苫小牧の間は距離が稼げないので、珍しく高速道路を利用した。長万部から室蘭の付近で雪が舞っていた。昨日タイヤ交換を済ませたので心配なし。

すっかり葉を落としたモノトーンの景色の中で、唯一存在感を誇示するカラマツの黄金色の黄葉がやたらと目立つ。



車中泊予定の二風谷ファミリーランドの中にあるびらとり温泉は、今年6月に新装オープンしたばかりの「美味い宿ゆから」として生まれ変わっていた。


温泉とセットで1200円のびらとり牛の「和風ステーキとカルビーの2色丼」

きじひき高原キャンプ場までのヒルクライム

2014年11月06日 | MTBロングライド・ヒルクライム


 暖かかったので、連日のMTBで、自宅から木地挽山ヒルクライムにトライしたが、天候が悪くなってきたので、キャンプ場(430m)まで行って戻ってきた。

 この木地挽山では、昨年と一昨年、八郎沼をスタートし、頂上をゴールとする「きじひき高原ヒルクライム」の大会があったが、今年はなぜか開催の話も聞かなかった。

 城岱牧場よりは辛そうだが、横津岳よりはかなり楽なはず・・・との思いでトライした。天気が良ければ、先日完成した新しいパノラマ展望台(540m)を見て、頂上(683m)まで上がり、裏側から国道228号線へ下るコースへと回りたかった。しかし、登って行くうちに、上空だけでなく横津岳や駒ヶ岳に雲が懸かり始め、パノラマ展望台からの展望も期待できなくなった。


MTBロングライド第2弾

2014年11月05日 | 日常生活・つぶやき

 小春日和の下、2回目のロングライドにトライ。今回は、9:00自宅発~城岱スカイライン~大沼湖畔1周~北斗市八郎沼公園~文月~清川口~国道228号線と回り、帰宅は15:30だった。距離は82kmだった。

 大沼湖畔では、以前から気になっていたが現地を見たことがなかった「霊泉洞」に寄った。大沼トンネルを出た後は、旧大野町の八郎沼に寄り、「北海道水田発祥の地碑」経由で旧上磯の清川口へ抜けたが、そのコースがずっと「北海道自然歩道 松前街道 大野平野を行く道」になっていて、今まで気づかなかった標識があちこちに設置されていた。 


城岱牧場から函館湾を俯瞰する・・・今秋の遠望は霞んでばかりだったが、右奥に大千軒まで見えた


城岱牧場から北海道新幹線車両基地をズーム
すでに、前後の先頭車両と8両一般車両の1編成が格納されているはず


ラムサール条約の看板とすっかり葉の落ちた大沼と駒ヶ岳

 
湖畔の駒ヶ岳神社の200mほど西側の道路沿いに立つ「霊泉洞」の看板  そこから踏み跡を辿ると崖の上に鉄の梯子


鉄の梯子を湖面まで下りると、洞窟の中から駒ヶ岳の伏流水が湖面へ直接流れ出ていた
岸に足場がなく、水を汲むことも触ることもできない


梯子の下り口の先には鳥居と祠が建っていた


初めて目にした市渡神社前の交差点に立つ「北海道自然歩道」の標識
この後、走行ルートに決めてきた清川口まですべてがそのコースだった
北海道自然歩道全体計画路線図


冬到来を待つだけの静かな八郎沼公園


大野小学校文月分校跡と文月神社・・・小中学生の頃、友達と遊んだ懐かしい場所


北斗市文月の「北海道水田発祥の地碑」(昭和24年建立)
「松前志」の記録によると、1692年(元禄5年)に南部の野田村から移住してきた
作右衛門が道米10俵(現在の2俵程度)をこの地で収穫した
北海道の水田発祥の起源については、下記が詳しい。
http://www.city.hokuto.hokkaido.jp/bunkazai/data/suiden.htm


収穫の終わった水田地帯の向こうに見える函館山・・・この道をまっすぐ走って清川口へ

第91回赤光社公募美術展

2014年11月04日 | イベント鑑賞・参加

 道内で一番古い歴史を持つ美術展「第91回赤光社公募美術展」・・・毎年、幹部会員のyamaさんから招待状をいただいている。例年よりひと月ほど遅い開催だった。今日は開催最終日だったがようやく観に行ってきた。

 今年は、一般公募入選の部が51点、会員が54点、会友が15点の120点が展示されてた。表彰の対象になるのは、一般の部の作品だけである。

 絵心は全くないが、知人や元同職の方の作品も多く、毎年観ているので、「おっ!今年は雰囲気が変わったな」などと思うこともあって、結構楽しい。








yamaさんの「棲」・・・ずっと青だけの作品が多かったが、今年はグリーンが入った。


いつも山を独特のタッチで描くIさんの「大雪山・高根ヶ原遠望」

札幌芸術の森

2014年11月03日 | 登山・旅行

入口近くの池と工芸館(左)とクラフト工房(右)

 今回、ここの札幌芸術の森美術館で開催されている「光と影のファンタジー藤城清治の世界展」を観るために、初めてこの「札幌市芸術の森」に入った。

 石山から支笏湖へ抜ける国道453号線沿いにあることは知っていた。しかし、こんなに広い敷地で、いろいろな施設のある公園になっていることは、入ってみて初めて知った。当初は「藤城清治展」だけを観るつもりだったので、観覧料のほかに駐車料金500円を取られることに不満だった。しかし、展覧会鑑賞に1時間半、いろいろな施設や野外美術館を回って2時間近く要して夕暮れになった。まだ奥の方に観たいところが残ってしまったが、3時間半近くも楽しめて大満足だった。


札幌芸術の森美術館

 
有島武郎旧邸


芸術の森センターと野外美術館入口・・・野外美術館は75点もの作品が展示されていた。

 


佐藤忠良記念子どもアトリエ

 



 

石山緑地

2014年11月03日 | 登山・旅行


 以前から札幌軟石の石切り場跡が公園になっていることは知っていたが、その場所は良く分からなかった。今回、芸術の森へ行くために石山からの支笏湖に向かう国道453号線への近道を通って、初めてその場所を知ることができた。

 展望テラスやテニスコートなどが設けられた「北ブロック」と、岩肌が露出した特異な景観を持つ「南ブロック」からなる。南ブロックには、石のみで造られたコロシアムをイメージさせる「ネガティブマウンド」や「午後の丘」など、北海道在住の彫刻家集団「サンク」によるユニークなアート空間が広がっている。「ふるさと文化百選」にも選出されている芸術性の高い施設だ。











兜岩・兜峰、藤野富士、藤野マナスル&藤城清治展

2014年11月01日 | 登山・旅行
明日スキー関係の会議があるのて、昨日の内に札幌までやってきた。午前中は天気が良さそうなので、藤野界隈の低山を3山登った。いずれもネット上の情報を参考にした。

○兜岩・兜峰(670m)
簾舞川沿いの林道をを進むと見えてくる左の尖ったピークが兜岩(570m)で、右のピークが兜峰である。

見た目の通り、ほとんどがロープや木や笹を頼りの急登で、小粒ながらもピリリと辛い山だった。


頂上からは、札幌岳が見えたが、あとの遠望は霞んでいた。

6:20スタート、登り(兜岩経由)1時間05分、下り45分、8:20ゴール。

○藤野富士(651m)

テレビの藤野霊山園のCMに登場する端正な形の山である。霊園の右上の最上部駐車場が登山口だった。

最近粗刈りながらも刈り払いがされたらしく、快適に登ることができた。


途中から恵庭岳、空沼岳、札幌岳は見えたが、頂上は立木で展望はなかった。

9:00スタート、登り50分、下り45分、10:40ゴール。

○藤野マナスル(316m)

北海道文教大学短大部の裏にある「小鳥の村」の山で、もともとは岡田の山と呼ばれていた。気になる山名だが、昭和31年に「小鳥の村」を開いた人が、同年の日本マナスル登山隊の登頂に因んで、麓の藤の沢小学校の子供たちに大きな夢を持ってもらいたいと名付けたようだ。

大学の体育館の裏の「小鳥の村」入口から登った。


頂上には巣箱がたくさん設置されていた。葉の落ちた樹間から藤野富士や数年前に登った豊平3山がみえた。下山は途中から「愛鳥広場」経由で下った。

11:15スタート、登り25分、下り20分、12:00ゴール。

★詳しい山行記録は、帰宅後にホームページにて11/3、アップ完了!)


○藤城清治展覧会


3山を登った後、芸術の森美術館で開催されている「光と影のファンジー藤城清治の世界」へ。

大好きな影絵作家・90歳を迎える藤城清治の北海道て初めての大規模な展覧会である。カミソリとカラーフィルターを操り、繊細で幻想的な世界を創り出す数多くの大きな作品が展示されていた。

これまでいろいろな展覧会を観たが、一番感動した展覧会だった。珍しく1時間半も掛けてじっくり鑑賞した。

芸術の森は初めて入ったが、広い敷地の中に有島武郎旧邸やいろいろな工芸館や野外美術館があり、すべて観て歩いたら、2時間近くの掛かり、夕暮れ迫る16:00過ぎになった。

★途中で寄った石山軟石の石切場を公園にした「石山緑地」と「札幌芸術の森」の写真は、帰宅後にこのブログにアップします。